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給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

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平 成 18 年 度 CFP 受 験 対 策 ラストスパート 用 レジュメ 2006 タックスプランニング サンプル 版 ~ 途 中 でページが 省 略 されている 部 分 があります 法 改 正 税 制 改 正 のまとめ CFP 試 験 頻 出 ポイント 集 株 式 会 社 住 まいと 保 険 と 資 産 管 理 http://www.fpcom.net http://www.mylifenavi.net CFP CERTIFIED FINANCIAL PLANNER およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー は CFP ボードの 登 録 商 標 で ライセンス 契 約 の 下 に NPO 法 人 日 本 FP 協 会 が 使 用 を 認 めています このレジュメのプリントアウトに 際 しては ファイル 印 刷 の 拡 大 / 縮 小 の 項 目 において 1 枚 あたりのページ 数 :2 ページ に 設 定 して A4 用 紙 に 印 刷 することをおすすめします

CFP ラストスパート 用 レジュメ 2006 タックスプランニング 目 次 法 改 正 税 制 改 正 のまとめ P3 1 国 税 と 地 方 税 所 得 税 概 論 P28 1-1 国 税 と 地 方 税 P28 1-2 所 得 税 のしくみ P29 2 各 種 所 得 の 計 算 P33 2-1 総 合 課 税 (1) P33 2-2 総 合 課 税 (2) P44 2-3 分 離 課 税 P50 3 損 益 通 算 P58 4 所 得 控 除 P64 5 税 額 控 除 と 定 率 減 税 P69 6 申 告 と 納 付 P72 7 個 人 住 民 税 個 人 事 業 税 P77 8 法 人 税 概 論 / 企 業 会 計 と 課 税 所 得 P83 9 損 金 P87 10 法 人 成 りのメリット デメリット P92 11 消 費 税 概 論 P97 2

法 改 正 税 制 改 正 のまとめ( 平 成 16~18 年 ) ここ 数 年 個 人 に 係 る 所 得 税 の 改 正 ( 増 税 )が 頻 繁 に 行 われています 今 後 もその 方 向 であることが 明 確 になっています このレジュメは 改 正 の 流 れを 掴 んでいただきたく 最 低 3 年 分 の 改 正 事 項 を 掲 載 しております 以 下 平 成 16~18 年 度 の 税 制 改 正 のうち 相 続 税 贈 与 税 関 連 を 除 き 主 なものをまとめました 平 成 18 年 度 改 正 の 主 なもの [ 個 人 所 得 課 税 ] 税 源 移 譲 に 伴 う 改 正 三 位 一 体 改 革 の 一 環 として 所 得 税 から 個 人 住 民 税 ( 国 から 地 方 )へ3 兆 円 の 税 源 移 譲 に 伴 い 平 成 19 年 度 分 以 降 の 所 得 税 住 民 税 の 税 率 構 造 を 改 めます < 所 得 税 > ~ 平 成 18 年 度 まで~ 課 税 所 得 税 率 ~330 万 円 10% ~ 平 成 19 年 度 以 降 ~ 課 税 所 得 ~195 万 円 5% 税 率 330 万 円 ~900 万 円 20% 900 万 円 ~1,800 万 円 30% 1,800 万 円 ~ 37% 195 万 円 ~330 万 円 10% 330 万 円 ~695 万 円 20% 695 万 円 ~900 万 円 23% 900 万 円 ~1,800 万 円 33% 1,800 万 円 ~ 40% < 住 民 税 > ~ 平 成 18 年 度 まで~ 課 税 所 得 税 率 ~200 万 円 5% ~ 平 成 19 年 度 以 降 ~ 課 税 所 得 税 率 200 万 円 ~700 万 円 10% 一 律 10% 700 万 円 ~ 13% 3

定 率 減 税 景 気 対 策 のために 暫 定 的 な 税 負 担 の 軽 減 措 置 として 導 入 された 定 率 減 税 を 平 成 19 年 1 月 ( 個 人 住 民 税 は6 月 ) 徴 収 分 から 廃 止 します 所 得 税 平 成 17 年 まで 平 成 18 年 平 成 19 年 所 得 税 の20% 相 当 額 20% 相 当 額 が25 万 円 を 超 える 場 合 は 25 万 円 所 得 税 の10% 相 当 額 10% 相 当 額 が12 万 5 千 円 を 超 える 場 合 は 12 万 5 千 円 廃 止 住 民 税 平 成 17 年 まで 平 成 18 年 平 成 19 年 住 民 税 の15% 相 当 額 15% 相 当 額 が4 万 円 を 超 える 場 合 は4 万 円 住 民 税 の7.5% 相 当 額 7.5% 相 当 額 が2 万 円 を 超 える 場 合 は2 万 円 廃 止 [ 法 人 関 連 税 制 ] 研 究 開 発 税 制 試 験 研 究 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 について 比 較 試 験 研 究 費 を 上 回 る 部 分 の 税 額 控 除 割 合 に5%を 加 える 措 置 を 講 じます 研 究 開 発 税 制 における 増 加 試 験 研 究 費 の 税 額 控 除 及 び 研 究 開 発 税 制 における 試 験 研 究 費 の 総 額 に 係 る 税 額 控 除 制 度 の 上 乗 せ 措 置 は 廃 止 します 適 用 期 間 平 成 18 年 4 月 1 日 から 平 成 20 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 について 適 用 します 情 報 基 盤 強 化 税 制 産 業 競 争 力 の 向 上 に 資 する 設 備 等 で 情 報 基 盤 の 強 化 を 促 進 するものの 取 得 等 をした 場 合 に 基 準 取 得 価 額 の50% 相 当 額 の 特 別 償 却 と 10% 相 当 額 の 特 別 税 額 控 除 を 選 択 適 用 できる 制 度 を 創 設 します (なお IT 投 資 促 進 税 制 は 廃 止 となります ) 適 用 期 間 平 成 18 年 4 月 1 日 から 平 成 20 年 3 月 31 日 までの 間 に 取 得 等 をする 対 象 設 備 について 適 用 します 4

