議 員 定 数 等 調 査 報 告 書 平 成 27 年 6 月 2 日 廿 日 市 市 議 会 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 0
目 次 第 1 章 はじめに 1 第 2 章 調 査 の 目 的 と 調 査 期 間 2 2-1 調 査 の 目 的 2 2-2 調 査 期 間 2 第 3 章 結 論 と 施 行 期 日 3 3-1 結 論 と 決 定 理 由 3 3-2 施 行 期 日 5 第 4 章 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 委 員 名 簿 6 第 5 章 調 査 項 目 と 工 程 表 7 5-1 調 査 項 目 と 調 査 内 容 7 5-2 工 程 表 9 第 6 章 調 査 項 目 の 検 討 及 び 結 果 10 6-1 議 会 の 役 割 と 議 会 活 性 化 10 6-2 議 員 活 動 及 び 議 員 報 酬 の 実 態 調 査 11 6-3 常 任 委 員 会 活 動 と 委 員 会 数 の 調 査 及 び 検 討 13 6-4 通 年 会 期 の 調 査 及 び 検 討 14 6-5 議 員 定 数 の 調 査 及 び 検 討 16 6-6 議 員 報 酬 の 類 似 団 体 との 調 査 比 較 18 6-7 政 務 活 動 費 の 類 似 団 体 との 調 査 比 較 18 6-8 市 民 アンケート 調 査 18 第 7 章 おわりに 20 参 考 資 料 21 1 議 会 への 報 告 資 料 2 各 会 派 からの 提 案 資 料 3 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 に 係 る 議 会 運 営 委 員 会 資 料 4 添 付 資 料 議 事 録 ( 別 紙 として 添 付 ) 類 似 団 体 とは 市 町 村 の 態 様 を 決 定 する 要 素 のうち で 最 もその 度 合 いが 強 く しかも 容 易 かつ 客 観 的 に 把 握 できる 人 口 と 産 業 構 造 により 設 定 された 類 型 に よ り 大 都 市 特 別 区 中 核 市 特 例 市 都 市 町 村 ごとに 団 体 を 分 別 したもの 1
第 1 章 はじめに 本 委 員 会 は 廿 日 市 市 議 会 基 本 条 例 の 具 現 化 を 図 るため 議 員 の 責 務 と 議 会 活 動 を 明 確 にし 適 正 な 議 員 定 数 及 び 報 酬 を 定 めるため 必 要 な 調 査 及 び 検 討 を 行 った これによりさらに 市 民 に 開 かれた 議 会 とし その 権 能 の 向 上 を 目 指 すものとする 1
第 2 章 調 査 の 目 的 と 調 査 期 間 2-1 調 査 の 目 的 市 議 会 の 役 割 である 政 策 立 案 及 び 提 案 機 能 や 執 行 機 関 に 対 する 監 視 機 能 を 高 め 市 民 に 開 かれた 議 会 を 築 き 上 げ 議 員 の 責 務 と 議 会 活 動 を 明 確 化 し 議 員 定 数 及 び 報 酬 の 適 正 化 を 図 る ために 実 施 するものである 2-2 調 査 期 間 調 査 開 始 : 平 成 25 年 9 月 10 日 中 間 報 告 : 平 成 26 年 9 月 24 日 調 査 終 了 : 平 成 27 年 5 月 18 日 結 果 報 告 : 平 成 27 年 6 月 2 日 2
第 3 章 結 論 と 施 行 期 日 3-1 結 論 と 決 定 理 由 調 査 検 討 した 結 果 以 下 の 結 論 とした 1 議 員 定 数 (1) 定 数 :28 人 (2) 決 定 理 由 調 査 対 象 として 本 市 と 類 似 団 体 ( 人 口 10 万 ~13 万 未 満 )を 66 団 体 抽 出 し 重 回 帰 分 析 ( 注 1)を 行 った 結 果 議 員 数 と 相 関 の 高 い 可 住 面 積 普 通 職 員 数 を 説 明 変 数 ( 注 2)とする 推 計 モデル 式 か ら 26.8 人 の 推 計 値 を 算 出 した しかし 本 市 の 行 政 区 域 面 積 は 489 km2と 類 似 団 体 66 都 市 中 10 番 目 に 広 く 可 住 面 積 比 ( 