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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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るよう 工 事 打 合 せ 簿 ( 様 式 2)により 受 注 者 に 求 めます 5-1 理 由 書 ( 様 式 3)が 提 出 され 特 別 の 事 情 を 有 すると 認 めた 場 合 は 社 会 保 険 等 の 加 入 が 確 認 できる 書 類 を 提 出 するよう 工 事 打 合 せ 簿

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( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

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とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている


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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

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(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

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は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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第1章 総則


通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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所沢市告示第   号

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別紙3

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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ホテル 火 災 対 策 検 討 部 会 報 告 書 平 成 25 年 7 月 予 防 行 政 のあり 方 に 関 する 検 討 会 ホテル 火 災 対 策 検 討 部 会 ( 事 務 局 消 防 庁 予 防 課 )

目 次 1 検 討 部 会 の 目 的 委 員 構 成 開 催 スケジュール P1 (1) 検 討 部 会 の 目 的 (2) 検 討 体 制 (3) 検 討 部 会 の 開 催 状 況 2 広 島 県 福 山 市 のホテル 火 災 について P3 (1) 火 災 の 概 要 (2) 火 災 に 対 する 国 地 方 公 共 団 体 の 対 応 状 況 について (3) 福 山 市 ホテル 火 災 に 係 る 課 題 について 3 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 等 について P7 (1) 調 査 対 象 (2) 調 査 期 間 (3) 調 査 結 果 概 要 4 ホテル 旅 館 等 における 火 災 予 防 上 の 課 題 及 びその 対 応 の 考 え 方 P8 (1) 過 去 のホテル 旅 館 等 において 大 規 模 な 被 害 が 発 生 した 火 災 と 対 応 (2) 各 種 規 制 について (3) 計 画 的 な 立 入 検 査 の 推 進 方 策 について (4) 違 反 処 理 の 推 進 方 策 について (5) 火 災 予 防 上 の 危 険 に 係 る 公 表 制 度 のあり 方 について 5 さらなる 検 討 事 項 等 について P23 6 今 後 の 検 討 体 制 P24

添 付 資 料 1 資 料 関 係 資 料 1 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 結 果 P25 資 料 2 フォローアップ 調 査 結 果 P27 資 料 3 立 入 検 査 標 準 マニュアル 及 び 違 反 処 理 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 について( 消 防 庁 ) P29 資 料 4 ホテル 旅 館 等 の 利 用 者 への 公 表 について P60 資 料 5 たな 表 示 制 度 について( 案 ) P61 2 参 考 資 料 関 係 参 考 資 料 1 ホテル 旅 館 等 に 係 る 防 火 対 策 の 更 なる 徹 底 について ( 消 防 庁 ) P64 参 考 資 料 2 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 の 実 施 について ( 消 防 庁 ) P68 参 考 資 料 3 ホテル 火 災 を 踏 まえた 福 山 地 区 消 防 組 合 消 防 局 の 対 応 概 要 P77 参 考 資 料 4 火 災 の 原 因 調 査 結 果 ( 広 島 県 福 山 市 ホテル 火 災 )の 公 表 P80 参 考 資 料 5 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 点 検 結 果 について ( 国 土 交 通 省 ) P86 参 考 資 料 6 ホテル 旅 館 等 に 係 るフォローアップ 調 査 の 状 況 について ( 国 土 交 通 省 ) P89 参 考 資 料 7 違 反 是 正 支 援 アドバイザー 制 度 資 料 P92 参 考 資 料 8 違 反 是 正 推 進 に 係 る 弁 護 士 相 談 事 業 の 実 施 について ( 消 防 庁 ) P93 参 考 資 料 9 平 成 25 年 度 消 防 大 学 校 教 育 訓 練 計 画 について P96 参 考 資 料 10 法 令 適 合 対 象 物 や 違 反 対 象 物 の 公 表 等 に 係 る 制 度 について P98 参 考 資 料 11 適 マーク 制 度 及 び 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 の 経 過 について P99 参 考 資 料 12 東 京 消 防 庁 における 違 反 対 象 物 の 公 表 制 度 について P100

1 検 討 部 会 の 目 的 委 員 構 成 開 催 スケジュール (1) 検 討 部 会 の 目 的 平 成 24 年 5 月 13 日 ( 日 ) 広 島 県 福 山 市 において 死 者 7 名 負 傷 者 3 名 が 発 生 し たホテル 火 災 の 教 訓 を 踏 まえ ホテル 旅 館 等 の 火 災 被 害 拡 大 防 止 対 策 及 び 火 災 予 防 行 政 の 実 効 性 向 上 等 に 関 する 検 討 を 行 うことを 目 的 とする (2) 検 討 体 制 予 防 行 政 のあり 方 に 関 する 検 討 会 の 部 会 として 有 識 者 から 構 成 される ホテ ル 火 災 対 策 検 討 部 会 を 開 催 し 調 査 検 討 を 行 った 検 討 部 会 員 は 以 下 のとおり である( 敬 称 略 委 員 は50 音 順 ) ホテル 火 災 対 策 検 討 部 会 役 職 氏 名 所 属 部 会 長 関 澤 愛 東 京 理 科 大 学 大 学 院 国 際 火 災 科 学 研 究 科 教 授 副 部 会 長 小 林 恭 一 東 京 理 科 大 学 大 学 院 国 際 火 災 科 学 研 究 科 教 授 委 員 荒 井 伸 幸 東 京 消 防 庁 予 防 部 長 委 員 安 藤 勝 榎 一 郎 千 葉 市 消 防 局 予 防 部 長 ( 平 成 25 年 3 月 31 日 まで) 千 葉 市 消 防 局 予 防 部 長 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 から) 委 員 岩 佐 英 美 子 社 団 法 人 日 本 ホテル 協 会 事 務 局 長 委 員 小 川 健 司 金 山 健 三 広 島 市 消 防 局 予 防 部 長 ( 平 成 25 年 3 月 31 日 まで) 広 島 市 消 防 局 予 防 部 長 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 から) 委 員 木 下 健 治 弁 護 士 委 員 清 沢 正 人 全 国 旅 館 ホテル 生 活 衛 生 同 業 組 合 連 合 会 理 事 委 員 志 田 弘 二 名 古 屋 市 立 大 学 建 築 都 市 デザイン 学 科 教 授 委 員 中 川 丈 久 神 戸 大 学 大 学 院 法 学 研 究 科 教 授 委 員 古 舘 謙 護 熊 谷 優 盛 岡 地 区 広 域 消 防 組 合 消 防 本 部 消 防 次 長 兼 予 防 課 長 ( 平 成 25 年 3 月 31 日 まで) 盛 岡 地 区 広 域 消 防 組 合 消 防 本 部 消 防 次 長 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 から) 委 員 増 田 優 人 岡 田 照 雄 京 都 市 消 防 局 予 防 部 長 ( 平 成 25 年 3 月 31 日 まで) 京 都 市 消 防 局 予 防 部 長 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 から) 委 員 山 﨑 登 日 本 放 送 協 会 解 説 主 幹 1

<オブザーバー> 秋 葉 健 次 全 国 消 防 長 会 事 業 管 理 課 長 ( 平 成 25 年 3 月 31 日 まで) 佐 久 間 進 全 国 消 防 長 会 事 業 管 理 課 長 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 から) 堀 江 裕 厚 生 労 働 省 健 康 局 生 活 衛 生 課 長 ( 平 成 24 年 9 月 30 日 まで) 依 田 泰 厚 生 労 働 省 健 康 局 生 活 衛 生 課 長 ( 平 成 24 年 10 月 1 日 から) 竹 村 好 史 国 土 交 通 省 住 宅 局 建 築 指 導 課 建 築 物 防 災 対 策 室 課 長 補 佐 ( 平 成 25 年 5 月 15 日 まで) 野 原 邦 治 国 土 交 通 省 住 宅 局 建 築 指 導 課 建 築 物 防 災 対 策 室 課 長 補 佐 ( 平 成 25 年 5 月 16 日 から) 小 野 田 吉 純 国 土 交 通 省 住 宅 局 建 築 指 導 課 建 築 安 全 調 査 室 企 画 専 門 官 < 事 務 局 > 消 防 庁 予 防 課 (3) 検 討 部 会 の 開 催 状 況 第 1 回 平 成 24 年 6 月 18 日 ( 月 )10 時 00 分 から12 時 00 分 第 2 回 平 成 24 年 8 月 9 日 ( 木 )10 時 00 分 から12 時 00 分 第 3 回 平 成 24 年 10 月 2 日 ( 火 )14 時 00 分 から16 時 00 分 第 4 回 平 成 25 年 5 月 28 日 ( 火 )14 時 00 分 から16 時 00 分 第 5 回 平 成 25 年 7 月 4 日 ( 木 )14 時 00 分 から16 時 00 分 2

2 広 島 県 福 山 市 のホテル 火 災 について (1) 火 災 の 概 要 平 成 24 年 5 月 13 日 早 朝 広 島 県 福 山 市 のホテル ホテルプリンス において 死 者 7 名 負 傷 者 3 名 の 被 害 を 伴 う 火 災 が 発 生 した この 火 災 の 概 要 は 以 下 のとおり ア 発 生 日 時 出 火 日 平 成 24 年 5 月 13 日 ( 日 ) 消 防 機 関 の 覚 知 時 刻 6 時 58 分 鎮 圧 時 刻 8 時 57 分 鎮 火 時 刻 10 時 10 分 イ 建 物 概 要 焼 損 状 況 所 在 地 広 島 県 福 山 市 西 桜 町 一 丁 目 12 番 24 号 施 設 名 ( 有 )ニュー 箱 根 ホテルプリンス 構 造 階 数 鉄 筋 コンクリート 造 4 階 建 及 び 木 造 2 階 建 用 途 ホテル( 消 防 法 施 行 令 別 表 第 1(5) 項 イ) 建 築 面 積 513m2 延 べ 面 積 1,361m2 各 階 の 用 途 1 階 : 駐 車 場 受 付 事 務 所 2 階 3 階 : 客 室 4 階 : 機 械 室 焼 損 状 況 全 焼 ウ 死 傷 者 死 者 7 人 ( 男 性 3 人 女 性 4 人 ) 重 症 2 人 ( 女 性 2 人 ) 軽 症 1 人 ( 女 性 1 人 ) 合 計 10 人 ( 男 性 3 人 女 性 7 人 ) エ 出 火 場 所 1 階 の 事 務 所 オ 出 火 原 因 たばこ 電 気 機 器 電 気 配 線 などの 要 因 が 可 能 性 として 残 ったものの 原 因 の 特 定 には 至 らなかった (2) 火 災 に 対 する 国 地 方 公 共 団 体 の 対 応 状 況 について 消 防 庁 では 5 月 13 日 8 時 45 分 に 広 島 県 から 火 災 発 生 の 報 告 を 受 け 予 防 課 長 を 長 とする 災 害 対 策 室 を 設 置 し 情 報 収 集 に 当 たった このなかで 当 該 ホテルにおい て 死 者 が 多 数 発 生 した 状 況 が 明 確 になったことから 同 日 15 時 30 分 消 防 法 第 3 3

5 条 の3の2の 規 定 に 基 づく 消 防 庁 長 官 の 火 災 原 因 の 調 査 ( 特 に 必 要 があると 認 め た 場 合 ) を 実 施 することとし 職 員 7 名 を 現 地 に 派 遣 し 火 災 原 因 調 査 を 実 施 した また 5 月 14 日 には ホテル 旅 館 等 に 係 る 類 似 の 火 災 の 発 生 を 防 止 するため ホテル 旅 館 等 に 係 る 防 火 対 策 の 更 なる 徹 底 について ( 消 防 予 第 181 号 消 防 庁 予 防 課 長 通 知 参 考 資 料 1)を 発 出 し 全 国 の 消 防 本 部 に 対 して ホテル 旅 館 等 の 宿 泊 施 設 について 防 火 安 全 対 策 の 徹 底 を 図 るよう 要 請 した 更 に 5 月 16 日 には 当 該 ホテルについて 建 築 構 造 に 問 題 を 有 することが 事 故 拡 大 の 要 因 となった 可 能 性 のあることを 踏 まえ ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 の 実 施 について ( 消 防 予 第 188 号 消 防 庁 予 防 課 長 通 知 参 考 資 料 2)を 発 出 し 現 行 の 建 築 基 準 法 の 規 定 に 不 適 格 なホテル 旅 館 等 を 対 象 に 建 築 部 局 と 連 携 して 緊 急 調 査 を 行 い 消 防 法 令 違 反 等 の 防 火 安 全 上 の 不 備 事 項 がある 施 設 等 に 対 しては 重 点 的 に 改 善 指 導 を 図 り 違 反 処 理 基 準 に 基 づき 早 急 に 所 要 の 措 置 を 講 ずるよう 要 請 した 同 日 国 土 交 通 省 住 宅 局 からも 各 都 道 府 県 の 建 築 部 局 に 対 して 消 防 部 局 と 連 携 を 図 りながら 緊 急 調 査 を 実 施 するよう 要 請 がされている( 国 住 指 第 453 号 ) 福 山 市 では 当 該 ホテルについて 建 築 部 局 において 建 築 基 準 法 違 反 を 認 定 してこ なかったことや 平 成 15 年 以 降 9 年 間 消 防 局 の 立 入 検 査 が 行 われておらず また それ 以 前 においても 同 一 の 消 防 法 違 反 が 繰 り 返 し 指 摘 されながら 改 善 がなされてい ない 実 態 が 判 明 したことから 福 山 市 建 築 物 査 察 等 適 正 化 対 策 委 員 会 を 設 置 し 特 殊 建 築 物 の 防 災 査 察 及 び 火 災 予 防 査 察 等 の 事 務 処 理 を 検 証 するとともに その 適 正 化 のための 方 向 性 や 指 針 を 作 成 するなど 必 要 な 措 置 を 検 討 し 平 成 25 年 2 月 に 最 終 取 りまとめ がなされている なお 福 山 地 区 消 防 組 合 消 防 局 における 今 回 のホテル 火 災 を 踏 まえた 対 応 概 要 につ いては 参 考 資 料 3のとおりである (3) 福 山 市 ホテル 火 災 に 係 る 課 題 について ア 建 築 物 の 状 況 について 福 山 市 建 築 物 査 察 等 適 正 化 対 策 委 員 会 最 終 取 りまとめによると 建 築 等 の 経 過 の 概 要 は 次 のとおり 当 初 昭 和 35 年 に 木 造 2 階 建 て357m2が 建 築 され 昭 和 43 年 に 別 棟 として 鉄 筋 コンクリート 造 4 階 建 て912m2が 建 築 された その 後 昭 和 49 年 に 福 山 市 ( 特 定 行 政 庁 )への 定 期 報 告 書 において 木 造 部 分 と 鉄 筋 コンクリート 造 部 分 が 一 体 利 用 されている 旨 の 報 告 がなされている 木 造 部 分 と 鉄 筋 コンクリート 造 部 分 を 防 火 区 画 することで 別 の 建 物 とみなし 既 存 不 適 格 の 建 築 物 として 取 り 扱 うこととされている 4

