第 5 章 まとめ
Ⅰ 各 学 部 のまとめより - 仮 説 の 検 証 から 見 えたこと- 特 別 支 援 教 育 元 年 といわれた 平 成 19 年 度 からの 研 究 主 題 と 焦 点 化 した 授 業 研 究 を 振 り 返 ると 教 科 等 を 合 わせた 指 導 を 中 核 とした 実 践 史 を 創 り 上 げてきたことが 分 かる 平 成 1920 年 度 子 ども 主 体 の 学 校 生 活 づくりⅡ 平 成 212223 年 度 一 人 一 人 が 主 体 的 に 活 動 できる 授 業 づくり 平 成 2425 年 度 一 人 一 人 の 学 ぶ 力 を 育 む 指 導 の 工 夫 焦 点 化 した 授 業 生 活 単 元 学 習 作 業 学 習 焦 点 化 した 授 業 体 育 焦 点 化 した 授 業 生 活 単 元 学 習 保 健 体 育 職 業 家 庭 自 立 活 作 業 学 習 朝 の 学 習 動 職 業 家 庭 美 術 図 5-1 平 成 19 年 度 からの 研 究 主 題 積 み 重 ねてきた 研 究 成 果 を 踏 まえた 上 で この2 年 間 教 科 別 の 指 導 や 小 学 部 重 複 学 級 自 立 活 動 における 学 ぶ 力 を 育 む 授 業 づくり 焦 点 を 当 てて どのような 指 導 の 工 夫 ができる かについて 考 えてきた 現 状 の 学 校 教 育 課 題 を 協 働 的 に 解 決 していくことをめざす 学 校 研 究 の 役 割 を 前 提 に 1 児 童 生 徒 の 実 態 2 私 たち( 研 究 同 人 )の 多 様 性 3 社 会 の 要 請 などからこの 研 究 主 題 の 設 定 には 必 然 性 があったと 考 える 1 主 な 成 果 について この2 年 間 の 主 な 成 果 を 表 1にまとめた 検 証 する 指 標 として 私 たちが3つの 仮 説 に そって 具 体 的 に 対 応 してきた 学 ぶ 力 を 育 む 指 導 の 工 夫 について 確 かめるようにした 各 教 科 等 の 目 標 内 容 < 教 育 課 程 > 高 中 小 4 月 各 学 部 で 学 部 目 標 の 話 し 合 い 5 月 全 教 員 で 指 導 内 容 についてグループ 協 議 7 月 研 究 係 でグループ 協 議 の 結 果 をまとめる 9 月 教 育 課 程 検 討 委 員 会 で 次 年 度 にむけて 検 討 を 始 める 1 月 全 教 員 で 学 部 目 標 についてグループ 協 議 教 育 課 程 検 討 委 員 会 で 次 年 度 学 部 目 標 の 検 討 2 月 各 学 部 で 次 年 度 学 部 目 標 の 話 し 合 い 3 月 全 教 員 で 指 導 形 態 毎 ( 各 授 業 )ごとに 次 年 度 に 向 け た 年 間 指 導 計 画 の 整 理 授 業 づくり 個 別 の 指 導 計 画 4 月 個 別 の 指 導 計 画 新 しい 書 式 での 取 り 組 み 図 5-2 指 導 内 容 の 整 理
領 域 仮 説 1 教 える 工 夫 学 習 指 導 の 内 容 方 法 仮 説 2 引 き 出 す 工 夫 授 業 の 土 台 づくり 仮 説 3 つなげる 工 夫 指 導 支 援 と 評 価 の 共 有 表 5-1 指 導 の 工 夫 に 関 する 評 価 主 な 成 果 ( 浮 き 彫 りになった 課 題 も 含 めて) 主 な 観 点 小 学 部 中 学 部 高 等 部 年 間 指 導 計 画 単 元 計 画 指 導 内 容 の 整 理 授 業 改 善 学 習 評 価 実 態 把 握 発 達 的 な 視 点 評 価 規 準 の 作 成 技 能 の 習 得 指 導 形 態 の 工 夫 教 育 課 程 の 評 価 指 導 ( 授 業 ) の 評 価 キャリア 発 達 を 育 む 授 業 の 視 点 全 体 の 中 で 個 への 支 援 ができるように 学 習 活 動 ごとに 指 導 形 態 ( 小 グループ 化 ) を 変 えて 対 