行 政 区 域 面 積 を 可 住 面 積 で 除 した 数 値 )が 7 倍 という 特 異 性 があることを 考 慮 し 28 人 とした 重 回 帰 分 析 ( 注 1)と 説 明 変 数 ( 注 2)について 重 回 帰 分 析 は イメージ 図 に 示 すように 1つの 目 的 変 数 と 複 数 の 説 明 変 数 との 関 係 を 求 め 目 的 変 数 を 推 定 するものです 推 定 では 100%の 精 度 とはならないため 実 際 の 値 と 推 定 した 値 との 間 に 誤 差 eが 発 生 します この 誤 差 が 最 小 になるように 説 明 変 数 の 係 数 ( 図 では w1 w2 )を 求 めるのが 回 帰 分 析 です 議 員 数 の 検 討 の 場 合 目 的 変 数 と 説 明 変 数 はそれぞれ 以 下 が 該 当 しています 目 的 変 数 : 議 員 数 説 明 変 数 : 可 住 面 積 歳 出 総 額 普 通 職 員 数 等 出 典 : 株 式 会 社 マクロミル( 英 文 社 名 :MACROMILL, INC.)ホームページ 3
2 常 任 委 員 会 (1) 以 下 の 4 常 任 委 員 会 とする 1 総 務 常 任 委 員 会 ( 所 管 ) 行 政 一 般 財 政 消 防 に 属 する 事 項 並 びに 他 の 常 任 委 員 会 に 属 さない 事 項 2 文 教 厚 生 常 任 委 員 会 ( 所 管 ) 教 育 文 化 厚 生 に 属 する 事 項 3 産 業 経 済 常 任 委 員 会 ( 所 管 ) 商 工 経 済 産 業 観 光 に 属 する 事 項 4 環 境 建 設 常 任 委 員 会 ( 所 管 ) 土 木 建 築 建 設 事 業 一 般 建 設 計 画 及 び 水 道 並 び に 衛 生 公 害 に 属 する 事 項 (2) 決 定 理 由 地 方 分 権 の 進 展 に 伴 い 多 様 化 した 行 政 課 題 に 取 り 組 み 集 中 した 審 議 審 査 ができる 体 制 とするため 所 管 事 務 を 見 直 し 常 任 委 員 会 の 数 を 3 から 4 にした 具 体 的 には 本 市 の 将 来 にとって 重 要 な 教 育 と 福 祉 行 政 に 重 点 を 置 くため 文 教 厚 生 常 任 委 員 会 を 設 置 した また 従 来 産 業 厚 生 常 任 委 員 会 として 1 つの 所 管 事 項 として いたものを それぞれ 分 離 し 商 工 業 観 光 経 済 に 特 化 した 産 業 経 済 常 任 委 員 会 を 設 置 した さらに 従 来 の 建 設 常 任 委 員 会 に 公 害 に 関 する 所 管 事 項 を 加 え 環 境 建 設 常 任 委 員 会 を 設 置 した 3 通 年 会 期 (1) 通 年 会 期 は 採 用 しない (2) 決 定 理 由 時 期 尚 早 であり 今 後 の 検 討 課 題 とする 4 議 員 報 酬 (1) 平 均 よりも 低 額 傾 向 にあることを 議 長 に 答 申 する (2) 決 定 理 由 類 似 団 体 の 調 査 結 果 を 参 考 とした 5 政 務 活 動 費 (1) 月 額 3 万 円 を 議 長 に 答 申 する 4
(2) 決 定 理 由 多 様 化 する 行 政 課 題 に 対 応 し 議 員 の 政 策 立 案 能 力 の 向 上 を 図 り もって 議 会 の 権 能 を 高 めるため また 類 似 団 体 の 調 査 結 果 を 踏 まえ 他 市 よりも 低 額 傾 向 であ ったため 1 万 円 の 増 額 とする 3-2 施 行 期 日 次 の 一 般 選 挙 からとする ただし 議 員 報 酬 及 び 政 務 活 動 費 については 市 の 諮 問 機 関 である 廿 日 市 市 報 酬 等 審 議 会 の 答 申 によるものとする 5
