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岩手県地域防災計画

目 次 第 3 編 災 害 応 急 対 策 計 画 第 1 章 組 織 及 び 動 員... 1 第 1 節 防 災 組 織 明 石 市 防 災 会 議 明 石 市 災 害 対 策 本 部... 1 第 2 節 動 員 配 備 及 び 災 害 対 策 本 部 の 設 置.

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令


(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

03《G》資料1-2当初予算【H28】280207

目  次(秦野市地域防災計画)

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

〔自 衛 隊〕

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

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送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

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m07 北見工業大学 様式①

3 避 難 状 況 避 難 指 示 避 難 勧 告 都 道 府 県 名 市 区 町 村 名 指 示 日 時 勧 告 日 時 青 森 県 岩 手 県 山 形 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 鰺 ヶ 沢 町 月 16 日 12 時 55 分 10 月 22 日 10 時 00 分

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

16 日本学生支援機構

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

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●幼児教育振興法案

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

 

公表表紙

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スライド 1


(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

七 の 二 自 然 公 園 法 ( 昭 和 三 十 二 年 法 律 第 百 六 十 一 号 ) 第 二 十 条 第 一 項 に 規 定 する 国 立 公 園 又 は 国 定 公 園 の 特 別 地 域 のうち 同 法 第 二 十 一 条 第 一 項 に 規 定 する 特 別 保 護 地 区 その 他

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

東久留米市訓令乙第   号

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不 利 益 処 分 に 係 る 法 令 名 漁 港 漁 場 整 備 法 第 39 条 の2 第 1 項 工 作 物 建 造 許 可 等 の 取 消 無 許 可 行 為 の 中 止 復 旧 命 令 等 法 令 の 定 め 第 39 条 の2 第 1 項 漁 港 管 理 者 は 次 の 各 号 のいずれ

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

●電力自由化推進法案

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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県 出 先 機 関 神 奈 川 県 東 京 事 務 所 調 査 課 2458 FAX( 調 査 課 ) 2459 安 全 防 災 局 -425 温 泉 地 学 研 究 所 観 測 室 研 究 部 長 室 事 務 室 FAX( 観 測 室 ) 9200 安 全 防 災 局 -407

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公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

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就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

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第 1 章 総 則

第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的 この 計 画 は 県 土 並 びに 県 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 )に 基 づき 県 防 災 会 議 が 作 成 する 計 画 で 県 市 町 村 指 定 地 方 行 政 機 関 指 定 公 共 機 関 指 定 地 方 公 共 機 関 等 の 各 防 災 関 係 機 関 がそれぞれ 全 機 能 を 有 効 に 発 揮 し 相 互 協 力 して 防 災 の 万 全 を 期 するために 必 要 な 災 害 予 防 災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 復 興 に 関 する 事 項 を 策 定 するもので ある 第 2 節 県 民 の 責 務 県 民 は みんなで 取 り 組 む 防 災 活 動 促 進 条 例 ( 平 成 22 年 岩 手 県 条 例 第 49 号 ) 第 4 条 に 規 定 する 県 民 の 責 務 その 他 法 令 又 はこの 計 画 若 しくは 当 該 市 町 村 の 地 域 防 災 計 画 により 防 災 上 の 責 務 とされてい る 事 項 については 誠 実 にその 任 務 を 果 たすほか 自 ら 災 害 に 備 えるための 手 段 を 講 じるとともに 自 発 的 な 防 災 活 動 に 参 加 するなど 防 災 に 寄 与 するよう 努 める また 同 条 例 の 定 めるところにより 将 来 の 災 害 に 適 切 に 対 処 するため 行 政 による 対 策 はもとより 自 らを 災 害 から 守 る 自 助 の 意 識 を 高 めつつ 要 配 慮 者 等 への 支 援 など 地 域 を 守 る 共 助 の 気 運 を 醸 成 しな がら みんなで 防 災 に 取 り 組 むものとする みんなで 取 り 組 む 防 災 活 動 促 進 条 例 資 料 編 5-1 第 3 節 他 の 法 令 に 基 づく 計 画 との 関 係 この 計 画 は 県 の 地 域 に 係 る 防 災 対 策 として 総 合 的 かつ 基 本 的 な 性 格 を 有 するものであって 災 害 対 策 基 本 法 第 41 条 各 号 に 掲 げる 水 防 計 画 等 は この 計 画 と 矛 盾 し 又 は 抵 触 するものであってはならない また 石 油 コンビナート 等 災 害 防 止 法 ( 昭 和 50 年 法 律 第 84 号 )に 定 める 特 別 防 災 区 域 に 係 る 防 災 対 策 については 同 法 第 31 条 の 規 定 に 基 づく 岩 手 県 石 油 コンビナート 等 防 災 計 画 による 1-1-1

第 3 節 の 2 災 害 時 における 個 人 情 報 の 取 扱 い 第 1 県 における 取 扱 い 1 県 は 個 人 情 報 を 県 の 事 務 又 は 事 業 ( 被 災 者 支 援 を 目 的 とする 者 に 限 る )の 用 に 供 する 場 合 被 災 者 の 負 担 軽 減 を 図 るとともに 被 災 者 の 生 活 再 建 に 資 することができるよう 被 災 者 個 人 の 権 利 利 益 を 損 なわない 限 りにおいて 必 要 に 応 じ その 利 用 及 び 提 供 を 図 る この 場 合 において 当 該 利 用 及 び 提 供 にあたっては 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 平 成 13 年 岩 手 県 条 例 第 7 号 )の 定 めるところにより 個 人 情 報 の 適 切 な 取 扱 いを 確 保 する 2 県 は 国 他 の 地 方 公 共 団 体 及 び 県 内 に 所 在 する 社 会 福 祉 協 議 会 に 対 し 上 記 1 に 準 じて 必 要 に 応 じ 個 人 情 報 の 提 供 を 図 る この 場 合 において 県 は 提 供 先 に 対 し 提 供 に 係 る 個 人 情 報 につい て 使 用 目 的 の 制 限 その 他 の 必 要 な 制 限 を 付 するとともに その 適 切 な 取 扱 いのために 必 要 な 措 置 を 講 じるよう 求 める 3 県 における 上 記 2 に 掲 げる 以 外 の 法 人 その 他 の 団 体 に 対 する 個 人 情 報 の 提 供 の 取 り 扱 いは 別 に 定 める 基 準 等 による 被 災 者 支 援 を 目 的 とした 個 人 情 報 の 利 用 及 び 提 供 に 係 る 事 務 の 取 扱 い 資 料 編 1-3 の 2-1 第 2 市 町 村 における 取 扱 い 市 町 村 は 災 害 時 における 被 災 者 支 援 において 個 人 情 報 を 適 切 に 活 用 することができるよう それ ぞれが 定 める 条 例 の 規 定 に 従 って あらかじめ 必 要 な 取 扱 いを 定 めるよう 努 める 1-1-2

