令 という) 第 3 条 において 情 報 保 全 隊 は 陸 上 幕 僚 監 部 陸 上 幕 僚 長 の 監 督 を 受 ける 部 隊 及 び 機 関 並 びに 別 に 定 めるところにより 支 援 する 施 設 等 機 関 等 の 情 報 保 全 業 務 のために 必 要 な 資 料 及 び 情



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Transcription:

平 成 19 年 (ワ) 第 1648 号 平 成 20 年 (ワ) 第 430 号 監 視 活 動 停 止 等 請 求 事 件 原 告 被 告 後 藤 東 陽 こと 後 藤 信 外 3 名 安 孫 子 麟 外 21 名 国 2008( 平 成 20) 年 10 月 20 日 仙 台 地 方 裁 判 所 第 2 民 事 部 御 中 原 告 ら 訴 訟 代 理 人 弁 護 士 勅 使 河 原 安 夫 弁 護 士 山 田 忠 行 弁 護 士 小 野 寺 義 象 弁 護 士 千 葉 晃 平 外 準 備 書 面 - 陸 上 自 衛 隊 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 の 実 態 - 第 1 陸 上 自 衛 隊 情 報 保 全 隊 の 任 務 及 び 組 織 等 1 設 立 陸 上 自 衛 隊 情 報 保 全 隊 ( 以 下 単 に 情 報 保 全 隊 という)は 2000 年 ( 平 成 12 年 )9 月 の 秘 密 漏 洩 事 件 (いわゆるボガチョンコフ 事 件 : 防 衛 庁 防 衛 研 究 所 に 勤 務 する3 等 海 佐 が 在 日 ロシア 連 邦 大 使 館 付 武 官 のビクトル ボ ガチョンコフ 海 軍 大 佐 に 機 密 文 書 を 渡 していた 事 件 )を 契 機 に その 再 発 防 止 の 一 環 として それまで 置 かれていた 調 査 隊 を 廃 止 し 2003 年 ( 平 成 15 年 )3 月 27 日 に 陸 海 空 の 三 自 衛 隊 内 にそれぞれ 設 立 されたものである( 平 成 14 年 4 月 4 日 衆 議 院 安 全 保 障 委 員 会 における 中 谷 元 防 衛 庁 長 官 答 弁 など) すなわち 情 報 保 全 隊 発 足 の 契 機 は 自 衛 隊 内 の 機 密 保 全 にあった 2 任 務 情 報 保 全 隊 の 任 務 は 陸 上 自 衛 隊 情 報 保 全 隊 に 関 する 訓 令 ( 以 下 単 に 訓 - 1 -

令 という) 第 3 条 において 情 報 保 全 隊 は 陸 上 幕 僚 監 部 陸 上 幕 僚 長 の 監 督 を 受 ける 部 隊 及 び 機 関 並 びに 別 に 定 めるところにより 支 援 する 施 設 等 機 関 等 の 情 報 保 全 業 務 のために 必 要 な 資 料 及 び 情 報 の 収 集 整 理 及 び 配 布 を 行 うことを 任 務 とする と 定 められている ここに 情 報 保 全 業 務 とは 訓 令 第 2 条 1 号 において 秘 密 保 全 隊 員 保 全 組 織 行 動 等 の 保 全 及 び 施 設 装 備 品 等 の 保 全 並 びにこれらに 関 連 する 業 務 をいう と 定 義 されている 具 体 的 には 自 衛 隊 に 対 して 不 当 に 秘 密 を 探 知 しようとする 行 動 基 地 施 設 等 に 対 する 襲 撃 自 衛 隊 の 業 務 に 対 する 妨 害 職 員 を 不 法 な 目 的 に 利 用 す るための 行 動 等 のような 外 部 からの 働 きかけなどから 部 隊 の 秘 密 規 律 施 設 等 を 防 護 するために 必 要 な 資 料 及 び 情 報 を 収 集 整 理 し 所 要 の 部 隊 に 配 布 がこれに 当 たる( 前 記 中 谷 元 防 衛 庁 長 官 答 弁 )とされている すなわち 情 報 保 全 隊 には 国 民 市 民 の 表 現 活 動 を 監 視 し その 監 視 情 報 を 収 集 整 理 配 布 する 任 務 はなく その 権 限 も 付 与 されていない 3 組 織 情 報 保 全 隊 は 防 衛 大 臣 直 轄 部 隊 であり その 組 織 は 情 報 保 全 隊 本 部 及 び 本 部 付 情 報 保 全 隊 並 びに 方 面 情 報 保 全 隊 からなっている( 訓 令 第 4 条 ) 情 報 保 全 隊 の 長 は 情 報 保 全 隊 長 とし 陸 将 補 をもって 充 てる( 第 5 条 1 項 ) 情 報 保 全 隊 長 は 防 衛 庁 長 官 ( 現 防 衛 大 臣 )の 指 揮 監 督 を 受 け 情 報 保 全 隊 の 隊 務 を 統 括 する( 同 条 2 項 ) また 情 報 保 全 隊 長 は 情 報 保 全 隊 本 部 の 事 務 を 掌 理 する( 同 条 3 項 ) 情 報 保 全 隊 本 部 ( 市 ヶ 谷 駐 屯 地 )には 総 務 科 運 用 科 情 報 科 及 び 保 管 科 の4 科 が 置 かれる( 第 7 条 ) 総 務 科 は 公 印 の 保 管 公 文 書 の 接 受 発 送 編 集 及 び 保 管 に 関 する 事 務 等 をつかさどる( 第 8 条 ) 運 用 科 は 情 報 保 全 隊 の 運 用 教 育 訓 練 秘 密 の 保 全 等 に 関 する 事 務 をつかさどる( 第 9 条 ) 情 報 科 は 情 報 収 集 の 計 画 資 料 及 び 情 報 の 分 析 及 び 配 布 に 関 する 事 務 をつかさど る( 第 10 条 ) 保 管 科 は 資 料 及 び 情 報 の 保 管 及 び 整 理 に 関 する 事 務 をつか さどる( 第 11 条 ) 各 科 には 科 長 が 置 かれ 科 長 は 情 報 保 全 隊 長 の 命 を 受 け 科 務 を 掌 理 する( 第 12 条 ) 本 件 国 民 監 視 活 動 を 主 として 担 当 した 科 は 情 - 2 -

報 科 及 び 保 管 科 と 推 測 される 本 部 付 情 報 保 全 隊 の 長 は 本 部 付 情 報 保 全 隊 長 とし 2 等 陸 佐 をもって 充 て るとされている( 第 13 条 ) 情 報 保 全 隊 本 部 の 下 に 5つの 各 方 面 隊 の 警 備 区 域 毎 に 北 部 方 面 情 報 保 全 隊 ( 札 幌 駐 屯 地 ) 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 ( 仙 台 駐 屯 地 ) 東 部 方 面 情 報 保 全 隊 ( 朝 霞 駐 屯 地 ) 中 部 方 面 情 報 保 全 隊 ( 伊 丹 駐 屯 地 ) 及 び 西 部 方 面 駐 屯 地 ( 健 軍 駐 屯 地 )が 置 かれている 方 面 情 報 保 全 隊 の 隊 長 は1 等 陸 佐 をもって 充 てる とされている また 陸 上 幕 僚 長 は 防 衛 大 臣 の 承 認 を 得 て 方 面 情 報 保 全 隊 の 隊 務 を 分 担 させるため 情 報 保 全 派 遣 隊 を 駐 屯 地 若 しくは 分 屯 地 等 の 所 在 地 に 配 置 できる とされている なお 初 代 情 報 保 全 隊 長 は 鈴 木 健 ( 在 任 期 間 は2003 年 3 月 27 日 ~20 05 年 3 月 28 日 :この 期 間 は 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 ( 甲 A1-1 及 び1-2) の 作 成 時 期 と 重 なる) 前 職 は 通 信 学 校 長 ) 2 代 隊 長 は 中 村 幹 生 (2005 年 3 月 28 日 ~2007 年 3 月 27 日 前 職 は 小 平 学 校 副 校 長 ) 3 代 隊 長 ( 現 在 )は 高 山 冶 彦 (2007 年 3 月 28 日 ~)である なお 鈴 木 健 初 代 隊 長 は 離 任 後 自 衛 隊 を 退 職 したが 2005 年 5 月 16 日 に 東 芝 の 顧 問 に 天 下 りして いる 防 衛 省 は 東 芝 での 同 人 の 職 務 内 容 について 通 信 科 職 種 の 経 験 を 生 かした 通 信 科 装 備 品 の 運 用 に 関 する 指 導 及 び 助 言 と 説 明 している また 現 在 の 北 部 方 面 情 報 保 全 隊 長 は 堀 内 直 樹 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 長 は 六 畑 方 之 東 部 方 面 情 報 保 全 隊 長 は 井 上 敏 憲 中 部 方 面 情 報 保 全 隊 長 は 坂 田 順 彦 西 部 方 面 情 報 保 全 隊 長 は 米 満 義 人 である なお 初 代 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 長 ( 氏 名 は 現 在 調 査 中 : 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 ( 甲 A1-1 及 び1-2)の 作 成 時 期 の 一 部 と 重 なる)は 2004 年 1 月 18 日 に 外 務 省 に 天 下 り( 再 就 職 )している 防 衛 省 は 外 務 省 での 同 人 の 職 務 について 警 備 担 当 専 門 官 としている このように 情 報 保 全 隊 は 防 衛 大 臣 の 直 轄 部 隊 として 強 大 な 権 限 と 組 織 を 有 し 日 本 全 国 を 網 羅 する 部 隊 であり 情 報 保 全 隊 員 数 も 約 900 名 という 巨 大 - 3 -

