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Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

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ただし 区 分 は 同 一 の 譲 渡 所 得 であっても 不 動 産 の 譲 渡 損 益 は 不 動 産 の 譲 渡 損 益 どうしで また 株 式 等 の 譲 渡 損 益 は 株 式 等 の 譲 渡 損 益 どうしで それぞれ 通 算 を 行 うことになっています( 次 項 の 損 益 通 算

Transcription:

第 63 回 税 理 士 試 験 所 得 税 法 第 一 問 50 点 問 1(30 点 ) 居 住 者 甲 の 取 扱 い ⑴ 受 取 損 害 賠 償 金 の 取 扱 い 1 非 課 税 所 得 とされる 場 合 次 に 掲 げる 所 得 については 所 得 税 を 課 さない イ 心 身 に 加 えられた 損 害 につき 支 払 を 受 ける 慰 謝 料 その 他 の 損 害 賠 償 金 (その 損 害 による 所 得 の 補 償 として 受 けるものを 含 む ) ロ 不 法 行 為 その 他 突 発 的 な 事 故 により 資 産 に 加 えられた 損 害 につき 支 払 を 受 ける 損 害 賠 償 金 ( 次 の2に 該 当 するものを 除 く ) ハ 心 身 又 は 資 産 に 加 えられた 損 害 につき 支 払 を 受 ける 相 当 の 見 舞 金 ( 次 の2に 該 当 するものを 除 く ) 2 収 入 金 額 とされる 場 合 事 業 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 行 なう 居 住 者 が 受 ける 次 のもので その 業 務 の 遂 行 によ り 生 ずべきこれらの 所 得 に 係 る 収 入 金 額 に 代 わる 性 質 を 有 するものは これらの 所 得 に 係 る 収 入 金 額 とする イ その 業 務 に 係 る 棚 卸 資 産 等 につき 損 失 を 受 けたことにより 取 得 する 損 害 賠 償 金 ロ その 業 務 の 全 部 又 は 一 部 の 休 止 転 換 廃 止 等 の 事 由 によりその 業 務 の 収 益 の 補 償 として 取 得 する 補 償 金 等 3 損 失 の 金 額 等 の 計 算 上 の 取 扱 い 医 療 費 控 除 の 対 象 とされる 医 療 費 を 補 てんするものとして 取 得 する 損 害 賠 償 金 等 は 医 療 費 控 除 額 の 計 算 上 医 療 費 の 金 額 から 控 除 する ⑵ 結 論 13ヶ 月 間 業 務 を 停 止 したことに 対 する 補 償 及 び2 汚 染 した 商 品 を 廃 棄 したことに 対 する 補 償 として 受 け 取 る 損 害 賠 償 金 は 上 記 ⑴2により 事 業 所 得 の 収 入 金 額 とする また 3 身 体 に 異 常 が 生 じたことに 対 する 補 償 として 受 け 取 る 損 害 賠 償 金 について は 上 記 ⑴1により 非 課 税 となるが このうち 医 療 費 の 補 填 を 目 的 として 支 払 いを 受 けるものは 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 医 療 費 の 金 額 から 除 かれることとなる 3 3 2 所 解 -1

