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最 強 のシェルター!アルテミアの 耐 久 卵 を させるには? 研 究 者 担 当 職 員 小 山 田 渓 乃 村 上 史 佳 安 江 望 清 水 加 奈 1. ア ル テ ミ ア と は? アルテミアは 節 足 動 物 門 甲 殻 亜 門 無 甲 目 ア ル テ ミ ア 属 に 属 す る 種 の 総 称 で ホウ ネ ン エ ビ と 同 じ 目 に 属 す る 今 回 材 料 に 用 いた a r t e m i a s a l i n a は ブ ラ イ ンシュリンプ とも 呼 ばれる ( 以 下 本 文 で は a. s a l i n a をアルテミアと 呼 ぶ) 英 語 で ブ ラ イ ン ( b r i n e ) は 塩 水 シ ュ リ ン プ ( s h r i m p ) は 小 エ ビ という 意 味 で ア ル テミアは 多 くの 生 物 が 生 活 できる 海 ( 塩 濃 度 約 3.5 % ) で は な く 陸 地 に あ る 塩 濃 度 の 高 い 湖 ( 塩 濃 度 が8 25% ) に 生 活 し て い る 日 本 の 自 然 に は 見 られず アメリカ 合 衆 国 の グ レートソルト 湖 ( 図 2 ) な ど で 多 く 見 られる ア ル テ ミ ア の 祖 先 は 数 億 年 前 の 古 生 代 で 現 れたといわれ 1 億 年 程 前 か ら 形 態 が 変 し て い な い た め 生 きた 石 と 呼 ばれている 図 1. ア ル テ ミ ア の 成 体 図 2.グ レ ー ト ソ ル ト 湖 2. ア ル テ ミ ア の 耐 久 卵 アルテミアの 雌 は 生 活 し て い る 環 境 が 生 育 に 適 し て いる 時 育 房 か ら 直 接 幼 生 (ノープ リウス)を 産 むが( 卵 胎 生 ) 環 境 が 適 し て いないとき は 耐 久 卵 を 生 む( 図 3) 耐 久 卵 と は 発 生 が 原 腸 胚 で 止 まった 状 態 で あ り 長 期 間 の 乾 燥 に 耐 えることができる 耐 久 卵 は 一 度 乾 燥 を 経 験 しないと す る こ と ができないといわれている ふつう 耐 久 卵 は25 の 塩 濃 度 2. 0 %の 食 塩 水 に 浸 水 さ せると 約 24 時 間 後 に す る アルテミアの 耐 久 卵 が 乾 燥 に 耐 えるための 仕 組 み は 明 らかにされていないが 耐 久 卵 には ト レ ハ ロースという 物 質 が 乾 燥 重 量 の15%ほど 含 まれていて このトレハロース の 作 用 に よ り 環 境 へ の 耐 性 を も つ と いわれている 3-1

図 3. ア ル テ ミアの 雌 が 産 む 幼 生 と 耐 久 卵 ( 予 備 実 験 ) 1 ア ル テ ミ ア 耐 久 卵 の 大 き さ 今 回 の 実 験 で は 材 料 と し て テ ト ラ ブ ラ イ ン シ ュ リ ン プ エッグスを 用 いた( 図 4) テ ト ラ ブ ラ イ ン シ ュ リ ン プ エ ッ グ ス は 乾 燥 状 態 の 耐 久 卵 で あ り 主 に ア メリカや 中 国 か ら 輸 入 さ れ て いる アルテミアの 幼 生 は 観 賞 魚 の 稚 魚 の 餌 と し て 一 般 に 用 い ら れる 顕 微 鏡 ( ケニス FK- S)と 接 眼 ミ ク ロ メーターを 使 用 し て 乾 燥 時 と 浸 水 時 の 耐 久 卵 の 大 き さ を 調 べ た 倍 率 は 100 倍 で 測 定 した 測 定 部 位 は 図 5 の a - c で あ る それぞれの 長 さ を 表 1 に 示 す ( n は 計 測 し た 個 体 の 数 ) 図 4. 耐 久 卵 のパッケージ c b a 乾 燥 時 浸 水 時 a b c 2 0 8. 5 1 5 5. 2 2 3 5. 3 n=16 n=6 n=23 図 5. 耐 久 卵 の 測 定 について 表 1.a - c の 長 さ(µm) 3-2