応 していく 体 育 において なにをなぜ 教 えるのか について 検 討 し 指 導 内 容 表 の 作 成 に 取 り 掛 かる ラジオ 体 操 やリトミックでの 指 導 内 容 に ついて 一 つ 一 つの 動 きを 分 析 的 に 考 え る 指 導 内 容 表 年 間 指 導 計 画 表 を 作 成 して 指 導 内 容 を 明 確 にしていく 何 を どのように という 単 元 の 構 想 授 業 の 全 体 像 を 明 確 するために 授 業 構 造 図 を 作 成 する 授 業 担 当 者 が 生 徒 の 実 態 に 合 わせて 柔 軟 に 計 画 を 変 更 改 善 していく 職 業 家 庭 の 授 業 研 究 をとおして 授 業 時 数 や3 年 間 の 系 統 性 についての 課 題 は 明 確 になる 授 業 づくり( 特 に 学 習 指 導 案 上 で)にお いて キャリア 発 達 を 促 す 視 点 -4 領 域 -から 授 業 者 の 意 図 を 明 らかにする 個 別 の 指 導 計 画 から 学 年 の 実 態 を 把 握 し 卒 業 後 を 見 据 えた 系 統 性 のある 年 間 指 導 計 画 の 作 成 が 求 められる 特 に1 年 生 時 での 検 討 が 重 要 になる 教 材 教 具 の 開 発 学 習 環 境 児 童 自 身 にとって 振 り 返 りや 励 みになる 導 入 部 を 重 視 して 生 徒 自 身 にとって 学 授 業 づくりでは 生 徒 が 学 習 のめあてと ( 机 のレイアウト) 学 習 環 境 ( 掲 示 方 法 等 ) 動 線 の 整 理 学 習 の 見 通 しづけ 学 習 意 欲 態 度 分 かりやすい 活 動 内 容 コミュニケーション 手 段 興 味 関 心 自 己 評 価 言 葉 掛 けの 工 夫 生 活 年 齢 個 別 の 指 導 計 画 の 作 成 単 元 の 評 価 指 導 方 針 の 共 有 指 導 仮 説 の 設 定 チーム アプローチ 指 導 目 標 の 設 定 指 導 支 援 の 手 だて 評 価 規 準 の 共 有 評 価 をしていく 成 果 の 可 視 化 ( 目 で 見 て 分 かる 方 法 )を 考 える 習 のめあて ( 自 分 がこの 授 業 でやること) が 分 かって 動 ける 授 業 をする して なぜやるのか 何 を 学 ぶのか を 理 解 できるような 工 夫 をしていく 部 内 研 修 として 教 材 教 具 研 究 をしてい 共 感 的 な 言 葉 掛 けとともに あえて 待 つ 生 徒 が 気 づく- 悩 む- 考 える という く さまざまな 教 材 を 作 成 する 映 像 や 写 真 を 使 った 視 覚 的 な 支 援 ツール の 開 発 模 範 動 作 と 言 葉 掛 けの 工 夫 によ り 自 分 からの 動 き( 粗 大 微 細 動 作 )を 引 き 出 す 場 面 を 設 定 していく 達 成 感 を 味 わうことができるように 評 価 を 達 成 段 階 の 一 覧 表 として 掲 示 してい く 学 習 場 面 を 意 図 して 設 定 していく 授 業 担 当 者 が 開 発 作 成 した 自 作 教 材 を 今 年 度 も 報 告 書 として 蓄 積 していく 自 立 活 動 の 授 業 づくりに ケース 会 を 組 目 標 の 立 て 方 評 価 の 観 点 等 を 明 確 にして 作 業 学 習 選 択 体 育 職 業 生 徒 会 活 動 み 込 んで 実 態 把 握 の 検 討 や 指 導 方 針 の 共 共 通 理 解 を 図 っていく について 学 級 担 任 と 授 業 担 当 者 間 で 個 有 をしていく 指 導 形 態 ( 各 授 業 )ごとに 内 容 基 本 的 な 票 を 作 成 して 目 標 と 手 だての 共 有 を 題 材 ( 特 に 学 習 指 導 案 上 で)での 判 断 の 基 考 え 方 ( 指 導 方 法 など)を 共 通 理 解 してい していく 準 ( 評 価 規 準 )を 明 確 にしていく く 個 別 の 指 導 計 画 の 作 成 ( 特 に 目 標 と 手 だ 自 立 活 動 における 学 びの 履 歴 を 残 してい 評 価 の 観 点 を 意 識 した 言 葉 掛 けをしてい ての 設 定 を 中 心 に)について 部 内 でグ くために 個 別 の 指 導 内 容 表 の 作 成 に 取 く ループ 協 議 できた り 組 んでいく キャリア 発 達 を 促 す 授 業 に 関 して 4 領 域 についての 研 修 を 行 った
