特 定 建 築 物 における 加 湿 について 東 京 都 特 別 区 第 4ブロック 平 成 19 年 度 ビル 衛 生 管 理 講 習 会 平 成 20 年 1 月 31 日
本 日 の 内 容 1 加 湿 の 必 要 性 2 湿 度 不 足 の 原 因 対 応 3 加 湿 器 の 維 持 管 理 4 加 湿 器 リニューアル 事 例
空 気 調 和 と 加 湿 器 空 気 調 和 とは 温 度 湿 度 清 浄 度 気 流 空 気 調 和 ( 空 調 ) 保 健 空 調 ( 一 般 空 調 快 適 空 調 ) 産 業 空 調 ( 工 場 空 調 作 業 空 調 ) そこに 働 き 生 活 する 人 々の 健 康 を 保 護 し さらに 快 適 な 空 気 環 境 を 維 持 する 事 務 所 商 業 施 設 ホテル 病 院 学 校 集 会 所 などが 対 象 になる 室 内 で 生 産 または 保 管 される 物 品 の 品 質 管 理 や 品 質 保 持 機 器 類 の 機 能 維 持 に 適 した 空 気 環 境 をつくる 印 刷 繊 維 電 子 部 品 などの 工 場 農 園 芸 施 設 食 品 貯 蔵 庫 美 術 品 博 物 館 収 蔵 庫 電 算 機 室 などが 対 象 になる
20.3 34%の 空 気 空 気 線 図 でみる 温 度 と 湿 度 の 関 係 加 湿 20 18.6%の 空 気 加 熱 送 風 5 50% 水 分 量 14.4 49.4%の 空 気 水 分 量 水 分 量 の 空 気 水 分 量 20 18.6% 5 50% 14.4 49.4% 20.3 34.0% 0.0050 5 50% 5 50% 20.0 18.6% 20.0 18.6% 0.0027 0.0027
加 湿 の 必 要 性 湿 度 不 足 が 引 き 起 こす 問 題 健 康 と 快 適 性 を 損 なう 静 電 気 発 生 に 伴 う 問 題 テナント 様 お 客 様 からのクレームの 発 生 不 動 産 価 値 の 低 下
インフルエンザウイルスと 湿 度 空 気 の 乾 燥 により 呼 吸 器 系 の 粘 膜 を 傷 め 風 邪 等 のウイルスが 体 内 に 入 りやすくなる インフルエンザウイルスは 室 内 の 湿 度 を50% 以 上 に 保 つこ とで 激 減 湿 度 温 度 10 22 32 20% 63% 66% 17% 50% 42% 4% 1% 80% 35% 5% 0% G J Harperによる6 時 間 後 の 生 存 率 高 野 健 人 氏 ほか セミナー 健 康 居 住 学 による
加 湿 方 式 と 加 湿 器 の 種 類 加 湿 は 空 気 に 水 蒸 気 を 加 える 方 法 により 3 種 類 があり これを 加 湿 方 式 といいます 1. 気 化 方 式 水 をその 温 度 の 水 蒸 気 に 気 化 して 加 湿 する 方 式 2. 蒸 気 方 式 水 を100 または100 以 上 の 蒸 気 にして 噴 霧 する 方 法 3. 水 噴 霧 方 式 微 細 な 水 滴 を 直 接 空 気 に 噴 霧 する 方 法
特 定 建 築 物 で 使 われている 主 な 加 湿 方 式 の 比 較 方 式 気 化 式 加 湿 器 電 極 式 蒸 気 加 湿 器 超 音 波 式 加 湿 器 スプレー 式 加 湿 器 概 念 図 加 湿 性 状 高 湿 度 空 気 飽 和 蒸 気 水 微 粒 子 水 微 粒 子 加 湿 効 率 (%) 100 100 80~100 25~50 給 水 有 効 利 用 率 (%) 30~70 75~90 80~100 25~50 ON-OFF 制 御 可 可 可 可 制 御 性 比 例 制 御 不 可 可 可 不 可 応 答 性 ふつう ふつう よい よい 給 水 水 質 水 道 水 同 等 水 道 水 同 等 水 道 水 同 等 純 水 水 道 水 同 等 加 湿 の 清 浄 度 よい よい 水 分 蒸 発 後 の 粉 塵 防 止 には 純 水 器 が 必 要 よい 蒸 発 吸 収 距 離 不 要 使 用 条 件 による 使 用 条 件 による 必 要 (エリミネータ 要 ) 消 費 電 力 (W/kg) 加 湿 量 1kg 当 たり 低 消 費 電 力 約 750W 80~100 20 以 下
空 調 機 組 込 用 VHCタイプ 室 内 直 接 加 湿 VCEタイプ( 旧 製 品 )