昭 和 62 年 に 実 施 した 福 山 市 の 防 火 査 察 時 の 点 検 表 には 木 造 の1 階 部 分 を 駐 車 場 に 変 更 され2 階 への 階 段 が 撤 去 されている 旨 が 記 載 されている この 状 況 におい て 木 造 部 分 と 鉄 筋 コンクリート 造 部 分 を 別 の 建 物 とみなすことはできないことか ら 既 存 不 適 格 ではなく 違 法 建 築 物 となっていた なお 福 山 市 では これらの 経 過 が 適 切 に 認 識 されず 火 災 時 まで 既 存 不 適 格 建 築 物 として 取 り 扱 っていたものである 図 1 建 物 配 置 図 ( 福 山 市 建 築 物 査 察 等 適 正 化 対 策 委 員 会 最 終 取 りまとめより) また 福 山 市 建 築 物 査 察 等 適 正 化 対 策 委 員 会 最 終 取 りまとめに 示 された 当 該 建 築 物 の 現 行 の 建 築 基 準 法 に 適 合 していない 項 目 は 下 表 のとおり 表 1 建 築 基 準 法 に 適 合 していない 項 目 適 合 していない 項 目 1 階 段 のたて 穴 区 画 2 階 段 の 幅 員 3 非 常 用 の 照 明 装 置 4 排 煙 設 備 5 内 装 制 限 6 たて 穴 区 画 7 異 種 用 途 区 画 8 構 造 制 限 適 合 していない 箇 所 区 画 なし( 防 火 戸 が 設 置 されていない) 幅 98cm の 部 分 があり 不 足 している 居 室 廊 下 に 設 置 されていない 居 室 廊 下 に 有 効 な 開 口 部 が 不 足 している 各 部 屋 の 天 井 が 燃 えにくい 材 料 になっていない 配 管 用 のスペースが 区 画 されていない 1 階 駐 車 場 とホテルを 仕 切 る 戸 が 防 火 戸 になっていない 木 造 部 分 が 耐 火 建 築 物 になっていない イ 福 山 地 区 消 防 組 合 消 防 局 における 立 入 検 査 等 の 状 況 について 福 山 市 建 築 物 査 察 等 適 正 化 対 策 委 員 会 最 終 取 りまとめによると 消 防 局 の 出 火 建 物 であるホテルに 対 する 立 入 検 査 等 の 状 況 は 次 のとおり 昭 和 46 年 から 平 成 15 年 9 月 まで 立 入 検 査 を 継 続 して 実 施 していたが それ 5

以 降 火 災 に 至 るまで9 年 間 立 入 検 査 がされていなかった 最 終 の 立 入 検 査 日 に 指 導 した 不 備 事 項 は 以 下 の3 項 目 である 消 防 用 設 備 等 点 検 報 告 の 未 報 告 自 衛 消 防 訓 練 の 未 実 施 屋 内 消 火 栓 設 備 の 一 部 不 備 なお これら3 項 目 を 同 時 に 指 導 した 回 数 は 昭 和 56 年 から25 回 に 上 る ウ 多 数 の 死 者 負 傷 者 が 発 生 した 要 因 について 消 防 庁 長 官 の 火 災 原 因 調 査 結 果 の 概 要 については 参 考 資 料 4のとおりであり 多 数 の 死 者 負 傷 者 を 発 生 した 要 因 として 以 下 の 事 項 が 考 えられる 建 築 物 の 構 造 が 耐 火 構 造 でないことから 出 火 室 及 びその 近 傍 において 火 災 が 上 階 に 燃 え 抜 けて 拡 大 したこと 階 段 部 分 の 防 火 区 画 (たて 穴 区 画 )が 設 けられておらず 火 災 や 煙 が 階 段 を 経 由 して 上 階 に 拡 大 し 煙 が 各 客 室 に 流 入 したこと 消 火 器 及 び 屋 内 消 火 栓 設 備 を 用 いた 消 火 活 動 が 行 われていないこと 第 一 発 見 者 による 通 報 及 び 有 効 な 避 難 誘 導 が 行 われていないこと 自 動 火 災 報 知 設 備 の 受 信 機 が2つの 系 統 に 分 かれており 連 動 していないことか ら 一 斉 鳴 動 したとは 考 えにくく 避 難 を 遅 らせたものと 考 えられること 6

3 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 等 について 平 成 24 年 5 月 16 日 には 建 築 部 局 と 連 携 したホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 を 行 い 消 防 法 令 違 反 等 の 防 火 安 全 上 の 不 備 事 項 がある 施 設 等 に 対 しては 重 点 的 に 改 善 指 導 を 図 り 違 反 処 理 基 準 に 基 づき 早 急 に 所 要 の 措 置 を 講 ずるよう 要 請 した ( ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 の 実 施 について ( 消 防 予 第 188 号 消 防 庁 予 防 課 長 通 知 参 考 資 料 2) また 緊 急 調 査 から 半 年 を 経 過 した 時 点 において フォローアップ 調 査 によ る 違 反 是 正 及 び 改 善 指 導 を 要 請 している なお 緊 急 調 査 及 びフォローアップ 調 査 の 概 要 については 以 下 のとおりである また 国 土 交 通 省 において 実 施 した 緊 急 調 査 及 びフォローアップ 調 査 の 結 果 について は 参 考 資 料 5 6のとおりである (1) 調 査 対 象 3 階 以 上 ( 地 階 を 除 く ) 収 容 人 員 30 人 以 上 の 防 火 対 象 物 で 次 の 要 件 を 満 たす もの ア ホテル 旅 館 等 ( 消 防 法 施 行 令 別 表 第 一 (5) 項 イに 掲 げる 防 火 対 象 物 ) イ 昭 和 46 年 以 前 に 築 された 防 火 対 象 物 現 行 の 建 築 基 準 法 の 建 築 構 造 防 火 区 画 及 び 階 段 の 規 定 に 適 合 しているもの ( 過 去 適 マーク を 交 付 したことのある 防 火 対 象 物 )を 除 く (2) 調 査 期 間 ア 緊 急 調 査 平 成 24 年 5 月 16 日 ~ 平 成 24 年 8 月 15 日 イ フォローアップ 調 査 平 成 24 年 12 月 10 日 ~ 平 成 25 年 2 月 15 日 (3) 調 査 結 果 概 要 ( 詳 細 については 資 料 1 2のとおり) 緊 急 調 査 においては797 施 設 のうち 549 施 設 (68.9%)において 何 らか の 消 防 法 令 違 反 が 発 見 され 自 動 火 災 報 知 設 備 が 過 半 にわたり 未 設 置 など 重 大 な 違 反 があるものは そのうちの47 施 設 (5.9%)となっていたが その 後 のフォロー アップ 調 査 においては 何 らかの 消 防 法 違 反 があるものは 703 施 設 のうち 36 1 施 設 (51.4%)となり そのうち 重 大 な 違 反 があるものは35 施 設 (5.0%) と 減 少 している ( 表 2 参 照 ) なお 重 大 な 違 反 以 外 の 主 な 内 容 については 表 3のとおりである 消 防 法 令 違 反 のあるものについては 調 査 時 において 各 消 防 本 部 から 建 物 関 係 者 に 対 して 是 正 指 導 を 行 っているところであり 今 後 もフォローアップ 調 査 等 を 通 じて 違 反 是 正 の 徹 底 を 図 る 必 要 がある 7

表 2 消 防 法 令 違 反 の 状 況 緊 急 調 査 結 果 ( 平 成 24 年 8 月 15 日 報 告 分 ) フォローアップ 調 査 結 果 ( 平 成 25 年 2 月 15 日 報 告 分 ) 調 査 対 象 施 設 数 797 703 何 らかの 消 防 法 違 反 があるもの 549(68.9%) 361(51.4%) 重 大 な 違 反 があるもの 47(5.9%) 35(5.0%) 調 査 対 象 については 棟 単 位 で 実 施 したもの 重 大 な 違 反 とは 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 設 備 又 は 自 動 火 災 報 知 設 備 のいずれかの 設 備 が そ の 設 備 の 設 置 義 務 部 分 の 床 面 積 の 過 半 にわたり 設 置 されていないものをいう 防 火 管 理 の 義 務 対 象 となる 防 火 対 象 物 数 は41,815( 平 成 24 年 3 月 31 日 現 在 ) 表 3 消 防 法 令 違 反 の 主 な 内 容 (フォローアップ 調 査 結 果 による) 設 備 の 種 類 義 務 施 設 数 重 大 な 違 反 違 反 施 設 数 重 大 な 違 反 以 外 重 大 な 違 反 以 外 の 主 な 内 容 屋 内 消 火 栓 設 備 378 23 57 ホース 耐 圧 試 験 未 実 施 スプリンクラー 設 備 51 1 8 一 部 散 水 障 害 一 部 未 警 戒 自 動 火 災 報 知 設 備 694 14 146 感 知 器 の 一 部 未 警 戒 8

4 ホテル 旅 館 等 における 火 災 予 防 上 の 課 題 及 びその 対 応 の 考 え 方 (1) 過 去 のホテル 旅 館 等 において 大 規 模 な 被 害 が 発 生 した 火 災 と 対 応 昭 和 40 年 以 降 のホテル 旅 館 等 において 死 者 3 名 以 上 の 被 害 が 発 生 した 火 災 につ いて 表 4に 示 す 死 者 3 名 以 上 の 被 害 が 発 生 した 火 災 は 平 成 6 年 12 月 21 日 に 発 生 した 福 島 県 福 島 市 の 若 喜 旅 館 本 店 ( 死 者 5 名 負 傷 者 3 名 )の 火 災 以 降 発 生 しておらず 死 者 7 名 が 発 生 した 今 回 の 火 災 は 昭 和 61 年 2 月 11 日 に 発 生 した 静 岡 県 東 伊 豆 町 の 大 東 館 火 災 以 来 の 大 規 模 な 被 害 が 発 生 した 火 災 である 表 4 3 名 以 上 の 死 者 が 発 生 したホテル 旅 館 等 の 火 災 ( 昭 和 40 年 以 降 ) 出 火 年 月 日 出 火 場 所 事 業 所 名 延 べ 面 積 死 者 数 負 傷 者 数 S43.11.2 兵 庫 県 神 戸 市 池 之 坊 満 月 城 11,258 m2 30 44 S44.2.5 福 島 県 郡 山 市 磐 光 ホテル 21,117 m2 30 41 S44.3.11 群 馬 県 水 上 町 菊 富 士 ホテル 7,465 m2 30 29 S46.1.2 和 歌 山 県 和 歌 山 市 寿 司 由 楼 2,749 m2 16 15 S47.2.25 和 歌 山 県 白 浜 町 椿 グランドホテル 11,120 m2 3 6 S48.10.11 兵 庫 県 神 戸 市 坂 口 荘 198 m2 6 5 S50.3.10 大 阪 府 大 阪 市 千 成 ホテル 1,501 m2 4 64 S55.11.20 栃 木 県 藤 原 市 川 治 プリンスホテル 3,582 m2 45 22 S57.2.8 東 京 都 千 代 田 区 ホテルニュージャパン 46,697 m2 33 34 S58.2.21 山 形 県 山 形 市 蔵 王 観 光 ホテル 2,264 m2 11 2 S61.2.11 静 岡 県 東 伊 豆 町 大 東 館 788 m2 24 0 S61.4.21 静 岡 県 河 津 町 菊 水 館 2,533 m2 3 56 S63.12.30 大 分 県 別 府 市 ホテル 望 海 荘 6,499 m2 3 1 H6.12.21 福 島 県 福 島 市 若 喜 旅 館 本 店 5,723 m2 5 3 川 治 プリンスホテル 火 災 を 踏 まえ 要 綱 ( 昭 和 56 年 消 防 庁 次 長 通 知 )に 基 づき 防 火 基 準 に 適 合 した 防 火 対 象 物 に 適 マークを 表 示 する 表 示 公 表 制 度 を 実 施 (その 後 平 成 13 年 9 月 1 日 に 発 生 した 宿 区 歌 舞 伎 町 雑 居 ビル 火 災 後 の 平 成 15 年 消 防 法 改 正 により 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 が 制 度 化 されたことを 契 機 に 要 綱 に 基 づく 表 示 公 表 制 度 は 廃 止 された) 大 東 館 火 災 を 踏 まえ 旅 館 ホテル 等 における 夜 間 の 防 火 管 理 体 制 指 導 マニュア ル を 通 知 ( 昭 和 62 年 消 防 庁 予 防 課 長 通 知 ) 9

(2) 各 種 規 制 について ア ホテル 旅 館 等 に 係 る 現 行 の 防 火 安 全 対 策 の 概 要 消 防 法 では 各 種 の 建 築 物 等 に 対 し 主 としてその 用 途 規 模 等 に 応 じて 消 防 用 設 備 等 の 設 置 防 火 管 理 の 実 施 防 炎 物 品 等 の 使 用 といった 各 種 の 対 策 を 義 務 付 けており 火 災 予 防 を 図 っている 各 種 の 対 策 の 具 体 的 な 内 容 については 次 のと おり (ア) 消 防 用 設 備 等 の 設 置 消 防 用 設 備 等 については 建 物 の 用 途 規 模 構 造 に 応 じた 消 火 設 備 警 報 設 備 避 難 設 備 等 の 設 置 が 義 務 付 けられている ホテル 旅 館 等 に 係 る 主 な 消 防 用 設 備 等 の 設 置 義 務 を 表 5に 示 す 福 山 市 ホテ ル 火 災 の 出 火 建 物 については 設 置 義 務 のある 消 防 用 設 備 等 は 一 部 の 設 備 に 違 反 があるものの 設 置 はされていたことが 福 山 地 区 消 防 組 合 消 防 局 において 確 認 されている 表 5 ホテル 旅 館 等 に 係 る 主 な 消 防 用 設 備 等 の 設 置 義 務 について 消 防 用 設 備 等 設 置 対 象 出 火 建 物 ( 延 べ 面 積 1,361 m2)の 場 合 消 火 器 延 べ 面 積 150 m2 以 上 義 務 設 置 消 火 設 備 屋 内 消 火 栓 延 べ 面 積 700 m2 以 上 義 務 設 置 スプリンクラー 設 備 延 べ 面 積 6,000 m2 以 上 ( 平 屋 建 てを 除 く ) 義 務 なし 屋 外 消 火 栓 設 備 延 べ 面 積 3,000 m2 以 上 (1~2 階 のみ ) 義 務 なし 自 動 火 災 報 知 設 備 延 べ 面 積 300 m2 以 上 義 務 設 置 ( 一 部 不 備 あり) 漏 電 火 災 警 報 器 延 べ 面 積 150 m2 以 上 かつラスモルタルの もの 義 務 設 置 警 報 設 備 消 防 機 関 へ 通 報 する 火 災 報 知 設 備 延 べ 面 積 500 m2 以 上 義 務 設 置 非 常 警 報 器 具 設 備 収 容 人 員 が 20 名 以 上 (300 名 以 上 で 放 送 設 備 を 付 加 ) 義 務 なし( 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 によ り 免 除 ) 避 難 設 備 避 難 器 具 収 容 人 員 が2 階 以 上 の 階 で 30 名 以 上 等 義 務 なし 誘 導 灯 誘 導 標 識 全 部 義 務 設 置 建 築 物 の 構 造 等 に 応 じて 設 置 対 象 に 係 る 延 べ 面 積 を2 倍 又 は3 倍 とすることができる 10