中 小 企 業 投 資 促 進 税 制 中 小 企 業 の 生 産 性 向 上 のための 設 備 等 ( 一 定 の 機 械 装 置 電 子 計 算 機 貨 物 自 動 車 内 航 船 舶 )の 取 得 等 をした 場 合 に 7% 相 当 額 の 特 別 税 額 控 除 と 通 常 の 減 価 償 却 に 取 得 価 額 の30%を 上 乗 せする 特 別 償 却 の 選 択 適 用 ができる 制 度 について 対 象 資 産 に 一 定 のソフトウェア 等 を 加 えるとともに 適 用 期 限 を 平 成 20 年 3 月 31 日 まで 延 長 します 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 制 度 について (1) 交 際 費 等 の400 万 円 の 定 額 控 除 額 が 認 められる 法 人 の 対 象 は 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 法 人 (2) 定 額 控 除 額 (400 万 円 )までの 損 金 不 算 入 割 合 は10% (3) 平 成 15 年 4 月 1 日 ~ 平 成 20 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 に 適 用 されます ( 平 成 18 年 度 改 正 で 延 長 されました) 交 際 費 等 の 損 金 不 算 入 額 は 以 下 のとおりです 資 本 金 交 際 費 等 の 支 出 額 損 金 不 算 入 額 1 億 円 以 下 の 法 人 400 万 円 以 下 の 部 分 10% 400 万 円 超 の 部 分 全 額 1 億 円 超 の 法 人 全 額 全 額 (4) 損 金 不 算 入 となる 交 際 費 等 の 範 囲 から 1 人 あたり5,000 円 以 下 の 飲 食 費 ( 役 職 員 間 の 飲 食 費 を 除 く)を 除 外 します つまり 損 金 算 入 できること 5,000 円 の 判 断 は 基 本 的 に 消 費 税 抜 き ただし 税 込 経 理 を 行 っている 企 業 は 消 費 税 込 みでの 判 断 になる 同 族 会 社 の 留 保 金 課 税 の 見 直 し 中 小 企 業 の 財 務 基 盤 強 化 を 後 押 しするため 要 件 の 抜 本 的 見 直 しを 行 います (1) 一 定 の 同 族 会 社 に 対 する 留 保 金 課 税 の 停 止 の 取 り 扱 い < 平 成 18 年 3 月 31 日 までに 開 始 する 事 業 年 度 > 今 まで 留 保 金 課 税 不 適 用 の 条 件 1 設 立 後 10 年 以 内 の 中 小 企 業 者 2 中 小 企 業 新 事 業 活 動 促 進 法 の 経 営 革 新 計 画 の 承 認 を 受 けた 中 小 企 業 者 で 経 営 革 新 の ための 事 業 を 実 施 しているものの 平 成 15 年 4 月 1 日 ~ 平 成 18 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 3 前 期 末 自 己 資 本 比 率 ( 自 己 資 本 ( 同 族 関 係 者 からの 借 入 金 含 む)/ 総 資 産 )が50% 以 下 の 中 小 法 人 ( 当 期 末 資 本 金 1 億 円 以 下 ) 5

< 平 成 18 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 > これ 以 後 の 留 保 金 課 税 不 適 用 の 条 件 中 小 企 業 新 事 業 活 動 促 進 法 の 経 営 革 新 計 画 の 承 認 を 受 けた 中 小 企 業 者 で 経 営 革 新 の ための 事 業 を 実 施 しているものの 平 成 18 年 4 月 1 日 ~ 平 成 20 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 ( 上 記 1と3は 廃 止 ) (2) 同 族 会 社 の 判 定 基 準 の 改 正 < 平 成 18 年 3 月 31 日 までに 開 始 する 事 業 年 度 > 3 株 主 グループによる 株 式 の 保 有 割 合 が50% 超 ( 判 定 は 当 該 事 業 年 度 終 了 時 の 現 況 で 行 う) 同 族 会 社 となる 持 ち 株 割 合 自 己 資 本 比 率 50% 以 下 50% 超 50% 以 下 適 用 なし 同 族 会 社 ではない 50% 超 留 保 金 課 税 < 平 成 18 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 > 1 株 主 グループによる 株 式 の 保 有 割 合 が50% 超 (3) 留 保 控 除 額 の 改 正 < 平 成 18 年 3 月 31 日 までに 開 始 する 事 業 年 度 > 1~3のうち 最 も 多 い 金 額 1 所 得 基 準 所 得 等 の 金 額 35% 2 定 額 基 準 年 1,500 万 円 3 積 立 金 基 準 額 期 末 資 本 金 の25% 相 当 額 - 利 益 積 立 金 < 平 成 18 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 > 1~4のうち 最 も 多 い 金 額 1 所 得 基 準 所 得 等 の 金 額 40%( 中 小 法 人 は50%) 2 定 額 基 準 年 2,000 万 円 3 積 立 金 基 準 額 期 末 資 本 金 の25% 相 当 額 - 利 益 積 立 金 4 自 己 資 本 比 率 基 準 額 自 己 資 本 比 率 が30%に 達 するまでの 額 ( 自 己 資 本 比 率 が30% 未 満 の 中 小 法 人 のみ) サンプル 版 のため 次 のページより 合 計 21 ページが 省 略 されています 6