な 組 織 になっている 4 活 動 の 秘 密 性 日 本 国 政 府 は 情 報 保 全 隊 に 関 する 情 報 開 示 要 求 に 対 して ことごとく 不 開 示 として 拒 否 しており この 部 隊 がどのような 情 報 収 集 活 動 を 行 っている かについては 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 が 公 表 されるまで 一 切 秘 密 のベールに 包 まれていた 第 2 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 の 実 態 1 情 報 保 全 隊 の 活 動 実 態 は 訓 令 に 規 定 された 上 記 任 務 の 範 囲 を 逸 脱 し 国 民 に 対 する 監 視 活 動 を 日 常 的 全 国 的 規 模 で 行 い それによって 収 集 した 情 報 を 整 理 保 管 し これら 情 報 を 将 来 の 国 民 の 動 向 を 分 析 するために 保 管 し 続 けて いる 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 の 具 体 的 な 実 態 は 以 下 のとおりである 2 監 視 目 的 1 この 間 情 報 保 全 隊 が 実 施 している 国 民 監 視 の 主 な 目 的 は 自 衛 隊 イラク 派 遣 に 反 対 する 全 国 の 国 民 団 体 議 会 ( 議 員 ) 及 びマスコミ 等 の 行 動 全 般 を 把 握 して 記 録 化 し 今 後 の 分 析 の 資 とすることにある 情 報 保 全 隊 が 上 記 目 的 で 国 民 監 視 活 動 を 行 っていることは 本 件 監 視 内 部 文 書 作 成 の 趣 旨 として 本 件 は 自 衛 隊 イラク 派 遣 に 対 する 国 内 勢 力 の 反 対 動 向 に 関 する 全 国 規 模 のものを 週 間 単 位 でまとめたものであり 今 後 の 国 内 勢 力 の 動 向 について 分 析 の 資 とするものである ( 甲 A1-1 1-2 通 し 頁 75 93 110 134 154 頁 )と 明 記 されているこ とからも 明 らかである 2 さらに 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 目 的 は 自 衛 隊 のイラク 派 遣 に 関 するもの に 限 定 されてはいない 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 の 目 的 は 日 本 国 政 府 及 び 防 衛 省 自 衛 隊 の 方 針 に 反 対 し 若 しくは 障 害 となると 日 本 国 政 府 及 び 防 衛 省 自 衛 隊 がみなした 国 民 団 体 議 会 ( 議 員 ) マスコミ 等 のあらゆる 活 動 の 情 報 収 集 を 行 い さらに - 4 -

自 衛 隊 が 敵 視 もしくは 警 戒 している 団 体 については その 活 動 を 継 続 的 網 羅 的 に 把 握 記 録 化 し 今 後 の 分 析 の 資 とすることにある このことは 情 報 保 全 隊 が 実 際 に 行 なっている 国 民 監 視 活 動 が 自 衛 隊 イ ラク 派 遣 に 関 するものに 限 定 されず 例 えば 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 9 日 に 青 森 保 生 協 が 実 施 した 医 療 費 負 担 増 の 凍 結 見 直 し の 街 宣 署 名 活 動 ( 同 5 頁 ) 同 日 に 青 森 県 労 連 が 実 施 した 04 国 民 春 闘 と 題 する 街 宣 ( 同 5 頁 ) 平 成 15 年 (2003 年 )12 月 13 日 に 山 形 のものみの 塔 (エホバ)が 山 形 PLO の 広 報 官 に 満 足 のいく 生 活 と 題 するOGを 手 交 したこと( 同 13 頁 ) 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 21 日 に 青 森 の 日 本 国 家 公 務 員 労 働 組 合 連 合 が 実 施 した 年 金 制 度 改 悪 反 対 の 街 宣 署 名 及 びビラ 配 布 ( 同 38 頁 ) 全 日 本 年 金 者 組 合 が 実 施 した 年 金 制 度 改 悪 反 対 の 街 宣 署 名 及 びビラ 配 布 ( 同 58 頁 ) 同 年 2 月 24 日 に 青 森 の 消 費 税 廃 止 各 界 連 絡 会 が 実 施 した 消 費 税 増 税 反 対 の 街 宣 署 名 及 びビラ 配 布 ( 同 60 頁 ) 等 にも 及 んでいることからも 明 らかである 3 監 視 地 域 情 報 保 全 隊 が 国 民 を 監 視 している 地 域 は 北 海 道 から 沖 縄 県 まで 全 ての 都 道 府 県 の 都 市 部 から 郡 部 までに 及 んでおり 文 字 通 り 日 本 全 土 に 及 んでいる ま た 監 視 地 域 は 自 衛 隊 の 駐 屯 地 演 習 場 官 舎 米 軍 基 地 等 の 施 設 及 びその 周 辺 などに 限 定 されてもおらず 日 本 国 内 のありとあらゆる 地 域 に 広 がってい る このことは 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 記 載 の 監 視 地 域 が 実 際 に 北 海 道 から 沖 縄 県 まで 全 国 津 々 浦 々に 及 んでいること 駐 屯 地 等 の 周 辺 だけでなく 都 市 部 か ら 郡 部 まで 及 んでいること( 同 66~71 頁 79~86 頁 97~104 頁 116~124 頁 139~149 頁 の 表 及 び 全 国 地 図 )からも 明 らかである ちなみに 上 記 内 部 文 書 記 載 の 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 が 宮 城 県 内 で 監 視 してい た 地 域 は 大 河 原 町 多 賀 城 市 王 城 寺 原 演 習 場 大 和 駐 屯 地 仙 台 市 柴 田 町 船 岡 駐 屯 地 仙 台 市 柴 田 町 船 岡 駐 屯 地 亘 理 町 大 河 原 町 多 賀 城 市 古 川 市 岩 沼 市 霞 目 仙 台 市 古 川 市 色 麻 町 塩 釜 市 女 川 町 仙 台 市 - 5 -

仙 台 市 仙 台 市 仙 台 市 と 広 範 な 地 域 に 及 んでいる( 同 1~62 頁 ) 4 監 視 期 間 1 情 報 保 全 隊 は 2003 年 3 月 27 日 に 設 立 されたが 設 立 前 の 調 査 隊 の 時 代 から 国 民 監 視 活 動 を 行 っている このことは 情 報 保 全 隊 が 監 視 した 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 11 日 の 多 賀 城 市 成 人 式 における P 市 議 の 街 宣 の 記 述 に 前 年 ( 情 報 保 全 隊 設 立 前 の2003 年 1 月 の 成 人 式 : 原 告 ら 代 理 人 注 )も 同 一 人 物 同 一 要 領 によ る 取 組 を 実 施 という 記 載 ( 同 9 頁 )があることからも 明 らかである 2 情 報 保 全 隊 は 設 立 と 同 時 に 国 民 監 視 活 動 を 開 始 した ちなみに 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 には 同 11コ 団 体 は,15 年 5 月 16 日 にも 有 事 法 制 に 反 対 する 取 組 を 実 施 と 記 載 されており( 同 11 頁 27 頁 ) 情 報 保 全 隊 に よる 監 視 行 為 が 遅 くとも 平 成 15 年 (2003 年 )5 月 16 日 には 存 在 した ことが 記 録 上 も 明 らかとなっている 3 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 は 現 在 も 続 いている 前 記 のとおり 情 報 保 全 隊 は 自 衛 隊 イラク 派 遣 に 対 する 国 内 勢 力 の 反 対 動 向 を 調 査 しているのであり 現 在 も 自 衛 隊 イラク 派 遣 が 続 いている 以 上 監 視 活 動 も 継 続 していると 推 認 され また 政 府 の 国 会 での 答 弁 等 において も 国 民 監 視 活 動 が 中 止 されたとの 答 弁 はなされていない 5 監 視 対 象 1 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 の 対 象 は 自 衛 隊 イラク 派 遣 に 関 するものだけでな く 自 衛 隊 が 必 要 だと 判 断 すれば 何 でも 監 視 対 象 にできるとされている 2 情 報 保 全 隊 は 国 民 住 民 の 自 衛 隊 に 対 する 苦 情 申 入 れを 反 自 衛 隊 活 動 ( 反 自 活 動 ) と 位 置 づけ 苦 情 を 申 入 れた 国 民 住 民 の 特 定 ( 割 り 出 し) 等 の 調 査 活 動 まで 行 っている 例 えば 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 第 2 陣 訴 訟 原 告 12 篠 原 芳 春 及 び 同 21 吉 田 仁 等 が 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 17 日 に 憲 法 9 条 を 守 る 柴 田 郡 連 絡 会 として 宮 城 県 柴 田 町 内 で 行 ったイラク 派 遣 反 対 集 会 及 び 同 船 岡 駐 屯 地 に 対 するイラク 派 遣 反 対 の 申 入 れに 対 して これを 反 自 衛 隊 活 動 と - 6 -