また 消 防 用 設 備 等 については 半 年 ごとに 点 検 を 実 施 し ホテル 旅 館 等 に あっては1 年 ごとに 消 防 本 部 への 報 告 が 義 務 付 けられている なお 延 べ 面 積 が 1,000 m2 以 上 又 は 特 定 一 階 段 のものにあっては 消 防 設 備 士 又 は 消 防 設 備 点 検 資 格 者 に 点 検 をさせなければならないこととされている 福 山 市 ホテル 火 災 の 出 火 建 物 において 屋 内 消 火 栓 設 備 の 一 部 不 備 が 指 摘 され ている また 消 防 用 設 備 点 検 の 未 報 告 の 違 反 があり 前 述 の 自 動 火 災 報 知 設 備 の 不 備 ( 基 準 不 適 合 )について 顕 在 化 されていなかった (イ) 防 火 管 理 防 火 管 理 は 防 火 対 象 物 の 収 容 人 員 に 応 じて 防 火 管 理 者 の 選 任 消 防 計 画 の 作 成 消 防 訓 練 の 実 施 等 が 義 務 付 けられている ホテル 旅 館 等 の 場 合 従 業 員 と 宿 泊 定 員 を 合 わせて30 人 以 上 となる 施 設 が 対 象 となる なお 収 容 人 員 が300 名 以 上 など 一 定 規 模 以 上 のホテル 旅 館 等 に 対 して 有 資 格 者 による 点 検 を 義 務 付 ける 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 がある 福 山 市 ホテル 火 災 の 出 火 建 物 においては 防 火 管 理 者 の 選 任 届 出 や 消 防 計 画 の 作 成 届 出 がなされているが 消 防 訓 練 の 未 実 施 の 違 反 が 指 摘 されている (ウ) 防 炎 物 品 の 使 用 火 災 時 にカーテンやじゅうたん 等 が 火 災 拡 大 原 因 になりやすいことから ホテ ル 旅 館 等 の 防 火 対 象 物 については 防 炎 性 能 を 有 するカーテンやじゅうたん 等 の 防 炎 物 品 の 使 用 が 義 務 付 けられている 福 山 市 ホテル 火 災 の 出 火 建 物 について は 防 炎 物 品 の 使 用 に 関 する 不 備 の 指 摘 はなされていない イ 今 回 の 火 災 を 踏 まえた 対 応 の 考 え 方 福 山 市 ホテル 火 災 で 被 害 が 拡 大 した 要 因 としては 早 期 に 火 災 が 拡 大 し 全 館 に 煙 の 拡 散 が 生 じたことが 指 摘 されている 煙 の 拡 散 が 生 じた 原 因 としては 建 築 構 造 や 防 火 区 画 が 現 行 の 建 築 基 準 法 の 規 定 に 適 合 していなかったことが 考 えられ こ れらが 現 行 の 建 築 基 準 法 の 規 定 に 適 合 していれば 延 焼 の 拡 大 及 び 煙 の 拡 散 は 抑 制 されていたのではないかと 考 えられる スプリンクラー 設 備 は 初 期 消 火 に 有 効 な 消 火 設 備 であり できる 限 り 多 くの 防 火 対 象 物 において 設 置 されることが 望 ましいものではあるが 福 山 市 ホテル 火 災 の 出 火 建 物 においては 建 築 構 造 や 防 火 区 画 が 現 行 の 建 築 基 準 法 の 規 定 に 適 合 していな かったことが 延 焼 の 拡 大 煙 の 拡 散 に 大 きく 影 響 したと 考 えられることから 当 該 規 模 のホテル 旅 館 に 関 して たにスプリンクラー 設 備 の 設 置 を 義 務 化 する 必 要 はないと 考 えられる 防 火 管 理 については 立 入 検 査 において 避 難 訓 練 が 実 施 されていないことが 繰 11

り 返 し 指 摘 されており 火 災 時 においても 有 効 な 避 難 誘 導 は 行 われていなかった 状 況 から 実 効 性 の 高 い 避 難 訓 練 等 を 適 切 に 実 施 させることが 必 要 である 消 防 用 設 備 等 の 点 検 報 告 については 立 入 検 査 において 未 実 施 が 繰 り 返 し 指 摘 さ れていた 消 防 用 設 備 等 の 維 持 管 理 が 適 切 に 行 われるよう ホテル 旅 館 等 におい ても 確 実 に 点 検 を 実 施 させることが 必 要 である ウ 小 規 模 のホテル 旅 館 等 に 係 る 規 制 のあり 方 について (ア)ホテル 旅 館 等 全 般 の 課 題 ホテル 旅 館 等 全 般 に 関 する 課 題 として 消 防 法 令 上 の 規 制 体 系 の 整 合 性 確 保 の 観 点 から 平 成 16 年 の 消 防 法 改 正 により 一 般 住 宅 について 規 模 を 問 わずに 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 設 置 が 義 務 付 けられることとなったことに 対 して ホテル 旅 館 等 の 事 業 所 のうち300m2 未 満 の 小 規 模 なものについては 一 般 的 に 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 義 務 は 課 せられないままとなっており 両 者 の 取 扱 いが 均 衡 を 欠 くのではないかとの 指 摘 がある このことについて ホテル 旅 館 等 に 係 る 各 種 規 制 の 検 証 という 観 点 から 検 討 を 行 った (イ) 対 応 の 考 え 方 現 行 の 消 防 法 令 上 の 技 術 基 準 においては 延 べ 面 積 300m2 未 満 のホテル 旅 館 等 について 自 動 火 災 報 知 設 備 及 び 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 設 置 は 義 務 付 けられて いない 各 施 設 に 設 置 が 義 務 付 けられている 火 災 警 報 設 備 の 比 較 を 図 2に 示 す 図 2 一 般 住 宅 やホテル 旅 館 等 に 設 置 が 義 務 付 けられる 火 災 警 報 設 備 の 比 較 平 成 23 年 3 月 31 日 時 点 において ホテル 旅 館 63,864 施 設 のうち 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 義 務 がない 施 設 は 14,740 施 設 となっている 火 災 統 計 から 過 去 10 年 間 の 火 災 について 住 宅 火 災 (100 件 当 たりの 死 者 数 は6.6 人 )と 比 較 すると ホテル 旅 館 等 における 火 災 は100 件 当 たりの 死 者 1.7 人 となっているが 延 べ 面 積 300m2 未 満 のホテル 旅 館 等 の 過 去 12

10 年 間 における 火 災 100 件 当 たりの 死 者 数 は5.2 人 と 住 宅 火 災 に 近 似 した 被 害 となっている( 表 6 参 照 ) 表 6 過 去 10 年 間 (H13~22 年 中 )のホテル 旅 館 等 と 住 宅 との 火 災 被 害 の 比 較 ホテル 旅 館 延 べ 面 積 300 m 2 未 満 のもの 住 宅 全 建 物 火 災 火 災 発 生 総 件 数 1,518 291 162,437 281,401 死 者 総 数 26 15 10,717 12,088 火 災 100 件 あたり の 死 者 数 ( 人 / 件 ) 1.7 5.2 6.6 4.3 火 災 報 告 により 作 成 火 災 発 生 件 数 については 放 火 によるものを 除 く 数 値 を 死 者 数 については 放 火 自 殺 者 等 を 除 く 数 値 を 集 計 住 宅 は 雑 多 な 可 燃 物 等 が 置 かれる 場 合 も 多 いが ホテル 旅 館 等 は 最 小 限 の 寝 具 家 具 等 が 存 在 するのみで 消 防 法 令 上 カーテン 等 を 防 炎 物 品 とするこ とや 防 火 管 理 を 実 施 する 等 により 火 災 発 生 及 び 拡 大 危 険 性 が 抑 制 されている 一 方 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 義 務 のない 延 べ 面 積 300m2 未 満 のホテル 旅 館 等 についてみると 火 災 100 件 あたりの 死 者 数 はホテル 旅 館 等 全 体 よりも 高 くなっている 状 況 にある また 図 3に 示 す 住 宅 火 災 を 除 いた 火 災 100 件 当 たりの 時 間 帯 別 死 者 発 生 状 況 を 見 ると 就 寝 時 間 帯 (22 時 から 翌 朝 6 時 までの 時 間 帯 )の 死 者 数 は 日 中 に 比 べて 多 いことから 就 寝 時 間 帯 における 火 災 の 被 害 拡 大 危 険 性 は 高 く 自 動 火 災 報 知 設 備 が 火 災 被 害 の 軽 減 に 有 効 であること( 図 4 参 照 )を 考 慮 すれば 小 規 模 な 宿 泊 施 設 であっても 早 期 に 火 災 発 生 を 感 知 し 建 物 内 の 人 に 報 知 する 警 報 設 備 を 設 置 することは 火 災 被 害 を 軽 減 する 点 で 有 効 であると 考 えられる 13

図 3 過 去 10 年 間 ((H13~22 年 中 )における 住 宅 火 災 を 除 いた 建 物 火 災 100 件 当 たりの 時 間 帯 別 死 者 発 生 状 況 火 災 報 告 により 作 成 火 災 発 生 時 刻 が 不 明 なものを 除 いた 数 値 とした 上 で 火 災 発 生 件 数 にあっては 放 火 によるものを 死 者 数 にあっては 放 火 自 殺 者 等 を 除 いた 数 値 を 集 計 したものである 火 災 100 件 当 たりの 死 者 発 生 状 況 を 時 間 帯 別 にみると 就 寝 時 間 帯 の 死 者 数 の 平 均 は2.1 人 で 全 時 間 帯 の 平 均 1.2 人 の 約 1.8 倍 自 動 火 災 報 知 設 備 設 置 の 有 無 設 置 無 設 置 有 件 数 82,941 35,663 死 者 数 1,075 296 火 災 100 件 当 たり の 死 者 数 ( 人 / 火 災 100 件 ) 1.30 0.83 設 置 無 設 置 有 自 動 火 災 報 知 設 備 設 置 の 有 無 図 4 過 去 10 年 間 (H13~22 年 中 )における 住 宅 火 災 を 除 いた 建 物 火 災 100 件 当 たりの 死 者 数 と 自 動 火 災 報 知 設 備 設 置 の 有 無 火 災 報 告 により 作 成 火 災 発 生 件 数 については 放 火 によるものを 除 く 数 値 を 死 者 数 については 放 火 自 殺 者 等 を 除 く 数 値 を 集 計 14

以 上 のことから ホテル 旅 館 等 について 延 べ 面 積 300m2 未 満 のものに 対 し 施 設 が 小 規 模 であることに 配 慮 して 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 義 務 化 の 検 討 を 進 めるべきと 考 える この 場 合 において 他 の 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 が 義 務 付 けられていない 小 規 模 な 社 会 福 祉 施 設 ( 自 力 避 難 困 難 な 者 が 入 所 する 施 設 以 外 の もの)や 診 療 所 等 で 就 寝 用 途 を 有 する 施 設 についても 火 災 危 険 性 を 踏 まえた 検 討 を 行 った 上 で 必 要 な 措 置 を 講 ずべきと 考 える その 際 には これらの 施 設 に 既 に 住 宅 用 火 災 警 報 器 が 自 主 的 に 設 置 されている 場 合 も 考 えられることから 検 討 にあたっては 当 該 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 有 効 期 限 等 を 勘 案 し 自 動 火 災 報 知 設 備 の 義 務 化 の 施 行 時 期 及 び 猶 予 期 限 等 に 配 慮 すべき である なお 消 防 庁 では 平 成 22 年 度 において ホテル 旅 館 及 び 福 祉 施 設 等 の 用 途 に 供 される 部 分 が 存 する 防 火 対 象 物 で 自 動 火 災 報 知 設 備 の 設 置 が 義 務 付 けら れていないものを 対 象 に 各 消 防 本 部 を 通 じて 住 宅 用 火 災 警 報 器 ( 電 波 により 施 設 内 の 警 報 器 が 連 動 して 鳴 動 するもの)を 配 布 したところである(41,379 施 設 に 対 し 331,480 個 を 配 布 ) 15

(3) 計 画 的 な 立 入 検 査 の 推 進 方 策 について ア 立 入 検 査 に 係 る 制 度 の 概 要 消 防 機 関 は 消 防 対 象 物 の 実 態 を 把 握 することにより 関 係 者 に 火 災 予 防 上 適 切 な 指 導 を 行 うため 消 防 法 第 4 条 等 の 規 定 による 立 入 検 査 権 等 により 防 火 対 象 物 に 立 ち 入 って 検 査 を 行 っている この 立 入 検 査 を 的 確 かつ 効 率 的 に 実 施 するため また 各 消 防 本 部 の 立 入 検 査 に 係 る 規 程 の 整 備 に 資 するため 消 防 庁 では 立 入 検 査 標 準 マニュアル を 作 成 し 検 査 要 領 等 を 示 している この 立 入 検 査 標 準 マニュアルにおいては 重 点 的 効 率 効 果 的 な 立 入 検 査 を 実 施 するための 計 画 を 策 定 し 立 入 検 査 の 必 要 性 の 検 討 にあたっては 一 般 的 火 災 危 険 性 のほか 予 防 行 政 需 要 の 地 域 特 性 その 他 の 火 災 予 防 上 の 必 要 性 等 を 考 慮 するこ とが 重 要 としている イ 立 入 検 査 の 実 施 状 況 平 成 13 年 の 宿 歌 舞 伎 町 ビル 火 災 を 契 機 とした 消 防 法 の 一 部 改 正 を 受 け 消 防 機 関 においては 火 災 予 防 上 の 対 応 の 必 要 性 が 高 い 防 火 対 象 物 に 対 して 重 点 的 に 立 入 検 査 を 実 施 するよう 効 率 的 効 果 的 な 立 入 検 査 の 実 施 に 取 り 組 んでいる ( 全 国 の 消 防 機 関 が 行 った 立 入 検 査 回 数 は 図 5 参 照 ) 図 5 防 火 対 象 物 数 立 入 検 査 実 施 数 ( 平 成 13 年 度 ~ 平 成 23 年 度 ) しかしながら 今 回 の 火 災 が 発 生 した 建 物 においては 9 年 間 立 入 検 査 が 行 われ ていなかったものであり このことに 対 して 以 下 の 検 証 結 果 を 踏 まえ 立 入 検 査 を 確 実 に 実 施 できる 対 策 を 講 じる 必 要 がある また 今 回 火 災 が 発 生 した 建 物 においては 階 段 部 分 のたて 穴 区 画 がないこと や 耐 火 建 築 物 が 義 務 となる 建 築 物 に 木 造 部 分 が 接 続 されていた 違 法 建 築 物 であ ったことなどが 被 害 を 拡 大 させた 大 きな 要 因 である 消 防 本 部 においては 従 前 から 建 築 基 準 法 等 の 火 災 危 険 の 観 点 も 含 めて 立 入 検 査 を 実 施 しているところであ 16