CFP 試 験 頻 出 ポイント 集 1. 国 税 と 地 方 税 所 得 税 概 論 1-1. 税 の 種 類 [ 国 税 と 地 方 税 ] (1) 国 税 所 得 税 法 人 税 相 続 税 贈 与 税 消 費 税 登 録 免 許 税 印 紙 税 など (2) 地 方 税 道 府 県 税 道 府 県 民 税 事 業 税 不 動 産 取 得 税 など 市 町 村 税 市 町 村 民 税 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 など [ 直 接 税 と 間 接 税 ] (1) 直 接 税 所 得 税 法 人 税 相 続 税 地 価 税 都 道 府 県 税 市 町 村 税 固 定 資 産 税 自 動 車 税 など( 納 税 義 務 者 = 担 税 者 ) (2) 間 接 税 消 費 税 酒 税 たばこ 税 など( 納 税 義 務 者 = 担 税 者 ) (3) 直 間 比 率 国 の 租 税 収 入 総 額 に 占 める 直 接 税 と 間 接 税 の 割 合 をいう [ 課 税 要 件 ] (1) 納 税 義 務 者 実 際 に 納 税 を 行 う 義 務 のある 人 (2) 課 税 対 象 課 税 の 対 象 となる 物 行 為 事 実 をいう 所 得 税 法 人 税 稼 いだ 所 得 相 続 税 贈 与 税 相 続 贈 与 により 取 得 した 財 産 消 費 税 資 産 譲 渡 商 品 やサービスの 購 入 消 費 など (3) 課 税 標 準 税 額 計 算 の 基 礎 となるもの 税 率 を 掛 けるもとの 金 額 所 得 税 法 人 税 一 定 の 方 法 により 計 算 した 所 得 金 額 相 続 税 贈 与 税 一 定 の 方 法 により 評 価 された 財 産 価 額 消 費 税 対 価 の 額 (4) 税 率 課 税 標 準 に 対 して 適 用 する 比 率 比 例 税 率 課 税 標 準 の 大 きさに 関 係 なく 一 定 累 進 税 率 課 税 標 準 が 大 きくなるとともに 税 率 も 大 きくなる 7

1-2. 所 得 税 のしくみ [ 所 得 税 の 概 要 ] (1) 暦 年 単 位 課 税 個 人 が1 月 1 日 から12 月 31 日 までの1 年 間 に 得 た 所 得 に 対 して 課 税 される (2) 所 得 とは 所 得 の 金 額 = 収 入 金 額 - 必 要 経 費 (3) 納 税 者 本 人 が 税 額 を 計 算 して 申 告 納 税 を 行 う 申 告 納 税 方 式 (10%~37%の4 段 階 ) (4) 超 過 累 進 課 税 (5) 総 合 課 税 と 分 離 課 税 ( 量 的 担 税 力 と 質 的 担 税 力 ) 1 原 則 的 には 所 得 を10 種 類 に 分 類 してそれぞれの 所 得 金 額 を 算 出 し これらを 合 計 して 累 進 税 率 を 課 す これを 総 合 課 税 という 2 土 地 等 建 物 の 譲 渡 所 得 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 ( 申 告 分 離 課 税 選 択 分 ) 山 林 所 得 退 職 所 得 については 別 に 単 独 で 税 率 を 課 す これを 分 離 課 税 という (6) 主 な 非 課 税 所 得 1 老 人 等 の 少 額 預 貯 金 等 一 定 の 利 子 や 財 形 貯 蓄 の 利 子 のうち 一 定 のもの 2 公 的 傷 害 年 金 公 的 遺 族 年 金 等 3 生 活 用 動 産 (30 万 円 超 の 宝 石 書 画 骨 董 等 は 除 く)の 譲 渡 4 給 与 所 得 者 の 通 勤 手 当 ( 月 額 最 高 10 万 円 ) 職 務 上 で 通 常 要 する 旅 費 等 5 身 体 の 障 害 に 起 因 した 損 害 保 険 の 保 険 金 心 身 の 損 害 についての 慰 謝 料 賠 償 金 等 [ 所 得 税 の 納 税 義 務 者 と 納 税 地 ] (1) 居 住 者 国 内 に 住 所 を 有 しまたは 現 在 まで 引 き 続 き1 年 以 上 居 所 を 有 する 個 人 で 次 の2 種 1 非 永 住 者 国 内 に 永 住 する 意 思 がなく かつ 現 在 まで 引 き 続 き5 年 以 下 の 期 間 国 内 に 住 所 または 居 所 を 有 する 個 人 ( 国 内 源 泉 所 得 および 国 外 源 泉 所 得 のうち 国 内 で 支 払 われたもの 国 外 から 送 金 されたものが 課 税 対 象 ) 2 非 永 住 者 以 外 非 永 住 者 以 外 の 居 住 者 (すべての 所 得 が 課 税 対 象 ) (2) 非 居 住 者 居 住 者 以 外 の 個 人 で 国 内 源 泉 所 得 のみ 課 税 対 象 となる (3) 納 税 地 国 内 に 住 所 があればその 住 所 が 原 則 的 な 納 税 地 になる 8

