福岡県における年末年始の個人消費動向

2014 年 1 月 23 日 日 本 銀 行 福 岡 支 店 Bank of Japan Fukuoka Branch 金 融 経 済 トピックス 福 岡 県 における 年 末 年 始 の 個 人 消 費 動 向 当 資 料 は 当 店 ホームページに 掲 載 しています http://www3.boj.or.jp/fukuoka/ < 内 容 に 関 するお 問 い 合 わせ 先 > 日 本 銀 行 福 岡 支 店 営 業 課 Tel:02-72-13

(はじめに) 2013 年 の 福 岡 県 の 個 人 消 費 を 振 り 返 ると 2012 年 秋 以 降 の 株 価 上 昇 などに よる 消 費 者 マインドの 改 善 や 記 録 的 な 猛 暑 もあって 持 ち 直 しの 動 きが 続 いた 本 稿 では 勤 労 者 層 の 個 人 消 費 のもととなる 冬 季 の 特 別 給 与 を 推 計 シニアの 資 産 効 果 を 巡 る 動 きをみたうえで 年 末 年 始 の 個 人 消 費 動 向 と その 特 徴 を 関 連 企 業 からのヒアリングの 情 報 をもとに 取 り 纏 めた 1. 勤 労 者 層 を 巡 る 雇 用 所 得 情 勢 九 州 沖 縄 の 雇 用 所 得 情 勢 1 について まず 足 もとの 所 定 外 労 働 時 間 を みると 各 方 面 の 経 済 活 動 の 高 まりから 増 加 しており リーマンショック 前 のピーク(2008 年 前 半 ) 並 みとなっている( 図 表 1) また 労 働 需 給 面 でも 非 製 造 業 に 加 えて このところ 製 造 業 の 新 規 求 人 も 増 えていることなどから 有 効 求 人 倍 率 は 0.80 倍 (2013/11 月 )と 12 年 8 月 以 来 の 水 準 まで 改 善 し ている( 図 表 2) さらに 冬 季 の 特 別 給 与 についても 改 善 がみられる すなわち 従 業 員 への 冬 季 賞 与 支 給 の 前 提 となる 九 州 沖 縄 の 企 業 における 2013 年 度 の 業 績 は 景 気 が 緩 やかな 回 復 を 続 ける 中 で 着 実 に 改 善 している( 図 表 3) こうした 中 冬 季 賞 与 は 福 岡 県 経 営 者 協 会 のアンケート 調 査 では 前 年 比 +2.%の 増 加 と なった( 図 表 4) また 九 州 沖 縄 の 中 小 企 業 を 含 めた 毎 月 勤 労 統 計 ベース の 特 別 給 与 2 を 推 計 すると 前 年 比 0.1%とほぼ 横 ばいとなり( 図 表 推 計 の 詳 細 は BOX 参 照 ) 6 季 連 続 で 前 年 を 下 回 っていた 特 別 給 与 にも 改 善 の 兆 し がみられていると 考 えられる このように 勤 労 者 層 を 巡 る 所 得 環 境 は 横 ばい 圏 内 ながらも( 図 表 6) 足 もとでは 改 善 の 兆 しが 表 れてきており 前 向 きな 消 費 行 動 に 繋 がり 易 い 環 境 となっている 2.シニア 層 を 巡 る 資 産 効 果 一 方 シニア 層 を 巡 っては いわゆる 資 産 効 果 が 下 支 えしている 個 人 が 保 有 する 株 式 や 投 資 信 託 の 年 齢 別 保 有 割 合 ( 全 国 )をみると 60 歳 代 以 上 1 福 岡 県 内 の 小 売 店 や 宿 泊 施 設 等 では 九 州 域 内 の 他 県 の 消 費 者 が 財 やサービスの 購 入 に 訪 れることも 多 いことを 踏 まえ ここでは 九 州 沖 縄 地 域 全 体 の 計 数 を 使 用 している 2 賞 与 よりも 広 い 概 念 で 特 別 に 支 給 される 給 与 の 総 額 1