表 5-1 学 部 目 標 の 整 理 ( 現 在 も 検 討 中 である) 小 学 部 中 学 部 高 等 部 やちよの 生 きる 力 基 本 的 な 学 習 の 継 続 と 広 がり 卒 業 後 の 生 活 習 慣 の 確 立 豊 かな 生 活 にむけて 友 達 と 仲 良 くしよう 友 達 を 思 いやろう 相 手 を 思 いやる 気 持 ち やさしい 心 を 持 って 人 と 接 しよう 健 康 な 身 体 健 康 な 身 体 をつくろ 明 るく 元 気 に 体 を 動 健 康 と 安 全 に 留 意 し う かそう 規 則 正 しい 生 活 をしよう 友 達 や 先 生 といろい 目 標 を 選 択 したり 決 新 しいこと( 未 経 験 の ろな 経 験 をしよう 定 したりして 挑 戦 しよ こと)にも 挑 戦 し 自 ら 知 的 好 奇 心 に 満 ち う の 興 味 関 心 の 場 を 広 げよ 自 ら 学 習 に 取 り 組 む う 学 習 の 習 慣 を 身 につ 学 習 の 基 礎 基 本 を 習 学 習 したことを 生 活 や けよう 得 しよう 職 業 に 生 かそう 友 達 や 先 生 と 一 緒 に 友 達 を 認 め 協 力 協 他 者 と 協 力 して 活 動 活 動 しよう 同 して 活 動 しよう し 自 分 の 役 割 を 果 たそ より 良 い 将 来 像 を 考 え 仲 間 と 共 に 自 らを 高 め 続 ける 身 近 なきまりを 守 ろ う 日 常 生 活 に 必 要 なル ールやマナーを 身 につ けよう う 社 会 の 中 でのルールや マナーを 守 ろう 自 分 の 気 持 ちを 表 現 日 常 生 活 に 必 要 な 意 社 会 生 活 に 必 要 な 意 思 しよう 思 を 相 手 に 伝 えよう や 考 えを 相 手 に 伝 えよう (1) 指 導 の 根 拠 を 示 す 取 り 組 み 指 導 の 工 夫 の 検 討 (4ページ)は 児 童 生 徒 をどのようにしてとらえるのか どのよ うな 力 を 付 けたいのか から 順 序 立 てて 考 え 始 めた それは 学 級 担 任 の 主 観 による 担 当 児 童 生 徒 のできそうな 活 動 を 集 めて 付 けたい 力 とする 発 想 からの 脱 却 を 意 味 する 取 り 組 みである 2 年 間 を 掛 けて 学 習 指 導 要 領 の 内 容 を 前 提 に 学 校 教 育 目 標 学 部 目 標 を 踏 まえて 児 童 生 徒 に なぜ 何 を 教 えるのか について 明 確 にする 取 り 組 みがなされてい る 具 体 的 な 成 果 として 発 展 途 上 ではあるが 指 導 内 容 ( 図 5-2)や 学 部 目 標 ( 表 5-1)の 整 理 があげられ 整 理 の 仕 方 では 私 たち 全 員 が 何 をすればよいのかが 分 かって 動 くことができた (2) 何 を 教 えるのか をかたちにして 共 有 する 取 り 組 み 指 導 内 容 や 学 部 目 標 の 整 理 を 授 業 実 践 に 活 かす 取 り 組 みができた 中 学 部 の 授 業 構 造 図 (55 ページ)は 授 業 の 構 想 - 展 開 - 振 り 返 り( 評 価 )のプロセスを 分 かりやすくか
