CLUSTERPRO の MIRACLE System Savior バックアップ 検 証 報 告 書 MIRACLE System Savior を 使 用 した CLUSTERPRO 環 境 のシステムバックアップ/リカバリ 検 証 報 告 書
はじめに 3 共 同 検 証 実 施 の 背 景 3 検 証 内 容 3 MIRACLE System Savior 4 概 要 4 特 徴 4 機 能 5 共 有 ディスク 型 クラスタ 検 証 6 システム 構 成 6 Linux 共 有 ディスク 型 6 Windows 共 有 ディスク 型 7 CLUSTERPRO 構 成 概 要 8 前 提 9 検 証 シナリオ 9 検 証 手 順 9 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 手 順 9 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 手 順 10 結 果 10 共 有 ディスク 型 クラスタのリカバリ 11 共 有 ディスクの 扱 い 方 11 全 ノード 破 壊 からのリカバリ 11 片 ノード 破 壊 からのリカバリ 12 ミラーディスク 型 クラスタ 検 証 13 システム 構 成 13 Linux ミラーディスク 型 13 Windows ミラーディスク 型 14 Linux 仮 想 OS と 物 理 OS の 混 在 ミラーディスク 型 15 Windows 仮 想 OS と 物 理 OS の 混 在 ミラーディスク 型 16 CLUSTERPRO 構 成 概 要 18 1 ミラクル リナックス 株 式 会 社
前 提 18 検 証 シナリオ 18 検 証 手 順 19 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 手 順 19 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 19 結 果 20 留 意 事 項 20 ミラーディスク 型 クラスタのリカバリ 21 ミラーディスクの 扱 い 方 21 全 ノード 破 壊 からのリカバリ 21 片 ノード 破 壊 からのリカバリ 22 MIRACLE System Savior の 操 作 23 共 通 操 作 23 バックアップ 操 作 25 リストア 操 作 27 CLUSTERPRO の 操 作 29 CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 30 CLUSTERPRO 製 品 に 関 して 32 検 証 報 告 書 について 32 ミラクル リナックス 株 式 会 社 2
はじめに 本 書 は 日 本 電 気 株 式 会 社 の 協 力 の 元 ミラクル リナックス 社 で CLUSTERPRO クラスタシス テムを MIRACLE System Savior でシステムバックアップおよびリストアの 共 同 検 証 を 実 施 した 報 告 書 である 共 同 検 証 実 施 の 背 景 システムバックアップは システムが 障 害 で 破 壊 された 場 合 システムの 早 期 復 旧 のために 必 要 不 可 欠 なソリューションである しかし 従 来 の 多 くのシステムバックアップソフトウェアでは エン タープライズ 環 境 で 一 般 的 に 活 用 されているテクノロジーに 対 して 技 術 的 に 対 応 していないと いう 問 題 があった 主 に 必 要 となる 対 応 は 以 下 である - クラスタソフトウェア 対 応 - FC マルチパス 対 応 - SANBoot 対 応 - 仮 想 化 プラットフォーム 上 でのシステムバックアップ 対 応 そのため これらの 問 題 を 解 決 するため 日 本 電 気 株 式 会 社 とミラクル リナックス 社 で 協 力 し 共 同 検 証 を 実 施 し 技 術 的 な 問 題 がないことを 確 認 することとした そのソリューション 開 発 に 必 要 となる 検 証 作 業 は 以 降 で 説 明 する 項 目 となる 検 証 内 容 CLUSTERPRO を 使 用 して PostgreSQL データベースのクラスタ 環 境 を 構 成 したシステムにお いて ハードウェア 障 害 を 想 定 し MIRACLE System Savior を 使 用 したシステムバックアップ/リ ストアによって クラスタシステムが 正 常 に 復 帰 できることを 検 証 する 共 有 ディスク 型 クラスタ 検 証 ミラーディスク 型 クラスタ 検 証 これらの 検 証 で 実 施 する MIRACLE System Savior および CLUSTERPRO の 操 作 手 順 は ど ちらの 検 証 でも 同 じとなるために 後 半 にまとめて 記 述 する 3 ミラクル リナックス 株 式 会 社