2 居 住 者 乙 の 取 扱 い ⑴ 住 宅 について 受 けた 損 害 の 取 扱 い 1 雑 損 控 除 居 住 者 又 はその 者 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 その 他 の 親 族 でその 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 の 額 に 相 当 する 金 額 以 下 であるものの 有 する 資 産 ( 生 活 に 通 常 必 要 で ない 資 産 棚 卸 資 産 事 業 用 固 定 資 産 及 び 繰 延 資 産 山 林 を 除 く )について 災 害 又 は 盗 難 若 しくは 横 領 ( 以 下 災 害 等 という )による 損 失 が 生 じた 場 合 ( 災 害 等 関 連 支 出 をした 場 合 を 含 む )において その 年 におけるその 損 失 の 金 額 (その 支 出 を した 金 額 を 含 むものとし 保 険 金 等 により 補 てんされる 部 分 の 金 額 を 除 く 以 下 損 失 の 金 額 という )の 合 計 額 が 所 定 の 場 合 の 区 分 に 応 じ 所 定 の 金 額 を 超 えるとき は その 超 える 部 分 の 金 額 ( 以 下 雑 損 失 の 金 額 という )をその 居 住 者 のその 年 分 の 課 税 標 準 から 控 除 する 2 損 失 の 金 額 1の 損 失 の 金 額 は その 損 失 を 生 じた 時 の 直 前 におけるその 資 産 の 価 額 を 基 礎 とし て 計 算 するものとする 3 控 除 の 順 序 雑 損 控 除 と 他 の 所 得 控 除 とを 行 う 場 合 には まず 雑 損 控 除 を 行 うものとする 4 申 告 要 件 雑 損 控 除 の 適 用 については 確 定 申 告 書 の 提 出 の 際 所 定 の 書 類 の 提 示 又 は 書 類 の 添 付 が 必 要 とされている 5 雑 損 失 の 繰 越 控 除 確 定 申 告 書 を 提 出 する 居 住 者 のその 年 の 前 年 以 前 3 年 内 の 各 年 において 生 じた 雑 損 失 の 金 額 (この 規 定 又 は 雑 損 控 除 の 規 定 により 前 年 以 前 において 控 除 されたものを 除 く )は 所 定 の 順 序 により その 申 告 書 に 係 る 年 分 の 課 税 標 準 の 計 算 上 控 除 する ⑵ 別 荘 について 受 けた 損 害 の 取 扱 い 1 概 要 居 住 者 が 災 害 又 は 盗 難 若 しくは 横 領 により 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 について 受 けた 損 失 の 金 額 ( 保 険 金 損 害 賠 償 金 等 により 補 てんされる 部 分 の 金 額 を 除 く ) は その 者 のその 損 失 を 受 けた 日 の 属 する 年 分 又 はその 翌 年 分 の 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 すべき 金 額 とみなす 2 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 の 意 義 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 とは 次 に 掲 げる 資 産 とする イ 競 走 馬 ( 事 業 用 のものを 除 く )その 他 射 こう 的 行 為 の 手 段 となる 動 産 ロ 通 常 自 己 及 び 自 己 と 生 計 を 一 にする 親 族 が 居 住 の 用 に 供 しない 家 屋 で 主 として 趣 味 娯 楽 又 は 保 養 の 用 に 供 する 目 的 で 所 有 するものその 他 主 として 趣 味 娯 楽 保 養 又 は 鑑 賞 の 目 的 で 所 有 する 不 動 産 ハ 生 活 用 動 産 で 譲 渡 した 場 合 に 非 課 税 とされないもの 7 5 2 所 解 -2

3 損 失 の 金 額 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 の 災 害 等 による 損 失 の 金 額 は その 損 失 の 生 じた 日 にそ の 資 産 の 譲 渡 があったものとみなして 計 算 した 場 合 の 取 得 費 に 相 当 する 金 額 とする 4 控 除 の 順 序 1の 損 失 の 金 額 は 次 の 順 序 により 控 除 する イ まず その 損 失 の 金 額 をその 生 じた 日 の 属 する 年 分 の 短 期 保 有 資 産 に 係 る 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 すべき 金 額 とし その 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 しきれない 損 失 の 金 額 があるときは これをその 年 分 の 長 期 保 有 資 産 に 係 る 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 すべき 金 額 とする ロ イによりなお 控 除 しきれない 損 失 の 金 額 があるときは これをその 生 じた 日 の 属 する 年 の 翌 年 分 の 短 期 保 有 資 産 に 係 る 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 すべき 金 額 と し なお 控 除 しきれない 損 失 の 金 額 があるときは これをその 翌 年 分 の 長 期 保 有 資 産 に 係 る 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 すべき 金 額 とする ( 注 ) 課 税 標 準 とは 総 所 得 金 額 上 場 株 式 等 に 係 る 配 当 所 得 の 金 額 短 期 譲 渡 所 得 の 金 額 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 金 額 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 の 金 額 山 林 所 得 金 額 及 び 退 職 所 得 金 額 をいう 所 解 -3