たちにした 取 り 組 みである 授 業 の 構 想 と 展 開 が 一 部 の 授 業 担 当 者 任 せにならないよう にしようという 反 省 から 授 業 担 当 者 全 員 で 単 元 ( 本 時 の 授 業 )の 全 体 像 を 共 通 理 解 しな がら 授 業 展 開 をできるようにした 高 等 部 では 学 習 指 導 案 上 で 人 間 関 係 形 成 能 力 等 の キ ャリアの4 領 域 について 分 析 的 に 示 して 授 業 者 の 意 図 を 明 らかにした また 個 票 ( 授 業 担 当 者 と 学 級 担 任 間 の 授 業 に 関 する 情 報 共 有 手 段 ) の 作 成 についても 実 践 されている (3) 学 習 評 価 を 次 の 授 業 に 活 かす 取 り 組 み 児 童 生 徒 の 単 元 全 体 や 本 時 の 授 業 の 評 価 ( 以 下 学 習 評 価 と 記 す)について 着 目 できる ようになっている 具 体 的 には 中 学 部 高 等 部 の 学 習 指 導 案 (5771 ページ)において 単 元 全 体 ( 集 団 )と 個 別 において 評 価 規 準 を 設 定 することができた 観 点 を 明 確 にした 評 価 規 準 の 設 定 は 今 後 指 導 目 標 や 手 だてと 評 価 結 果 の 間 の 妥 当 性 信 頼 性 を 一 層 意 識 し ていくことにつながるだろう むろん 学 習 評 価 をすること 自 体 が 最 終 目 的 ではなく あ くまでも1 児 童 生 徒 の 学 習 状 況 進 歩 の 状 況 を 把 握 するため 2 次 時 の 授 業 次 年 度 の 授 業 に 活 かすため 3 私 たちの 授 業 する 力 を 高 めるため などを 実 現 させていくための 手 段 であることを 共 有 している 2 残 された 課 題 について (1) 縦 のつながり で 指 導 内 容 を 整 理 する 指 導 内 容 や 学 部 目 標 をはじめ いくつかの 整 理 が2 年 間 の 成 果 であるが 未 だ 発 展 途 上 であることは 前 述 したとおりである したがって これからも 学 習 評 価 の 取 り 組 みを 含 めこれらの 整 理 整 頓 について 小 学 部 から 高 等 部 まで 一 貫 性 のある 実 践 において 実 現 して いかなくてはならない ( 新 年 度 4 月 ) 見 通 しがもてる 前 期 分 を 加 筆 児 童 生 徒 を 目 の 前 にして 単 元 計 画 を 加 筆 個 の 目 標 を 加 筆 した 単 元 計 画 個 別 の 指 導 計 画 次 年 度 教 育 課 程 付 けたい 力 をもとにした 単 元 計 画 年 間 指 導 計 画 児 童 生 徒 の 目 標 配 慮 事 項 など P A 単 元 ごとに 繰 り 返 す C c D 学 習 評 価 個 別 の 指 導 計 画 教 育 課 程 の 評 価 へ a 授 業 づくり 授 業 構 想 授 業 展 開 指 導 の 評 価 児 童 生 徒 の 目 標 付 けたい 力 単 元 の 目 標 に 対 する 変 容 など 単 元 の 評 価 教 科 などへの 振 り 分 け 単 元 構 成 項 目 単 元 の 目 標 単 元 の 時 数 単 元 の 目 標 時 数 など d 一 単 元 終 わったら p 図 5-3 授 業 改 善 と 教 育 課 程 評 価 の 関 係 ( 東 出 2014 より 一 部 改 変 引 用 )
児 童 生 徒 の 学 習 評 価 教 員 の 授 業 評 価 授 業 形 態 毎 の ( 各 授 業 ) 評 価 教 育 課 程 の 評 価 表 5-2 4つの 評 価 何 を いつ だれが 形 式 個 人 目 標 の 達 成 度 毎 回 の 授 業 授 業 者 個 別 の 指 導 計 画 学 習 指 導 案 授 業 の 実 践 毎 回 の 授 業 授 業 者 授 業 参 観 評 価 表 者 ( 全 員 ) 年 間 指 導 計 画 前 期 後 期 毎 に 授 業 者 評 価 計 画 に 沿 っ ( 各 授 業 ごと) て 単 元 題 材 の 指 導 単 元 題 材 終 了 時 全 員 評 