空 調 機 パッケージエアコン チャンバ 組 込 用 SEAタイプ( 旧 製 品 )
空 調 機 パッケージエアコン 組 込 用 ( 旧 製 品 ) ENSタイプ 室 内 直 接 噴 霧 型 BNBタイプ
空 気 環 境 不 適 合 率 と 相 対 湿 度 浮 遊 粉 じん 一 酸 化 炭 素 二 酸 化 炭 素 気 流 相 対 湿 度 温 度 不 適 件 数 1 0 29 1 67 6 適 合 件 数 73 74 45 73 7 68 空 気 環 境 の 測 定 結 果 ( 暖 房 期 ) 温 度 相 対 湿 度 気 流 二 酸 化 炭 素 一 酸 化 炭 素 浮 遊 粉 じん 0% 20% 40% 60% 80% 100% 不 適 適 合 第 四 ブロックの 特 定 建 築 物 立 ち 入 り 検 査 実 施 数 74 件 の 結 果 です
なぜ 冬 期 の 室 内 湿 度 不 足 が 多 いのか? 加 湿 器 は 設 置 されているのに 湿 度 不 足 が 起 きるのはなぜ? 主 な 原 因 1 加 湿 器 の 稼 動 状 態 やシステムの 問 題 2 想 定 外 の 外 乱 の 影 響 3 室 内 温 度 が 高 くなっている 4 設 置 されている 加 湿 器 の 機 能 不 良
最 近 のオフィス 空 調 の 傾 向 1 2 OA 機 器 の 普 及 による 室 内 発 生 顕 熱 の 増 大 建 物 の 高 気 密 高 断 熱 化 冬 期 の 暖 房 シーズンにおいても 空 調 機 は 暖 房 運 転 に 入 ることが 少 なくなり 空 調 機 の 吹 き 出 し 温 度 は 低 めに 抑 えられる 傾 向 空 調 機 の 送 風 運 転 冷 房 運 転 モードになることが 湿 度 不 足 の 原 因 に 大 きく 関 係 している
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 天 井 カセットエアコン 天 井 隠 蔽 ダクト 接 続 エアコン 加 湿 方 式 : エアコン 付 属 の 気 化 式 加 湿 器 エアコンに 加 湿 器 が 組 込 まれているが 湿 度 不 足 になる エアコンの 暖 房 運 転 状 態 が 少 ない エアコン 付 属 組 込 加 湿 器 は 一 般 的 には 暖 房 運 転 時 にカタログ 値 の 加 湿 能 力 を 確 保 するので 送 風 運 転 時 に 加 湿 能 力 が 下 がり 湿 度 不 足 に 繋 がる
天 井 カセットエアコン 組 込 加 湿 の 例 乾 球 温 度 DB 相 対 湿 度 %RH 絶 対 湿 度 kg/kg 1 室 内 空 気 22.0 50.0 0.0082 2 外 気 空 気 0 50.0 0.0019 3 混 合 空 気 20.1 52.7 0.0077 4 加 熱 後 空 気 40.0 16.7 0.0077 5 加 湿 後 空 気 38.7 19.2 0.0082 乾 球 温 度 DB 相 対 湿 度 %RH 絶 対 湿 度 kg/kg 1 室 内 空 気 22 50.0 0.0082 2 外 気 空 気 0 50.0 0.0019 3 混 合 空 気 20.1 52.7 0.0077 3 加 熱 後 空 気 20.1 52.7 0.0077 5 加 湿 後 空 気 19.7 55.0 0.0078 外 気 量 :160m 3 /h 給 気 量 :1800 m 3 /h 加 熱 能 力 :12.2kw 加 湿 量 :1.2kg/h 加 湿 器 飽 和 効 率 :7.0% 外 気 量 :160m 3 /h 給 気 量 :1800 m 3 /h 加 熱 能 力 :0kw 加 湿 量 :0.4kg/h 加 湿 器 飽 和 効 率 :7.0% 加 熱 後 加 湿 送 風 加 湿 6 1 5 2 3 4
