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Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

別記

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4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

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1. 業 務 目 的 豊 見 城 市 においては スポーツコンベンションによる 地 域 振 興 を 目 標 として 掲 げ 2020 年 東 京 オリンピック パラリンピック( 以 下 オリ パラ)の 開 催 に 連 動 し た より 具 体 的 な 振 興 方 策 として オリ パラ 競 技 団

学校安全の推進に関する計画の取組事例

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

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一般競争入札について

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

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0605調査用紙(公民)

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

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(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

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Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

公表表紙

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

大田市固定資産台帳整備業務(プロポーザル審査要項)

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

/ 5 ページ 身 近 な 普 通 名 詞 を 覚 えさせ 絵 カードや 言 葉 絵 本 などを 使 い 身 近 な 生 活 に 関 わる 固 有 名 詞 をマッチングさせ 集 合 名 詞 の 概 念 を 身 に 付 けさせ 普 通 名 詞 の 絵 カードや 字 単 語 カードを 見 本 に 従 っ

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ

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積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

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40 宮崎県

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慶應義塾利益相反対処規程

第1章 総則

答申第585号

官 庁 営 繕 事 業 の 事 後 評 価 表 事 業 名 かいじょうほあんだいがっこう(そうごうじっしゅうとう) 海 上 保 安 大 学 校 ( 総 合 実 習 棟 ) 実 施 箇 所 呉 市 若 葉 町 5-1 該 当 基 準 事 業 完 了 後 3 年 間 が 経 過 した 事 業 事 業 諸

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

全設健発第     号

2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

( 教 育 職 員 免 許 状 の 取 得 ) 第 9 条 教 育 職 員 免 許 状 ( 幼 稚 園 教 諭 二 種 免 許 状 )を 取 得 しようとする 者 は 教 育 職 員 免 許 法 に 基 づき 別 表 2に 掲 げる を 修 得 しなければならない 2 教 育 職 員 免 許 状 の

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耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

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守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

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定款  変更


Transcription:

平 成 23 年 度 サイエンス パートナーシップ プロジェクト 講 座 型 学 習 活 動 実 施 報 告 書 整 理 番 号 BG110055 1. 実 施 機 関 実 施 機 関 名 文 京 学 院 大 学 女 子 中 学 校 2. 連 携 先 ( 機 関 名 ) 1 東 京 理 科 大 学 2 明 治 大 学 3 立 命 館 大 学 4 レビ 設 計 室 5 国 立 西 洋 美 術 館 6 国 立 科 学 博 物 館 7 8 欄 が 足 りない 場 合 は 行 を 挿 入 して 記 載 してください 3. 講 座 名 講 座 名 絵 画 建 築 にひそむ 幾 何 学 数 学 活 用 の 中 学 校 数 学 科 への 導 入 実 践 4. 受 講 生 下 記 のうち 受 講 生 の 該 当 する 区 分 について をご 記 入 ください ( 複 数 選 択 可 ) 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 特 別 支 援 学 校 外 部 発 表 受 賞 取 材 など 該 当 するものがあれば 記 入 してください 実 施 日 表 彰 日 等 平 成 年 月 日 発 表 会 名 受 賞 名 等 発 表 者 等 所 属 氏 名 内 容 (web サイトの URL など) 欄 が 足 りない 場 合 は 文 字 のフォントを 下 げる セルを 広 げる 表 をコピーする 等 して 記 載 してください その 他 教 員 の 研 究 会 等 で SPP の 取 組 を 紹 介 した 近 隣 地 域 で SPP 交 流 会 を 開 催 した 等 成 果 公 開 を 実 施 した 場 合 は 記 入 してください 1 6 月 12 日 ( 日 )に 他 校 の 生 徒 教 員 を 招 き 5 月 31 日 に 実 施 した 講 座 と 同 内 容 の 講 座 を 実 施 した 参 加 総 数 は 生 徒 10 人 教 員 8 人 の 計 18 人 であった 2 9 月 の 学 園 祭 において 等 身 大 エイムズの 部 屋 を 含 む 学 習 内 容 の 展 示 発 表 を 行 った 2 日 間 の 学 園 祭 では 4500 名 を 超 える 来 場 者 があり 多 くの 小 学 生 中 学 生 がエイムズの 部 屋 の 体 験 をし その 不 思 議 さに 興 味 を 持 った 本 報 告 書 はホームページに 掲 載 し 他 機 関 への 情 報 提 供 資 料 とさせていただく 場 合 があります 個 人 情 報 等 を 記 載 する 際 には ご 注 意 ください 1/6

