無料公衆無線 LAN 整備促進協議会資料 5 無料公衆無線 LAN 整備促進協議会 認証連携 PT の報告 平成 28 年 1 月 12 日 ( 火 )
無料公衆無線 LAN 環境の整備に関する政府決定 1 日本再興戦略 改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) 二. 戦略市場創造プランテーマ 4-2 観光資源等のポテンシャルを活かし 世界の多くの人々を地域に呼び込む社会 (3) 新たに講ずべき具体的施策 4 先手を打っての 攻め の受入環境整備無料公衆無線 LAN 整備促進協議会を活用し 1 事業者の垣根を越えた認証手続の簡素化により 全国 20 万規模のスポットに一度の登録でサインインできる仕組の構築 2 共通シンボルマーク Japan. Free の普及 活用による 見える化 の推進と利用可能場所のオープンデータ化による HP やアプリ等の媒体で効果的な発信等を行う 三. 国際展開戦略 (2) 施策の主な進捗状況 ( 対内直接投資促進に向けた重点施策の取りまとめ 推進体制強化 ) 対日直接投資推進会議は 本年 3 月 1) 小売業や飲食店 医療機関 公共交通機関等における多言語対応の強化 2) 街中での無料公衆無線 LAN の整備の促進 利用手続の簡素化 3) 地方空港での短期間の事前連絡によるビジネスジェットの受入れ環境の整備 4) 外国人留学生の日本での就職支援 5) 我が国に重要な投資を実施した外国企業を対象に副大臣を相談相手としてつける 企業担当制 の実施等 外国企業から日本でのビジネスや生活における利便性向上が求められてきた事項の改善を図る 外国企業の日本への誘致に向けた 5 つの約束 を取りまとめた
無料公衆無線 LAN の利用開始手続き等の簡素化 一元化等に係る実証実験 2 本実証実験では 3 部構成での検証を予定 無料公衆無線 LAN の利用開始手続の簡素化 一元化が実現後の社会実装を見据え 自走できる仕組みについても本実証実験で検証を行うものとする
利用開始手続きの簡素化 一元化に係る実証実験により目指す社会像 3 現在今回の実証実験将来 ( イメージ ) 〇無線 LAN ネットワーク運用事業者毎に接続方式が異なるため 例えば 無線 LAN ネットワーク運用事業者 A が提供する 接続アプリは 他の無線 LAN ネットワーク運用事業者のネットワークエリアでは接続ができない 無線 LAN ネットワーク運用事業者 A 自治体 A 市 〇複数の無線 LAN ネットワーク運用事業者間で接続可能な技術 ( ) の共通仕様を作成 〇主に 実証実験に参画する自治体間で無線 LAN ネットワーク運用事業者間の垣根を越えて接続が可能か実地検証を行う 無線 LANネットワーク運用事業者 A 自治体 A 市 〇自治体に限定せずエリアオーナーが参画を希望すれば 共通仕様を活用してシームレスな 接続が可能 無線 LAN ネットワーク運用事業者 A 自治体 A 市 提供アプリ X 事業者 A 提供アプリ 無線 LAN ネットワーク運用事業者 B 自治体 B 市 無線 LANネットワーク運用事業者 B 自治体 B 市 訪日外国人旅行者向け 無線 LAN ネットワーク運用事業者 B 自治体 B 市 訪日外国人旅行者向け OMOTENASHI App 訪日外国人旅行者向け 提供アプリ Y 無線 LAN ネットワーク運用事業者 C 自治体 C 市 無線 LANネットワーク運用事業者 C 自治体 C 市 訪日外国人旅行者向け 無線 LAN ネットワーク運用事業者 C 自治体 C 市 ( )Web API 方式 ( 認証サーバと 接続アプリ間のやり取りの手順 形式を規定した方式 )