2 ア ル テ ミ ア 耐 久 卵 の 浸 水 後 の 変 ( 経 過 時 間 を 下 に 示 す) 耐 久 卵 を2. 0 % 食 塩 水 に 入 れ 1 0 分 ご とに 観 察 し た 耐 久 卵 は 下 の よ う に 約 1 時 間 で ほ ぼ 球 形 に な る 10 分 後 2 0 分 後 30 分 後 4 0 分 後 5 0 分 後 60 分 後 3. 動 機 目 的 乾 燥 して 凹 ん だ 状 態 の 耐 久 卵 を 食 塩 水 に 浸 すと たった1 日 で 生 き 返 っ た よ う に し た これは 耐 久 卵 の 中 で 発 生 が 止 ま っていた 原 腸 胚 期 が 水 を 吸 収 し て 発 生 を 進 めて 幼 生 になったた め である 私 た ち は こ の ような 耐 久 卵 の 性 質 を 知 っ て 衝 撃 を 受 け ア ルテミア の 耐 久 卵 の 環 境 刺 激 に 対 す る 強 さ の 度 合 い やその 理 由 に つ いて 知 りたいと 考 え た 今 回 の 実 験 で は ア ルテミアの 耐 久 卵 の 塩 濃 度 の 変 や 冷 却 加 熱 による へ の 影 響 を 調 べ よ うと 考 えた また 耐 久 卵 は 2 0 年 以 上 の 乾 燥 に 耐 え る こ ともあると さ れ て い る が 乾 燥 状 態 の 耐 久 卵 が 浸 水 の 後 に 再 び 乾 燥 を 経 験 しても が 可 能 で あ るかについても 調 べ る 4. 実 験 方 法 今 回 の 研 究 で は Ⅰ. 塩 濃 度 Ⅱ. 乾 燥 浸 水 Ⅲ. 冷 却 加 熱 の 3 つ に つ い て 実 験 を 行 った 実 験 Ⅰ - 1. に 最 適 な 塩 濃 度 耐 久 卵 を 6 つ 設 定 した 塩 濃 度 の 食 塩 水 に 入 れ 塩 濃 度 に よる へ の 影 響 を 調 べた テ ト ラ ブ ラ イ ンシュリンプエッグスに 添 付 されている 説 明 書 に は 耐 久 卵 を させる 際 約 2. 0 %の 食 塩 水 に 入 れ て 一 日 置 くように 書 か れ て い る そ の ため 2. 0 % とその 他 0% 3. 5 % 8. 0 % 1 7 % 2 5 % の 塩 濃 度 を 設 定 し 実 験 を 行 っ た な お 3. 5%は 海 水 の 平 均 の 塩 濃 度 で あり 8-2 5 % は グ レ ートソルト 湖 で 測 定 さ れる 塩 濃 度 で あ る( 表 2 ) ビーカーに 食 塩 水 ( 150ml)とさじ1 杯 分 の 耐 久 卵 を 入 れて 25 に 保 っ た インキ ュベーター 内 に24 時 間 入 れ て させた 実 験 に 用 い た 耐 久 卵 は 食 紅 用 のさ じを 用 い て 計 測 し た さじ 一 杯 あ た り の 耐 久 卵 は 0. 04g で あ り 約 1 1000 個 が 含 まれる 浸 3-3

水 さ せ た 2 4 時 間 後 にビーカーをインキュベー タ ー か ら 取 り 出 し ビーカー 内 の 幼 生 数 を 数 え た 幼 生 数 は 駒 込 ピ ペ ッ ト を 使 い ピペット 内 で 遊 泳 している 幼 生 を 肉 眼 で 確 認 し て 算 出 した 2. 0 % 説 明 書 に 記 入 されている 塩 濃 度 3. 5 % 海 水 の 平 均 的 な 塩 濃 度 8. 0-25 % グ レートソルト 湖 で 測 定 される 塩 濃 度 17 % 濃 口 醤 油 の 塩 濃 度 表 2. 塩 濃 度 について 実 験 Ⅰ - 2. の 限 界 塩 濃 度 実 験 Ⅰ - 1 で 出 た 結 果 を も と に 耐 久 卵 が で き る 限 界 の 塩 濃 度 を 調 べた 使 用 する 耐 久 卵 の 計 測 法 や 温 度 な ど の 実 験 条 件 は 実 験 Ⅰ - 1 に 準 ず る 塩 濃 度 は 8. 0-1 6 % ま で を 2. 0 % 間 隔 ( 8. 0 % 10% 12% 14% 16% ) で 設 定 し し た 幼 生 の 有 無 に つ い て 1 0 日 間 調 べ た 実 験 Ⅱ. 耐 久 卵 が 浸 水 後 に 乾 燥 を 経 験 することによる への 影 響 ビーカーに さ じ1 杯 分 の 耐 久 卵 と 塩 濃 度 2. 0 %の 食 塩 水 ( 1 5 0ml)を 入 れ て 図 6 に 示 したよ う に 耐 久 卵 を 浸 水 乾 燥 の 条 件 に 置 いた 耐 久 卵 を 再 び 乾 燥 させる 際 は 耐 久 卵 を 入 れた2. 