問 2(20 点 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 に 基 づく 一 時 金 を 受 け 取 った 場 合 ⑴ 退 職 所 得 の 意 義 退 職 所 得 とは 退 職 手 当 一 時 恩 給 その 他 の 退 職 により 一 時 に 受 ける 給 与 及 びこれら の 性 質 を 有 する 給 与 ( 以 下 退 職 手 当 等 という )に 係 る 所 得 をいう ⑵ 退 職 手 当 等 とみなす 一 時 金 次 に 掲 げる 一 時 金 は 退 職 手 当 等 とみなす 1 国 民 年 金 法 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 規 定 に 基 づく 一 時 金 2 確 定 給 付 企 業 年 金 法 の 規 定 に 基 づいて 支 給 を 受 ける 一 時 金 ( 自 己 負 担 部 分 を 除 く ) 及 び 確 定 拠 出 年 金 法 の 規 定 に 基 づいて 支 給 を 受 ける 一 時 金 等 ⑵ 所 得 の 金 額 退 職 所 得 の 金 額 は その 年 中 の 退 職 手 当 等 の 収 入 金 額 から 退 職 所 得 控 除 額 を 控 除 した 残 額 の 1 2 に 相 当 する 金 額 とする 2 3 ⑶ 収 入 金 額 その 年 分 の 退 職 所 得 の 金 額 の 計 算 上 収 入 金 額 とすべき 金 額 は 別 段 の 定 めがあるもの を 除 き その 年 において 収 入 すべき 金 額 ( 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 な 利 益 を もって 収 入 する 場 合 には その 物 若 しくは 権 利 を 取 得 し 又 はその 利 益 を 享 受 する 時 に おける 価 額 )とする ⑷ 退 職 所 得 控 除 額 退 職 所 得 控 除 額 は 次 に 掲 げる 区 分 に 応 じそれぞれ 各 号 に 定 める 金 額 とする 1 勤 続 年 数 が20 年 以 下 である 場 合 40 万 円 勤 続 年 数 ( 最 低 80 万 円 ) 2 勤 続 年 数 が20 年 を 超 える 場 合 800 万 円 +70 万 円 ( 勤 続 年 数 -20 年 ) ( 注 ) 障 害 者 になったことに 直 接 基 因 して 退 職 したと 認 められる 場 合 には 上 記 により 計 算 した 金 額 に100 万 円 を 加 算 した 金 額 とする ⑸ 課 税 制 度 退 職 所 得 の 金 額 は 他 の 所 得 と 総 合 されることはなく 課 税 標 準 の 一 種 である 退 職 所 得 金 額 として 課 税 される ⑹ 確 定 申 告 を 要 しない 場 合 その 年 において 退 職 所 得 を 有 する 居 住 者 は 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 には 確 定 申 告 義 務 の 規 定 にかかわらず その 年 分 の 課 税 退 職 所 得 金 額 に 係 る 所 得 税 については 確 定 申 告 書 を 提 出 することを 要 しない 1 その 年 分 の 退 職 手 当 等 の 全 部 について 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 提 出 し て 所 得 税 の 徴 収 をされた 又 はされるべき 場 合 2 1に 該 当 する 場 合 を 除 き その 年 分 の 課 税 退 職 所 得 金 額 に 係 る 所 得 税 の 額 が その 年 分 の 退 職 手 当 等 につき 源 泉 徴 収 をされた 又 はされるべき 所 得 税 の 額 以 下 である 場 合 所 解 -4

