総 務 文 教 常 任 委 員 会 行 政 視 察 報 告 書 平 成 25 年 7 月 17 日 焼 津 市 議 会 議 長 石 田 昭 夫 様 総 務 文 教 常 任 委 員 会 報 告 者 池 谷 和 正 下 記 の 通 り 視 察 調 査 を 行 いましたので 概 要 につきましてご 報 告 致 します 1 期 間 : 平 成 25 年 5 月 14 日 ( 火 )~15 日 ( 水 ) 2 参 加 者 : 委 員 長 : 鈴 木 正 志 副 委 員 長 : 池 谷 和 正 委 員 : 斎 藤 寛 之 加 藤 與 志 男 鈴 木 浩 己 岡 田 光 正 3 視 察 先 及 び 概 要 (1) 埼 玉 県 朝 霞 市 : 学 校 給 食 におけるセンター 方 式 と 自 校 方 式 について (2) 千 葉 県 市 川 市 : 人 口 流 出 対 策 と 空 き 家 等 の 適 正 な 管 理 に 関 する 条 例 について 4 調 査 概 要 (1) 埼 玉 県 朝 霞 市 学 校 給 食 におけるセンター 方 式 と 自 校 方 式 について 1 朝 霞 市 の 背 景 として 朝 霞 市 は 都 心 から 20 km 圏 内 武 蔵 野 台 地 の 東 に 位 置 し 埼 玉 県 の 南 西 部 に 当 た り 南 は 東 京 都 練 馬 区 北 は 志 木 市 東 は 和 光 市 西 は 新 座 市 さらには 荒 川 を 隔 て て さいたま 市 戸 田 市 と 隣 接 している 人 口 約 13 万 1 千 人 世 帯 数 約 5 万 9 千 4 百 世 帯 が 暮 らしている 市 域 は 南 北 約 6.3 km 東 西 約 4.6 km 面 積 は 18.38 km2 市 内 には 荒 川 新 河 岸 川 黒 目 川 越 戸 川 の4つの 河 川 が 流 れており かつての 米 軍 基 地 跡 地 には 小 中 高 等 学 校 をはじめ 陸 上 競 技 場 体 育 館 図 書 館 公 園 など 各 種 の 公 共 施 設 が 整 備 され 市 民 のスポーツ 文 化 運 動 さらには 憩 いの 場 として 利 用 されている 2 朝 霞 市 の 学 校 給 食 センター 及 び 自 校 式 給 食 室 について ア) 朝 霞 市 におけるセンター 方 式 と 自 校 方 式 に 対 する 考 え 方
昭 和 40 年 の 給 食 開 始 以 来 朝 霞 市 で は 共 同 調 理 場 方 式 により 給 食 業 務 を 行 っ てきたが 平 成 17 年 3 月 の 市 長 選 にお ける 現 市 長 の 選 挙 公 約 や 国 から 平 成 17 年 7 月 施 工 の 食 育 基 本 法 に 基 づく 食 育 基 本 計 画 において 単 独 調 理 方 式 によ る 教 育 上 の 効 果 等 についての 周 知 普 及 を 図 る こととしていることから 食 育 の 推 進 を 図 るため 平 成 22 年 4 月 から 自 校 方 式 を 導 入 した 自 校 方 式 では 学 校 ごとにきめ 細 やかな 調 理 や 衛 生 管 理 が 可 能 であり より 一 層 の 食 育 の 充 実 や 地 産 地 消 の 推 進 が 図 れる 等 の 効 果 がある 反 面 建 設 費 その 後 の 維 持 費 等 の 課 題 もあり 現 時 点 では 小 学 校 を 優 先 的 に 改 築 工 事 に 併 せて 自 校 方 式 を 取 り 入 れる 形 でセンター 方 式 から 自 校 方 式 への 切 り 替 えを 検 討 している 3 併 用 方 式 としている 理 由 ア) 経 緯 朝 霞 市 では 昭 和 40 年 9 月 に 共 同 調 理 場 方 式 による 小 学 校 給 食 を 開 始 し 現 在 は 浜 崎 栄 町 溝 沼 の3つの 学 校 給 食 センターで 市 内 小 学 校 8 校 中 学 校 5 校 分 の 給 食 業 務 を 行 っている また 平 成 22 年 4 月 から 朝 霞 第 四 小 学 校 と 朝 霞 第 五 小 学 校 において 自 校 方 式 に よる 学 校 給 食 が 開 始 して 以 来 