MIRACLE System Savior 概 要 MIRACLE System Savior( 以 下 MSS)は 複 雑 化 するエンタープライズ 環 境 向 け IT システムに おいて 日 本 HP テクニカルコンサル 部 隊 の 協 力 を 受 け ミラクル リナックス 社 がシステムバック アップとして 必 要 となる 機 能 を 開 発 実 装 したシステムバックアップソフトウェアである システム バックアップとは OS 全 体 のバックアップを 意 味 し ハードウェア 障 害 時 に 備 え 障 害 が 発 生 した 場 合 早 期 の 回 復 実 現 を 図 ることが 主 要 な 目 的 になる 特 徴 MSS は エンタープライズ IT 環 境 において 必 要 となる 最 新 のテクノロジーを 活 用 した 複 雑 な システム 環 境 を 確 実 にバックアップ リカバリすることに 重 点 をおいた 製 品 である エンタープライ ズ IT 環 境 では 多 機 能 で あるが 複 雑 なシステム 環 境 をバックアップできな いことよりも たくさんの 機 能 は 存 在 しなくとも 確 実 にそれらの 環 境 をバック アップし リカバリできるこ とが 求 められる また 製 品 として 機 能 だけ でなく エンタープライズユーザが 安 心 して 使 用 できるように 24 時 間 356 日 サポートおよびシス テムの 長 期 保 守 の 提 供 が 必 要 となる 複 雑 なシステムに 対 応 FC マルチパス SANBoot 構 成 仮 想 I/O テクノロジー Linux, Windows, VMwareESX, Hyper-V, XenServer, KVM に 対 応 充 実 で 安 心 のサポート 国 内 完 結 のサポート 体 制 販 売 期 間 5 年 最 長 サポート 期 間 7 年 平 日 サポート 24 時 間 サポート 複 数 年 サポート(1,3,5 年 )の 提 供 ミラクル リナックス 株 式 会 社 4
柔 軟 なデバイスドライバの 対 応 ドライバディスク 読 み 込 み 機 能 ドライバ 自 体 の 製 品 への 組 込 み 対 応 機 能 MSS では サーバを 停 止 した 状 態 で Linux ベースの 専 用 ライブ CD でブートし 静 的 にバックア ップ/リストアを 行 う バックアップ 保 存 先 は ローカルディスク Windows 共 有 NFS サーバ USB ストレージなどが 指 定 できる バックアップ 対 象 は NTFS, FAT, ext2,ext3,ext4, VMFS ネイティブ 対 応 であり 使 用 ブロックの みバックアップ/リストアの 対 象 とする また シンプルな CUI メニューの 単 純 操 作 の 実 現 により HP Integrated Lights-Out などのリ モート 管 理 ソフトから 確 実 な 操 作 が 可 能 となっている 5 ミラクル リナックス 株 式 会 社
共 有 ディスク 型 クラスタ 検 証 システム 構 成 以 下 のシステム 構 成 について 検 証 を 実 施 する Linux 共 有 ディスク 型 バックアップ CLUSTERPRO X 3.1 バックアップ AXS3SP4 AXS3SP4 共 有 Ether NFS RHEL 5.5 バックアップ FC バックアップ 元 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 ストレージ NEC istorage M100 M100 クラスタ CLUSTERPRO X 3.1 for Linux 3.1.1 OS Asianux Server 3 SP4 == MIRACLE LINUX V5 (x86-64) 5SP4 アプリケーション PostgreSQL 9.0.4 MSS MIRACLE System Savior V1R4 1.2.0192 ミラクル リナックス 株 式 会 社 6
バックアップ 先 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 OS Red Hat Enterprise Linux 5.5(x86-64) 5 update5 アプリケーション NFS V4 Windows 共 有 ディスク 型 バックアップ CLUSTERPRO X 3.1 バックアップ W2K8R2 W2K8R2 共 有 Ether NFS RHEL 5.5 バックアップ FC バックアップ 元 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 ストレージ NEC istorage M100 M100 7 ミラクル リナックス 株 式 会 社
