(11) 建 築 物 特 定 施 設 等 本 許 可 基 準 により 容 積 率 緩 和 対 象 とした 施 設 2. 運 用 方 針 この 許 可 基 準 は, 市 街 地 環 境 の 保 護 を 図 りつつ, 地 域 の 安 定 的 な 医 療 福 祉 環 境 の 確 保 を 図 ることを 目



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て 位 置 付 けられているもので, 本 市 が 指 定 するものをいう ⒀ 防 火 対 策 次 のいずれかの 防 火 上 の 対 策 を 行 うことをいう ア 外 壁 で, 道 からの 延 焼 のおそれのある 部 分 ( 建 築 物 の 敷 地 が 接 する 道 に 面 する 当 該 建 築 物

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

(5) 農 地 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 229 号 )による 農 地 転 用 が 許 可 されないと 見 込 ま れる 農 用 地 (6) 森 林 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 249 号 ) 第 25 条 第 1 項 第 25 条 の2 第 1 項 及 び 第 41 条 第

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

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製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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は じ め に 新 蛇 田 区 は 災 害 危 険 区 域 等 にお 住 まい 皆 様 方 に 対 し 移 転 していた だくため 宅 供 給 を 目 的 とした 土 区 画 整 理 事 業 により 周 辺 環 と 調 和 し たまちづくりを 進 めています こような 中 区 計 画 を 導 入 す

高 第 3 種 17m 第 3 種 20m 第 3 種 30m 第 3 種 40m 第 3 種 30m 40m 建 築 物 の 各 部 分 の 高 さは 当 該 部 分 から 前 面 道 路 1 建 築 物 の 高 さは20メートル

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〔自 衛 隊〕

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

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平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

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の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

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Transcription:

福 岡 市 バリアフリー 容 積 率 緩 和 許 可 基 準 ( 福 岡 市 : 高 齢 者, 障 害 者 等 の 移 動 等 の 円 滑 化 の 促 進 に 関 する 法 律 第 24 条 の 規 定 による 建 築 基 準 法 第 52 条 第 14 項 第 1 号 許 可 基 準 ) 平 成 20 年 8 月 福 岡 市 住 宅 都 市 局 建 築 指 導 部 1. 用 語 の 定 義 この 許 可 基 準 で 用 いる 用 語 の 定 義 は, 次 の 各 号 に 定 めるところによる (1) 法 建 築 基 準 法 (2)バリアフリー 法 高 齢 者, 障 害 者 等 の 移 動 等 の 円 滑 化 の 促 進 に 関 する 法 律 (3) 告 示 高 齢 者, 障 害 者 等 の 移 動 等 の 円 滑 化 の 促 進 に 関 する 法 律 第 24 条 の 規 定 に 基 づく 国 土 交 通 大 臣 が 高 齢 者, 障 害 者 等 の 円 滑 な 利 用 を 確 保 する 上 で 有 効 と 認 める 基 準 ( 平 成 18 年 12 月 15 日 国 土 交 通 省 告 示 第 1481 号 )( 別 添 1 参 照 ) (4) 特 定 建 築 物 バリアフリー 法 第 2 条 第 16 号 に 規 定 する 特 定 建 築 物 (5) 特 別 特 定 建 築 物 バリアフリー 法 第 2 条 第 17 号 に 規 定 する 特 別 特 定 建 築 物 (6) 建 築 物 特 定 施 設 バリアフリー 法 第 2 条 第 18 号 に 規 定 する 建 築 物 特 定 施 設 (7) 建 築 物 移 動 等 円 滑 化 誘 導 基 準 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 できるようにするために 誘 導 す べき 建 築 物 特 定 施 設 の 構 造 及 び 配 置 に 関 する 基 準 を 定 めた 省 令 ( 平 成 18 年 12 月 15 日 国 土 交 通 省 令 第 114 号 )( 以 下, 誘 導 基 準 省 令 という)による 基 準 (8) 基 準 容 積 率 法 第 52 条 第 1 項 から 第 12 項 の 規 定 により 定 める 容 積 率 (9) 定 期 報 告 法 第 12 条 第 1 項 に 規 定 する 報 告 (10) 許 可 基 準 福 岡 市 バリアフリー 容 積 率 緩 和 許 可 基 準