位 置 づけた( 同 22 頁 なお この 件 名 には KS 結 果 という 通 常 人 の 意 味 不 明 な 文 言 が 記 載 されている) その 後 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 長 は 同 月 22 日 原 告 篠 原 及 び 吉 田 らの 上 記 申 入 れを 反 自 衛 隊 活 動 と 記 載 し た 情 報 資 料 (16-2)を 情 報 保 全 隊 長 及 び 各 方 面 情 報 保 全 隊 長 等 に 通 知 した( 同 1 頁 ) これ 以 外 にも 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 が 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけて 記 録 し その 文 書 を 情 報 保 全 隊 長 及 び 各 方 面 情 報 保 全 隊 長 等 に 通 知 した 事 案 とし て 以 下 のものがある ⅰ 平 成 15 年 (2003 年 )12 月 22 日 16 時 15 頃 宮 城 県 の 王 城 寺 原 演 習 場 管 理 隊 に 対 し 射 撃 で 家 が 振 動 する 射 撃 を 中 止 してもらいた いと 等 の 射 撃 騒 音 苦 情 電 話 があったことを 反 自 活 動 と 位 置 づけ 反 自 活 動 を 行 った 者 を 特 定 する 調 査 行 為 を 行 い 住 宅 地 図 等 で 申 告 した 住 所 を 確 認 したが 該 当 の 姓 はなし と 記 録 した( 同 15 頁 ) ⅱ 同 月 25 日 10 時 20 頃 宮 城 県 大 和 駐 屯 地 司 令 職 務 室 に 対 し 射 撃 騒 音 苦 情 及 びテレビ 受 信 料 減 免 運 動 をほのめかす 電 話 をしたことを 反 自 活 動 と 位 置 づけ 反 自 活 動 を 行 った 者 を 特 定 する 調 査 を 行 い 住 宅 地 図 等 で 申 告 した 住 所 を 確 認 した 結 果,4 件 の 該 当 する 姓 を 確 認 したが, 住 所 の 細 部 が 不 明 のため 特 定 には 至 らず と 記 録 した( 同 15 頁 ) ⅲ 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 21 日 18 時 5 分 霞 目 駐 屯 地 当 直 司 令 に 対 し ヘリ 騒 音 苦 情 電 話 があったことを 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけ 発 信 者 の 男 性 の 氏 名 住 所 を 特 定 して 記 録 した( 同 35 頁 ) ⅳ 同 月 22 日 9 時 30 分 霞 目 駐 屯 地 当 直 司 令 に 対 し ヘリ 騒 音 苦 情 電 話 があったことを 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけ 発 信 者 の 男 性 の 氏 名 住 所 勤 務 先 を 特 定 して 記 録 した ⅴ 同 月 20 日 P 団 体 が 秋 田 市 内 の 幕 洗 川 官 舎 に 北 部 民 放 と 題 する 機 関 紙 を 投 函 したことを 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけ 記 録 した( 同 39 頁 ) ⅵ 同 月 19 日 赤 旗 東 北 総 局 が 自 衛 隊 宮 城 地 連 に 対 し 宮 城 地 連 が 中 学 生 に 配 布 した 生 徒 募 集 ビラについて 質 問 を 実 施 したことを 反 自 衛 隊 活 動 - 7 -

と 位 置 づけ 記 録 した(39 頁 ) このように 情 報 保 全 隊 は 住 民 の 騒 音 苦 情 機 関 紙 の 官 舎 投 函 自 衛 隊 の 生 徒 募 集 ビラに 関 する 質 問 まで 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけている これは 自 衛 隊 が 自 衛 隊 の 意 に 沿 わない 行 為 を 全 て 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけて 敵 視 していることを 意 味 している 3 情 報 保 全 隊 は 政 府 の 方 針 に 反 する 活 動 を 行 い 自 衛 隊 に 直 接 間 接 に 影 響 を 及 ぼすような 団 体 の 活 動 も 監 視 の 対 象 にしている 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 が この 種 の 監 視 活 動 を 行 っていたものとして 以 下 の ものがある ⅰ 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 9 日 に 青 森 保 生 協 が 実 施 した 医 療 費 負 担 増 の 凍 結 見 直 し の 街 宣 署 名 活 動 ( 同 5 頁 ) ⅱ 同 日 に 青 森 県 労 連 が 実 施 した 04 国 民 春 闘 と 題 する 街 宣 ( 同 5 頁 ) ⅲ 平 成 15 年 (2003 年 )12 月 13 日 に 山 形 のものみの 塔 (エホバ)が 山 形 PLO の 広 報 官 に 満 足 のいく 生 活 と 題 するOGを 手 交 したこと( 同 13 頁 ) ⅳ 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 21 日 に 青 森 の 日 本 国 家 公 務 員 労 働 組 合 連 合 が 実 施 した 年 金 制 度 改 悪 反 対 の 街 宣 署 名 及 びビラ 配 布 ( 同 38 頁 ) 全 日 本 年 金 者 組 合 が 実 施 した 年 金 制 度 改 悪 反 対 の 街 宣 署 名 及 びビラ 配 布 ( 同 58 頁 ) ⅴ 同 年 2 月 24 日 に 青 森 の 消 費 税 廃 止 各 界 連 絡 会 が 実 施 した 消 費 税 増 税 反 対 の 街 宣 署 名 及 びビラ 配 布 ( 同 60 頁 ) 4 情 報 保 全 隊 は 自 衛 隊 のイラク 派 遣 に 関 する 地 方 議 会 議 員 の 対 応 さら に 国 会 議 員 の 活 動 も 監 視 対 象 としている 地 方 議 会 のイラクへの 自 衛 隊 派 遣 関 連 決 議 については 全 市 町 村 を 監 視 対 象 とし 決 議 の 有 無 決 議 内 容 提 案 議 員 賛 同 議 員 議 決 数 を 詳 細 に 監 視 している また, 地 方 議 会 議 員 の 対 応 や 街 頭 宣 伝 活 動 やデモ 行 進 への 参 加 に ついても 監 視 している 議 員 の 監 視 にあたっては 議 員 の 肩 書 きや 氏 名 を 詳 細 に 特 定 している - 8 -

東 北 方 面 情 報 保 全 隊 も 東 北 地 方 の 全 ての 議 会 を 監 視 の 対 象 にしていたが 宮 城 県 古 川 市 議 会 での 派 遣 反 対 意 見 書 ( 採 択 は 平 成 15 年 (2003 年 )1 0 月 1 日 )について その 採 択 に 至 る 経 緯 を 調 査 し 平 成 14 年 12 月 19 日 に P 及 びS 市 議 の 連 名 で 提 出 され 賛 成 者 もP 市 議 2 名 S 市 議 2 名 の 4 名 であり 全 会 一 致 で 採 択 されたという 情 報 を 収 集 し 記 録 している( 同 37 頁 ) 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 古 川 市 議 会 以 外 についても 少 なくとも 下 記 の 議 会 の 決 議 については 自 ら 若 しくは 議 会 内 の 協 力 者 から 情 報 を 収 集 し 記 録 している( 甲 A1-1) 秋 田 県 : 田 沢 湖 町 議 会 男 鹿 市 議 会 鹿 角 市 議 会 大 館 市 議 会 能 代 市 議 会 横 田 市 議 会 六 郷 町 議 会 小 坂 町 議 会 福 島 県 : 本 宮 町 議 会 小 高 町 議 会 霊 山 町 議 会 飯 野 町 議 会 川 俣 町 議 会 新 地 町 議 会 鹿 島 町 議 会 白 河 市 議 会 須 賀 川 市 議 会 矢 吹 町 議 会 西 会 津 町 議 会 河 東 町 議 会 郡 山 市 議 会 会 津 若 松 市 議 会 喜 多 方 市 議 会 塙 町 議 会 田 島 町 議 会 会 津 坂 下 町 議 会 大 越 町 議 会 国 会 議 員 についても イラク 自 衛 隊 派 遣 に 関 する 対 応 について 監 視 活 動 を 行 っており 民 主 党 の 益 子 輝 彦 衆 議 院 議 員 が 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 2 5 日 に 郡 山 市 内 で 開 催 された 隊 友 会 郡 山 支 部 新 年 会 の 来 賓 祝 辞 の 中 で 自 衛 隊 のイラク 派 遣 は 憲 法 違 反 であり 派 遣 に 反 対 と 話 したことを 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけて 記 録 している( 同 35 頁 ) 地 方 議 会 議 員 の 活 動 については 例 えば 大 津 市 議 の 宣 伝 ビラ 配 布 (12 0 頁 一 覧 表 56) 参 議 院 議 員 候 補 の 街 宣 (82 頁 一 覧 表 24) 小 平 市 議 のビラ 配 布 (82 頁 一 覧 表 30) 等 議 員 及 び 候 補 者 の 活 動 も 監 視 している 氏 名 肩 書 配 布 したビラなど 詳 細 に 特 定 している 5 情 報 保 全 隊 は 自 衛 隊 イラク 派 遣 に 関 するマスコミの 取 材 活 動 も 監 視 対 象 にしている 監 視 は マスコミの 自 衛 隊 に 対 する 取 材 (どのマスコミの 誰 が 自 衛 隊 の 誰 にいかなる 取 材 を 行 なったか)だけでなく 国 民 の 運 動 に 対 する - 9 -