第 4 節 防 災 関 係 機 関 の 責 務 及 び 業 務 の 大 綱 第 1 防 災 関 係 機 関 の 責 務 1 県 県 は 市 町 村 を 包 括 する 広 域 の 地 方 公 共 団 体 として 地 域 並 びに 地 域 住 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 関 係 機 関 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て 防 災 に 関 する 計 画 を 作 成 し これを 実 施 するとともに 市 町 村 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 が 処 理 する 防 災 に 関 する 事 務 又 は 業 務 を 支 援 し かつ その 総 合 調 整 を 行 う 2 市 町 村 市 町 村 は 基 礎 的 な 地 方 公 共 団 体 として 地 域 並 びに 地 域 住 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 関 係 機 関 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て 防 災 に 関 する 計 画 を 作 成 し これを 実 施 する 3 指 定 地 方 行 政 機 関 指 定 地 方 行 政 機 関 は 地 域 並 びに 地 域 住 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 指 定 行 政 機 関 及 び 他 の 指 定 地 方 行 政 機 関 と 相 互 に 協 力 し 防 災 活 動 を 実 施 するとともに 県 及 び 市 町 村 の 活 動 が 円 滑 に 行 われるよう 勧 告 指 導 助 言 等 を 行 う 4 指 定 公 共 機 関 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 指 定 公 共 機 関 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 は その 業 務 の 公 共 性 及 び 公 益 性 に 鑑 み 防 災 に 関 する 計 画 を 作 成 し これを 実 施 するとともに 県 及 び 市 町 村 の 活 動 が 円 滑 に 行 われるよう その 業 務 に 協 力 する 5 公 共 的 団 体 及 び 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 公 共 的 団 体 及 び 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 は 平 素 から 災 害 予 防 体 制 の 整 備 を 図 り 災 害 時 には 災 害 応 急 措 置 を 実 施 するとともに 市 町 村 その 他 の 防 災 関 係 機 関 の 防 災 活 動 に 協 力 する 第 2 防 災 関 係 機 関 の 業 務 の 大 綱 1 県 市 町 村 機 関 名 業 務 の 大 綱 県 (1) 県 防 災 会 議 災 害 対 策 本 部 現 地 災 害 対 策 本 部 災 害 警 戒 本 部 の 設 置 運 営 に 関 すること (2) 防 災 に 関 する 施 設 及 び 組 織 の 整 備 に 関 すること (3) 防 災 訓 練 の 実 施 に 関 すること (4) 防 災 知 識 の 普 及 及 び 教 育 に 関 すること (5) 災 害 に 関 する 情 報 の 発 表 収 集 伝 達 及 び 広 報 に 関 すること 1-1-3

(6) 自 衛 隊 他 の 都 道 府 県 関 係 機 関 等 に 対 する 応 援 要 請 に 関 すること (7) 災 害 応 急 対 策 の 実 施 に 関 すること (8) 災 害 時 における 犯 罪 の 予 防 取 締 りなど 社 会 の 秩 序 維 持 に 関 するこ と (9) 被 災 施 設 の 復 旧 被 災 地 城 の 復 興 に 関 すること (10) 市 町 村 その 他 の 防 災 関 係 機 関 の 災 害 対 策 の 総 合 調 整 に 関 すること 市 町 村 (1) 市 町 村 防 災 会 議 災 害 対 策 本 部 現 地 災 害 対 策 本 部 災 害 警 戒 本 部 の 設 置 運 営 に 関 すること (2) 防 災 に 関 する 施 設 及 び 組 織 の 整 備 に 関 すること (3) 防 災 訓 練 の 実 施 に 関 すること (4) 防 災 知 識 の 普 及 及 び 教 育 に 関 すること (5) 災 害 に 関 する 情 報 の 収 集 伝 達 及 び 広 報 に 関 すること (6) 他 の 市 町 村 関 係 機 関 等 に 対 する 応 援 要 請 に 関 すること (7) 災 害 応 急 対 策 の 実 施 に 関 すること (8) 被 災 施 設 の 復 旧 被 災 地 域 の 復 興 に 関 すること 2 指 定 地 方 行 政 機 関 機 関 名 業 務 の 大 綱 東 北 管 区 警 察 局 東 北 財 務 局 東 北 厚 生 局 東 北 農 政 局 (1) 災 害 状 況 の 把 握 及 び 報 告 連 絡 等 に 関 すること (2) 警 察 官 及 び 災 害 関 係 装 備 品 の 受 支 援 調 整 に 関 すること (3) 防 災 関 係 職 員 の 派 遣 に 関 すること (4) 関 係 機 関 との 連 絡 調 整 に 関 すること (5) 津 波 警 報 等 の 伝 達 に 関 すること (1) 民 間 金 融 機 関 等 に 対 する 金 融 上 の 措 置 要 請 に 関 すること (2) 地 方 公 共 団 体 内 の 災 害 対 策 事 業 災 害 復 旧 事 業 等 に 関 する 融 資 に 関 すること (3) 災 害 発 生 時 における 国 有 財 産 の 無 償 貸 付 等 に 関 すること (4) 公 共 土 木 施 設 農 林 水 産 施 設 等 の 災 害 査 定 の 立 会 に 関 すること (5) 東 北 財 務 局 が 講 じた 施 策 に 関 する 被 災 者 への 情 報 提 供 に 関 するこ と (1) 災 害 状 況 の 情 報 収 集 通 報 に 関 すること (2) 関 係 職 員 の 派 遣 に 関 すること (3) 関 係 機 関 との 連 絡 調 整 に 関 すること (1) 国 土 保 全 事 業 の 推 進 に 関 すること (2) 営 農 指 導 方 針 の 樹 立 及 び 技 術 指 導 に 関 すること (3) 種 苗 その 他 営 農 資 材 の 確 保 に 関 すること (4) 農 地 農 業 用 施 設 等 に 係 る 災 害 復 旧 事 業 の 実 施 及 び 指 導 に 関 するこ と (5) 災 害 資 金 の 融 通 に 関 すること (6) 災 害 時 における 応 急 用 食 料 の 調 達 供 給 に 関 する 情 報 収 集 連 絡 に 1-1-4