(11) 建 築 物 特 定 施 設 等 本 許 可 基 準 により 容 積 率 緩 和 対 象 とした 施 設 2. 運 用 方 針 この 許 可 基 準 は, 市 街 地 環 境 の 保 護 を 図 りつつ, 地 域 の 安 定 的 な 医 療 福 祉 環 境 の 確 保 を 図 ることを 目 的 とする 本 許 可 基 準 の 適 用 にあたっては, 下 記 の 点 に 十 分 留 意 し,その 適 正 な 運 用 と 積 極 的 な 活 用 に 努 めるものとする (1) 建 築 計 画 の 内 容, 敷 地 の 位 置, 敷 地 周 囲 の 土 地 利 用 の 状 況, 都 市 施 設 の 整 備 の 状 況 等 から 本 許 可 基 準 によることが 必 ずしも 適 切 でないと 考 えられる 場 合 は, 総 合 的 な 判 断 に 基 づいて 弾 力 的 に 運 用 すること (2) 許 可 基 準 による 許 可 が, 特 定 の 用 途 に 供 される 施 設 を 有 する 建 築 物 に 着 目 して 行 わ れることから, 当 該 施 設 が 他 の 用 途 に 転 用 されることのないよう, 長 期 的 視 点 からそ の 施 設 の 必 要 性 に 関 し 十 分 検 討 すること また, 本 規 定 を 適 用 した 建 築 物 の 所 有 者, 管 理 者 等 にもこの 旨 周 知 を 図 ること (3) 許 可 基 準 により 建 築 される 建 築 物 は, 周 辺 の 市 街 地 環 境 を 害 するおそれのあるもの にならないよう 配 慮 を 行 うこと (4) 許 可 基 準 により 建 築 される 建 築 物 は, 周 辺 道 路 等 の 都 市 施 設 に 対 して 著 しく 負 荷 を 与 えるものとならないよう 配 慮 を 行 うこと (5) 許 可 基 準 に 掲 げる 病 院 の 病 室 に 許 可 基 準 を 適 用 する 場 合 は, 原 則 として 次 の 方 針 に よるものとする 1 病 室 に 対 する 許 可 基 準 の 適 用 は, 従 来 より 存 する 病 院 及 び 診 療 所 が 同 一 敷 地 ( 接 す る 近 隣 の 敷 地 を 編 入 し, 敷 地 面 積 が 増 加 した 場 合 を 含 む )において 建 て 替 え 又 は 建 築 しようとする 場 合 に 限 る 2 病 室 等 に 対 する 許 可 基 準 の 適 用 は, 病 室 及 び 診 療 所 の 病 床 数 の 増 加 を 伴 わない 計 画 である 場 合 に 限 る (6) 許 可 にあたっては, 交 通 上, 安 全 上, 防 火 上 及 び 衛 生 上 支 障 がないよう 総 合 的 な 配 慮 を 行 うこと 交 通 面 では, 適 切 な 駐 車 駐 車 台 数 貨 物 荷 捌 場 の 確 保, 車 両 出 入 口 誘 導 装 置 安 全 面 では, 車 両 出 入 口 安 全 対 策 (カーブミラー 設 置 等 ), 避 難 計 画, 落 下 物 対 策 防 火 面 では, 建 築 物 不 燃 化 延 焼 防 止 対 策, 防 災 ( 避 難 ) 計 画 の 明 確 化 衛 生 面 では,ゴミ 置 き 場 の 確 保, 隣 接 建 築 物 との 距 離 3. 容 積 率 特 例 対 象 となる 建 築 物 (1) 容 積 率 特 例 の 対 象 となる 建 築 物 は, 特 定 建 築 物 のみならず, 戸 建 て 住 宅 等 その 他 の 建 築 物 も 含 む