講 座 の 様 子 事 前 事 後 学 習 の 内 容 も 記 入 していただいて 構 いません 延 べ 受 講 人 数 137 名 概 要 第 一 回 5 月 31 日 ( 火 ) 時 間 受 講 人 数 25 名 午 前 数 学 教 具 のポリドロンを 用 いて 多 面 体 を 作 成 した まずは 正 多 面 体 とよばれる 5 つの 立 体 に 注 目 し 辺 の 数 や 頂 点 の 数 を 調 べながら 面 となる 図 形 枚 数 との 関 わりを 調 べた 最 終 的 にオイラーの 多 面 体 定 理 につなげ 証 明 をした 後 各 自 に 独 自 の 多 面 体 を 作 成 させ 多 面 体 定 理 が 成 り 立 っていることを 確 認 させた 午 後 数 学 ソフト Cabri Geometry II を 用 いて 図 形 の 性 質 について 学 んだ 基 本 操 作 の 学 習 後 頂 点 や 辺 を 動 か すことから 平 面 図 形 に 成 り 立 つ 性 質 を 発 見 し 様 々なことを 学 習 した その 後 ガモフの 宝 探 し 問 題 を 課 題 として 解 か せ 考 え 方 について 説 明 発 表 させた 第 二 回 8 月 3 日 ( 水 ) 時 間 受 講 人 数 24 名 午 前 立 体 模 型 (1 面 が 開 いた 状 態 の 立 方 体 の 中 に 小 さな 立 方 体 を 接 着 させたもの)を 作 成 し その 図 を 正 しく 描 く ことを 学 んだ (1 消 失 点 対 角 線 などを 利 用 し 一 枚 の 見 取 り 図 を 描 く 活 動 2 立 面 図 平 面 図 側 面 図 といった 数 値 をふくめた 情 報 をより 正 確 に 伝 えられる 図 面 を 描 く 活 動 ) 午 後 遠 近 法 の 発 生 と 歴 史 について 説 明 を 受 け 4 枚 の 絵 画 を 遠 近 法 の 観 点 から 眺 め 時 代 順 に 並 べる 活 動 を 行 った グループごとにお 互 いの 考 えとその 理 由 を 発 表 した 残 った 時 間 は 4 日 の 講 座 内 容 につながる グラフィッ クスソフト Google Sketchup の 操 作 方 法 を 学 んだ 第 三 回 8 月 4 日 ( 木 ) 時 間 受 講 人 数 24 名 午 前 Sketchup を 利 用 して 3 日 の 模 型 を3Dで 描 かせた その 後 2 人 ずつのグループになり 独 自 に 立 体 を 作 っ た 立 体 作 成 後 は その 立 体 を 3 日 に 学 習 した 図 面 を 利 用 して 表 現 した 他 のグループと 作 成 した 図 面 を 交 換 し 互 いの 立 体 を 図 面 から 描 かせる 活 動 を 行 った コミュニケーションツールとしての 図 面 を 意 識 できるよう 図 面 の 情 報 が 十 分 か 不 十 分 かに 注 目 しながら 発 表 を 行 った 午 後 27 日 の 錯 覚 講 座 につながらせるため エイムズの 部 屋 の 模 型 を 作 った 覗 き 穴 から 確 かに 錯 覚 が 起 きるこ とを 確 認 した 後 錯 覚 をより 効 果 的 に 起 こらせる 壁 の 模 様 を 考 えた 対 角 線 を 利 用 して 遠 近 感 のある 格 子 柄 を 描 き 効 果 的 な 色 づけを 行 った 第 四 回 8 月 22 日 ( 月 ) 時 間 受 講 人 数 19 名 第 三 回 までの 講 座 を 通 して 学 習 した 内 容 を 踏 まえて 国 立 西 洋 美 術 館 で 遠 近 法 の 観 点 を 入 れた 絵 画 の 鑑 賞 方 法 を 教 えていただいた 6 人 程 度 のグループに 分 かれ 45 分 のツアーを 終 えた 後 2 人 以 上 の 班 になり もっとも 遠 近 法 を 感 じた 作 品 など 各 班 4 点 の 作 品 を 選 んだ 写 真 撮 影 を 行 い 判 断 の 根 拠 となった 点 についての 説 明 を 加 えた 第 五 回 8 月 27 日 ( 土 ) 時 間 受 講 人 数 20 名 午 前 22 日 の 美 術 館 で 選 んだ4 点 の 作 品 について 選 んだ 作 品 と その 判 断 の 根 拠 となった 点 について 各 班 発 表 を 行 った 発 表 後 は 副 講 師 の 中 川 先 生 より 作 品 を 深 める 講 評 をいただいた 午 後 講 師 の 北 岡 先 生 より 錯 覚 についての 講 演 をしていただいた 多 様 な 錯 覚 の 紹 介 と 何 故 そのような 錯 覚 が 起 きてしまうのかについて 説 明 を 受 けた 第 六 回 9 月 18 日 ( 日 ) 時 間 受 講 人 数 14 名 午 前 だまし 絵 創 作 カードを 利 用 して だまし 絵 について 学 習 をした だまし 絵 だと 判 断 できる 根 拠 について 学 び 各 自 自 分 の 作 っただまし 絵 について それが 本 当 にだまし 絵 であることを 数 理 的 に 説 明 した その 後 上 下 反 転 のテ クニックを 生 かし オリジナルのだまし 絵 を 作 成 した 午 後 午 前 に 作 成 しただまし 絵 ( 不 可 能 立 体 )を 実 際 に 作 成 した 出 来 あがった 作 品 が 不 可 能 立 体 として 捉 えられる 視 点 は 一 か 所 しか 存 在 しないため それを 探 らせた その 後 ウェブカメラを 利 用 し 各 自 ( 合 計 3 種 類 の 不 可 能 立 体 と 1 種 類 の 不 可 能 モーションを 準 備 していただいた )の 作 品 を 写 して 確 認 した 2/6