0 % 食 塩 水 をろ 過 し 耐 久 卵 の 付 着 し た ろ 紙 をインキュベーターに 入 れ た A ) 耐 久 卵 を 1 2 時 間 浸 水 条 件 に 置 いたのちに30 分 間 乾 燥 さ せ て 再 び 2. 0 % 食 塩 水 に 入 れ 2 4 時 間 25 の 条 件 に 置 い た B ) 耐 久 卵 を 1 2 時 間 浸 水 条 件 に 置 いたのちに12 時 間 乾 燥 さ せ て 再 び 2. 0 % 食 塩 水 に 入 れ 2 4 時 間 25 の 条 件 に 置 い た C ) 耐 久 卵 を 1 2 時 間 浸 水 条 件 に 置 いたのちに24 時 間 乾 燥 さ せ て 再 び 2. 0 % 食 塩 水 に 入 れ 2 4 時 間 25 の 条 件 に 置 い た A - C の そ れ ぞ れ に つ い て し た 幼 生 数 を 調 べ た 幼 生 数 の 算 出 方 法 は 実 験 Ⅰ - 1 と 同 様 である A B C 12 時 間 24 時 間 浸 水 図 6. 実 験 Ⅱ の 浸 水 乾 燥 条 件 乾 燥 実 験 Ⅲ. 冷 却 加 熱 に よ る 影 響 冷 却 ) 耐 久 卵 をアルミニウム 箔 に 包 み 冷 凍 庫 内 ( - 1 0 以 下 ) に24 時 間 置 いた 加 熱 1 ) 耐 久 卵 を ア ルミニウム 箔 に 包 み 5 秒 間 ガ ス バ ー ナーで 加 熱 し た 3-4

加 熱 2 ) 耐 久 卵 を ア ルミニウム 箔 に 包 み 1 5 秒 間 ガ ス バ ーナーで 加 熱 し た 加 熱 3 ) 耐 久 卵 を ア ルミニウム 箔 に 包 み 30 秒 間 ガ ス バ ーナーで 加 熱 し た 以 上 4つで は すべて 実 験 Ⅰ Ⅱ と 同 量 の 耐 久 卵 を 用 い た 上 記 4 条 件 分 の 耐 久 卵 を2% 食 塩 水 に 入 れ 25 で24 時 間 静 置 し 個 体 数 を 調 べ た 5. 結 果 実 験 Ⅰ - 1. に 最 適 な 塩 濃 度 浸 水 2 4 時 間 後 に し た 幼 生 数 と 率 は 表 3および 図 7の よ うになった 率 は 塩 分 2. 0 % の 時 最 も 高 く グ レ ー ト ソ ル ト 湖 の 塩 濃 度 に 近 い 8. 0-2 5 % で は 2 4 時 間 後 の は 認 められなかった た だ し 塩 濃 度 8 % に 浸 水 した 場 合 は 3 日 後 に 381 個 体 が し て いた 一 方 食 塩 を 全 く 入 れ て いない0%の 場 合 で も 16 個 体 が し ビ ー カ ー 内 を 遊 泳 し て い たが 浸 水 か ら3 日 後 に は す べ て 死 んでいた 塩 濃 度 (%) 0. 0 2. 0 3. 5 8. 0 17 25 数 16 1300 900 0 0 0 率 ( % ) 0. 1 4 1 0. 8 8. 1 8 0 0 0 表 3. 実 験 Ⅰ 1 し た 幼 生 数 と 率 し た 幼 生 数 1400 1200 1000 800 600 400 10.80% 12.00% 10.00% 8.18% 8.00% 6.00% 4.00% 率 ( % ) 200 0 0.14% 0% 0% 2.00% 0% 0.00% 0.0% 2.0% 3.5% 8.0% 17% 25% 数 率 塩 濃 度 図 7. 実 験 Ⅰ 1 し た 幼 生 数 と 率 実 験 Ⅰ - 2. の 限 界 塩 濃 度 実 験 Ⅰ の 結 果 を も とに 8%から16%の 間 の 濃 度 の 食 塩 水 を 作 り 1 0 日 間 様 子 を 見 た 結 果 表 4 のようになった - は まだ し て い な い 状 態 は し た 個 体 が 現 れ た こ と を 示 す 8% 食 塩 水 に 2 日 間 置 いた 場 合 で は 目 算 で 1000 個 体 以 上 が 10% 食 塩 水 に2 日 間 置 い た 状 態 で は 200 個 体 前 後 の 幼 生 が した 12% 以 上 の 食 塩 水 で は 3-5