チェック 問 題 1. 法 人 税 所 得 税 消 費 税 は 全 て 国 税 である 2. 不 動 産 取 得 税 は 不 動 産 を 取 得 した 法 人 及 び 個 人 について 課 税 されるが 所 有 権 に 係 る 登 記 の 後 でよい 3. 所 得 税 は 固 定 資 産 税 と 同 様 に 賦 課 課 税 方 式 によって 課 税 される 4. 所 得 税 は 原 則 として 超 過 累 進 課 税 である 5. 退 職 所 得 は 総 合 課 税 されず 他 の 所 得 と 分 離 して 課 税 される 6. 譲 渡 所 得 にはその 内 容 により 総 合 課 税 となるものと 分 離 課 税 となるものがあるが 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 は 分 離 課 税 となる 7. 公 的 な 年 金 収 入 については 政 策 上 の 見 地 から 所 得 税 については 非 課 税 とされている 8. 固 定 資 産 税 は 道 府 県 民 税 であるが 毎 年 10 月 31 日 現 在 における 所 有 者 に 対 して 課 税 される 9. 居 住 者 は すべての 所 得 に 対 して 課 税 される 10. 非 居 住 者 には 日 本 の 所 得 税 が 課 税 されることはない 11. わが 国 の 税 体 系 は 所 得 税 を 基 幹 とした 間 接 税 中 心 の 租 税 構 造 である 9

解 答 解 説 1. 法 人 税 所 得 税 は 国 税 だが 消 費 税 は4%が 国 税 1%が 地 方 税 である 2. 不 動 産 取 得 税 には 所 有 権 の 有 無 に 係 る 登 記 の 有 無 は 関 係 ない 3. 固 定 資 産 税 は 賦 課 課 税 方 式 所 得 税 は 申 告 納 税 方 式 である 4. 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 など 所 得 金 額 にかかわらず 一 定 税 率 であるが 原 則 と して は 超 過 累 進 課 税 となっている 5. 退 職 所 得 は 分 離 課 税 である ただし 退 職 所 得 の 場 合 税 率 は 総 合 課 税 の 税 率 を 適 用 する 6. 譲 渡 所 得 の 内 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 と 土 地 等 建 物 に 係 る 譲 渡 所 得 については 分 離 課 税 となる 7. 老 齢 年 金 については 雑 所 得 として 課 税 される 8. 固 定 資 産 税 は 市 町 村 税 である ただし 一 定 以 上 の 大 規 模 な 償 却 資 産 については 道 府 県 固 定 資 産 税 として 道 府 県 税 となる また 1 月 1 日 現 在 における 所 有 者 に 課 税 9. 居 住 者 でも 非 永 住 者 に 該 当 する 場 合 は 国 内 源 泉 所 得 および 国 外 源 泉 所 得 のうち 国 内 で 支 払 われたもの 国 外 から 送 金 されたものが 課 税 対 象 となる 居 住 者 のうち 非 永 住 者 に 該 当 しなければ すべての 所 得 が 課 税 対 象 となる 10. 非 居 住 者 であっても 国 内 源 泉 所 得 については 課 税 対 象 となる 11. 所 得 税 法 人 税 相 続 税 は 直 接 税 である 納 税 義 務 者 と 税 負 担 者 が 同 一 人 である 税 を 直 接 税 という 10

ポイントのポイント! 問 題 の 出 され 方 としては 固 定 資 産 税 の 課 税 事 業 者 は 都 道 府 県 である か? か? などの 出 題 方 法 が 多 いのですが CFPレベルではその 知 識 単 独 で 回 答 できるものより 他 の 税 金 との 関 係 や 課 税 主 体 税 金 全 体 の 流 れを 理 解 した 上 での 設 問 となっています 税 率 を 掛 けるまでの 計 算 税 率 を 掛 けた 後 納 付 税 額 までの 計 算 など 一 つ 一 つ 現 在 位 置 を 確 認 しながら 各 種 問 題 を 解 くようにしてください 11