第 4 章 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 委 員 名 簿 表 4-1 に 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 の 委 員 名 簿 を 示 す なお 委 員 長 を 除 く 9 人 の 委 員 を 3 作 業 部 会 に 分 け その 作 業 部 会 ごとに 分 担 された 調 査 項 目 の 資 料 収 集 解 析 必 要 であれば 意 見 を 添 えて 委 員 会 に 報 告 することとした 委 員 会 では 当 該 作 業 部 会 の 報 告 を 受 けて 全 委 員 で 検 討 し 議 論 協 議 の 上 で 結 論 を 出 した 調 査 項 目 については 第 5 章 5-1 調 査 項 目 と 内 容 を 参 照 され たい 氏 表 4-1 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 委 員 名 簿 と 役 割 分 担 名 仁 井 田 和 之 枇 杷 木 正 伸 山 田 武 豊 作 業 部 会 名 称 作 業 部 会 A 担 当 調 査 項 目 * 委 員 会 のあり 方 に ついて * 通 年 会 期 の 可 能 性 について 備 考 副 委 員 長 (5/12 まで) 委 員 長 (5/12 から) 岡 本 敏 博 栗 栖 俊 泰 作 業 部 会 B * 議 員 活 動 の 実 態 調 査 及 び 今 後 の 活 動 と 議 員 報 酬 に ついて 大 﨑 勇 一 井 上 佐 智 子 林 忠 正 広 畑 裕 一 郎 作 業 部 会 C * 議 会 の 役 割 と 活 性 化 のまとめ * 議 員 定 数 について 副 委 員 長 (5/12 から) 藤 田 俊 雄 総 括 総 括 委 員 長 (4/17 まで) 4/17 委 員 辞 職 注 ) 備 考 の は 担 当 部 長 です 6
第 5 章 調 査 項 目 と 工 程 表 5-1 調 査 項 目 と 調 査 内 容 調 査 項 目 とその 内 容 について 以 下 に 示 す 1 議 会 の 役 割 と 議 会 の 活 性 化 (1) 議 会 の 役 割 議 会 の 権 能 と 役 割 を 明 確 にし これを 明 文 化 する (2) 議 会 の 活 性 化 議 会 の 活 性 化 について 本 市 の 取 り 組 みと 他 市 の 事 例 調 査 を 行 い 2-1 調 査 の 目 的 に 沿 って 必 要 と 思 われる 事 項 に ついて 調 査 検 討 する 具 体 的 には 以 下 に 示 す 事 項 とする 1 議 員 活 動 及 び 議 員 報 酬 の 実 態 調 査 議 員 活 動 の 実 態 調 査 ( 平 成 26 年 4 月 から 6 月 まで)を 実 施 す る アンケート 項 目 は 他 市 の 例 を 参 考 に 決 定 する 議 員 活 動 の 実 態 を 項 目 別 に 活 動 時 間 を 明 らかにすると 共 に 議 員 報 酬 の 妥 当 性 についても 検 討 を 行 う 2 常 任 委 員 会 活 動 と 委 員 会 数 の 調 査 及 び 検 討 3つの 常 任 委 員 会 ( 総 務 産 業 厚 生 及 び 建 設 )の 委 員 定 数 並 び に 所 管 事 務 について 実 態 調 査 を 行 う 今 後 多 様 化 する 行 政 課 題 に 対 し 柔 軟 に 対 応 でき より 専 門 的 な 審 査 が 可 能 となるよう 各 常 任 委 員 会 の 所 管 する 事 務 の 見 直 しを 行 う 3 通 年 会 期 の 調 査 及 び 検 討 専 決 処 分 の 削 減 及 び 委 員 会 活 動 や 所 管 事 務 調 査 の 活 性 化 を 図 ることを 目 的 とし 通 年 会 期 の 可 能 性 を 検 討 する 4 議 員 定 数 の 調 査 及 び 検 討 類 似 団 体 を 抽 出 し 比 較 検 討 を 行 う 他 節 の 調 査 結 果 を 判 断 材 料 に 議 員 数 と 議 員 報 酬 について その 利 害 得 失 及 び 財 政 に 与 え る 影 響 などを 検 討 し 結 論 を 導 く 5 議 員 報 酬 の 類 似 団 体 との 調 査 比 較 類 似 団 体 との 比 較 検 討 を 行 い 本 市 の 現 状 を 整 理 する 7
6 政 務 活 動 費 の 類 似 団 体 との 調 査 比 較 類 似 団 体 との 比 較 検 討 を 行 い 本 市 の 現 状 を 確 認 すると 共 に 議 員 活 動 に 必 要 な 政 務 活 動 費 について 検 討 を 行 う 7 市 民 アンケート 調 査 市 議 会 に 対 する 市 民 の 意 見 を 把 握 し 開 かれた 議 会 及 び 市 民 の 付 託 に 全 力 で 答 えられる 議 会 とするため 課 題 の 抽 出 並 びに 改 善 策 等 を 検 討 する 8
