日 本 人 の 七 大 生 活 習 慣 病 がん( 悪 性 新 生 物 ) (357,185 人 ) 心 疾 患 (194,761 人 ) 脳 卒 中 ( 脳 血 管 疾 患 ) (123,784 人 ) 糖 尿 病 ( 総 患 者 数 は 約 237 万 潜 在 的 に は2000 万 人 ) 高



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各論_1章〜7章.indd

診療行為コード

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目次

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

 

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

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Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

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5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

子 育 てをサポート サポートする 休 暇 等 制 度 1 出 産 前 後 の 休 暇 休 暇 等 名 称 妊 娠 出 産 後 通 院 休 暇 ( 特 別 休 暇 ) 妊 娠 中 の 職 員 及 び 出 産 後 1 年 以 内 の 職 員 が 保 健 指 導 又 は 健 康 審 査 を 受 ける 場

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2-1膠原病.doc

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- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

( 運 用 制 限 ) 第 5 条 労 働 基 準 局 は 本 システムの 維 持 補 修 の 必 要 があるとき 天 災 地 変 その 他 の 事 由 によりシステムに 障 害 又 は 遅 延 の 生 じたとき その 他 理 由 の 如 何 を 問 わず その 裁 量 により システム 利 用 者

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

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(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

05_現状把握指標一覧(H28.1.1時点)【 確定版】

障害福祉制度あらまし目次

認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

Microsoft Word - 2章.doc

①表紙

Ⅰ 主 要 な 生 活 習 慣 病 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 徹 底 評 価 項 目 一 覧 81

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

第 2 部 各 論 1 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 及 び 健 康 課 題 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 から, 柏 市 の 健 康 課 題 を 抽 出 します 柏 市 の 現 状 データ 疾 病 の 指 摘 状 況 再 掲 図 4 成 人 の 疾 病 の 指 摘

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

伊勢崎市職員職場復帰支援制度

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業


2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

っては 出 産 予 定 日 から 出 生 した 日 から 起 算 して8 週 間 を 経 過 する 日 の 翌 日 までとする ) の 期 間 内 に 当 該 子 に 係 る 最 初 の 育 児 休 業 を 開 始 し かつ 終 了 した 場 合 であって 当 該 子 に 係 る 再 度 の 育 児

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Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

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Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

一 方 でも 自 分 から 医 師 に 症 状 の 変 化 について 伝 えている 割 合 は シーズン 前 では 満 足 な と 同 じ %でしたが シーズン 開 始 直 後 から 高 くなり シーズン 後 半 では の 31%を 上 回 り 42%となっています (グラフ 3) ギャップ 3:

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

「節電に対する生活者の行動・意識

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認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

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職 員 の 平 均 給 料 の 月 額 初 任 給 などの 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 及 び 平 均 給 料 平 均 給 与 の 月 額 の 状 況 ( 平 成 26 年 4 月 支 給 分 ) 平 均 年 齢 平 均 給 料 の 月 額 平 均 給 与 月 額 医 師 41.2

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

Taro-29職員退職手当支給規程


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先行研究のサマリー

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

5 次 のいずれにも 該 当 する 従 業 員 は 子 が1 歳 6ヶ 月 に 達 するまでの 間 で 必 要 な 日 数 について 育 児 休 業 をするこ とができる なお 育 児 休 業 を 開 始 しようとする 日 は 原 則 として 子 の1 歳 の 誕 生 日 に 限 るものとする (1

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提


平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

●労働基準法等の一部を改正する法律案

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

育休代替任期付職員制度について

前橋市軽自動車税減免要綱(案)1

プレス発表に関する手引き

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

スライド 1

Taro-◆220630育児休業規程.jtd

Microsoft PowerPoint - 390

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Transcription:

生 活 習 慣 病 健 康 講 座 概 論 佐 中 孜 (さなか つとむ) 一 般 社 団 法 人 生 活 習 慣 病 コーディネーター 協 会 代 表 理 事 メディカルプラザ 篠 崎 駅 西 口 院 長 江 戸 川 病 院 生 活 習 慣 病 CKDセンター 長 日 本 大 学 医 学 部 客 員 教 授