第 七 回 2 月 12 日 ( 日 ) 2 時 間 受 講 人 数 11 名 各 自 学 習 内 容 からテーマを 設 定 し 画 用 紙 またはパワーポイントにまとめたものを 利 用 して 発 表 を 行 った お 互 いの 発 表 を 評 価 しあった 講 評 は 東 京 理 科 大 学 清 水 教 授 にお 願 いし 生 徒 の 視 点 を 更 に 広 げるようなアドバイスを 頂 い た 欄 が 足 りない 場 合 は 文 字 のフォントを 下 げる セルを 広 げる 等 して 記 載 してください 概 要 には 記 入 例 のように 実 施 日 実 施 日 数 実 施 時 間 数 に 関 する 情 報 を 記 載 してください 講 座 のねらい 企 画 立 案 評 価 など プランによって 記 入 する 箇 所 が 異 なります 1 講 座 のねらい 1 受 動 的 な 学 習 形 態 から 能 動 的 な 学 習 形 態 に: 生 徒 は 普 段 の 授 業 形 態 から 受 動 的 に 数 学 を 学 習 することに 慣 れすぎている 自 身 で 性 質 を 発 見 し 法 則 を 導 き 出 すという 活 動 がない 学 習 は 知 識 の 暗 記 につながってしま う そのため 受 動 的 な 学 習 をなるべく 少 なくし 生 徒 が 手 を 動 かし ものをつくりながら 学 習 する 能 動 的 な 学 習 を 多 くとりいれる 能 動 的 学 習 は 生 徒 が 色 々と 実 験 し 試 しにつくってみた 結 果 から 結 論 を 予 測 する 活 動 や お 互 いの 考 えを 話 し 合 い 結 論 を 見 つける 活 動 につながる 2 現 実 世 界 と 数 学 の 関 わりについて: 普 段 学 習 している 数 学 が 他 の 領 域 での ツール となり 役 に 立 つことを 学 習 する 数 学 という 科 目 の 有 意 性 は 通 常 の 授 業 では 伝 わりにくい 生 徒 からよく 出 る 質 問 が 何 故 これを 学 ぶの か である 学 習 を 数 学 のみに 限 定 してしまうと 数 学 の 持 つ ツール としての 力 が 伝 わらないため 美 術 建 築 と 合 わせて 学 習 する 3 数 学 の 楽 しさ: 数 学 という 用 語 が 学 習 授 業 学 校 で 教 えられるもの といったイメージにつながりすぎてい る 本 来 の 数 理 的 活 動 の 起 源 でもある ゲーム パズル 的 な 要 素 を 組 み 込 んだ 学 習 をすることで 本 来 数 学 がも つ 楽 しさに 目 を 向 けさせる そのためには 実 際 に 手 を 動 かす 活 動 と 紙 と 鉛 筆 だけではない 形 態 の 学 習 を 多 くと りいれる 4 教 員 の 成 長 : 授 業 へのテクノロジーの 導 入 は 謳 われて 長 いが 日 本 の 教 育 が 変 化 しない 理 由 の 一 つは 経 験 の ないものの 導 入 が 非 常 に 困 難 である 点 にある 本 講 座 を 通 して Cabri GeometryII や Google Sketchup など 普 段 の 授 業 にいきなり 取 り 入 れるには 難 しい 数 学 のソフトを 用 いた 授 業 を 教 員 が 経 験 することで 自 身 の 授 業 への 導 入 のきっかけとする 同 時 に 自 身 の 経 験 したことのない 形 態 のテクノロジー 導 入 型 授 業 を 疑 問 視 する 教 員 に とっては 目 を 開 くきっかけとなる 欄 が 足 りない 場 合 は 文 字 のフォントを 下 げる 未 記 入 のセルを 狭 め 記 入 するセルを 広 げる 等 して 記 載 してください 2 講 座 の 企 画 立 案 企 画 立 案 時 に 留 意 工 夫 した 点 を 記 入 してください A 連 携 先 の 確 保 協 力 体 制 の 充 実 のために 留 意 した 点 や 課 題 大 学 との 連 携 については 東 京 理 科 大 学 の 清 水 教 授 をのぞき 全 く 面 識 がなかったため 今 回 のように 快 諾 して いただけるとは 思 っておらず 開 始 するまでは 大 分 不 安 があった いざ 動 き 出 してみれば 著 名 な 大 学 教 授 ( 立 命 館 大 学 北 岡 教 授 明 治 大 学 杉 原 教 授 )の 日 本 の 教 育 のため のフットワークはとても 軽 く 今 回 の 結 果 に つながった 最 初 のメールでの 依 頼 をどのように 行 うかが 難 しかったが その 後 は 円 滑 に 進 んだ 北 岡 教 授 については 事 前 打 ち 合 わせが 行 いづらく やはり 近 隣 の 大 学 との 連 携 が 好 ましく 思 われた 建 築 士 の 中 川 氏 については 知 人 の 知 人 であり 建 築 士 でありながら 大 学 で 教 鞭 をとっていたため 授 業 の 構 成 や 展 開 について 最 も 依 頼 がしやすかった また 学 問 としての 数 学 でなく ツール としての 数 学 を 活 用 している 人 であったため 生 徒 には 数 学 の 新 しい 一 面 が 伝 わりやすかった これは 数 学 教 師 や 純 粋 数 学 の 教 授 には 難 3/6