5-2 工 程 表 表 5-2 に 調 査 にあたっての 工 程 表 を 示 す 年 表 5-2 工 程 表 ( 平 成 27 年 最 終 報 告 ) 平 成 25 年 平 成 26 年 平 成 27 年 平 成 28 年 項 目 月 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 内 容 と 工 程 協 議 3 部 会 での 資 料 収 集 解 析 検 討 委 員 会 での 検 討 協 議 最 終 報 告 書 ( 案 ) 作 成 1. 特 別 委 員 会 9/10 委 員 会 設 置 9 2. 本 会 議 中 間 報 告 最 終 報 告 3.その 他 各 会 派 内 協 議 市 民 アンケート (6/16~6/30) 報 告 書 まとめ 注 1) は 特 別 委 員 会 を 開 催 月 です 注 2) は 本 会 議 報 告 ( 中 間 最 終 )の 月 です 9
第 6 章 調 査 項 目 の 検 討 及 び 結 果 6-1 議 会 の 役 割 と 議 会 活 性 化 1 目 指 す 議 会 像 平 成 25 年 4 月 1 日 に 施 行 された 廿 日 市 市 議 会 基 本 条 例 は 地 方 自 治 体 における 二 元 代 表 制 の 一 翼 を 担 い 立 法 機 能 及 び 監 視 機 能 を 併 せ 持 つ 議 事 機 関 としての 議 会 における 最 高 規 範 である その 上 で 議 会 は 市 民 を 代 表 する 市 政 における 最 高 議 決 機 関 とし て 真 の 地 方 自 治 の 実 現 を 目 指 すことを 基 本 理 念 とする (1) 議 会 の 活 動 原 則 1 公 平 性 公 正 性 及 び 透 明 性 を 確 保 することにより 市 民 に 信 頼 される 議 会 を 目 指 すこと 2 市 民 の 多 様 な 意 見 をもとに 政 策 立 案 及 び 政 策 提 案 の 強 化 に 努 め ること 3 情 報 公 開 に 取 り 組 むと 共 に 市 民 に 対 して 説 明 責 任 を 果 たすこと 4 市 長 等 執 行 機 関 を 監 視 し 評 価 すること (2) 行 動 規 範 1 市 政 の 課 題 全 般 について 市 民 の 思 いを 的 確 に 把 握 し 市 民 全 体 の 福 祉 の 向 上 を 目 指 すこと 2 議 会 が 言 論 の 場 であること 及 び 合 議 機 関 であることを 認 識 し 議 員 間 の 自 由 な 討 議 を 重 んじること 3 自 らの 資 質 を 高 めるため 不 断 の 研 さんに 努 め 市 民 の 代 表 者 にふさわしい 活 動 をすること 2 まとめ 議 会 は 将 来 を 見 据 えた 課 題 や 当 面 の 問 題 を 解 決 するため 市 民 の 思 いを 的 確 に 把 握 し 課 題 を 解 決 する 能 力 の 向 上 を 図 る 必 要 がある そのためには 市 長 等 執 行 機 関 を 監 視 評 価 すると 共 に 政 策 を 立 案 し 提 案 することが 重 要 となる このことを 担 保 するために 適 正 な 規 模 の 議 員 定 数 及 び 委 員 会 並 びに 報 酬 等 を 検 討 し 議 員 としては 不 断 の 研 さんに 努 め 議 会 は 議 員 間 の 自 由 な 討 議 を 重 んじた 合 議 機 関 とすることを 目 指 す 10
6-2 議 員 活 動 及 び 議 員 報 酬 の 実 態 調 査 1 目 的 議 員 が 何 をしているのかよくわからない という 市 民 の 疑 問 に 対 し 今 回 実 体 調 査 を 行 うこととした また 本 市 における 議 員 報 酬 が 適 正 であるかを 判 断 する 上 での 参 考 となるよう 市 の 三 役 及 び 職 員 の 給 与 と 比 較 する 2 議 員 活 動 実 態 調 査 (1) 別 紙 ( 添 付 資 料 6-2-1)の 要 綱 により 図 6-2-1 にあるように 議 員 の 活 動 を 大 きく 6 つに 分 類 ( 詳 細 は 添 付 資 料 