< 学 術 情 報 提 供 > ファイザー プログラム 5:00 開 会 のご 挨 拶 ふくしま 心 エコー 研 究 会 代 表 世 話 人 公 立 岩 瀬 病 院 循 環 器 内 科 大 谷 弘 5:5 一 般 演 題 ( 発 表 0 分 質 疑 5 分 ) Session 座 長 総 合 南 東

平 成 年 4 月 8 日 ( 土 ) 5:00 開 始 ビッグパレットふくしま コンヘ ンションホール A ( 郡 山 市 安 積 町 日 出 山 字 北 千 保 9 8: 04-947-800) 当 日 参 加 費 として 000 円 徴 収 させて 頂 きます 一 般 演 題 は 発 表 0 分 質 疑 5 分 でお 願 い 致 します 本 研 究 会 は 超 音 波 検 査 士 認 定 制 度 の 対 象 になります ( 発 表 5 点 参 加 5 点 ) 本 研 究 会 は 日 臨 技 生 涯 教 育 制 度 の 対 象 になります ( 専 門 ; 生 体 検 査 0 点 ) 共 催 : ( 社 ) 福 島 県 臨 床 衛 生 検 査 技 師 会 ファイサ ー 株 式 会 社 後 援 : 福 島 県 臨 床 工 学 技 士 会

< 学 術 情 報 提 供 > ファイザー プログラム 5:00 開 会 のご 挨 拶 ふくしま 心 エコー 研 究 会 代 表 世 話 人 公 立 岩 瀬 病 院 循 環 器 内 科 大 谷 弘 5:5 一 般 演 題 ( 発 表 0 分 質 疑 5 分 ) Session 座 長 総 合 南 東 北 病 院 大 杉 拓 先 生 福 島 県 立 医 科 大 学 附 属 病 院 佐 久 間 信 子 先 生 演 題 バルサルバ 負 荷 にて 診 断 し 得 た 潜 在 性 のHOCMの 例 医 療 生 協 わたり 病 院 臨 床 検 査 科 野 田 繁 子 演 題 経 食 道 心 エコーが 有 用 であった 症 例 経 験 ( 財 ) 大 原 綜 合 病 院 附 属 大 原 医 療 センター 臨 床 検 査 部 斎 藤 祐 一 演 題 3 左 心 室 乳 頭 筋 に 発 生 した 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 の 一 例 ( 財 ) 太 田 綜 合 病 院 附 属 太 田 西 ノ 内 病 院 生 理 検 査 科 渡 部 さゆり Session 座 長 県 立 会 津 総 合 病 院 宗 像 源 之 先 生 白 河 厚 生 総 合 病 院 中 村 勉 先 生 演 題 4 心 エコーによる 僧 帽 弁 閉 鎖 不 全 症 の 診 断 と 僧 帽 弁 形 成 術 術 中 所 見 を 中 心 に ( 財 ) 太 田 綜 合 病 院 附 属 太 田 西 ノ 内 病 院 心 臓 血 管 外 科 丹 治 雅 博 演 題 5 成 人 期 に 増 悪 を 認 めた 大 動 脈 弁 下 狭 窄 の 例 福 島 県 立 医 科 大 学 附 属 病 院 検 査 部 二 瓶 陽 子 演 題 6 右 心 不 全 にて 発 症 し 診 断 に 苦 慮 した 三 尖 弁 前 尖 のEbstein 病 の 一 例 済 生 会 福 島 総 合 病 院 検 査 部 五 十 嵐 玲 子 Coffee Break 5 分 超 音 波 装 置 展 示 コーナーにお 立 ち 寄 り 下 さい 何 か 聞 いてみたい 症 例 がございましたら 休 憩 時 間 に 検 討 します 資 料 をお 持 ちより 下 さい 7:00 特 別 講 演 座 長 : 福 島 県 立 医 科 大 学 内 科 学 第 一 講 座 教 授 竹 石 恭 知 先 生 演 題 : 成 人 先 天 性 心 疾 患 の 超 音 波 検 査 岩 手 医 科 大 学 附 属 循 環 器 医 療 センター 小 児 科 教 授 小 山 耕 太 郎 先 生