関 すること 東 北 森 林 管 理 局 東 北 経 済 産 業 局 関 東 東 北 産 業 保 安 監 督 部 東 北 支 部 東 北 運 輸 局 東 京 航 空 局 仙 台 空 港 事 務 所 第 二 管 区 海 上 保 安 本 部 八 戸 海 上 保 安 部 釜 石 海 上 保 安 部 宮 古 海 上 保 安 署 仙 台 管 区 気 象 台 盛 岡 地 方 気 象 台 東 北 総 合 通 信 局 岩 手 労 働 局 (1) 国 有 林 野 の 保 安 林 保 安 施 設 等 の 整 備 に 関 すること (2) 山 火 事 防 止 対 策 に 関 すること (3) 災 害 復 旧 用 材 の 供 給 に 関 すること (1) 工 業 用 水 道 の 応 急 復 旧 対 策 に 関 すること (2) 災 害 時 における 復 旧 用 資 機 材 生 活 必 需 品 及 び 燃 料 等 の 需 給 に 関 す ること (3) 産 業 被 害 状 況 の 把 握 及 び 被 災 事 業 者 等 への 支 援 に 関 すること (1) 電 気 都 市 ガス 高 圧 ガス 火 薬 類 等 の 保 安 対 策 及 び 応 急 復 旧 対 策 に 関 すること (2) 鉱 山 に 関 する 災 害 の 防 止 に 関 すること (3) 鉱 山 における 災 害 応 急 対 策 に 関 すること (1) 交 通 施 設 等 の 被 害 公 共 交 通 機 関 の 運 行 及 び 運 航 の 状 況 等 に 関 する 情 報 収 集 及 び 伝 達 に 関 すること (2) 緊 急 輸 送 代 替 輸 送 における 関 係 事 業 者 等 への 指 導 調 整 及 び 支 援 に 関 すること (1) 災 害 時 における 航 空 機 の 出 動 要 請 の 支 援 に 関 すること (1) 気 象 予 報 警 報 等 の 船 舶 への 周 知 に 関 すること (2) 海 難 救 助 海 上 警 備 治 安 維 持 及 び 海 上 交 通 の 安 全 確 保 に 関 するこ と (3) 船 舶 交 通 の 障 害 の 除 去 及 び 海 洋 汚 染 海 上 災 害 の 防 止 に 関 すること (4) 救 援 物 資 避 難 者 等 の 海 上 航 空 輸 送 に 関 すること (1) 気 象 地 象 及 び 水 象 の 観 測 並 びにこれらの 成 果 の 収 集 及 び 発 表 に 関 すること (2) 気 象 地 象 ( 地 震 にあっては 発 生 した 断 層 運 動 による 地 震 動 に 限 る ) 及 び 水 象 の 予 報 警 報 等 の 防 災 情 報 の 発 表 伝 達 及 び 解 説 に 関 すること (3) 気 象 業 務 に 必 要 な 観 測 予 報 及 び 通 信 施 設 の 整 備 に 関 すること (4) 県 や 市 町 村 が 行 う 防 災 対 策 に 関 する 技 術 的 な 支 援 助 言 に 関 するこ と (5) 防 災 気 象 情 報 の 理 解 促 進 及 び 防 災 知 識 の 普 及 啓 発 に 関 すること (1) 通 信 の 確 保 に 必 要 な 措 置 に 関 すること (2) 通 信 システムの 被 害 状 況 等 の 把 握 に 関 すること (3) 関 係 業 界 団 体 の 協 力 のもと 通 信 機 器 の 供 給 の 確 保 に 関 すること (4) 災 害 情 報 共 有 システム(Lアラート)の 普 及 促 進 に 関 すること (5) 非 常 通 信 協 議 会 の 指 導 育 成 に 関 すること (1) 事 業 場 における 労 働 災 害 の 防 止 に 関 すること (2) 被 災 労 働 者 の 救 済 に 関 すること 1-1-5

