目 次 1. 介 護 保 険 制 度 における 住 宅 改 修 費 支 給 制 度 について 1 2. 対 象 要 件 2 3. 支 給 限 度 基 準 額 3 4. 支 払 方 法 5. 手 続 きの 流 れ 6 7 6. 住 宅 改 修 の 種 類 13 7. 住 宅 改 修 費 が 支 給 できない 場 合 16 8. 現 地 確 認 について 16 参 考 資 料 住 宅 改 修 費 の 支 給 対 象 となる 工 事 種 別 (イラスト)
1. 介 護 保 険 制 度 における 住 宅 改 修 費 支 給 制 度 について( 概 要 ) 要 介 護 認 定 されている 方 が できるだけ 自 宅 で 自 立 した 生 活 を 続 けるために 必 要 な 住 宅 改 修 にかかる 費 用 の 一 部 が 支 給 されます 手 すりの 取 付 けや 床 の 段 差 解 消 等 資 産 形 成 につな がらない 比 較 的 小 規 模 なものが 対 象 です 支 給 を 受 けるためには 改 修 前 と 改 修 後 にそれぞれ 手 続 きが 必 要 です 平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) 住 宅 改 修 は 被 保 険 者 ( 利 用 者 ) の 心 身 の 状 況 及 び 日 常 生 活 上 の 動 線 住 宅 の 状 況 福 祉 用 具 の 導 入 状 況 家 族 構 成 改 修 の 予 算 等 を 総 合 的 に 勘 案 す ることが 必 要 です ご 本 人 家 族 介 護 者 にとって 効 果 的 で かつ 適 正 な 改 修 が 行 われるよう し っかりとした 住 宅 改 修 計 画 を 立 てましょう 改 修 前 には 必 ずケアマネジャーにご 相 談 くだ さい < 住 宅 改 修 の 種 類 ( 平 成 11 年 3 月 31 日 厚 生 省 告 示 第 95 号 )> (1) 手 すりの 取 付 け (2) 段 差 の 解 消 (3) 滑 り 防 止 及 び 移 動 の 円 滑 化 等 のための 床 又 は 通 路 面 の 材 料 の 変 更 (4) 引 き 戸 等 への 扉 の 取 替 え (5) 洋 式 便 器 等 への 便 器 の 取 替 え (6) その 他 前 各 号 の 住 宅 改 修 に 付 帯 して 必 要 となる 住 宅 改 修 留 意 点 住 宅 改 修 業 者 について 住 宅 改 修 業 者 に 愛 媛 県 や 松 山 市 の 指 定 はありません 担 当 ケアマネジャー 等 と 相 談 し 改 修 内 容 を 決 めたのち 業 者 の 選 定 にあたっては 複 数 の 業 者 ( 工 務 店 やリフォーム 会 社 等 )に 見 積 もりを 依 頼 し 比 較 検 討 したうえで1 社 を 選 ぶことをお 勧 めします 施 工 後 のトラブルについて 施 工 後 のトラブルについては ご 自 身 が 業 者 と 交 渉 することになりますので (ご 契 約 時 には)アフターサービスについても 確 認 しておくことをお 勧 めします 住 宅 改 修 の 効 果 の 確 認 について 施 工 後 は 適 宜 に 担 当 ケアマネジャー 等 の 協 力 を 得 ながら 日 常 生 活 行 為 の 改 善 や 介 助 負 担 の 改 善 などの 住 宅 改 修 の 効 果 について 確 認 してください 1
2. 対 象 要 件 次 の 要 件 をすべて 満 たし 住 宅 改 修 を 実 施 した 場 合 に 対 象 となります 事 前 申 請 の 手 続 き をしないまま 着 工 した 場 合 は 原 則 支 給 対 象 になりませんのでご 注 意 ください (1) 要 介 護 認 定 を 受 けており 工 事 着 工 日 と 工 事 完 了 日 が 共 に 認 定 有 効 期 間 内 であること (2) 介 護 保 険 被 保 険 者 証 に 記 載 されている 住 所 地 の 改 修 で 実 際 に 居 住 している 住 宅 であ ること (3) 本 人 が 在 宅 であること( 入 院 入 所 外 泊 は 不 可 ) 平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) (4) 工 事 内 容 が 介 護 保 険 制 度 の 給 付 対 象 であり 事 前 申 請 の 書 類 にその 必 要 性 について 記 載 されていること (5) 