一 般 演 題 抄 録 Session 座 長 総 合 南 東 北 病 院 大 杉 拓 先 生 福 島 県 立 医 科 大 学 附 属 病 院 佐 久 間 信 子 先 生 演 題 バルサルバ 負 荷 にて 診 断 し 得 た 潜 在 性 の HOCM の 例 医 療 生 協 わたり 病 院 臨 床 検 査 科 内 科 循 環 器 科 野 田 繁 子 大 戸 ユリ 子 氏 家 道 夫 野 崎 陽 子 斎 藤 寛 美 渡 部 朋 幸 はじめに 閉 塞 性 肥 大 心 筋 症 (HOCM)は 突 然 死 を 起 こすこともある 予 後 不 良 の 疾 患 であるが 約 30%の 症 例 では 誘 発 によってのみ 左 室 内 圧 較 差 が 顕 在 化 するといわれている 今 回 我 々はルーチン 心 エコー 検 査 時 のバルサル バ 負 荷 にて 左 室 内 圧 較 差 を 誘 発 し HOCM と 診 断 し 得 た 症 例 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 :65 歳 女 性 6 か 月 前 より 続 く 労 作 時 息 切 れを 主 訴 に 外 来 受 診 した 胸 骨 左 縁 第 4 肋 間 に Levine /6 の 収 縮 期 雑 音 を 聴 取 した 心 電 図 では V4-6 の ST-T 変 化 と R 波 増 高 を 認 め 左 室 肥 大 の 所 見 であった 安 静 時 心 エコー 検 査 では 軽 度 の 心 室 中 隔 肥 厚 と 約 7.7mmHg の 左 室 内 圧 較 差 を 認 めたが 明 らかな 流 出 路 閉 塞 は 認 めなかった バルサルバ 負 荷 後 には 収 縮 末 期 にピークを 有 する 07mmHg の 左 室 流 出 路 狭 窄 が 誘 発 された 心 臓 カテーテル 検 査 では 明 らかな 左 室 内 圧 較 差 を 認 めず イソプロテレナール 負 荷 試 験 を 施 行 したところ いつもの 労 作 時 息 切 れが 出 現 し 心 尖 部 と 流 出 路 で 30mmHg の 左 室 内 圧 較 差 を 認 めた HOCM と 確 定 診 断 した 症 例 :83 歳 女 性 軽 度 大 動 脈 弁 狭 窄 (AS)と 診 断 されていた 労 作 時 呼 吸 困 難 が 憎 悪 し AS の 進 行 を 疑 われ 心 エコー 検 査 が 行 われた 安 静 時 心 エコー 検 査 では 大 動 脈 弁 は 3 尖 とも 石 灰 化 していたが 弁 口 面 積 は 不 変 であった 明 らかな SAM も 認 められなかった バルサルバ 負 荷 を 行 ったところ 収 縮 末 期 にピー クを 有 する 73.3mmHg の 左 室 流 出 路 狭 窄 が 誘 発 された 心 臓 カテーテル 検 査 では 大 動 脈 弁 狭 窄 は 認 められ ず HOCM と 診 断 した 考 察 バルサルバ 負 荷 は 簡 便 であり 検 査 室 で 医 師 のオーダーなくても 施 行 できる 心 雑 音 や 胸 痛 などの 精 査 の 際 安 静 時 の 検 査 のみで 原 因 が 特 定 できない 場 合 はバルサルバ 負 荷 を 考 慮 すべき 教 訓 的 な 症 例 と 考 え 報 告 した 演 題 経 食 道 心 エコーが 有 用 であった 症 例 経 験 大 原 医 療 センター 臨 床 検 査 部 斎 藤 祐 一 金 子 真 紀 子 大 原 医 療 センター 循 環 器 科 山 田 慎 哉 水 上 浩 行 石 幡 貴 子 阿 部 之 彦 はじめに 当 院 では 心 エコー(UCG) 検 査 の 週 間 予 定 の 中 で 回 程 度 技 師 が 単 独 で 検 査 を 行 ってい ます 技 師 は 全 ての 症 例 をビデオに 動 画 記 録 をし その 中 で 所 見 に 対 し 疑 問 に 思 った 症 例 は 後 日 担 当 の 循 環 器 科 の 医 師 とビデオカンファランスをしています 今 回 我 々は ビデオカンファランス 後 経 食 道 心 エコー(TEE) 検 査 が 有 用 だった 症 例 を 報 告 する 症 例 69 歳 女 性 近 医 より 胸 部 レントゲン 写 真 心 陰 影 右 第 弓 拡 大 を 指 摘 され 当 院 循 環 器 科 に 紹 介 される