しいことではないかと 思 う そのため 個 人 的 には 連 携 先 を 大 学 に 固 定 しない 方 が 幅 広 い 講 義 が 行 えるので はないかと 思 う 美 術 館 での 講 座 については 少 人 数 で 教 えられながら 鑑 賞 できる 点 を 考 慮 すると 今 回 のように 学 芸 員 の 方 にお 願 いをするのが 適 当 であったと 思 われる ただし 謝 金 が 発 生 しない 分 こちらの 意 図 はある 程 度 は 伝 えることが できるが そこまで 無 理 を 言 うことはできなかった また 担 当 する 学 芸 員 の 方 によって 生 徒 に 伝 えられた 内 容 及 びその 深 度 が 若 干 異 なっていたという 点 は 否 めない B 1の 講 座 のねらいを 達 成 するための 留 意 点 工 夫 点 1 受 動 的 な 学 習 形 態 から 能 動 的 な 学 習 形 態 に: 実 際 に 手 を 動 かす 活 動 を 多 く 取 り 入 れた 第 一 回 の 講 座 では ポ リドロンと Cabri GeometryII を 活 用 した 正 多 面 体 をつくるのも 図 形 の 性 質 を 発 見 するのも 生 徒 達 自 身 で 行 っ た 第 二 回 第 三 回 では 模 型 を 多 くつくった スチレンボードを 利 用 した 立 方 体 厚 紙 での 小 さな 立 方 体 手 のひ ら 大 のエイムズの 部 屋 など 実 際 につくった 模 型 と 方 眼 紙 を 利 用 して 立 体 を 平 面 に 描 いた また Google Sketchup を 利 用 して コンピュータグラフィックスにも 挑 戦 した 第 六 回 は だまし 絵 創 作 カードを 利 用 して 自 分 の だまし 絵 を 考 えた また 不 可 能 立 体 を3 種 類 の 内 から1つ 選 んで 作 成 した 中 学 生 の 集 中 力 は 途 切 れやすく 活 動 をふんだんに 盛 り 込 まない 講 義 形 式 ではなかなかついてこられないことがわかった ただし 活 動 中 心 にす ることで 本 来 ならば 過 程 としての 活 動 であるものに 意 味 を 求 めてしまい 活 動 の 結 果 として 伝 えたいことが 伝 わりにくい 点 には 気 を 付 けて 授 業 を 構 成 しなければならなかった 2 現 実 世 界 と 数 学 の 関 わりについて: 美 術 で 活 用 する 遠 近 法 の 中 には 多 くの 相 似 図 形 が 存 在 するということ ま た 建 築 の 世 界 で 活 用 する 図 面 の 基 礎 は 中 学 1 年 の 数 学 で 学 習 している 投 影 図 にあるという 事 実 は 数 学 と 他 分 野 のつながりを 感 じさせた 普 段 学 習 している 数 学 が 他 の 領 域 での ツール となり 役 に 立 つことがしっかり と 伝 わった 3 数 学 の 楽 しさ: ポリドロンや エイムズの 部 屋 不 可 能 立 体 など 実 際 にものをつくる 