Nara Women's University Digital I Title Author(s) Citation 歌 舞 伎 俳 諧 の 地 域 性 時 代 性 の 研 究 : 書 物 文 化 との 関 わりを 軸 に 内 容 の 要 旨 及 び 審 査 の 結 果 の 要 旨 早 川, 由 美 奈 良 女 子 大 学 博 士 論 文, 博 士 ( 文 学 ), 博 課 甲 第 545 号, 平 成 26 24 日 学 位 授 与 Issue Date 2014-03-24 Description URL http://hdl.handle.net/10935/3595 Textversionpublisher This document is downloaded http://nwudir.lib.nara-w.ac.jp/dspace
論 文 の 内 容 の 要 旨 氏 名 早 川 由 美 論 文 題 目 歌 舞 伎 俳 諧 の 地 域 性 時 代 性 の 研 究 書 物 文 化 との 関 わりを 軸 に 内 容 の 要 旨 本 論 文 歌 舞 伎 俳 諧 の 地 域 性 時 代 性 の 研 究 書 物 文 化 との 関 わりを 軸 に は 歌 舞 伎 と 俳 諧 における 地 域 的 な 特 色 と 時 代 的 な 変 遷 を 考 察 したものである 序 論 では 文 学 史 批 判 をとおして 課 題 設 定 が 示 される 曰 く 従 来 の 近 世 文 学 史 は 上 方 中 心 の 元 禄 文 化 から 江 戸 中 心 の 化 政 文 化 という 文 化 東 漸 の 流 れのもと 元 禄 期 の 芭 蕉 近 松 西 鶴 文 化 文 政 期 の 馬 琴 京 伝 南 北 という 主 要 作 家 を 中 心 に 記 述 されることが 多 いが むしろ 彼 らの 作 品 を 支 えた 読 者 や 観 客 との 交 流 板 元 や 座 元 のマネジメント 雑 俳 における 素 人 作 者 たちの 広 範 なネットワークなどが 基 盤 になっているのであり したがって 元 禄 や 化 政 期 のみが 特 出 しているわけではないのも 同 断 である かくして 本 論 文 では 従 来 の 近 世 文 学 史 観 を 相 対 化 するべく 文 化 東 漸 の 中 間 点 にあたる 享 保 から 天 明 期 を 中 心 的 にとりあげ 歌 舞 伎 と 俳 諧 とりわけ 雑 俳 にみられる 人 的 交 流 の 諸 相 を 分 析 するとした 第 一 章 気 味 合 の 語 考 諸 文 芸 間 での 地 域 的 時 代 的 変 化 では 気 味 合 の 語 をと おして 宝 暦 期 を 中 心 とした 上 方 文 化 のありようを 描 出 する 歌 舞 伎 台 帳 に 見 られる 気 味 合 は 複 雑 な 内 面 の 動 きを 演 出 する 用 語 であった 雑 俳 における 気 味 合 の 句 は 玄 人 好 みの 一 読 しただけではわからない 趣 のある 句 のことで 上 方 の 点 者 評 判 書 に 散 見 される 用 語 であ るが これら 気 味 合 は 同 時 期 の 江 戸 歌 舞 伎 や 江 戸 座 俳 諧 では 用 いられていない では なぜ 上 方 の 歌 舞 伎 と 雑 俳 に 見 られるのか 本 論 文 では この 二 つをつなぐ 人 物 として 岡 本 蘭 古 に 注 目 する 蘭 古 は 宝 暦 から 安 永 期 にかけて 活 躍 した 雑 俳 点 者 の 一 人 で 俳 諧 だけでなく 噺 本 や 洒 落 本 浄 瑠 璃 などの 著 作 もあり それゆえ 諸 文 芸 をまたいだ 幅 広 い 人 脈 を 持 つ 人 物 である 蘭 古 の 活 動 をとおして 雑 俳 の 座 が 歌 舞 伎 役 者 や 作 者 と 交 流 の 場 になっていること を 明 らかにし 句 の 奥 にある 趣 を 読 み 取 る 気 味 合 の 句 と 内 面 の 心 情 を 動 きで 見 せる 身 体 演 出 のつながりを 見 いだす そして 分 かりやすさを 求 める 江 戸 歌 舞 伎 の 演 出 や 江 戸 座 との 違 いをとおして 上 方 文 化 を 特 徴 づけている 一 章 のまとめとして 気 味 合 の 語 が 近 世 初 期 の 歌 論 書 に 見 られることを 指 摘 し 雅 文 芸 の 頂 点 に 位 置 する 堂 上 和 歌 と 俗 文 芸 の 雑 俳 に 気 味 合 が 用 いられているのは 上 方 の 文 人 たちの 人 的 交 流 の 結 果 であるとした