UCG 上 右 心 系 拡 大 と 左 心 室 の distortion が 認 められ TEE 施 行 となる 症 例 68 歳 女 性 糖 尿 病 高 血 圧 狭 心 症 で 近 医 に 通 院 今 回 は 負 荷 心 電 図 で ST 低 下 が 認 めら れたため 心 臓 カテーテル 検 査 目 的 で 当 院 循 環 器 科 に 紹 介 される 心 臓 カテーテル 検 査 前 の UCG にて 大 動 脈 弁 LCC に 腫 瘍 あるいは 疣 贅 思 われる 所 見 が 得 られ TEE 施 行 となる 症 例 3 79 歳 女 性 歩 行 時 ふらつき 不 穏 にて 脳 外 科 入 院 心 房 細 動 があり 当 院 循 環 器 科 に 紹 介 される UCG 上 僧 房 弁 前 尖 基 部 左 室 流 出 路 に 可 動 性 の 構 造 物 を 認 め TEE 施 行 となる

演 題 3 左 心 室 乳 頭 筋 に 発 生 した 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 の 一 例 太 田 西 ノ 内 病 院 生 理 検 査 科 渡 部 さゆり 小 室 和 子 高 橋 皇 基 丹 治 雅 博 白 岩 理 心 臓 血 管 外 科 脇 坂 尚 子 3 循 環 器 センター3 吉 田 靖 子 相 原 理 恵 子 3 武 田 寛 人 金 内 あかね 山 寺 幸 雄 はじめに 原 発 性 心 臓 腫 瘍 は 剖 検 例 の 約 0.0%において 発 見 され その 中 で 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 の 発 生 頻 度 は 0% 程 度 と 少 ない 多 くは 弁 膜 から 発 生 し 心 室 からの 発 生 は 非 常 に 稀 である 今 回 我 々は 左 心 室 乳 頭 筋 に 発 生 した 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 の 一 例 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 8 歳 男 性 主 訴 特 になし 既 往 歴 高 血 圧 症 肺 炎 肺 膿 瘍 家 族 歴 特 になし 現 病 歴 平 成 0 年 月 肺 炎 肺 膿 瘍 のため 当 院 総 合 診 療 科 に 入 院 肺 膿 瘍 の 手 術 適 応 となり 術 前 スクリーニングで 施 行 した 経 胸 壁 心 エコーにて 左 心 室 内 の 腫 瘤 を 指 摘 された 平 成 年 月 下 旬 腫 瘤 切 除 目 的 に 心 臓 血 管 外 科 に 再 入 院 となった 経 胸 壁 心 エコー 所 見 左 心 室 前 乳 頭 筋 周 辺 に 6 mm 大 の 腫 瘤 性 病 変 を 認 める 腫 瘤 は 平 滑 な 球 状 を 呈 し 周 囲 には 毛 羽 立 ち 様 のエコーが 見 られる 内 部 エコーはほぼ 均 一 可 動 性 に 富 んでいる 僧 帽 弁 自 体 の 変 性 や 狭 窄 所 見 は 認 めず 左 室 駆 出 率 は 6%と 壁 運 動 は 保 たれている 経 食 道 心 エコー 所 見 経 胸 壁 心 エコー 同 様 腫 瘤 性 病 変 を 認 める 経 胸 壁 心 エコーでは 不 明 瞭 であった 茎 が 確 認 され 茎 は 前 乳 頭 筋 に 付 着 していた 手 術 所 見 左 心 室 前 乳 頭 筋 に 付 着 した 径 約 cm のイソギンチャク 様 の 腫 瘤 が 確 認 され 内 視 鏡 ガイド 下 にて 腫 瘤 を 切 除 した 病 理 組 織 診 断 において 標 本 は 内 皮 に 被 われた 乳 頭 状 増 殖 を 呈 しており 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 と 診 断 された 考 察 今 回 の 症 例 では エコー 所 見 から 疣 贅 や 血 栓 との 鑑 別 を 要 したが 感 染 性 心 内 膜 炎 を 疑 