1. 無料公衆無線 LAN の利用開始手続きの簡素化 一元化 4 実験の概要 自治体 ホテル 旅館等様々なエリアオーナーが提供する公衆無線 LAN サービスについて 異なる無線 LAN ネットワーク運用事業者がネットワークを構築した場合であっても 一度の利用開始手続で利用できるようにするための仕組み ( 仕様 ) を構築し 実運用に向けての技術的課題の抽出 整理を行うとともに 具体的な接続モデルの確立を目指す 実験方法 無料公衆無線 LAN の利用開始手続きの簡素化 一元化の検証では 3 つのカテゴリーに分類し それぞれのパターンで実証実験を行う 自治体 A 市 自治体 B 市 訪日外国人旅行者 自動販売機 アプリ 接続アプリ 2 種類の OS に対応 Android 版 ios 版 バス 接続方式 〇 Web API 方式による接続 各フェーズ毎に問題点 課題点を抽出 1 アプリケーションのダウンロード時 2 公衆無線 LAN への接続時 3 運用 保守時
利用開始手続きを簡素化 一元化するための仕組み (Web API 方式 )1 5 Web API 方式とは 認証サーバと 接続アプリ間のやり取りの手順 形式を規定した方式 今回の実証実験では 各無線 LAN ネットワーク運用事業者共通の仕様を策定 Web API 方式による接続のメリット 既存の無線 LAN ネットワークを保有するエリアオーナーにとっての利点 これまで設備投資した無線 LAN アクセスポイントがそのまま利用できる点 既存の認証サーバのソフトウェアの改修だけで対応でき 新規の設備投資が必要にならない点 改修作業の分量が少なく 異なる無線 LAN ネットワーク運用事業者が構築したネットワーク間の接続を安価に実現できる点 新規に無線 LAN ネットワークを整備するエリアオーナーにとっての利点 サービスイン直後から本方式を提供できる点 本方式の導入にあたり 共通仕様の方式であるため発注者 受注者の双方で齟齬が生じない点 利用者にとっての利点 1 つの無線 LAN 接続アプリをダウンロードするだけで利用できる点 共通仕様の方式を採用しているエリアにおいては 無線 LAN ネットワーク運用事業者間の枠を超えたシームレスな接続環境を享受できる点
利用開始手続きを簡素化 一元化するための仕組み (Web API 方式 )2 6 Web API を採用する場合のポイント SSID は各自治体のフリー 用に設定している既存の SSID を使用 〇 Web API の接続手順の中で 本人確認を行える仕組みを実装 API へのキックは各アプリ側で対応 ( 自動接続又はワンタップ等 ) 接続を許容するにあたっての自治体とのトレーサビリティ等のポリシーの擦り合せはアプリ側で対応 対応イメージ AP WebAPI を実装したアプリからの接続要求に対応するためのソフトウェアの改修が必要 センター側 認証コントローラ 自治体の SSID 2 ログインボタン押下等 3 内部認証処理によるフィルタ解除 1 アプリ起動 ( アプリ側で指定の API をキック ) 接続アプリに WebAPI( 共通仕様 ) の実装が必要 接続アプリ 4 インターネット利用可 の応答 実証実験では OMOTENASHI App を使用する インターネットへ接続
2.(1) 駐日外国公館 基礎自治体による多言語災害情報配信等 7 実験の概要 利用開始手続きの簡素化 一元化が図られた公衆無線 LAN の効果を高めるため 駐日外国公館や基礎自治体等が無線 LAN を経由して 災害時に自国民への情報配信を行えるよう 当該情報配信システム構築に必要な仕様項目を検討 整理する また 駐日外国公館等が既存の安否確認アプリを活用し その安否確認の効果を高めるサービス連携について どのような可能性 課題が存在するかについても検証を行う < 多言語災害情報提供の流れの例 ( 自治体 )> Disaster Info 発信者 Web 入力インターフェース 受信者 アプリ 母国語 英語 自治体職員 ( 市町村 ) 入力方法は 2 種類 1 フリーテキスト入力方式 2 文例選択方式 