日 本 人 の 七 大 生 活 習 慣 病 がん( 悪 性 新 生 物 ) (357,185 人 ) 心 疾 患 (194,761 人 ) 脳 卒 中 ( 脳 血 管 疾 患 ) (123,784 人 ) 糖 尿 病 ( 総 患 者 数 は 約 237 万 潜 在 的 に は2000 万 人 ) 高 血 圧 性 疾 患 ( 継 続 的 な 治 療 を 受 けてい ると 推 測 される 患 者 数 は 796 万 7,000 人 ; 男 性 334 万 人 女 性 464 万 3,000 人 ) 慢 性 腎 不 全 (24,493 人 ) 肝 硬 変 (16,362 人 ) 日 常 生 活 での 習 慣 化 した 行 動 が 原 因 となったり 発 症 進 行 要 因 になっている 疾 患 を 生 活 習 慣 病 と 呼 んでいる これらの 疾 患 は 相 互 に 影 響 し 進 展 悪 化 する

7 大 生 活 習 慣 病 以 外 の 生 活 習 慣 病 動 脈 硬 化 メタボリックシンドローム 肥 満 高 脂 血 症 高 尿 酸 血 症 痛 風 肝 臓 病 ( 脂 肪 肝 アルコール 性 肝 炎 非 アルコール 性 肝 炎 ) 気 管 支 炎 気 管 支 喘 息 関 節 痛 四 十 肩 五 十 肩 骨 粗 しょう 症 痔 歯 周 病

誕 生 人 の 一 生 加 齢 死 亡 男 女 身 体 内 の 生 理 的 な 環 境 の 変 化 ( 内 分 泌 環 境 ; 女 性 ホルモン 成 長 ホルモンの 分 泌 能 力 ) 遺 伝 的 素 因 遺 伝 子 欠 損 多 くは 環 境 によって 低 減 できる 疾 患 発 症 リ 胎 内 環 境 ある 種 の 疾 患 への 罹 り やすさ スク 育 つ 環 境 生 きる 環 境 ( 物 理 的 環 境 精 神 的 環 境 経 済 的 環 境 社 会 的 環 境 衛 生 的 環 境 )の 影 響 をうけて 生 涯 を 送 る 低 出 生 体 重 児 における 糖 尿 病 発 症 リスク 離 乳 期 感 染 症 ( 歯 周 病 ヘリコバクタピロリ 感 染 ) 日 々の 日 常 生 活 での 習 慣 ( 自 分 が 自 分 に 対 して 健 康 被 害 をもたらす 様 々なリスクで 喫 煙 飲 酒 運 動 食 事 内 容 食 事 の 量 睡 眠 など 自 分 でコントロール 可 能 な 行 為 ) 生 活 習 慣 病

夕 食 時 から 就 寝 前 満 腹 になるほどの 間 食 厳 禁 安 眠 に 誘 うために 必 要 なこと 入 浴 喫 煙 No 飲 酒 人 の 一 日 と 習 慣 就 寝 時 睡 眠 起 床 昼 間 の 活 動 timing 深 度 ( 深 い 睡 眠 良 質 な 睡 眠 ; 徐 波 睡 眠 ) timing 食 事 ( 朝 食 昼 食 夕 食 間 食 )/ 内 容 量 バランス 歯 磨 き 歯 磨 き 歯 磨 き 便 通 調 整 寝 たばこ No 寝 酒 No 健 康 意 識 ( 目 標 を 持 つ; 人 生 災 ) うがい 手 洗 い 目 洗 いの ( 身 長 ) 体 重 血 圧 ( 計 測 意 識 ) ( 酸 素 )ストレス 対 策 ( 人 生 観 前 向 き 思 考 趣 味 の 有 無 ) 喫 煙 No 飲 酒 ( 時 と 場 合 と 量 に 注 意 ) 有 酸 素 運 動 の 実 行 適 切 な 姿 勢 の 歩 行 を 実 行 立 ちっぱなし 座 りっぱなし しゃがみ 放 しはNo 生 きる 無 病 息 災 一 病 息 災 多 病 息 励 行 必 要 ならマスク 着 用 知 識 欲 体 重 血 圧 へ 定 期 健 康 診 断 への 受 診 意 の 計 測 意 識 識 実 行

1 日 の 始 まりは 前 日 の 質 のよい 睡 眠 から 始 まります 快 い 眠 りこそは 自 然 が 人 に 与 えてくれるや さしい なつかしい 滋 養 である(シェイクスピ ア) 神 は 現 世 におけるいろいろな 心 配 事 の 償 いと してわれわれに 希 望 と 睡 眠 とをお 与 え 給 うた (ヴォルテール) 1 日 の 始 まりは 前 日 の 質 のよい 睡 眠 から 始 ま ります 眠 らないとどうなる?