う 所 見 は なく また 左 室 収 縮 能 は 保 持 されていることから 血 栓 は 否 定 的 であり 病 変 は 腫 瘍 と 思 われた 画 像 所 見 のみで 腫 瘍 の 質 的 診 断 を 行 うには 限 界 があるが 病 変 に 特 徴 的 な 所 見 を 捉 えることで 鑑 別 の 一 助 となり 得 るものがある 本 症 例 は 心 臓 腫 瘍 において 高 い 割 合 を 占 める 粘 液 腫 も 考 えられたが 辺 縁 や 内 部 エコー の 性 状 さらには 詳 細 な 観 察 により 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 に 特 徴 的 な 腫 瘤 表 面 の 毛 羽 立 ち spicular echo が 確 認 できたことで エコー 所 見 からは 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 が 最 も 考 えられた まとめ 左 心 室 乳 頭 筋 に 発 生 した 乳 頭 状 線 維 弾 性 腫 の 一 例 を 経 験 した 心 臓 腫 瘤 性 病 変 を 検 出 した 際 に は 臨 床 経 過 基 礎 疾 患 を 踏 まえたうえで 丁 寧 にエコー 所 見 を 読 むことにより 有 用 なデータを 提 供 でき ると 考 える Session 座 長 県 立 会 津 総 合 病 院 白 河 厚 生 総 合 病 院 宗 像 源 之 先 生 中 村 勉 先 生 演 題 4 心 エコーによる 僧 帽 弁 閉 鎖 不 全 症 の 診 断 と 僧 帽 弁 形 成 術 術 中 所 見 を 中 心 に 太 田 西 ノ 内 病 院 心 臓 血 管 外 科 生 理 検 査 科 丹 治 雅 博 高 橋 皇 基 籠 島 彰 人 高 野 智 弘 脇 坂 尚 子 吉 田 靖 子 相 原 理 恵 子 金 内 あかね 渡 部 さゆり 小 室 和 子 山 寺 幸 雄 僧 帽 弁 閉 鎖 不 全 症 の 治 療 法 として 術 後 左 心 機 能 の 保 持 及 び 抗 凝 固 療 法 が 不 要 となることから 弁 形 成 術 が 最 善 の 術 式 であり 当 院 においてもほとんどの 症 例 で 弁 形 成 術 を 施 行 している 弁 形 成 術 においては 術 前 心 エコ による 病 因 (Etiology) 部 位 (Lesion) 病 型 (Dysfunction)を 含 めた 詳 細 な 僧 帽 弁 評 価 が 術 式 を 決 めるうえで 極 めて 重 要 となる 今 回 ) 僧 帽 弁 後 尖 逸 脱 に 対 する American correction ) 僧 帽 弁 前 尖 逸 脱 に 対 するAnchoring technique 3)tethering を 伴 う 虚 血 性 心 筋 症 に 対 する 左 室 形 成 術 及 び 僧 帽 弁 形 成 術 について 術 前 術 後 の 心 エコー 所 見 及 び 術 中 ビデオを 中 心 に 供 覧 する

演 題 5 成 人 期 に 増 悪 を 認 めた 大 動 脈 弁 下 狭 窄 の 例 福 島 県 立 医 科 大 学 附 属 病 院 検 査 部 循 環 器 内 科 二 瓶 陽 子 高 野 真 澄. 佐 久 間 信 子 堀 越 裕 子 佐 藤 ゆかり 堀 越 由 紀 子 石 川 英 昭 小 林 淳 杉 本 浩 一 待 井 宏 文 石 橋 敏 幸 竹 石 恭 知 金 光 敬 二 遠 藤 由 美 子 症 例 30 代 女 性 既 往 歴 0 代 妊 産 ( 正 常 分 娩 ) 現 病 歴 幼 少 期 に 心 内 膜 床 欠 損 症 にて 心 房 中 隔 欠 損 に 対 しパッチ 閉 鎖 術 および 僧 帽 弁 形 成 術 を 施 行 される その 後 症 状 なく 0 歳 以 降 定 期 受 診 せず 平 成 0 年 健 診 にて 心 拡 大 を 指 摘 され 精 査 のため 当 院 入 院 心 エコーにて 左 室 流 出 路 狭 窄 (77mmHg)と 著 明 な 左 室 肥 大 僧 帽 