センター 方 式 自 校 方 式 の 併 用 で 給 食 業 務 を 行 って いる センター 方 式 から 自 校 方 式 への 切 り 替 えに 際 しては 食 育 の 充 実 食 物 アレ ルギー 対 応 等 の 観 点 から 優 先 的 に 小 学 校 から 整 備 を 行 い また 建 設 費 削 減 のため 基 本 的 に 校 舎 改 造 時 に 設 置 することとしているため 併 用 方 式 となっている イ) 効 果 自 校 方 式 においては 食 物 アレルギー 対 策 やランチルームでの 異 学 年 交 流 や 学 校 行 事 に 合 せた 給 食 提 供 ができたり 学 校 に 栄 養 士 が 配 置 される 等 児 童 の 給 食 に 対 す る 嗜 好 調 査 や 食 育 指 導 等 自 校 式 のメリットが 生 かされているとのこと ウ) 課 題 センター 方 式 と 自 校 方 式 で 公 平 性 を 保 つために 献 立 については 自 校 方 式 では 各 学 校 で 個 別 献 立 としているが 給 食 費 については 同 一 としている また 食 物 アレ ルギー 対 応 では センター 方 式 の 対 象 校 の 保 護 者 の 不 満 を 解 消 するために 毎 月 家 庭 に 配 布 している 献 立 表 にはその 日 使 用 する 食 材 の 詳 細 な 内 容 を 表 記 し 保 護 者 の 問 い 合 わせには 各 センターの 栄 養 士 が 食 材 の 内 容 表 を 提 出 する 等 きめ 細 やかな 対 応 を 今 後 も 実 施 していく 必 要 があるとのこと 給 食 センターの 課 題 では 各 センターの 老 朽 化 対 策 への 維 持 管 理 費 が 毎 年 上 昇 し ており 限 られた 予 算 の 中 で 計 画 的 な 修 繕 等 実 施 しているが 突 発 的 な 修 繕 等 も 頻 繁 に 発 生 しており 今 後 も 施 設 の 維 持 管 理 費 は 増 大 するものと 考 えられる
また 自 校 方 式 の 給 食 室 を 推 進 していくことについては 既 存 施 設 ( 未 設 置 小 学 校 ) の 調 査 から 多 大 な 経 費 や 場 所 が 必 要 となることから 難 しい 面 も 多 々ある 経 済 的 な 面 では 学 校 の 改 築 計 画 がある 場 合 に 給 食 室 を 一 体 的 に 設 置 していく としている 4センター 方 式 について ア) 効 果 センター 方 式 では 一 括 調 理 により 施 設 設 備 運 営 費 のコストが 安 く 抑 えられ 又 調 理 洗 浄 作 業 に 大 型 自 動 化 機 器 の 導 入 ができたことにより 作 業 の 合 理 化 が 図 れる 等 の 効 果 が 挙 げられている また 食 材 の 購 入 についても 統 一 献 立 となっていることか ら 食 材 の 安 価 な 購 入 が 可 能 となっており 集 中 管 理 により 事 務 管 理 労 務 管 理 衛 生 管 理 の 合 理 化 が 図 られ 調 理 員 の 急 な 休 みに 対 しても 弾 力 的 な 対 応 ができる と 考 えられる イ) 課 題 一 括 調 理 のため 各 学 校 の 要 望 に 応 えにくい 各 学 校 行 事 に 即 した 対 応 が 難 しい 食 物 アレルギー 児 童 生 徒 への 個 々の 対 応 が 難 しい 等 の 課 題 が 挙 げられる また 各 センターの 老 朽 化 対 策 に 経 費 が 毎 年 増 加 傾 向 にあり 計 画 的 な 修 繕 を 実 施 しているが 緊 急 的 な 修 繕 も 多 く 発 生 している 現 状 である 5 自 校 方 式 について ア) 効 果 食 物 アレルギーのある 児 童 生 徒 に 対 してきめ 細 かい 対 応 が 可 能 校 内 で 調 理 が 行 われていることにより 給 食 を 作 る 様 子 が 分 かり 学 校 栄 養 職 員 や 学 校 給 食 調 理 員 と 児 童 とのふれあいが 得 やすくなる 食 材 の 購 入 が 学 校 