のシニア 層 の 保 有 割 合 は 同 層 の 人 口 の 増 加 や 退 職 金 の 受 取 りなどから 上 昇 傾 向 にある(2013 年 :7.2% 図 表 7) さらに 資 金 循 環 統 計 ( 全 国 )をみる と 家 計 部 門 が 保 有 している 株 式 出 資 金 残 高 は 2012 年 秋 以 降 の 株 価 上 昇 により 大 幅 に 増 加 しているが その 中 で 売 り 越 し となっており 拡 大 した 評 価 益 を 実 現 ( 売 却 )して 手 元 資 金 を 増 加 させている 状 況 が 窺 える( 図 表 8) こうした 動 きが シニア 層 の 消 費 行 動 を 前 向 きなものにしていると 推 察 される 実 際 に 福 岡 市 内 百 貨 店 における 美 術 宝 飾 貴 金 属 などの 高 額 品 の 売 上 高 は 株 価 の 動 きや 株 式 等 の 取 引 額 との 間 で 緩 やかな 相 関 関 係 が 窺 われる( 図 表 -1 2) なお 2010 年 から 201 年 の 九 州 沖 縄 における 人 口 構 成 の 変 化 をみ ると 人 口 構 成 の 割 合 が 高 くシニア 消 費 を 牽 引 する 世 代 (アクティブ シニア 層 )が 約 22 万 人 増 加 するが このインパクトは 全 国 と 比 べより 強 いと 考 えられる( 図 表 10) 3. 年 末 年 始 の 個 人 消 費 動 向 このような 雇 用 所 得 環 境 の 下 2013 年 から 2014 年 にかけての 年 末 年 始 の 個 人 消 費 動 向 は 日 並 びが 良 く 長 期 休 暇 を 取 得 し 易 かったこともあって 財 サービスともに 総 じて 堅 調 な 販 売 となった 供 給 サイドからは シニア 層 が 引 き 続 き 好 調 といった 声 に 加 えて 勤 労 者 層 の 消 費 意 欲 が 良 くなっており 賞 与 改 善 の 影 響 が 窺 われる との 声 が 聞 かれている 具 体 的 には 財 の 消 費 では 百 貨 店 で 高 額 品 や 福 袋 などの 商 材 を 中 心 に 好 調 であったほか 百 貨 店 に 加 えてスーパーでも おせちや 刺 身 などの ご 馳 走 が 例 年 以 上 に 堅 調 な 販 売 となった なお 乗 用 車 販 売 や 家 電 などの 耐 久 消 費 財 では 消 費 税 率 引 き 上 げ 前 の 駆 け 込 み 需 要 もみられ 前 年 の 初 売 りを 上 回 る 売 れ 行 きであっ た との 声 が 聞 かれている( 図 表 11) サービス 消 費 では 旅 行 が 国 内 海 外 向 けともに 好 調 であったほか 外 食 に ついても 比 較 的 高 単 価 のレストランなどでも 来 店 客 が 増 加 したり 客 単 価 が 上 昇 するなど 堅 調 であった このほか 福 岡 市 内 のホテルでは 初 売 りやライブイベント 目 当 て の 宿 泊 客 等 の 増 加 から 客 室 稼 働 率 は 高 水 準 であった との 声 も 聞 か れた 2