クラスタ CLUSTERPRO X 3.1 for Windows 3.1.1 OS Windows Server 2008 R2 (x86-64) 2008 R2 SP1 アプリケーション PostgreSQL 9.0.4 MSS MIRACLE System Savior V1R4 1.2.0192 バックアップ 先 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 OS Red Hat Enterprise Linux 5.5(x86-64) 5 update5 アプリケーション NFS V4 CLUSTERPRO 構 成 概 要 CLUSTERPRO のリソース 構 成 は Linux Windows 共 通 で 以 下 とする リソースカテゴリ リソース 備 考 fip グループリソース disk(linux) sd(windows) exec(linux) service(windows) userw PostgreSQL 起 動 / 停 止 Linux のみ miiw モニターリソース ipw diskw(linux) diskrw(windows) ミラクル リナックス 株 式 会 社 8
前 提 以 下 の 前 提 で 検 証 を 実 施 するものとする 共 有 ディスク 型 の 場 合 共 有 ディスク 上 のデータはシステムバックアップの 対 象 としない リストア 前 後 で 同 型 ハードウェア 同 サイズディスクの 環 境 とする リストア 前 後 でクラスタ 構 成 情 報 の 変 更 はしない 検 証 シナリオ 以 下 の 2 シナリオについて それぞれの 環 境 で 検 証 する 1 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 2 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 検 証 手 順 検 証 シナリオについて それぞれ 以 下 の 手 順 で 検 証 する 各 手 順 の 詳 細 は MSS については MIRACLE System Savior の 操 作 CLUSTERPRO については CLUSTERPRO の 操 作 で それぞれ 記 述 する 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 手 順 1 クラスタシステム 停 止 ( 両 系 OS 正 常 停 止 ) 2 MSS による 両 系 オフライン バックアップ 実 施 3 クラスタシステム 起 動 4 現 用 系 ノードで PostgreSQL データベース 更 新 (テーブル 作 成 :test0) 5 クラスタシステム 異 常 停 止 ( 両 系 OS リセット) ---------------- 同 機 種 ハードウェアへ 入 れ 替 え ---------------- 6 MSS による 両 系 オフライン リストア 実 施 7 両 ノード OS 起 動 確 認 8 クラスタ 正 常 復 帰 確 認 9 PostgreSQL データベースのデータ 確 認 (test0 が 存 在 する) 10 CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 を 実 施 9 ミラクル リナックス 株 式 会 社
片 ノード 破 壊 からの 復 帰 手 順 1 クラスタシステム 停 止 ( 両 系 OS 正 常 停 止 ) 2 MSS による 両 系 オフライン バックアップ 実 施 3 クラスタシステム 起 動 4 現 用 系 ノードで PostgreSQL データベース 更 新 (テーブル 作 成 :test1) 5 現 用 系 ノード 停 止 ( 現 用 系 OS リセット) フェイルオーバー 発 生 (サービス 継 続 ) 6 ( 新 ) 現 用 系 ノードで PostgreSQL データベース 更 新 (テーブル 作 成 :test2) ---------------- 同 機 種 ハードウェアへ 入 れ 替 え ---------------- 7 MSS による( 旧 ) 現 用 系 ノードでオフライン リストア 実 施 8 ( 旧 ) 現 用 系 ノードで OS 起 動 確 認 9 クラスタ 正 常 復 帰 確 認 10 PostgreSQL データベースのデータ 確 認 (test1,test2 が 存 在 する) 11 CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 を 実 施 結 果 検 証 結 果 を 以 下 にまとめる シナリオ シナリオ1 シナリオ2 環 境 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 Linux 共 有 ディスク 型 Windows 共 有 ディスク 型 : 問 題 なくクラスタノードが 復 帰 できたことを 示 す ミラクル リナックス 株 式 会 社 10