東 北 地 方 整 備 局 岩 手 河 川 国 道 事 務 所 三 陸 国 道 事 務 所 北 上 川 ダム 統 合 管 理 事 務 所 釜 石 港 湾 事 務 所 東 北 地 方 環 境 事 務 所 東 北 防 衛 局 (3) 被 災 労 働 者 の 就 労 斡 旋 に 関 すること (4) 復 旧 復 興 工 事 における 労 働 災 害 の 防 止 に 関 すること (1) 直 轄 公 共 土 木 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること (2) 指 定 河 川 の 洪 水 予 報 警 報 の 発 表 及 び 伝 達 に 関 すること (3) 水 防 活 動 の 指 導 に 関 すること (4) 災 害 時 における 通 行 規 制 及 び 緊 急 輸 送 道 路 の 確 保 に 関 すること (5) 直 轄 公 共 土 木 施 設 の 復 旧 に 関 すること (6) 港 湾 施 設 海 岸 保 全 施 設 等 の 整 備 及 び 災 害 対 策 の 指 導 及 び 協 力 に 関 すること (7) 港 湾 施 設 海 岸 保 全 施 設 空 港 施 設 等 の 災 害 応 急 対 策 及 び 復 旧 対 策 に 関 すること (8) 緊 急 を 要 すると 認 められる 場 合 申 合 せに 基 づく 適 切 な 緊 急 対 応 の 実 施 に 関 すること (9) 災 害 対 策 支 援 に 係 る 調 整 に 関 すること (1) 所 管 施 設 等 の 避 難 場 所 等 としての 利 用 に 関 すること (2) 緊 急 環 境 モニタリングの 実 施 支 援 に 関 すること (3) 大 気 汚 染 防 止 法 水 質 汚 濁 防 止 法 に 基 づく 検 査 指 示 に 関 すること (4) 災 害 廃 棄 物 等 の 処 理 状 況 の 把 握 必 要 な 資 機 材 等 の 広 域 的 な 支 援 要 請 及 び 調 整 に 関 すること (1) 災 害 時 における 自 衛 隊 及 び 在 日 米 軍 との 連 絡 調 整 に 関 すること (2) 災 害 時 における 所 管 財 産 の 使 用 に 関 する 連 絡 調 整 に 関 すること (3) 原 子 力 艦 の 原 子 力 災 害 に 関 する 通 報 を 受 けた 場 合 の 関 係 地 方 公 共 団 体 等 への 連 絡 に 関 すること 3 自 衛 隊 機 関 名 業 務 の 大 綱 陸 上 自 衛 隊 岩 手 駐 屯 部 隊 (1) 災 害 派 遣 要 請 又 は 出 動 命 令 に 基 づく 応 急 救 援 及 び 応 急 復 旧 に 関 すること 4 指 定 公 共 機 関 機 関 名 業 務 の 大 綱 日 本 銀 行 盛 岡 事 務 所 日 本 赤 十 字 社 岩 手 県 支 部 日 本 放 送 協 会 盛 岡 放 送 局 (1) 災 害 時 における 通 貨 の 供 給 確 保 に 関 すること (2) 災 害 時 における 非 常 金 融 措 置 の 指 導 に 関 すること (1) 災 害 時 における 医 療 救 護 に 関 すること (2) 救 援 物 資 の 配 分 に 関 すること (3) 義 援 金 の 受 付 に 関 すること (4) 防 災 ボランティアの 連 絡 調 整 等 に 関 すること (1) 気 象 予 報 警 報 等 の 放 送 に 関 すること (2) 災 害 状 況 及 び 災 害 対 策 についての 放 送 に 関 すること (3) 県 知 事 からの 要 請 に 基 づく 災 害 放 送 に 関 すること 1-1-6

東 日 本 高 速 道 路 ( 株 ) 東 北 支 社 電 源 開 発 ( 株 ) 東 和 電 力 所 東 日 本 旅 客 鉄 道 ( 株 ) 盛 岡 支 社 日 本 貨 物 鉄 道 ( 株 ) 東 北 支 社 (1) 高 速 自 動 車 道 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること (2) 災 害 時 における 交 通 規 制 及 び 輸 送 の 確 保 に 関 すること (3) 高 速 自 動 車 道 の 復 旧 に 関 すること (1) 電 力 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること (2) 電 力 施 設 の 災 害 復 旧 に 関 すること (1) 鉄 道 施 設 の 整 備 災 害 防 止 及 び 災 害 復 旧 に 関 すること (2) 災 害 時 における 鉄 道 による 緊 急 輸 送 に 関 すること 東 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 岩 手 支 店 エヌ ティ ティ コミュ ニケーションズ( 株 ) ソフトバンクテレコム( 株 ) ( 株 )NTTドコモ KDDI( 株 ) ソフトバンクモバイル( 株 ) 日 本 通 運 ( 株 ) 盛 岡 支 店 北 東 北 福 山 通 運 ( 株 ) 盛 岡 支 店 佐 川 急 便 ( 株 ) 岩 手 支 店 ヤマト 運 輸 ( 株 ) 盛 岡 支 店 岩 手 西 濃 運 輸 ( 株 ) 東 北 電 力 ( 株 ) 岩 手 支 店 盛 岡 中 央 郵 便 局 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 本 部 北 海 道 東 北 ブロック 事 務 所 (1) 電 気 通 信 設 備 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること (2) 災 害 時 における 通 信 の 確 保 に 関 すること (3) 電 気 通 信 設 備 の 復 旧 に 関 すること (1) 災 害 時 における 車 両 による 緊 急 輸 送 に 関 すること (1) 電 力 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること (2) 災 害 時 における 電 力 供 給 に 関 すること (3) 電 力 施 設 の 災 害 復 旧 に 関 すること (1) 災 害 時 における 郵 便 局 の 業 務 運 営 の 確 保 に 関 すること (2) 災 害 時 における 郵 便 局 の 業 務 に 係 る 災 害 特 別 事 務 取 扱 及 び 援 護 対 策 に 関 すること (1) 災 害 時 における 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 の 医 療 災 害 医 療 班 の 編 成 連 絡 調 整 並 びに 派 遣 の 支 援 に 関 すること (2) 広 域 災 害 における 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 からの 災 害 医 療 班 の 派 遣 及 び 輸 送 手 段 の 確 保 の 支 援 に 関 すること (3) 災 害 時 における 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 の 被 災 情 報 収 集 及 び 通 報 に 関 すること (4) 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 施 設 の 災 害 予 防 計 画 災 害 応 急 対 策 計 画 災 害 復 旧 復 興 計 画 毎 の 支 援 に 関 すること 5 指 定 地 方 公 共 機 関 機 関 名 業 務 の 大 綱 1-1-7