ごとになるため 購 入 量 が 尐 なく 購 入 しやすい 状 況 になること から 購 入 品 目 が 増 え 地 産 地 消 の 推 進 に 繋 がる 配 送 を 必 要 としないため 配 送 コストがかからない 学 校 行 事 に 合 わせた 給 食 提 供 が 可 能 等 の 効 果 が 挙 げられる イ) 課 題 給 食 室 設 置 時 に 多 大 な 初 期 投 資 が 必 要 となり 開 室 後 も 学 校 ごとに 人 件 費 や 維 持 管 理 費 用 がかかる 設 置 学 校 で 管 理 運 営 を 行 うため 学 校 の 専 務 や 管 理 に 係 る 負 担 が 増 加 する 現 在 調 理 業 務 は 直 営 とているが 今 後 自 校 方 式 化 に 伴 う 配 置 増 に より 将 来 的 には 調 理 業 務 の 委 託 化 の 検 討 も 必 要
6 朝 霞 市 の 取 り 組 みについて( 所 感 ) 朝 霞 市 は 小 学 校 10 校 中 学 校 5 校 の 計 15 校 (12,500 食 / 日 )を 擁 し 自 校 方 式 では 朝 霞 第 四 第 五 小 学 校 の2 校 で 行 われ 残 り 小 学 校 8 校 と 中 学 校 5 校 は3つの 給 食 センターにより 運 営 (いずれも 直 営 )されていた 学 校 給 食 予 算 は 給 食 費 など 予 算 歳 入 468,960 千 円 歳 出 1051,800 千 円 (H25 年 度 ) うち 人 件 費 は 予 算 の 26.5% (42 名 268,680 千 円 ) 本 市 の 学 校 給 食 事 業 と 事 業 規 模 はほぼ 同 等 で 給 食 費 につい ても 小 中 ともに 同 額 ( 小 3,800 円 / 月 中 4,300 円 / 月 )であるが 歳 出 予 算 では 本 市 の 2.4 倍 の 予 算 規 模 であった また 朝 霞 市 の 給 食 費 は 昭 和 40 年 より 公 会 計 で 行 われ 収 納 率 も 本 市 とほぼ 同 率 であった 保 護 者 の 立 場 であれば 自 校 方 式 を 希 望 することは 当 然 である 各 校 別 々の 献 立 を 用 意 し 各 校 に 栄 養 士 を 配 置 し 多 種 多 様 のアレルギー 対 策 職 員 と 児 童 との 学 校 給 食 を 通 したふれあい 等 これら 各 種 サービスをセンター 方 式 と 同 額 の 給 食 費 で 提 供 して いる また 防 災 対 策 面 に 於 いても 自 校 方 式 が 望 ましいことは 言 うまでもない しかし コスト 面 から 見 た 場 合 自 校 方 式 は 多 額 の 管 理 運 営 費 用 が 必 要 となる センター 方 式 では 食 材 の 一 括 購 入 人 件 費 管 理 運 営 費 用 等 において 自 校 方 式 に 比 べコスト 面 での メリットがはるかに 大 きい 尐 子 高 齢 化 が 確 実 に 進 む 将 来 を 考 えると 自 校 方 式 によ る 細 やかなサービスの 提 供 を 可 能 とする 適 正 な 給 食 費 を 保 護 者 に 求 め 無 理 の 無 い 管 理 運 営 すべきと 考 える 7 今 後 の 参 考 となる 事 項 ア) 焼 津 市 の 学 校 給 食 事 業 は 1 センターで 市 内 全 小 中 学 校 (22 校 12,400 食 / 日 ) の 給 食 を 供 給 しており コスト 面 では 朝 霞 市 の 運 営 に 比 べて 財 政 面 で 健 全 な 運 営 をされている しかしながら 昭 和 59 年 建 設 の 施 設 により 近 年 施 設 の 老 朽 化 が 目 立 ち 始 め 本 年 度 は 大 型 調 理 器 や 受 水 槽 の 更 新 など 施 設 整 備 費 も 計 上 されている センター 方 式 と 自 校 方 式 との 比 較 では それぞれ 一 長 一 短 はあるが 児 童 生 徒 の 食 育 や 地 産 地 消 への 対 応 またアレルギー 対 策 さらには 大 規 模 災 害 時 の 避 難 所 対 応 ( 炊 き 