共 有 ディスク 型 クラスタのリカバリ ここでは MSS を 使 用 し 共 有 ディスク 型 クラスタのリカバリを 行 う 場 合 の 流 れを 記 述 する 共 有 ディスクの 扱 い 方 共 有 ディスクには フェイルオーバー 発 生 時 に 待 機 系 ノードへ 引 き 継 ぐアプリケーションなどのユ ーザーデータを 格 納 する これらはサービスにより 日 々 更 新 されるデータであるため MSS とは 別 のバックアップ 方 法 で バックアップを 取 得 することを 推 奨 する 全 ノード 破 壊 からのリカバリ 全 ノード 破 壊 からリカバリする 場 合 は クラスタノードの 代 替 筐 体 を 用 意 し MSS で 取 得 したバッ クアップを 用 いて 代 替 筐 体 へリストアする また その 際 に 共 有 ディスク 上 のデータも 破 損 が 存 在 しないことを 確 認 するか リカバリを 行 う 必 要 がある 具 体 的 な 流 れは 以 下 となる 1 代 替 筐 体 を 用 意 する 代 替 筐 体 は 使 用 していたノード 筐 体 と 同 型 同 構 成 のハードウェアであることが 望 ましい 特 に ディスク 周 りの 構 成 が 異 なる 場 合 は MSS によるリストアが 失 敗 する 場 合 がある 2 代 替 ノードに 対 して MSS を 使 用 してリストアを 行 う MSS でのリストア 手 順 は MIRACLE System Savior の 操 作 を 参 照 3 共 有 ディスク 上 のデータを 復 元 する 共 有 ディスク 上 のデータをバックアップしている 場 合 は バックアップからリカバリする 共 有 ディスク 上 のデータに 破 損 がなくリカバリの 必 要 がない 場 合 は 本 工 程 をスキップする 4 システムの 動 作 確 認 を 行 う アプリケーションなどは 個 別 に 動 作 確 認 が 必 要 となる 11 ミラクル リナックス 株 式 会 社
片 ノード 破 壊 からのリカバリ 片 ノード 破 壊 からリカバリする 場 合 は クラスタノードの 代 替 筐 体 を 用 意 し MSS で 取 得 したバッ クアップを 用 いて 代 替 筐 体 へリストアする 共 有 ディスク 上 のデータは 破 壊 されたクラスタノード とは 別 のクラスタノードにフェイルオーバーしているため 共 有 ディスクに 対 しての 操 作 は 不 要 と なる 具 体 的 な 流 れは 以 下 となる 1 代 替 筐 体 を 用 意 する 代 替 筐 体 は 使 用 していたノード 筐 体 と 同 型 同 構 成 のハードウェアであることが 望 ましい 特 にディスク 周 りの 構 成 が 異 なる 場 合 は MSS によるリストアが 失 敗 する 場 合 がある 2 代 替 ノードに 対 して MSS を 使 用 してリストアを 行 う MSS でのリストア 手 順 は MIRACLE System Savior の 操 作 を 参 照 3 システムの 動 作 確 認 を 行 う ミラクル リナックス 株 式 会 社 12
ミラーディスク 型 クラスタ 検 証 システム 構 成 以 下 のシステム 構 成 について 検 証 を 実 施 する Linux ミラーディスク 型 バックアップ CLUSTERPRO X 3.1 バックアップ Local ミラー AXS3SP4 Local ミラー AXS3SP4 Ether NFS RHEL 5.5 バックアップ FC バックアップ 元 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 クラスタ CLUSTERPRO X 3.1 for Linux 3.1.1 OS Asianux Server 3 SP4 == MIRACLE LINUX V5 (x86-64) 5SP4 アプリケーション PostgreSQL 9.0.4 MSS MIRACLE System Savior V1R4 1.2.0192 13 ミラクル リナックス 株 式 会 社
バックアップ 先 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 OS Red Hat Enterprise Linux 5.5(x86-64) 5 update5 アプリケーション NFS V4 Windows ミラーディスク 型 バックアップ CLUSTERPRO X 3.1 バックアップ Local ミラー W2K8R2 Local ミラー W2K8R2 Ether NFS RHEL 5.5 バックアップ FC バックアップ 元 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 クラスタ CLUSTERPRO X 3.1 for Windows 3.1.1 OS Windows Server 2008 R2 (x86-64) 2008 R2 SP1 アプリケーション PostgreSQL 9.0.4 MSS MIRACLE System Savior V1R4 1.2.0192 ミラクル リナックス 株 式 会 社 14