( 株 )IBC 岩 手 放 送 (1) 気 象 予 報 警 報 等 の 放 送 に 関 すること ( 株 )テレビ 岩 手 (2) 災 害 状 況 及 び 災 害 対 策 についての 放 送 に 関 すること ( 株 ) 岩 手 めんこいテレビ (3) 県 知 事 からの 要 請 に 基 づく 災 害 放 送 に 関 すること ( 株 ) 岩 手 朝 日 テレビ ( 株 )エフエム 岩 手 ( 公 社 ) 岩 手 県 トラック 協 会 (1) 災 害 時 における 車 両 による 緊 急 輸 送 に 関 すること ( 公 社 ) 岩 手 県 バス 協 会 岩 手 県 交 通 ( 株 ) 岩 手 県 北 自 動 車 ( 株 ) 三 陸 鉄 道 ( 株 ) (1) 鉄 道 施 設 の 整 備 災 害 防 止 及 び 災 害 復 旧 に 関 すること IGR いわて 銀 河 鉄 道 ( 株 ) (2) 災 害 時 における 鉄 道 による 緊 急 輸 送 に 関 すること 胆 沢 平 野 土 地 改 良 区 (1) 水 門 水 路 ため 池 等 の 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること 鹿 妻 穴 堰 土 地 改 良 区 (2) 水 門 水 路 ため 池 等 の 災 害 復 旧 に 関 すること ( 一 社 ) 岩 手 県 高 圧 ガス 保 安 (1) ガス 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 すること 協 会 (2) 災 害 時 におけるガス 供 給 に 関 すること 盛 岡 ガス( 株 ) (3) ガス 施 設 の 災 害 復 旧 に 関 すること ( 一 社 ) 岩 手 県 医 師 会 (1) 医 療 救 護 又 は 歯 科 医 療 救 護 に 関 すること ( 一 社 ) 岩 手 県 歯 科 医 師 会 (2) 遺 体 の 検 視 検 案 身 元 確 認 及 び 処 理 に 関 する 協 力 に 関 するこ と ( 一 社 ) 岩 手 県 薬 剤 師 会 (1) 医 療 救 護 に 関 すること (2) 災 害 時 における 医 薬 品 の 供 給 及 び 管 理 に 関 すること ( 公 社 ) 岩 手 県 栄 養 士 会 (1) 災 害 時 における 栄 養 管 理 に 関 すること ( 公 社 ) 岩 手 県 看 護 協 会 (1) 医 療 救 護 及 び 保 健 衛 生 に 関 すること 社 会 福 祉 法 人 岩 手 県 社 会 福 (1) 防 災 ボランティアの 連 絡 調 整 等 に 関 すること 祉 協 議 会 (2) 岩 手 県 災 害 派 遣 福 祉 チームの 派 遣 調 整 に 関 すること ( 一 社 ) 岩 手 県 獣 医 師 会 (1) 災 害 時 における 愛 玩 動 物 の 応 急 治 療 及 び 保 護 に 関 すること ( 一 社 ) 岩 手 県 建 設 業 協 会 (1) 災 害 時 における 道 路 啓 開 及 び 除 雪 に 関 すること (2) 公 共 土 木 施 設 等 の 災 害 応 急 対 策 に 関 すること 6 公 共 的 団 体 その 他 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 機 関 名 業 務 の 大 綱 社 会 福 祉 法 人 岩 手 県 共 同 募 金 会 農 業 協 同 組 合 森 林 組 合 漁 業 協 同 組 合 等 (1) 義 援 金 の 募 集 及 び 受 付 けに 関 すること (1) 共 同 利 用 施 設 の 災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 に 関 すること (2) 農 林 水 産 関 係 に 係 る 県 及 び 市 町 村 が 実 施 する 被 害 調 査 応 急 対 策 に 対 する 協 力 に 関 すること (3) 被 災 農 林 漁 家 に 対 する 融 資 及 び 融 資 のあっせんに 関 すること (4) 被 災 農 林 漁 家 に 対 する 種 苗 その 他 営 農 資 材 の 確 保 のあっせんに 関 すること 1-1-8

商 工 会 議 所 商 工 会 一 般 病 院 診 療 所 一 般 運 送 事 業 者 ダム 施 設 の 管 理 者 危 険 物 関 係 施 設 の 管 理 者 ( 株 ) 岩 手 日 報 社 ( 株 ) 朝 日 新 聞 社 盛 岡 総 局 ( 株 ) 毎 日 新 聞 社 盛 岡 支 局 ( 株 ) 読 売 新 聞 社 盛 岡 支 局 ( 株 ) 河 北 新 報 社 盛 岡 総 局 ( 株 ) 産 業 経 済 新 聞 社 盛 岡 支 局 ( 株 ) 日 本 経 済 新 聞 社 盛 岡 支 局 ( 株 ) 岩 手 日 日 新 聞 社 ( 株 )デーリー 東 北 新 聞 社 盛 岡 支 局 ( 一 社 ) 共 同 通 信 社 盛 岡 支 局 ( 株 ) 時 事 通 信 社 盛 岡 支 局 ( 有 ) 盛 岡 タイムス 社 (1) 災 害 時 における 物 価 安 定 についての 協 力 に 関 すること (2) 生 活 必 需 品 復 旧 資 材 等 防 災 関 係 物 資 の 確 保 についての 協 力 に 関 すること (1) 収 容 患 者 に 対 する 災 害 時 の 避 難 体 制 の 確 保 に 関 すること (2) 災 害 時 における 負 傷 者 等 の 収 容 及 び 医 療 救 護 に 関 すること (1) 災 害 時 における 緊 急 輸 送 に 関 すること (1) ダム 施 設 の 防 災 上 の 整 備 及 び 管 理 に 関 すること (1) 災 害 時 における 危 険 物 の 保 安 措 置 に 関 すること (1) 災 害 状 況 及 び 災 害 対 策 についての 報 道 に 関 すること (2) 県 知 事 からの 要 請 に 基 づく 災 害 報 道 に 関 すること 1-1-9

