特集1 歯学部卒業おめでとう 歯学部長 前 田 康 歯学科第44期生の皆さん 口腔生命福祉学科第 口腔や食べることの視点から 包括的な医療人 7期生の皆さん ご卒業おめでとうございます を養成し 社会に貢献できる人材の提供 を目指 新潟大学歯学部でかけがえのない学生生活 青春 し 皆さんにこれからの超高齢社会の中で活躍で 時代を過ごし 本日めでたくご卒業される皆さん きる基盤的知識 技能 態度を教育してきたと確 に 歯学部教職員を代表して 心からお祝い申し 信しています 皆さんは今日 口腔の 上げます また 今日の日を一日千秋の思いで待 プロ の一員となりました しかしながら 皆さ ち焦がれていた保護者 ご家族の皆様のご尽力に んが大学教育で学んできた知識 技能 態度はま も敬意を表するとともに お喜び申し上げます だ必要最低限のもので いわば皆さんは 今日ま 卒業生の皆さんは 新潟大学歯学部の教育課程 た新たなスタートラインに立ったばかりです 社 康を守る をすべて修了し 本日 学士の称号を与えられ 会は口腔保 この春から 歯科臨床研修医 歯科衛生士 行政 対して幅広い教養 豊かな感性 きびしい倫理感 職 大学院への進学等 さまざまな道に進まれる を求めています また 社会は皆さんに専門的知 わけですが 各人の進む道は異なるものの 歯科 識やスキルを維持 向上させる責任を求めます 医学 医療 口腔保 このため 専門的職業人は 常に内省し 倫理的 福祉に携わり 国民の 医療 福祉のプロとなる皆さんに 康の維持 増進に寄与するという皆さんの目標は に行動する ことが求められています すなわち 同一であると思います 常に自 を振り返ることにより 皆さんのスキル 我が国は世界でも例を見ない超高齢社会とな そして人間性は向上していきます これからの皆 り また少子化の進行に伴い人口減少が加速して さんの努力により社会から始めてプロフェッショ いる中 康立国 ナルと認められ 社会から期待されるとともに 康長寿社会を実現すること が国家政策の大きな課題となっています 康長 自 たちが仕える相手 その職業 そして社会に 寿社会を実現するためには 生涯を通して正常な 対して責任を追うことになります そのため 皆 口腔機能の維持 口腔疾患と全身疾患の関わりに さんにはさらに一層の常日頃の精進が不可欠とな 関する高度化 超高齢社会に対応した歯科医療等 ります 皆さんが社会からプロフェッションと認 への対応が必要とされ 歯学科卒業生の皆さんに められるために 今日の卒業式の日に これから は 歯科医療ニーズが変化する中で 口腔疾患と の長い人生に向けて新たな目標を設定しましょ 全身疾患の関連する領域を担うことができる専門 う 歯科医療 口腔保 医療職業人としてのスキル 口腔生命福祉学科卒 に受けとめながら プロとしての自信と勇気を 業生の皆さんには 専門性に裏付けられたチーム 持って 社会に対して積極的に貢献することを目 医療推進のための実践能力及び地域医療連携業務 指してください このことは現在の競争社会で生 に精通し 実践できる能力が求められています き抜いていくために必要不可欠なことです 私ども新潟大学歯学部の教職員は教育目標である 従事者という職業を真摯 今から10年前の平成16年4月に国立大学は国立 1