出 し)など 考 慮 すれば 自 校 方 式 にはかなりのメリットがある イ) 焼 津 市 においては 南 海 トラフ 区 域 で 発 生 が 予 想 される 大 地 震 に 対 する 地 震 津 波 避 難 対 策 等 また 他 の 面 での 防 災 対 策 上 においても 焼 津 市 沿 岸 部 にある 小 中 学 校 は 長 期 避 難 生 活 の 可 能 性 を 考 えて 給 食 は 自 校 方 式 とするべきと 考 える 沿 岸 部 より 離 れた 地 域 の 小 中 学 校 については 現 状 のセンター 方 式 が 望 ましい 従 って 地 域 別 の 自 校 方 式 とセンター 方 式 の 混 合 方 式 とな る また 多 様 にわたるアレルギー 対 策 は 両 方 式 において 今 後 の 大 きな 課 題 と 考 える
ウ) 小 学 校 のランチルーム(2 学 級 の 児 童 が 同 時 に 会 食 できる 場 所 ) アレルギー 対 策 用 の 調 理 室 衛 生 管 理 のためのドライ 方 式 採 用 などが 参 考 となった また 市 の 担 当 者 が 言 っていた 今 後 委 託 方 式 も 検 討 の 必 要 があるとの 発 言 があったが 本 市 と してはセンター 方 式 を 続 けるとしても 又 他 を 検 討 して 行 くにしても 同 時 に 費 用 対 効 果 だけでは 比 較 不 可 能 な 食 育 教 育 の 在 り 方 と 給 食 の 業 者 委 託 方 式 の 検 討 も 必 要 であると 感 じた エ) 自 校 方 式 のメリットは 分 かるが 各 学 校 へ 再 度 設 備 し 直 すとなるとかなりのコス トがかかるため 本 市 全 体 での 自 校 方 式 への 考 えは 今 の 段 階 では 無 理 があるのではないかと 疑 問 がある また 各 学 校 が 自 校 方 式 へ と 考 えた 時 それぞれの 学 校 で 食 品 や 衛 生 面 でどこまで 対 応 でき るか 調 査 研 究 をまずはやるべき だと 思 う 給 食 センター 老 朽 化 が 問 題 となっている 今 だからこそ 今 後 も 含 めた 対 応 を 早 急 にしな ければいけないと 思 う (2) 千 葉 県 市 川 市 人 口 流 出 対 策 と 空 き 家 等 の 適 正 な 管 理 に 関 する 条 例 について 1 市 川 市 の 背 景 として 千 葉 県 北 西 部 にある 人 口 約 47 万 人 面 積 57.40 平 方 キロメートル( 人 口 密 度 :8,180 人 /km2)の 市 で 千 葉 市 船 橋 市 松 戸 市 に 次 いで 千 葉 県 では 人 工 第 4 位 の 市 江 戸 川 および 旧 江 戸 川 をはさんで 東 京 都 の 隣 都 心 から 20 km 圏 内 に 位 置 し 首 都 圏 のベッ トタウンとして 発 展 していて 南 部 は 住 宅 地 としてひらけているが 北 部 の 傾 斜 地 等 には 豊 かな 自 然 が 斜 面 林 等 として 未 だ 残 っている 市 北 部 の 市 川 真 間 新 田 平 田 菅 野 八 幡 などは 市 の 木 であるクロマツも 多 く 静 かなたたずまいであり クロマツ の 繁 った 住 宅 街 の 存 在 や 歴 史 のある 町 で 古 刹 が 多 いこと 等 から 千 葉 の 鎌 倉 と 呼 ばれることもある 2 人 口 から 見 た 市 川 市 の 現 状 市 川 市 の 人 口 は 首 都 圏 の 住 宅 都 市 として 昭 和 30 年 代 後 半 から 急 速 に 増 加 してきた しかし 全 国 的 に 起 こ り 始 めた 尐 子 高 齢 人 口 減 尐 社 会 の 到 来 を 受 けて 大 きな 転 機 を 迎 えてい る 平 成 23 年 4 月 に 策 定 した 総 合 計 画 第 二 次 基 本 計 画 の 将 来 人 口 は 平 成