4. 年 末 年 始 の 消 費 の 特 徴 ( テーマ 型 消 費 ) 今 期 の 年 末 年 始 の 消 費 の 動 向 をみると 財 やサービスの 購 入 の 目 的 がはっき りしている 謂 わば テーマ 型 消 費 が 目 立 ったのが 特 徴 すなわち 1 勤 労 者 層 を 中 心 に 冬 季 賞 与 等 の 改 善 から やや 贅 沢 な 財 やサービスを 購 入 するな ど 自 分 や 家 族 への ご 褒 美 とする 需 要 がみられたほか 2シニア 層 を 中 心 に 楽 しく 過 ごす 時 間 や 思 い 出 に 繋 がるサービスに 対 する 消 費 が 引 き 続 き 活 発 であった 1 勤 労 者 層 を 中 心 とした ご 褒 美 ( 図 表 12-1) 冬 季 賞 与 の 改 善 や 所 定 外 労 働 時 間 の 増 加 等 を 受 けて 勤 労 者 層 では 旅 行 や 外 食 などの プチ 贅 沢 や 自 分 への ご 褒 美 として 値 段 が 高 くて も 素 材 等 に 拘 った 高 品 質 品 や 高 級 腕 時 計 等 の 高 額 品 を 購 入 する 動 きなど 前 向 きな 支 出 がみられた 上 述 のとおり 株 式 はシニア 層 が 保 有 しているケースが 多 く 資 産 効 果 はシニアの 消 費 行 動 に 繋 がり 易 いが 賞 与 等 が 改 善 した 勤 労 者 層 においても 消 費 者 マインドが 改 善 し 高 額 品 の 購 入 に 繋 がり 易 い 環 境 にあると 言 える 2 シニア 層 を 中 心 とした 時 間 や 思 い 出 ( 図 表 12-2) シニア 層 を 中 心 に 消 費 の 主 対 象 が モノからコト へとシフトする 中 余 暇 を 有 意 義 に 過 ごそうと 楽 しい 時 間 や 思 い 出 に 繋 がる 旅 行 や 子 供 や 孫 と 一 緒 の 外 食 のほか 正 月 を 実 家 で 家 族 と 過 ごす 世 帯 でも おせち 料 理 等 の ご 馳 走 の 需 要 が 好 調 であった. 先 行 きの 留 意 点 先 行 きについては 公 共 住 宅 投 資 の 好 調 に 加 え 海 外 経 済 の 持 ち 直 し 等 に 伴 い 製 造 業 の 生 産 活 動 が 徐 々に 増 加 していくことで 勤 労 者 層 の 雇 用 所 得 環 境 の 改 善 を 通 じて 個 人 消 費 の 持 ち 直 しの 動 きが 続 くことが 期 待 される もっとも 製 造 業 の 生 産 活 動 をみると その 回 復 が 全 国 と 比 べて 弱 い 状 況 に ある( 図 表 13) また 勤 労 者 層 の 消 費 については 年 末 年 始 のハレの 日 ( 非 日 常 )には 堅 調 な 様 子 が 窺 われる 一 方 で 一 部 の 企 業 からは ハレの 日 以 外 ( 日 常 )においては 消 費 者 の 低 価 格 志 向 は 根 強 い との 声 も 引 き 続 き 聞 かれ メリハリの 効 いた 行 動 もみられる 今 後 前 向 きな 循 環 が 着 実 に 進 んでいくか 消 費 税 率 引 き 上 げの 影 響 を 含 めて 注 視 していく 必 要 がある 3