1 0 日 経 過 し た 後 で も 幼 生 の か 見 ら れ なかった 8 % 10% 12%の 耐 久 卵 に つ い て 浸 水 2 日 後 の 様 子 を 図 8 に 示 す 10%では 凹 み が ほとんどなくなり 球 形 に 近 い 状 態 に な っ て い るが 12%では 乾 燥 状 態 の 形 態 と あ ま り 変 わらない 8. 0 % 10% 12% 14% 16% 1 日 後 - - - - - 2 日 後 - - - 3 日 後 - - - 10 日 後 - - - 表 4. 実 験 Ⅰ- 2 結 果 - し て いない した 8% 10% 12% 図 8. 浸 水 2 日 後 の 耐 久 卵 実 験 Ⅱ. 耐 久 卵 が 浸 水 後 に 乾 燥 を 経 験 することによる への 影 響 実 験 Ⅱ の 結 果 を 表 5および 図 9 に 示 す A ( 乾 燥 0. 5 時 間 ) の 率 は 実 験 Ⅰの2. 0% 食 塩 水 に 浸 水 させた 場 合 の 率 (10. 8 %)の 3 倍 近 く 高 い また A の 時 に 比 べ B( 乾 燥 1 2 時 間 )と C ( 乾 燥 2 4 時 間 ) では 圧 倒 的 に 率 が 低 く な った A B C 数 3718 288 414 率 (% ) 3 3. 8 2. 6 2 3. 7 6 表 5. 実 験 Ⅱの 幼 生 数 と 率 3-6

し た 幼 生 数 率 ( % ) 図 9. 実 験 Ⅱ し た 幼 生 数 と 率 実 験 Ⅲ. 冷 却 加 熱 に よ る 影 響 に つ い て の 結 果 を 表 6 に 示 す 冷 却 し た 耐 久 卵 は 3 0 46 匹 の が 確 認 された このことから 耐 久 卵 はある 程 度 の 低 温 状 態 においても 影 響 がなく す る こ と が 可 能 で あ る こ と が わ かった 加 熱 し た 耐 久 卵 は い ず れ の 場 合 も し な かった ガ ス バ ーナーで5 秒 以 上 加 熱 すると で き な く なることがわかった 加 熱 時 間 が 5 秒 ( 加 熱 1) 10 秒 ( 加 熱 2)の 耐 久 卵 は 浸 水 の 2 4 時 間 後 に ほ ぼ 球 形 に な った 一 方 3 0 秒 ( 加 熱 3 ) 加 熱 し た 場 合 では 2 4 時 間 浸 水 さ せても 乾 燥 状 態 と 変 わ ら ず 凹 ん だ 状 態 の ま まである 冷 却 加 熱 1 加 熱 2 加 熱 3 24 時 間 後 - - - 表 6. 実 験 Ⅲ の 結 果 - し て い な い し た 5 秒 15 秒 30 秒 図 10. 実 験 Ⅲの 加 熱 後 2 % 食 塩 水 に24 時 間 浸 水 さ せ た 耐 久 卵 3-7

6. 考 察 実 験 Ⅰ - 1. に 最 適 な 塩 濃 度 アルテミアは 塩 濃 度 0-8. 0 %の 範 囲 で が 可 能 であり そのうち2. 0-3. 5%の 周 辺 の 濃 度 が に 適 しているこ と が 推 測 され る 一 方 ア ルテミアが 生 息 し て い るグレー ト ソ ル ト 湖 の 塩 分 は 8-25%である アルテミアがこのような 高 濃 度 の 塩 湖 で 生 息 で き る 理 由 の 一 つ に 塩 湖 の 塩 分 は 季 節 変 動 が 激 し い こ と が 挙 げられる さらに アルテミア が してか ら 成 体 になるまで 要 す る 期 間 は1-2か 月 で あり 短 期 間 で 成 長 し 生 殖 す る こ と が で き る そのため アルテミアは 比 較 的 濃 度 が 低 い 塩 分 8 % 前 後 の 時 期 に し 生 活 環 境 が 生 育 に 適 した 期 間 中 に 急 激 に 増 殖 し て 生 活 環 境 が 悪 す る と 耐 久 卵 の 状 態 で 再 び 好 条 件 に なるのを 待 つ と 考 え ら れる ま た ア ル テ ミ アは 塩 湖 に 生 息 す る に もかかわらず 食 塩 を 含 ま な い0%の 水 で も す る 個 体 が 見 ら れた 耐 久 卵 は ア ル テ ミアの 原 腸 胚 が 休 眠 し た 状 態 のものであり 食 塩 水 に 浸 す と 発 生 を 再 開 し て 幼 生 が す る 耐 久 卵 が 0 % で も し たこと か ら ア ル テミアの 幼 生 は あ る 一 定 よ りも 低 濃 度 の 食 塩 水 に 浸 せ ば 耐 久 卵 か ら することができ 幼 生 ま での 発 生 や に 塩 分 は ほとんど 必 要 な い と 考 え ら れ る 実 験 Ⅰ - 2. の 限 界 塩 濃 度 耐 久 卵 は 塩 濃 度 が 3. 