2 懸 賞 クイズに 当 選 して 懸 賞 金 を 受 け 取 った 場 合 ⑴ 一 時 所 得 の 意 義 一 時 所 得 とは 利 子 所 得 配 当 所 得 不 動 産 所 得 事 業 所 得 給 与 所 得 退 職 所 得 山 林 所 得 及 び 譲 渡 所 得 以 外 の 所 得 のうち 営 利 を 目 的 とする 継 続 的 行 為 から 生 じた 所 得 以 外 の 一 時 の 所 得 で 労 務 その 他 の 役 務 又 は 資 産 の 譲 渡 の 対 価 としての 性 質 を 有 しないも のをいう ⑵ 所 得 の 金 額 一 時 所 得 の 金 額 は その 年 中 の 一 時 所 得 に 係 る 総 収 入 金 額 からその 収 入 を 得 るために 支 出 した 金 額 (その 収 入 を 生 じた 行 為 をするため 又 はその 収 入 を 生 じた 原 因 の 発 生 に 伴 い 直 接 要 した 金 額 に 限 る )の 合 計 額 を 控 除 し その 残 額 から 一 時 所 得 の 特 別 控 除 額 (50 万 円 ただしその 残 額 が50 万 円 に 満 たない 場 合 には その 残 額 )を 控 除 した 金 額 と する ⑶ 課 税 制 度 一 時 所 得 の 金 額 は 原 則 として 他 の 各 種 所 得 の 金 額 と 総 合 され 課 税 標 準 の 一 種 であ る 総 所 得 金 額 を 通 じて 課 税 されるが 一 時 所 得 の 金 額 はその 1 2 が 総 所 得 金 額 に 算 入 され 2 る 3 確 定 給 付 企 業 年 金 法 に 基 づく 一 時 金 の 支 払 者 における 源 泉 徴 収 ⑴ 源 泉 徴 収 義 務 居 住 者 に 対 し 国 内 において 退 職 手 当 等 の 支 払 をする 者 は その 支 払 の 際 その 退 職 手 当 等 について 所 得 税 を 徴 収 し その 徴 収 の 日 の 属 する 月 の 翌 月 10 日 までに これを 国 に 納 付 しなければならない ⑵ 源 泉 徴 収 税 額 上 記 により 徴 収 すべき 所 得 税 の 額 は 次 の 区 分 に 応 じそれぞれに 掲 げる 税 額 とする 1 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 の 提 出 がされている 場 合 その 支 払 う 退 職 手 当 等 の 金 額 から 退 職 所 得 控 除 額 を 控 除 した 残 額 の 1 2 に 相 当 する 金 2 額 に 総 合 課 税 の 税 率 を 乗 じて 求 めた 所 得 税 の 額 2 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 の 提 出 がされていない 場 合 その 支 払 う 退 職 手 当 等 の 金 額 に 20 100 の 税 率 を 乗 じて 計 算 した 金 額 に 相 当 する 税 額 ⑶ 退 職 所 得 とみなされる 一 時 金 に 係 る 源 泉 徴 収 退 職 手 当 等 とみなされる 一 時 金 の 支 払 いをする 場 合 において 規 約 に 基 づいて 拠 出 さ れた 掛 金 のうちに 加 入 者 の 負 担 した 金 額 があるときは 上 記 ⑵の 規 定 の 適 用 について は その 退 職 一 時 金 の 額 からその 負 担 した 金 額 を 控 除 した 金 額 に 相 当 する 退 職 手 当 等 の 支 払 いがあったものとみなす 2 所 解 -5