活 動 を 通 して 楽 しく 学 ぶこと ができた 紙 と 鉛 筆 だけで 学 ぶ 立 体 図 形 には 苦 手 意 識 を 持 つ 生 徒 が 多 いが 実 際 に3 次 元 の 立 体 を 作 成 し 目 にすることにより 理 解 が 深 まった 4 教 員 の 成 長 : 生 徒 の 発 表 をどのように 行 わせるか どのような 流 れで 授 業 を 行 うかなど 事 前 打 ち 合 わせをしっ かりと 行 ったことで 自 身 の 授 業 構 成 力 が 向 上 した また 積 極 的 に 講 座 に 参 加 した 校 内 の 教 員 にとっては 黒 板 とチョークのみでない 数 学 の 授 業 の 可 能 性 を 感 じさせるきっかけとなった C 児 童 生 徒 の 思 考 力 判 断 力 を 更 に 向 上 させるために 企 画 した 活 動 や 工 夫 した 点 ( 問 題 解 決 のプロセスを 重 視 した 活 動 や 生 徒 自 ら 条 件 を 設 定 して 実 験 を 行 わせるような 活 動 など) 教 員 に 教 えられる 知 識 を 与 えられるのではなく 自 分 で 発 見 する 活 動 になるよう 時 間 をかけた ポリドロンを 用 いて 正 多 面 体 をつくる 際 も 性 質 や 作 り 方 を 教 えるのではなく 画 像 を 与 えて 生 徒 につくらせた 生 徒 はその 作 成 を 通 して 正 多 面 体 とよばれる 立 体 は1 頂 点 に 必 ず 同 じ 枚 数 の 面 が 集 まることや2すべて 合 同 な 正 多 角 形 の みで 構 成 されていることを 発 見 した 正 多 面 体 を 利 用 して 面 辺 頂 点 の 数 を 表 にまとめることから オイラーの 多 面 体 定 理 を 発 見 させた 生 徒 は 発 見 したことが 他 の 多 面 体 でも 成 り 立 つかどうかを 実 際 にそれぞれオリジナルの 多 面 体 を 作 成 し 数 を 数 えて 検 証 した Cabri Geometry II では 操 作 学 習 をかねて 四 角 形 の4 辺 の 中 点 をとり その 中 点 をつなげて 図 形 をつくった 生 徒 は 外 側 の 四 角 形 の 頂 点 を 移 動 させながら どのように 動 かしても 内 側 の 四 角 形 が 平 行 四 辺 形 になることに 気 付 いた その 後 外 側 の 四 角 形 の 頂 点 の2つを 重 ねて 三 角 形 に 変 形 したり 外 側 の 四 角 形 を 五 角 形 に 変 えてみた り 自 分 たちで 様 々な 変 更 を 加 えながら 成 り 立 つ 性 質 が 存 在 しないかを 検 証 した ガモフの 問 題 の 解 決 にあたっては 数 式 で 考 えるのではなく 実 際 に 条 件 を 満 たす 図 の 描 画 から 解 法 に 取 り 組 ん だ 学 校 の 数 学 では 大 抵 結 論 が 与 えられており その 前 提 で 証 明 に 取 り 組 むことが 多 いため 生 徒 の 興 味 は 低 4/6