2. 各 種 所 得 の 計 算 2-1. 総 合 課 税 (1) [ 利 子 所 得 ] (1) 利 子 所 得 の 金 額 = 収 入 金 額 ( 源 泉 徴 収 前 の 金 額 ) (2) 利 子 所 得 となるもの 1 公 社 債 の 利 子 2 預 貯 金 の 利 子 3 公 社 債 投 資 信 託 ( 中 期 国 債 ファンドやMMF 等 )の 収 益 の 分 配 金 など (3) 非 課 税 になるもの 1 老 人 等 の 貯 蓄 に 係 る 利 子 元 本 350 万 円 までの 少 額 預 金 郵 便 貯 金 少 額 公 債 の 利 子 2006 年 から 老 人 (65 歳 以 上 の 人 )は 対 象 から 外 れ 遺 族 基 礎 年 金 寡 婦 年 金 を 受 け 取 ることのできる 妻 や 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 けている 人 が 対 象 となる 2 サラリーマンの 財 形 貯 蓄 に 係 る 利 子 元 本 合 計 550 万 円 までの 財 形 住 宅 貯 蓄 財 形 年 金 貯 蓄 財 形 年 金 貯 蓄 のうち 郵 便 貯 金 郵 便 年 金 保 険 商 品 にかかるものは 元 本 385 万 円 まで 3 当 座 預 金 の 利 子 4 納 税 準 備 預 金 の 利 子 (4) 利 子 所 得 は 支 払 を 受 ける 時 20% 源 泉 徴 収 ( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)されて 課 税 は 終 了 する 確 定 申 告 はできない ( 源 泉 分 離 課 税 ) (5) ( 参 考 ) 利 子 所 得 に 該 当 しない 利 子 1 役 員 等 の 勤 務 先 預 け 金 の 利 子 雑 所 得 2 学 校 債 組 合 債 の 利 子 雑 所 得 3 割 引 債 の 償 還 差 益 雑 所 得 4 定 期 積 金 相 互 掛 金 の 給 付 補 てん 金 雑 所 得 5 抵 当 証 券 の 利 息 雑 所 得 6 友 人 知 人 等 に 対 する 貸 付 金 の 利 子 雑 所 得 12

[ 配 当 所 得 ] (1) 配 当 所 得 の 金 額 = 収 入 金 額 - 株 式 等 の 元 本 を 取 得 するための 負 債 の 利 子 収 入 金 額 は 源 泉 徴 収 前 の 金 額 (2) 配 当 所 得 の 収 入 となるもの 1 法 人 から 受 ける 利 益 の 配 当 2 協 同 組 合 から 受 ける 剰 余 金 の 分 配 3 相 互 保 険 会 社 から 受 ける 基 金 利 息 4 公 社 債 投 資 信 託 以 外 の 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 など (3) 課 税 されない 配 当 所 得 1 オープン 型 証 券 投 資 信 託 に 係 る 特 別 分 配 金 2 元 本 350 万 円 以 下 の 老 人 等 の 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 (なお 老 人 (65 歳 以 上 の 人 )は2006 年 から 対 象 外 ) 3 元 本 550 万 円 までの 財 形 年 金 貯 蓄 財 形 住 宅 貯 蓄 に 係 る 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 ( 財 形 年 金 貯 蓄 のうち 郵 便 貯 金 郵 便 年 金 保 険 商 品 に 係 るものは 元 本 385 万 円 まで) (4) 課 税 方 式 < 未 上 場 株 式 等 の 場 合 > 1 原 則 は 総 合 課 税 (20% 源 泉 徴 収 の 上 要 確 定 申 告 )で 配 当 控 除 の 適 用 がある 2 1 銘 柄 1 回 の 配 当 が10 万 円 ( 中 間 配 当 は5 万 円 ) 以 下 の 場 合 は 少 額 配 当 (20% 源 泉 徴 収 のみで 確 定 申 告 不 要 配 当 控 除 なし)を 選 択 できる 住 民 税 は 非 課 税 < 上 場 株 式 等 の 場 合 > 配 当 等 に 対 する 源 泉 徴 収 率 軽 減 の 特 例 1 平 成 15 年 4 月 1 日 以 後 に 支 払 いを 受 ける 一 定 の 上 場 株 式 等 の 配 当 等 について 所 得 税 の 源 泉 徴 収 税 率 が20%から15%に 軽 減 されます 2 また 平 成 15 年 4 月 1 日 以 後 5 年 間 については 優 遇 税 率 となります 平 成 15 年 4 月 1 日 ~ 平 成 15 年 12 月 31 日 所 得 税 10%(うち3%は 地 方 交 付 税 へ) 平 成 16 年 1 月 1 日 ~ 平 成 20 年 3 月 31 日 所 得 税 7% 住 民 税 3%( 計 10%) 平 成 20 年 4 月 1 日 以 降 所 得 税 15% 住 民 税 5%( 計 20%) 上 場 株 式 等 の 配 当 所 得 に 係 る 申 告 不 要 特 例 の 適 用 上 限 額 の 撤 廃 1 平 成 15 年 4 月 1 日 以 後 に 支 払 いを 受 ける 一 定 の 上 場 株 式 等 の 配 当 等 では 少 額 配 当 申 告 不 要 制 度 適 用 対 象 となる1 回 の 支 払 い 金 額 の 適 用 上 限 が 撤 廃 される 13

