第 6 回 陸 前 高 田 の 未 来 をつくる 対 話 プロジェクト ~ 広 田 の 未 来 をつくる 対 話 ~ 開 催 レポート 開 催 日 :2012 年 5 月 27 日 ( 日 ) 赤 い 羽 根 災 害 ボランティア NPO 活 動 サポート 募 金 助 成 事 業 陸 前 高 田 創 生 ふるさと 会 議 ミラツク 大 木 浩 士 0
開 催 概 要 プロジェクト 名 : 陸 前 高 田 の 未 来 をつくる 対 話 開 催 目 的 : 1 陸 前 高 田 にいらっしゃる 方 々 と 各 地 で 活 動 されているコミュニティリーダーの 方 々 が 対 話 を 行 い 課 題 や 実 現 したい 事 柄 を 共 有 し それらを 解 決 実 現 するリソースを 知 るきっかけの 場 とすること 2 陸 前 高 田 にいらっしゃる 方 々に 対 話 の 場 を 体 験 していただき 自 由 に 話 し 合 える 場 作 りのノウハウ を 知 り 学 んでいただくこと ( 自 ら 場 作 りが 行 えるようになること) 3 参 加 者 同 士 のネットワーキング 主 催 :NPO 法 人 陸 前 高 田 創 生 ふるさと 会 議 共 催 :NPO 法 人 ミラツク 協 力 : 高 田 自 動 車 学 校 中 央 共 同 募 金 会 ( 赤 い 羽 根 ) 復 興 支 援 団 体 SET 開 催 日 時 :2012 年 5 月 27 日 ( 日 )13:00~18:00 今 後 1ヶ 月 に1 回 の 頻 度 で 継 続 的 に 開 催 開 催 場 所 : 喜 多 公 民 館 住 所 : 岩 手 県 陸 前 高 田 市 広 田 町 山 田 52-9 参 加 者 :13 名 陸 前 高 田 にお 住 まいの 皆 さま9 名 他 の 地 域 からご 参 加 の 方 々4 名 この 事 業 は 赤 い 羽 根 災 害 ボランティア NPO 活 動 サポート 募 金 の 助 成 を 受 け 実 施 しています 1
参 加 者 一 覧 陸 前 高 田 からの 参 加 者 氏 名 11/12 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 所 属 参 加 参 加 参 加 参 加 参 加 参 加 備 考 1 福 田 利 喜 さん ふくだとしき 〇 〇 〇 〇 〇 陸 前 高 田 創 生 ふるさと 会 議 副 理 事 長 主 催 者 2 三 井 俊 介 さん みついしゅんすけ 復 興 支 援 団 体 SET( 広 田 町 ) 3 臼 井 健 一 さん うすいけんいち 〇 自 営 業 ( 広 田 町 ) 4 桑 原 憂 貴 さん くわばらゆうき なつかしい 未 来 創 造 株 式 会 社 5 平 野 俊 幸 さん ひらのとしゆき 〇 〇 〇 株 式 会 社 ラピス( 広 田 町 ) 6 長 野 昭 文 さん ながのあきふみ 陸 前 高 田 広 田 町 7 菅 野 昌 男 さん かんのまさお 陸 前 高 田 広 田 町 8 伊 藤 広 志 さん いとうひろし 陸 前 高 田 広 田 町 9 村 上 秀 男 さん むらかみひでお 陸 前 高 田 広 田 町 陸 前 高 田 以 外 の 参 加 者 氏 名 11/12 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 ミラツク 参 加 参 加 参 加 参 加 参 加 参 加 所 属 備 考 1 大 木 浩 士 おおきひろし 〇 〇 〇 〇 〇 ミラツク 博 報 堂 2 西 村 勇 也 さん にしむらゆうや 〇 〇 〇 〇 〇 ミラツク 代 表 理 事 ダイアログBar 代 表 3 山 本 真 さん やまもとまこと 〇 ミラツク キープ 協 会 4 今 泉 英 史 さん いまいずみひでふみ 福 島 県 郡 山 市 第 6 回 は 会 場 を 陸 前 高 田 広 田 町 とし 広 田 町 の 方 々にお 集 まりいただき 話 し 合 いの 場 を 開 催 しました ( 告 知 は 地 元 の 回 覧 板 を 活 用 当 日 は 東 北 六 魂 祭 や 地 元 のイベントなどが 重 なっていました) 2