第 二 章 地 方 商 人 の 文 芸 活 動 と 三 都 伊 勢 を 中 心 に 見 る 俳 諧 演 劇 和 歌 では 伊 勢 商 人 の 九 代 目 川 喜 田 久 太 夫 の 文 芸 活 動 をとおして 彼 らの 存 在 の 意 義 について 考 察 している 川 喜 田 家 の 資 料 は 三 重 県 津 市 に 所 在 する 石 水 博 物 館 に 所 蔵 されており 俳 諧 一 枚 摺 や それ を 裏 づける 文 書 史 料 が 多 く 遺 存 する 本 章 では 当 該 史 料 を 用 いて 川 喜 田 家 にとっての 文 芸 や 出 版 の 位 置 づけをおこなっている まず 伊 勢 出 身 の 俳 諧 師 である 大 淀 三 千 風 と 在 坂 の 俳 諧 師 である 西 鶴 を 比 較 し 俳 書 刊 行 と 全 国 行 脚 がネットワークを 作 り 出 してくことを 指 摘 する では 業 俳 ではない 地 方 商 人 はどうなのか 本 論 文 では 上 述 の 川 喜 田 家 に 注 目 享 保 期 にお ける 川 喜 田 主 催 の 俳 諧 一 枚 摺 や 歳 旦 に 歌 舞 伎 役 者 や 浄 瑠 璃 作 者 たちが 参 加 しており 歌 舞 伎 を 支 える 富 裕 商 人 の 存 在 と それをつなぐ 雑 俳 の 座 が 一 枚 摺 という 場 にあらわれていること を 指 摘 する また 幕 末 期 における 川 喜 田 石 水 と 五 世 川 柳 の 交 流 をとおして 地 方 商 人 の 出 版 活 動 を 分 析 地 方 商 人 である 川 喜 田 家 にとって 出 版 という 営 為 が 自 己 評 価 とネットワーク 形 成 にあったことを 指 摘 する 第 三 章 江 戸 期 の 猫 恋 猫 から 怪 猫 へ では 歌 舞 伎 浄 瑠 璃 における 猫 を 素 材 とした 作 品 や 猫 の 演 出 を 通 史 的 に 分 析 し 近 世 期 諸 文 芸 との 関 わりについて 考 察 している まず 猫 を 描 いた 仮 名 草 子 類 と 初 期 俳 諧 の 付 合 をとおして 恋 猫 と 怪 猫 という 二 通 りの 猫 の 表 象 を 指 摘 この 二 つは 歌 舞 伎 にも 取 り 入 れられ 時 代 とともに 演 出 などが 変 化 していく 本 論 文 では その 変 化 のありようを 役 者 評 判 記 歌 舞 伎 台 帳 番 付 絵 尽 し 草 双 紙 をとお して 検 討 する すなわち 元 禄 歌 舞 伎 においては 水 木 辰 之 助 によって 演 じられ 評 判 になった 恋 猫 の 所 作 と 他 の 役 者 たちによって 演 じられた 猫 の 所 作 ( 猫 に 取 り 憑 かれ 異 様 な 行 動 す る 所 作 )の 二 系 統 があったが それが 女 方 の 所 作 事 が 盛 んになる 明 和 安 永 頃 になると 禁 忌 とさ れた 恋 の 執 心 兄 妹 相 姦 の 狂 気 が 恋 猫 の 所 作 として 山 下 金 作 や 中 村 富 十 郎 瀬 川 菊 之 丞 ら 名 女 方 によって 演 じられるようになる その 一 方 で 後 室 などに 変 身 して 滑 稽 さをともな う 猫 又 の 所 作 も 立 役 や 道 外 方 によって 演 じられているが 文 政 期 になると 十 二 単 を 着 て 宙 乗 りする 怪 猫 古 寺 の 猫 の 演 出 が 五 世 南 北 と 三 代 目 尾 上 菊 五 郎 によって 考 案 されるに いたる 女 三 の 宮 と 唐 猫 という 定 型 をふまえつつも 恋 に 狂 う 恋 猫 ではなく 人 を 食 ら う 怪 猫 であったことがその 後 の 猫 の 演 出 を 決 定 づけることになり 幕 末 には 実 録 写 本 で 流 通 していた 鍋 島 猫 騒 動 が 劇 化 されることになるが 所 作 事 としての 猫 ではなく 怪 異 が 強 調 されたものになったのである こうした 変 化 の 背 後 には 実 録 や 講 談 などの 演 出 があり それぞれに 脚 色 され 影 響 しあっていったと 指 摘 する 以 上 本 論 文 は 近 世 初 期 から 幕 末 までを 念 頭 に 置 きながら 享 保 から 明 和 期 を 中 心 的 に 取 り あげ 人 の 移 動 にともなう 諸 文 芸 間 の 交 流 と それによってもたらされる 表 現 のありようを 論 じたものである