るが 立 入 検 査 標 準 マニュアルにおいては 防 火 安 全 上 特 に 重 要 となる 建 築 基 準 法 への 適 合 状 況 の 検 査 基 準 について 明 記 されていないことから 既 存 不 適 格 の 建 築 物 など 防 火 対 象 物 の 危 険 実 態 に 応 じた 立 入 検 査 を 実 施 できるよう 対 策 を 講 じる 必 要 がある 福 山 地 区 消 防 組 合 における 検 証 結 果 査 察 規 程 に 基 づき 計 画 するという 意 識 が 希 薄 であった 査 察 実 施 計 画 の 作 成 手 順 がルール 化 されていなかった 査 察 実 施 計 画 の 作 成 段 階 において 最 終 査 察 実 施 日 を 考 慮 していなかった ( 第 3 回 福 山 地 区 消 防 組 合 火 災 予 防 査 察 調 査 委 員 会 資 料 より 抜 粋 ) ウ 今 回 の 火 災 を 踏 まえた 対 応 の 考 え 方 (ア) 立 入 検 査 の 確 実 な 実 施 立 入 検 査 の 実 施 状 況 検 証 結 果 を 踏 まえ 立 入 検 査 の 確 実 な 実 施 を 図 るために は 立 入 検 査 実 施 計 画 策 定 時 において 複 数 の 眼 で 確 認 できる 体 制 を 構 築 させる ことが 重 要 である 具 体 的 には 防 火 対 象 物 データベース 等 から その 用 途 規 模 収 容 人 員 等 による 一 般 的 火 災 危 険 性 のほか 過 去 の 立 入 検 査 指 摘 事 項 の 改 修 状 況 や 最 終 査 察 実 施 日 等 を 勘 案 して 判 断 することや 立 入 検 査 実 施 計 画 を 策 定 す る 消 防 署 内 部 等 において ダブルチェック 体 制 が 確 立 されるよう 消 防 本 部 全 体 で 検 討 することにより 火 災 危 険 性 が 高 い 防 火 対 象 物 について 立 入 検 査 実 施 漏 れ がない 体 制 を 構 築 していくことが 必 要 である (イ) 危 険 性 を 踏 まえた 立 入 検 査 の 実 施 立 入 検 査 は すべての 防 火 対 象 物 について 定 期 的 に 実 施 することが 望 ましいも のであるが 火 災 危 険 性 が 異 なる 防 火 対 象 物 を 同 列 にして 機 械 的 画 一 的 に 立 入 検 査 を 実 施 していたのでは 人 命 危 険 の 高 い 危 険 な 対 象 物 を 改 善 させるための 体 制 として 不 十 分 である このため 建 築 構 造 等 3 項 目 ( 建 築 構 造 防 火 区 画 階 段 )への 適 合 性 も 考 慮 して 防 火 対 象 物 の 危 険 実 態 を 把 握 していた 適 マーク 制 度 の 観 点 も 加 えて 人 命 危 険 の 高 い 防 火 対 象 物 のふるい 分 けを 行 っていくことが 重 要 である この 際 前 回 の 立 入 検 査 の 状 況 のほか 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 や 消 防 用 設 備 等 点 検 報 告 制 度 などを 活 用 し 人 命 危 険 の 高 い 対 象 物 の 検 査 頻 度 を 上 げてい くことや 建 築 部 局 等 の 関 係 行 政 機 関 と 消 防 部 局 との 間 において 人 命 危 険 の 高 い 建 築 物 の 情 報 に 加 えて たに 把 握 した 危 険 性 の 高 い 業 態 などの 情 報 も 共 有 し 防 火 対 象 物 の 査 察 の 優 先 度 を 整 理 していくことが 必 要 である( 改 正 通 知 について は 資 料 3 参 照 ) 17

(4) 違 反 処 理 の 推 進 方 策 について ア 違 反 処 理 に 係 る 制 度 の 概 要 消 防 機 関 は 立 入 検 査 等 により 判 明 した 防 火 対 象 物 の 防 火 管 理 上 の 不 備 や 消 防 用 設 備 等 の 未 設 置 等 について 消 防 長 又 は 消 防 署 長 は 消 防 法 第 8 条 第 8 条 の2 又 は 第 17 条 の4の 規 定 に 基 づき 防 火 管 理 者 の 選 任 消 防 用 設 備 等 又 は 特 殊 消 防 用 設 備 等 の 設 置 等 必 要 な 措 置 を 講 じるべきことを 命 ずることができる また 火 災 予 防 上 危 険 であると 認 める 場 合 には 消 防 法 第 5 条 第 5 条 の2 又 は 第 5 条 の3の 規 定 に 基 づき 当 該 防 火 対 象 物 の 改 修 移 転 危 険 排 除 等 の 必 要 な 措 置 や 使 用 禁 止 制 限 等 を 命 ずることができるとされている これらの 一 連 の 処 理 を 円 滑 に 進 めるため 消 防 庁 では 違 反 の 是 正 を 迅 速 かつ 的 確 に 行 うための 処 理 手 順 処 理 事 項 及 びその 解 説 等 で 構 成 した 違 反 処 理 標 準 マニ ュアル を 作 成 し 消 防 機 関 の 違 反 是 正 に 係 る 規 程 の 整 備 等 に 資 するため 示 してい る この 中 で 違 反 処 理 の 手 順 として 違 反 を 覚 知 した 場 合 違 反 調 査 を 行 い そ の 結 果 に 基 づき 警 告 命 令 等 の 手 続 きに 進 むことを 示 している また 各 消 防 本 部 における 違 反 是 正 を 支 援 するため 平 成 22 年 2 月 から 各 消 防 本 部 等 からの 依 頼 に 基 づき 必 要 な 知 識 又 は 経 験 を 有 する 消 防 職 員 ( 違 反 是 正 支 援 アドバイザー)の 派 遣 を 行 うとともに 違 反 処 理 の 事 例 等 を 掲 載 した 違 反 処 理 データベース を 消 防 機 関 向 けのホームページで 公 開 している( 参 考 資 料 7) イ 違 反 処 理 の 実 施 状 況 平 成 13 年 の 宿 区 歌 舞 伎 町 ビル 火 災 を 契 機 とした 消 防 法 の 一 部 改 正 を 受 け 消 防 機 関 においては 火 災 発 生 時 における 人 命 の 危 険 性 やその 違 反 の 重 大 性 を 踏 まえ 小 規 模 雑 居 ビル 等 の 防 火 対 象 物 に 対 する 違 反 是 正 に 取 り 組 んできたところである ( 命 令 の 件 数 の 推 移 については 表 7 参 照 ) 表 7 命 令 の 件 数 の 推 移 命 令 の 種 類 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 防 火 対 象 物 の 火 災 予 防 措 置 命 令 ( 消 防 法 第 5 条 ) 14 (10) 11 (8) 11 (10) 6 (6) 0 (0) 0 (0) 7 (6) 2 (1) 14 (14) 3 (3) 防 火 対 象 物 の 使 用 禁 止 停 止 制 限 命 令 ( 消 防 法 第 5 条 の2) 18 (16) 3 (1) 7 (7) 5 (5) 7 (5) 8 (8) 5 (5) 11 (11) 6 (6) 8 (7) 0 (0) 吏 員 による 火 災 予 防 消 防 活 動 障 害 除 去 命 令 ( 消 防 法 第 5 条 の3) 56 (56) 365 (365) 299 (299) 320 (320) 265 (265) 304 (304) 224 (224) 239 (239) 211 (210) 92 (90) 防 火 管 理 に 関 する 命 令 ( 消 防 法 第 8 条 及 び 第 8 条 の2) 5 (3) 14 (8) 27 (23) 12 (12) 14 (9) 0 (0) 1 (1) 13 (10) 6 (5) 9 (9) 0 (0) 消 防 用 設 備 等 に 関 する 措 置 命 令 ( 消 防 法 第 17 条 の4) 9 (4) 48 (33) 69 (47) 68 (67) 25 (16) 14 (7) 36 (28) 40 (21) 53 (29) 32 (24) 21 (13) 合 計 32 (23) 135 (108) 479 (450) 395 (393) 372 (356) 287 (280) 346 (338) 295 (272) 306 (280) 274 (264) 116 (106) 表 中 ( ) 内 は 是 正 された 件 数 を 表 す 18

しかしながら 福 山 地 区 消 防 組 合 における 以 下 の 検 証 結 果 では 今 回 火 災 が 発 生 した 建 物 に 対 しては 立 入 検 査 結 果 通 知 書 を 繰 り 返 し 交 付 するにとどまり 違 反 処 理 に 移 行 する 取 り 組 みが 行 われておらず これまで 行 政 指 導 が 慣 例 化 されてきたこ とや 改 善 計 画 書 の 提 出 を 求 めるなど 継 続 した 是 正 への 取 組 が 行 われていなかった ことなど 違 反 処 理 の 推 進 に 向 けた 体 制 が 整 っていなかったことが 課 題 となってい る 福 山 地 区 消 防 組 合 における 検 証 結 果 違 反 対 象 物 に 対 しては 立 入 検 査 結 果 通 知 書 を 交 付 することにとどまっていた 違 反 事 項 については 相 手 の 改 善 の 取 組 に 期 待 し 改 善 計 画 書 の 提 出 を 求 めるな ど 継 続 した 是 正 への 取 組 が 行 われていなかった 是 正 指 導 に 従 わない 防 火 対 象 物 の 所 有 者 等 に 対 して 違 反 処 理 が 行 われていなか った ( 第 4 回 福 山 地 区 消 防 組 合 火 災 予 防 査 察 調 査 委 員 会 資 料 より 抜 粋 ) ウ 今 回 の 火 災 を 踏 まえた 対 応 の 考 え 方 (ア) 危 険 性 悪 質 性 に 応 じた 違 反 処 理 今 回 の 火 災 における 違 反 是 正 への 対 応 を 踏 まえ 立 入 検 査 で 見 つかった 違 反 対 象 物 については 特 に 人 命 危 険 の 高 い 対 象 物 を 選 別 する 基 準 を 作 成 し この 基 準 により 対 象 物 をふるい 分 けして 危 険 性 や 悪 質 性 の 高 いものを 徹 底 的 に 改 善 させ ていく 対 応 が 必 要 であり その 中 でも 特 に 人 命 危 険 の 高 い 対 象 物 には 使 用 停 止 命 令 を 含 めた 厳 格 な 措 置 を 実 施 し 命 令 公 示 を 行 っていく 必 要 がある 消 防 機 関 における 違 反 の 是 正 における 危 険 性 悪 質 性 の 基 準 としては 以 下 の とおりの 基 準 とし 違 反 処 理 標 準 マニュアルを 改 正 していくべきである( 改 正 通 知 については 資 料 3 参 照 ) 危 険 性 悪 質 性 に 係 る 基 準 1 火 災 が 発 生 した 場 合 に 初 期 消 火 避 難 等 において 特 に 重 要 である 消 防 用 設 備 等 (スプリンクラー 設 備 屋 内 消 火 栓 設 備 又 は 自 動 火 災 報 知 設 備 ) が 設 置 維 持 されていないもの 2 建 築 構 造 等 3 項 目 ( 建 築 構 造 防 火 区 画 階 段 )への 適 合 性 のない 対 象 物 における 消 防 法 令 の 継 続 した 同 一 事 項 の 違 反 19

(イ) 効 率 的 な 違 反 処 理 事 務 の 実 施 予 防 行 政 においては 違 反 是 正 に 係 る 業 務 の 他 住 民 への 防 火 指 導 等 による 出 火 防 止 のための 対 策 や 火 災 発 生 時 の 人 的 物 的 被 害 の 軽 減 を 図 ることも 重 要 な 要 素 であることから 全 体 の 業 務 バランスを 考 慮 しながら 効 率 的 に 違 反 是 正 を 推 進 していく 必 要 がある このため 違 反 処 理 をさらに 効 果 的 効 率 的 に 推 進 するため 命 令 の 前 段 階 で ある 警 告 を 実 施 する 際 現 在 作 成 に 時 間 を 要 している 実 況 見 分 調 書 の 記 載 方 法 について 写 真 に 補 足 説 明 を 加 えるようにするなど 記 載 内 容 の 簡 略 化 を 図 って いくことが 適 当 であると 考 えられることから これらを 踏 まえ 今 後 違 反 処 理 標 準 マニュアルを 改 正 していくべきである( 改 正 通 知 については 資 料 3 参 照 ) (ウ) 建 築 部 局 と 連 携 した 違 反 処 理 の 推 進 危 険 性 や 悪 質 性 の 高 いものを 徹 底 的 に 改 善 させていくため 立 入 検 査 等 におい て 建 築 基 準 法 の 違 反 を 覚 知 した 場 合 には 建 築 部 局 と 情 報 を 共 有 し 一 層 の 連 携 を 図 っていくことが 必 要 である (エ) 違 反 是 正 体 制 の 整 備 及 び 支 援 今 後 の 違 反 是 正 の 推 進 に 向 けた 課 題 としては 消 防 本 部 における 業 務 執 行 体 制 として 違 反 処 理 を 推 進 する 専 任 職 員 の 配 置 や 毎 日 勤 務 や 交 替 勤 務 など 勤 務 形 態 に 応 じた 違 反 処 理 事 務 の 役 割 分 担 署 の 違 反 処 理 業 務 を 消 防 本 部 が 支 援 する 体 制 の 整 備 が 挙 げられる また 国 の 支 援 体 制 として 消 防 大 学 校 において 現 在 の 予 防 行 政 に 係 る 研 修 に 加 えて 消 防 本 部 の 幹 部 職 員 に 対 する 違 反 是 正 に 関 する 講 義 の 実 施 や 違 反 是 正 に 特 化 した 短 期 間 での 集 中 的 な 研 修 を たに 実 施 していくべきである さらに 現 行 の 違 反 是 正 支 援 アドバイザー 制 度 を 拡 充 し 弁 護 士 による 法 的 相 談 やアドバイスを 得 られる 体 制 の 充 実 についても 検 討 するとともに 違 反 是 正 研 修 会 を 引 き 続 き 全 国 的 に 推 進 し 違 反 是 正 データベースシステムに 違 反 是 正 支 援 アドバイザーの 派 遣 事 例 を 追 加 するなど その 内 容 を 充 実 させていくことも 検 討 していく 必 要 がある( 国 の 支 援 体 制 に 係 る 通 知 等 については 参 考 資 料 8 9 参 照 ) 20