第 5 節 県 土 の 概 況 1 位 置 本 県 は 本 州 の 北 東 部 に 位 置 し 北 は 青 森 県 西 は 秋 田 県 南 は 宮 城 県 に 隣 接 し 東 は 太 平 洋 に 臨 み 東 西 122 キロメートル 南 北 189 キロメートルで 境 域 は 次 表 のとおりである 方 位 地 名 経 度 方 位 地 名 緯 度 東 端 宮 古 市 重 茂 東 経 142 04 南 端 一 関 市 花 泉 町 永 井 北 緯 38 45 西 端 和 賀 郡 西 和 賀 町 140 39 北 端 九 戸 郡 洋 野 町 角 ノ 浜 40 27 2 面 積 本 県 の 総 面 積 は 15,278.77 平 方 キロメートルで 四 国 4 県 とほぼ 等 しく 北 海 道 を 除 く 我 が 国 最 大 の 広 さをもつ 県 で その 内 訳 は 資 料 編 1-5-1 のとおりである 耕 地 森 林 別 面 積 調 資 料 編 1-5-1 3 地 勢 地 質 (1) 山 地 県 として 日 本 最 大 の 面 積 をもつ 本 県 は 総 面 積 の 84 パーセントが 山 と 高 原 によって 占 められ 平 地 は 北 上 川 すじにひらけている 僅 か 16 パーセントに 過 ぎない ア 奥 羽 山 系 西 部 を 南 北 に 走 る 奥 羽 山 脈 は 本 県 と 秋 田 県 の 県 境 分 水 線 となっている これは 第 3 紀 後 半 にできた 褶 曲 地 に 那 須 火 山 系 に 属 する 新 規 の 火 山 を 伴 った 新 しい 山 脈 で 1 000 メートル 以 上 の 山 々が 連 なり 特 に 南 部 は 険 しい 火 山 群 がそびえ 東 北 地 方 を 東 西 に 分 け 交 通 上 気 候 上 に 著 しい 影 響 を 与 えている また この 山 脈 の 山 麓 の 東 端 が 断 層 崖 をつくり これに 接 して 多 くの 扇 状 地 が 発 達 している が 地 質 は 第 3 紀 の 緑 色 凝 灰 岩 と 新 しい 火 山 岩 からできている イ 北 上 山 系 奥 羽 山 脈 と 平 行 に 東 部 を 南 北 約 250 キロメートル 東 西 80 キロメートルにわたって 太 平 洋 岸 まで 広 く 横 たわる 北 上 山 地 がある これは 古 世 代 にできた 古 い 山 地 で 何 回 もの 隆 起 と 沈 降 を くりかえし その 間 の 侵 食 によってなだらかな 高 原 ( 準 平 原 )となり 高 い 山 の 少 ないわりに 奥 行 の 深 い 山 系 である また この 山 系 で 1,000 メートルをこす 高 い 山 々は 侵 食 から 残 された 残 丘 で 地 質 はおもに 秩 父 古 生 層 とこれを 貫 く 花 崗 岩 蛇 紋 岩 斑 糲 岩 粉 岩 などからできているが 一 部 に 中 生 層 や 第 3 紀 層 がある そして 古 生 層 はおもに 粘 板 岩 斑 岩 硬 砂 岩 輝 緑 凝 灰 岩 石 灰 岩 などか らなっている (2) 河 川 と 平 野 奥 羽 山 脈 と 北 上 山 地 の 間 を 北 は 馬 淵 川 が 青 森 県 に 南 は 北 上 川 が 宮 城 県 に 流 れ 北 上 山 地 の 東 方 の 川 は 東 流 して 太 平 洋 にそそいでいる ア 北 上 川 岩 手 郡 岩 手 町 に 源 を 発 し 全 長 249 キロメートルの 長 さをもつて 南 流 する 北 上 川 はそのうち 1-1-10

195 キロメートルが 本 県 を 流 れ 県 内 のおもな 支 流 25 流 域 面 積 7,860 平 方 キロメートルで 北 上 川 の 特 色 としては 傾 斜 が 極 めてゆるやかで 水 量 も 豊 かであるが 支 流 は 急 流 をなし 一 関 市 の 南 に 延 々28 キロメートルに 及 ぶ 狭 窄 部 があることなどである イ 馬 淵 川 岩 手 郡 葛 巻 町 に 源 を 発 し 北 上 川 と 反 対 に 本 県 を 北 方 に 流 れる 馬 淵 川 は 途 中 で 二 戸 高 原 を 流 れ 下 る 安 比 川 と 合 流 し 青 森 県 八 戸 市 附 近 で 太 平 洋 にそそいでいる この 附 近 は 谷 がひらけ 河 岸 段 丘 が 発 達 している ウ その 他 北 上 山 地 を 横 につき 切 って 太 平 洋 にそそぐ 久 慈 川 安 家 川 小 本 川 閉 伊 川 大 槌 川 あるい は 気 仙 川 があり いずれも 深 い 峡 谷 をきざみ 河 口 には 小 三 角 洲 平 地 を 形 づくっている (3) 海 岸 本 県 は 約 700 キロメートルの 長 い 海 岸 によって 太 平 洋 に 面 しているが 宮 古 市 を 境 として 北 と 南 の 海 岸 地 形 が 非 常 に 違 っている ア 北 部 海 岸 北 部 海 岸 の 大 部 分 は 隆 起 と 断 層 による 高 い 海 蝕 崖 をもつ 100~200 メートルの 海 岸 段 丘 が 海 に 面 し 白 亜 紀 層 によってつくられている 殊 に 宮 古 市 以 北 普 代 に 至 る 海 岸 では 海 蝕 崗 の 発 達 が 著 しく 島 嶼 は 少 なく さして 大 きいのは 見 られない また 海 岸 の 平 地 も 久 慈 野 田 附 近 に 僅 かに 見 られるほか 河 川 の 河 口 附 近 に 僅 かに 見 られ るに 過 ぎない イ 南 部 海 岸 宮 古 市 以 南 は 沈 降 海 岸 が 続 き みさきと 深 い 湾 が 入 り 組 んで ノコギリの 歯 のようなリア ス 式 海 岸 を 形 成 している これは 地 質 時 代 に 古 い 地 塊 の 北 上 山 地 が 沈 下 したためで この 沈 下 した 部 分 には 北 上 山 地 をきざんだ 谷 に 海 水 が 侵 入 してラッパ 状 の 湾 ができたものである 4 気 候 (1) 気 候 型 と 岩 手 県 の 気 候 区 分 気 候 をその 特 徴 によって 分 類 したのが 気 候 型 であり その 分 布 地 域 を 示 したものが 気 候 区 分 で ある 気 候 型 は 種 々の 気 候 因 子 によって 生 じたもので 緯 度 によって 熱 帯 気 候 温 帯 気 候 寒 帯 気 候 海 陸 の 分 布 によって 海 洋 気 候 海 岸 気 候 大 陸 気 候 地 形 によって 内 陸 気 候 盆 地 気 候 海 抜 高 度 によって 高 原 気 候 山 岳 気 候 等 に 分 類 されるが これらが 相 互 に 結 びついてその 地 域 特 有 の 気 候 区 分 が 決 まるわけである 日 本 の 気 候 型 は 温 帯 気 候 ( 亜 熱 帯 から 亜 寒 帯 までの 巾 を 持 つ) 海 洋 気 候 を 基 本 としているが 緯 度 地 形 海 抜 高 度 等 により 一 般 には 次 の 5 気 候 区 に 大 別 される 太 平 洋 側 型 ( 東 部 北 海 道 型 三 陸 常 磐 型 関 東 東 海 型 中 央 高 原 型 ) 日 本 海 側 型 (オホーツク 海 型 東 北 北 海 道 型 北 陸 山 陰 型 ) 南 海 型 ( 九 州 東 部 型 四 国 紀 伊 南 部 型 ) 瀬 戸 内 型 ( 漱 戸 内 海 面 地 域 ) 九 州 型 ( 主 に 九 州 西 部 ) このような 気 候 型 に 分 ければ 岩 手 県 の 気 候 は 太 平 洋 側 型 のうち 三 陸 常 磐 型 に 属 する 所 が 多 い が 常 磐 地 域 とは 緯 度 的 にかなり 違 っており また 親 潮 寒 流 の 影 響 を 長 期 間 受 けることなどから 考 えて 太 平 洋 側 型 の 三 陸 型 として 別 個 に 扱 われるべきと 考 えられる また 西 部 山 沿 いの 地 帯 1-1-11