2 つまり1 銘 柄 1 回 の 支 払 い 金 額 が5 万 円 ( 計 算 期 間 1 年 以 上 の 場 合 は10 万 円 ) 超 であっても 源 泉 徴 収 のみで 納 税 が 完 了 できる 申 告 不 要 を 選 択 できる 3 総 合 課 税 を 選 択 し 配 当 控 除 を 利 用 することも 可 能 である 注 : 大 口 株 主 ( 発 行 済 株 式 総 数 の5% 以 上 を 保 有 する 株 主 )については 上 場 株 式 等 であっても 従 来 通 りとなる ( 所 得 税 20%が 源 泉 徴 収 所 得 税 住 民 税 とも 確 定 申 告 による 総 合 課 税 少 額 配 当 申 告 不 要 制 度 選 択 可 ) 住 民 税 における 少 額 配 当 に 係 る 非 課 税 措 置 の 廃 止 平 成 16 年 1 月 1 日 以 後 に 支 払 いを 受 ける 上 場 株 式 等 の 配 当 等 については 住 民 税 の 少 額 配 当 (1 銘 柄 1 回 5 万 円 以 下 1 年 計 算 の 場 合 10 万 円 以 下 )の 非 課 税 措 置 は 廃 止 となる (5) 配 当 所 得 に 該 当 しない 配 当 1 人 格 のない 社 団 財 団 から 受 ける 収 益 の 分 配 雑 所 得 2 保 険 会 社 から 受 ける 契 約 者 配 当 金 生 保 損 保 保 険 料 控 除 計 算 の 際 支 払 保 険 料 から 控 除 3 土 地 信 託 の 信 託 配 当 内 容 に 応 じて 不 動 産 所 得 または 譲 渡 所 得 14

[ 不 動 産 所 得 ] (1) 不 動 産 所 得 の 金 額 = 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 (2) 不 動 産 所 得 の 収 入 金 額 となるもの 1 不 動 産 ( 借 地 権 等 を 含 む)の 貸 付 2 船 舶 航 空 機 の 貸 付 3 ネオンサイン 設 置 使 用 料 など (3) 総 収 入 金 額 と 計 上 時 期 1 通 常 の 地 代 家 賃 等 支 払 日 が 定 められている 場 合 その 定 められた 日 請 求 があったときに 支 払 うべきと 定 められている 場 合 請 求 をした 日 支 払 日 が 定 められていない 場 合 実 際 に 支 払 いを 受 けた 日 2 権 利 金 礼 金 資 産 の 引 渡 しのあった 日 3 更 新 料 契 約 の 効 力 発 生 の 日 4 敷 金 保 証 金 のうち 賃 借 人 に 返 還 を 要 しない 部 分 返 還 がないことが 確 定 した つど 確 定 した 金 額 (4) 必 要 経 費 1 租 税 公 課 貸 地 貸 家 にかかる 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 印 紙 税 不 動 産 取 得 税 登 録 免 許 税 等 ( 所 得 税 住 民 税 は 必 要 経 費 にはならない) 2 貸 家 の 修 繕 費 などの 管 理 費 支 出 した 年 度 の 必 要 経 費 として 計 上 資 本 的 支 出 は 除 く 資 本 的 支 出 資 産 の 使 用 可 能 年 数 を 延 長 させ または 資 産 の 価 値 を 増 加 させるための 支 出 修 繕 費 資 産 の 現 状 維 持 管 理 のための 支 出 3 貸 地 貸 家 にかかる 借 入 金 の 利 息 その 年 に 属 する 期 間 に 対 応 する 部 分 を 必 要 経 費 として 計 上 業 務 開 始 前 の 期 間 に 対 応 する 部 分 は 土 地 や 建 物 の 取 得 原 価 に 算 入 する 4 資 産 損 失 不 動 産 所 得 事 業 所 得 山 林 所 得 を 生 ずべき 業 務 用 固 定 資 産 の 取 り 壊 し 除 却 滅 失 などにより 生 じた 損 失 事 業 として 営 んでいる 場 合 資 産 損 失 の 金 額 ( 保 険 などで 補 てんされる 部 分 を 除 く) 事 業 として 営 んでいない 場 合 損 失 額 のうち 不 動 産 所 得 の 金 額 に 達 するまでの 金 額 15

5 建 替 えに 伴 い 支 払 った 立 退 料 取 壊 費 用 土 地 を 譲 渡 するための 取 壊 費 用 は 譲 渡 所 得 の 計 算 上 譲 渡 費 用 となる 6 貸 家 にかかる 損 害 保 険 料 7 一 定 の 親 族 に 対 して 支 払 う 家 賃 など 8 事 業 専 従 者 控 除 額 青 色 事 業 専 従 者 給 与 額 9 貸 家 にかかる 減 価 償 却 費 (5) 事 業 的 規 模 かどうかの 判 定 不 動 産 の 貸 付 け アパート 等 10 室 以 上 または 独 立 家 屋 5 棟 以 上 で 事 業 としての 貸 付 けとなる 16