(BOX) 特 別 給 与 の 推 計 について 特 別 給 与 の 推 移 ( 前 年 比 %) 1 13 年 冬 0.1( 九 州 沖 縄 推 計 ) 1 2 九 州 沖 縄 推 計 全 国 13 年 夏 +1.37( 全 国 実 績 ) 0.46( 九 州 沖 縄 実 績 ) ( 九 州 沖 縄 推 計 ) 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 06 07 08 0 10 11 12 13 推 計 モデル * Wt c 1 W t 2 Dt W : 九 州 沖 縄 における 1 人 当 たりの 特 別 給 与 ( 事 業 所 規 模 人 以 上 夏 季 :6~8 月 冬 季 :11~ 翌 1 月 )< 出 所 : 九 州 沖 縄 各 県 毎 月 勤 労 統 計 > * W : 全 国 の 賞 与 < 出 所 :( 一 般 社 団 法 人 ) 日 本 経 済 団 体 連 合 会 > D : 九 州 沖 縄 の 業 況 判 断 D.I.( 夏 季 :3 月 調 査 と 6 月 調 査 の 平 均 値 冬 季 : 月 調 査 と 12 月 調 査 の 平 均 値 )< 出 所 : 日 本 銀 行 福 岡 支 店 九 州 沖 縄 企 業 短 期 経 済 観 測 調 査 > c : 定 数 項 : 誤 差 項 : 前 年 同 期 比 回 帰 分 析 の 概 要 定 数 項 (c) 2.2 <0.43> 全 国 の 賞 与 ( 1 ) 0.1 <> 業 況 判 断 D.I. ( 2 ) 0.12 <4> Adj R 2 ( 注 )1. 上 図 の 各 係 数 は 推 計 モデルの c β1 β2 の 推 計 値 と 標 準 誤 差 < 括 弧 内 >およ び 自 由 度 修 正 済 み 決 定 係 数 (Adj R 2 ) 2.シャドーは % 有 意 3. 標 本 期 間 は 06/ 夏 季 ~13/ 夏 季 13/ 冬 季 は 推 計 値 0.70 4

回 帰 分 析 の 結 果 回 帰 統 計 重 相 関 R 0.86167 重 決 定 R2 0.74247 補 正 R2 0.6 標 準 誤 差 1.6680 観 測 数 1.00000 分 散 分 析 表 自 由 度 変 動 分 散 観 測 された 分 散 比 有 意 F 回 帰 2 4.6620 47.48310 17.2817 002 残 差 12 32.374 2.7448 合 計 14 127.03 係 数 標 準 誤 差 t P- 値 下 限 % 上 限 % 下 限.0% 上 限.0% 切 片 2.126 0.43262.82323 0008 3.46187 1.7666 3.46187 1.7666 全 国 の 賞 与 0.1868 831 2.2232 4616 037 0.376 037 0.376 九 州 沖 縄 の 業 況 判 断 D.I. 0.12211 4218 2.833 1344 3022 0.21401 3022 0.21401 以 上

( 図 表 1) 九 州 沖 縄 の 所 定 外 労 働 時 間 の 推 移 ( 季 節 調 整 済 後 方 3 か 月 移 動 平 均 全 産 業 一 人 当 り 時 間 ) 10. 1..0 8. 8.0 06/1 07/1 08/1 0/1 10/1 11/1 12/1 13/1 ( 注 ) 事 業 所 規 模 人 以 上 10 年 基 準 ( 出 所 ) 九 州 沖 縄 各 県 毎 月 勤 労 統 計 ( 図 表 2) 有 効 求 人 倍 率 の 推 移 ( 季 節 調 整 済 倍 ) ( 年 / 月 ) 1.10 1.00 0.80 0.70 0.60 九 州 沖 縄 0.40 全 国 0.30 06/1 07/1 08/1 0/1 10/1 11/1 12/1 13/1 ( 年 / 月 ) ( 出 所 ) 厚 生 労 働 省 一 般 職 業 紹 介 状 況 ( 図 表 3) 九 州 沖 縄 の 売 上 高 経 常 利 益 率 の 推 移 ( 前 年 比 %) 4.0 3.0 2.0 1.0 製 造 業 非 製 造 業 ( 除 電 気 ガス) 07 08 0 10 11 12 13 ( 注 ) 13 年 度 の 計 数 は 13/12 月 調 査 時 点 の 計 画 値 ( 出 所 ) 日 本 銀 行 福 岡 支 店 九 州 沖 縄 企 業 短 期 経 済 観 測 調 査 6 ( 年 度 )