バックアップ 先 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 OS Red Hat Enterprise Linux 5.5(x86-64) 5 update5 アプリケーション NFS V4 Linux 仮 想 OS と 物 理 OS の 混 在 ミラーディスク 型 Local ミラー バックアップ AXS3SP4 CLUSTERPRO X 3.1 バックアップ AXS3SP4 VMware ESX 4.1 Local ミラー Ether NFS RHEL 5.5 バックアップ FC バックアップ 元 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 ストレージ NEC istorage M100 M100 仮 想 VMware vsphere4.1 4.1 クラスタ CLUSTERPRO X 3.1 for Linux 3.1.1 OS Asianux Server 3 SP4 == MIRACLE 5SP4 15 ミラクル リナックス 株 式 会 社
LINUX V5 (x86-64) アプリケーション PostgreSQL 9.0.4 MSS MIRACLE System Savior V1R4 1.2.0192 バックアップ 先 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 OS Red Hat Enterprise Linux 5.5(x86-64) 5 update5 アプリケーション NFS V4 Windows 仮 想 OS と 物 理 OS の 混 在 ミラーディスク 型 バックアップ CLUSTERPRO X 3.1 バックアップ W2K8R2 W2K8R2 Local ミラー VMware ESX 4.1 Local ミラー Ether FC NFS RHEL 5.5 バックアップ ミラクル リナックス 株 式 会 社 16
ソフトウェア 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 ストレージ NEC Express 5800 r120 R120b-1 仮 想 VMware vsphere4.1 4.1 クラスタ CLUSTERPRO X 3.1 for Windows 3.1.1 OS Windows Server 2008 R2 (x86-64) 2008 R2 SP1 アプリケーション PostgreSQL 9.0.4 MSS MIRACLE System Savior V1R4 1.2.0192 バックアップ 先 構 成 区 分 製 品 バージョン サーバ NEC Express 5800 r120 R120b-1 OS Red Hat Enterprise Linux 5.5(x86-64) 5 update5 アプリケーション NFS V4 17 ミラクル リナックス 株 式 会 社
CLUSTERPRO 構 成 概 要 CLUSTERPRO のリソース 構 成 は Linux Windows 共 通 で 以 下 とする リソースカテゴリ リソース 備 考 fip グループリソース md exec(linux) service(windows) Userw PostgreSQL 起 動 / 停 止 Linux のみ mdw mdnw モニターリソース miiw ipw diskw(linux) diskrw(windows) 前 提 以 下 の 前 提 で 検 証 を 実 施 するものとする VMware ESX 構 成 では ハイパーバイザ 本 体 ( 仮 想 OS 及 び ミラー 用 の 仮 想 ディスク 全 体 を 含 む)をバックアップ 対 象 とする リストア 前 後 で 同 型 ハードウェア 同 サイズディスクの 環 境 とする リストア 前 後 でクラスタ 構 成 の 情 報 の 変 更 はしない 検 証 シナリオ 以 下 の 2 シナリオについて それぞれの 環 境 で 検 証 する 1 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 2 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 ミラクル リナックス 株 式 会 社 18