5 % ま で の 時 は 約 2 4 時 間 で す る の に 対 し 8. 0 % で は 4 8 時 間 で 約 1 0 00 匹 の が 確 認 さ れ 10%では48 時 間 で 約 200 匹 と 濃 度 が 高 い ほ ど す る ために 時 間 を 要 す る こ とがわかった 以 上 の ことから 耐 久 卵 の 外 界 の 塩 濃 度 が 低 い ほ ど 耐 久 卵 は 早 く 発 生 を 進 行 さ せ ることができると 考 え られる さ ら に 12% 以 上 の 食 塩 水 で は 浸 水 から10 日 間 経 過 し て も が 認 め ら れなかった 一 方 図 8のよう に 1 0 % 食 塩 水 に 浸 した 耐 久 卵 の 一 部 や 1 2% 食 塩 水 に 浸 した 耐 久 卵 は 2 4 時 間 経 過 し た 後 も 凹 ん だ ま まであることが 観 察 さ れた 凹 んだ 状 態 の 耐 久 卵 は 十 分 に 水 分 を 吸 収 し て い な い と 考 え ら れる そのため 耐 久 卵 は 浸 透 圧 を 利 用 し て 外 界 か ら 水 分 を 吸 収 し ており 吸 水 す る た め には 外 界 の 塩 水 は あ る 程 度 塩 濃 度 が 低 い 状 態 である 必 要 が あ る と 推 測 さ れ る また 表 4より 耐 久 卵 が す る 限 界 の 濃 度 ( の 限 界 塩 濃 度 ) は10%から12% の 間 にあ り この 濃 度 は 同 時 に 耐 久 卵 が 水 分 を 吸 収 す る 限 界 で あ ると 考 え ら れ る 実 験 Ⅱ. 耐 久 卵 が 浸 水 後 に 乾 燥 を 経 験 することによる への 影 響 1 2 時 間 の 浸 水 後 0. 5 時 間 乾 燥 を 経 験 さ せ た 耐 久 卵 の 率 は 実 験 Ⅰ の 2. 0 % 食 塩 水 に 浸 水 さ せ た 場 合 の 率 よ り も 高 く な った 実 験 Ⅰ の 考 察 で 述 べ た よ う に 浸 水 さ せ た 耐 久 卵 は 浸 透 圧 に よって 外 界 か ら 水 分 を 吸 収 す る と 考 え られる 0. 5 時 間 乾 燥 させた A に お い て 率 が 下 がるどころか 著 しく 高 くなったことは 0. 5 時 間 程 度 の 乾 燥 では 耐 久 卵 の 内 部 ま で 水 分 を 失 う ま で に 至 ら ず 内 部 の 胚 が そ の ま ま 発 生 を 進 め る こ と が できたた め で あ る と 考 えられる すなわち A で は 最 初 の 浸 水 に よ る 成 長 がそのまま 継 続 され 実 質 連 続 4 8 時 間 浸 水 させたことになったと 思 わ れ る 乾 燥 状 態 か ら 一 度 浸 水 さ せ た 耐 久 卵 を12 時 間 以 上 乾 燥 さ せると 率 が 著 し く 低 下 す る こ と が わ かった このことから 一 度 吸 水 し 1 2 時 間 以 上 経 過 し た 耐 久 卵 の 多 く は 乾 燥 に 耐 え る 性 質 を 失 っていると 考 え られる 一 方 で B や C で も3% 前 後 の 個 体 が し た こ の こ と から 浸 水 後 の 乾 燥 に 耐 えることのできる 個 体 が 少 数 存 在 す る と 推 測 される これは 浸 水 に 伴 う 発 生 の 速 度 に 個 体 差 が あ る た め で あ る と 考 え ら れる 3-8