陸 前 高 田 市 広 田 町 について 震 災 当 日 広 田 半 島 は 広 田 湾 と 太 平 洋 の 両 側 から 押 し 寄 せた 津 波 に 襲 われ 右 図 のように 本 島 と 分 断 されました それにより 一 時 孤 立 し 支 援 物 資 が 届 かない 情 報 が 滞 る など 陸 前 高 田 市 の 中 でも 行 政 の 手 が 一 番 届 きにくい 地 域 となりました 基 礎 情 報 人 口 : 約 3,700 人 世 帯 数 :1,112 世 帯 主 要 産 業 : 漁 業 教 育 施 設 : 保 育 園 小 学 校 中 学 校 のみ 被 害 状 況 2011 年 12 月 31 日 時 点 死 者 :42 人 ( 被 災 場 所 は 町 内 外 ) 行 方 不 明 者 :13 人 ( 被 災 場 所 は 町 内 外 ) 住 居 の 被 災 状 況 被 災 住 宅 :377 戸 全 壊 :257 棟 改 修 :120 戸 半 壊 :54 戸 (2 階 まで 浸 水 ) 公 共 施 設 の 被 災 状 況 診 療 所 や 公 民 館 等 :21 戸 全 壊 :16 戸 改 修 :1 戸 床 上 浸 水 等 :4 戸 商 店 等 の 被 災 状 況 被 災 店 舗 等 :25 戸 全 壊 :19 戸 改 修 :6 戸 最 大 避 難 者 : 約 500 人 最 大 避 難 所 :7カ 所 復 興 支 援 団 体 SET 公 式 HPより http://set-forjapan.jimdo.com/ 箱 根 山 からのぞむ 広 田 半 島 3
自 己 紹 介 今 回 の 開 催 会 場 は 広 田 町 の 喜 多 公 民 館 でした まず 参 加 者 全 員 で 車 座 になり お 名 前 どちらからいらっしゃったのか 何 をされているのか について 全 員 で 自 己 紹 介 を 行 いました 4
最 近 感 じていることの 共 有 車 座 のまま 広 田 町 にお 住 まいの 方 々を 中 心 に 自 分 が 最 近 感 じていることについて 思 いを 共 有 する 時 間 を 持 ちま した Fさん 以 前 に 比 べ 集 会 に 人 が 集 まりにくくなっています これからどうしようか と 自 分 の 生 活 に 焦 点 があたっていることがその 理 由 だと 思 います やりたいことはそれぞれある でも 形 になっていないのが 実 態 です Hさん 4 月 から 新 しい 仕 事 をしています 通 信 系 の 仕 事 です 自 分 は 通 信 の 知 識 をもっていない ので たいへん 苦 労 しています 知 識 がなくてもできる 仕 事 または 今 までの 知 識 が 活 かせる 仕 事 がないかと 最 近 よく 考 え ます Nさん 普 段 はこのような 場 であまりしゃべらないのですが せっかくなので 話 をしたいと 思 います 現 在 高 台 移 転 の 準 備 が 進 んでいます 行 政 は 住 民 間 で 不 公 平 が 起 きないような 配 慮 を 行 っています しかし そのような 配 慮 を 行 っているせいか スピードが 遅 いように 感 じていま す 震 災 後 行 政 からの 説 明 会 や 行 政 が 参 加 する 会 議 がありましたが どれだけ 会 議 をしても 前 に 進 まないことがありました また 上 で 決 まったことが 行 政 の 課 長 クラスまで なかなか 話 が 下 りてこないという 状 況 でもありました Fさん 地 元 に 必 要 なのは 自 立 の 支 援 だと 感 じています 自 立 支 援 のためのコーディネートがとても 重 要 です しかしコーディネートを 行 うための 場 所 がありません コミュニティについて 言 うと 家 を 流 された 人 と 流 されなかった 人 との 間 の 壁 が 大 きくなって いるような 印 象 を 持 っています Mさん 現 在 地 元 の 方 を 対 象 にパソコン 教 室 を 行 っています 私 は 被 災 していませんが パソコンを 教 えてもらうことはできますか? との 質 問 をいただく ことがあります これまで 在 宅 だと 受 けられない 支 援 がいろいろありました 5