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 ( 天 井 カセットエアコン 天 井 隠 蔽 ダクト 接 続 エアコン) 対 応 天 井 カセット 単 独 運 転 加 湿 器 ダクト 接 続 型 加 湿 器 ( 室 内 循 環 ) 新 設 の 場 合 必 要 加 湿 量 に 対 して 組 込 加 湿 器 の 加 湿 器 能 力 が 暖 房 運 転 時 の 能 力 で 台 数 選 定 されている 場 合 は 注 意 が 必 要 オフィス 等 の 室 内 発 熱 が 高 い 部 屋 の 対 応 として エアコンの 送 風 運 転 時 を 考 慮 してエアコン 組 込 加 湿 器 設 置 台 数 を 選 定 する 方 法 単 独 運 転 加 湿 器 を 設 置 する 方 法 などが 考 えられる 既 設 の 場 合 室 内 発 熱 が 高 い 場 合 を 考 慮 して エアコン 運 転 モードに 左 右 されない 単 独 運 転 加 湿 器 ( 加 湿 専 用 機 )を 新 たに 設 置 する 方 法 が 考 えられる
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 全 熱 交 換 器 加 湿 方 式 : 全 熱 交 換 器 付 属 の 気 化 式 加 湿 器 全 熱 交 換 器 に 加 湿 器 が 組 み 込 まれているが 湿 度 不 足 になる 組 込 加 湿 器 の 能 力 が 加 湿 負 荷 を 満 足 していない 可 能 性 がある メーカにもよるが カタログ 表 記 の 標 準 加 湿 能 力 が 室 内 22 40%を 確 保 する 能 力 になっている 機 器 の 経 年 劣 化 や 空 気 条 件 の 変 化 により 全 熱 交 換 器 の 効 率 が 下 がり 所 定 の 能 力 を 確 保 できなくなる 場 合 がある 外 気 量 と 排 気 量 の 風 量 バランスによっては 加 湿 能 力 が 標 準 加 湿 能 力 よりも 下 がる 場 合 がある
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 ( 全 熱 交 換 器 ) 対 応 新 設 の 場 合 カタログ 値 では 室 内 湿 度 を 満 足 する 加 湿 能 力 確 保 が 可 能 のはずだが 実 際 は 湿 度 不 足 を 起 こしている 場 合 が 多 い このことを 配 慮 し あ らかじめ 安 全 側 に 必 要 加 湿 量 を 算 出 して 組 込 加 湿 器 の 不 足 分 を 単 独 加 湿 器 を 設 置 して 補 う 方 法 が 考 えられる 既 設 の 場 合 全 熱 交 換 器 の 交 換 効 率 低 下 を 防 ぐために 定 期 的 にメンテナンスを 行 う また 湿 度 不 足 の 対 応 としては 単 独 運 転 加 湿 器 を 新 規 に 増 設 する 方 法 が 考 えられる
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 エアハンドリングユニット(1) 気 化 式 加 湿 器 エアハンドリングユニットに 加 湿 器 が 組 み 込 まれているが 湿 度 不 足 になる エアハンドリングユニットの 暖 房 状 態 が 少 ない 設 置 されている 加 湿 器 選 定 時 の 加 湿 器 入 口 空 気 条 件 と 運 用 時 の 加 湿 器 入 口 空 気 状 態 とに 大 きな 異 差 がある 場 合 加 湿 器 入 口 空 気 温 度 の 低 下 によって 加 湿 能 力 が 下 がり 湿 度 不 足 に 繋 がる また ファンインバータ 制 御 を 採 用 してい て 外 気 取 入 量 が 一 定 の 場 合 送 風 量 の 低 下 によって 加 湿 能 力 が 下 がり 湿 度 不 足 に 繋 がる 場 合 がある
気 化 式 加 湿 器 と 飽 和 効 率 気 化 式 加 湿 器 の 能 力 は 飽 和 効 率 で 表 します 飽 和 効 率 とは 加 湿 による 空 気 の 状 態 変 化 の 中 で 飽 和 点 まで(どれだけ 加 湿 できるか)を 線 分 比 で 表 したものです
加 湿 器 入 口 空 気 の 変 化 と 必 要 飽 和 効 率 加 湿 モジュール 形 式 VHC50 VHC65 VHC100 VHC130 設 置 方 法 オープン 方 式 クローズ 方 式 クローズ 方 式 クローズ 方 式 クローズ 方 式 適 用 飽 和 効 率 1~35% 36~45% 46~55% 56~70% 71~80% 飽 和 効 率 79.8% 飽 和 効 率 36.5% 飽 和 効 率 23.0% 0.0082 0.0066