(5) 火 災 予 防 上 の 危 険 に 係 る 公 表 制 度 のあり 方 について ア 公 表 制 度 に 関 する 制 度 の 概 要 及 び 現 状 ( 参 考 資 料 10) (ア) 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 及 び 自 主 点 検 報 告 表 示 制 度 現 在 消 防 法 令 に 適 合 していることを 示 す 表 示 として 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 及 び 自 主 点 検 報 告 表 示 制 度 に 基 づく 表 示 ( 参 考 資 料 11)が 導 入 されている 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 については 平 成 13 年 の 宿 区 歌 舞 伎 町 ビル 火 災 を 受 け 一 定 規 模 以 上 の 特 定 防 火 対 象 物 に 対 して 有 資 格 者 による 点 検 を 義 務 付 け 点 検 基 準 に 適 合 している 場 合 また3 年 間 継 続 して 点 検 を 受 け その 間 の 法 令 の 遵 守 の 状 況 等 が 優 良 な 場 合 関 係 者 が 自 ら 防 火 対 象 物 に 表 示 することがで きる 制 度 である また 自 主 点 検 報 告 表 示 制 度 については 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 に 該 当 しない 比 較 的 小 規 模 な 建 築 物 を 対 象 としており 点 検 基 準 に 定 められた 項 目 に 適 している 場 合 消 防 機 関 に 報 告 し 関 係 者 が 自 ら 防 火 対 象 物 に 表 示 することがで きるものである 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 は その 点 検 項 目 が 消 防 法 令 に 係 るもののみであ り 建 築 物 の 安 全 の 前 提 となる 建 築 構 造 等 の 適 合 性 を 踏 まえた 火 災 予 防 上 の 危 険 性 について 利 用 者 に 周 知 する 制 度 とはなっておらず また 当 該 制 度 の 対 象 も 収 容 人 員 300 人 以 上 の 建 築 物 と 屋 内 の 階 段 が1つで 地 階 又 は3 階 に 特 定 用 途 がある 建 築 物 に 限 定 されている また 自 主 点 検 報 告 表 示 制 度 においても 建 築 構 造 等 の 適 合 性 を 踏 まえた 火 災 予 防 上 の 危 険 性 について 利 用 者 に 周 知 する 制 度 となっていない 状 況 にある (イ) 違 反 対 象 物 の 公 表 制 度 一 方 違 反 対 象 物 に 係 る 公 表 については 平 成 13 年 の 宿 区 歌 舞 伎 町 ビル 火 災 を 踏 まえた 消 防 法 改 正 により 防 火 対 象 物 について 火 災 予 防 上 の 危 険 があるこ とや 消 防 法 令 違 反 を 踏 まえて 消 防 機 関 が 命 令 を 行 った 際 の 公 示 が 義 務 付 けされている 公 示 については 建 物 への 標 識 の 設 置 及 び 市 町 村 公 報 への 掲 載 のほか 市 町 村 が 定 める 方 法 により 行 うこととなっている なお 東 京 消 防 庁 においては 火 災 予 防 条 例 に 基 づき 特 定 の 違 反 を 関 係 者 に 通 知 してから 一 定 期 間 経 過 後 においても 同 一 の 違 反 が 認 められる 場 合 は 違 反 の 内 容 をホームページや 管 轄 消 防 署 の 窓 口 において 防 火 対 象 物 の 利 用 者 自 らが 安 全 情 報 を 閲 覧 できる 違 反 対 象 物 の 公 表 制 度 を 制 定 している( 参 考 資 料 12) 21

イ 今 回 の 火 災 を 踏 まえた 対 応 の 考 え 方 (ア) 適 マーク 制 度 の 再 評 価 ホテル 旅 館 等 は 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 就 寝 施 設 であり またその 利 用 者 は その 地 域 の 住 民 に 限 らず 全 国 から 集 まるため 建 築 物 の 防 火 安 全 に 関 する 情 報 を 有 していないことがほとんどである こうしたホテル 旅 館 等 の 不 特 定 多 数 の 者 を 収 容 する 建 築 物 の 火 災 による 惨 事 を 防 止 するためには 建 築 物 の 関 係 者 自 らが 防 火 に 対 する 認 識 を 高 め 対 応 すると ともに 必 要 な 場 合 には 消 防 機 関 が 消 防 法 令 違 反 に 対 して 厳 格 に 違 反 是 正 を 図 る ことが 前 提 であるが 住 民 に 対 して 建 築 物 の 防 火 管 理 消 防 用 設 備 等 の 設 置 状 況 とともに 重 要 な 建 築 基 準 への 適 合 性 の 情 報 を 提 供 し 利 用 者 の 選 択 を 通 じて 防 火 安 全 体 制 の 確 立 を 促 すことも 必 要 である こうした 必 要 性 から 平 成 15 年 まで 実 施 していた 適 マーク 制 度 の 仕 組 みを 再 評 価 し たな 制 度 として 構 築 することも 一 つの 方 策 となり 得 るものと 考 えられる 適 マーク 制 度 については 火 災 危 険 性 の 評 価 や 公 表 等 の 仕 組 みが 的 確 に 整 理 されており 広 く 国 民 関 係 業 界 にも 浸 透 していた 制 度 であったが 歌 舞 伎 町 ビル 火 災 を 踏 まえた 消 防 法 改 正 により 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 が 導 入 さ れたことを 契 機 に 廃 止 されたものである また 適 マーク 制 度 は 申 請 主 義 ではなく 該 当 する 対 象 を 全 て 検 査 対 象 としていたことから 立 入 検 査 等 の 業 務 に 多 大 な 消 防 職 員 の 体 制 を 必 要 としていたとの 指 摘 がある なお 東 京 消 防 庁 では 適 マーク 制 度 の 廃 止 後 総 合 的 な 防 火 安 全 性 の 認 定 に 関 するホテル 業 界 等 からの 要 望 もあり 申 請 に 基 づき 消 防 法 令 に 加 えて 建 築 基 準 への 適 合 性 も 確 認 する 優 良 防 火 対 象 物 認 定 表 示 制 度 ( 優 マーク 制 度 ) を 発 足 している( 参 考 資 料 11) 今 後 たな 表 示 制 度 を 整 備 する 場 合 は 消 防 の 検 査 等 の 負 担 を 軽 減 すること が 必 要 である (イ) たな 表 示 制 度 の 検 討 総 合 的 に 考 慮 すると 消 防 法 令 に 加 えて 重 要 な 建 築 基 準 への 適 合 性 も 確 認 して いた 適 マーク 制 度 の 点 検 項 目 を 基 本 として 事 業 者 の 申 請 に 基 づき 消 防 機 関 が 認 定 する 制 度 を 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 等 の 活 用 や 建 築 部 局 との 情 報 共 有 により 消 防 の 検 査 等 の 負 担 の 軽 減 を 図 り 整 備 することが 必 要 である( 資 料 5) また ホテル 旅 館 等 の 利 用 者 は その 地 域 の 住 民 に 限 らず 全 国 から 集 ま ることから 統 一 的 な 運 用 が 望 ましいものであり 国 民 の 理 解 の 促 進 のためにも 現 在 の 各 種 制 度 ( 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 の 22

特 例 認 定 自 主 点 検 報 告 表 示 制 度 )や 表 示 (マーク)について 混 乱 を 生 じない よう 整 理 するとともに 運 用 にあたっては たな 表 示 制 度 の 対 象 とならない 小 規 模 施 設 にも 配 慮 していくことが 望 まれる さらに インターネット 等 による 宿 泊 予 約 が 多 く 利 用 されてきているため インターネット 時 代 に 対 応 した 公 表 の 方 法 についても 検 討 する 必 要 がある なお 検 討 にあたっては 実 効 性 のある 制 度 を 構 築 するため パブリックコメ ントの 実 施 により 広 く 国 民 からの 意 見 を 聞 き 制 度 に 反 映 させることが 重 要 で ある (ウ) 違 反 対 象 物 の 公 表 方 法 の 検 討 ( 資 料 4) 現 行 の 規 定 により 消 防 本 部 が 命 令 を 行 った 場 合 の 公 示 は 違 反 対 象 物 への 命 令 内 容 の 掲 示 及 び 市 町 村 公 報 への 掲 載 のみが 義 務 づけられ その 他 の 方 法 について は 市 町 村 長 が 定 めることとなっているが 広 く 全 国 の 利 用 者 等 へ 情 報 提 供 すると いう 観 点 からインターネットを 用 いた 情 報 提 供 を 行 うことについても 検 討 すべ きである その 際 には より 多 くの 情 報 を 提 供 し 国 民 の 安 全 安 心 を 確 保 するためにも ホテル 旅 館 に 限 らず 他 の 用 途 についても 公 表 することが 適 当 である また 現 在 消 防 機 関 が 命 令 を 行 う 場 合 の 事 務 量 が 膨 大 かつ 煩 雑 になっ ていること 等 から 違 反 対 象 物 の 数 に 対 し 命 令 の 発 動 件 数 があまり 多 くなって いないため 現 行 の 是 正 命 令 に 係 る 各 種 の 事 務 手 続 きを 軽 減 するなどの 方 策 を 講 ずることが 必 要 である 更 に (イ)に 示 すように 法 令 に 適 合 している 対 象 物 を 認 定 する たな 表 示 制 度 と 併 せて 違 反 対 象 物 の 公 表 も 行 うことが 利 用 者 の 立 場 から 非 常 に 効 果 的 で あると 考 えられる 違 反 対 象 物 の 公 表 については 平 成 22 年 度 に 予 防 行 政 のあり 方 に 関 する 検 討 会 において 審 議 され 実 務 面 で 消 防 機 関 に 相 当 の 負 担 が 生 じること 等 の 問 題 が あることから 法 令 で 全 国 一 律 制 度 を 創 設 し 地 方 公 共 団 体 に 義 務 付 けるのではな く まずは 各 市 町 村 による 自 主 的 な 取 組 を 促 していくべき とされたところで あるが 現 時 点 で 取 組 を 行 っているのは 平 成 23 年 4 月 から 是 正 命 令 前 の 違 反 対 象 物 の 公 表 制 度 の 運 用 を 行 っている 東 京 消 防 庁 のみである このような 状 況 から 東 京 消 防 庁 での 実 施 例 を 参 考 にしながら 他 の 消 防 機 関 で 同 様 の 制 度 を 実 施 する 場 合 の 問 題 点 等 を 整 理 すること 等 により それらを 各 消 防 本 部 へ 情 報 提 供 を 行 い 自 主 的 な 取 り 組 みについて 一 層 推 進 を 図 っていくこと が 適 当 である 23

5 さらなる 検 討 事 項 等 について 火 災 危 険 性 の 高 い 違 反 対 象 物 を 徹 底 的 に 改 善 させていくため 各 消 防 本 部 における 業 務 執 行 体 制 の 充 実 を 図 る 必 要 があり 違 反 処 理 を 推 進 する 専 任 職 員 の 配 置 や 毎 日 勤 務 や 交 替 勤 務 など 勤 務 形 態 に 応 じた 違 反 処 理 事 務 の 役 割 分 担 署 の 違 反 処 理 業 務 を 消 防 本 部 が 支 援 する 体 制 の 整 備 を 挙 げたところである これに 際 して 小 規 模 な 消 防 本 部 では 予 防 査 察 業 務 の 専 任 の 担 当 職 員 の 確 保 が 困 難 であることや 担 当 職 員 の 専 門 知 識 の 習 得 に 苦 慮 している 等 予 防 業 務 担 当 者 の 育 成 が 課 題 となっている 状 況 も 見 受 けられる このため 小 規 模 な 消 防 本 部 における 予 防 業 務 担 当 者 の 育 成 や 教 育 資 質 向 上 に 係 る 支 援 等 についての 検 討 が 必 要 である 6 今 後 の 検 討 体 制 これまでの 検 討 については 予 防 行 政 のあり 方 に 関 する 検 討 会 の 下 に 検 討 部 会 を 設 けて ホテル 旅 館 等 における 防 火 管 理 を 中 心 に 検 討 を 行 ってきたところであり 本 報 告 により 今 後 の 基 本 的 な 方 向 を 明 らかにしたことから 検 討 部 会 は 初 期 の 目 的 を 達 したものと 考 える 今 後 は たなに 実 施 する 制 度 の 効 果 や 問 題 点 等 について 実 績 等 を 踏 まえて 分 析 を 行 い 国 民 に 安 全 安 心 の 確 保 に 向 けて より 実 効 性 のある 制 度 構 築 を 図 っていくべき である さらには 中 長 期 的 な 課 題 として ホテル 旅 館 等 に 対 して 導 入 される たな 表 示 制 度 他 の 用 途 への 拡 大 も 含 めた 防 火 対 象 物 全 体 の 公 表 制 度 のあり 方 や 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 における 課 題 等 についても 検 討 することが 必 要 である 24