27 年 をピークと 見 込 んでいたが 実 際 には 平 成 22 年 7 月 をピークに 減 尐 が 顕 著 化 し てきたとのこと 平 成 21 年 10 月 と 24 年 10 月 の 常 住 人 口 を 比 較 すると 3 年 間 で 約 6,500 人 も 減 尐 しており この 傾 向 は 今 も 続 いているようである ここ 数 年 の 人 口 動 態 を 見 ると 出 生 数 の 減 尐 や 高 齢 化 による 死 亡 数 の 増 加 により 自 然 動 態 の 伸 びが 鈍 化 している 一 方 住 宅 都 市 である 市 川 市 の 特 徴 として 毎 年 3 万 人 以 上 の 方 が 転 入 転 出 している 社 会 動 態 は 平 成 21 年 以 降 転 入 者 が 急 減 したことにより 転 出 超 過 となっている 3 近 年 の 人 口 減 尐 の 要 因 市 川 市 の 人 口 が 減 尐 した 要 因 は 東 日 本 大 震 災 による 影 響 を 受 けた 一 時 的 なもの ではないとのこと 長 期 的 にみると 全 国 的 に 生 じている 尐 子 化 や 住 宅 都 市 特 有 の 課 題 である 世 帯 分 離 による 世 帯 人 数 の 減 尐 が 大 きな 影 響 を 与 えているとともに 住 宅 供 給 数 と 転 入 者 数 に 強 い 相 関 関 係 にある 市 川 市 において 近 年 の 景 気 低 迷 や 都 市 の 成 熟 により 建 築 動 向 が 沈 静 化 していることが 中 期 的 な 要 因 としてあげられる これら が 複 合 的 に 起 こったことで 人 口 が 減 尐 に 転 じたというのが 市 川 市 の 今 の 状 況 である とのこと 4 人 口 バランスの 変 化 平 成 24 年 度 に 実 施 した 新 たな 将 来 人 口 推 移 では 平 成 22 年 をピークに 人 口 減 尐 に 転 じている 結 果 となり 市 川 市 は 既 に 人 口 減 尐 社 会 に 突 入 している 国 勢 調 査 を 実 施 した 平 成 22 年 の 人 口 を 基 準 にとすると 第 二 次 基 本 計 画 の 計 画 終 期 である 平 成 32 年 で 約 2.1 万 人 減 基 本 構 想 の 目 標 年 度 である 平 成 37 年 で 3.7 万 人 減 が 予 測 される また 14 歳 以 下 の 年 尐 人 口 は 平 成 37 年 で 約 1.7 万 人 減 15 歳 から 64 歳 までの 生 産 年 齢 人 口 は 平 成 37 年 で 約 3.0 万 人 減 65 歳 以 上 の 老 年 人 口 は 平 成 37 年 で 約 3.3 万 人 増 となる 総 人 口 だけ 見 ると 平 成 37 年 と 平 成 2 年 は 同 程 度 であるが 65 歳 以 上 の 高 齢 者 は 約 3.2 万 人 が 11.9 万 人 へと 約 3.7 倍 に 増 加 し 年 齢 構 成 が 急 激 に 変 化 することが 予 想 されている 5 空 き 家 等 の 管 理 に 関 する 条 例 3 市 川 市 では 近 年 管 理 不 十 分 な 空 き 家 が 増 加 しており 防 災 防 火 防 犯 衛 生 上 の 観 点 から 生 活 環 境 に 影 響 を 与 える ようになってきたことから 市 民 等 の 生 命 身 体 及 び 財 産 の 保 護 並 びに 良 好 な 生 活 環 境 の 保 全 を 図 り 公 共 の 福 祉 の 増 進 に 寄 与 することを 目 的 とした 市 川 市 空 き 家 等 の 適 正 な 管 理 に 関 す る 条 例 を 制 定 し 平 成 25 年 1 月 1 日 より 施 行 した