ファンインバータによる 風 量 変 化 と 必 要 飽 和 効 率 加 湿 モジュール 形 式 VHC50 VHC65 VHC100 VHC130 設 置 方 法 オープン 方 式 クローズ 方 式 クローズ 方 式 クローズ 方 式 クローズ 方 式 適 用 飽 和 効 率 1~35% 36~45% 46~55% 56~70% 71~80% 飽 和 効 率 79.8% 飽 和 効 率 41.5%
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 (エアハンドリングユニット(1) 気 化 式 加 湿 器 ) 対 応 新 設 の 場 合 室 内 発 熱 がある 場 合 等 はそれを 考 慮 して 空 調 機 の 暖 房 がフル 運 転 を 想 定 し て 加 湿 器 を 選 定 するのではなく 暖 房 の 下 限 状 態 を 想 定 して 加 湿 能 力 の 高 く とれるもの( 飽 和 効 率 の 高 いもの)で 選 定 する また ファンインバータにより 送 風 量 が 低 下 する 場 合 は 下 限 風 量 がどこまで 下 がるかによって 加 湿 器 の 能 力 を 決 め 選 定 する 必 要 がある 既 設 の 場 合 加 湿 器 入 口 空 気 が 低 くなっている 場 合 その 入 口 空 気 に 対 応 できる 加 湿 能 力 の 加 湿 器 に 入 れ 替 えることが 必 要 また ファンインバータにより 送 風 量 が 低 下 する 場 合 は 下 限 風 量 に 対 応 できる 能 力 の 加 湿 器 に 入 れ 替 えることが 必 要
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 エアハンドリングユニット(2) スプレー 式 超 音 波 式 蒸 気 式 加 湿 器 エアハンドリングユニットに 加 湿 器 が 組 み 込 まれているが 湿 度 不 足 になる エアハンドリングユニット 暖 房 状 態 が 少 ない スプレー 式 超 音 波 式 は 加 湿 器 入 口 空 気 の 低 下 によって 加 湿 効 率 が 低 下 する これにより 加 湿 能 力 は 不 足 になり 湿 度 不 足 に 繋 がる 蒸 気 式 の 場 合 加 湿 器 入 口 空 気 が 低 温 の 時 ( 冷 房 運 転 での 蒸 気 噴 霧 や 外 気 冷 房 での 蒸 気 噴 霧 等 ) 噴 霧 した 蒸 気 は 空 気 に 溶 け 込 まない 状 態 でファンケーシ ング 等 にぶつかり 露 付 を 起 こし 水 滴 となる 場 合 がある これにより 所 定 の 能 力 を 確 保 できずに 湿 度 不 足 に 繋 がる
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 1 加 湿 の 稼 動 状 態 システムの 問 題 エアハンドリングユニット(2)スプレー 式 超 音 波 式 蒸 気 式 加 湿 器 対 応 新 設 の 場 合 水 加 湿 を 採 用 する 場 合 スプレー 式 や 超 音 波 式 よりも 高 飽 和 効 率 に 対 応 可 能 な 気 化 式 加 湿 器 を 採 用 する 蒸 気 式 を 採 用 する 場 合 流 通 空 気 の 温 度 が 低 くなる 場 合 の 有 無 によって 低 温 加 湿 用 蒸 気 噴 霧 装 置 などの 採 用 を 検 討 する 必 要 がある 既 設 の 場 合 既 設 のスプレー 式 や 超 音 波 式 よりも 高 飽 和 効 率 に 対 応 可 能 な 気 化 式 加 湿 器 に 交 換 設 置 (リニューアル)をする 蒸 気 式 の 場 合 露 付 などで 湿 度 不 足 になっている 場 合 は 低 温 加 湿 用 蒸 気 噴 霧 装 を 蒸 気 噴 霧 部 に 採 用 することや 気 化 式 に 方 式 変 更 して 交 換 設 置 (リニューアル)をする
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 2 想 定 外 の 外 乱 の 影 響 ドアの 開 閉 が 多 く 外 乱 状 態 にある 想 定 外 に 外 気 進 入 の 影 響 を 受 けてしまう 外 気 進 入 により 想 定 以 上 の 加 湿 負 荷 となり 湿 度 不 足 になる