検 証 手 順 検 証 シナリオについて それぞれ 以 下 の 手 順 で 検 証 する 各 手 順 の 詳 細 は MSS については MIRACLE System Savior の 操 作 CLUSTERPRO については CLUSTERPRO の 操 作 で それぞれ 記 述 する 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 手 順 1 クラスタシステム 停 止 ( 両 系 OS 正 常 停 止 ) 2 MSS による 両 系 オフライン バックアップ 実 施 3 クラスタシステム 起 動 4 現 用 系 ノードで PostgreSQL データベースの 更 新 (テーブル 作 成 :test0) 5 クラスタシステム 異 常 停 止 ( 両 系 OS リセット) ---------------- 同 機 種 ハードウェアへ 入 れ 替 え ---------------- 6 MSS による 両 系 オフライン リストア 実 施 7 両 ノード OS 起 動 確 認 8 クラスタ 正 常 復 帰 確 認 9 PostgreSQL データベースのデータ 確 認 (test0 が 存 在 しない バックアップ 取 得 時 の 状 態 に 戻 る) 10 CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 を 実 施 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 1 クラスタシステム 停 止 ( 両 系 OS 正 常 停 止 ) 2 MSS による 両 系 オフライン バックアップ 実 施 3 クラスタシステム 起 動 4 現 用 系 ノードで PostgreSQL データベースの 更 新 (テーブル 作 成 :test1) 5 現 用 系 ノード 停 止 ( 現 用 系 OS リセット) フェイルオーバー 発 生 (サービス 継 続 ) 6 ( 新 ) 現 用 系 ノードで PostgreSQL データベースの 更 新 (テーブル 作 成 :test2) ---------------- 同 機 種 ハードウェアへ 入 れ 替 え ---------------- 7 MSS による( 旧 ) 現 用 系 ノードでオフライン リストア 実 施 8 ( 旧 ) 現 用 系 ノードで OS 起 動 確 認 19 ミラクル リナックス 株 式 会 社
9 クラスタ 正 常 復 帰 確 認 10 ( 新 ) 現 用 系 ノードから( 旧 ) 現 用 系 ノードへ 強 制 全 体 ミラー 再 同 期 実 施 11 PostgreSQL データベースのデータ 確 認 (test1,test2 が 存 在 する) 12 CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 を 実 施 結 果 検 証 結 果 を 以 下 にまとめる 環 境 シナリオ シナリオ1 全 ノード 破 壊 からの 復 帰 シナリオ2 片 ノード 破 壊 からの 復 帰 Linux ミラーディスク 型 Windows ミラーディスク 型 Linux 仮 想 OS と 物 理 OS の 混 在 ミラー ディスク 型 Windows 仮 想 OS と 物 理 OS の 混 在 ミ ラーディスク 型 : 問 題 なくクラスタノードが 復 帰 出 来 たことを 示 す 片 ノードリストア 後 に 強 制 全 体 ミラー 再 同 期 を 実 施 する 留 意 事 項 ミラーディスク 型 の 場 合 には ミラーのメタ 情 報 ( 差 分 情 報 )が 古 い 状 態 に 戻 されるため 必 ず 現 用 系 サーバから リストアで 復 帰 した( 新 ) 待 機 系 サーバへ 強 制 全 体 ミラー 同 期 を 実 施 する 必 要 がある その 間 サービスは 継 続 されるが ミラー 再 同 期 中 はフェイルオー バーできない 時 間 帯 となる ミラクル リナックス 株 式 会 社 20
ミラーディスク 型 クラスタのリカバリ ここでは MSS を 使 用 しミラーディスク 型 クラスタのリカバリを 行 う 場 合 の 流 れを 記 述 する ミラーディスクの 扱 い 方 ミラーディスク 型 では サーバ 内 のローカルディスクを クラスタの 他 ノードのローカルディスクと 相 互 にミラーリングを 行 い データを 保 持 する このミラーディスク 領 域 にはフェイルオーバー 発 生 時 に 待 機 系 ノードへ 引 き 継 ぐアプリケーションなどのユーザーデータを 格 納 する 共 有 ディスク 型 クラスタと 同 様 に これらはサービスにより 日 々 更 新 されるデータであるため MSS とは 別 の バックアップ 方 法 でバックアップを 取 得 することを 推 奨 する 一 方 ミラーディスク 領 域 はローカルディスクに 作 成 することが 一 般 的 なため ユーザーデータ 量 によっては MSS を 使 用 し OS データと 合 わせて ユーザーデータをバックアップすることも 可 能 である リカバリの 際 は 稼 働 しているクラスタノードからリカバリしたノードへミラー 同 期 を 行 い 整 合 性 を 図 る 全 ノード 破 壊 からのリカバリ 全 ノード 破 壊 からリカバリする 場 合 は クラスタノードの 代 替 筐 体 を 用 意 し MSS で 取 得 したバッ クアップを 用 いて 代 替 筐 体 へリストアする 具 体 的 な 流 れは 以 下 となる 1 代 替 筐 体 を 用 意 する 代 替 筐 体 は 使 用 していたノード 筐 体 と 同 型 同 構 成 のハードウェアであることが 望 ましい 特 にディスク 周 りの 構 成 が 異 なる 場 合 は MSS によるリストアが 失 敗 する 場 合 がある 2 代 替 ノードに 対 して MSS を 使 用 してリストアを 行 う MSS でのリストア 手 順 は MIRACLE System Savior の 操 作 を 参 照 3 システムの 動 作 確 認 を 行 う アプリケーションなどは 個 別 に 動 作 確 認 が 必 要 となる 21 ミラクル リナックス 株 式 会 社