[ 事 業 所 得 ] (1) 事 業 所 得 の 金 額 = 総 収 入 金 額 - 必 要 経 費 (2) 事 業 所 得 の 内 容 農 業 漁 業 製 造 業 卸 売 業 小 売 業 サービス 業 等 の 事 業 から 生 ずる 所 得 事 業 とは 対 価 を 得 て 継 続 的 に 業 を 行 っていること (3) 総 収 入 金 額 総 収 入 金 額 その 年 において 収 入 すべき 金 額 が 確 定 したもの 商 品 を 掛 けで 販 売 した 場 合 には 本 年 中 に 代 金 の 支 払 いがされなくても 販 売 した 年 において 総 収 入 金 額 に 計 上 する ( 発 生 主 義 ) (4) 必 要 経 費 事 業 所 得 の 総 収 入 金 額 を 得 るためにかかった 費 用 で 債 務 が 確 定 したもの ( 償 却 費 は 除 く)をいう 1 売 上 原 価 年 初 商 品 棚 卸 高 + 本 年 商 品 仕 入 高 - 年 末 商 品 棚 卸 高 2 租 税 公 課 事 業 税 固 定 資 産 税 自 動 車 税 印 紙 税 等 ( 所 得 税 住 民 税 延 滞 税 等 は 必 要 経 費 に 算 入 できない ) 3 借 入 金 の 利 子 4 貸 倒 損 失 売 掛 金 や 貸 付 金 などの 債 権 の 全 額 が 回 収 できない 事 が 明 らかな 場 合 5 減 価 償 却 費 建 物 や 機 械 装 置 などの 取 得 価 格 を 耐 用 年 数 にわたり 各 年 の 必 要 経 費 として 配 分 する 手 続 き 定 額 法 ( 取 得 価 格 - 残 存 価 格 ) 定 額 法 の 償 却 率 =1 年 分 の 償 却 費 残 存 価 格 = 取 得 価 格 の10% 定 率 法 ( 取 得 価 格 - 減 価 償 却 累 計 額 ) 定 率 法 の 償 却 率 =1 年 分 の 償 却 費 償 却 方 法 は 納 税 者 が 選 定 して 届 ける 届 けなかった 場 合 には 定 額 法 になる 1998 年 4 月 1 日 以 降 に 取 得 した 建 物 ( 本 体 のみ)は 定 額 法 のみの 適 用 となる 6 一 定 の 親 族 に 対 して 支 払 う 家 賃 など その 親 族 が 負 担 した 必 要 経 費 相 当 額 17

7 事 業 専 従 者 控 除 額 白 色 申 告 者 に 一 定 の 要 件 を 満 たした 親 族 がいる 場 合 に 専 従 者 1 人 につき 50 万 円 ( 配 偶 者 は86 万 円 )を 必 要 経 費 に 算 入 できる ただし ( 不 動 産 所 得 事 業 所 得 山 林 所 得 の 合 計 額 ) ( 事 業 専 従 者 人 数 +1) を 限 度 とする 8 青 色 事 業 専 従 者 給 与 額 青 色 事 業 専 従 者 給 与 に 関 する 届 出 書 を 提 出 した 者 に 一 定 の 要 件 を 満 たす 親 族 がいる 場 合 届 け 出 た 金 額 の 範 囲 以 内 で 金 額 が 適 正 ならば 給 与 賞 与 を 必 要 経 費 として 控 除 できる 9 一 定 の 要 件 を 満 たす 親 族 事 業 を 営 む 者 と 生 計 を 一 にする 親 族 (15 歳 以 上 )が その 事 業 に 原 則 その 年 を 通 じて6ケ 月 を 超 えて 従 事 すること (5) 事 業 所 得 の 課 税 方 法 原 則 として 他 の 所 得 と 合 計 して 総 合 課 税 の 対 象 となる 18

[ 給 与 所 得 ] (1) 給 与 所 得 の 金 額 = 収 入 金 額 - 給 与 所 得 控 除 額 (2) 給 与 所 得 の 収 入 金 額 となるもの 1 残 業 手 当 住 宅 手 当 家 族 手 当 などの 諸 手 当 2 不 動 産 所 得 事 業 所 得 山 林 所 得 の 計 算 上 必 要 経 費 とされた 事 業 専 従 者 控 除 額 や 青 色 事 業 専 従 者 給 与 (3) 給 与 所 得 の 収 入 金 額 にはならないもの 1 出 張 旅 費 や 転 任 に 伴 う 転 居 旅 費 などの 職 務 遂 行 上 のための 旅 費 で 通 常 必 要 と 認 められるもの 2 通 勤 手 当 のうち 通 常 必 要 と 認 められるもの( 最 高 月 10 万 円 まで) 片 道 35km 以 上 45km 未 満 20,900 円 (ただしその 運 賃 相 当 額 が20,900 円 超 の 場 合 は 運 賃 相 当 額 10 万 円 を 限 度 ) 片 道 45km 以 上 24,500 円 (ただしその 運 賃 相 当 額 が24,500 円 超 の 場 合 は 運 賃 相 当 額 10 万 円 を 限 度 ) (4) 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 収 入 金 額 40%( 最 低 65 万 円 ) 180 万 円 超 360 万 円 以 下 収 入 金 額 30%+18 万 円 360 万 円 超 660 万 円 以 下 収 入 金 額 20%+54 万 円 660 万 円 超 1,000 万 円 以 下 収 入 金 額 10%+120 万 円 1,000 万 円 超 収 入 金 額 5%+170 万 円 (5) 給 与 所 得 の 課 税 1 給 与 所 得 者 は 原 則 として 年 末 調 整 により 所 得 税 額 を 精 算 し 確 定 申 告 不 要 となる 2 2ケ 所 以 上 から 給 与 支 給 されている 場 合 給 与 収 入 ( 支 給 総 額 )が2,000 万 円 超 の 場 合 などは 確 定 申 告 が 必 要 となる 19