眠 らないとどうなる? 睡 眠 の 研 究 者 たちは こう 考 えた 睡 眠 の 機 能 を 知 るためには 睡 眠 を 奪 ってしまえばいい. 私 たちが 眠 りを 意 志 でコントロールしようとしても 限 界 がある 1~2 日 は 眠 らずに 過 ごせたとして も いずれは 絶 対 に 抵 抗 できない 眠 気 に 襲 われ 眠 りに 落 ちてしまう 通 常 であればいくら 断 眠 をしようとしてもいつか は 必 ず 眠 ってしまう 睡 眠 に 対 する 欲 求 は 食 事 に 対 するそれと 同 様 生 きるために 何 が 何 でもかなえなければならな いのである

睡 眠 中 は 心 身 が 覚 醒 状 態 とはまったく 異 なる 生 理 的 状 態 にあり それが 健 康 を 維 持 するために 非 常 に 重 要 睡 眠 には 身 体 を 休 息 させるのみではなく 脳 の 休 息 さらには 能 動 的 に 脳 の 整 備 と 修 復 を 行 う 役 割 があると 考 えられている ワシントン 大 学 のホルツマンらのグループによるマウスを 使 った 研 究 では 眠 りを 断 つことにより アルツハイマー 病 の 原 因 であるアミロイドβというタンパク 質 が 脳 内 で 記 憶 をつかさどる 海 馬 という 部 分 に 蓄 積 するという 研 究 も 報 告 されている アミロイドβタンパク 質 は 覚 醒 時 に 脳 内 で 蓄 積 し 睡 眠 時 に 少 なくなるというのだ ヒトにおいては 睡 眠 不 足 がメタボリックシンドローム ひいては 心 血 管 疾 患 や 代 謝 異 常 のリスク 増 加 に 関 連 していることも 指 摘 されている コロンビア 大 学 の 研 究 チームの 発 表 (2004 年 )では 32 歳 から59 歳 までの1 万 8000 人 を 調 査 したところ 平 均 睡 眠 時 間 が6 時 間 の 人 は 望 ましい 睡 眠 時 間 とされて いる7 時 間 の 人 に 比 べて23%も 肥 満 になる 確 率 が 高 く 睡 眠 時 間 が5 時 間 の 人 は 50% 睡 眠 時 間 が4 時 間 以 下 の 人 は73%も 肥 満 になる 確 率 が 高 くなるという 体 重 や 食 欲 は 身 体 の 恒 常 性 を 制 御 するメカニズムの 影 響 を 受 けているのだが 睡 眠 はこれらの 機 能 の 管 理 にも 重 要 な 役 割 をはたしていることがわかる 健 康 な 人 でも 睡 眠 が 不 足 すると 血 糖 値 のコントロールが 乱 れるという 報 告 もある