弁 前 尖 逸 脱 による 重 度 僧 帽 弁 逆 流 を 認 めた 経 食 道 心 エコーでは 線 維 性 隆 起 構 造 物 による 左 室 流 出 路 狭 窄 ( 大 動 脈 弁 下 膜 性 狭 窄 :discrete subaortic membrane)と 大 動 脈 二 尖 弁 を 認 めた さらに 心 臓 カテーテル 検 査 にて 左 室 流 出 路 圧 較 差 60mmHg であった 大 動 脈 弁 下 狭 窄 および 僧 帽 弁 閉 鎖 不 全 症 の 診 断 にて 膜 様 構 造 物 切 除 術 および 僧 帽 弁 形 成 術 が 施 行 された 症 例 0 代 女 性 現 病 歴 幼 少 時 より 大 動 脈 弁 下 狭 窄 ( 圧 較 差 約 30mmHg)にて 経 過 観 察 されていた が 0 代 後 半 から 受 診 せず 平 成 0 年 7 月 より 咳 嗽 と 発 熱 を 認 めていた 月 初 旬 より 38 台 の 発 熱 が 持 続 月 末 に 呼 吸 困 難 が 出 現 し 当 院 入 院 心 エコーにて 左 室 流 出 路 狭 窄 (06mmHg)と 重 症 大 動 脈 弁 逆 流 経 食 道 心 エコーにて 大 動 脈 弁 下 膜 性 狭 窄 と 大 動 脈 弁 に 付 着 する 疣 腫 とを 認 め 感 染 性 心 内 膜 炎 と 診 断 された 血 液 培 養 では Streptococcus oralis が 検 出 された くも 膜 下 出 血 を 合 併 しており 心 不 全 コン トロールと 併 せて 加 療 後 IE に 対 して 外 科 的 治 療 を 行 った 術 中 所 見 では 大 動 脈 弁 に 加 え 僧 房 弁 にも 感 染 が 及 んでおり また 左 室 と 右 房 に 廔 孔 を 認 めた 大 動 脈 弁 僧 房 弁 置 換 術 大 動 脈 弁 下 膜 様 構 造 物 切 除 術 右 房 - 左 室 廔 閉 鎖 術 が 施 行 された 考 案 今 回 我 々は 先 天 性 大 動 脈 弁 下 狭 窄 が 成 人 期 に 増 悪 した 例 を 経 験 した 幼 少 期 の 圧 較 差 が 軽 度 であった 症 例 においても 成 人 期 以 降 に 狭 窄 が 増 悪 する 場 合 があり 定 期 的 な 経 過 観 察 の 継 続 が 必 要 と 考 え られた また 幼 少 時 の 手 術 施 行 の 際 には 軽 度 圧 較 差 症 例 における 膜 様 構 造 物 の 追 加 切 除 など 術 式 の 検 討 が 必 要 と 考 えられた 演 題 6 右 心 不 全 にて 発 症 し 診 断 に 苦 慮 した 三 尖 弁 前 尖 の Ebstein 病 の 一 例 済 生 会 福 島 総 合 病 院 検 査 部 同 内 科 3 福 島 県 立 医 科 大 学 循 環 器 内 科 五 十 嵐 玲 子 大 谷 美 和 鈴 木 顕 紀 紺 野 加 世 子 丹 治 春 香 橘 内 きぬ 大 竹 秀 樹 三 次 実 渡 辺 正 之 3 高 野 真 澄 Ebstein 病 は 三 尖 弁 の 中 隔 尖 後 尖 (まれに 前 尖 )の 右 室 壁 への 異 常 付 着 と 心 尖 部 への 偏 位 による 心 室 の 心 房 化 ( 右 房 化 右 室 ) その 部 分 の 右 室 心 筋 の 形 成 不 全 を 特 徴 とする 先 天 性 心 疾 患 である 今 回 我 々は 右 心 不 全 を 発 症 し 診 断 に 苦 慮 した 三 尖 弁 前 尖 の Ebstein 病 の 稀 な 一 例 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 58 歳 男 性 現 病 歴 平 成 年 月 下 旬 息 切 れと 下 肢 のむくみを 自 覚 し 当 院 を 受 診 した 胸 部 レントゲンで 心 拡 大 心 電 図 で 心 房 細 動 を 認 め 心 エコーにて 著 明 な 三 尖 弁 逆 流 と 右 房 の 拡 大 を 認 め 右 心 不 全 の 診 断 にて 入 院 