片 ノード 破 壊 からのリカバリ 片 ノード 破 壊 からリカバリする 場 合 は クラスタノードの 代 替 筐 体 を 用 意 し MSS で 取 得 したバッ クアップを 用 いて 代 替 筐 体 へリストアする リカバリしたノードはミラーディスク 領 域 もバックアップ 時 点 に 戻 る そのため 稼 働 しているクラスタノードから リカバリしたクラスタノードへミラー 同 期 をさせる 必 要 がある 具 体 的 な 流 れは 以 下 となる 1 代 替 筐 体 を 用 意 する 代 替 筐 体 は 使 用 していたノード 筐 体 と 同 型 同 構 成 のハードウェアであることが 望 ましい 特 にディスク 周 りの 構 成 が 異 なる 場 合 は MSS によるリストアが 失 敗 する 場 合 がある 2 代 替 ノードに 対 して MSS を 使 用 してリストアを 行 う MSS でのリストア 手 順 は MIRACLE System Savior の 操 作 を 参 照 3 リカバリしたノードに 対 してミラー 同 期 を 行 う 最 新 のデータを 維 持 するため 稼 働 しているクラスタノードから リカバリしたノードへミラ ー 同 期 を 行 う 4 システムの 動 作 確 認 を 行 う ミラクル リナックス 株 式 会 社 22
MIRACLE System Savior の 操 作 ここではバックアップ/リカバリで 実 施 した MSS 操 作 を 記 述 する 今 回 CLUSTERPRO の 各 ノー ドのバックアップ/リカバリでは NFS サーバをバックアップイメージの 保 存 先 としている MSS で のシステムバックアップ リカバリの 詳 細 手 順 については MSS ユーザズガイドを 参 照 https://www.miraclelinux.com/jp/online-service/download/manual/mss-users-guide 共 通 操 作 起 動 モードの 選 択 は Default settings, VGA 800x600 を 選 択 する 23 ミラクル リナックス 株 式 会 社
言 語 の 選 択 は ja_jp.utf-8 Japanese 日 本 語 を 選 択 する また 次 のキーボードの 選 択 は jp106 日 本 語 を 選 択 する イメージの 保 存 場 所 の 選 択 は バックアップ 時 のイメージの 保 存 およびリストア 時 のイメージの 読 み 出 し 場 所 を 設 定 する 今 回 は nfs_server NFS サーバをマウント を 選 択 する なお この 後 のネットワーク 設 定 については 環 境 固 有 のため 省 略 する ミラクル リナックス 株 式 会 社 24
バックアップ 操 作 バックアップモードの 選 択 は ディスク 単 位 でのバックアップおよびリストアを 行 う そのため savedisk ローカルディスクをイメージに 保 存 を 選 択 する イメージの 保 存 名 は ユニークな 一 意 の 名 称 を 入 力 する 25 ミラクル リナックス 株 式 会 社
コピー 元 のディスクの 選 択 では バックアップするディスクを 選 択 する 次 に 本 当 に 続 けてもよろしいですか?(y/n) と 確 認 されるので y を 応 答 する エラーによる 中 断 が 発 生 せず 以 下 の 画 面 が 表 示 されれば バックアップは 終 了 となる ミラクル リナックス 株 式 会 社 26
リストア 操 作 リストアモードの 選 択 は ディスク 単 位 でのリストアを 行 う そのため restoredisk イメージをロ ーカルディスクにリストア を 選 択 する リストアイメージの 選 択 では バックアップしたイメージを 選 択 する 27 ミラクル リナックス 株 式 会 社
コピー 先 のディスクの 選 択 では リストアするディスクを 選 択 する 次 に 本 当 に 続 けてもよろしいですか?(y/n) と 2 度 確 認 されるので y を 応 答 する エラーによる 中 断 が 発 生 せず 以 下 の 画 面 が 表 示 されれば リストアは 終 了 となる ミラクル リナックス 株 式 会 社 28
