緑 井 レディースクリニック 様 アレルギーについて ( 花 粉 症 タ ニアレルキ ー アレルキ ー 検 査 ) ( 社 ) 広 島 市 医 師 会 臨 床 検 査 センター
アレルギーを 取 り 巻 く 現 状 日 本 を 含 む 先 進 諸 国 でアレルギー 疾 患 の 患 者 数 が 急 増! 日 本 国 民 の3 人 に1 人 がなんらかのア レルギー 様 症 状 をもっている 低 年 齢 化 が 進 んでいる 参 考 : 扇 元 敬 司 著 わかりやすいアレルギー 免 疫 学 講 義 ( 講 談 社 )
花 粉 症
花 粉 症
アレルギー 反 応 のしくみ 1.スギ 花 粉 (アレ ルゲン)が 眼 や 鼻 から 入 ってく る 2.リンパ 球 がスギ 花 粉 (アレルゲン)を 侵 入 者 と 認 識 する 3.リンパ 球 は 花 粉 に 合 致 する IgE 抗 体 を 作 る リンパ 球 スギに 対 する 特 異 的 IgE 抗 体
アレルギー 反 応 のしくみ 6.ヒスタミンな どの 物 質 が 神 経 を 刺 激 して 眼 のかゆみや くしゃみを 引 き 起 こす 肥 満 細 胞 4. 作 られた 抗 体 は 肥 満 細 胞 にくっつき 次 の 侵 入 を 待 つ くしゃみ 鼻 水 鼻 づまり ヒスタミン 等 5.スギ 花 粉 が 再 侵 入 すると 肥 満 細 胞 上 の 抗 体 が 反 応 し 肥 満 細 胞 からヒスタミンな どを 出 す
花 粉 症 の 症 状 主 な 症 状 鼻 アレルギー 眼 アレルギー 水 様 性 鼻 漏 ( 鼻 水 ) 鼻 閉 ( 鼻 づまり) 嗅 覚 障 害 など 結 膜 炎 眼 掻 痒 感 結 膜 充 血 流 涙 など 大 量 花 粉 飛 散 時 期 咽 喉 頭 症 状 皮 膚 アレルギー 咽 喉 頭 の 掻 痒 感 咽 喉 頭 痛 咳 嗽 嗄 声 など 眼 瞼 周 辺 掻 痒 感 蕁 麻 疹 様 発 赤 腫 脹 な ど 出 典 : 扇 元 敬 司 著 わかりやすいアレルギー 免 疫 学 講 義 ( 講 談 社 )
花 粉 症 の 低 年 齢 化 は 深 刻 です 安 佐 地 区 におけるスギ 抗 体 価 推 移 調 査 対 象 地 区 広 島 県 安 佐 地 区 の3 校 時 期 昭 和 63 年 平 成 15 年 学 年 人 数 小 学 校 5 年 生 小 学 校 6 年 生 男 児 207 名 男 児 95 名 女 児 201 名 女 児 94 名 計 408 名 計 189 名 ( 引 用 : 安 佐 医 師 会 学 童 血 液 追 跡 調 査 委 員 会 スギRAST 値 の 検 討 より)
スギ 抗 体 RAST 2 以 上 ( 陽 性 )の 割 合 推 移 (%) 50.0 男 児 女 児 5.1% 増 17.0% 増 40.0 30.0 20.0 10.0 34.9 40.0 25.6 42.6 0.0 昭 和 平 成 昭 和 平 成 63 年 15 年 63 年 15 年 ( 引 用 : 安 佐 医 師 会 学 童 血 液 追 跡 調 査 委 員 会 スギRAST 値 の 検 討 より)
アレルギー 検 査 Q&A( 花 粉 症 ) 花 粉 症 になりやすい 人 はいるのですか? 花 粉 症 以 外 のアレルギー 疾 患 をもっている 方 や 家 族 の 方 が 何 らかのアレルギー 疾 患 を 持 っている 人 は それのない 人 に 比 べて 花 粉 症 になりやすいと 考 え られています ( 厚 生 労 働 省 平 成 21 年 花 粉 症 対 策 より)
アレルギー 検 査 Q&A( 花 粉 症 ) 今 は 花 粉 症 ではないのですが 今 後 花 粉 症 に ならないためにはどうすればよいのですか? 大 量 の 花 粉 に 出 会 うと 体 が 花 粉 に 対 する 抗 体 を 産 生 する 可 能 性 が 高 くなります スギに 対 する 抗 体 をたく さん 産 生 すると 何 らかのきっかけでスギ 花 粉 症 を 発 症 しやすくなります 花 粉 になるべく 接 しないことが 重 要 です ( 厚 生 労 働 省 平 成 21 年 花 粉 症 対 策 より)