Z-63 63-C 第 二 問 答 案 用 紙 問 1 1 各 種 所 得 の 金 額 ( 単 位 : 円 ) 不 動 産 所 得 1 収 入 金 額 3,110,000 4,288,000 2 必 要 経 費 の 額 ⑴ 管 理 費 その 他 の 費 用 等 6,520,000-3,200,000-2,630,000-245,000-382,000=63,000 ⑵ 取 壊 し 費 用 3,200,000 ⑶ 立 退 料 2,630,000 ⑷ 租 税 公 課 245,000 ⑸ 減 価 償 却 費 382,000 ⑹ 資 産 損 失 1,260,000-382,000=878,000 ( 規 模 が 与 えられていないため 必 要 経 費 算 入 となるかが 不 明 であり 解 答 不 能 であるが 事 業 的 規 模 と 解 して 必 要 経 費 算 入 とする ) 必 要 経 費 の 額 合 計 ⑴+⑵+⑶+⑷+⑸+⑹=7,398,000 3 青 色 申 告 特 別 控 除 額 3,110,000-7,398,000= 4,288,000 0 4 不 動 産 所 得 の 金 額 4,288,000 事 業 所 得 1 収 入 金 額 ⑴ 売 上 高 547,438,000 16,877,779 ⑵ 雑 収 入 1,450,000-450,000-500,000=500,000 ⑶ 原 稿 料 20,000 ⑴+⑵+⑶=547,958,000 所 解 -6

( 単 位 : 円 ) 2 必 要 経 費 の 額 ⑴ 製 造 原 価 383,240,500 ⑵ 販 売 費 管 理 費 等 133,623,800-150,000-1,120,000-210,000-2,470,000 =129,673,800 ⑶ 青 色 事 業 専 従 者 給 与 300,000 12=3,600,000 ⑷ 減 価 償 却 費 1 機 械 装 置 ( 新 ) 15,200,000+150,000+1,120,000=16,470,000 イ 普 通 償 却 費 16,470,000 0.200 2 12 =549,000 ロ 特 別 償 却 費 16,470,000 30%=4,941,000 計 5,490,000 2 コジェネレーション 設 備 (6,530,000+210,000-500,000) 0.133 9 12 =622,440 3 機 械 装 置 ( 資 本 的 支 出 ) (どの 機 械 装 置 に 係 るものか 及 び 支 出 月 が 不 明 であり 解 答 不 能 であるため 解 答 上 考 慮 しない ) 4 建 物 ( 工 場 ) 62,300,000 0.9 0.033=1,850,310 5 給 排 水 設 備 2,130,000 0.9 0.066=126,522 ( 旧 定 率 法 償 却 率 が 与 えられていないため 解 答 不 能 であるが 旧 定 額 法 で 解 答 する ) 6 機 械 装 置 ( 旧 )17,664,486 0.250=4,416,121 7 普 通 自 動 車 350,154 0.417=146,014<4,200,000 0.05776=242,592 改 訂 償 却 350,154 0.500 50%=87,538 8 軽 自 動 車 8,931 0.833=7,439<623,000 0.02789=17,375 改 訂 償 却 8,931 1.000-1=8.930 減 価 償 却 費 計 1~8 12,601,861 ⑸ 原 稿 経 費 30,000 必 要 経 費 合 計 ⑴~⑹ 529,401,161 3 青 色 申 告 特 別 控 除 額 547,958,000-529,146,161=18,811,839>650,000 650,000 4 事 業 所 得 の 金 額 547,958,000-529,146,161-650,000=18,161,839 所 解 -7

( 単 位 : 円 ) 譲 渡 所 得 総 合 長 期 (ゴルフ 会 員 権 ) 1. 総 収 入 金 額 300,000 3,720,000 2. 取 得 費 10,000,000-6,000,000=4,000,000 3. 譲 渡 費 用 20,000 1.-2.-3.= 3,720,000 山 林 所 得 1. 総 収 入 金 額 600,000 2. 必 要 経 費 100,000 0 3. 特 別 控 除 500,000 1.-2.-3.=0 一 時 所 得 1. 総 収 入 金 額 900,000 ⑴ 満 期 返 戻 金 8,000,000 ⑵ 時 効 取 得 1,000,000 ⑶ 奨 励 金 100,000 合 計 9,100,000 2. 支 出 した 金 額 ⑴ 満 期 返 戻 金 7,550,000 ⑵ 時 効 取 得 150,000 合 計 7,700,000 3. 特 別 控 除 9,100,000-7,700,000=1,400,000>500,000 500,000 1.-2.-3.=900,000 2 課 税 標 準 額 ( 単 位 : 円 ) 総 所 得 金 額 損 益 通 算 やり 方 2 4,288,000+18,161,839=13,873,839 11,053,839 3,720,000+900,000= 2,820,000 2,820,000+13,873,839=11,053,839 所 解 -8