の 気 候 は 冬 期 に 雪 の 多 いこと 梅 雨 期 に 雨 の 多 いことなどから 日 本 海 側 型 のうち 東 北 北 海 道 型 に 属 する 更 に 地 形 海 岸 距 離 海 抜 高 度 などを 考 慮 すれば 沿 岸 地 方 北 上 山 地 内 陸 平 野 部 西 部 山 沿 地 帯 に 区 分 できる 各 地 区 の 気 候 の 特 徴 は 次 のとおりである ア 沿 岸 地 方 冬 期 に 太 平 洋 側 型 の 気 候 の 特 徴 を 最 も 顕 著 に 示 し 晴 天 の 日 が 多 く 降 積 雪 量 は 極 めて 少 ない 反 対 に 梅 雨 期 には 親 潮 寒 流 の 影 響 が 最 も 顕 著 に 現 われ 北 東 風 による 冷 湿 な 気 流 の 影 響 を 強 く 受 けて 冷 涼 な 気 候 を 示 し あわせて 海 霧 の 浸 入 により 日 中 最 高 気 温 も 上 昇 を 押 えられて 低 温 悪 天 候 が 続 くことが 多 い イ 北 上 山 地 冬 期 の 降 積 雪 量 はかなり 多 いが 西 部 山 沿 い 地 方 ほどではない 梅 雨 期 の 気 候 は 海 霧 の 浸 入 はないが 総 じて 沿 岸 地 方 と 余 り 違 わず 冷 湿 な 気 候 である また この 地 帯 は 盆 地 も 多 いの で 盆 地 型 の 気 候 に 近 い 所 もあり 一 般 に 海 抜 高 度 も 高 い 方 なので 平 均 して 沿 岸 地 方 より 低 湿 多 雨 である ウ 内 陸 平 野 部 海 岸 からの 距 離 がかなり 大 きいので 内 陸 型 の 気 候 特 性 を 示 すが 奥 羽 北 上 両 山 系 にはさ まれているので 盆 地 型 の 気 候 を 示 すことも 多 い 冬 期 には 日 本 海 側 型 の 気 候 を 示 す 所 も 多 いが 降 積 雪 量 は 西 部 山 沿 い 地 方 ほどには 到 らず 晴 れ 間 の 出 ることもかなりある 朝 方 の 冷 え 込 み の 強 いことも 内 陸 性 気 候 を 示 している エ 西 部 山 沿 地 帯 冬 期 の 季 節 風 の 際 はその 影 響 を 強 く 受 けて 日 本 海 側 と 同 様 の 気 候 となり 降 積 雪 量 が 県 内 で 最 も 多 くなる また 梅 雨 期 には 雨 量 が 多 いが その 他 の 季 節 には 太 平 洋 側 内 陸 型 の 気 候 を 示 し また 盆 地 型 の 気 候 も 現 われる なお 岩 手 県 は 南 北 に 200km 近 くも 拡 がっているので 沿 岸 部 や 内 陸 平 野 部 といっても 一 様 に 考 えることは 無 理 で これらを 更 に 南 北 に 二 分 する 必 要 もあり したがってこのように 細 分 す れば 岩 手 県 の 気 候 区 分 はかなり 多 くなり 地 域 性 が 多 様 となることになる (2) 気 象 災 害 日 本 は 大 陸 の 東 端 に 位 置 している 関 係 上 気 象 変 化 が 激 しく 古 来 数 多 くの 気 象 災 害 に 悩 まされ て 来 ている 更 に 岩 手 県 は 全 国 一 の 広 い 面 積 を 持 つ 県 として 地 形 の 複 雑 さから 気 象 災 害 もか なり 多 く また 津 波 の 災 害 に 到 っては 世 界 でも 有 数 の 地 帯 となっている 災 害 の 自 然 的 要 因 ( 破 壊 力 )の 主 たるものが 気 象 現 象 である 場 合 を 気 象 災 害 と 言 い 種 類 として 風 害 ( 強 風 竜 巻 等 ) 水 害 雪 害 雷 害 干 ばつ 冷 害 霜 害 霧 害 高 潮 害 高 波 害 等 に 分 類 されるが これと は 別 に 地 震 津 波 噴 火 火 災 がある 岩 手 県 内 で 発 生 する 災 害 の 主 なるものは 凶 冷 水 害 並 びに 津 波 があげられ ひとたび 発 生 し た 場 合 その 規 模 や 被 害 高 において 他 を 圧 する 季 節 的 推 移 からみて 特 に 注 意 すべき 異 常 気 象 の 出 現 状 況 は 次 のとおりである 本 県 極 値 気 象 表 資 料 編 1-5-2 ア 大 雪 県 西 部 の 山 岳 や 山 沿 い 地 帯 は 降 積 雪 が 非 常 に 多 く 湯 田 で 最 深 積 雪 368 センチメートル 沢 内 で 340 センチメートルという 観 測 結 果 がある これらの 大 雪 は 主 として 北 西 季 節 風 が 奥 羽 山 1-1-12