CLUSTERPRO の 操 作 CLUSTERPRO の クラスタ 正 常 復 帰 確 認 および" 強 制 全 体 ミラー 再 同 期 "の 操 作 は 以 下 コマ ンドにより 実 行 する クラスタ 正 常 復 帰 確 認 (Linux/Windows) ミラーディスクの 同 期 状 態 の 確 認 # clpmdstat --mirror <ミラーディスクリソース> 例 ) clpmdstat --mirror md クラスタ 全 体 の 状 態 確 認 # clpstat 強 制 全 体 ミラー 再 同 期 # clpmdctrl -force <ミラー 元 サーバ 名 > <ミラーディスクリソース> 例 ) clpmdctrl -force server01 md WebManager からの 強 制 ミラー 復 帰 手 順 については CLUSTERPRO リファレン スマニュアルの[ 第 1 章 WebManager の 機 能 ]->[ミラーディスクヘルパー]->[ミラ ー 復 帰 強 制 ミラー 復 帰 の 手 順 ]を 参 照 http://www.nec.co.jp/clusterpro/clp/linux/document/x31_l.html 29 ミラクル リナックス 株 式 会 社
CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 CLUSTERPRO 2 ノード 簡 易 状 態 遷 移 評 価 の 評 価 項 目 を 記 述 する 項 番 現 用 系 1 状 態 待 機 系 操 作 特 記 事 項 1 AT B クラスタ 生 成 ミラーディスクの 場 合 自 動 ミラー 初 期 構 築 が ON のとき ミラー 初 期 構 築 が 行 われる 2 T グループの 停 止 3 A B グループの 起 動 4 ABT サーバのシャットダウン 5 ABT サーバの 起 動 6 ABT サーバの 復 帰 自 動 復 帰 する 設 定 の 場 合 サーバの 自 動 復 帰 が 行 われる ミラーディスクの 場 合 自 動 ミラー 復 帰 がオン のとき ミラー 再 構 築 が 行 われる 7 ABT サーバのシャットダウン 8 ABT サーバの 起 動 9 ABT サーバの 復 帰 自 動 復 帰 する 設 定 の 場 合 サーバの 自 動 復 帰 が 行 われる ミラーディスクの 場 合 自 動 ミラー 復 帰 がオン のとき ミラー 再 構 築 が 行 われる 10 AT B グループの 移 動 11 クラスタのシャットダウン 12 AT B サーバの 起 動 13 ABT サーバのシャットダウン 14 サーバのシャットダウン 15 T 両 サーバの 起 動 16 T 両 サーバの 復 帰 自 動 復 帰 する 設 定 の 場 合 サーバの 自 動 復 帰 が 行 われる 自 動 復 帰 する 設 定 の 場 合 自 動 的 にグルー プが 起 動 する 17 T AB グループの 起 動 ミラーディスクの 場 合 わざと 最 初 にダウンさ せたサーバでグループ 起 動 を 指 示 し 逆 サ ミラクル リナックス 株 式 会 社 30
ーバでグループが 起 動 することを 確 認 する ミラーディスクの 場 合 自 動 ミラー 復 帰 がオン のとき ミラー 再 構 築 が 行 われる 18 AT B グループの 移 動 19 クラスタのシャットダウン 20 AT B サーバの 起 動 1 状 態 欄 はセル 背 景 色 がサーバおよびクラスタの 状 態 を 表 し セル 内 文 字 が 起 動 しているグループを 表 す セル 背 景 色 :サーバおよびクラスタが 起 動 している :サーバまたはクラスタが 停 止 している セル 内 文 字 A : 現 用 系 がプライマリ 設 定 のグループ B T : 待 機 系 がプライマリ 設 定 のグループ : 統 合 WebManager 管 理 用 グループ 31 ミラクル リナックス 株 式 会 社
CLUSTERPRO 製 品 に 関 して CLUSTERPRO については 以 下 の URL を 参 照 http://www.nec.co.jp/clusterpro/ 検 証 報 告 書 について 本 ドキュメントは 検 証 作 業 や 検 証 結 果 についてまとめられているものであり 本 ドキュメントに 関 する 内 容 について ミラクル リナックス 株 式 会 社 および 日 本 電 気 株 式 会 社 が 動 作 を 保 証 するものでは ありませ ん 各 ソフトウェアのバージョンおよび 環 境 等 の 違 いにより 本 書 で 解 説 される 機 能 が 正 常 に 稼 働 しない 場 合 があります 導 入 前 の 十 分 な 検 証 を 推 奨 いたします 記 載 された 会 社 名 および 製 品 名 などは 該 当 する 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です ミラクル リナックス 株 式 会 社 ミラクル リナックス 株 式 会 社 32