マスコミの 取 材 の 有 無 等 も 監 視 対 象 になっている また マスコミが 自 衛 隊 員 に 直 接 取 材 することも 監 視 している 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 14 日 のイラク 派 遣 反 対 の 青 森 市 内 の 街 頭 宣 伝 を 取 材 した 記 者 について AH 記 者 の 取 材 有 り と 記 録 し(12 頁,27 頁 ) マスコミの 取 材 活 動 まで 監 視 していた また 平 成 16 年 2 月 20 日,テレビ 局 が 福 島 駐 屯 地 で 隊 員 に 対 し, 自 衛 隊 のイラク 派 遣 について 取 材 を 実 施 したことも 監 視 されている( 同 62 頁 ) 6 情 報 保 全 隊 は 写 真 展 なども 監 視 している 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 9 日 から11 日 ま で 福 島 県 郡 山 市 で 実 施 された 写 真 展 イラク 湾 岸 戦 争 の 子 供 たち 空 爆 下 の 子 供 達 ( 同 6 頁,25 頁 ) 同 月 20 日 ~28 日 宮 城 県 古 川 市 で 実 施 され た 写 真 展 イラク 戦 争 とこどもたち ( 同 31 頁 )も 監 視 している 7 また 情 報 保 全 隊 は 成 人 式 における 国 民 監 視 を 重 視 し 隊 員 等 を 派 遣 して 全 国 的 規 模 で 監 視 活 動 を 展 開 し しかも この 監 視 活 動 は 毎 年 継 続 している 例 えば 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 11 日 午 前 9 時 50 分 から 岩 手 県 岩 手 郡 滝 沢 村 の 成 人 式 を 監 視 しているが( 同 7 頁 ) 同 時 刻 ころ 宮 城 県 柴 田 郡 大 河 原 町 の 成 人 式 も 監 視 する( 同 8 頁 )など 成 人 式 の 監 視 場 所 は,1 月 11 日 だけで 少 なくとも5 箇 所 に 及 んでおり 翌 1 月 12 日 の 成 人 式 の 監 視 場 所 も 盛 岡 市 弘 前 市 秋 田 市 郡 山 市 等 に 及 んでいる( 同 9 頁 10 頁 ) 8 情 報 保 全 隊 は 大 学 のキャンパス 内 も 監 視 対 象 にしている 例 えば 情 報 保 全 隊 は 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 13 日 には 山 形 大 学 キャンパスに 隊 員 を 臨 場 させ やまがたピースアクション 実 行 委 員 会 の 置 きビラを 入 手 してい る( 同 11 頁 26 頁 ) 情 報 保 全 隊 は 情 報 収 集 のために 大 学 キャンパス 内 まで 内 偵 しているのである 9 情 報 保 全 隊 は 日 本 弁 護 士 連 合 会 及 び 各 弁 護 士 会 の 活 動 も 監 視 している 例 えば 情 報 保 全 隊 は 平 成 16 年 (2004 年 )2 月 24 日 に 沖 縄 弁 護 士 会 が 行 った 街 頭 宣 伝 活 動 も 監 視 し 街 頭 宣 伝 参 加 者 の 人 数 及 び 配 布 ビラの 内 容 まで 調 査 活 動 を 行 い 同 会 の6 名 は 那 覇 市 のパレットくもじ 前 広 場 で 自 - 10 -

衛 隊 のイラク 派 遣 に 反 対 し すでに 派 遣 された 自 衛 隊 の 即 時 撤 退 と 今 後 の 派 遣 を 中 止 するよう 求 める などとしたビラ 配 布 を 行 った と 記 録 した さらに 情 報 保 全 隊 は この 沖 縄 弁 護 士 会 の 行 動 の 背 景 についても 監 視 活 動 を 行 った 上 で 同 行 動 は 2.3 日 本 弁 護 士 連 合 会 の 理 事 会 の 決 議 に 基 づき 日 弁 連 の 全 国 行 動 の 一 環 として 行 った と 記 録 した( 同 162 頁 一 覧 表 55) このように 情 報 保 全 隊 は 日 弁 連 弁 護 士 会 までも 監 視 対 象 にしている 10 情 報 保 全 隊 は 上 記 以 外 にも 様 々な 活 動 を 監 視 対 象 にしている インターネットサイトも 監 視 している 例 えば 陸 上 自 衛 隊 本 体 のイラク 派 兵 の 中 止 とイラク 派 兵 計 画 の 撤 回 を 求 める 要 望 書 を 送 付 した 記 事 をインタ ーネットに 掲 載 したことも 監 視 している(120 頁 一 覧 表 50) 意 見 広 告 の 掲 載 も 監 視 対 象 にしている 例 えば 毎 日 新 聞 朝 刊 に 日 本 パブテ スト 京 都 協 会 が イラク 派 遣 に 反 対 です と 題 した 内 容 の 意 見 広 告 を 掲 載 し たことも 監 視 対 象 となっている(122 頁 一 覧 表 82) 官 舎 等 公 務 員 のプライベートな 生 活 空 間 も 監 視 対 象 に 据 えている 例 えば 伊 丹 宝 塚 市 内 の 山 本 官 舎 (30 棟 )にビラを 配 布 (80 頁 一 覧 表 26) 官 舎 へのビラ 投 函 (97 頁 一 覧 表 9) 勝 倉 官 舎 への 機 関 紙 AH 号 外 の 投 函 (116 頁 一 覧 表 11) 京 都 市 伏 見 区 深 草 官 舎 へのビラ 配 布 (117 頁 一 覧 表 18)など 官 舎 公 務 員 のプライベートな 生 活 空 間 も 監 視 手 段 に 据 えている 6 監 視 方 法 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 の 方 法 は 全 国 各 地 に 配 置 された 同 隊 員 または 関 係 者 が 直 接 現 場 に 臨 場 して 監 視 活 動 を 遂 行 している その 監 視 活 動 は 全 国 規 模 で 同 時 並 行 的 になされ また 一 時 的 なものではなく 日 常 的 恒 常 的 継 続 的 に 遂 行 されている また 監 視 活 動 は 全 国 的 にほぼ 統 一 された 方 法 と 内 容 に 基 づいて 実 施 されている 1 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 は 新 聞 やテレビに 掲 載 された 情 報 を 収 集 するにと どまらず 情 報 保 全 隊 の 隊 員 等 が 直 接 現 場 に 臨 場 して 行 なわれている 現 場 に 臨 場 した 隊 員 等 は 監 視 対 象 の 集 会 街 頭 宣 伝 デモ 行 進 等 の 内 容 - 11 -

を 極 めて 詳 細 に 把 握 し 記 録 している 具 体 的 には 監 視 対 象 の 集 会 等 の 主 催 団 体 名 参 加 者 数 開 始 時 刻 及 び 終 了 時 刻 集 会 参 加 者 の 発 言 内 容 参 加 者 の 属 性 横 断 幕 の 記 載 文 言 配 布 ビラの 内 容 シュプレヒコールの 言 葉 ゼッケン 実 施 時 刻 デモコースなどを 記 録 している 臨 場 した 情 報 保 全 隊 隊 員 等 は カメラ 等 で 集 会 内 容 や 参 加 者 を 撮 影 し 録 音 機 で 集 会 での 発 言 内 容 等 を 保 全 している 情 報 収 集 は 極 めて 詳 細 になされ 小 規 模 の 集 会 等 では 参 加 者 人 数 が 一 桁 まで 正 確 に 把 握 されている 実 施 時 刻 も1 分 単 位 で 記 録 さ れる 例 えば 多 くの 原 告 が 参 加 した 平 成 16 年 1 月 14 日 開 催 の 1 14イ ラク 自 衛 隊 派 兵 反 対 県 民 集 会 ( 仙 台 市 内 同 19 頁 )に 対 して 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 隊 員 等 を 臨 場 させ 開 催 時 刻 参 加 者 数 デモコース シュ プレヒコールの 内 容 等 々の 情 報 を 収 集 している また 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 平 成 16 年 (2004 年 )2 月 19 日 に 第 2 陣 訴 訟 原 告 4 伊 藤 惠 仁 が 事 務 局 次 長 の 戦 争 法 反 対 宮 城 県 連 絡 会 が 主 催 し た 集 会 デモ 行 進 を 監 視 している このデモは, 同 時 刻 に 仙 台 市 内 を2コー ス( 北 コース, 南 コース)に 分 かれて 実 施 されたが 情 報 保 全 隊 は 北 コー スは19 名 南 コースは26 名 と1 名 単 位 まで 正 確 に 人 数 を 把 握 している このことより 情 報 保 全 隊 がこのデモ 行 進 の 監 視 のために 2 名 以 上 の 隊 員 等 を 配 置 したことが 明 らかである( 同 57 頁 ) 同 年 1 月 18 日 に 弘 前 市 で 行 われたピースアクション 弘 前 の 集 会 等 につい ても 情 報 保 全 隊 は ビラ 配 布 及 び 署 名 活 動 (1130~1230) 集 会 (1310~1400) デモ 行 進 (1415~1550)と 各 行 動 の 時 間 帯 まで 詳 細 に 区 切 って 記 録 している( 同 20 頁 ) また 東 北 方 面 情 報 保 全 隊 は 秋 田 市 で 行 なわれた 自 衛 隊 のイラク 派 兵 に 反 対 する 日 曜 市 民 デモ という 少 人 数 のデモ 行 進 についても 隊 員 を 現 場 に 臨 場 させ 詳 細 な 監 視 活 動 を 継 続 していた この 監 視 は 視 察 結 果 という 名 称 ( 同 8 頁 )で 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 11 日 は13 時 30 分 ~ 14 時 04 分 で41 名 参 加 ( 同 8 頁 ) 同 月 18 日 は13 時 30 分 ~14 時 - 12 -