住 宅 改 修 の 着 工 前 に 事 前 申 請 して 松 山 市 に 事 前 承 認 されていること 留 意 点 介 護 認 定 申 請 中 または 入 院 中 や 施 設 入 所 中 の 方 について 介 護 認 定 申 請 中 または 入 院 中 や 施 設 入 所 中 の 方 が 事 前 申 請 による 事 前 承 認 後 の 工 事 着 工 は 可 能 ですが 支 給 申 請 は 認 定 結 果 が 出 てから または 退 院 退 所 した 後 になりま す ( 一 時 帰 宅 中 の 支 給 申 請 は 認 められません )そのため 認 定 結 果 が 非 該 当 の 場 合 や 退 院 退 所 できない 場 合 は 住 宅 改 修 費 の 支 給 を 受 けることはできなくなります 一 時 的 に 身 を 寄 せている 住 宅 の 改 修 について 介 護 保 険 の 被 保 険 者 証 に 記 載 されている 住 所 地 の 住 宅 の 改 修 が 支 給 対 象 となります そ のため 介 護 保 険 の 被 保 険 者 証 に 記 載 されている 住 所 地 以 外 で 一 時 的 に 居 住 するため の 住 宅 改 修 は 支 給 対 象 になりません 新 築 や 増 築 の 住 宅 改 修 について 住 宅 の 新 築 や 増 築 ( 新 たに 居 室 を 設 ける 等 ) または 改 修 理 由 が 老 朽 化 や 器 具 の 故 障 等 の 場 合 は 支 給 対 象 になりません ひとつの 住 宅 に 複 数 の 被 保 険 者 がいる 場 合 の 改 修 について 住 宅 改 修 費 の 支 給 限 度 額 の 管 理 は 被 保 険 者 ごとに 行 われるため 被 保 険 者 ごとに 支 給 申 請 を 行 うことができます ただし 複 数 の 被 保 険 者 に 係 る 住 宅 改 修 が 行 われた 場 合 各 被 保 険 者 ごとに 対 象 となる 工 事 を 設 定 し 内 容 や 場 所 等 が 重 複 しないように 申 請 して ください 支 給 対 象 の 工 事 内 容 について 支 給 の 対 象 となる 工 事 内 容 であるかどうかは 保 険 者 である 松 山 市 が 決 定 します 同 じ 工 事 内 容 でも 保 険 者 が 変 わると 若 干 判 断 が 異 なる 場 合 があります ( 例 えば A 市 で 対 象 となった 工 事 がB 市 では 対 象 にならなかった 等 ) 2
3. 支 給 限 度 基 準 額 要 介 護 状 態 区 分 に 関 わらず 支 給 限 度 基 準 額 は です このため までの 支 給 限 度 基 準 額 の 範 囲 内 でかかった 対 象 となる 工 事 費 用 の 1 割 と 上 限 額 を 超 えた 費 用 が 利 用 者 負 担 となります 支 給 限 度 基 準 額 ( 内 訳 : 介 護 保 険 給 付 上 限 額 18 万 円 自 己 負 担 額 2 万 円 ) 平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) 支 給 限 度 基 準 額 の 範 囲 内 であれば 何 回 かに 分 けて 申 請 することもできます また 要 介 護 状 態 区 分 が3 段 階 以 上 重 く なった場 合 ( 基 準 日 は 初 回 の 住 宅 改 修 着 工 日 )や 転 居 した 場 合 については 支 給 限 度 基 準 額 の 再 度 の 利 用 が 認 められる 場 合 があります 詳 細 は 以 下 の 通 りです < 3 段 階 リセットの 例 外 > この 例 外 は 一 回 限 りです 介 護 の 必 要 の 程 度 の 段 階 要 介 護 状 態 区 分 第 1 段 階 要 支 援 1 又 は 経 過 的 要 介 護 (H18.4.1 以 前 は 要 支 援 ) 第 2 段 階 要 支 援 2 又 は 第 3 段 階 要 介 護 2 第 4 段 階 要 介 護 3 第 5 段 階 要 介 護 4 第 6 段 階 要 介 護 5 初 めて 住 宅 改 修 費 が 支 給 された 住 宅 改 修 の 着 工 日 の 要 介 護 状 態 区 分 を 基 準 として 上 表 の 介 護 の 必 要 の 程 度 の 段 階 が3 段 階 以 上 上 がった ( 要 介 護 状 態 区 分 が3 段 階 以 上 重 く なった ) 場 合 再 び 