実 験 Ⅲ. 冷 却 加 熱 に よ る 影 響 冷 凍 させた 耐 久 卵 は 問 題 な く す ることができた 冷 凍 した 耐 久 卵 の 率 が 実 験 Ⅰ の2. 0 % 食 塩 水 に 浸 水 さ せ た 場 合 の 率 よ り も 高 く な った 理 由 は 不 明 で あ る が 冷 凍 状 態 から の 温 度 上 昇 が 率 の 改 善 に 関 与 し ている 可 能 性 が ある 耐 久 卵 が 低 温 状 態 に 耐 え る 理 由 は 耐 久 卵 に 水 分 が ほ と ん ど 含 まれていないためであると 考 えられる 通 常 の 生 物 で は 細 胞 内 に 水 が 多 く 含 ま れ て い る た め 低 温 状 態 に 置 く と 水 の 膨 張 により 細 胞 が 壊 れてしま う は じ め に 述 べ た ようにアルテミアの 耐 久 卵 に は ト レ ハ ロースが 多 く 含 ま れ て おり 水 分 が 非 常 に 少 ない そのためアルテミアの 耐 久 卵 は 低 温 に も 耐 え ることができると 考 え ら れる 熱 耐 性 について 耐 久 卵 は ガ ス バ ー ナーで5 秒 以 上 加 熱 し た 場 合 はすべて し なかっ た こ れ は 熱 によるタンパク 質 の 変 性 に よ るものであると 考 え ら れる 一 方 加 熱 時 間 が 1 0 秒 以 下 の 耐 久 卵 で ある 加 熱 1 と 加 熱 2 で は 浸 水 の24 時 間 後 ほ ぼ 球 形 になって い た が 3 0 秒 加 熱 した 加 熱 3 では 凹 んだままの 状 態 であったことから 3 0 秒 以 上 加 熱 す る と 耐 久 卵 は 吸 水 す る 性 質 あ るいは 形 状 を 柔 軟 に 変 える 性 質 を 失 う と 考 え られる 7. ま と め ア ル テ ミ ア の 成 体 は 生 息 環 境 が 生 育 に 適 さなくなると 耐 久 卵 を 産 む が 耐 久 卵 は 塩 濃 度 が の 限 界 塩 濃 度 よりも 高 い 時 水 分 を 吸 収 せず し ない その 後 耐 久 卵 は 乾 期 な ど の 乾 燥 状 態 を 経 験 後 塩 濃 度 が の 限 界 塩 濃 度 よ り も 低 く な ると 浸 透 圧 に よ り 吸 水 し が 始 ま る ということが 考 え ら れ る し かし 耐 久 卵 が ある 一 定 時 間 以 上 吸 水 した 後 に 再 び 長 時 間 の 乾 燥 状 態 に 置 かれると 多 く の 個 体 が 死 ん で しまうと 考 え ら れ る またアル テ ミ ア の 耐 久 卵 は 加 熱 に は 弱 い が ある 程 度 の 低 温 に は よ く 耐 え る ことがわかった 今 回 は 実 験 器 具 の 都 合 上 飼 育 容 器 に 通 気 を 行 う こ と が で きなかった そのため 率 が 全 体 的 に 低 く な ったと 考 え ら れ る 今 後 実 験 を 行 う 場 合 は 通 気 処 理 を 行 う た めの 工 夫 が 必 要 である 8. 参 考 ウェブページ 文 献 世 界 大 百 科 事 典 第 2 版 アルテミア h t t p : / / k o t o b a n k. j p / w o r d / % E 3 % 8 2 % A 2 % E 3 % 8 3 % A B %E 3 % 8 3%86%E3%83%9F% E 3 % 8 2 % A 2 ウ ィ キ ペ デ ィア アルテミア ( 図 1 ) h t t p : / / j a. w i k i p e d i a. o r g / w i k i / % E 3 % 8 2 % A 2 % E 3 % 8 3 % A B % E 3%83%86%E3%83% 9 F % E 3 % 8 2 % A 2 テ ト ラ 社 公 式 HP h t t p : / / w w w. t e t r a - j p. c o m / a q u a / p r o d u c t s / f o o d / f o o d 0 4 / s h r i m p - e g g s / f o o d 1 0. h t m l 南 仏 自 然 写 真 館 ( 図 2 ) h t t p : //w w w. i - s u z u k i. c o m / n a n f u t s u / k o n c h u k i / i d - 7 0. h t m l 3-9