い この 活 動 のように 自 身 で 結 論 を 探 し それを 証 明 する 活 動 は 少 ないため 自 身 で 発 見 するというプロセスを 加 えることにより 生 徒 の 証 明 への 好 奇 心 を 刺 激 することができた だまし 絵 創 作 カードの 中 には だまし 絵 として 成 り 立 たない 組 み 合 わせも 多 く 存 在 したため 生 徒 は 自 分 たちの 作 品 がだまし 絵 として 成 立 するかどうかを 話 し 合 って 検 証 した また 創 作 カードを 利 用 しただまし 絵 の 学 習 後 は 前 後 入 れ 替 えの 法 則 を 利 用 して オリジナルのだまし 絵 を 描 くことに 挑 戦 した D 児 童 生 徒 の 表 現 力 を 更 に 向 上 させるために 企 画 した 活 動 や 工 夫 した 点 (ディスカッションで 多 様 な 意 見 を 発 表 させるための 工 夫 や 科 学 的 根 拠 を 明 確 にしてプレゼンテーション レポート 作 成 をさせる 活 動 など) 手 を 動 かす 活 動 を 多 く 取 り 入 れた 点 も 一 つだが 活 動 はグループ 単 位 で 行 うようにした 意 見 交 換 が 活 発 に 行 わ れるよう 間 違 ってもいいので 自 由 に 発 言 するよう 促 した 正 多 面 体 の 学 習 においては 実 際 の 作 成 を 通 して 正 多 面 体 が5 種 類 しか 存 在 しない 理 由 を 考 えさせた 面 とな る 正 多 角 形 が3 種 類 しか 存 在 しない 理 由 は ポリドロンを 用 いて 正 六 角 形 を3 枚 組 み 合 わせて 見 せることで 多 く の 生 徒 の 気 付 きを 導 いた 正 多 面 体 の 辺 面 頂 点 の 数 の 間 に 成 り 立 つ 性 質 を 話 し 合 わせながら 発 見 させた オイラーの 多 面 体 定 理 につな がる 性 質 以 外 にも 多 くの 性 質 を 生 徒 は 発 見 した 遠 近 法 の 歴 史 の 学 習 後 は 4 人 ずつのグループで4 枚 の 絵 画 を 年 代 別 に 並 べる 活 動 を 行 った 班 毎 に 絵 画 の 印 刷 された 紙 を 配 ることで 生 徒 は 絵 画 に 直 接 消 失 点 を 書 き 込 むなどしながら 話 し 合 いを 進 めることができた 最 後 は 班 毎 の 結 果 を 理 由 とともに 発 表 した 図 面 Google Sketchup の 学 習 後 は 2 人 ずつの 班 になり Sketchup を 利 用 したオリジナルの 立 体 作 りに 取 り 組 ん だ 立 体 作 成 後 は 他 の 人 にその 立 体 を 伝 達 するのに 十 分 な 図 面 を 描 くのに 最 低 限 必 要 なものは 何 かを 話 し 合 いながら 平 面 図 立 面 図 断 面 図 を 描 いた その 後 逆 に 他 の 班 の 図 面 をもとに 立 体 を 復 元 する 活 動 に 取 り 組 んだ 最 終 的 に すべての 班 が 復 元 後 の 立 体 と 図 面 を 合 わせながら 何 故 その 立 体 になったかについて 発 表 を 行 った 国 立 西 洋 美 術 館 では 絵 画 と 遠 近 法 の 歴 史 について 説 明 を 受 けた 後 グループ 毎 に 最 も 遠 近 法 を 感 じた 作 品 遠 近 法 が 利 用 されていない 作 品 などを 決 め 写 真 撮 影 を 行 い 何 故 そのように 感 じたかについてレポートを 