論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 氏 名 早 川 由 美 論 文 題 目 歌 舞 伎 俳 諧 の 地 域 性 時 代 性 の 研 究 書 物 文 化 との 関 わりを 軸 に 要 本 論 文 歌 舞 伎 俳 諧 の 地 域 性 時 代 性 の 研 究 書 物 文 化 との 関 わりを 軸 に は 歌 舞 伎 と 俳 諧 における 相 互 交 流 の 諸 相 を 分 析 したものである 本 論 文 の 構 成 は 以 下 のとおり 序 章 本 論 3 章 (1 章 は 全 5 節 2 章 は 全 4 節 3 章 は 全 6 節 ) 結 章 からなり 別 冊 として 図 版 資 料 が 付 されている 序 三 章 研 究 の 目 的 と 意 義 第 一 章 気 味 合 の 語 考 諸 文 芸 間 での 地 域 的 時 代 的 変 化 第 二 章 地 方 商 人 の 文 芸 活 動 と 三 都 伊 勢 を 中 心 に 見 る 俳 諧 演 劇 和 歌 第 三 章 江 戸 期 の 猫 恋 猫 から 怪 猫 へ 結 三 章 研 究 のまとめと 今 後 の 課 題 別 冊 附 録 参 考 図 版 集 第 一 章 では 気 味 合 という 語 をとおして 宝 暦 期 を 中 心 とした 上 方 文 化 のありようを 検 討 する 歌 舞 伎 台 帳 のト 書 きに 見 られる 演 出 用 語 気 味 合 は その 役 柄 の 複 雑 な 内 面 の 動 き を 台 詞 で 言 い 表 さずに 表 情 で 見 せるもので 寛 保 (1741-) 頃 からの 上 方 歌 舞 伎 台 帳 に 見 られ るが 江 戸 歌 舞 伎 台 帳 ではあまり 見 られないという 本 論 文 では たとえば 愁 嘆 の 場 にあって は 思 い 入 れたっぷりに 嘆 くべきであるという 江 戸 の 観 客 にとって 本 心 を 押 えこんで 悲 嘆 を 表 面 に 出 さない 気 味 合 の 愁 は 気 味 が 悪 い ものであったように 演 出 の 違 いは 地 域 差 と なってあらわれていると 指 摘 する この 差 異 は 雑 俳 においても 見 られるもので 江 戸 座 では 句 意 の 分 かりやすいものが 好 まれ 上 方 では 理 屈 はわかりにくいけれども 一 句 のなかに 場 面 や 物 語 を 想 像 して 鑑 賞 する 気 味 合 の 句 や 場 付 が 当 世 句 となっていくごとくである 方 々から 人 びとが 集 まってくる 江 戸 にあって 分 かりやすい 句 作 りが 求 められるのに 対 して 上 方 では 俳 諧 風 雅 とのつながりをふまえて 付 合 がおこなわれており その 背 後 には 俳 諧 点 者 も 兼 ねていた 雑 俳 点 者 たちの 座 運 営 点 の 付 け 方 があったというのは 興 味 深 い 指 摘 である また この 語 が 近 世 初 期 の 歌 論 聞 書 に 見 られることから 上 方 における 堂 上 と 地 下 すなわ ち 雅 俗 文 芸 間 の 親 近 性 が 指 摘 されており これもまた 江 戸 と 上 方 との 違 いを 際 立 たせている 旨
第 二 章 では 伊 勢 商 人 の 九 代 目 川 喜 田 久 太 夫 の 文 芸 活 動 を 石 水 博 物 館 所 蔵 資 料 をとおし て 検 討 する 地 方 出 来 の 俳 書 とりわけ 一 枚 摺 や 仮 綴 じ 詠 草 が 資 料 的 に 扱 いにくいのは 俳 号 の 人 物 名 が 特 定 しにくいからである 本 論 文 ではほとんどの 俳 諧 師 を 特 定 しえているが こ れは 多 くの 俳 書 に 目 をとおしていなければ 不 可 能 なことである さて 本 論 文 では 享 保 期 に おける 川 喜 田 主 催 の 俳 諧 一 枚 摺 や 歳 旦 に 歌 舞 伎 役 者 や 浄 瑠 璃 作 者 たちが 参 加 していることを 明 らかにし 歌 舞 伎 を 支 える 富 裕 商 人 の 存 在 が 役 者 にとっては 贔 屓 筋 とのつながりを 持 つも のであることを 指 摘 するが 本 論 文 ではさらに 川 喜 田 のような 富 裕 商 人 が 贔 屓 筋 として 金 銭 援 助 をおこなうことにより 若 手 役 者 が 大 役 につくことができるとともに 役 者 としての 成 長 が 見 込 まれること したがって 役 者 のほうも 贔 屓 との 場 を 共 有 するために 俳 諧 の 規 則 や 知 識 を 熱 心 に 学 んでいること そしてこうしたありようの 背 後 には 座 本 が 興 行 のために 銀 主 を 必 要 としてその 確 保 に 苦 