(2) 容 積 率 特 例 の 対 象 となる 建 築 物 又 はその 部 分 は, 特 定 建 築 物 にあっては, 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 ( 特 別 特 定 建 築 物 にあっては, 不 特 定 かつ 多 数 の 者 が 利 用 し, 又 は 主 として 高 齢 者, 障 害 者 等 が 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 )が 建 築 物 移 動 等 円 滑 化 誘 導 基 準 に 適 合 するものであること 特 定 建 築 物 以 外 の 建 築 物 にあっては, 建 築 物 特 定 施 設 ( 高 齢 者, 障 害 者 等 の 利 用 上 支 障 がない 部 分 を 除 く )が 告 示 第 2( 別 添 1 参 照 )の 基 準 に 適 合 するもの この 場 合 において 高 齢 者, 障 害 者 等 の 利 用 上 支 障 がない 部 分 は, 建 築 物 の 使 用 上 の 関 係 を 中 心 に 当 該 部 分 の 機 能 上 の 独 立 性 等 客 観 的 状 況 により 判 断 すること 例 えば, 戸 建 て 住 宅 等 で, 高 齢 者, 障 害 者 等 用 の 寝 室 と 同 一 階 に 出 入 口, 浴 室, 便 所 そ の 他 の 生 活 に 必 要 な 施 設 が 配 置 されている 場 合 には, 当 該 以 外 の 階 を 高 齢 者, 障 害 者 等 の 利 用 上 支 障 がない 部 分 として 取 り 扱 うことが 考 えられる また, 増 改 築 等 に 係 る 場 合 も, 既 存 部 分 を 含 め, 同 様 の 扱 うことが 可 能 である 例 えば, 百 貨 店 のすべての 売 場 及 び 売 場 に 至 る 経 路 が 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 で きるように 増 改 築 を 行 う 場 合 には, 当 該 建 築 物 全 体 を 容 積 率 の 対 象 として 取 り 扱 うこ とが 考 えられる 4. 容 積 率 特 例 の 対 象 となる 施 設 (1) 容 積 率 特 例 の 対 象 となる 施 設 は, 原 則 として 次 のいずれかに 該 当 するものとする 1 特 定 建 築 物 に 設 置 される 多 数 が 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 又 は 特 別 特 定 建 築 物 に 設 置 される 主 として 高 齢 者, 障 害 者 等 が 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 で, 建 築 物 移 動 等 円 滑 化 誘 導 基 準 に 適 合 するもの 2 特 別 特 定 建 築 物 に 設 置 される 特 定 かつ 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 で, 建 築 物 移 動 等 円 滑 化 誘 導 基 準 ( 誘 導 基 準 省 令 第 18 条 に 規 定 するものを 除 く )に 適 合 す るもの 3 特 定 建 築 物 に 設 置 される1 又 は2に 該 当 するもの 以 外 の 建 築 物 特 定 施 設 で, 告 示 第 2の1から5までに 掲 げる 基 準 適 合 するもの 4 特 定 建 築 物 以 外 の 建 築 物 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 で 告 示 第 2の1から5までに 掲 げる 基 準 のいずれかに 適 合 するもの (2) 共 同 住 宅 等 に 設 置 される 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 (ホテル, 病 院 等 特 別 特 定 建 築 物 にあっては, 不 特 定 かつ 多 数 の 者 が 利 用 し, 又 は 主 として 高 齢 者, 障 害 者 等 利 用 する 建 築 物 特 定 施 設 )が 建 築 物 移 動 等 円 滑 化 誘 導 基 準 に 適 合 し,さらにその 住 戸, 客 室, 病 室 等 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 ( 高 齢 者, 障 害 者 等 の 利 用 上 支 障 がな い 部 分 を 除 く )が 告 示 第 2の1から5までに 掲 げる 基 準 に 適 合 する 場 合 には, 当 該 住 戸, 客 室, 病 院 等 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 を 本 特 例 の 対 象 として 扱 うことがで きる