6-2-2)し 3 ケ 月 間 の 活 動 時 間 を 調 査 した (2) 廿 日 市 市 議 会 議 員 30 人 全 員 に 調 査 を 依 頼 そのうち 29 人 から 調 査 表 の 回 答 があり それを 集 計 した ( 添 付 資 料 6-2-3) それを 基 に1ケ 月 の 活 動 時 間 平 均 を 計 算 し 図 6-2-1 に 示 した ( 時 間 / 月 ) 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 本 会 議 委 員 会 1 2 3 4 5 6 そ の 他 議 員 活 動 来 賓 参 加 市 民 相 談 政 治 活 動 市 民 活 動 等 図 6-2-1 1ケ 月 あたりの 活 動 時 間 平 均 値 11
3 本 市 三 役 との 報 酬 の 比 較 (1) 本 市 三 役 の 時 給 は 給 料 を 勤 務 日 数 を 21 日 として 1 日 8 時 間 を 乗 じた 168 時 間 で 割 って 表 6-2-1 のように 算 出 した 表 6-2-1 ( 単 位 : 円 ) 給 料 時 給 換 算 市 長 920,000 5,476 副 市 長 745,000 4,434 教 育 長 645,000 3,839 (2) 図 6-2-1 にある 6 市 民 活 動 等 は 議 員 でなくてもできる 活 動 であるため 除 外 し 1 から 5 までの 月 あたりの 平 均 時 間 の 合 計 109.7 時 間 に 表 6-2-1 にある 本 市 三 役 の 時 給 を 乗 じた 市 長 の 場 合 109.7 時 間 5,476 円 =600,717 円 副 市 長 の 場 合 109.7 時 間 4,434 円 =486,410 円 教 育 長 の 場 合 109.7 時 間 3,839 円 =421,138 円 ( 議 員 報 酬 : 議 長 50 万 円 副 議 長 46 万 円 議 員 42 万 円 ) 4 市 職 員 給 与 と 議 員 報 酬 の 比 較 退 職 手 当 年 金 制 度 等 の 比 較 を( 添 付 資 料 6-2-4)にまとめた 5 まとめ 議 員 の 平 均 を 見 る 限 り 政 治 活 動 に 最 も 多 くの 時 間 を 要 している ことがわかる ただ 添 付 資 料 6-2-3 を 見 てもわかる 通 り 各 議 員 によって そ れぞれに 費 やす 時 間 には 個 人 差 が 大 きい 1 の 本 会 議 委 員 会 です ら 最 大 で 137 時 間 最 少 で 37 時 間 と 約 4 倍 近 い 差 があった これは 特 別 委 員 会 に 所 属 しているかどうか また 各 常 任 委 員 会 の 休 会 中 の 所 管 事 務 調 査 の 量 により 大 きく 変 動 するためである 4 の 市 民 相 談 では 0~139 時 間 6 の 市 民 活 動 も 0~223 時 間 と ここでも 議 員 間 の 違 いが 大 きく 出 ている 議 員 の 報 酬 は 本 市 行 政 職 員 の 平 均 給 与 とほぼ 同 額 また 係 長 は 残 業 代 が 支 給 されるため 係 長 給 与 よりも 議 員 報 酬 の 方 が 低 く なると 予 想 される 12
6-3 常 任 委 員 会 活 動 と 委 員 会 数 の 調 査 及 び 検 討 1 目 的 地 方 分 権 の 進 展 に 伴 い 地 方 自 治 体 及 び 議 会 の 抱 える 課 題 問 題 は 多 岐 に 亘 り その 内 容 も 多 様 化 してきた このような 背 景 を 基 に 本 委 員 会 の 設 置 趣 旨 にもある 議 員 の 責 務 と 議 会 活 動 の 明 確 化 に より 議 会 の 権 能 を 高 めるため 調 査 検 討 する 2 現 行 の 常 任 委 員 会 数 3 常 任 委 員 会 ( 総 務 産 業 厚 生 建 設 ) 3 部 会 の 意 見 (1) 現 状 では 付 託 案 件 のボリュームが 委 員 会 毎 に 差 がある (2) 所 管 事 項 を 細 分 化 することにより 集 中 して 審 議 調 査 ができる (3) 教 育 の 重 要 性 を 鑑 み 教 育 を 総 務 常 任 委 員 会 から 離 して もっと 専 門 的 に 取 り 組 むべき 4 類 似 