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 2 想 定 外 の 外 乱 の 影 響 対 応 想 定 以 上 の 外 乱 に 対 応 するためには 外 乱 状 態 になら ないように 設 備 などの 改 善 を 行 うか 加 湿 器 の 能 力 を アップしたものに 入 れ 替 えや 増 設 が 必 要 となります
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 3 室 内 温 度 が 高 くなっている 室 内 温 度 条 件 が 設 計 条 件 以 上 になってしまう 設 計 条 件 22 実 際 24 ~25 まで 上 がっている 22 40% 0.0066kg/kg 25 33.5% 0.0066kg/kg
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 3 室 内 温 度 が 高 くなっている 対 応 テナント 側 で 温 度 設 定 が 変 更 できる 場 合 に 設 定 を 高 く してしまうケースがあります この 場 合 は 事 情 を 説 明 して 設 定 温 度 を 下 げてもらう 必 要 があります 室 内 発 熱 が 高 く 温 度 が 設 計 条 件 よりも 上 がってしまう 場 合 は 温 度 が 上 がり 過 ぎないように 設 備 を 改 善 する 必 要 があります
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 4 加 湿 器 機 能 不 良 加 湿 器 不 具 合 の 発 生 メンテナンス 不 足 や 故 障 により 加 湿 器 の 動 作 不 良 が 起 こっ ている そのため 加 湿 器 の 機 能 不 良 により 湿 度 不 足 が 起 こ る 場 合 があり 加 湿 器 の 維 持 管 理 が 重 要
湿 度 不 足 の 原 因 と 対 応 加 湿 器 は 水 を 蒸 発 加 湿 する 装 置 なので 水 の 蒸 発 残 留 物 の 付 着 やその 他 必 ずメンテナンスが 必 要 となる メーカーの 取 扱 説 明 書 に 従 い 加 湿 器 メンテナンスを 行 う 必 要 が ある また ビル 衛 生 管 理 法 建 築 物 衛 生 法 の 改 正 によって 加 湿 装 置 については 機 器 等 の 使 用 開 始 時 及 び 使 用 期 間 中 の 1ヶ 月 以 内 ごとに1 回 定 期 点 検 1 年 以 内 ごとに1 回 清 掃 するこ とが 義 務 付 けられています 4 加 湿 器 機 能 不 良 対 応
加 湿 器 の 維 持 管 理 加 湿 器 の 能 力 機 能 維 持 するためには 定 期 的 な 保 守 メンテナンス 作 業 が 必 要 です メンテナンス 不 足 加 湿 器 機 能 低 下 により 室 内 湿 度 不 足 を 起 こす 加 湿 器 の 汚 れによって 二 次 的 トラブルを 起 こすことがある
加 湿 器 の 維 持 管 理 気 化 式 メンテナンス 不 足 での 不 具 合 例 加 湿 モジュールの 洗 浄 を 行 わないで 使 用 していると 素 材 に 水 の 蒸 発 残 留 物 が 固 着 してきます これによって 加 湿 モ ジュールの 給 水 性 が 低 下 して 蒸 発 量 が 徐 々に 減 ってしまいます これにより 加 湿 能 力 の 低 下 から 湿 度 不 足 になる 場 合 がある 表 面 に スケールが 析 出 している モシ ュールは 硬 くなっている 加 湿 モジュール 表 面 に 蒸 発 残 留 物 など の 汚 れが 付 いてくる 事 により 素 材 に 雑 菌 が 付 いた 場 合 臭 気 を 発 生 する 場 合 がある 保 守 作 業 と 交 換 部 品 は 添 付 資 料 参 照