3 所 得 控 除 額 ( 単 位 : 円 ) 所 得 控 除 額 の 合 計 額 1. 医 療 費 控 除 1,252,100-100,000(*)=1,152,100 5,292,100 (*) 15,118,839 5 >100,000 100,000 100 2. 社 会 保 険 料 控 除 770,000+480,000=1,250,000 3. 生 命 保 険 料 控 除 ⑴ 一 般 1 200,000-80,000=120,000>80,000 40,000 2 37,500+(80,000-50,000) 1 4 =45,000 1+2=85,000>40,000 旧 生 命 保 険 料 のみ 45,000 ⑵ 介 護 医 療 20,000+(40,000-20,000) 1 2 =30,000 ⑶ 個 人 年 金 37,500+(100,000-50,000) 1 4 =50,000 ⑴+⑵+⑶=125,000 120,000 120,000 4. 地 震 保 険 料 控 除 65,000>50,000 50,000 5. 障 害 者 控 除 750,000 ( 母 ) 6. 配 偶 者 控 除 7. 配 偶 者 特 別 控 除 青 色 事 業 専 従 者 適 用 なし 8. 扶 養 控 除 母 960,000 1,200,000 0 580,000 長 女 630,000 次 女 380,000 扶 養 控 除 額 580,000+630,000+380,000=1,590,000 9. 基 礎 控 除 380,000 10. 所 得 控 除 額 の 合 計 額 1.~9. 合 計 5,291,100 4 課 税 所 得 金 額 等 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 11,053,839-5,291,100=5,762,739 5,762,000 5,762,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) 所 解 -9

5 税 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 される 所 得 金 額 に 対 する 税 額 課 税 総 所 得 金 額 に 対 する 税 額 5,762,000 20%-427,500=724,900 724,900 税 額 控 除 1. 雇 用 者 の 数 が 増 加 した 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 ⑴ 200,000 2=400,000 448,414 ⑵ 724,900 16,877,779 20%=141,214 ⑴>⑵ ⑵ 141,214 17,327,779(*) (*) 16,877,779+900,000 1 2 =17,327,779 ( 要 件 をすべて 満 たしているものと 解 して 解 答 する ) 2. 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 に 寄 付 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 ⑴ (20,000(*)-2,000) 40%=7,200( 百 円 未 満 切 捨 ) (*) 20,000 11,053,839 40% 20,000 ⑵ 724,900 25%=181,225 181,200( 百 円 未 満 切 捨 ) ⑴<⑵ ⑴ 7,200 3. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 ⑴ 判 定 9,759,779 30,000,000 6,000,000-1,000,000=5,000,000>300,000 適 用 あり ⑵ 控 除 額 5,000,000>3,000,000 3,000,000 10%=300,000 ( 百 円 未 満 切 捨 ) ( 一 般 断 熱 改 修 工 事 等 の 標 準 的 な 費 用 の 額 が 与 えられていないが 限 度 額 を 超 えるものと 解 して 上 記 のように 解 答 する ) 予 定 納 税 額 10,640,000 5,320,000 2=10,640,000 申 告 納 税 額 724,900-448,414=276,486 276,400( 百 円 未 満 切 捨 ) 10,363,600 276,400-10,640,000= 10,363,600 所 解 -10