最 近 感 じていることの 共 有 Nさん 私 は 被 災 者 ではないから( 家 が 流 されていないから) 支 援 物 資 は 申 し 訳 なくてもらえな い そんなことを 考 える 人 がかなりいたと 思 います Kさん 高 田 にメモリアル 公 園 ができるという 噂 を 聞 いたことがあります 国 からの 相 談 とのことです が 気 になります 私 は 区 長 をやっています 住 民 からいろいろ 質 問 をされますが 答 えられるものが 少 なく 辛 いです Fさん メモリアル 公 園 は 岩 手 宮 城 福 島 に1ヶ 所 ずつ 作 る 計 画 があるようです 岩 手 では 陸 前 高 田 と 大 槌 が 候 補 となっているとの 話 を 聞 きました Mさん 私 は 消 防 団 員 をしていました 団 員 の 活 動 を 通 して 支 えあいの 大 切 さを 痛 感 しました 人 間 1 人 じゃだめだなと 感 じています Oさん 東 京 に 住 んでいます 被 災 地 のために 自 分 たちができることが 分 からなくなっています 街 づくりやハード 関 連 はプロの 領 域 なので 関 われることがありません 地 元 の 方 から こんなことをしたいけど アイデアや 情 報 をください と 言 われれば できる ことがいろいろあるように 感 じています そのような 思 いや 声 を 形 にしていくことが 大 切 な 時 期 なのかな という 気 がしています Iさん 私 が 住 んでいる 郡 山 も 被 災 しました 行 政 頼 りではなく 自 分 たちでいかに 変 えていくかが 重 要 だと 感 じています 被 災 者 がいかに 自 分 たちで 復 興 していくか それが 現 在 被 災 地 に 必 要 なことだと 考 えてい ます 被 災 者 がビジネスを 作 っていく その 動 きが 必 要 です Hさん 新 しい 仕 事 を 始 めてみて 気 になるのは ボランティアとのバッティング です こちらは 仕 事 なので 有 料 でサービスを 提 供 する しかしボランティアの 人 達 は 無 料 でサービ スを 行 ってしまう ボランティアが 新 たな 起 業 の 障 害 になる 可 能 性 もあると 感 じています 6
参 加 者 がテーマを 出 し 話 し 合 いを 実 施 参 加 者 から 具 体 的 なテーマを 出 していただき 話 し 合 いを 実 施 しました ( 広 田 町 にお 住 まいの3 名 からテーマを 出 していただきました) 臼 井 さん( 広 田 町 在 住 ) 長 野 さん( 広 田 町 在 住 ) 菅 野 さん( 広 田 町 在 住 ) 広 田 町 町 民 が 運 営 する 産 直 施 設 若 布 (わかめ) 等 の ネット 販 売 町 内 の 放 送 設 備 の 修 理 7
参 加 者 がテーマを 出 し 話 し 合 いを 実 施 各 テーマについて3~4 名 のグループをつくり 情 報 やアイデアを 共 有 する 話 し 合 いを 行 いました 8
話 し 合 いの 内 容 を 共 有 広 田 町 町 民 が 運 営 する 産 直 これは 自 分 がずっとやりたかったことです 海 産 物 農 産 物 の 産 直 施 設 を 広 田 につくりたいです 陸 前 高 田 には 人 が 来 ますが 広 田 にはなかなか 足 を 伸 ばして くれません このような 施 設 をつくることで 人 の 交 流 が 図 れれ ばと 考 えています 生 産 者 さんや 漁 協 さんと 共 同 で 施 設 を 作 りたいと 考 えていま すが どうやって 話 を 持 ちかければよいか 迷 っています まずは 他 の 地 域 の 事 例 を 知 ることから 始 めてみたいと 思 いま す 9
話 し 合 いの 内 容 を 共 有 若 布 (わかめ) 等 の ネット 販 売 広 田 ではわかめが 採 れます 現 在 はすべて 漁 協 に 出 していま す ネット 販 売 をすることで 全 国 にファンをつくり 消 費 者 と 直 接 やりとりをすることで 利 益 が 生 み 出 せないかと 考 えています わかめの 収 穫 は2 月 ~4 月 ごろです 6 月 になるとやることが なくなってしまいます 生 産 者 に 仕 事 をつくる 意 味 でも 有 効 なの ではないかと 考 えました 話 し 合 いを 行 い ブランドづくりの 必 要 性 に 気 づきましたし 漁 協 さんとの 連 携 も 必 要 なことだと 確 認 できました 10