最 も 長 く 眠 らなかつたヒトのはなし ランディ ガードナーは カフェインなどの 興 奮 剤 を 一 切 使 用 せずに 眠 らずにいた 最 長 記 録 の 保 持 者 である 1964 年 当 時 17 歳 の 高 校 生 だったランディは クリスマス 休 暇 の 自 由 研 究 のために 不 眠 記 録 への 挑 戦 を 企 てた その 結 果 それまでトム ラウンズによって 保 持 されていた260 時 間 の 断 眠 記 録 を 破 って 264 時 間 (11 日 間 )という 不 眠 の 記 録 を 樹 立 した ランディの 挑 戦 の 後 半 の 数 日 間 がスタンフォード 大 学 の 著 名 な 睡 眠 研 究 者 であるウィリアム デメ ント 博 士 の 詳 細 な 観 察 のもとに 行 われた 彼 は1964 年 12 月 28 日 の 午 前 6 時 に 目 覚 め その 後 年 を 越 えても 一 睡 もしないで11 日 間 起 きてい た 断 眠 後 2 日 目 になると 彼 は 怒 りっぽくなり 体 調 不 良 も 訴 え 記 憶 に 障 害 がみられるようになった 集 中 力 がなくなり テレビを 見 ることも 困 難 になったという 4 日 目 には 妄 想 をきたすようになり ひ どい 疲 労 感 を 訴 えた 7 日 目 には 彼 は 震 えを 呈 し 言 語 障 害 が 認 められた 但 し 長 期 の 断 眠 により 精 神 に 異 常 をきたすか あるいは 重 篤 な 身 体 症 状 が 出 ることはなかっ たが 11 日 間 の 断 眠 後 ランディはようやく 眠 りにつくと 連 続 して15 時 間 眠 った その 後 23 時 間 覚 醒 し 10 時 間 半 眠 った 1 週 間 後 には 完 全 にもとの 生 活 リズムを 取 り 戻 し 後 遺 症 をきたすこと もなかった 断 眠 によってさまざまな 変 調 は 起 こったが 眠 ることによって 完 全 に 回 復 した このことからも 眠 りは 絶 対 に 必 要 なものではあるが その 必 要 性 はあるていど 融 通 がきく 柔 軟 なものであること がわかる しかし 慢 性 的 には 高 血 圧 糖 尿 病 肥 満 などのリスクになる

最 も 長 く 眠 らなかつたヒトのはなし もう 一 例 長 時 間 眠 らずにいた 有 名 な 人 物 を 紹 介 しよ う ピーター トリップというディスクジョッキーは1959 年 に9 日 間 にわたり 不 眠 でラジオの 放 送 を 行 った 小 児 麻 痺 救 済 の 募 金 集 めのために200 時 間 一 睡 もしない 不 眠 マラソンに 挑 戦 したのである 3 日 目 になると 彼 は 幻 覚 や 妄 想 をきたすようになり 意 味 不 明 なことを 話 すようになっていた 放 送 が 終 わ りに 近 づくにつれて 妄 想 や 幻 覚 は 顕 著 になっていった これはある 種 の 精 神 疾 患 のような 状 態 である このように 長 期 の 断 眠 は 精 神 機 能 に 変 調 をきたす

睡 眠 障 害 の 診 断 治 療 ガイドライン 作 成 とその 実 証 的 研 究 班 睡 眠 障 害 に 対 する 対 処 12ヶ 条 ( 厚 生 労 働 省 ; 平 成 11 年 ~13 年 ) 1 睡 眠 時 間 は 人 それぞれ 日 中 の 眠 気 で 困 らなければ 十 分 ; 睡 眠 の 長 い 人 短 い 人 季 節 でも 変 化 8 時 間 程 度 よいのですが こだわらない 歳 をとると 必 要 な 睡 眠 時 間 は 短 くなる 2 刺 激 物 を 避 け 眠 る 前 には 自 分 なりのリラックス 法 ; 就 床 前 4 時 間 のカフェイン 摂 取 就 床 前 1 時 間 の 喫 煙 は 避 ける 軽 い 読 書 音 楽 ぬるめの 入 浴 香 り 筋 弛 緩 トレーニング 3 眠 たくなってから 床 に 就 く 就 床 時 刻 にこだわりすぎない; 眠 ろうとする 意 気 込 みが 頭 をさえさせ 寝 つきを 悪 くする 4 同 じ 時 刻 に 毎 日 起 床 ; 早 寝 早 起 きでなく 早 起 きが 早 寝 に 通 じる 日 曜 に 遅 くまで 床 で 過 ごすと 月 曜 の 朝 がつらくなる 5 光 の 利 用 でよい 睡 眠 ; 目 が 覚 めたら 日 光 を 取 り 入 れ 体 内 時 計 をスイッチオン 夜 は 明 るすぎない 照 明 を 6 規 則 正 しい3 度 の 食 事 規 則 的 な 運 動 習 慣 ; 朝 食 は 心 と 体 の 目 覚 めに 重 要 夜 食 はごく 軽 く 運 動 習 慣 は 熟 睡 を 促 進 7 昼 寝 をするなら 15 時 前 の20~30 分 ; 昼 寝 はかえってぼんやりのもと 夕 方 以 降 の 昼 寝 は 夜 の 睡 眠 に 悪 影 響 8 眠 りが 浅 いときは むしろ 積 極 的 に 遅 寝 早 起 きに; 寝 床 で 長 く 過 ごしすぎると 熟 睡 感 が 減 る 9 睡 眠 中 の 激 しいイビキ 呼 吸 停 止 や 足 のぴくつき むずむず 感 は 要 注 意 ; 背 景 に 睡 眠 の 病 気 専 門 治 療 が 必 要 10 十 分 眠 っても 日 中 の 眠 気 が 強 い 時 は 専 門 医 に; 長 時 間 眠 っても 日 中 の 眠 気 で 仕 事 学 業 に 支 障 がある 場 合 は 専 門 医 に 相 談 / 車 の 運 転 に 注 意 11 睡 眠 薬 代 わりの 寝 酒 は 不 眠 のもと; 睡 眠 薬 代 わりの 寝 酒 は 深 い 睡 眠 を 減 らし 夜 中 に 目 覚 める 原 因 と なる 12 睡 眠 薬 は 医 師 の 指 示 で 正 しく 使 えば 安 全 ; 一 定 時 刻 に 服 用 し 就 床 アルコールとの 併 用 をしない