団 体 の 現 状 (1) 本 委 員 会 で 定 義 付 けた 類 似 団 体 は 本 市 を 除 き 66 団 体 ( 添 付 資 料 6-3-1)であり 常 任 委 員 会 数 は 次 の 通 りである (2) 類 似 団 体 データの 委 員 会 数 2 常 任 委 員 会 :2 3 常 任 委 員 会 :35 4 常 任 委 員 会 :26 5 常 任 委 員 会 :3 (3) 現 状 の 常 任 委 員 会 数 と 類 似 団 体 の 常 任 委 員 会 数 を 加 味 し 作 業 部 会 としては 4 常 任 制 としての 調 査 検 討 を 行 うこととした 5 調 査 にあたっての 留 意 点 常 任 委 員 会 の 目 的 である 議 案 等 の 専 門 的 かつ 詳 細 な 審 査 を 一 層 促 進 するため 常 任 委 員 会 編 成 見 直 しの 基 本 的 な 考 え 方 を 整 理 し 常 任 委 員 会 の 編 成 について 検 討 した 調 査 の 留 意 点 ( 基 本 的 な 考 え 方 )については 次 の 通 り (1) 所 管 事 項 の 関 連 性 を 可 能 な 限 り 考 慮 する (2) 従 前 の 委 員 会 との 継 続 性 を 考 慮 する 6 まとめ P.4 の 3-1の2 の 通 り 13
6-4 通 年 会 期 の 調 査 及 び 検 討 1 目 的 現 在 多 くの 地 方 自 治 体 は 定 例 会 の 開 催 を 年 4 回 としているが 通 年 会 期 は 従 来 の 会 期 の 区 切 りをせず 1 年 を 通 して 会 期 とする もので 通 年 会 期 制 が 議 会 の 活 性 化 に 繋 がるのか 調 査 検 討 する 2 現 状 これまでの 議 会 の 会 議 の 種 類 は 地 方 自 治 法 102 条 により 定 例 会 と 臨 時 会 の 2 種 類 が 規 定 され 会 期 制 のみを 採 用 していた 平 成 24 年 に 地 方 自 治 法 の 議 会 に 関 する 条 項 が 改 正 され 通 年 会 期 の 導 入 ができる 規 定 となった ただし 原 則 として そのための 必 要 事 項 を 条 例 で 定 める 必 要 がある 3 通 年 会 期 を 導 入 した 自 治 体 の 現 状 (1) 四 日 市 市 ( 三 重 県 ) 1 国 の 税 制 改 正 に 伴 う 条 例 改 正 を 本 会 議 で 議 決 ( 従 来 は 市 長 が 専 決 処 分 ) 2 重 要 案 件 発 生 や 国 への 意 見 書 提 出 などで 議 会 側 で 審 議 が 必 用 と 判 断 すれば 通 年 議 会 であるためいつでも 開 けるという 議 会 側 の 利 点 が 増 えた 3 常 任 委 員 会 の 審 査 日 数 が 通 年 議 会 後 は 1.5 倍 以 上 に 増 えた 4 議 会 事 務 局 職 員 の 仕 事 量 は 2~3 倍 に 増 え 残 業 も 含 め 大 き な 負 担 増 となった (2) 小 布 施 町 ( 長 野 県 ) 1 委 員 会 が 行 う 審 査 や 調 査 は 閉 会 中 に 実 施 する 場 合 には あら かじめ 本 会 議 で 承 認 したものしか 行 えなかったものが 制 限 なし に 自 由 に 行 うことができるようになった 2 臨 時 議 会 に 当 たる 会 議 は 通 年 会 期 導 入 後 も 審 議 期 間 は1 日 間 で 通 年 議 会 制 度 を 導 入 したからといって 格 別 多 くなってはい ない 4 メリット デメリットとして 考 えられるもの (1)メリット 1 常 に 活 動 できる 状 態 にあるので 突 発 的 な 災 害 等 が 発 生 した 場 合 にも 迅 速 に 対 応 できる 2 適 時 適 切 かつ 柔 軟 な 委 員 会 の 活 動 等 ができる 14