( 図 表 4) 賞 与 の 推 移 ( 前 年 比 %) 1.0.0 1 1.0 2 ( 出 所 ) 福 岡 県 経 営 者 協 会 地 場 企 業 の 冬 季 賞 与 の 妥 結 状 況 に 関 する 調 査 結 果 地 場 企 業 の 賃 上 げ 夏 季 賞 与 の 妥 結 状 況 に 関 する 調 査 結 果 ( 一 般 社 団 法 人 ) 日 本 経 済 団 体 連 合 会 大 手 企 業 業 種 別 妥 結 結 果 ( 加 重 平 均 ) ( 図 表 ) 特 別 給 与 の 推 移 ( 全 産 業 前 年 比 %).0 福 岡 県 ( 福 岡 県 経 営 者 協 会 ) 全 国 ( 日 本 経 済 団 体 連 合 会 ) 06/ 夏 冬 07/ 夏 冬 08/ 夏 冬 0/ 夏 冬 10/ 夏 冬 11/ 夏 冬 12/ 夏 冬 13/ 夏 冬 13 年 冬 0.1( 九 州 沖 縄 推 計 ).0 1 1.0 九 州 沖 縄 全 国 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 夏 冬 ( 注 1) 事 業 所 規 模 人 以 上 10 年 基 準 夏 は 6~8 月 冬 は 11~ 翌 1 月 ( 注 2) 13 年 冬 は 当 店 推 計 ( 詳 細 は BOX 参 照 ) ( 出 所 ) 九 州 沖 縄 各 県 毎 月 勤 労 統 計 厚 生 労 働 省 毎 月 勤 労 統 計 ( 図 表 6) 九 州 沖 縄 の 雇 用 者 所 得 総 額 の 推 移 ( 全 産 業 前 年 比 寄 与 度 %) 2.0 06 07 08 0 10 11 12 13 1.0 1.0 2.0 3.0 現 金 給 与 総 額 常 用 労 働 者 数 前 年 比 4.0 10/1Q 2Q 4Q 11/1Q 2Q 4Q 12/1Q 2Q 4Q 13/1Q 2Q 10 月 ( 注 ) 事 業 所 規 模 人 以 上 10 年 基 準 ( 出 所 ) 九 州 沖 縄 各 県 毎 月 勤 労 統 計 7

( 図 表 7) 株 式 および 投 資 信 託 年 齢 別 保 有 割 合 ( 全 国 %) 10 年 0. 4.0 8.3 14.4 33. 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 0 歳 代 60 歳 代 70 歳 以 上 38. 11 年 0. 2.7 7.0 13.1 31.1 4. 12 年 0.4 3.1 7.7 12.1 30.6 46.1 13 年 0.4 2.0 7.3 11.2 31.0 48.2 0 20 40 60 80 100 ( 注 1) 総 務 省 家 計 調 査 ( 二 人 以 上 世 帯 調 査 各 年 4-6 月 期 ) 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 世 帯 数 の 推 計 ( 全 国 推 計 ) (2013( 平 成 2) 年 1 月 推 計 )をもとに 計 算 ( 注 2) 20 歳 代 については 家 計 調 査 の 2 歳 以 下 の 計 数 を 利 用 ( 図 表 8) 家 計 の 株 式 出 資 金 残 高 の 推 移 ( 全 国 前 年 比 寄 与 度 %) 6 4 2 2 4 6 取 引 額 要 因 調 整 額 要 因 前 年 比 06/1Q 07/1Q 08/1Q 0/1Q 10/1Q 11/1Q 12/1Q 13/1Q ( 注 1) 取 引 額 要 因 ( 寄 与 度 )が プラスは 買 い 越 し マイナスは 売 り 越 し を 意 味 する ( 注 2) 調 整 額 は 対 象 とする 期 間 の 残 高 の 差 額 と 取 引 額 (フロー)との 間 の 乖 離 額 ( 価 格 変 化 など による 変 化 分 ) ( 出 所 ) 日 本 銀 行 資 金 循 環 統 計 8