アレルギー 検 査 Q&A( 花 粉 症 ) マスクやメガネ うがい 等 は 効 果 がありますか? マスクは 花 粉 の 飛 散 の 多 いときには 吸 い 込 む 花 粉 をおよそ3 分 の1から6 分 の1に 減 らし 鼻 の 症 状 を 少 なくさせる 効 果 が 期 待 さ れています また メガネも 目 に 入 る 花 粉 を2 を2 分 の1から3 分 の1まで 減 らすこと ができます うがいは のどに 流 れた れた 花 粉 を 除 去 するのに 効 果 が あります マスクやメガネをしていても 完 全 防 備 にはならず 過 大 に 信 用 は 禁 物 です ( 厚 生 労 働 省 平 成 21 年 花 粉 症 対 策 より)
ダニアレルギー
重要アレルゲン ハウスダストとは カビ ダニ 動物の上皮 ゴキブリ 雑草花粉 広島で一番先生方に信頼される検査センターを目指しています
ダニ 汚 染 度 の 測 定 リスク 大 ( 日 本 予 防 医 学 協 会 アレルギー 基 礎 知 識 より)
ヒョウヒダニの 至 適 環 境 気 温 25 湿 度 75% 日 本 はダニの 成 育 に 最 適 な 環 境 住 宅 環 境 も 最 適 高 気 密 化 高 断 熱 化 1 年 中 ダニが 増 え 続 ける!! ( 日 本 予 防 医 学 協 会 アレルギー 基 礎 知 識 より)
ダニアレルギーの の 症 状 慢 性 鼻 づまり かゆみ くしゃみ 皮 膚 脱 落 気 道 粘 膜 の 乾 燥 気 管 支 喘 息 皮 膚 の 疥 癬 秋 から 冬 にかけて 悪 化 傾 向 出 典 : 扇 元 敬 司 著 わかりやすいアレルギー 免 疫 学 講 義 ( 講 談 社 )
アレルゲンによる 症 状 の 違 い ダニアレルゲン 10μm 以 下 スギ 花 粉 30μm ( 日 本 予 防 医 学 協 会 アレルギー 基 礎 知 識 より)
アレルギー 検 査
アレルギー 検 査 の 種 類 血 液 検 査 IgE 値 IgE-RAST 採 血 をして アレルギーの 引 き 金 となるIgE 抗 体 の 量 を 調 べる 検 査 卵 やダニなど 個 々のアレルゲンに 対 する 抗 体 の 数 値 皮 膚 テ ス ト 除 去 負 荷 試 験 スクラッチテ スト パッチテスト 皮 内 テスト 除 去 テスト 負 荷 テスト アレルゲンと 思 われる 物 質 のエキスを 少 量 垂 らし 特 殊 な 針 (スク ラッチ 針 )で 皮 膚 を 引 っ 掻 いて 反 応 をみる 検 査 腕 などにアレルゲンのエキスを 染 み 込 ませた 絆 創 膏 ( 医 療 用 )を 貼 り 付 け 48 時 間 と 72 時 間 後 に 赤 くなるなどの 反 応 があるかをみ る 検 査 皮 内 にアレルケ ンエキスを 注 射 して 反 応 をみる 検 査 スクラッチやハ ッチテ ストに 比 べて 反 応 がわかりやすい 一 方 副 作 用 の 心 配 もある アレルゲンと 疑 われる 食 材 を1~2 週 間 ほど 摂 らないで 症 状 の 変 化 を 食 事 記 録 に 記 録 して 経 過 を 調 べる 検 査 除 去 テストの 後 に1/3ずつ 食 べさせて 症 状 の 有 無 を 確 認 する 検 査 重 篤 な 症 状 が 出 ることもある (アレルキ ー 百 科 ホームヘ ーシ より 引 用 )
血 液 検 査 のメリット 1 一 度 の 採 血 で 複 数 のアレルゲンについて 測 定 できる 2 除 去 試 験 負 荷 試 験 に 比 べ 患 者 さまへの 負 担 が 軽 い 3 客 観 的 に 原 因 アレルゲンを 確 認 できる 4 患 者 さまの 体 調 に 影 響 されず 安 定 した 結 果 を 得 られる 5 抗 体 価 の 推 移 をみながら 除 去 食 療 法 の 経 過 観 察 ができる