6 市 川 市 の 取 り 組 みについて 所 感 平 成 22 年 をピークとして 毎 年 減 尐 が 続 き 平 成 24 年 度 は 約 6,500 人 の 人 口 流 出 と なった 特 に 転 入 者 の 減 尐 が 顕 著 でありその 原 因 として 近 年 市 内 に 大 型 プロジェクト が 無 いことが 挙 げられる 住 生 活 基 本 計 画 が 施 行 され 市 民 の 多 くが 住 み 続 けたい 街 を 目 指 している 市 内 には 昭 和 30~40 年 代 に 建 設 された 住 宅 が 多 く 所 有 者 も 高 齢 化 し ている こうした 高 齢 者 所 有 の 住 宅 を 若 い 世 代 ( 子 供 を 持 つ 世 帯 )に 利 用 してもらうこ とも 計 画 に 含 まれている しかし 住 宅 整 備 を 行 う 一 方 で 誰 も 住 まなくなった 空 き 家 が 目 立 ち 空 き 家 等 の 適 正 な 管 理 に 関 する 条 例 がH24 年 6 月 に 制 定 され 本 年 1 月 に 施 行 された 制 定 前 は 建 築 指 導 課 や 土 木 関 係 部 署 で 担 当 していたが 条 例 制 定 後 は 窓 口 が 一 元 化 され 関 係 部 署 はもとより 福 祉 税 務 担 当 など 各 課 が 連 携 し 迅 速 な 対 応 が 図 れることになった この 条 例 により 空 き 家 等 の 所 有 者 等 は 条 例 に 基 づ いて 空 き 家 等 が 管 理 不 全 な 状 態 にならないように 適 正 な 管 理 に 努 めることとなり 適 正 な 管 理 がなされない 場 合 は 市 は 空 き 家 等 の 所 有 者 等 に 対 して 必 要 な 措 置 を 講 じることが 出 来 ることとされた また 建 築 物 である 空 き 家 と 付 属 する 門 塀 等 の 工 作 物 にも 適 用 される 市 の 措 置 には 緊 急 安 全 代 行 措 置 命 令 代 行 措 置 行 政 代 執 行 などがあり これまで 空 き 家 等 は 306 件 が 把 握 され 86 件 が 実 施 済 み そのう ち 68 件 が 自 主 的 に 整 備 され 条 例 制 定 の 効 果 が 表 れていた 7 今 後 の 参 考 となる 事 項 ア) 現 在 焼 津 市 内 にも 早 急 に 撤 去 が 必 要 と 思 われる 適 正 に 管 理 されていない 空 き 家 がある 市 当 局 は 所 有 者 の 所 在 も 状 況 もすでに 判 明 しているとのことだが 所 有 者 が 高 齢 であり 経 済 的 な 問 題 から 除 去 が 難 しい 状 態 と 聞 いている 現 場 は 大 変 危 険 な 状 況 であり 強 制 定 期 な 除 去 が 早 急 に 必 要 である 焼 津 市 においても 尐 子 高 齢 化 人 口 流 出 人 口 の 自 然 減 尐 等 が 近 い 将 来 確 実 に 到 来 することを 考 えると 市 川 市 の 様 に 適 正 に 管 理 されていない 空 き 家 所 有 者 に 対 する 効 果 的 な 説 得 法 としても 早 急 な 条 例 化 が 必 要 と 考 える イ) 焼 津 市 においても 火 災 予 防 上 危 険 である 空 き 家 と 老 朽 危 険 建 築 物 と 合 わせて 30 軒 弱 の 建 築 物 が 存 在 しており 消 防 法 や 建 築 基 準 法 による 措 置 勧 告 や 命 令 等 の 規 定 があり 所 有 者 に 危 険 な 状 態 を 改 善 するようお 願 いするにとどまっ ている H23 年 11 月 議 会 市 長 答 弁 によれば 条 例 制 定 の 考 えはないと のことであるが 条 例 制 定 による 市 川 市 の 空 き 家 対 策 の 効 果 事 例 を 視 察 すれば このような 事 案 に 対 する 条 例 の 効 果 は 期 待 できるところで あり 市 民 の 安 全 確 保 のためにも 本 市 においても 早 い 機 会 に 制 定 する 必 要 があると 考 える
ウ) 焼 津 市 も 早 期 に 現 状 の 分 析 とともに 条 例 化 に 向 けた 検 討 を 早 期 に 図 っていく 必 要 を 感 じました 特 に 空 き 家 の 対 策 として 未 使 用 の 家 屋 の 固 定 資 産 税 増 額 の 検 討 空 き 家 再 生 ( 活 用 事 業 ) 防 災 性 や 防 犯 性 景 観 等 の 向 上 のための 諸 対 策 を 検 討 しな がら 条 例 化 の 方 向 へ 持 っていくべきであると 思 う 以 上 で 総 務 文 教 委 員 会 の 報 告 とします