価 計 画 に 沿 っ 計 画 て (2) 学 習 評 価 を 教 育 課 程 全 体 の 評 価 に 活 かしていく この2 年 間 で 学 ぶ 力 を 育 む 指 導 の 工 夫 を 検 討 する 取 り 組 みを 始 めて 児 童 生 徒 の 学 習 評 価 として 学 習 指 導 案 上 で 判 断 の 基 準 を 表 すところまではできた ただし 重 要 なのは 学 習 評 価 を 学 校 における 教 育 活 動 全 体 の 改 善 に 結 びつけることである( 尾 崎 2013) まさに 学 習 評 価 をとおして そもそも 単 元 の 評 価 は? 年 間 指 導 計 画 の 評 価 は? 指 導 内 容 の 見 直 しは? 授 業 の 時 数 は? といった 授 業 づくり( 学 習 評 価 )と 教 育 課 程 評 価 の 関 係 まさに 教 育 課 程 におけるPDCAサイクルは 緒 についたばかりである( 例 えば 87 ページ 表 5-3の 作 成 など) 今 後 図 5-3で 示 したPDCAサイクルが 一 貫 性 のある 縦 のつな がりで 実 践 されることが 必 要 である なお 教 育 活 動 全 体 の 改 善 とは 私 たちにとって 1 児 童 生 徒 の 学 習 評 価 2 教 員 の 授 業 評 価 3 指 導 形 態 ( 各 授 業 )ごとの 評 価 4 教 育 課 程 の 評 価 の4 点 ( 以 下 4つの 評 価 と 記 す)へのアプローチであると 押 さえていきたい と 考 えている ( 表 5-2) (3) 授 業 研 究 会 のさらなる 工 夫 をしていく 授 業 研 究 会 では ワークショップ 型 授 業 研 究 を 継 続 していくことができた このスタイ ルにより 授 業 研 究 会 では 授 業 改 善 を 目 的 とした 教 員 相 互 の 対 話 が 常 態 化 している 付 箋 紙 に 自 分 の 意 見 を 書 いて 貼 るなど 具 体 的 な 進 め 方 についても 全 員 が 理 解 し 見 通 しを 持 っ て 取 り 組 めるようになっている 今 後 は 対 話 のゴールを 具 体 的 な 改 善 策 として 示 す ところまで 意 図 できるように 時 間 の 使 い 方 や 収 束 の 仕 方 について 工 夫 をしていきたい Ⅱ 今 後 の 方 向 性 について -さらなる 発 展 をめざして- 1 私 が 変 わる 子 どもも 変 わる ための 協 働 による 組 織 的 な 取 組 であること 私 たち 教 職 員 は 一 人 では 成 長 できない その 意 味 で 今 後 も 協 働 による 組 織 的 体 系 的 な 取 組 において 私 たち 自 身 が 変 わっていくという 実 感 を 伴 った 気 づきを 得 られるよ うな 学 校 研 究 を 進 めていきたい 一 つの 方 向 性 として 宿 題 として 残 された 4つの 評 価 の 実 践 に 挑 戦 していくことがあげられる PDCAサイクル( 図 5-3)を 丁 寧 に 辿 るこ とは 学 習 指 導 の 改 善 つまりは 私 たちの 授 業 をする 力 の 向 上 につながると 確 信 する なお
日 課 表 上 の 名 称 年 間 目 標 or 指 導 方 針 教 科 名 or 領 域 名 or 各 教 科 等 を 合 わせた 指 導 名 表 5-3 年 間 指 導 計 画 の 書 式 月 4 月 5 月 6 月 7 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 単 元 名 ( 例 ) 単 元 A 単 元 B 単 元 C 単 元 D 単 元 E 授 業 時 数 時 間 時 間 時 間 時 間 時 間 単 元 の 目 標 指 導 内 容 学 習 指 導 要 領 指 導 内 容 表 より 前 年 度 の 評 価 改 善 点