加 湿 器 の 維 持 管 理 蒸 気 式 メンテナンス 不 足 での 不 具 合 例 シリンダ 電 熱 式 パン 型 供 給 水 軟 水 の 場 合 は 大 きな 不 具 合 は 起 こりにくい 供 給 水 が 水 道 水 の 場 合 は 加 湿 器 水 槽 やヒータ 加 熱 コイル 等 に 水 に 含 まれるスケール 成 分 が 固 着 します これによって 蒸 気 発 生 量 の 低 下 が 起 こる 場 合 がある また 水 槽 や 加 熱 タンク 内 に 濃 縮 してた まったスケール 分 が 沈 殿 することで 排 水 系 の 異 常 に 繋 がる 場 合 がある 保 守 作 業 と 交 換 部 品 は 技 術 資 料 電 極 式 蒸 気 シリンダは 消 耗 部 品 ですので 定 期 的 な 交 換 が 必 要 交 換 しないまま 使 用 続 ける 事 によりシリ ンダタンクの 劣 化 などによる 漏 水 などが 起 こる 場 合 がある
加 湿 器 の 維 持 管 理 水 噴 霧 式 ( 超 音 波 式 ) 超 音 波 式 加 湿 器 型 番 :WM-ENL24U 水 槽 内 掃 除 前 メンテナンス 不 足 での 不 具 合 例 超 音 波 式 加 湿 器 型 番 :WM-ENL24U 水 槽 内 掃 除 後 超 音 波 式 水 道 水 供 給 の 場 合 加 湿 器 水 槽 内 振 動 子 部 に 蒸 発 残 留 物 (スケール)が 固 着 する これによって 振 動 子 の 寿 命 が 早 まり 霧 化 量 の 低 下 に 繋 がり 能 力 不 足 に なる 場 合 がある 長 期 運 転 停 止 する 場 合 は 水 槽 内 の 水 を 排 水 する 必 要 がある 長 期 水 槽 内 で 停 滞 した 水 は 衛 生 的 に 問 題 となる 場 合 があ り 必 ず 排 水 が 必 要 保 守 作 業 と 交 換 部 品 は 技 術 資 料
5. 加 湿 器 リニューアル 事 例 エアハンドリングユニット 組 込 加 湿 具 体 例 ( 超 音 波 式 気 化 式 ) システム エアハンドリングユニットに 超 音 波 式 加 湿 器 が 組 込 まれている 使 用 13 年 加 湿 供 給 水 は 純 水 加 湿 器 リニューアル 検 討 理 由 室 内 23 29% 平 均 で 湿 度 不 足 となっている 室 内 乾 燥 によるクレームが 発 生 現 状 の 調 査 結 果 加 湿 器 は 整 備 され 良 好 に 動 作 しているが 湿 度 不 足 原 因 オフィス 室 内 は 発 熱 が 高 く エアハンドリングユニットの 送 風 温 度 が 低 く 抑 えられている 吹 出 温 度 が 約 20 になっている
空 気 線 図 シミュレーション ( 設 計 目 標 状 態 ) 1 室 内 空 気 2 外 気 空 気 3 混 合 空 気 4 加 熱 後 空 気 5 加 湿 後 空 気 23 45% 0.0079kg/kg 8 21.2% 0.0014kg/kg 18.4 44.7% 0.0059kg/kg 35.0 16.9% 0.0059kg/kg 30.2 29.5% 0.0079kg/kg 空 調 機 風 量 外 気 量 加 湿 器 噴 霧 量 加 湿 効 率 飽 和 効 率 エアハンドリングユニット 7200 m 3 /h 2200 m 3 /h 超 音 波 式 9.6kg/h 2 台 90% 17.3kg/h 28.5% 1 5 3 4 2
空 気 線 図 シミュレーション ( 現 場 の 状 態 ) 1 室 内 空 気 2 外 気 空 気 3 混 合 空 気 4 加 熱 後 空 気 5 加 湿 後 空 気 23.0 29.3% 0.0051kg/kg 8.0 21.2% 0.0014kg/kg 18.4 30.3% 0.0040kg/kg 22.9 23.0% 0.0040kg/kg 20.2 34.7% 0.0051kg/kg 空 調 機 風 量 外 気 量 加 湿 器 噴 霧 量 加 湿 効 率 飽 和 効 率 エアハンドリングユニット 7200 m 3 /h 2200 m 3 /h 超 音 波 式 9.6kg/h 2 台 50% 9.6kg/h 24.2 % 3 5 1 4 2
加 湿 器 リニューアル 事 例 超 音 波 加 湿 器 撤 去 前 交 換 後 気 化 式 加 湿 器
空 気 線 図 シミュレーション 気 化 式 交 換 後 の 状 態 交 換 後 の 状 態 1 室 内 空 気 2 外 気 空 気 3 混 合 空 気 4 加 熱 後 空 気 5 加 湿 後 空 気 23.0 45% 0.0079kg/kg 8.0 21.2% 0.0014kg/kg 18.4 44.7% 0.0059kg/kg 24.9 30.1% 0.0059kg/kg 20. 0 54.4% 0.0079kg/kg 空 調 機 風 量 外 気 量 加 湿 器 飽 和 効 率 エアハンドリングユニット 7200 m 3 /h 2200 m 3 /h 気 化 式 46.9 % 5 1 3 4 2