調 査 結 果 概 要 調 査 全 数 797 対 象 何 らかの 消 防 法 令 違 反 があるもの 549 対 象 68.9% 重 大 な 違 反 があるもの 47 対 象 5.9% 規 模 別 施 設 数 延 べ 面 積 300m2 未 満 300m2 以 上 500m2 未 満 500m2 以 上 700m2 未 満 700m2 以 上 1,400m2 未 満 1,400m2 以 上 2,100m2 未 満 2,100m2 以 上 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 結 果 項 目 別 割 合 1.3% 8.7% 17.4% 33.8% 14.3% 24.6% 平 成 24 年 8 月 15 日 報 告 調 査 については 棟 単 位 で 実 施 したもの 重 大 な 違 反 とは スプリンクラー 設 備 屋 内 消 火 栓 設 備 又 は 自 動 火 災 報 知 設 備 のいずれかの 設 備 が その 設 備 の 設 置 義 務 部 分 の 床 面 積 の 過 半 にわたり 設 置 されていないものをいう 施 設 数 10 69 139 269 114 196 消 防 法 令 違 反 の 状 況 調 査 項 目 消 火 器 具 屋 内 消 火 栓 設 備 消 スプリンクラー 設 備 防 自 動 火 災 報 知 設 備 用 設 備 非 常 警 報 設 備 ( 器 具 ) 等 避 難 器 具 誘 導 灯 その 他 の 消 防 用 設 備 等 防 防 火 管 理 者 火 消 防 計 画 管 理 消 防 訓 練 防 炎 規 制 消 防 用 設 備 等 点 検 結 果 報 告 防 火 対 象 物 点 検 結 果 報 告 避 難 上 必 要 な 施 設 等 の 管 理 その 他 の 消 防 法 令 違 反 消 防 機 関 へ 通 報 する 火 災 報 知 設 備 消 防 法 令 違 反 の 主 な 内 容 設 備 の 種 類 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 設 備 自 動 火 災 報 知 設 備 違 反 処 理 等 の 状 況 義 務 違 反 違 反 率 施 設 数 施 設 数 警 告 書 の 命 令 書 の 行 政 指 導 交 付 交 付 797 78 9.8% 76 2 0 426 109 25.6% 106 3 0 56 14 25.0% 14 0 0 791 249 31.5% 248 1 0 631 70 11.1% 69 1 0 679 60 8.8% 58 2 0 455 74 16.3% 73 1 0 797 209 26.2% 206 3 0 341 32 9.4% 31 1 0 797 67 8.4% 67 0 0 797 95 11.9% 93 1 1 797 353 44.3% 351 1 1 797 210 26.3% 209 1 0 797 186 23.3% 185 1 0 348 129 37.1% 128 0 1 797 113 14.2% 110 3 0 797 135 16.9% 134 1 0 義 務 違 反 施 設 数 施 設 数 重 大 な 重 大 な 違 反 違 反 以 外 重 大 な 違 反 以 外 の 主 な 内 容 426 33 76 ホースの 耐 圧 試 験 未 実 施 56 1 13 一 部 散 水 障 害 一 部 未 警 戒 791 17 232 感 知 器 の 一 部 未 警 戒 25

都 道 府 県 施 設 数 義 務 施 設 数 ホテル 旅 館 等 に 係 る 緊 急 調 査 結 果 都 道 府 県 別 屋 内 消 火 栓 設 備 違 反 施 設 数 違 反 率 スプリンクラー 設 備 自 動 火 災 報 知 設 備 消 防 訓 練 の 実 施 消 防 用 設 備 等 点 検 結 果 報 告 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 違 反 率 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 違 反 率 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 違 反 率 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 北 海 道 9 8 0 0.0% 5 4 80.0% 9 1 11.1% 9 0 0.0% 9 0 0.0% 青 森 県 19 10 3 30.0% 2 1 50.0% 18 8 44.4% 19 6 31.6% 19 3 15.8% 岩 手 県 16 12 3 25.0% 0 0 0.0% 16 4 25.0% 16 6 37.5% 16 2 12.5% 宮 城 県 2 1 0 0.0% 0 0 0.0% 2 1 50.0% 2 1 50.0% 2 1 50.0% 秋 田 県 9 2 0 0.0% 0 0 0.0% 8 3 37.5% 9 4 44.4% 9 2 22.2% 山 形 県 3 2 2 100.0% 0 0 0.0% 3 2 66.7% 3 1 33.3% 3 0 0.0% 福 島 県 39 34 9 26.5% 5 2 40.0% 39 18 46.2% 39 25 64.1% 39 13 33.3% 茨 城 県 14 8 1 12.5% 1 0 0.0% 14 5 35.7% 14 3 21.4% 14 4 28.6% 栃 木 県 29 25 14 56.0% 4 2 50.0% 29 14 48.3% 29 12 41.4% 29 6 20.7% 群 馬 県 6 3 0 0.0% 0 0 0.0% 6 5 83.3% 6 6 100.0% 6 3 50.0% 埼 玉 県 2 1 1 100.0% 0 0 0.0% 2 1 50.0% 2 1 50.0% 2 0 0.0% 千 葉 県 11 5 2 40.0% 0 0 0.0% 11 6 54.5% 11 8 72.7% 11 6 54.5% 東 京 都 38 13 1 7.7% 1 0 0.0% 38 7 18.4% 38 10 26.3% 38 7 18.4% 神 奈 川 県 39 9 1 11.1% 0 0 0.0% 39 17 43.6% 39 26 66.7% 39 4 10.3% 潟 県 6 5 1 20.0% 0 0 0.0% 6 4 66.7% 6 4 66.7% 6 1 16.7% 富 山 県 5 2 0 0.0% 0 0 0.0% 5 0 0.0% 5 2 40.0% 5 1 20.0% 石 川 県 7 4 2 50.0% 2 2 100.0% 7 5 71.4% 7 5 71.4% 7 1 14.3% 福 井 県 6 3 2 66.7% 0 0 0.0% 6 1 16.7% 6 2 33.3% 6 3 50.0% 山 梨 県 15 10 4 40.0% 2 0 0.0% 15 4 26.7% 15 10 66.7% 15 6 40.0% 長 野 県 45 26 7 26.9% 3 0 0.0% 42 18 42.9% 45 28 62.2% 45 14 31.1% 岐 阜 県 48 36 1 2.8% 2 0 0.0% 48 5 10.4% 48 8 16.7% 48 3 6.3% 静 岡 県 3 0 0 0.0% 0 0 0.0% 3 1 33.3% 3 1 33.3% 3 0 0.0% 愛 知 県 31 16 7 43.8% 1 1 100.0% 31 10 32.3% 31 15 48.4% 31 6 19.4% 三 重 県 18 11 4 36.4% 0 0 0.0% 18 4 22.2% 18 13 72.2% 18 9 50.0% 滋 賀 県 1 1 0 0.0% 0 0 0.0% 1 0 0.0% 1 1 100.0% 1 0 0.0% 京 都 府 12 6 0 0.0% 0 0 0.0% 12 5 41.7% 12 8 66.7% 12 3 25.0% 大 阪 府 64 31 7 22.6% 2 0 0.0% 64 20 31.3% 64 10 15.6% 64 15 23.4% 兵 庫 県 25 14 0 0.0% 2 0 0.0% 25 3 12.0% 25 7 28.0% 25 4 16.0% 奈 良 県 18 15 1 6.7% 2 0 0.0% 18 2 11.1% 18 10 55.6% 18 3 16.7% 和 歌 山 県 22 16 3 18.8% 1 0 0.0% 22 0 0.0% 22 8 36.4% 22 3 13.6% 鳥 取 県 1 0 0 0.0% 0 0 0.0% 1 0 0.0% 1 0 0.0% 1 0 0.0% 島 根 県 4 2 0 0.0% 0 0 0.0% 4 1 25.0% 4 2 50.0% 4 0 0.0% 岡 山 県 20 10 6 60.0% 0 0 0.0% 20 13 65.0% 20 16 80.0% 20 10 50.0% 広 島 県 31 12 1 8.3% 3 0 0.0% 31 5 16.1% 31 4 12.9% 31 4 12.9% 山 口 県 25 7 0 0.0% 0 0 0.0% 25 4 16.0% 25 0 0.0% 25 4 16.0% 徳 島 県 3 0 0 0.0% 0 0 0.0% 3 0 0.0% 3 3 100.0% 3 1 33.3% 香 川 県 7 5 2 40.0% 2 0 0.0% 7 2 28.6% 7 2 28.6% 7 2 28.6% 愛 媛 県 11 3 3 100.0% 0 0 0.0% 11 4 36.4% 11 7 63.6% 11 3 27.3% 高 知 県 3 1 0 0.0% 0 0 0.0% 3 3 100.0% 3 2 66.7% 3 1 33.3% 福 岡 県 29 7 2 28.6% 0 0 0.0% 28 6 21.4% 29 11 37.9% 29 5 17.2% 佐 賀 県 6 4 1 25.0% 1 0 0.0% 6 1 16.7% 6 2 33.3% 6 1 16.7% 長 崎 県 19 5 1 20.0% 1 1 100.0% 19 2 10.5% 19 9 47.4% 19 3 15.8% 熊 本 県 10 7 2 28.6% 0 0 0.0% 10 4 40.0% 10 7 70.0% 10 3 30.0% 大 分 県 22 13 9 69.2% 0 0 0.0% 22 11 50.0% 22 19 86.4% 22 8 36.4% 宮 崎 県 11 3 0 0.0% 0 0 0.0% 11 2 18.2% 11 7 63.6% 11 2 18.2% 鹿 児 島 県 12 8 2 25.0% 4 0 0.0% 12 3 25.0% 12 5 41.7% 12 5 41.7% 沖 縄 県 21 10 4 40.0% 10 1 10.0% 21 14 66.7% 21 16 76.2% 21 11 52.4% 合 計 797 426 109 25.6% 56 14 25.0% 791 249 31.5% 797 353 44.3% 797 186 23.3% 違 反 率 26

調 査 結 果 概 要 調 査 全 数 ホテル 旅 館 等 に 係 るフォローアップ 調 査 結 果 項 目 別 703 対 象 何 らかの 消 防 法 令 違 反 があるもの 361 対 象 51.4% 重 大 な 違 反 があるもの 35 対 象 5.0% 規 模 別 施 設 数 延 べ 面 積 300m2 未 満 300m2 以 上 500m2 未 満 500m2 以 上 700m2 未 満 700m2 以 上 1,400m2 未 満 1,400m2 以 上 2,100m2 未 満 2,100m2 以 上 施 設 数 10 63 124 239 96 171 割 合 1.4% 9.0% 17.6% 34.0% 13.7% 24.3% 資 料 2 平 成 25 年 2 月 15 日 報 告 調 査 対 象 施 設 数 は 棟 単 位 とし 平 成 24 年 8 月 15 日 以 降 に 廃 止 された 施 設 等 は 除 く 重 大 な 違 反 とは スプリンクラー 設 備 屋 内 消 火 栓 設 備 又 は 自 動 火 災 報 知 設 備 のいずれかの 設 備 が その 設 備 の 設 置 義 務 部 分 の 床 面 積 の 過 半 にわたり 設 置 されていないものをいう 消 防 法 令 違 反 の 状 況 調 査 項 目 消 火 器 具 屋 内 消 火 栓 設 備 消 スプリンクラー 設 備 防 自 動 火 災 報 知 設 備 用 設 備 非 常 警 報 設 備 ( 器 具 ) 等 避 難 器 具 誘 導 灯 その 他 の 消 防 用 設 備 等 防 防 火 管 理 者 火 消 防 計 画 管 理 消 防 訓 練 防 炎 規 制 消 防 用 設 備 等 点 検 結 果 報 告 防 火 対 象 物 点 検 結 果 報 告 避 難 上 必 要 な 施 設 等 の 管 理 その 他 の 消 防 法 令 違 反 消 防 機 関 へ 通 報 する 火 災 報 知 設 備 違 反 処 理 等 の 状 況 義 務 違 反 違 反 率 施 設 数 施 設 数 警 告 書 の 命 令 書 の 行 政 指 導 交 付 交 付 702 53 7.5% 50 3 0 378 80 21.2% 73 7 0 51 9 17.6% 8 1 0 694 160 23.1% 152 8 0 559 54 9.7% 51 3 0 593 62 10.5% 57 5 0 398 50 12.6% 47 3 0 703 145 20.6% 137 8 0 298 25 8.4% 22 3 0 703 31 4.4% 31 0 0 703 63 9.0% 60 2 1 703 210 29.9% 207 2 1 703 119 16.9% 114 5 0 703 99 14.1% 94 5 0 301 89 29.6% 88 1 0 703 72 10.2% 68 4 0 703 71 10.1% 67 4 0 消 防 法 令 違 反 の 主 な 内 容 設 備 の 種 類 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 設 備 自 動 火 災 報 知 設 備 違 反 施 設 数 重 大 な 違 反 378 23 57 51 1 8 694 14 146 義 務 施 設 数 重 大 な 違 反 以 外 重 大 な 違 反 以 外 の 主 な 内 容 ホースの 耐 圧 試 験 未 実 施 一 部 散 水 障 害 一 部 未 警 戒 感 知 器 の 一 部 未 警 戒 27