となった 内 科 的 治 療 にて 心 不 全 は 改 善 した 月 中 旬 経 食 道 エコーを 施 行 したが 明 らかな 短 絡 血 流 は 認 められなかった 造 影 CT でも 心 腔 内 および 肺 野 にシャント 構 造 は 認 められなかった 月 下 旬 心 エコ ー 再 検 にても 重 症 三 尖 弁 逆 流 を 認 めた 三 尖 弁 の 吸 い 込 み 血 流 が 右 室 中 部 に 認 められたため 三 尖 弁 の 構 造 を 詳 細 に 観 察 した 三 尖 弁 は 三 弁 ともに 付 着 部 位 は 三 尖 弁 輪 部 であったが 前 尖 の 弁 尖 は 長 く 帆 状 を 呈 しており 撚 糸 構 造 により 右 室 心 尖 部 側 へ tethering されていた Ebstein 病 と 診 断 され 外 科 的 療 法 も 考 慮 さ れたが 内 科 的 治 療 で 心 不 全 が 改 善 し 現 在 外 来 通 院 中 である 考 察 Ebstein 病 の 発 生 頻 度 は 出 生 ~5 万 人 に 人 といわれ 先 天 性 疾 患 の 0.5~%の 頻 度 といわれ る 三 尖 弁 の 奇 形 としては 三 尖 弁 閉 鎖 症 よりも 稀 とされるが 本 症 の 大 部 分 は 成 人 期 まで 達 するため 臨 床 的 に 重 要 な 疾 患 であり 心 エコー 所 見 は 重 症 度 や 外 科 的 な 弁 形 成 の 適 応 を 決 める 際 に 重 要 な 要 因 となる 三 尖 弁 前 尖 の Ebstein 病 は 稀 であり 三 尖 弁 逆 流 の 吸 い 込 み 血 流 の 位 置 異 常 を 参 考 に 診 断 に 至 った 一 例 を 経 験 したので 報 告 する

特 別 講 演 座 長 : 福 島 県 立 医 科 大 学 内 科 学 第 一 講 座 教 授 竹 石 恭 知 先 生 成 人 先 天 性 心 疾 患 の 超 音 波 検 査 岩 手 医 科 大 学 附 属 循 環 器 医 療 センター 小 児 科 教 授 小 山 耕 太 郎 先 生

第 5 回 ふくしま 心 エコー 研 究 会 世 話 人 顧 問 星 総 合 病 院 丸 山 幸 夫 顧 問 福 島 県 立 医 科 大 学 竹 石 恭 知 顧 問 福 島 労 災 病 院 大 和 田 憲 司 顧 問 白 河 厚 生 病 院 前 原 和 平 顧 問 星 総 合 病 院 木 島 幹 博 顧 問 ひろさか 内 科 廣 坂 朗 代 表 世 話 人 公 立 岩 瀬 病 院 大 谷 弘 わたり 病 院 福 島 赤 十 字 病 院 福 島 県 立 医 科 大 学 大 原 医 療 センター 済 生 会 福 島 病 院 太 田 西 ノ 内 病 院 総 合 南 東 北 病 院 星 総 合 病 院 太 田 熱 海 病 院 寿 泉 堂 綜 合 病 院 星 総 合 病 院 やまさわ 内 科 公 立 岩 瀬 病 院 白 河 厚 生 病 院 白 河 厚 生 病 院 公 立 相 馬 総 合 病 院 福 島 労 災 病 院 福 島 労 災 病 院 いわき 共 立 病 院 いわき 共 立 病 院 県 立 会 津 総 合 病 院 会 津 中 央 病 院 坂 下 厚 生 病 院 渡 部 朋 幸 大 和 田 尊 之 石 川 英 昭 斎 藤 祐 一 橘 内 きぬ 武 田 寛 人 大 杉 拓 三 浦 英 介 松 本 幸 男 川 田 直 樹 伊 藤 佳 代 山 澤 正 則 斎 藤 統 斎 藤 恒 儀 中 村 勉 佐 藤 雅 彦 鈴 木 重 文 酒 井 克 宗 杉 正 文 服 部 仁 美 宗 像 源 之 谷 ヶ 城 弘 雄 小 林 修 一

監 事 福 島 県 立 医 科 大 学 高 野 真 澄 事 務 局 太 田 西 ノ 内 病 院 山 寺 幸 雄 事 務 局 太 田 西 ノ 内 病 院 小 室 和 子 ( 敬 称 略 : 平 成 年 4 月 現 在 ) 事 務 局 : 太 田 西 ノ 内 病 院 生 理 検 査 科 TEL 04-95-88 ( 内 線 3030) E-mail yamadera@ohta-hp.or.jp