00 分 で63 名 参 加 ( 同 21 頁 ) 同 月 25 日 は13 時 30 分 ~14 時 00 分 で48 名 参 加 ( 同 33 頁 ) 同 年 2 月 8 日 は13 時 30 分 ~14 時 05 分 で58 名 参 加 ( 同 46 頁 ) 同 月 22 日 は13 時 32 分 ~14 時 06 分 で3 6 名 参 加 ( 同 59 頁 )と 克 明 に 記 録 されて 現 在 も 保 管 されているのである なお 2 月 1 日 と2 月 15 日 の 部 分 がないのは 甲 A1-1にこの 部 分 ( 情 報 資 料 16-5 16-7) 欠 落 しているからであり 情 報 保 全 隊 はこの2 日 間 も 監 視 活 動 を 行 っているのである また 情 報 保 全 隊 は 参 加 人 数 が10 名 程 度 の 小 規 模 なデモ 集 会 や 街 頭 宣 伝 も 監 視 している 例 えば 平 成 16 年 (2004 年 )2 月 4 日 の 釧 路 市 内 和 商 デパート 前 の 街 宣 署 名 は 動 員 数 8 名 (117 頁 一 覧 表 2) 同 年 2 月 2 日 の 青 森 市 役 所 前 の 街 宣 は 動 員 数 4 名 (119 頁 一 覧 表 32)で あり このようなわずかな 人 数 の 活 動 さえも 情 報 保 全 隊 は 徹 底 的 に 監 視 し ているのである さらに 高 島 郡 新 旭 町 旭 地 区 一 帯 松 阪 市 港 町 一 帯 へのビラ 配 布 ( 同 12 1 頁 一 覧 表 62 66)など 地 区 一 帯 という 広 範 な 範 囲 におけるビラ 配 布 も 監 視 し 把 握 している 2 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 ( 特 に 自 衛 隊 のイラク 派 遣 に 関 する 国 民 監 視 活 動 )は 情 報 収 集 の 専 門 家 である 情 報 保 全 隊 隊 員 及 びその 関 係 者 が 全 国 各 地 に 配 置 されて 同 時 平 行 的 に 実 施 されている 例 えば 情 報 保 全 隊 が 平 成 16 年 2 月 3 日 に 全 国 各 地 で 実 施 した 国 民 監 視 活 動 ( 監 視 時 刻 と 監 視 場 所 )は 少 なくとも 以 下 のとおりであり 実 に 全 国 28 箇 所 で 監 視 活 動 を 実 施 しているのである (1) 7 時 15 分 ~8 時 15 分 JR 船 橋 駅 北 口 ( 同 119 頁 一 覧 表 4 3) (2) 7 時 45 分 ~8 時 20 分 盛 岡 駅 前 ( 同 119 頁 一 覧 表 36) (3) 9 時 34 分 ~14 時 55 分 千 歳 市 内 空 自 千 歳 基 地 正 門 前 ( 同 116 頁 一 覧 表 5) (4) 9 時 45 分 ~10 時 35 分 千 歳 市 内 グリーンベルト 及 び 同 市 内 ( 同 - 13 -

117 頁 一 覧 表 7) (5) 10 時 00 分 ~10 時 30 分 金 沢 駐 屯 地 ( 同 117 頁 一 覧 表 1 7) (6) 10 時 46 分 ~11 時 30 分 空 自 千 歳 基 地 正 門 ( 同 116 頁 一 覧 表 4) (7) 10 時 55 分 ~15 時 48 分 千 歳 市 内 空 自 千 歳 基 地 正 門 前 ( 同 11 6 頁 一 覧 表 6) (8) 11 時 03 分 ~13 時 57 分 防 衛 庁 正 門 前 ( 同 116 頁 一 覧 表 14) (9) 11 時 45 分 ~12 時 26 分 盛 岡 市 内 川 徳 デパート 向 路 上 ( 同 11 9 頁 一 覧 表 38) (10) 12 時 05 分 ~12 時 45 分 帯 広 市 内 藤 丸 デパート 前 ( 同 118 頁 一 覧 表 19) (11) 12 時 10 分 ~12 時 40 分 沖 縄 県 那 覇 市 県 民 広 場 ( 同 123 頁 一 覧 表 99) (12) 12 時 15 分 ~12 時 35 分 熊 本 県 熊 本 市 内 ( 同 122 頁 一 覧 表 86) (13) 12 時 15 分 ~12 時 40 分 青 森 市 内 ( 同 119 頁 一 覧 表 3 7) (14) 12 時 15 分 ~12 時 45 分 大 分 県 大 分 市 トキハデパート 前 ( 同 122 頁 一 覧 表 85) (15) 12 時 15 分 ~12 時 45 分 広 島 市 中 区 ( 同 121 頁 一 覧 表 59) (16) 12 時 20 分 ~12 時 50 分 高 知 市 ( 同 120 頁 一 覧 表 58) (17) 12 時 21 分 ~12 時 45 分 岡 山 市 ( 同 122 頁 一 覧 表 80) (18) 12 時 25 分 ~12 時 55 分 大 阪 市 中 央 区 ( 同 120 頁 一 覧 表 57) (19) 12 時 30 分 ~13 時 00 分 長 崎 県 佐 世 保 市 島 瀬 公 園 前 ( 同 12-14 -

2 頁 一 覧 表 84) (20) 13 時 20 分 ~14 時 30 分 JR 千 歳 駅 前 ( 同 117 頁 一 覧 表 8) (21) 14 時 15 分 ~15 時 24 分 千 歳 市 内 3か 所 ( 同 116 頁 一 覧 表 2) (22) 15 時 57 分 ~16 時 10 分 沖 縄 県 那 覇 市 那 覇 駐 屯 地 ( 同 117 頁 一 覧 表 19) (23) 18 時 00 分 ~18 時 30 分 函 館 市 内 北 洋 便 甲 五 稜 郭 支 店 前 及 び 同 周 辺 ( 同 119 頁 一 覧 表 30) (24) 18 時 00 分 ~19 時 00 分 沖 縄 県 名 護 市 ( 同 123 頁 一 覧 表 95) (25) 18 時 24 分 ~19 時 35 分 長 崎 県 長 崎 市 爆 心 地 公 園 ( 同 123 頁 一 覧 表 98) (26) 18 時 30 分 ~19 時 30 分 広 島 氏 中 区 ( 同 122 頁 一 覧 表 79) (27) 18 時 30 分 ~19 時 38 分 防 衛 庁 正 門 前 ( 同 116 頁 一 覧 表 15) (28) 18 時 45 分 ~19 時 20 分 札 幌 市 内 西 武 デパート 前 及 び 市 内 中 心 部 ( 同 117 頁 一 覧 表 1) また 平 成 16 年 (2004 年 )2 月 25 日 17 時 ( 午 後 5 時 ) 以 降 に 実 施 した 国 民 監 視 活 動 ( 監 視 時 刻 と 監 視 場 所 )も 全 国 14 箇 所 に 及 んでいる (1) 17 時 35 分 ~18 時 05 分 大 分 県 大 分 市 大 手 公 園 ( 同 162 頁 一 覧 表 51) (2) 18 時 00 分 ~19 時 30 分 大 阪 府 寝 屋 川 市 ( 同 160 頁 一 覧 表 32) (3) 18 時 00 分 ~20 時 30 分 朝 霞 市 民 会 館 ( 同 159 頁 一 覧 表 18) (4) 18 時 05 分 ~18 時 30 分 大 分 県 大 分 市 大 手 公 園 ~パルコ 前 ( 同 - 15 -