私 たちにとって 組 織 的 体 系 的 な 取 組 とは 各 学 部 学 級 担 任 が 独 自 に 授 業 づくりを 進 めていくというのではなく 組 織 的 な 校 内 研 究 教 育 計 画 係 あるいは 教 育 課 程 検 討 委 員 会 のリーダーシップによる 協 働 的 な 一 貫 性 のある 実 践 である と 記 しておきたい 2 どんな 授 業 をめざすのか の 探 求 を 続 けること これまでの 研 究 成 果 は 着 実 に 教 育 課 程 の 改 善 につながっている したがって 今 後 は ど のような 力 を 付 けたいのか? 何 を 教 え 育 てるのか? どのように 教 えるのか? な ど 指 導 内 容 や 指 導 方 法 の 検 討 について 教 育 計 画 係 教 育 課 程 検 討 委 員 会 と 研 究 係 が 役 割 分 担 をしながら 授 業 改 善 と 教 育 課 程 評 価 の 営 みを 実 現 していくことになるだろう 私 たちは 例 えば 高 等 部 の 研 究 から キャリアの 視 点 から 授 業 づくりをしていく 中 で 授 業 者 の 意 図 まさに 授 業 者 の 意 思 表 明 の 重 要 性 を 学 ぶことができた 今 後 も どんな 授 業 をめざすのか を 考 えていくこと つまりは 児 童 生 徒 一 人 一 人 の 自 立 と 社 会 参 加 に 向 けて 生 きる 力 を 育 む 授 業 づくりの 探 求 を 続 けていきたいと 考 える 小 学 部 中 学 部 高 等 部 高 等 部 卒 業 生 涯 自 立 と 社 会 参 加 1 教 育 課 程 授 業 改 善 学 習 評 価 3 授 業 づくり 授 業 展 開 2 個 別 の 指 導 計 画 個 別 の 教 育 支 援 計 画 図 5-3 自 立 と 社 会 参 加 に 向 けた 学 校 システムの 構 築 イメージ 図 引 用 参 考 文 献 尾 崎 祐 三 2013 年 観 点 別 学 習 評 価 の 観 点 について 全 校 研 修 会 (11 月 27 日 ) 講 義 資 料 より. 東 内 桂 子 2014 年 学 習 評 価 の 活 用 による 教 育 課 程 の 改 善 を 目 指 したシステム 構 築 実 践 障 害 児 教 育 2014 年 1 月 号 8-12 ページ. 渡 邉 昭 宏 2013 年 みんなのライフキャリア 教 育 明 治 図 書 出 版.
お わ り に 本 校 は 以 前 は 鳥 がさえずり 緑 豊 かな 自 然 に 囲 まれた 学 校 でしたが 近 年 は 周 辺 の 宅 地 造 成 が 進 み 日 に 日 に 様 変 わりをしています また 児 童 生 徒 数 も200 名 を 超 え 特 別 教 室 を 普 通 教 室 にしたり 狭 い 教 室 で 多 くの 子 どもたちを 指 導 支 援 したりしてい ます さて 本 校 では 平 成 24 年 度 から 一 人 一 人 の 学 ぶ 力 を 育 む 指 導 の 工 夫 を 全 校 研 究 主 題 として 取 り 組 んできており 今 年 度 が2 年 計 画 の 最 終 年 度 になります 1 年 目 は 学 び をキーワードにし 朝 の 学 習 や 教 科 別 指 導 のより 一 層 の 充 実 に 努 め てきました 小 学 部 では 体 育 自 立 活 動 中 学 部 では 職 業 家 庭 高 等 部 では 職 業 家 庭 に 焦 点 を 当 て 児 童 生 徒 の 学 ぶ 力 の 捉 え 方 について 共 通 理 解 し 授 業 研 究 を 通 して 学 ぶ 力 を 育 むための 指 導 内 容 方 法 を 明 らかにしてきました 2 年 目 は 1 年 目 に 工 夫 改 善 した 学 ぶ 力 をさらに 育 てるために 研 究 仮 説 を 立 てた り 系 統 的 な 指 導 計 画 を 考 えたりしました 小 学 部 中 学 部 高 等 部 の 連 携 を 図 り ラ イフキャリアの 視 点 で 指 導 することは 将 来 に 向 けての 生 きる 力 を 育 むことにつながり ます また 学 習 評 価 を 充 実 