作 成 した その 次 の 講 座 の 前 半 1 時 間 を 利 用 してレポートの 内 容 を 班 毎 に 発 表 した 実 際 に 写 真 を 撮 ることで 直 接 絵 画 に 線 を 書 き 込 むことができ 遠 近 法 の 活 用 が 確 認 しやすかった だまし 絵 作 成 後 は 一 人 一 つ 自 分 のつくっただまし 絵 を 紹 介 し それがだまし 絵 と 判 断 できる 根 拠 について 説 明 した また 不 可 能 立 体 の 模 型 を 作 成 した 後 グループ 毎 に 不 可 能 に 見 える 視 点 を 探 し それを 全 体 の 前 で 発 表 した 最 後 の 発 表 会 では それまでに 学 習 した 内 容 を 踏 まえ それを 発 展 させるテーマを 設 定 させ パワーポイントを 利 用 して 発 表 を 行 った *2の 活 動 や 効 果 ( 興 味 関 心 の 喚 起 知 的 探 究 心 の 育 成 等 )について JST からのアンケート 調 査 以 外 3 講 座 の 評 価 方 法 で 実 施 機 関 が 独 自 に 評 価 を 行 った 場 合 は どのように 行 ったかを 具 体 的 に 記 入 し 評 価 結 果 や 生 徒 の 感 想 意 見 の 主 なものについて 記 載 してください 参 加 生 徒 へのヒアリング 調 査 から 感 じた 効 果 : 全 体 を 通 して 一 番 感 じることは 美 術 と 数 学 という 視 点 から 遠 近 法 を 中 心 に 講 座 を 組 み 立 てていったことは 生 徒 にと っても 教 員 にとっても 極 めて 新 鮮 で 新 しい 学 び のきっかけになったことである それぞれの 専 門 分 野 で 毎 回 の 講 座 が 遠 近 法 という 一 つのキーワードで 繋 がっていき 現 代 社 会 で 利 用 されているスマートフォンなどにも 利 用 されて いる 拡 張 現 実 の 先 端 技 術 を 学 ぶことができた また 一 方 日 常 生 活 の 中 に 潜 む 錯 覚 がいかに 多 く 私 たち 人 間 は 正 しく 周 りのものを 見 ているわけではないと 言 うことに 気 づかされたことは 何 よりの 成 果 であったと 思 う また 美 術 館 で 学 芸 員 の 方 から 遠 近 法 の 視 点 で 一 枚 の 絵 画 をじっくりと 見 つめることは 一 見 数 学 とは 無 縁 に 感 じられる 絵 画 の 5/6

鑑 賞 一 つとっても 数 学 的 な 視 点 で 鑑 賞 することができるようになったことは 大 変 有 意 義 なことであった ここにも 数 学 の 持 つ 素 晴 らしさや 法 則 の 美 しさを 体 験 できたように 思 う 今 後 このような 教 科 横 断 型 の 数 学 に 関 するプログラムを 作 り 上 げることは 数 学 教 育 でも 大 変 有 意 義 かつ 必 要 なこととであると 痛 感 した 4 講 座 の 評 価 結 果 上 記 およびアンケート 調 査 等 の 結 果 をふまえて 実 施 担 当 者 と して 今 回 の 講 座 を 評 価 してください 当 初 のねらいを 達 成 することができたか について 該 当 する 箇 所 に をご 記 入 ください 達 成 できた どちらかといえば 達 成 できた どちらかといえば 達 成 できなか った 達 成 できなかった 本 報 告 書 はホームページに 掲 載 し 他 機 関 への 情 報 提 供 資 料 とさせていただく 場 合 があります 6/6