162 頁 一 覧 表 51) (5) 18 時 06 分 ~18 時 35 分 鹿 児 島 県 川 内 市 向 田 児 童 公 園 ( 同 16 2 頁 一 覧 表 50) (6) 18 時 15 分 ~19 時 10 分 名 古 屋 市 守 山 区 ( 同 160 頁 一 覧 表 31) (7) 18 時 30 分 ~19 時 30 分 大 阪 府 泉 佐 野 市 内 ( 同 160 頁 一 覧 表 33) (8) 18 時 37 分 ~19 時 10 分 鹿 児 島 県 川 内 市 同 公 園 ~ 国 道 3 号 線 太 平 橋 ~ 同 公 園 ( 同 162 頁 一 覧 表 50) (9) 18 時 40 分 ~19 時 45 分 さいたま 市 ( 同 160 頁 一 覧 表 1 9) (10) 18 時 40 分 ~19 時 50 分 北 区 立 王 子 公 園 ( 同 160 頁 一 覧 表 20) (11) 18 時 40 分 ~20 時 19 分 志 木 市 民 会 館 ( 同 160 頁 一 覧 表 21) (12) 19 時 00 分 ~20 時 31 分 目 黒 区 民 センター( 同 160 頁 一 覧 表 22) (13) 19 時 03 分 ~19 時 25 分 新 座 市 三 軒 屋 公 園 ( 同 160 頁 一 覧 表 23) (14) 19 時 15 分 ~19 時 53 分 和 光 市 内 ( 同 160 頁 一 覧 表 2 4) 3 情 報 保 全 隊 の 監 視 活 動 は 日 常 的 恒 常 的 継 続 的 に 全 国 各 地 で 実 施 され 続 けており 現 在 でも 上 記 監 視 目 的 に 沿 って 全 国 各 地 の 国 民 の 表 現 活 動 等 を 監 視 し それによって 得 た 情 報 を 集 積 し 続 けている このことは 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 記 載 をみても 例 えば 青 森 市 におけ る 国 民 監 視 活 動 が 平 成 16 年 (2004 年 )1 月 7 日 同 月 8 日 同 月 9 日 同 月 10 日 同 月 11 日 同 月 12 日 同 月 13 日 同 月 14 日 と 連 日 なされていることからも 明 らかである( 同 4~12 頁 ) - 16 -

4 情 報 保 全 隊 は 監 視 対 象 について 監 視 対 象 の 団 体 のみにとどまらず 集 会 等 に 参 加 した 国 民 住 民 の 氏 名 及 び 所 属 等 の 属 性 を 把 握 し 記 録 している 情 報 保 全 隊 が 監 視 対 象 の 個 人 名 を 記 録 し 保 管 している 例 として 以 下 のも のがある(なお 氏 名 の 墨 塗 りは 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 を 公 表 した 日 本 共 産 党 が 行 なったのであり 原 本 は 氏 名 が 明 記 されている) (( 熊 本 ) 県 労 連 事 務 局 長 ) (85 頁 一 覧 表 73) ( 大 分 県 原 水 協 事 務 局 長 (85 頁 一 覧 表 76) ( 戦 旗 両 川 派 ) (85 頁 一 覧 表 81) ( 長 崎 大 教 授 ) (8 5 頁 一 覧 表 84) (( 鹿 児 島 県 ) 平 和 運 動 センター 議 長 ) (85 頁 一 覧 表 85) (( 鹿 児 島 県 ) 憲 法 を 守 る 会 副 会 長 ) (85 頁 一 覧 表 85) ( 伊 佐 姶 良 ブロック 平 和 運 動 センタ ー 議 長 ) (98 頁 一 覧 表 20) (( 沖 縄 ) 平 和 運 動 センタ ー 議 長 ) (98 頁 一 覧 表 21) ( 札 幌 大 学 法 学 部 助 教 授 ) (99 頁 一 覧 表 14) ( 道 平 和 運 動 フォーラム 副 代 表 北 教 組 副 委 員 長 ) (99 頁 一 覧 表 16) ( 札 幌 大 学 法 学 部 助 教 授 ) (99 頁 一 覧 表 18) ( 日 本 ボランティアセンター) (99 頁 一 覧 表 20) ( 旭 川 地 区 連 合 会 長 ) (99 頁 一 覧 表 21) ( 日 共 佐 世 保 市 議 ) (102 頁 一 覧 表 58) (( 熊 本 県 ) 民 医 連 事 務 局 次 長 ) 及 び ( 戦 争 を 許 さない! 熊 本 県 民 連 絡 会 代 表 ) (102 頁 60) (S 佐 賀 県 連 代 表 ) (( 長 崎 県 ) 島 原 地 区 労 議 長 ) (102 頁 一 覧 表 65) (( 沖 縄 県 ) 中 部 地 区 労 議 長 ) (102 頁 一 覧 表 66) ( 沖 教 組 国 頭 支 部 委 員 長 ) (103 頁 68) (( 熊 本 県 ) 自 衛 隊 のイラク 派 遣 を 考 える 直 鞍 地 区 実 行 委 委 員 長 ) (103 頁 一 覧 表 70) ( 熊 本 県 ) 住 職 ) (103 頁 一 覧 表 72) ( 非 戦 平 和 を 願 う 仏 教 者 ウォ ーク イン 熊 本 実 行 委 員 会 )( 県 新 社 会 党 副 委 員 長 ( 同 上 ) ( 元 防 衛 庁 教 育 訓 練 局 長 ) ( 自 衛 官 と 市 民 をつなぐ 人 権 ホットライ - 17 -

ン 代 表 ) ( 朝 日 新 聞 外 報 部 記 者 ) (118 頁 一 覧 表 27) (( 青 森 県 ) 有 事 法 制 反 対 東 青 連 絡 会 代 表 ) (119 頁 32) (フリージャーナリスト) (120 頁 一 覧 表 52) ( 週 刊 MDS 記 者 ) (121 頁 一 覧 表 73) ( 佐 世 保 市 議 ) ( 民 商 ) (122 頁 一 覧 表 84) ( 有 事 法 制 反 対 大 分 県 連 絡 会 会 長 ) (122 頁 一 覧 表 85) ( 熊 本 県 ) 民 医 連 事 務 局 次 長 ) (122 頁 一 覧 表 86) ( 有 事 法 制 に 反 対 する 長 崎 県 連 絡 会 会 長 ) ( 同 事 務 局 長 ) (122 頁 一 覧 表 87) ( 佐 世 保 市 議 ) ( 平 和 委 事 務 局 長 ) ( 佐 世 保 民 商 事 務 局 長 ) ( 北 部 地 区 常 任 ) ( 佐 世 保 民 商 ( 新 婦 人 の 会 ) (122 頁 88) ( 沖 縄 県 統 一 行 動 連 絡 会 議 代 表 幹 事 ) (122 頁 一 覧 表 89) ( 熊 本 県 ) 県 労 連 ) (123 頁 一 覧 表 90) ( 反 戦 歌 手 ) (123 頁 一 覧 表 92) ( 鹿 児 島 県 憲 法 を 守 る 会 代 表 鹿 大 教 授 ) (S 県 連 代 表 ) ( 平 和 運 動 センター 議 長 ) (1 23 頁 一 覧 表 93) ( 佐 世 保 地 区 労 副 議 長 ) (123 頁 一 覧 表 94) (( 長 崎 県 ) 県 職 組 委 員 長 ) (123 頁 95) (( 沖 縄 県 ) 北 部 地 区 労 議 長 ) (123 頁 96) ( 沖 縄 県 平 和 運 動 センター 議 長 ) (123 頁 一 覧 表 99) 映 画 監 督 山 田 洋 次 (135 頁 ) (カナダ 人 酪 農 家 クリスチャン ピースメーカー チーム) (144 頁 一 覧 表 33) ( 神 奈 川 労 連 議 長 ) (145 頁 一 覧 表 48) (アジアプレス イ ンターナショナル) (146 頁 一 覧 表 63) (S 熊 本 県 連 ) (147 頁 一 覧 表 76) (( 宮 崎 県 ) 平 和 委 ) (147 頁 一 覧 表 77) (( 熊 本 県 ) 県 労 連 事 務 局 長 ) (147 頁 一 覧 表 78) ( 佐 世 保 市 議 原 水 協 理 事 ) (147 頁 一 覧 表 79) ( 熊 本 市 議 S 熊 本 県 連 幹 事 長 ) (147 頁 一 覧 表 82) (( 宮 崎 県 ) 県 労 組 会 議 議 長 ) (147 頁 一 覧 表 - 18 -