都 道 府 県 施 設 数 ホテル 旅 館 等 に 係 るフォローアップ 調 査 結 果 都 道 府 県 別 義 務 施 設 数 屋 内 消 火 栓 設 備 違 反 施 設 数 違 反 率 スプリンクラー 設 備 自 動 火 災 報 知 設 備 消 防 訓 練 の 実 施 消 防 用 設 備 等 点 検 結 果 報 告 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 違 反 率 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 違 反 率 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 違 反 率 義 務 施 設 数 違 反 施 設 数 北 海 道 6 5 0 0.0% 4 0 0.0% 6 0 0.0% 6 0 0.0% 6 0 0.0% 青 森 県 19 9 1 11.1% 2 1 50.0% 18 6 33.3% 19 6 31.6% 19 3 15.8% 岩 手 県 13 10 2 20.0% 0 0 0.0% 13 1 7.7% 13 4 30.8% 13 0 0.0% 宮 城 県 2 1 0 0.0% 0 0 0.0% 2 1 50.0% 2 1 50.0% 2 1 50.0% 秋 田 県 9 2 0 0.0% 0 0 0.0% 8 1 12.5% 9 0 0.0% 9 1 11.1% 山 形 県 3 2 2 100.0% 0 0 0.0% 3 1 33.3% 3 0 0.0% 3 0 0.0% 福 島 県 39 34 10 29.4% 5 2 40.0% 39 17 43.6% 39 18 46.2% 39 9 23.1% 茨 城 県 13 8 1 12.5% 1 0 0.0% 13 4 30.8% 13 3 23.1% 13 4 30.8% 栃 木 県 20 18 7 38.9% 4 1 25.0% 20 9 45.0% 20 7 35.0% 20 1 5.0% 群 馬 県 6 3 0 0.0% 0 0 0.0% 6 3 50.0% 6 5 83.3% 6 2 33.3% 埼 玉 県 2 1 0 0.0% 0 0 0.0% 2 0 0.0% 2 0 0.0% 2 0 0.0% 千 葉 県 11 5 2 40.0% 0 0 0.0% 11 4 36.4% 11 3 27.3% 11 2 18.2% 東 京 都 30 10 1 10.0% 0 0 0.0% 30 2 6.7% 30 1 3.3% 30 0 0.0% 神 奈 川 県 34 7 0 0.0% 0 0 0.0% 34 10 29.4% 34 9 26.5% 34 3 8.8% 潟 県 4 4 0 0.0% 0 0 0.0% 4 0 0.0% 4 0 0.0% 4 0 0.0% 富 山 県 5 2 0 0.0% 0 0 0.0% 5 0 0.0% 5 2 40.0% 5 0 0.0% 石 川 県 5 3 0 0.0% 2 2 100.0% 4 2 50.0% 5 2 40.0% 5 1 20.0% 福 井 県 6 3 2 66.7% 0 0 0.0% 6 1 16.7% 6 2 33.3% 6 3 50.0% 山 梨 県 15 10 3 30.0% 0 0 0.0% 15 4 26.7% 15 8 53.3% 15 4 26.7% 長 野 県 43 24 9 37.5% 2 1 50.0% 40 18 45.0% 43 20 46.5% 43 11 25.6% 岐 阜 県 46 35 1 2.9% 2 0 0.0% 46 3 6.5% 46 4 8.7% 46 1 2.2% 静 岡 県 3 1 1 100.0% 0 0 0.0% 3 1 33.3% 3 0 0.0% 3 0 0.0% 愛 知 県 29 16 5 31.3% 1 1 100.0% 29 7 24.1% 29 10 34.5% 29 4 13.8% 三 重 県 18 10 3 30.0% 1 0 0.0% 18 4 22.2% 18 11 61.1% 18 5 27.8% 滋 賀 県 1 1 0 0.0% 0 0 0.0% 1 0 0.0% 1 0 0.0% 1 0 0.0% 京 都 府 9 5 0 0.0% 0 0 0.0% 9 3 33.3% 9 3 33.3% 9 1 11.1% 大 阪 府 50 27 6 22.2% 2 0 0.0% 50 7 14.0% 50 3 6.0% 50 1 2.0% 兵 庫 県 18 12 0 0.0% 2 0 0.0% 18 1 5.6% 18 3 16.7% 18 2 11.1% 奈 良 県 11 11 1 9.1% 2 0 0.0% 11 2 18.2% 11 6 54.5% 11 2 18.2% 和 歌 山 県 20 15 2 13.3% 1 0 0.0% 20 0 0.0% 20 5 25.0% 20 1 5.0% 鳥 取 県 1 0 0 0.0% 0 0 0.0% 1 0 0.0% 1 0 0.0% 1 0 0.0% 島 根 県 4 2 0 0.0% 0 0 0.0% 4 1 25.0% 4 1 25.0% 4 0 0.0% 岡 山 県 16 9 4 44.4% 0 0 0.0% 16 7 43.8% 16 9 56.3% 16 5 31.3% 広 島 県 25 10 0 0.0% 3 0 0.0% 25 2 8.0% 25 1 4.0% 25 2 8.0% 山 口 県 24 7 0 0.0% 0 0 0.0% 24 0 0.0% 24 2 8.3% 24 0 0.0% 徳 島 県 3 0 0 0.0% 0 0 0.0% 1 0 0.0% 3 0 0.0% 3 0 0.0% 香 川 県 5 4 0 0.0% 2 0 0.0% 5 1 20.0% 5 0 0.0% 5 0 0.0% 愛 媛 県 10 2 2 100.0% 0 0 0.0% 9 3 33.3% 10 8 80.0% 10 3 30.0% 高 知 県 3 1 0 0.0% 0 0 0.0% 3 1 33.3% 3 2 66.7% 3 1 33.3% 福 岡 県 27 7 2 28.6% 0 0 0.0% 27 3 11.1% 27 6 22.2% 27 3 11.1% 佐 賀 県 6 4 1 25.0% 1 0 0.0% 6 1 16.7% 6 1 16.7% 6 1 16.7% 長 崎 県 18 4 0 0.0% 1 0 0.0% 18 1 5.6% 18 8 44.4% 18 3 16.7% 熊 本 県 8 5 2 40.0% 0 0 0.0% 8 2 25.0% 8 6 75.0% 8 1 12.5% 大 分 県 20 10 4 40.0% 0 0 0.0% 20 9 45.0% 20 6 30.0% 20 3 15.0% 宮 崎 県 11 2 0 0.0% 0 0 0.0% 11 2 18.2% 11 4 36.4% 11 2 18.2% 鹿 児 島 県 11 8 2 25.0% 4 0 0.0% 11 3 27.3% 11 4 36.4% 11 2 18.2% 沖 縄 県 21 9 4 44.4% 9 1 11.1% 21 12 57.1% 21 16 76.2% 21 11 52.4% 合 計 703 378 80 21.2% 51 9 17.6% 694 160 23.1% 703 210 29.9% 703 99 14.1% 違 反 率 28

消 防 予 第 119 号 平 成 25 年 3 月 26 日 各 都 道 府 県 消 防 防 災 主 管 部 長 殿 東 京 消 防 庁 各 指 定 都 市 消 防 長 殿 消 防 庁 予 防 課 長 ( 公 印 省 略 ) 立 入 検 査 標 準 マニュアル 及 び 違 反 処 理 標 準 マニュアル の 一 部 改 正 について 平 成 24 年 5 月 13 日 に 発 生 した 福 山 市 のホテル 火 災 を 受 けて ホテル 火 災 対 策 検 討 部 会 において 行 われた 検 討 結 果 を 踏 まえ 立 入 検 査 マニュアル 及 び 違 反 処 理 マニュアル の 送 付 について ( 平 成 14 年 8 月 30 日 付 け 消 防 安 第 39 号 )に ついて その 一 部 を 下 記 のとおり 改 正 することとしましたので 通 知 します つきましては 改 正 内 容 に 留 意 の 上 危 険 性 悪 質 性 の 高 い 防 火 対 象 物 等 に 対 する 立 入 検 査 及 び 違 反 是 正 について より 一 層 の 推 進 を 図 られますようお 願 いします また 危 険 性 悪 質 性 に 応 じた 立 入 検 査 及 び 違 反 是 正 を 実 施 するためには 現 行 の 消 防 機 関 が 有 している 情 報 を 活 用 することに 加 え 防 火 安 全 上 特 に 重 要 な 建 築 基 準 法 令 への 適 合 状 況 について 考 慮 することが 必 要 であることから 建 築 関 係 機 関 とのさら なる 連 携 強 化 を 図 られますようお 願 いします 各 都 道 府 県 消 防 防 災 主 管 部 長 におかれましては 貴 管 内 市 町 村 ( 消 防 の 事 務 を 処 理 する 一 部 事 務 組 合 及 び 広 域 連 合 を 含 む )に 対 してもこの 旨 周 知 されるようお 願 いし ます なお 本 通 知 は 消 防 組 織 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 226 号 ) 第 37 条 の 規 定 に 基 づ く 助 言 として 発 出 するものであることを 申 し 添 えます 記 1 立 入 検 査 標 準 マニュアルの 改 正 概 要 ⑴ 立 入 検 査 の 確 実 な 実 施 火 災 危 険 性 が 高 い 防 火 対 象 物 に 対 して 次 の 事 項 等 を 勘 案 し 立 入 検 査 実 施 漏 れがない 体 制 を 構 築 する 旨 を 追 加 用 途 規 模 収 容 人 員 等 による 一 般 的 火 災 危 険 性 過 去 の 立 入 検 査 指 摘 事 項 の 改 修 状 況 や 最 終 査 察 実 施 日 立 入 検 査 計 画 策 定 段 階 における 消 防 署 内 部 等 でのダブルチェック 体 制 など ⑵ 危 険 性 を 踏 まえた 立 入 検 査 の 実 施 次 の 情 報 を 活 用 し 人 命 危 険 の 高 い 対 象 物 の 検 査 頻 度 を 上 げていくことや 立 入 検 査 実 施 計 画 策 定 時 立 入 検 査 の 優 先 度 を 整 理 することが 必 要 である 旨 を 追 加 29

前 回 の 立 入 検 査 の 状 況 防 火 対 象 物 定 期 点 検 報 告 制 度 や 消 防 用 設 備 等 点 検 報 告 制 度 建 築 基 準 法 令 ( 建 築 構 造 防 火 区 画 階 段 )の 適 合 状 況 など 2 違 反 処 理 標 準 マニュアルの 改 正 概 要 ⑴ 危 険 性 悪 質 性 に 応 じた 違 反 処 理 の 実 施 危 険 性 や 悪 質 性 の 高 い 対 象 物 の 中 で 特 に 人 命 危 険 の 高 い 対 象 物 には 違 反 を 徹 底 的 に 改 善 させていく 対 応 が 必 要 であることから 使 用 停 止 命 令 を 含 めた 厳 格 な 措 置 を 実 施 し 命 令 公 示 を 行 っていく 必 要 がある 旨 を 追 加 危 険 性 や 悪 質 性 の 判 断 基 準 については 以 下 の 事 項 を 勘 案 することを 追 加 初 期 消 火 避 難 等 において 特 に 重 要 である 消 防 用 設 備 等 ( 屋 内 消 火 栓 設 備 ス プリンクラー 設 備 又 は 自 動 火 災 報 知 設 備 )が 設 置 維 持 されていないもの 建 築 構 造 等 3 項 目 ( 建 築 構 造 防 火 区 画 階 段 )への 適 合 性 のない 対 象 物 にお ける 消 防 法 令 の 継 続 した 同 一 事 項 の 違 反 ⑵ 効 率 的 な 違 反 処 理 事 務 の 実 施 違 反 処 理 の 推 進 のため 現 在 作 成 に 時 間 を 要 している 実 況 見 分 調 書 の 記 載 方 法 について 行 政 指 導 である 警 告 を 行 う 場 合 命 令 処 分 を 早 急 に 行 う 場 合 など 違 反 処 理 区 分 及 び 違 反 事 実 の 実 態 に 応 じて 作 成 する 旨 を 追 加 ⑶ その 他 違 反 処 理 手 続 の 書 類 の 作 成 に 係 る 記 述 部 分 を 第 1 違 反 処 理 要 領 の 解 説 等 から 第 4 違 反 処 理 関 係 書 式 の 記 入 要 領 等 へ 集 約 し 各 種 書 式 作 成 例 を 記 入 要 領 に 合 わせて 組 み 替 えたこと 3 対 照 表 ⑴ 立 入 検 査 標 準 マニュアル 別 添 1のとおり ⑵ 違 反 処 理 標 準 マニュアル 別 添 2のとおり 4 その 他 ⑴ 平 成 24 年 6 月 に 公 布 された 消 防 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 24 年 法 律 第 38 号 )に 係 る 改 正 については 別 途 実 施 する 予 定 であること ⑵ 本 改 正 を 反 映 させたマニュアル 全 文 については 違 反 処 理 データベース 及 び 違 反 是 正 支 援 センターのホームページにおいて 後 日 掲 載 する 予 定 であること 連 絡 先 消 防 庁 予 防 課 齋 藤 緒 方 電 話 :03-5253-7523 FAX:03-5253-7533 e-mail:y.ogata@soumu.go.jp 30

立 入 検 査 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 に 係 る 対 照 表 ( 変 更 箇 所 ) 立 入 検 査 手 順 一 覧 立 入 検 査 手 順 一 覧 事 前 の 準 備 事 前 の 準 備 事 前 の 通 知 事 前 の 通 告 防 火 対 象 物 への 立 入 防 火 対 象 物 への 立 入 検 査 の 実 施 検 査 の 実 施 検 査 終 了 検 査 終 了 あり 不 備 事 項 の 有 無 なし あり 不 備 事 項 の 有 無 なし 火 災 発 生 危 険 等 緊 急 性 の 有 無 指 導 記 録 簿 の 作 成 火 災 発 生 危 険 等 緊 急 性 の 有 無 指 導 記 録 簿 の 作 成 あり なし あり なし 資 料 提 出 命 令 報 告 徴 収 資 料 提 出 命 令 報 告 徴 収 違 反 処 理 検 査 結 果 の 通 知 立 入 検 査 完 了 違 反 処 理 検 査 結 果 の 通 知 立 入 検 査 完 了 改 修 ( 計 画 ) 報 告 の 指 導 改 修 ( 計 画 ) 報 告 の 指 導 指 導 記 録 簿 の 作 成 指 導 記 録 簿 の 作 成 立 入 検 査 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 に 係 る 対 照 表 ( 変 更 箇 所 ) 第 1 立 入 検 査 要 領 1 事 前 の 準 備 解 説 等 重 点 的 効 率 効 果 的 な 立 入 検 査 管 内 の 防 火 対 象 物 の 火 災 危 険 性 や 防 火 の 取 組 状 況 に 鑑 み 法 令 遵 守 の 状 況 が 優 良 でない 防 火 対 象 物 や 万 が 一 火 災 が 発 生 した 場 合 の 火 災 危 険 性 が 高 いと 考 えられる 防 火 対 象 物 等 火 災 予 防 上 の 対 応 の 必 要 性 が 高 い 防 火 対 象 物 を 重 点 的 に 立 入 検 査 することが 実 施 体 制 実 施 対 象 及 び 頻 度 検 査 方 法 検 査 項 目 等 の 立 入 検 査 の 実 施 方 針 を 規 程 等 により 明 確 化 し 実 施 計 画 を 策 定 して 効 率 効 果 的 な 立 入 検 査 を 実 施 する また 関 係 行 政 機 関 からの 提 供 情 報 過 去 の 指 導 状 況 等 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 連 携 体 制 を 整 備 した 関 係 行 政 機 関 と の 合 同 立 入 検 査 を 実 施 する( 風 俗 営 業 の 用 途 に 供 される 営 業 所 を 含 む 防 火 対 象 物 の 防 火 安 全 対 策 における 風 俗 営 業 行 政 との 連 携 について ( 平 成 13 年 11 月 12 日 消 防 予 第 393 号 ) を 参 考 とする ) 第 1 立 入 検 査 要 領 1 事 前 の 準 備 解 説 等 重 点 的 効 率 効 果 的 な 立 入 検 査 管 内 の 防 火 対 象 物 の 実 情 に 応 じて 法 令 遵 守 の 状 況 が 優 良 でない 防 火 対 象 物 や 万 が 一 火 災 が 発 生 した 場 合 の 火 災 危 険 性 が 高 いと 考 えられる 防 火 対 象 物 等 火 災 予 防 上 の 対 応 の 必 要 性 が 高 い 防 火 対 象 物 を 重 点 的 に 立 入 検 査 することが 実 施 体 制 実 施 対 象 及 び 頻 度 検 査 方 法 検 査 項 目 等 の 立 入 検 査 の 実 施 方 針 を 規 程 等 により 明 確 化 し 実 施 計 画 を 策 定 して 効 率 効 果 的 な 立 入 検 査 を 実 施 する また 関 係 行 政 機 関 からの 提 供 情 報 過 去 の 指 導 状 況 等 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 連 携 体 制 を 整 備 した 関 係 行 政 機 関 と の 合 同 立 入 検 査 を 実 施 する( 風 俗 営 業 の 用 途 に 供 される 営 業 所 を 含 む 防 火 対 象 物 の 防 火 安 全 対 策 における 風 俗 営 業 行 政 との 連 携 について ( 平 成 13 年 11 月 12 日 消 防 予 第 393 号 ) を 参 考 とする ) ( 立 入 検 査 実 施 計 画 の 策 定 ) 立 入 検 査 は 火 災 予 防 のため すべての 防 火 対 象 物 につ いて 長 期 間 立 入 検 査 が 未 実 施 とならないように 定 期 的 に 実 施 することが 必 要 である しかし 消 防 本 部 における 組 織 人 員 予 算 等 と 増 大 する 消 防 行 政 需 要 を 勘 案 すると そのように 立 入 検 査 を 定 期 的 に 実 施 することが 困 難 な 場 合 がある また 特 定 用 途 とそれ 以 外 の 用 途 法 令 の 遵 守 が 適 正 で ある 対 象 物 とそうでない 対 象 物 など それぞれ 危 険 性 が 異 なる 防 火 対 象 物 について 画 一 的 に 立 入 検 査 を 実 施 するこ とは 非 効 率 的 である ( 立 入 検 査 実 施 計 画 の 策 定 ) 立 入 検 査 は 火 災 予 防 のため すべての 防 火 対 象 物 につ いて 長 期 間 立 入 検 査 が 未 実 施 とならないように 定 期 的 に 実 施 することが 必 要 である しかし 消 防 本 部 における 組 織 人 員 予 算 等 と 増 大 する 消 防 行 政 需 要 を 勘 案 すると そのように 立 入 検 査 を 定 期 的 に 実 施 することが 困 難 な 場 合 がある また 特 定 用 途 とそれ 以 外 の 用 途 法 令 の 遵 守 が 適 正 で ある 対 象 物 とそうでない 対 象 物 など それぞれ 危 険 性 が 異 なる 防 火 対 象 物 について 画 一 的 に 立 入 検 査 を 実 施 するこ とは 非 効 率 的 である 31