脳 波 で 分 かれる 睡 眠 のステージ 1968 年 にはレヒトシャッヘンとカレス により 脳 波 記 録 をもとにして ヒトの 睡 眠 を 分 類 した レム 睡 眠 ( 急 速 眼 球 運 動 睡 眠 )と ノ ンレム 睡 眠 ( 深 さにより 第 1 段 階 から 第 4 段 階 までに 細 分 化 )である さらにノンレム 睡 眠 でも 第 3 段 階 と 第 4 段 階 は 徐 波 睡 眠 (スローウェーブ スリープ)として 区 別 される これらを 脳 波 の 状 態 によって 分 ける と 以 下 のようになる 覚 醒 しているときには 周 波 数 が 高 いベータ(β) 波 が 脳 全 体 に 相 当 する 領 域 で 観 察 される 覚 醒 のまま 目 を 閉 じると 後 頭 葉 の 近 くでやや 低 いアルファ(α) 波 が 出 はじめる 脳 がノンレム 睡 眠 に 入 ると さらに 周 波 数 の 低 い シータ(θ) 波 が 現 れてくる こうしてα 波 が 全 体 の50% 以 下 にまで 減 少 した 状 態 を ノンレム 睡 眠 の 第 1 段 階 と 判 定 する 次 に 紡 錘 波 とκ 複 合 波 とよばれる 特 徴 的 な 波 が 出 現 するのが 第 2 段 階 である さらに2ヘルツ 以 下 の 徐 波 (デルタ δ 波 )が 全 体 の 20% 以 Lかつ50% 以 下 の 段 階 が 第 3 段 階 そして そ れが50% 以 上 を 占 める 段 階 を 第 4 段 階 としている

ノンレム 睡 眠 レム 睡 眠 眠 るとまず ノンレム 睡 眠 に 入 る ノンレム 睡 眠 のときは 大 脳 皮 質 のニューロン( 神 経 細 胞 )の 活 動 電 位 が 低 下 眠 りが 深 いほど 神 経 細 胞 の 発 火 はゆっくりと 同 期 し て 起 こるようになる これは 文 字 通 り 脳 が スリーブモードに 入 っ たことを 意 味 する その 後 60~90 分 ほど 経 つと 脳 はまた 活 動 を 高 める これがレム 睡 眠 である 脳 は 覚 醒 時 と 同 様 か あるいはそれ 以 上 に 強 く 活 動 をしている しかし 感 覚 系 や 運 動 系 が 遮 断 されているため 身 体 は 眠 った 状 態 にある