加 湿 器 リニューアル 事 例 エアハンドリングユニット 組 込 加 湿 具 体 例 ( 超 音 波 式 気 化 式 ) 気 化 式 加 湿 器 へリニューアルした 結 果 超 音 波 式 に 比 べ 飽 和 効 率 が 高 く 能 力 が 大 きいので 湿 度 不 足 が 解 消 供 給 水 は 水 道 水 なので 純 水 装 置 が 不 要 となり 純 水 器 に 掛 かる 費 用 が 軽 減 される 純 水 器 撤 去 超 音 波 加 湿 器 の 噴 霧 水 が 空 調 器 を 濡 らし 錆 びの 原 因 などになっていたが 気 化 式 にすることで 空 調 器 内 の 水 濡 れがなくなった
加 湿 器 リニューアル 事 例 エアハンドリングユニット 組 込 加 湿 スプレー 式 気 化 式 へリニューアル リニューアルのメリット 1. 空 調 機 のコイル 表 面 の 腐 食 の 進 行 を 止 めることで 空 調 器 の 寿 命 を 延 ばす 2. 低 飽 和 効 率 のスプレー 加 湿 器 では 室 内 発 熱 が 高 い 場 合 や 外 気 処 理 空 調 機 での 加 湿 の 場 合 は 加 湿 能 力 が 不 足 で 湿 度 不 足 の 傾 向 気 化 式 へのリニューアルによ り 高 飽 和 効 率 の 加 湿 器 を 組 込 むことが 可 能 となり 湿 度 不 足 の 改 善 となる
加 湿 器 リニューアル 事 例 エアハンドリングユニット 組 込 加 湿 蒸 気 式 気 化 式 へリニューアル リニューアルのメリット 1. 蒸 気 ボイラの 使 用 を 軽 減 電 力 による 蒸 気 発 生 加 湿 器 の 場 合 は 電 力 使 用 量 の 軽 減 2. 室 内 発 熱 が 高 く 低 温 吹 出 しが 必 要 な 場 合 蒸 気 加 湿 器 は 空 調 器 内 で 露 つき( 空 調 器 内 で 水 滴 になる)が 起 こり 湿 度 不 足 になることがある 気 化 式 に 交 換 することで 気 化 冷 却 により 吹 出 し 温 度 を 下 げて 加 湿 することが 可 能
単 独 運 転 加 湿 器 へのリニューアル 改 善 例 現 場 : 港 区 内 ヒルクレスト373ビル 1991 年 竣 工 ビル リニューアル 前 の 加 湿 方 式 2 方 向 カセットエアコン 組 込 加 湿 器 リニューアル 前 の 室 内 湿 度 状 態 相 対 湿 度 が40%RH 以 下 であった リニューアルを 計 画 した 動 機 保 健 所 の 立 ち 入 り 検 査 により 指 導 されてい た 事 と テナントから 風 邪 にかかる 人 が 増 え 湿 度 を 改 善 してほしいとの 要 望 が 上 がっ た 事 が 重 なった これを 機 に 湿 度 の 改 善 を 行 い ビルの 価 値 を 高 めることを 考 えた 単 独 運 転 加 湿 器 の 採 用 を 決 めた 理 由 工 事 業 者 に 相 談 したところ 単 独 運 転 加 湿 器 で 提 案 があり 他 方 式 より 確 実 性 があ ると 判 断 した
単 独 運 転 加 湿 器 へのリニューアル 改 善 例 ビル 現 場 : 港 区 内 ヒルクレスト373ビル 1991 年 竣 工 リニューアル 工 事 全 台 数 51 台 の 新 規 加 湿 器 を 設 置 2005 年 3 月 に18 台 を 設 置 し 効 果 ありと 判 断 12 月 に33 台 を 追 加 設 置 リニューアル 後 の 室 内 湿 度 状 態 相 対 湿 度 が40%RH 以 上 に 上 がり テナン トからの 湿 度 に 関 するクレームがなくなった 費 用 と 効 果 の 面 での 感 想 テナントからの 賃 料 との 収 支 バランスに より 大 きな 負 担 にはならなかった 不 動 産 仲 介 業 者 からも 湿 度 改 善 による オフィス 環 境 の 向 上 を 客 先 にアピールして もらえるので 有 利
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