3 首 長 による 専 決 処 分 の 減 少 4 委 員 会 等 の 日 数 時 間 が 増 え 充 実 した 審 議 が 行 える (2)デメリット 1 一 事 不 再 議 の 問 題 2 議 員 の 発 言 確 定 の 問 題 3 会 議 録 確 定 の 問 題 5 委 員 の 意 見 (1)メリットとして 挙 げられたものは 閉 会 中 の 所 管 事 務 調 査 や 横 浜 市 議 会 のように 議 員 連 盟 による 対 応 も 考 えられ 通 年 会 期 でないと できないということではない (2) 付 託 案 件 の 充 実 した 審 議 に 要 する 時 間 については 現 行 では 十 分 な 審 議 時 間 が 持 てていないのではないか (3) 専 決 処 分 の 減 少 については これまでの 例 を 見 ると 条 例 で 定 めら れた 事 案 に 対 するものがほとんどで 専 決 処 分 の 減 少 に 繋 がるとは 考 えにくい (4) 一 事 不 再 議 の 場 合 会 期 初 めに 不 再 議 となると 1 年 間 審 議 でき なくなる (5) 会 議 録 や 発 言 の 確 定 が 1 年 間 できない (6) 議 事 録 は 日 単 位 で 区 切 って 発 行 するという 対 応 も 考 えられる 6 まとめ メリットとデメリットを 比 較 した 結 果 デメリットを 受 け 入 れて 通 年 会 期 制 を 導 入 するよりも 会 期 日 数 や 日 程 委 員 会 運 営 を 見 直 すことで 議 会 の 活 性 化 は 図 れると 判 断 した 15
6-5 議 員 定 数 の 調 査 及 び 検 討 1 目 的 本 市 の 適 正 議 員 定 数 を 検 討 するため 議 員 定 数 の 推 移 を 確 認 した 上 で 類 似 団 体 の 議 員 定 数 を 調 査 検 討 する 2 議 員 定 数 の 推 移 平 成 14 年 74 人 (H15.3.1 廿 日 市 市 佐 伯 町 吉 和 村 合 併 ) 平 成 15 年 60 人 平 成 16 年 54 人 平 成 17 年 32 人 (H17.11.3 廿 日 市 市 大 野 町 宮 島 町 合 併 ) 平 成 21 年 30 人 ( 現 在 に 至 る) 3 類 似 団 体 の 議 員 定 数 調 査 全 国 の 人 口 10 万 ~13 万 未 満 の 66 市 の 議 員 定 数 面 積 可 住 面 積 普 通 職 員 数 歳 出 総 額 などを 相 対 比 較 した ( 表 6-5-1 表 6-5-2) 4 重 回 帰 分 析 議 員 定 数 と 相 関 の 高 いのは 可 住 面 積 と 普 通 職 員 数 であることが 判 明 した 表 6-5-1 議 員 数 と 可 住 面 積 40 議 員 数 ( 人 ) 35 30 25 20 15 10 が 廿 日 市 市 5 可 住 面 積 (km2) 0 0.00 100.00 200.00 300.00 400.00 500.00 600.00 16
表 6-5-2 議 員 数 と 職 員 数 40 議 員 数 ( 人 ) 35 30 25 20 15 10 5 0 が 廿 日 市 市 職 員 数 ( 人 ) 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 5 まとめ 議 員 定 数 と 相 関 の 高 い 可 住 面 積 と 普 通 職 員 数 を 使 って 推 計 モデル 式 を 作 った ( 推 計 モデル 式 ) 議 員 数 =15.4+0.0223 可 住 面 積 +0.0102 普 通 職 員 数 推 計 モデル 式 に 当 てはめると 本 市 の 議 員 定 数 推 計 値 は 26.8 人 と なる 17
6-6 議 員 報 酬 の 類 似 団 体 との 調 査 比 較 1 目 的 本 市 の 議 員 報 酬 の 水 準 を 把 握 する 2 具 体 的 な 調 査 内 容 全 国 の 人 口 10 万 ~13 万 未 満 の 類 似 団 体 66 市 に 本 市 を 含 めた 平 均 を 出 す ( 添 付 資 料 6-3-1) 3 まとめ 平 均 を 算 出 した 結 果 439,254 円 であった 6-7 政 務 活 動 費 の 類 似 団 体 との 調 査 比 較 1 目 的 本 市 の 政 務 活 動 費 の 水 準 を 把 握 する 2 具 体 的 な 調 査 内 容 全 国 の 人 口 10 万 ~13 万 未 満 の 類 似 団 体 66 市 に 本 市 を 含 めた 平 均 を 出 す ( 添 付 資 料 6-3-1) 3 まとめ 平 均 を 算 出 した 結 果 28,604 円 であった 6-8 市 民 アンケート 調 査 ( 添 付 資 料 6-8-1) 