( 図 表 ) 美 術 宝 飾 貴 金 属 の 売 上 高 と 株 価 等 との 関 係 1 日 経 平 均 株 価 2 株 式 出 資 金 取 引 額 1,100 1,100 1,000 1,000 00 00 800 800 700 700 600 600 00 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 00 2,000 1,000,000,000 1,000 2,000 1,100 ( 参 考 ) 消 費 者 態 度 指 数 1,000 00 800 700 600 00 2.0 3 3.0 4 4.0 ( 注 1) 縦 軸 に 全 国 百 貨 店 協 会 の 美 術 宝 飾 貴 金 属 の 売 上 高 ( 福 岡 市 四 半 期 07/1Q 1~3 月 ~13/ 7~ 月 百 万 円 )をとり 横 軸 に それぞれ1 日 経 平 均 株 価 ( 円 ) 2 株 式 出 資 金 取 引 額 ( 全 国 億 円 ) ( 参 考 ) 消 費 者 態 度 指 数 ( 九 州 沖 縄 )をとったもの ( 注 2) 2 株 式 出 資 金 取 引 額 は プラスは 売 り 越 し マイナスは 買 い 越 し を 意 味 する ( 出 所 ) 日 本 百 貨 店 協 会 全 国 百 貨 店 売 上 高 概 況 時 事 通 信 社 日 本 銀 行 資 金 循 環 統 計 内 閣 府 消 費 動 向 調 査

( 図 表 10) 年 齢 別 人 口 の 推 移 1 九 州 沖 縄 ( 千 人 ) 1,200 1,100 1,000 00 2010 年 201 年 ( 推 計 ) 約 22 万 人 増 加 800 700 600 0 4 60 64 6 6 70 74 ( 歳 ) 2 全 国 ( 万 人 ) 1,200 1,100 1,000 2010 年 201 年 ( 推 計 ) 00 800 700 600 0 4 60 64 6 6 70 74 ( 歳 ) ( 参 考 ) 年 齢 別 人 口 構 成 比 (2010 年 %) 8.0 7.0 6.0 九 州 沖 縄 全 国.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0 4 10 14 1 1 20 24 2 2 30 34 3 3 40 44 4 4 0 4 60 64 6 6 70 74 7 7 80 84 8 8 0 ( 歳 ) ( 出 所 ) 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 24 年 1 月 推 計 ) ( 出 生 中 位 死 亡 中 位 仮 定 ) 10