多言語災害情報サーバー 接続アプリ 2 種類の OS に対応 Android 版 ios 版 日本語 マップ メッセージ表示例 ( 文例選択タイプの場合 ) < 入力システムの概要 ( 地方自治体 )> 1 フリーテキスト入力方式 2 文例選択方式 概要 自由テキスト入力 過去の災害時に自治体が発令した文章等をもとに標準文例を複数言語で用意 入力システムから文例を選択することで対応する翻訳文例が伝達されます 受信対象 在住外国人 日本人 居住地登録に応じて設定可能 訪日外国人 測位情報に応じて詳細に設定可能 在住外国人 居住地登録に応じて詳細に設定可能 表示言語 入力した文章 言語で表示 3 言語表示 日本語 英語 アプリ側の設定言語 該当する域内にいるユーザにのみメッセージを伝達 プッシュ通知 マップの画面より円 長方形又は 五キロ四方メッシュによるエリア選択を行い 特定エリア内でのみプッシュ通知をさせることが可能
2.(2) 観光等の情報提供 8 実験の概要 利用開始手続きの簡素化 一元化が図られた公衆無線 LAN の効果を高めるため 他の観光アプリ等と連動し 外国人が 接続アプリの利用に際し予め登録した属性情報や測位情報に応じ 選択的に情報配信を行う仕組みを検討する この仕組は 訪日外国人の個の属性を利用し 配信する情報サービスの質 ( 内容や利用者の測位情報から目的の場所までの距離等 ) を的確化する事を目的とする 観光情報 属性情報と測位情報を元に情報を表示する仕組みを検討する 属性情報 GPS 情報 イタリア人向けの観光情報 訪日外国人の属性情報に合わせた観光情報等を PUSH 配信する
3. 車載ルータを活用した無線 LAN サービスと他のサービスとの連携 9 実験の概要 利用開始手続きの簡素化 一元化が図られた公衆無線 LAN の効果を高めるため 自治体において 車載ルータ (V2X ユニットを想定 ) をバス等の移動体に取り付け 街頭の店舗や観光施設等に設置されている公衆無線 LAN との連携について検証を行う 観光名所に V2X ユニットを設置することで 平時には イベントのお知らせ 観光名所情報 多言語での施設案内の配信等に利用 非常時には 災害情報の提供 アドホックネットワークとしての利用等が見込まれるもの 観光地に接近すると測位情報から観光情報が流れる動画などについては測位情報を元にストレージから配信 即応性の高い情報については店舗側から発信するなどを検討し具体実現性を調査 このお城は 寛永 7 年 によって建立されましたが省は 19 年の空襲により焼失し 昭和 34 年に修復されました 天守閣に 空港から 観光地を目指す観光バス内に情報を表示する仕組みを検討する (V2X ユニットの例 ) 25mm シガーソケット USB 変換プラグ V2X 本体 シガーソケットから USB に変換し本体と接続 取付工事は不要 車内 環境 ( 最大同時 8 名 ) 位置情報 GPS 加速度センサー 耐久振動 装置仕様 XYZ 軸 50Hz~500Hz 備考 温度保証範囲 -30 ~85 - 重量 250g - 利用周波数 2.4GHz 帯 アンテナ指向性アンテナ車両前後方向 - 車載で許可されている 2.4GHz 帯 IMS バンド帯を利用 消費電力最大 5W 未満 LTE 同時利用時
無料公衆無線 LAN に関する今後のスケジュール ( 案 ) 10 2016 年 1 月 2 月 3 月 4 月 夏以降 多言語災害情報提供等 実証実験準備 実証実験 ( ブラジル領事館 台北駐日經濟文化代表處等 )( 調整中 ) 報告書作成 実証実験の考察抽出された課題等の共有 本格導入 無料公衆無線 LAN 利用開始手続の簡素化 一元化 実証実験準備 実証実験 ( 自治体等 ( 調整中 )) 報告書作成 実証実験の考察抽出された課題等の共有 本格導入 ( 注 ) セキュリティ等についてもあわせて検討を行う