チェック 問 題 1. 利 益 の 配 当 剰 余 金 の 分 配 公 社 債 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 などが 配 当 所 得 の 収 入 と される 2. 申 告 不 要 とできる 少 額 配 当 は 所 得 税 で 申 告 した 場 合 でも 住 民 税 は 非 課 税 であり 所 得 税 で 申 告 した 場 合 は 配 当 控 除 の 適 用 を 受 けることができる 3. 所 得 税 において 源 泉 分 離 課 税 を 選 択 した 配 当 所 得 には 配 当 控 除 の 適 用 はない その 一 方 で 住 民 税 については 非 課 税 である 4. 勤 労 者 財 形 貯 蓄 ( 貯 蓄 型 の 場 合 )のうち 住 宅 財 形 と 年 金 財 形 についてあわせて 元 利 合 計 で550 万 円 までの 利 子 は 非 課 税 である 5. 借 地 権 の 設 定 などによる 受 ける 権 利 金 で 土 地 の 価 額 の1/2を 越 える 場 合 は 不 動 産 所 得 ではなく 譲 渡 所 得 となる 6. 不 動 産 の 貸 付 であっても 事 業 的 規 模 である 場 合 は 事 業 所 得 となる 7. 不 動 産 所 得 については 事 業 的 規 模 に 関 係 なく 記 帳 要 件 等 を 満 たせば 青 色 申 告 特 別 控 除 として45 万 円 若 しくは55 万 円 の 控 除 が 認 められる 8. 不 動 産 所 得 の 計 算 上 借 入 利 息 はすべて 必 要 経 費 とすることができる 9. 給 与 所 得 者 の 場 合 給 与 所 得 と 退 職 所 得 以 外 の 収 入 が20 万 円 未 満 の 場 合 は 確 定 申 告 をしなくてもよい 10. 年 末 調 整 において 適 用 し 忘 れた 各 種 控 除 がある 場 合 確 定 申 告 において 控 除 を 受 ける ことはできない 11. 次 の 貸 家 の 取 得 価 額 はいくらか 取 り 壊 した 貸 家 の 帳 簿 価 額 300 万 円 新 築 貸 家 の 建 築 費 用 5,300 万 円 新 築 のための 借 入 金 利 子 100 万 円 20

解 答 解 説 1. 公 社 債 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 金 は 利 子 所 得 となる 公 社 債 投 資 信 託 以 外 の 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 は 配 当 所 得 2. 配 当 控 除 は 確 定 申 告 で 配 当 所 得 を 総 合 課 税 で 申 告 した 場 合 のみ 適 用 することが できる 3. この 場 合 住 民 税 については 非 課 税 とされず 総 合 課 税 される 4. 財 形 貯 蓄 の 非 課 税 限 度 額 や 少 額 預 貯 金 等 の 利 子 (マル 優 )などの 非 課 税 制 度 に ついては 金 融 資 産 運 用 設 計 を 参 照 5. 6. 事 業 的 規 模 に 関 係 なく 不 動 産 所 得 である 7. 事 業 的 規 模 でなければ 青 色 申 告 特 別 控 除 は10 万 円 となる 8. 借 入 利 息 についてはまったく 新 規 に 不 動 産 事 業 をはじめる 場 合 には 取 得 原 価 を 構 成 するものもある 9. 所 得 は20 万 円 未 満 ではなく20 万 円 以 下 収 入 と 所 得 のひっかけにも 注 意 10. 確 定 申 告 でしか 控 除 できないものは 所 得 控 除 では 雑 損 控 除 医 療 費 控 除 寄 付 金 控 除 がある 税 額 控 除 では 配 当 控 除 や 適 用 1 年 目 のいわゆる 住 宅 ローン 特 別 控 除 などがある 11. 解 答 5,300 万 円 最 初 の 資 料 に 取 り 壊 した 貸 家 とあるので すでに 不 動 産 事 業 を 開 始 している この 場 合 の 借 入 れ 利 子 は 必 要 経 費 新 規 事 業 か 継 続 事 業 かで 取 り 扱 いがことなるので 注 意 が 必 要 21

ポイントのポイント! 確 定 申 告 不 要 制 度 を 選 択 したうえでの 配 当 所 得 の 正 しい 金 額 の 算 定 利 息 税 金 建 築 価 額 いろいろなものがごちゃまぜになった 中 での 正 しい 取 得 価 額 の 算 定 その 後 の 減 価 償 却 計 算 や 譲 渡 所 得 の 計 算 に 影 響 を 及 ぼすので 重 要 度 大 給 与 収 入 金 額 から 給 与 所 得 額 の 算 定 不 動 産 所 得 の 計 算 で 収 入 に 計 上 すべき 正 しい 金 額 の 把 握 係 争 があった 場 合 賃 上 げ 交 渉 が 難 航 している 場 合 など 実 務 に 即 した 設 問 が 多 い サンプル 版 のため 次 のページより 約 60 ページが 省 略 されています 22