労 する 上 方 歌 舞 伎 と 官 許 三 座 ( 中 村 座 市 村 座 森 田 座 )による 安 定 し た 興 行 が 見 込 まれる 江 戸 歌 舞 伎 という 形 態 の 違 いあることを 指 摘 しており 地 方 商 人 を 補 助 線 として 第 一 章 とは 別 角 度 から 江 戸 と 上 方 との 違 いを 明 らかにしている 資 料 に 基 づいた 交 流 分 析 だけでなく 各 句 や 付 合 の 読 み 込 みもなされたうえでの 結 論 であり 十 分 に 納 得 のい くものであると 評 価 できる 第 三 章 では 猫 を 扱 った 歌 舞 伎 作 品 を 通 史 的 に 検 討 し 所 作 の 変 遷 とその 背 後 にある 諸 文 芸 との 関 わりを 明 らかにしている 歌 舞 伎 作 品 は 世 界 という 枠 組 みのなかで 構 成 されて おり それは 観 客 にとって 既 知 のものでなければならない したがって 未 翻 刻 のものも 含 めて 多 くの 作 品 に 触 れねばならないが 近 世 初 期 から 幕 末 期 の 仮 名 草 子 役 者 評 判 記 歌 舞 伎 台 帳 番 付 絵 尽 し 草 双 紙 実 録 写 本 と 広 範 に 目 をとおしており きわめて 説 得 力 のあ る 論 となっている また 通 史 的 に 論 じたことで 猫 を 軸 とした 諸 文 芸 間 の 影 響 関 係 も 見 事 に 可 視 化 されている 以 上 のように 本 論 文 は 宝 暦 年 間 (1751-1763)を 中 心 に 享 保 (1716-)から 明 和 (1764-)ま での 期 間 を 主 として 扱 っているが 近 世 初 期 から 幕 末 までの 諸 作 品 も 分 析 されており ひろ く 近 世 を 論 じた 論 考 になっている また 歌 舞 伎 と 俳 諧 との 影 響 関 係 はこれまで 指 摘 されな がらもそれぞれが 独 立 して 論 じられてきたが その 両 者 間 における 人 的 交 流 をとおして 時 代 をとらえようとする 視 点 は ジャンルを 超 えて 時 代 や 地 域 そのものを 問 題 視 しようとするも のであり きわめて 意 欲 的 な 論 考 である 歌 舞 伎 俳 諧 のみならず 近 世 文 学 研 究 全 般 にお いても 高 く 評 価 できるものである ただし 個 々の 論 はきわめてすぐれているものの 全 体 の 統 一 性 という 点 では 問 題 が 残 る 副 題 にある 書 物 文 化 という 用 語 の 定 義 がなされないまま 論 が 進 んでいるため 本 論 での 分 析 がどのような 点 おいてに 書 物 文 化 として 指 摘 できるのかが 不 分 明 である そもそも 書 物 文 化 という 用 語 はこれまで 論 文 提 出 者 が 用 いてこなかったものであり この 語 の 十 分 な 咀 嚼 は 今 後 の 大 きな 課 題 となるところである また 論 じるべき 点 でいえば 気 味 合 と 気 味 の 違 い 用 語 気 味 合 と 普 通 名 詞 気 味 合 の 違 いなども 言 及 されておらず 後 者 においては 両 者 が 混 在 したまま 例 示 されている 箇 所 もあり 語 義 のさらなる 検 討 もまた 今 後 の 課 題 である もう 一 つ 気 味 合 に 関 して 近 世 初 期 の 歌 論 聞 書 から 寛 保 宝 暦 期 の 歌 舞 伎 台 帳 までが 空 白 となっており ここをいかに 埋 めていくかも 大 きな 課 題 となる 聞 書 という 閉 じた 場 で のことばがいかに 開 かれ 流 通 し 解 釈 され 共 有 されていくのか そこにどのような 場 が 設 定 され どのような 人 びとが 関 与 していたのか 口 述 試 験 の 大 半 は 第 一 章 の 質 疑 応 答 に 費 やされたが これは 第 一 章 の 論 に 問 題 があるからではなく ここで 提 起 している 問 題 が 近 世 という 時 代 を 考 えるうえできわめて 重 大 であるからにほかならない 第 二 章 第 三 章 の 完 成 度 の 高 さには 及 ばないが 第 一 章 もまた 多 くの 可 能 性 をはらんだ 論 考 であり いずれも 今 後 の 進 展 と 公 開 が 期 待 されるものである よって 本 学 位 論 文 は 奈 良 女 子 大 学 博 士 ( 文 学 )の 学 位 を 授 与 されるに 十 分 な 内 容 を 有 していると 判 断 した