(3)これら 以 外 にも, 建 築 物 の 規 模, 用 途 等 に 応 じて, 本 特 例 の 趣 旨 を 踏 まえ, 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 できるように 配 慮 したことにより 床 面 積 が 増 加 したことが 明 らかな 客 席, 舞 台, 授 乳 スペース,シャワー 室, 浴 室, 病 院 の 病 室 部 分 を 対 象 施 設 と する 5. 容 積 率 特 例 の 適 用 方 法 容 積 率 特 例 の 対 象 となる 施 設 の 部 分 の 床 面 積 は, 床 面 積 に 算 入 される 部 分 のうち, 原 則 として, 通 常 の 建 築 物 特 定 施 設 の 床 面 積 を 超 えることとなるもの 及 び 住 宅 の 用 途 に 供 す る 部 分 にあっては 生 活 に 不 可 欠 な 施 設 で 高 齢 者, 障 害 者 等 に 配 慮 した 施 設 の 床 面 積 である このため, 具 体 的 には 次 に 掲 げる 床 面 積 を 対 象 とし, 容 積 率 緩 和 の 限 度 は, 基 準 容 積 率 の 1.25 倍 とする (1) 特 定 建 築 物 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 ((2)に 該 当 するものを 除 く ) 次 のイからヘまでに 掲 げる 建 築 物 特 定 施 設 ごとに,それぞれ 次 に 掲 げる 床 面 積 (バリ アフリー 法 第 19 条 の 規 定 により 容 積 率 の 算 定 の 基 礎 となる 延 べ 面 積 に 算 入 しない 床 面 積 を 除 く ) 及 びその 他 の 浴 室,シャワー 室 等 他 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 でき るように 配 慮 したことが 明 らかな 建 築 物 特 定 施 設 の 部 分 の 床 面 積 の 合 計 イ 廊 下 等 別 表 1 一. 廊 下 等 に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ロ 階 段 別 表 1 二. 階 段 に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ハ 傾 斜 路 別 表 1 三. 傾 斜 路 に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ニ 昇 降 機 別 表 1 四. 昇 降 機 (かごに 係 わる 部 分 に 限 る 以 下 同 じ )に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 (2,000m2 以 上 の 特 別 特 定 建 築 物 に 設 置 されるバリアフリー 法 施 行 令 第 18 条 第 2 項 第 5 号 チに 規 定 する 不 特 定 かつ 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 移 動 等 円 滑 化 経 路 を 構 成 する 昇 降 機 にあっては,1.83m2) ホ 便 所 別 表 1 五. 便 所 ( 車 いす 使 用 者 便 房 に 係 わる 部 分 に 限 る )に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 へ 駐 車 場 別 表 1 六. 駐 車 場 ( 車 いす 使 用 者 駐 車 施 設 に 係 る 部 分 に 限 り 建

築 基 準 法 施 行 令 ( 昭 和 25 年 政 令 第 388 号 ) 第 2 条 第 1 項 第 4 号 の 規 定 により 延 べ 面 積 に 算 入 しない 自 動 車 車 庫 等 の 部 分 の 床 面 積 を 除 く 以 下 同 じ )に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 (2,000 m2 以 上 の 特 別 特 定 建 築 物 に 設 置 される 駐 車 場 にあっては,21. 00m2) ト 客 席 及 び 舞 台 車 いす 使 用 者 客 席 の 部 分 の 床 面 積 及 び 有 効 幅 員 150cm を 超 え る 通 路 の 部 分 の 床 面 積 チ 授 乳 スペース 授 乳 スペースの 部 分 の 床 面 積 リ シャワー 室 シャワー 室 の 車 いす 使 用 者 用 シャワーブースの 部 分 の 床 面 積 ヌ そ の 他 その 他 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 できるように 配 慮 したこと により 床 面 積 が 増 加 したことが 明 らかな 建 築 物 特 定 施 設 の 部 分 の 床 面 積 (2) 特 定 建 築 物 以 外 の 建 築 物 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 等 又 は4(2)の 場 合 におけ る 共 同 住 宅 の 住 戸,ホテルの 客 室, 病 院 の 病 室 等 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 1 住 戸 内 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 次 のイからホまでに 掲 げる 建 築 物 特 定 施 設 ( 高 齢 者, 障 害 者 等 の 利 用 上 支 障 が 無 い 部 分 を 除 く 2において 同 じ )ごとに,それぞれに 掲 げる 床 面 積, 昇 降 機 の 昇 降 路 の 部 分 の 床 面 積 及 びその 他 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 できるように 配 慮 したこと により 床 面 積 が 増 加 したことが 明 らかな 建 築 物 特 定 施 設 の 部 分 の 床 面 積 の 合 計 イ 廊 下 等 0.85(L1-L2)+0.80L2(m2)(L1は 廊 下 等 の 長 さ, L2は 廊 下 等 のうち 柱 等 の 箇 所 の 長 さの 合 計 ( 単 位 :m))を 超 える 床 面 積 ロ 階 段 別 表 1 二.(4)に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ハ 傾 斜 路 別 表 1 三.(3)に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ニ 便 所 1.00m2を 超 える 部 分 の 床 面 積 ( 告 示 第 2の 一 から 三 ( 別 添 1 参 照 )までに 掲 げる 基 準 に 適 合 する 便 所 の 便 房 に 係 わる 部 分 に 限