問 2 1 各 種 所 得 の 金 額 ( 単 位 : 円 ) 配 当 所 得 みなし 配 当 なし 0 不 動 産 所 得 1 収 入 金 額 16,040,000+46,000+30,000+80,000=16,196,000 10,537,734 2 必 要 経 費 の 額 ⑴ 管 理 費 等 4,390,000 ⑵ 減 価 償 却 費 1 建 物 65,000,000 0.026(*) 8 12 =1,126,666 (*) 47 年 -10 年 +10 年 0.2=39 年 1 39=0.0256 0.026 ( 中 古 資 産 の 耐 用 年 数 により 計 算 すると 39 年 での 償 却 となるが 償 却 率 が 与 えられていな いため 上 記 のように 解 答 する ) 2 太 陽 光 発 電 装 置 4,800,000 0.059 6 12 =141,600 ( 選 定 償 却 方 法 が 与 えられていないため 選 定 していないと 判 断 し 定 額 法 で 解 答 する ) 1+2=1,268,266 必 要 経 費 合 計 ⑴+⑵=5,658,266 3 不 動 産 所 得 の 金 額 16,196,000-5,658,266=10,537,734 所 解 -11

( 単 位 : 円 ) 給 与 所 得 1. 収 入 金 額 3,000,000 2. 給 与 所 得 控 除 額 (3,000,000-1,800,000) 30%+720,000=1,080,000 1,920,000 2 3. 給 与 所 得 の 金 額 3,000,000-1,080,000=1,920,000 退 職 所 得 1. 収 入 金 額 ⑴ 特 定 役 員 分 12,000,000 7,800,000 2 ⑵ 一 般 分 8,000,000 2. 退 職 所 得 控 除 額 8,000,000+700,000 (26 年 -20 年 )=12,200,000 ⑴ 特 定 役 員 分 ⑵ 一 般 分 400,000 4 年 =1,600,000 12,200,000-1,600,000=10,600,000 3. 退 職 所 得 の 金 額 ⑴ 特 定 役 員 分 ⑵ 一 般 分 12,000,000-1,600,000=10,400,000 8,000,000-10,600,000= 2,600,000 ⑴+⑵=7,800,000 譲 渡 所 得 分 離 長 期 譲 渡 所 得 分 離 長 期 ( 居 住 用 財 産 ) ⑴ 総 収 入 金 額 20,000,000 22,000,000 2 ⑵ 取 得 費 42,000,000 ⑴-⑵= 22,000,000 ( 租 税 特 別 措 置 法 第 41 条 の5の2は 要 件 が 不 明 のため 適 用 できないと 判 断 する ) 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 株 式 等 ⑴ 総 収 入 金 額 (48,000,000) 1 丙 譲 渡 分 150,000 200 株 =30,000,000 31,888,573 2 2 A 社 譲 渡 分 150,000 120 株 =18,000,000 ⑵ 取 得 費 (16,111,427) 1 丙 譲 渡 分 50,000 320 株 +780,000 156,250(*) 200 株 =10,069,642 350,000,000 2 A 社 譲 渡 分 50,000 120 株 +780,000 156,250 120 株 =6,041,785 350,000,000 (*) 1 株 あたりの 課 税 価 格 50,000,000 320 株 =156,250 ⑴-⑵=31,888,573 所 解 -12

( 単 位 : 円 ) 一 時 所 得 1. 総 収 入 金 額 満 期 保 険 金 50,000,000 26,500,000 2 2. 支 出 した 金 額 満 期 保 険 金 23,000,000 3. 特 別 控 除 50,000,000-23,000,000=27,000,000>500,000 500,000 1.-2.-3.=26,500,000 2 課 税 標 準 額 ( 単 位 : 円 ) 総 所 得 金 額 10,537,734+1,920,000+26,500,000 1 2 1 =25,077,734 25,077,734 分 離 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 22,000,000 0 0 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 金 額 31,888,573 退 職 所 得 金 額 7,800,000 3 所 得 控 除 額 ( 単 位 : 円 ) 所 得 控 除 額 の 合 計 額 824,681 所 解 -13