1 目 的 廿 日 市 市 議 会 に 対 する 市 民 の 意 見 を 把 握 するために 実 施 する 2 実 施 内 容 (1) 調 査 地 域 は 廿 日 市 市 全 域 (2) 調 査 対 象 は 本 市 に 居 住 する 20 歳 以 上 の 男 女 (3) 対 象 者 抽 出 方 法 は 住 民 基 本 台 帳 による 無 作 為 抽 出 とし 吉 和 地 域 及 び 宮 島 地 域 については 市 全 体 の 人 口 に 占 める 割 合 が 低 く 配 布 数 が 限 られることから 一 定 の 配 布 数 を 確 保 するよう 配 布 (4) 調 査 方 法 は 郵 送 配 布 郵 送 回 収 (5) 調 査 期 間 は 平 成 26 年 6 月 16 日 ~6 月 30 日 18
3 結 果 (1)アンケート 件 数 2,300 件 に 対 し 回 収 が 952 件 ( 回 収 率 41.4%) (2) 回 答 された 方 のうち 60 歳 以 上 が 721 人 (75.7%) 59 歳 未 満 が 217 人 (22.8%)であった (3) 議 員 定 数 について 削 減 すべき(51.8%) 現 状 維 持 が 良 い(31.9%) 増 員 すべき(0.8%) (4) 議 員 報 酬 について 減 額 すべき(46.2%) 現 状 維 持 が 良 い(33.7%) 増 やすべき(2.1%) (5) 政 務 活 動 費 について 現 状 維 持 が 良 い(37.9%) 減 額 すべき(31.1%) 増 やすべき(6.7%) (6) 市 議 会 だより さくら は 読 んでいる 方 が 86.5%あったが 市 議 会 ホームページは 見 たことがない 人 が 75.4%と 認 知 度 が 低 い (7) 市 議 会 議 員 に 期 待 すること( 複 数 回 答 ) 1 財 政 福 祉 教 育 など 行 政 のチェック(61.7%) 2 道 路 公 園 下 水 道 など 地 域 に 密 着 した 生 活 環 境 の 改 善 や 生 活 相 談 役 (52.3%) 3 議 会 や 議 員 が 何 をしているかが わかるように 情 報 発 信 (37.1%) 4 議 員 の 資 質 を 上 げ 議 会 の 権 能 を 高 める(34.1%) 5 まちづくりに 対 する 政 策 立 案 や 議 員 提 案 (30.5%) 4 まとめ 市 民 アンケートの 結 果 回 答 を 寄 せた 市 民 は 60 代 以 上 の 方 が 多 く とりわけ 20 代 は 少 ないことがわかった 日 曜 議 会 や 夜 間 議 会 など 議 会 傍 聴 を 容 易 にする 工 夫 や 市 民 参 加 の 体 験 型 議 会 の 開 催 など 若 い 世 代 の 政 治 に 対 する 関 心 を 高 め 広 く 市 民 の 声 を 反 映 する 議 会 を 目 指 す 必 要 がある 19
第 7 章 おわりに 我 々は 本 調 査 研 究 より 議 会 の 機 能 や 議 会 像 また 常 任 委 員 会 数 通 年 会 期 等 の 今 後 の 議 会 の 新 たな 形 態 を 客 観 的 な 資 料 により 検 討 し これからの 本 市 の 議 会 のあり 方 を 提 示 した この 調 査 結 果 が 唯 一 無 二 のものではなく 今 後 も 本 市 をとりまく 環 境 の 変 化 にともない それにふさわしい 考 え 方 が 求 められるのは 当 然 のことである 最 後 に 本 調 査 に 関 し ご 指 導 ご 協 力 をいただいたすべての 方 に 改 めて 感 謝 の 意 を 表 したい 委 員 一 同 20
参 考 資 料 1 議 会 への 報 告 資 料 ( 中 間 報 告 ) 2 各 会 派 からの 提 案 資 料 3 議 員 定 数 等 調 査 特 別 委 員 会 に 係 る 議 会 運 営 委 員 会 資 料 4 添 付 資 料 6-2-1 廿 日 市 市 議 会 における 議 員 活 動 実 態 調 査 ( 要 綱 ) 6-2-2 議 員 活 動 分 類 表 6-2-3 廿 日 市 市 議 会 議 員 活 動 実 態 集 計 表 6-2-4 市 の 三 役 及 び 役 職 者 等 の 報 酬 及 び 給 与 等 6-3-1 類 似 団 体 のデータ 6-8-1 議 会 に 関 するアンケート 21