る ( 二 )において 同 じ ) ホ 浴 室 床 面 積 が2.5m2 超 える 部 分 の 床 面 積 2 住 戸 以 外 の 部 分 に 設 置 される 建 築 物 特 定 施 設 等 次 のイからホに 掲 げる 建 築 物 特 定 施 設 等 ごとに,それぞれ 次 に 掲 げる 床 面 積 及 びその 他 高 齢 者, 障 害 者 等 が 円 滑 に 利 用 できるように 配 慮 したことにより 床 面 積 が 増 加 したこ と 明 らかな 特 定 施 設 の 部 分 の 床 面 積 の 合 計 イ 廊 下 等 0.9L(m2)(Lは 廊 下 等 の 長 さ( 単 位 :m))を 超 える 床 面 積 ロ 階 段 別 表 1 二.(4)に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ハ 傾 斜 路 別 表 1 三.(3)に 定 める 数 値 を 超 える 床 面 積 ニ 便 所 1.00m2を 超 える 部 分 の 床 面 積 ホ 病 院 の 病 室 患 者 1 人 当 たり4.30m2を 超 える 部 分 の 床 面 積 6. 許 可 申 請 について (1) 許 可 申 請 書 基 本 計 画 の 内 容 などについて, 事 前 に 係 員 と 協 議 を 行 い, 原 則 として 事 前 協 議 を 行 っ たのち, 許 可 申 請 書 として 次 の 各 号 の 図 書 を A4 版 に 製 本 し, 正 副 2 通 提 出 すること 1 申 請 理 由 書 2 付 近 建 築 物 現 況 図 3 敷 地 面 積 求 積 図 4 床 面 積 求 積 図 5 配 置 図 6 各 階 平 面 図 7 立 面 図 8 断 面 図 9 許 可 対 象 面 積 表 10 許 可 対 象 面 積 表 に 関 する 求 積 図 11 許 可 対 象 面 積 表 に 関 する 算 定 式 12 建 築 物 特 定 施 設 整 備 項 目 総 括 表 13 建 築 物 特 定 施 設 整 備 項 目 表

14 その 他 許 可 申 請 にあたり 必 要 として, 添 付 を 指 示 された 資 料 (2) 建 築 審 査 会 に 必 要 な 書 類 (1)の 図 書 の 内, 必 要 と 指 示 された 資 料 を A3 又 は,A2サイズにて 平 綴 じで15 部 製 本 し 提 出 する 事 7. 建 築 物 の 維 持 管 理 について 当 該 建 築 物 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は, 特 定 対 象 施 設 等 の 維 持 管 理 を 適 切 に 行 うことにつ いて 誓 約 書 を 提 出 すること また, 建 築 物 特 定 施 設 等 の 維 持 管 理 責 任 者 を 選 任 し, 様 式 1 により 建 築 物 特 定 施 設 等 の 維 持 管 理 責 任 者 選 任 ( 変 更 ) 届 を 提 出 すること 所 有 者 は, 建 築 物 又 は 敷 地 を 譲 渡 する 場 合, 譲 受 人 に 対 して 許 可 対 象 施 設 の 維 持 管 理 の 責 任 を 負 うものである 旨 を 明 示 すること なお, 譲 受 人 は, 許 可 対 象 施 設 の 維 持 管 理 に 関 する 所 有 者 としての 義 務 承 継 するものとする (1) 当 該 建 築 物 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は, 違 法 な 用 途 転 用 等 により 本 制 度 の 趣 旨 が 損 なわ れぬよう, 容 積 率 緩 和 の 対 象 となる 施 設 を 適 正 に 維 持 管 理 しなければならない (2) 建 築 物 特 定 施 設 等 の 維 持 管 理 責 任 者 は, 法 第 12 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 定 期 報 告 制 度 等 を 活 用 し, 建 築 物 特 定 施 設 等 の 維 持 管 理 状 況 について, 様 式 2 により 3 年 毎 に 特 定 行 政 庁 に 報 告 すること