83) (( 鹿 児 島 県 ) 曽 於 地 区 平 和 運 動 センター) (S 曽 於 支 部 ) (147 頁 一 覧 表 84) ( 熊 本 市 議 S 熊 本 県 連 幹 事 長 ) (くまもと21 労 組 会 議 事 務 局 長 ) (147 頁 一 覧 表 85) (( 長 崎 県 ) 大 村 地 区 労 議 長 ) (S 大 村 市 議 ) (148 頁 一 覧 表 87) ( 前 S 衆 議 院 ) (1 48 頁 一 覧 表 88) (( 大 分 県 )S 県 議 3 期 ) (148 頁 一 覧 表 89) ( 佐 賀 県 平 和 運 動 センター 議 長 ) (148 頁 一 覧 表 90) ( 平 和 憲 法 を 守 る 熊 本 県 民 会 議 議 長 ) ( 連 合 熊 本 会 長 ) (148 頁 一 覧 表 91) 東 京 新 聞 現 地 特 派 員 A (155 頁 (5) ア) 某 報 道 機 関 記 者 のB (155 頁 (5) ア) フリー ジャーナリストのC (155 頁 (5) イ) NG O 代 表 a 及 び 反 戦 市 民 団 体 代 表 画 家 の(a) (155 頁 (5) イ) と 歩 む 会 (158 頁 一 覧 表 7) S 宝 塚 市 議 関 係 者 (158 頁 一 覧 表 7) 生 活 者 ネット 小 平 市 議 (1 59 頁 一 覧 表 15) 生 活 者 ネットの (159 頁 一 覧 表 15) 自 衛 隊 誹 謗 葉 書 送 付 ( ( 北 大 名 誉 教 授 ))(159 頁 一 覧 表 9) 弁 護 士 の (159 頁 一 覧 表 16) 北 区 議 (P) (160 頁 一 覧 表 26) 元 自 関 係 : 元 自 の の 参 加 が 確 認 された (160 頁 一 覧 表 26) 相 模 原 市 議 等 (160 頁 一 覧 表 27) ( 県 新 婦 人 子 供 劇 場 ) (161 頁 一 覧 表 39) ( 県 民 青 同 委 員 長 ) (161 頁 一 覧 表 39) ( 県 労 連 ) (161 頁 一 覧 表 41) ( 同 委 員 会 常 任 委 ) (161 頁 一 覧 表 42) イラク 派 兵 に 反 対 する 宮 崎 女 性 の 会 ( 代 表 : ) (161 頁 一 覧 表 43) アメリカのイラク 攻 撃 を 許 さない 実 行 委 員 会 ( 代 表 : ) (16 1 頁 一 覧 表 44) ( 同 代 表 ) (161 頁 一 覧 表 44) (S 日 田 総 支 部 長 ) (161 頁 一 覧 表 44) 鹿 児 島 県 北 薩 地 区 平 和 運 動 センター( 議 長 ) (162 頁 一 覧 表 50) - 19 -

( 同 議 長 ) (162 頁 一 覧 表 50) ( 同 セン ター 議 長 ) (162 頁 一 覧 表 51) (S 大 分 市 議 2 期 ) (162 頁 一 覧 表 52) (S 大 分 県 議 1 期 )(162 頁 一 覧 表 53) (S 大 分 市 議 2 期 ) (162 頁 一 覧 表 53) イラク 国 際 戦 犯 民 衆 法 廷 沖 縄 公 聴 会 ( 元 沖 縄 組 委 員 長 ) ( 牧 師 平 和 市 民 連 絡 会 )ら 沖 縄 県 内 在 住 の 市 民 団 体 メンバ ー5 名 (162 頁 一 覧 表 54) 沖 縄 県 弁 護 士 会 ( 会 長 ) (162 頁 一 覧 表 55) 5 情 報 保 全 隊 は 単 に 当 該 集 会 等 の 情 報 を 収 集 するだけでなく 活 動 主 体 をチ ェックしどのような 系 統 に 属 するか 他 の 団 体 や 今 後 の 行 動 の 予 定 等 につい ても 監 視 情 報 を 収 集 している 例 えば イラク 戦 争 とこどもたち と 題 する 写 真 展 ( 資 料 16-4 一 般 番 号 1)では 写 真 展 会 場 に 赴 き 古 川 市 議 会 自 衛 隊 のイラク 派 遣 に 反 対 する 意 見 書 を 提 出 と 題 するふるかわ 市 議 会 だよりから 抜 粋 した 意 見 書 の 掲 載 を 確 認 したこと 別 の 期 間 にも 古 川 市 内 で 写 真 展 を 開 催 予 定 であること を 報 告 している 自 衛 隊 イラク 派 遣 に 反 対 する 署 名 活 動 では 署 名 用 紙 は 核 兵 器 廃 絶 ではなく イラク 派 兵 反 対 の 用 紙 も 混 入 との 報 告 があり( 資 料 16-6 一 般 番 号 6) 署 名 用 紙 まで 確 認 している 自 衛 隊 イラク 派 遣 中 止 の 申 入 を 実 施 したことを 報 告 する 山 形 大 学 構 内 の 置 きビラ( 資 料 16-4 一 般 番 号 3)では ビラを 作 成 している 山 大 反 戦 の 会 が 教 育 基 本 法 労 働 法 年 金 問 題 国 民 保 護 法 制 等 にも 注 目 していることを 報 告 している 国 会 議 員 の 発 言 ( 資 料 16-4 反 自 衛 隊 番 号 1)については イラク 派 遣 は 憲 法 違 反 であり 派 遣 に 反 対 と 発 言 した 国 会 議 員 を 今 後 隊 友 会 名 誉 会 員 か ら 外 し 隊 友 会 の 公 式 行 事 には 招 待 しない と 隊 友 会 幹 事 長 が 示 唆 したことも 報 告 されている 新 聞 記 者 による 駐 屯 地 における 自 衛 隊 イラク 派 遣 についての 取 材 ( 資 料 1-20 -

6-4マスコミ 番 号 1 資 料 16-6マスコミ 以 前 番 号 1 2)については 同 じ 新 聞 社 の 記 者 が 秋 田 県 防 衛 懇 談 会 会 長 に 取 材 要 請 したが 拒 否 されたこと も 報 告 されている( 資 料 16-4マスコミ 番 号 1 資 料 16-4マスコミ 以 前 番 号 1) 7 他 の 機 関 との 連 携 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 は 警 察 等 の 他 の 国 家 機 関 及 び 自 治 体 関 係 機 関 特 殊 な 協 力 者 等 と 密 接 に 連 携 しながら 実 施 されている 1 警 察 機 関 との 連 携 情 報 保 全 隊 は 警 察 機 関 と 密 接 に 連 携 し 国 民 の 自 衛 隊 に 関 連 する 集 会 デモ 行 進 に 関 する 情 報 の 事 前 提 供 を 受 けてなされている このことは 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 中 の 国 内 勢 力 の 今 後 の 取 組 予 定 の 記 載 から 明 らかである 例 えば 同 文 書 3 頁 には 国 内 勢 力 の 今 後 の 取 組 予 定 として NL 系 団 体 による 集 会 デモ の 記 載 があるが その 集 会 デモの 参 加 人 数 が 約 200 名 ( 申 請 ) と 記 録 されている この 資 料 は 平 成 16 年 1 月 16 日 に 作 成 されており( 同 1 頁 の 日 付 参 照 ), 集 会 及 びデモ 行 進 の 実 施 日 は 同 年 1 月 17 日 13 時 30 分 から17 時 とされているから 情 報 保 全 隊 はあらかじめデモの 実 施 予 定 を 把 握 していたことになる このよ うな 事 前 情 報 は 一 般 には 把 握 できず 集 会 デモ 行 進 実 施 にあたって 警 察 に 申 請 された 道 路 使 用 許 可 申 請 書 記 載 の 情 報 が 情 報 保 全 隊 に 提 供 されたもの と 考 えるほかない このことは 参 加 人 員 に ( 申 請 ) すなわち 警 察 への 申 請 という 文 言 があることからも 明 らかである また 多 数 のデモ 街 頭 行 動 等 が 行 われることを 的 確 に 把 握 するため と りわけ 開 始 時 間 を 分 単 位 で 監 視 するためには 事 前 に 警 察 に 申 請 された 道 路 使 用 許 可 申 請 書 記 載 の 情 報 の 入 手 が 必 要 不 可 欠 であるところ 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 全 体 において 多 数 の 屋 外 集 会 デモ 行 進 街 頭 宣 伝 等 につき 開 始 時 間 参 加 人 数 終 了 時 間 等 の 記 載 があることは これに 関 して 警 察 機 関 が 入 手 した 情 報 が 情 報 保 全 隊 に 提 供 されたことを 示 している なお 関 係 者 または 団 体 の 項 目 に 警 対 性 不 明 という 記 載 がある - 21 -