立 入 検 査 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 に 係 る 対 照 表 ( 変 更 箇 所 ) このため 各 消 防 本 部 消 防 署 においては 管 内 の 防 火 対 象 物 についてその 危 険 実 態 に 応 じて 立 入 検 査 の 必 要 性 を 検 討 し 効 率 的 に 立 入 検 査 を 実 施 していくことが 必 要 であ る 立 入 検 査 の 必 要 性 の 検 討 にあたっては その 用 途 規 模 収 容 人 員 等 による 一 般 的 火 災 危 険 性 のほか 以 下 に 掲 げる 事 項 を 考 慮 することが 重 要 である 過 去 の 立 入 検 査 指 摘 事 項 の 改 修 状 況 や 点 検 結 果 報 告 等 の 自 主 管 理 の 実 施 状 況 火 災 が 発 生 した 場 合 の 人 命 危 険 や 社 会 的 影 響 の 度 合 い 気 候 風 土 等 による 予 防 行 政 需 要 の 地 域 特 性 建 築 基 準 法 令 ( 建 築 構 造 防 火 区 画 階 段 )の 適 合 状 況 その 他 火 災 予 防 上 の 必 要 性 等 これらにより 立 入 検 査 の 優 先 順 位 を 決 定 し その 検 査 方 法 や 実 施 者 等 を 定 めるなど 消 防 組 織 法 第 6 条 ( 市 町 村 の 消 防 責 任 )を 踏 まえて 消 防 本 部 の 管 内 特 性 に 応 じた 立 入 検 査 実 施 計 画 を 年 度 等 の 単 位 で 策 定 することが 必 要 である このためには 査 察 台 帳 防 火 対 象 物 データベース 等 に おいて 管 内 の 防 火 対 象 物 について 網 羅 的 にその 概 要 や 自 主 管 理 の 状 況 違 反 の 有 無 等 の 過 去 の 立 入 検 査 の 実 施 状 況 及 びその 結 果 等 を 把 握 し 危 険 性 の 高 い 防 火 対 象 物 が 長 期 間 立 入 検 査 未 実 施 とならないよう 複 数 の 視 点 から 確 認 する チェック 体 制 を 構 築 することが 必 要 である また 各 消 防 本 部 においては 策 定 された 立 入 検 査 実 施 計 画 について 月 間 四 半 期 等 の 期 間 でその 進 捗 状 況 を 常 に 把 握 等 して 着 実 に 業 務 管 理 を 行 っていくことが 必 要 であ る さらに 消 防 法 令 に 定 めるもののほか 防 火 安 全 上 特 に このため 各 消 防 本 部 消 防 署 においては 管 内 の 防 火 対 象 物 についてその 危 険 実 態 に 応 じて 立 入 検 査 の 必 要 性 を 検 討 し 効 率 的 に 立 入 検 査 を 実 施 していくことが 必 要 であ る 立 入 検 査 の 必 要 性 の 検 討 にあたっては その 用 途 規 模 収 容 人 員 等 による 一 般 的 火 災 危 険 性 のほか 過 去 の 立 入 検 査 指 摘 事 項 の 改 修 状 況 や 点 検 結 果 報 告 等 の 自 主 管 理 の 実 施 状 況 火 災 が 発 生 した 場 合 の 人 命 危 険 や 社 会 的 影 響 の 度 合 い 気 候 風 土 等 による 予 防 行 政 需 要 の 地 域 特 性 その 他 の 火 災 予 防 上 の 必 要 性 等 を 考 慮 することが 重 要 であり こ れを 立 入 検 査 の 優 先 順 位 に 従 って 区 分 すると ともに その 検 査 方 法 や 実 施 者 等 を 定 める 等 により 消 防 組 織 法 第 6 条 ( 市 町 村 の 消 防 責 任 )を 踏 まえて 消 防 本 部 の 管 内 特 性 に 応 じた 立 入 検 査 実 施 計 画 を 年 度 等 の 単 位 で 策 定 することが 必 要 である このためには 査 察 台 帳 等 に おいて 管 内 の 防 火 対 象 物 について 網 羅 的 にその 概 要 や 自 主 管 理 の 状 況 違 反 の 有 無 等 の 過 去 の 立 入 検 査 の 実 施 状 況 及 びその 結 果 等 を 把 握 し 危 険 性 の 高 い 防 火 対 象 物 が 長 期 間 立 入 検 査 未 実 施 となることを 防 止 できる 体 制 作 り が 必 要 である また 各 消 防 本 部 においては 策 定 された 立 入 検 査 実 施 計 画 について 月 間 四 半 期 等 の 期 間 でその 進 捗 状 況 を 常 に 把 握 等 して 着 実 に 業 務 管 理 を 行 っていくことが 必 要 であ る 立 入 検 査 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 に 係 る 対 照 表 ( 変 更 箇 所 ) 重 要 である 建 築 基 準 法 令 ( 建 築 構 造 防 火 区 画 階 段 )の 適 合 状 況 については 建 築 部 局 において 保 有 している 定 期 報 告 や 立 入 調 査 等 の 情 報 を 共 有 するなど 関 係 行 政 機 関 と 連 携 していくことが 重 要 である ⑷ 関 係 者 に 関 する 情 報 の 確 認 解 説 等 住 所 氏 名 等 の 確 認 防 火 対 象 物 の 関 係 者 の 住 所 氏 名 ( 法 人 の 場 合 は 名 称 及 び 代 表 者 氏 名 ) 等 について 届 出 書 等 により 確 認 する 事 前 に 通 知 することを 予 定 している 場 合 は その 連 絡 先 についても 確 認 する 立 入 検 査 の 相 手 方 の 対 応 過 去 の 立 入 検 査 の 結 果 等 から 立 入 検 査 の 拒 否 など 相 手 方 のとった 対 応 について 記 録 されているときは 事 前 に 通 知 し 相 手 方 の 承 諾 を 得 てから 出 向 くようにするなど 立 入 検 査 を 円 滑 に 実 施 できるような 方 策 について 検 討 する ⑷ 関 係 者 に 関 する 情 報 の 確 認 解 説 等 住 所 氏 名 等 の 確 認 防 火 対 象 物 の 関 係 者 の 住 所 氏 名 ( 法 人 の 場 合 は 名 称 及 び 代 表 者 氏 名 ) 等 について 届 出 書 等 により 確 認 する 事 前 に 通 告 することを 予 定 している 場 合 は その 連 絡 先 についても 確 認 する 立 入 検 査 の 相 手 方 の 対 応 過 去 の 立 入 検 査 の 結 果 等 から 立 入 検 査 の 拒 否 など 相 手 方 のとった 対 応 について 記 録 されているときは 事 前 に 通 告 し 相 手 方 の 承 諾 を 得 てから 出 向 くようにするなど 立 入 検 査 を 円 滑 に 実 施 できるような 方 策 について 検 討 する 2 事 前 の 通 知 検 査 手 順 2 事 前 の 通 告 検 査 手 順 事 前 の 通 知 事 前 の 通 告 32

立 入 検 査 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 に 係 る 対 照 表 ( 変 更 箇 所 ) 実 施 事 項 2 事 前 の 通 知 立 入 検 査 の 相 手 方 に 対 する 事 前 の 通 知 の 必 要 性 を 検 討 す る 検 討 した 結 果 必 要 と 認 められる 場 合 は 通 知 する 実 施 事 項 2 事 前 の 通 告 立 入 検 査 の 相 手 方 に 対 する 事 前 の 通 告 の 必 要 性 を 検 討 す る 検 討 した 結 果 必 要 と 認 められる 場 合 は 通 告 する 解 説 等 事 前 の 通 知 の 必 要 性 法 令 上 は 事 前 の 通 知 を 必 要 としないが 相 手 方 の 個 人 の 生 活 経 済 活 動 の 自 由 等 への 関 与 の 程 度 と 火 災 予 防 上 の 必 要 性 を 比 較 し 事 前 に 通 知 するかどうかを 検 討 する ( 必 要 と 考 えられる 場 合 ) 立 入 検 査 を 実 施 するにあたり 次 の 場 合 など できる 限 り 事 前 の 通 知 を 実 施 し 相 手 方 と 日 程 調 整 を 行 う 既 に 把 握 している 違 反 事 実 の 改 修 指 導 で 立 入 検 査 の 相 手 方 と 面 談 する 必 要 があるとき 消 防 対 象 物 の 位 置 構 造 等 について 正 確 な 情 報 の 入 手 検 査 実 施 時 の 安 全 確 保 等 の 観 点 から 立 入 検 査 の 相 手 方 の 立 会 を 求 める 必 要 があるとき ( 不 要 と 考 えられる 場 合 ) 過 去 の 違 反 状 況 等 を 勘 案 し 事 前 に 通 知 しては 効 果 的 な 立 入 検 査 が 実 施 できないおそれがある 次 の 例 の 場 合 は 事 前 の 通 知 を 実 施 しない ただし 事 前 の 通 知 を 行 わない 抜 き 打 ち 検 査 を 繰 り 返 して 関 係 者 の 営 業 活 動 等 を 阻 害 するこ とのないよう 配 慮 する 階 段 部 分 への 物 件 存 置 や 自 動 火 災 報 知 設 備 のベル 停 止 な ど 事 前 に 通 知 すると 一 時 的 に 是 正 され 防 火 対 象 物 解 説 等 事 前 の 通 告 の 必 要 性 法 令 上 は 事 前 の 通 告 を 必 要 としないが 相 手 方 の 個 人 の 生 活 経 済 活 動 の 自 由 等 への 関 与 の 程 度 と 火 災 予 防 上 の 必 要 性 を 比 較 し 事 前 に 通 告 するかどうかを 検 討 する ( 必 要 と 考 えられる 場 合 ) 立 入 検 査 を 実 施 するにあたり 次 の 場 合 など できる 限 り 事 前 の 通 告 を 実 施 し 相 手 方 と 日 程 調 整 を 行 う 既 に 把 握 している 違 反 事 実 の 改 修 指 導 で 立 入 検 査 の 相 手 方 と 面 談 する 必 要 があるとき 消 防 対 象 物 の 位 置 構 造 等 について 正 確 な 情 報 の 入 手 検 査 実 施 時 の 安 全 確 保 等 の 観 点 から 立 入 検 査 の 相 手 方 の 立 会 を 求 める 必 要 があるとき ( 不 要 と 考 えられる 場 合 ) 過 去 の 違 反 状 況 等 を 勘 案 し 事 前 に 通 告 しては 効 果 的 な 立 入 検 査 が 実 施 できないおそれがある 次 の 例 の 場 合 は 事 前 の 通 告 を 実 施 しない ただし 事 前 の 通 告 を 行 わない 抜 き 打 ち 検 査 を 繰 り 返 して 関 係 者 の 営 業 活 動 等 を 阻 害 するこ とのないよう 配 慮 する 階 段 部 分 への 物 件 存 置 や 自 動 火 災 報 知 設 備 のベル 停 止 な ど 事 前 に 通 告 すると 一 時 的 に 是 正 され 防 火 対 象 物 立 入 検 査 標 準 マニュアルの 一 部 改 正 に 係 る 対 照 表 ( 変 更 箇 所 ) の 法 令 違 反 の 実 態 が 正 確 に 把 握 できないおそれのあると き 法 令 違 反 があることの 通 報 を 受 けて 立 入 検 査 を 行 うと き 事 前 の 通 知 を 行 う 相 手 方 の 特 定 が 困 難 なとき の 法 令 違 反 の 実 態 が 正 確 に 把 握 できないおそれのあると き 法 令 違 反 があることの 通 報 を 受 けて 立 入 検 査 を 行 うと き 事 前 の 通 告 を 行 う 相 手 方 の 特 定 が 困 難 なとき 4 検 査 の 実 施 実 施 事 項 ⑴ 検 査 実 施 前 に 行 う 打 ち 合 わせの 内 容 スケジュール 等 の 説 明 立 会 の 依 頼 事 前 準 備 において 不 明 確 であった 事 項 等 の 確 認 営 業 許 可 証 等 から 関 係 者 に 関 する 情 報 の 確 認 防 火 対 象 物 の 実 態 の 変 化 についての 確 認 その 他 必 要 な 事 項 の 確 認 立 入 検 査 の 効 率 化 への 配 慮 事 前 通 知 なしの 立 入 検 査 を 行 う 場 合 は 打 ち 合 わせを 省 略 できる 4 検 査 の 実 施 実 施 事 項 ⑴ 検 査 実 施 前 に 行 う 打 ち 合 わせの 内 容 スケジュール 等 の 説 明 立 会 の 依 頼 事 前 準 備 において 不 明 確 であった 事 項 等 の 確 認 営 業 許 可 証 等 から 関 係 者 に 関 する 情 報 の 確 認 防 火 対 象 物 の 実 態 の 変 化 についての 確 認 その 他 必 要 な 事 項 の 確 認 立 入 検 査 の 効 率 化 への 配 慮 事 前 通 告 なしの 立 入 検 査 を 行 う 場 合 は 打 ち 合 わせを 省 略 できる 33