脈 に 吹 きつけて 降 らせるもので 山 頂 から 東 に 進 むにつれて 減 少 する ところが 北 上 山 地 の 東 側 から 沿 岸 地 方 にかけて 最 深 積 雪 の 大 きい 地 域 があり 150 センチメートルを 越 す 所 もある この 地 域 の 大 雪 は 低 気 圧 の 通 過 時 に 降 るもので 特 に 太 平 洋 沿 岸 沿 いに 北 上 してくる 低 気 圧 の 場 合 比 較 的 短 時 間 の 間 に 強 く 降 るのが 特 徴 で 一 夜 にして 50 センチメートル~100 センチメー トルも 降 らせることがあり しかも 重 たいしめり 雪 となるので 被 害 も 増 大 する 初 冬 にも 沿 岸 地 方 主 体 にこのような 大 雪 の 降 ることはあるが 数 は 少 なく 早 春 期 が 大 部 分 で しかも 暴 風 に よる 高 波 被 害 が 重 なることが 多 く 被 害 を 増 大 させる イ 春 の 暴 風 異 常 乾 燥 晩 霜 1 月 末 頃 から 2 月 にかけての いわゆる 台 湾 沖 低 気 圧 で 代 表 される 発 達 した 低 気 圧 により 東 部 沿 岸 地 方 主 体 に 暴 風 雪 被 害 が 起 こることは 前 述 のとおりであるが 季 節 が 進 んで 3 月 末 頃 から 4 月 を 中 心 に 南 寄 りの 強 風 に 見 舞 われることがある これは 冬 期 が 解 消 して 移 動 性 高 気 圧 と 低 気 圧 が 交 互 に 本 州 を 東 進 する 際 低 気 圧 が 日 本 海 に 入 って 発 達 すると 本 州 全 体 に 南 寄 りの 暖 かい 強 風 を 吹 かせるもので 春 一 番 などと 言 うことがある 天 気 は 周 期 的 に 変 わり そのたび ごとに 気 温 が 上 昇 して なだれ や 融 雪 洪 水 を 起 こしたり 大 陸 からの 乾 燥 気 団 に 伴 う 異 常 乾 燥 や 晩 霜 が 出 現 する ウ 梅 雨 期 の 大 雨 梅 雨 型 気 圧 配 置 の 際 オホーツク 海 から 三 陸 沖 に 拡 がる 北 方 高 気 圧 から 親 潮 寒 流 上 を 冷 湿 な 山 背 風 となって 吹 走 してくることが 多 いが 最 近 はこの 型 とは 多 少 趣 を 異 にし 沿 海 州 方 面 か ら 大 陸 寒 気 流 が 北 西 風 に 乗 って 降 りてくるケースも 多 くなっている いずれにしても 梅 雨 前 線 が 本 州 南 岸 沿 いに 形 成 され 梅 雨 の 初 期 には 雨 の 降 り 方 も 地 雨 式 のしとしととした 降 り 方 が 多 いが 末 期 には 低 気 圧 の 進 路 が 一 層 岩 手 県 に 接 近 するのでかなり 強 く 降 るようになる こと に 梅 雨 の 終 り 頃 (7 月 中 旬 ~ 下 旬 始 め) 梅 雨 前 線 が 北 上 し 低 気 圧 が 通 過 する 際 は 雷 雨 を 伴 いいわゆる 梅 雨 末 期 の 大 雨 を 降 らせることが 多 い 大 雨 の 中 心 域 は 日 本 海 側 にあることが 多 く 岩 手 県 では 西 部 山 沿 い 地 帯 を 中 心 として 降 り 沿 岸 部 では 雨 量 は 比 較 的 少 ないのが 通 例 である 梅 雨 期 の 大 雨 記 録 としては 昭 和 22 年 7 月 22 日 一 関 の 285mm が 極 値 になっている エ 夏 の 大 雨 と 台 風 盛 夏 期 北 方 を 通 る 低 気 圧 から 南 に 伸 びる 前 線 の 通 過 でかなりの 雨 が 降 るが これが 台 風 の 雨 に 重 なつて 局 地 的 大 雨 をもたらすことがある 日 本 に 襲 来 する 台 風 は 7 月 ~9 月 がおもであ るが 東 北 地 方 では 8 月 ~9 月 に 多 い 暑 いさかりにくる 台 風 は 日 本 にくるものでも 発 達 期 にあるものや 最 盛 期 のものもあり 余 り 衰 えないうちにやってくるので 被 害 の 大 きいことが 多 い また 上 層 風 が 弱 いので 進 行 が 一 般 に 遅 く 進 路 も 定 まらずいわゆる 迷 走 台 風 に 類 するも のが 多 く 進 路 予 想 も 困 難 である 一 般 には 本 州 を 迂 回 して 朝 鮮 や 大 陸 方 面 に 進 むものが 多 いが 日 本 海 に 入 って 東 進 することがあり 岩 手 県 通 過 の 際 大 雨 を 降 らせることがある なお 大 雨 記 録 として 大 正 11 年 8 月 24 日 釜 石 市 甲 子 の 289mm が 極 値 となっている オ 秋 の 長 雨 と 台 風 夏 の 始 めに 梅 雨 があり 夏 の 終 わりに 秋 の 長 雨 がある これは 梅 雨 前 線 が 北 上 通 過 する 際 の 梅 雨 期 の 大 雨 一 たん 北 上 した 前 線 が 夏 の 終 わりころ 再 び 南 下 する 際 に 降 らせる 前 線 性 の 大 雨 が 秋 の 長 雨 である 岩 手 県 における 降 水 量 のピークは 7 月 と 9 月 に 現 われるが 7 月 は 梅 雨 前 線 による 西 部 山 沿 い 地 方 が 主 体 であり 9 月 は 秋 雨 前 線 による 県 北 東 部 が 主 体 となっている 岩 手 県 に 過 去 大 水 害 を 起 こした 台 風 は おおむね 関 東 地 方 から 三 陸 沖 を 進 むような 経 路 を 通 る 1-1-13

ものが 多 く 昭 和 23 年 9 月 のアイオン 台 風 が 好 例 でこの 時 の 住 田 町 世 田 米 の 日 降 水 量 334mm が これまでのすべての 日 雨 量 の 最 大 記 録 となっている 1-1-14

第 6 節 災 害 の 発 生 状 況 本 県 の 明 治 元 年 以 降 における 異 常 気 象 等 によるおもな 災 害 は 資 料 編 のとおりである 岩 手 県 における 過 去 の 火 山 災 害 以 外 のおもな 災 害 記 録 資 料 編 1-6-1 岩 手 県 の 地 震 津 波 災 害 調 資 料 編 1-6-2 岩 手 県 断 層 分 布 図 資 料 編 1-6-3 1-1-15