これが 何 を 意 味 するか 不 明 であるが 文 字 からして 警 察 機 関 との 関 係 を 示 す 隠 語 と 思 われる 2 地 方 自 治 体 の 組 織 との 連 携 上 記 のとおり, 情 報 保 全 隊 は 全 国 各 地 の 多 数 の 市 町 村 議 会 を 監 視 対 象 に し イラク 関 連 の 決 議 の 有 無 内 容 にとどまらず 提 案 議 員 賛 同 議 員 採 択 数 その 他 参 考 事 項 等 を 詳 細 に 監 視 している このような 詳 細 な 情 報 収 集 が 可 能 なのは 地 方 自 治 体 の 組 織 や 議 員 から 情 報 提 供 を 受 けている 可 能 性 がある 3 その 他 その 他 情 報 保 全 隊 は 国 民 監 視 のための 情 報 提 供 者 は 全 国 各 地 に 有 してい る 例 えば 反 戦 シンガーソングライターが みやぎ 生 協 亘 理 店 前 で 単 独 ライブと 該 当 署 名 を 行 なっていたことが 判 明 した (82 頁 一 覧 表 23) との 記 載 があるが この 記 載 からも 外 部 の 情 報 提 供 者 の 存 在 をうかがわせる 8 国 民 監 視 情 報 の 共 有 化 集 約 各 方 面 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 によって 得 られた 情 報 ( 以 下 国 民 監 視 情 報 という)は 各 方 面 情 報 保 全 隊 長 から 情 報 資 料 ( - )について( 通 知 ) という 取 扱 い 注 意 文 書 として 定 期 的 ( 少 なくとも10 日 おき 程 度 )に 情 報 保 全 隊 長 当 該 方 面 情 報 保 全 隊 が 管 轄 する 区 域 の 方 面 総 監 部 調 査 課 長 各 派 遣 隊 長 及 び 各 方 面 情 報 保 全 隊 長 に 配 布 される( 同 1 頁 の 書 式 参 照 ) これに より 1 方 面 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 情 報 は 自 衛 隊 内 部 全 体 で 共 有 化 される これらの 国 民 監 視 情 報 は 情 報 保 全 隊 本 部 に 集 約 させて さらに 整 理 分 析 されて 全 国 の 情 報 を 一 元 化 した 文 書 にまとめられて 今 後 の 国 内 勢 力 の 動 向 について 分 析 の 資 とする ( 同 64 頁 外 の 趣 旨 参 照 ) 重 要 文 書 として 厳 重 に 保 管 管 理 されている 9 国 民 監 視 情 報 の 整 理 保 管 国 民 監 視 情 報 の 分 析 整 理 は 情 報 保 全 隊 本 部 の 情 報 科 及 び 保 管 科 で 行 なわ れる - 22 -

情 報 保 全 隊 本 部 に 集 約 された 国 民 監 視 情 報 は 例 えばエクセル 等 を 用 いてデ ータ ベース 化 され 方 面 区 分 名 称 ( 主 催 団 体 ) 行 動 形 態 年 月 日 時 間 場 所 動 員 数 行 動 の 概 要 等 の 検 索 が 容 易 にできるように 整 理 されている また 監 視 対 象 となった 個 人 の 氏 名 も 実 名 肩 書 き 付 で 記 録 保 管 されている また 情 報 保 全 隊 本 部 は 全 国 から 収 集 した 国 民 監 視 情 報 を 分 析 し 国 内 勢 力 等 の 動 向 に 関 するコメント 等 と 題 する 分 析 結 果 を 記 録 保 管 している その 内 容 は 全 般 革 新 政 党 の 動 向 新 左 翼 等 の 動 向 労 組 の 動 向 等 である さらに 過 去 との 比 較 日 ごとのセクト 別 動 員 数 全 国 の 状 況 等 が 地 図 や 棒 グラフ 等 を 用 いて 容 易 に 分 かるよう 整 理 されている 情 報 保 全 隊 本 部 がかかる 記 録 保 管 を 行 なっていることは 本 件 国 民 監 視 内 部 文 書 ( 甲 A1-2)を 見 れば 明 らかである 10 国 民 監 視 情 報 の 活 用 情 報 保 全 隊 は 収 集 記 録 保 管 した 国 民 監 視 情 報 を 将 来 の 国 民 監 視 活 動 を 効 率 的 に 実 施 するために 活 用 している また 自 衛 隊 が 看 過 できないと 判 断 した 国 民 団 体 に 対 しては 国 民 監 視 情 報 を 活 用 して 当 該 団 体 個 人 の 表 現 活 動 を 排 除 している その 典 型 的 な 例 が いわゆる 立 川 テント 村 自 衛 隊 官 舎 ビラ 配 布 刑 事 事 件 である 前 記 のとおり 情 報 保 全 隊 は 自 衛 官 官 舎 にチラシ 等 を 投 函 配 布 する 行 為 を 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけ( 同 39 頁 ) 監 視 活 動 を 行 っている( 甲 A1-2の 表 駐 屯 地 官 舎 米 軍 施 設 等 に 対 する 反 対 動 向 参 照 ) 立 川 テント 村 事 件 においても 情 報 保 全 隊 は 市 民 が 自 衛 隊 防 衛 庁 官 舎 に 自 衛 隊 イラク 派 遣 反 対 のチラシを 投 函 配 布 したことを 監 視 していた その 国 民 監 視 情 報 を 活 用 して 警 視 庁 と 連 携 して チラシ 配 布 者 3 名 を 建 造 物 侵 入 罪 に 該 当 するとして 逮 捕 勾 留 起 訴 させたのである これにより 自 衛 隊 官 舎 へのチラシ 投 函 という 反 自 衛 隊 活 動 は 抑 止 された(なお この 立 川 テント 村 事 件 は 情 報 保 全 隊 保 全 隊 の 国 民 監 視 の 本 質 を 示 す 重 大 な 事 件 であるので 別 途 準 備 書 面 にて 事 実 関 係 と 法 的 問 題 を 主 張 することにする) - 23 -

第 3 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 の 特 徴 以 上 の 国 民 監 視 活 動 の 実 態 をみれば 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 には 以 下 の ような 特 徴 がある 1 国 民 敵 視 情 報 保 全 隊 は 自 衛 隊 及 びその 活 動 に 批 判 的 な あるいは 障 害 となる 国 民 団 体 を 敵 視 し これらに 関 する 情 報 を 収 集 することを 主 目 的 として 活 動 して いる このことは 射 撃 訓 練 やヘリコプターの 騒 音 に 対 する 苦 情 申 入 れまで 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけ 申 入 れ 者 の 特 定 ( 身 元 割 り 出 し)まで 行 なって いることからも 明 白 である また 国 民 を P S GL CV NL 等 という 隠 語 で 一 方 的 独 断 的 に 分 類 していること 自 体 国 民 を 問 題 のある 国 民 問 題 のない 国 民 に 区 分 し 前 者 を 敵 視 していることを 示 し ている 2 国 民 と 自 衛 隊 関 係 者 の 交 流 の 嫌 悪 情 報 保 全 隊 は 国 民 と 自 衛 隊 員 及 びその 家 族 が 交 流 することを 嫌 悪 している このことは 官 舎 へのチラシ 投 函 を 反 自 衛 隊 活 動 と 位 置 づけていることか らも 明 白 である また かかる 観 点 からの 監 視 活 動 は 国 民 に 対 してだけでな く 一 般 の 自 衛 隊 員 及 びその 家 族 に 対 しても 実 施 されている 情 報 保 全 隊 は 自 衛 隊 に 関 する 様 々な 情 報 を 国 民 が 自 衛 隊 員 及 びその 家 族 に 提 供 することを 忌 み 嫌 っているのである 3 民 主 主 義 文 民 統 制 (シビリアンコントロール)の 無 視 もしくは 軽 視 情 報 保 全 隊 の 活 動 は 防 衛 大 臣 の 直 轄 にあるとはいえ その 実 態 は 情 報 保 全 隊 長 をトップとするいわゆる 制 服 組 によって 活 動 内 容 が 決 定 遂 行 され ている 民 主 主 義 体 制 においては 国 家 機 関 が 主 権 者 である 国 民 一 般 を 監 視 す ることはありえず 情 報 保 全 隊 が 国 民 監 視 をすること 自 体 民 主 主 義 に 反 する ものであり また 文 民 統 制 (シビリアンコントロール)を 無 視 もしくは 軽 視 するものである 4 国 民 監 視 活 動 の 拡 大 膨 張 - 24 -

情 報 保 全 隊 による 国 民 監 視 活 動 は 質 的 にも 量 的 にも 拡 大 し 続 けており その 組 織 もより 実 効 性 のあるものに 再 編 整 備 されている したがって 情 報 保 全 隊 による 国 民 監 視 活 動 は ますます 拡 大 し 膨 張 し 続 けることになる 5 有 事 法 制 自 衛 隊 の 海 外 派 遣 との 一 体 化 情 報 保 全 隊 が 国 民 監 視 を 強 化 している 背 景 には 自 衛 隊 が 専 守 防 衛 の 組 織 活 動 からイラク 等 への 海 外 派 遣 を 目 的 とする 組 織 に 変 容 していることがある かかる 自 衛 隊 の 組 織 及 び 活 動 の 変 容 は 一 般 国 民 の 意 識 や 憲 法 特 に 9 条 との かい 離 矛 盾 を 拡 大 しており これに 対 応 して 自 衛 隊 の 国 民 対 策 国 民 監 視 が 強 化 されているのである 第 4 違 憲 性 違 法 性 かかる 情 報 保 全 隊 の 国 民 監 視 活 動 は 違 憲 違 法 であり 重 大 な 人 権 侵 害 であ り また 戦 前 の 憲 兵 政 治 を 復 活 させるものである その 詳 細 については 別 途 準 備 書 面 において 主 張 する 以 上 - 25 -