( 図 表 11) 消 費 税 率 引 き 上 げ 前 の 駆 け 込 み 需 要 を 指 摘 する 声 業 態 乗 用 車 販 売 店 A 社 家 電 量 販 店 B 社 駆 け 込 み 需 要 がみられたとする 声 初 売 りは 年 始 早 々から 来 店 客 が 想 定 を 上 回 り 受 注 も 前 年 を 大 きく 上 回 った 新 型 車 投 入 モデルチェンジ 効 果 に 加 え 消 費 税 率 の 引 き 上 げを 控 え 早 めに 購 入 を 決 める 顧 客 も 多 く 低 燃 費 車 を 中 心 に 需 要 が 高 まっている 消 費 税 率 の 引 き 上 げ 前 に 節 電 機 能 に 優 れた 高 単 価 な 白 物 家 電 を 購 入 する 顧 客 が 徐 々に 増 えており 洗 濯 機 や 冷 蔵 庫 などの 売 上 が 増 加 している ( 図 表 12) 年 末 年 始 の 消 費 の 特 徴 ( テーマ 型 消 費 ) 1 ご 褒 美 業 態 専 門 店 C 社 百 貨 店 D 社 旅 行 代 理 店 E 社 ホテル F 社 ホテル G 社 旅 行 代 理 店 H 社 ご 褒 美 需 要 がみられたとする 声 アウターを 中 心 としたセール 商 品 や 服 飾 雑 貨 で 1~3 万 円 の 高 価 格 帯 の 福 袋 から 売 り 切 れていくなど 買 い 物 ムードが 高 まっており 値 段 が 高 くても 良 い 商 品 を 求 め る 人 が 増 えている 昨 年 に 続 き 高 級 腕 時 計 などの 高 額 品 の 販 売 が 好 調 冬 季 賞 与 が 改 善 する 中 自 分 へのご 褒 美 として 勤 労 者 層 が 購 入 する 姿 もみられている 年 末 年 始 については 海 外 旅 行 に 行 きやすい 日 並 びであったことから 当 初 国 内 向 けの 落 ち 込 みを 懸 念 したものの 冬 季 賞 与 の 増 額 をきっかけに プチ 贅 沢 とし て 国 内 旅 行 に 出 掛 けた 勤 労 者 世 帯 が 多 かった 結 果 九 州 域 内 向 けを 中 心 に 予 約 は 予 想 を 上 回 って 堅 調 であった 従 来 年 末 年 始 の 主 な 宿 泊 客 はシニア 層 であったが 消 費 者 マインドなどの 改 善 に 加 えて 年 始 のライブイベントの 開 催 も 追 い 風 となり 相 対 的 に 若 い 層 の 利 用 も 増 えたことから 稼 働 率 は 前 年 を 上 回 った 今 年 は 買 物 に 出 掛 けた 客 が 外 出 ついでにレストランに 寄 るケースが 多 くみられ た 冬 季 賞 与 や 消 費 者 マインドの 改 善 を 背 景 に 顧 客 のプチ 贅 沢 志 向 が 強 まってお り 年 末 年 始 限 定 の 特 別 メニューも 人 気 で 客 単 価 は 前 年 を 数 百 円 程 度 上 回 った 消 費 者 マインドの 改 善 に 加 えて 曜 日 構 成 等 の 好 条 件 が 追 い 風 となり 日 頃 は 積 極 的 な 支 出 を 控 えている 勤 労 者 層 において これまで 控 えてきた 海 外 旅 行 の 潜 在 需 要 が 掘 り 起 こされ 海 外 旅 行 に 出 掛 けたことから 海 外 旅 行 の 予 約 は 好 調 であった 2 時 間 や 思 い 出 業 態 旅 行 代 理 店 I 社 飲 食 店 J 社 ショッピング モール K 社 時 間 や 思 い 出 に 繋 がる 消 費 がみられたとする 声 年 末 年 始 のハワイ 向 けでは 過 去 最 高 のキャンセル 待 ち 数 を 記 録 するほどの 好 調 振 りで シニア 層 を 含 めた3 世 代 の 家 族 連 れの 利 用 もみられた 3 世 代 での 旅 行 の 場 合 シニア 層 が 孫 や 子 どもの 分 まで 費 用 を 負 担 するケースも 多 く 家 族 との 時 間 にお 金 を 使 う 姿 が 窺 われた 初 売 り 帰 りの 客 を 中 心 に 入 れ 替 わり 立 ち 替 わり 客 が 来 店 するなど 集 客 に 勢 いが あり 客 数 は 前 年 比 +2~3% 増 加 来 店 客 をみていると 殆 どが3 世 代 の 家 族 連 れ で 子 どもや 孫 との 食 事 を 楽 しむためにシニア 層 が 全 員 分 の 金 額 を 支 払 う 姿 がみら れた 日 並 びが 良 く 年 末 年 始 を 実 家 で 長 く 過 ごす 人 が 多 かったためか おせちや 刺 身 オードブルなどのご 馳 走 需 要 が 好 調 こうしたご 馳 走 関 連 の 商 材 の 売 上 は 前 年 を+30% 上 回 った 11

( 図 表 13) 鉱 工 業 生 産 指 数 の 推 移 ( 季 節 調 整 済 ) 12 11 九 州 全 国 10 8 7 06/1 07/1 08/1 0/1 10/1 11/1 12/1 13/1 ( 年 / 月 ) ( 注 1) 九 州 全 国 ともに 06~0 年 は 200 年 基 準 2010 年 以 降 は 2010 年 基 準 ( 注 2) 九 州 の 11 月 の 計 数 は 速 報 値 ( 出 所 ) 九 州 経 済 産 業 局 鉱 工 業 指 数 経 済 産 業 省 鉱 工 業 指 数 12