血 液 で 測 定 できる 項 目 = 現 在 182 項 目
アレルギー 検 査 (C-PAC16)
疾 患 別 特 異 IgE 抗 体 陽 性 率 に 関 わる 全 国 調 査 結 果
疾 患 別 特 異 IgE 抗 体 陽 性 率 に 関 わる 全 国 調 査 結 果
アレルギー 検 査 (C-PAC16) C-PAC16の 特 徴 鼻 炎 喘 息 用 小 児 用 アトピー 性 皮 膚 炎 用 の 3 種 類 に 分 かれており それぞれに 重 要 なアレルゲン が 含 まれています 日 本 アレルギー 協 会 による 全 国 の 抗 体 保 有 率 調 査 の 結 果 に 基 づき 構 成 されています 陽 性 率 が 高 いアレルゲンやアナフィラキシーショックを 起 こす 重 要 アレルゲンを 含 んでいます 血 液 4~5ml 保 険 点 数 1430 点 ( 判 断 料 : 免 疫 144 点 )
アレルギー 検 査 (MAST33)
アレルギー 検 査 (MAST33) MAST33の 特 徴 依 頼 頻 度 の 高 い33 項 目 のアレルゲンを1 回 で 測 定 でき ます 従 来 のMAST26と 採 血 量 は 変 わりません ( 血 液 3ml) 食 品 表 示 義 務 がある 特 定 原 材 料 7 品 目 を 全 て 測 定 できま す ( 卵 ミルク 小 麦 エビ カニ ソバ ピーナッ ツ) 感 度 が 向 上 され 測 定 レンジも 広 くなりました 保 険 点 数 1430 点 ( 判 断 料 : 免 疫 144 点 ) 溶 血 検 体 は 疑 陽 性 が 起 きる 場 合 がありますので 出 来 るだけ 避 けて 下 さい
MAST33 33におけるアレルキ ー 性 鼻 炎 陽 性 率 出 展 : 井 川 達 也 MAST-33における 多 項 目 特 異 的 IgE 測 定 法 とその 応 用 (アレルキ ーの 臨 床 2009 年 29 巻 8 月 号 北 隆 館 )
MAST33 33における 平 均 陽 性 項 目 数 推 移 出 展 : 井 川 達 也 MAST-33における 多 項 目 特 異 的 IgE 測 定 法 とその 応 用 (アレルキ ーの 臨 床 2009 年 29 巻 8 月 号 北 隆 館 )
血 液 検 査 のQ&A(1) 症 状 があるのに 検 査 が 陰 性 に 出 るのはなぜか? 1. 1. 血 中 の 特 異 的 IgE IgE 抗 体 価 が 十 分 に 上 昇 していない 2. 2. 患 者 さまの 主 訴 により 疑 われたアレルゲンが 実 は 原 因 アレルゲンではなかった 3. 3. 特 異 的 IgE IgE 抗 体 が 関 与 していないアレルギーである (Ⅰ (Ⅰ 型 以 外 のアレルギーや 仮 性 アレルゲンが 原 因 )
血 液 検 査 のQ&A(2) 症 状 がないのに 検 査 が 陽 性 に 出 るのはなぜか? 1. 1. 感 作 状 態 にある( 今 後 症 状 が 出 てくる 可 能 性 あり) 2.アレルゲンの 暴 露 量 が 少 ない ない 3. 3. 化 学 伝 達 物 質 (ヒスタミン 等 )の )の 量 が 少 ない ない 4. 4. 患 者 さまの 状 態 上 記 以 外 の 要 因 によって 症 状 が 出 ない ない 場 合 もあります 問 診 などによる 総 合 的 な 判 断 によって 診 断 がなされます
アレルギー 検 査 の 採 血 ワンポイント RAST1 項 目 でも 遠 心 分 離 するために 最 低 2~3cc の 採 血 をお 願 いします (RAST1 項 目 で 血 清 0.2cc 必 要 ) 3ccの 採 血 で RAST5~6 項 目 程 度 可 能 少 量 しか 採 血 できなかった 場 合 陰 圧 の 影 響 で 溶 血 する ことがあるため 採 血 針 をキャップに2,3 秒 刺 して 平 圧 に 戻 して 下 さい
ご 清 聴 ありがとうございました