させることは 個 のニーズに 応 えるとともに 観 点 別 評 価 で 児 童 生 徒 をより 多 面 的 に 細 かく 評 価 し 指 導 方 法 の 改 善 につなげていくことができま す 各 部 会 や 全 校 研 修 会 では 参 加 者 全 員 がKJ 法 によって 感 想 を 出 し 合 い 情 報 を 共 有 化 してきました 学 校 全 体 が 一 つの 方 向 に 向 かい 研 究 を 推 進 していくという 体 制 づく りはとても 大 切 であると 考 えます 本 テーマで2 年 間 教 職 員 全 員 が 児 童 生 徒 の 学 ぶ 力 を 育 てるために 指 導 内 容 や 方 法 評 価 方 法 について 授 業 実 践 に 取 り 組 んで 参 りましたが まだまだ 研 究 途 中 であります 御 高 覧 の 上 忌 憚 のない 御 指 導 御 助 言 をいただければ 幸 いに 存 じます 最 後 になりましたが 懇 切 丁 寧 な 御 指 導 をいただきました 講 師 の 松 原 豊 先 生 井 上 み どり 先 生 渡 邉 昭 宏 先 生 に 対 し 深 く 感 謝 申 し 上 げます 平 成 26 年 3 月 教 頭 笹 原 真 哉
平 成 25 年 度 研 究 同 人 校 長 堀 子 榮 教 頭 笹 原 真 哉 安 留 千 恵 事 務 長 左 草 節 教 務 部 上 村 敏 幸 長 岐 香 寿 美 伊 藤 浩 志 鈴 木 惠 子 諸 石 和 弘 杉 山 宏 美 齋 藤 有 季 記 村 智 恵 小 学 部 大 槻 一 江 戸 村 千 帆 福 島 友 樹 金 城 初 美 平 山 恭 子 鴫 原 初 穂 西 村 美 絵 子 古 仲 潤 子 須 田 智 世 松 﨑 奈 穂 子 松 尾 理 恵 大 山 皓 平 佐 藤 祐 子 高 山 雅 枝 渡 邊 啓 一 矢 作 麻 也 半 藤 昂 丹 野 祐 介 鬼 木 愛 理 沙 尾 﨑 至 杉 野 智 子 近 藤 奈 々 牧 健 太 郎 鈴 木 智 美 内 藤 明 日 美 雑 賀 伸 治 阿 部 裕 子 宮 内 香 織 保 科 亜 紀 子 諸 隈 日 出 行 吉 川 峰 子 前 島 真 裕 美 矢 作 聡 子 千 葉 祐 子 山 下 里 美 豊 田 光 子 川 嶋 慶 子 中 学 部 山 﨑 まゆみ 中 武 大 中 西 このみ 朝 みえ 子 仲 野 キミ 子 町 屋 有 香 中 山 高 輔 古 賀 千 恵 美 清 水 亮 出 口 亜 矢 佳 堰 澤 嗣 夫 黒 岩 久 雄 小 笹 桃 子 小 牧 理 絵 宮 澤 一 輝 清 澤 優 日 暮 富 男 神 戸 聖 明 霜 出 直 亮 阿 部 千 尋 田 原 陽 子 都 郷 奈 央 根 本 久 美 子 櫻 木 麻 由 美 梅 津 美 夏 高 等 部 齋 藤 守 田 中 克 人 末 吉 正 宏 平 和 広 坂 井 直 樹 張 本 ちひろ 椿 精 一 藤 枝 芽 生 米 倉 瑛 子 山 上 弘 馬 遠 藤 聖 子 石 井 美 香 鈴 木 健 吾 菅 澤 妙 子 清 水 多 恵 子 坂 井 貴 之 小 野 充 松 本 知 佐 子 武 田 和 也 輪 湖 裕 樹 井 口 大 資 志 田 智 子 加 藤 聡 藤 枝 宏 之 横 森 厚 彦 猪 又 真 紀 金 田 一 美 和 子 嶋 野 隆 文 前 川 直 之 千 葉 美 智 子 熊 澤 千 惠 子 高 橋 直 樹 斉 藤 郁 子 和 田 徹 也 藤 原 愛 河 邊 江 梨 三 谷 梨 恵 三 浦 有 香 鈴 木 紀 理 子 行 政 遠 藤 めぐみ 長 谷 川 文 江 長 嶋 志 帆 坂 庭 泰 子 吉 田 利 夫 櫻 井 幸 男 岩 澤 克 幸 齋 藤 寛 秋 谷 美 樹 子 石 山 百 合 子 齋 藤 未 奈 子 吉 岡 優 幸 笹 川 佳 子 海 津 由 美 子 佐 々 木 直 子 花 村 貴 美 子 遊 佐 はるか 飯 髙 良 恵 細 田 美 香 子 佐 藤 滋 滝 口 ナナヨ 小 澤 愛 美 下 田 圭 子 森 田 秀 子 川 口 奈 穂 子 佐 藤 眞 由 美 大 塚 直 子 ( 研 究 係 )