話 し 合 いの 内 容 を 共 有 放 送 設 備 の 修 理 広 田 の 公 民 館 に 設 置 されていた 放 送 設 備 が 一 部 壊 れてしましました そのため 地 域 間 で 情 報 に 差 が 生 まれてしまっています 放 送 が 使 えない 地 域 の 人 達 とは 個 別 に 電 話 で 連 絡 をと るようにしていますが たいへん 手 間 がかかります 設 備 業 者 は 廃 業 し 復 旧 の 目 処 がたっていません 都 市 部 などではインターネットを 使 った 情 報 発 信 が 当 たり 前 かも 知 れませんが こちらでは パソコンを 使 える 人 は 限 定 的 です 放 送 や 回 覧 板 など アナログなやり 方 が 必 要 です 課 題 が 技 術 的 なことなので 話 し 合 いで 具 体 的 な 解 決 策 は 見 つかりませんでしたが 情 報 共 有 のためにはどのようなやり 方 が 考 えられるのか いろいろな 話 が 聞 けて 参 考 になりました 11
共 有 後 に 参 加 者 全 員 で 意 見 交 換 12
本 日 対 話 の 場 に 参 加 した 感 想 などを 共 有 最 後 に 全 員 で 車 座 になり 本 日 の 対 話 に 参 加 した 感 想 などを 共 有 しました 共 有 された 感 想 の 一 部 このような 取 り 組 みも 継 続 が 大 切 だと 思 います 広 田 の 人 達 による 話 し 合 いによって 新 しい 取 り 組 みを 生 み 出 し ていきたいと 思 います 限 られた 誰 かが 話 しをするのではなく 全 員 で 話 をしたり 知 恵 を 出 し 合 うことがとても 大 切 だと 感 じました 頭 の 中 でモヤモヤとあったものが この 場 に 出 せてよ かったです こういう 場 があることは とても 大 切 だと 思 い ます 他 の 人 がどんな 考 えをもっているのか それを 知 ること そのものが たいへん 勉 強 になりました 同 じ 陸 前 高 田 でも 広 田 町 にテーマを 絞 ると 違 うテーマ がでてくるのだと 分 かりました 今 回 広 田 でできて 嬉 しかったです また 広 田 で 開 催 でき るなら 同 じテーマで 話 をしてみたいと 思 います 課 題 や 思 いを 共 有 することの 大 切 さを 再 確 認 できました 次 回 も 同 じテーマで 話 し 合 いが 行 われるのであれば こ のテーマに 詳 しい 人 を 連 れてきたいと 思 いました 話 し 合 いの 内 容 は 地 域 活 性 化 に 関 するものが 多 かっ たように 思 います 他 の 地 域 に 住 んでいる 人 も 交 えて 話 し 合 いをすると 面 白 いかも 知 れません 13
次 回 以 降 の 開 催 日 程 次 回 〇 日 時 7 月 8 日 ( 日 )13:00~18:00ごろ 対 話 開 催 前 に 視 察 の 時 間 を 設 ける 可 能 性 があります 〇 場 所 陸 前 高 田 市 民 の 森 気 仙 大 工 左 官 伝 承 館 〇 テーマ 伝 承 館 や 市 民 の 森 に 建 設 予 定 の 宿 泊 研 修 施 設 の 活 用 方 法 次 々 回 〇 日 時 7 月 29 日 ( 日 )13:00~18:00ごろ 〇 場 所 広 田 地 区 公 民 館 ( 予 定 ) お 忙 しい 中 とは 存 じますが ご 参 加 お 声 がけのほど よろしくお 願 い 申 し 上 げます! 14
広 田 の 未 来 をつくる 対 話 の 開 催 前 後 に 行 った 取 り 組 み 箱 根 山 宿 泊 施 設 プロジェクト の 打 ち 合 わせと 視 察 広 田 町 に 開 設 予 定 の ぼうけん 遊 び 場 まきばっこ 視 察 15
箱 根 山 宿 泊 施 設 プロジェクト の 打 ち 合 わせと 視 察 箱 根 山 に 宿 泊 施 設 建 設 プロジェクトが 進 行 中 体 験 型 のワークショップも 企 画 予 定 とのこと 箱 根 山 からの 眺 望 箱 根 山 の 中 腹 にある 気 仙 大 工 左 官 伝 承 館 16
広 田 町 に 開 設 予 定 の ぼうけん 遊 び 場 まきばっこ 視 察 未 就 学 の 子 供 のための 冒 険 遊 び 場 が7/28にオープン 予 定 5/27( 日 )にはプレイベントが 開 催 されました 17