支 給 限 度 基 準 額 の 範 囲 内 で 申 請 が 可 能 になります 但 し 3 段 階 リセットの 例 外 は 一 人 の 被 保 険 者 に 対 して1 回 しか 適 用 されません ( 適 用 パターン) 初 回 の 住 宅 改 修 着 工 日 追 加 の 住 宅 改 修 着 工 日 第 1 段 階 ( 要 支 援 1 又 は 経 過 的 要 介 護 ) 第 4 段 階 以 上 ( 要 介 護 3 以 上 ) 第 2 段 階 ( 要 支 援 2 又 は ) 第 5 段 階 以 上 ( 要 介 護 4 以 上 ) 第 3 段 階 ( 要 介 護 2) 第 6 段 階 ( 要 介 護 5) 3
平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) [ 例 1: 3 段 階 リセットの 例 外 が 適 用 となる 場 合 ] 初 回 2 回 目 3 回 目 住 宅 改 修 着 工 日 時 点 の 状 態 区 分 改 修 前 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a) 工 事 費 用 ( 介 護 保 険 対 象 部 分 ):(b) 改 修 後 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a)-(b) 要 介 護 3 ( 第 4 段 階 ) 10 万 円 10 万 円 10 万 円 10 万 円 0 円 要 介 護 4 ( 第 5 段 階 ) *3 段 階 リセット 適 用 * * 初 めて 住 宅 改 修 を 行 った 要 介 護 1を 基 準 として 介 護 の 必 要 の 程 度 の 段 階 が3 段 階 上 がっている ため 再 度 までの 支 給 が 可 能 になります [ 例 2: 3 段 階 リセットの 例 外 が 適 用 とならない場 合 ] 初 回 2 回 目 3 回 目 住 宅 改 修 着 工 日 時 点 の 状 態 区 分 改 修 前 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a) 工 事 費 用 ( 介 護 保 険 対 象 部 分 ):(b) 改 修 後 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a)-(b) 要 介 護 3 ( 第 4 段 階 ) 10 万 円 10 万 円 10 万 円 10 万 円 0 円 要 介 護 4 ( 第 5 段 階 ) 3 段 階 リセット 適 用 不 可 0 円 * 初 めて 住 宅 改 修 を 行 った 要 介 護 3が 基 準 となるので 介 護 の 必 要 の 程 度 の 段 階 が3 段 階 上 がって いることにはならず 3 段 階 リセッ トの 適 用 はありません 4
平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) < 転 居 リセットの 例 外 > 転 居 した 場 合 は 前 住 所 地 で 住 宅 改 修 を 利 用 していても 転 居 先 で 新 たに を 支 給 限 度 基 準 額 として 住 宅 改 修 を 利 用 できます また 3 段 階 リセットの 例 外 も 転 居 後 の 住 宅 について 初 めて 住 宅 改 修 に 着 工 する 日 の 要 介 護 状 態 区 分 が 基 準 となります [ 例 1: 転 居 リセットの 例 外 と 3 段 階 リセットの 例 外 共 に 適 用 となる 場 合 1] 転 居 前 転 居 後 初 回 2 回 目 3 回 目 住 宅 改 修 着 工 日 時 点 の 状 態 区 分 要 支 援 1 ( 第 1 段 階 ) 要 介 護 4 ( 第 5 段 階 ) * 転 居 リセット 改 修 前 の 支 給 限 度 基 *3 段 階 リセット 適 用 * 適 用 * 準 額 の 残 額 :(a) 工 事 費 用 ( 介 護 保 険 対 象 部 分 ):(b) 改 修 後 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a)-(b) 10 万 円 10 万 円 0 円 * 転 居 後 の 住 宅 について 初 めて 住 宅 改 修 を 行 った を 基 準 として 介 護 の 必 要 の 程 度 の 段 階 が3 段 階 上 がっているため 再 度 までの 支 給 