レム 睡 眠 そもそも 感 覚 系 を 介 して 脳 に 伝 えられるべき 情 報 は 大 脳 の 深 部 にある 視 床 とよばれる 情 報 の 中 継 点 を 介 する レム 睡 眠 時 には 視 床 での 情 報 伝 達 が 遮 断 されているのだ 逆 に 脳 から 運 動 系 を 介 して 全 身 の 筋 肉 に 伝 えられる 情 報 は 脊 髄 のレベルでカットされている つまりレム 睡 眠 時 は 脳 へのインプット( 感 覚 )と 脳 からのアウトプット( 運 動 )が インターフェースのレベル で 遮 断 されてしまっていることになる いわば"オフライン"の 状 態 といってもよいだろう レム 睡 眠 時 大 脳 皮 質 は 覚 醒 時 よりもむしろ 強 く 活 動 している この 状 態 では 脳 を 外 界 と 遮 断 しておかなければ 身 体 の 機 能 が 暴 走 して 眠 っていながら 動 きだしてし まうだろう 実 験 的 にヒトをレム 睡 眠 の 最 中 で 強 制 的 に 起 こしてみると ほとんどの 場 合 被 験 者 は 夢 を 見 ていた と いう つまり レム 睡 眠 の 時 には 脳 の 強 い 活 動 の 反 映 として 夢 を 見 る

活 動 電 位 という 言 葉 でてきました どのような 意 味 ですか

レム 睡 眠 とノンレム 睡 眠 の 役 割 の 違 い 記 憶 を 強 化 するのはレム 睡 眠 とノンレ ム 睡 眠 のうち どちらなのだろうか

レム 睡 眠 とノンレム 睡 眠 の 役 割 の 違 い 記 憶 を 強 化 するのはレム 睡 眠 とノンレム 睡 眠 の どちらか 睡 眠 中 なのになぜか 大 脳 が 強 く 活 動 しているのがレム 睡 眠 である そしてレム 睡 眠 のときには 夢 を 見 ている 夢 とは 記 憶 の 断 片 がつながった ものである となれば レム 睡 眠 時 に 記 憶 の 再 編 成 が 起 こっていると 考 え るのはもっとものことである そして それはある 程 度 実 験 的 にも 証 明 さ れてきている たとえば ラットになにか 学 習 課 題 をさせたあとでは 学 習 する 量 が 増 える ほどレム 睡 眠 が 増 える また レム 睡 眠 を 取 り 除 くと 学 習 の 成 績 が 落 ちる これらのことからレム 睡 眠 は 記 憶 学 習 に 重 要 な 役 割 をはたしていると 思 われる PET( 陽 電 子 放 射 断 層 撮 影 )などの 画 像 解 析 技 術 により レム 睡 眠 のときに は 宣 言 的 記 憶 に 関 係 する 海 馬 の 活 動 も 上 がっていることが 示 されている しかし 近 年 ではノンレム 睡 眠 とくに 深 いノンレム 睡 眠 が 記 憶 の 強 化 に 重 要 な 働 きをしていることもつきとめられている ノンレム 睡 眠 が 深 くなると 大 脳 皮 質 では 錐 体 細 胞 とよばれる 大 型 の ニューロンの 活 動 電 位 が 高 まってきて だんだんと 同 期 して 起 こってくる ようになる

レム 睡 眠 とノンレム 睡 眠 の 役 割 の 違 い ノンレム 睡 眠 が 深 くなると 大 脳 皮 質 では 錐 体 細 胞 と 呼 ばれる 大 型 のニューロンの 活 動 電 位 が 高 まってきて だんだんと 同 期 して 起 こってくるようになる 覚 醒 時 やレム 睡 眠 時 のバラバラの 活 動 をやめて 静 かに 同 期 して 動 き 始 める この 錐 体 細 胞 の 同 期 的 な 発 火 ( 活 動 電 位 が 高 まり)が ニューロンじたいの 維 持 や 細 胞 間 の つながりの 再 構 築 に 重 要 な 働 きをしているのかもしれない 脳 が 動 いていたのでは 再 構 築 をするのには 不 都 合 があ る そこで 一 度 眠 らせることにより 再 構 築 しやすい 環 境 を つくりだしているのかもしれない ちょうど 店 の 改 装 のとき に 営 業 をいったん 休 止 するのと 同 じである 動 物 をつかった 実 験 でも 睡 眠 を 奪 ってしまうと 記 憶 のも とになっているといわれる 長 期 増 強 という 現 象 が 顕 著 に 減 弱 してしまうという 結 果 も 出 ている