4 課 税 総 所 得 金 額 等 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 25,077,734-824,681=24,253,053 24,253,000( 千 円 未 満 切 捨 ) 24,253,000 退 職 所 得 の 金 額 課 税 退 職 所 得 金 額 0 ( 申 告 不 要 ) 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 の 提 出 の 有 無 及 び 源 泉 徴 収 税 額 が 与 えられていないため 当 該 申 告 書 の 提 出 があったものと 解 し 申 告 不 要 とする 分 離 課 税 の 課 税 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 0 株 式 等 に 係 る 課 税 譲 渡 所 得 等 の 31,888,573 31,888,000( 千 円 未 満 切 捨 ) 金 額 31,888,000 所 解 -14

5 税 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 される 所 得 金 額 に 対 する 税 額 1. 課 税 総 所 得 金 額 に 対 する 税 額 24,253,000 40%-2,796,000=6,905,200 11,688,400 2. 株 式 等 に 係 る 課 税 譲 渡 所 得 等 の 金 額 に 対 する 税 額 31,888,000 15%=4,783,200 税 額 合 計 6,905,200+4,783,200=11,688,400 税 額 控 除 1. 公 益 社 団 法 人 等 に 寄 付 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 ⑴ (100,000(*)-2,000) 40%=39,200( 百 円 未 満 切 捨 ) 39,200 (*) 100,000 (25,077,734+31,888,572+7,800,000) 40% 100,000 ⑵ 11,688,400 25%=2,922,100( 百 円 未 満 切 捨 ) ⑴<⑵ ⑴ 39,200 2. 認 定 長 期 優 良 住 宅 新 築 等 特 別 税 額 控 除 25,077,734+31,888,572+7,800,000=64,766,306>30,000,000 適 用 なし 2 源 泉 徴 収 税 額 362,160 申 告 納 税 額 11,688,400-39,200-362,160=11,287,040 11,287,000( 百 円 未 満 切 捨 ) 11,287,000 所 解 -15

所 得 税 法 第 63 回 税 理 士 試 験 講 評 合 格 ボーダーライン 理 論 問 1 22 点 問 2 13 点 計 35 点 計 算 問 1 15 点 問 2 10 点 計 25 点 合 計 60 点 理 論 問 1は 受 取 損 害 賠 償 金 雑 損 控 除 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 の 災 害 等 による 損 失 である 理 論 問 題 集 第 4 問 第 26 問 及 び 第 31 問 を 問 われている 殆 どの 受 験 生 が 書 ける 基 本 理 論 からの 出 題 であるが 書 けるゆえに 書 きすぎてしまう 問 題 である ポイントとなる 概 要 はしっかりと 書 く 必 要 がある 問 2は 退 職 所 得 一 時 所 得 退 職 所 得 の 源 泉 徴 収 である 理 論 題 集 第 12 問 ( 退 職 所 得 )と 一 時 所 得 については 最 低 限 意 義 が 必 要 となる 2 問 とも 近 年 の 措 置 法 からの 出 題 から 離 れ 本 法 の 範 囲 しかも 基 本 中 の 基 本 理 論 からの 出 題 であったため 個 別 理 論 がしっかりと 入 っていた 受 験 生 は 合 格 答 案 が 書 けたと 思 われる 計 算 本 年 度 は 中 程 度 の 総 合 問 題 が2 問 出 題 された 問 1は 申 告 納 税 額 までを 求 める 総 合 問 題 であ り 減 価 償 却 費 の 計 算 ゴルフ 会 員 権 の 譲 渡 損 益 通 算 所 得 控 除 額 の 計 算 税 額 控 除 などが 問 われた 問 2も 申 告 納 税 額 までを 求 める 総 合 問 題 であり 株 式 譲 渡 税 額 控 除 などが 問 われた 全 体 に 資 料 不 足 欠 落 要 件 の 不 備 が 多 く 解 答 不 能 な 箇 所 が 随 所 にあり 戸 惑 ったと 思 うが そのような 箇 所 には 配 点 がないと 思 われる 気 持 ちを 切 り 替 えて 解 答 可 能 な 箇 所 で 基 本 的 な 項 目 をひとつでも 多 く 解 答 し 得 点 に 結 びつけることが 必 要 である