が 可 能 とな ります [ 例 2: 転 居 リセットの 例 外 と 3 段 階 リセットの 例 外 共 に 適 用 となる 場 合 2] 転 居 後 転 居 前 の 住 宅 に 戻 った 場 合 は 転 居 前 住 宅 に 係 る 支 給 状 況 が 復 活 します 3 段 階 リセットの 基 準 となる 要 介 護 状 態 区 分 も 転 居 前 のものが 適 用 されます 転 居 前 転 居 後 再 び 転 居 前 住 宅 に戻 る 初 回 2 回 目 3 回 目 4 回 目 住 宅 改 修 着 工 日 時 点 の 状 態 区 分 改 修 前 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a) 工 事 費 用 ( 介 護 保 険 対 象 部 分 ):(b) 改 修 後 の 支 給 限 度 基 準 額 の 残 額 :(a)-(b) * 転 居 リセット 適 用 * 要 介 護 3 ( 第 4 段 階 ) 転 居 前 住 宅 に 係 る 支 給 状 況 が 復 活 5 万 円 15 万 円 5 万 円 5 万 円 0 円 0 円 要 介 護 4 ( 第 5 段 階 ) *3 段 階 リセッ ト 適 用 * * 転 居 前 の 住 宅 について 初 めて 住 宅 改 修 を 行 った 要 介 護 1を 基 準 と して 介 護 の 必 要 の 程 度 の 段 階 が3 段 階 上 がっているた め 再 度 20 万 円 までの 支 給 が 可 能 となり ます 5
平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) 4. 支 払 方 法 支 払 い 方 法 には 償 還 払 い 方 式 と 受 領 委 任 払 い 方 式 の2 種 類 があります (1) 償 還 払 い 方 式 利 用 者 ( 被 保 険 者 )がいったん 改 修 費 用 全 額 を 施 工 業 者 に 支 払 い 給 付 対 象 部 分 の9 割 の 金 額 が 後 日 松 山 市 から 利 用 者 へ 給 付 されます (2) 受 領 委 任 払 い 方 式 介 護 保 険 対 象 の 住 宅 改 修 に 係 る 費 用 ( 給 付 対 象 部 分 )のうち 利 用 者 は 自 己 負 担 分 (1 割 )の 金 額 のみ 施 工 業 者 に 支 払 えば 良 い 方 法 です ( 残 りの9 割 分 については 松 山 市 が 直 接 施 工 業 者 に 支 払 います )ただし 施 工 内 容 に 給 付 の 対 象 とならない 部 分 が 含 ま れるときは 利 用 者 が 上 記 以 外 に 対 象 外 費 用 の 全 額 を 支 払 うことになります < 受 領 委 任 払 い 方 式 を 利 用 できる 対 象 者 等 について> 受 領 委 任 払 い 方 式 を 利 用 できる 対 象 者 は 市 民 税 非 課 税 世 帯 又 は 生 活 保 護 受 給 者 の 方 で 介 護 保 険 料 を 滞 納 されていない 方 のみとなります ただし 当 該 被 保 険 者 が 要 介 護 認 定 新 規 申 請 中 区 分 変 更 申 請 中 の 場 合 は 受 領 委 任 払 いは 利 用 できません 受 領 委 任 払 い 方 式 を 利 用 するためには 事 前 申 請 の 際 に 松 山 市 に 介 護 保 険 給 付 費 受 領 委 任 払 い 承 認 申 請 書 を 提 出 し 着 工 前 に 承 認 を 受 けておく 必 要 があります なお 受 領 委 任 払 いの 利 用 は 松 山 市 と 事 前 に 介 護 保 険 給 付 費 受 領 委 任 払 い 合 意 書 を 交 わした 施 工 業 者 ( 口 座 申 請 も 必 要 )に 限 ります 合 意 書 に 関 するお 手 続 き 方 法 に ついては 介 護 保 険 課 へお 問 い 合 わせください 6
平 成 25 年 5 月 ( 第 3 版 ) 5. 手 続 きの 流 れ (1) 手 続 きの 流 れ 要 介 護 認 定 ケアマネジャーに 相 談 事 前 申 請 ( 事 前 確 認 書 類 の 提 出 ) 松 山 市 ( 保 険 者 )による 事 前 承 認 施 工 完 成 事 後 申 請 ( 住 宅 改 修 費 の 支 給 申 請 ) 松 山 市 ( 保 険 者 )による 確 認 ( 支 給 の 決 定 ) 住 宅 改 修 費 支 給 7