C u l t u r e d A q u a t i c S p e c i e s - B r i n e S h r i m p s ( 図 3) h t t p : / / w w w. f a o. o r g / f i s h e r y / c u l t u r e d s p e c i e s / A r t e m i a _ s p p / e n 京 都 市 青 少 年 科 学 センター 塩 湖 の 不 思 議 な 生 物 ア ル テミア h t t p : / / w w w. e d u. c i t y. k y o t o. j p / s c i e n c e / o n l i n e / s t o r y / 1 7 / i n d e x. h t m l ア ル テ ミ ア ト レハラーゼ そ の 経 時 的 発 現 パターンとゲノム 構 造 ( 産 業 医 科 大 学 学 会 総 会 発 表 要 旨 ) h t t p : / / c i. n i i. a c. j p / e l s / 11 0 0 0 1 2 6 1 4 4 7. p d f? i d = A R T 0 0 0 1 6 4 0 1 26&type=pdf&lang = j p & h o s t = c i n i i & o rd e r _ n o = & p p v _ t y p e = 0 & l a n g _ s w = & n o = 1 3 6 1 7 5 3 2 0 0 & c p = ク リ プ ト ビ オ シス : 驚 異 的 な 乾 燥 耐 性 をもつ 生 き 物 たち h t t p : / / c i. n i i. a c. j p / e l s / 11 0 0 0 11 5 8 6 4 6. p d f? i d = A R T 0 0 0 1 4 1 7 1 23&type=pdf&lang = j p & h o s t = c i n i i & o rd e r _ n o = & p p v _ t y p e = 0 & l a n g _ s w = & n o = 1 3 6 2 0 9 9 9 4 2 & c p = T h e M e t a b o l i s m o f Tr e h a l o s e d u r i n g M o r p h o g e n e s i s o f t h e B r i n e S h r i m p A r t e m i a s a l i n a. A. K. H u g g i n s a n d A. P. B o u l t o n P r o c e e d i n g s of t h e b i o c h e m i c a l s o c i e t y ( 発 表 要 旨 ) h t t p : / / w w w. n c b i. n l m. n i h. g o v / p m c / a r t i c l e s / P M C 11 7 8 9 3 1 /? p a g e = 1 The e f f e c t of s a l i n i t y u p o n t h e r a t e o f e x c y s t m e n t o f A R T E M I A. R. H. J E N N I N G S a n d D. M. W H I TA K E R. B i o l. B u l l. A p r i l 1, 1 9 4 1 v o l. 8 0 n o. 2 1 9 4-201 H i g h h yd r o s t a t i c p r e s s u r e t o l e r a n c e o f f o u r d i f f e r e n t a n h ydrobi o t i c a n i ma l s p e c i e s D a i k i D. H o r i k a w a, K e n - Ic h i I w a t a, Ki yosh i Ka w a i, S h i g e n o b u K o s e k i, T a k a s h i O k u d a a n d Ka z u t a k a Y a ma m o t o Z o o l o g i c a l Sci e n c e, 26(3):238-2 4 2. 2009.Zool o g i c a l Soci e t y o f J a p a n 3-10