平成 25 年度当初予算の概要 平成 25 年度 猿払村の予算総額は です 会 計 名 平成 25 年度 平成 24 年度 増減額 増減率 一 般 会計 37 億 1,6 万円 35 億 6,485 万円 5,115 万円 4.2% 特 別 会計 1 5,816 万円 1 8,813 万円 2,998 万円 2.5% 簡 易 水 道 7,12 万円 4,188 万円 2,914 万円 12.% 下 水 道 5,993 万円 3,512 万円 7,519 万円 32.% 国民健康保険 2,827 万円 1,612 万円 1,215 万円 2.9% 介 護 保 険 6,665 万円 6,42 万円 244 万円.9% 保険事業勘定 4,131 万円 3,971 万円 159 万円.7% 介護サーヒ ス事業勘定 2,534 万円 2,449 万円 85 万円 3.5% 後期高齢者医療 3,229 万円 3,81 万円 148 万円 4.8% 国民健康保険病院事業会計 5 億 9,98 万円 5 億 6,962 万円 2,136 万円 3.8% 合 計 5 6,514 万円 5 2,26 万円 4,253 万円 2.7% 村の会計は 一般会計 と 特別会計 の大きく 2 つに分かれています 一般会計とは 村の基本的な仕事をするための予算で 皆さんから納付していただく村税や国 道からのお金などが主な財源です 一方で特別会計は 特定の事業を行うための予算です 猿払村には 簡易水道 下水道 国民健康保険 介護保険 後期高齢者医療 の特別会計があります これらは保険料や使用料などの特定の収入でまかなわれています その他に 病院の会計全般の国民健康保険病院事業会計があります 25 年度当初予算の総額は 24 年度に比べ 4,253 万円の増額となっています 主な要因としては 道路の改良や住宅の整備など 大規模な事業が多く行われるためです 歳入 地方譲与税 8,14 万円 (2.2%) 使用料 手数料 111 万円 (2.7%) 道支出金 3,457 万円 (3.6%) 国庫支出金 7,8 万円 (4.6%) 村債 8,727 万円 (7.7%) 村税 6,799 万円 (9.9%) 繰入金 8,69 万円 (2.2%) 図表 1 歳入内訳 歳入総額 37 億 1,6 万円 分担金 負担金 458 万円その他 2,683 万円 (3.4%) 地方交付税 2 6,76 万円 (63.5%) 地方交付税 : 自治体間の格差をなくすために 国からもらえるお金です 村税 : 皆さんから納めていただく税金です 村債 : 村の借金です 国庫支出金 道支出金 : 国や道から支給されるお金で 使い道が決められています 使用料 手数料 : 集会施設やデマンド自動車 火葬場等の使用料のほか保育料等があります 地方譲与税 : 国税として徴収後 自治体へ配分されるお金です 揮発油税や自動車重量税があります 繰入金 : 予算に不足が生じたとき 特別会計から財源を移行したり 基金 ( 貯金 ) を取り崩して生じるお金です 分担金 負担金 : 事業を行う上で 皆さんからいただくお金です その他 : 各種利子収入 財産売払収入や寄付金などです 一般会計の歳入においては 自主財源である村税が 前年度比で 4,17 万円 ( 9.8%) の減となる 6,799 万円を計上しました 歳入の中でも合わせて 73.9% を占めている地方交付税 国庫支出金 道支出金 地方譲与税は国や道からの 仕送り のようなもので 村の財政はそれらのお金に依存してしまっているのが現状です
歳出 一般会計の歳出については図表 2 図表 3のとおりとなっています 普通建設事業費 7,84 万円 前年度比 :6,162 万円 (19.9%) 増 公債費 7,169 万円 前年度比 : 6,452 万円 ( 8.8%) 減 人件費 2,72 万円 前年度比 : 1,96 万円 ( 3.%) 減 公債費 7,169 万円 (18.1%) 教育費 6,19 万円 (7.%) 消防費 2,65 万円 (5.9%) 諸支出金 予備費 7,837 万円 (12.9%) 図表 2 歳出内訳 歳出総額 37 億 1,6 万円 土木費 54 万円 (8.2%) 商工費 2,624 万円 (3.4%) 総務費 8 億 9,332 万円 (24.%) 議会費 3,345 万円 (.9%) 民生費 2,45 万円 (8.7%) 衛生費 9,313 万円農林 (5.2%) 水産業費 96 万円 (5.6%) 扶助費 7,252 万円 (4.6%) 繰出金 1,399 万円 (8.4%) 普通建設事業 7,84 万円 (1.%) 物件費 2,665 万円 (16.9%) 貸付金 2,5 万円 (.7%) 図表 3 性質別内訳 歳出総額 37 億 1,6 万円 人件費 2,72 万円 (16.9%) その他 2,236 万円 (3.3%) 補助費等 7 億 8,592 万円 (21.1%) 公債費 7,169 万円 (18.%) 図表 2 は費用ごとの村の歳出内訳 図表 3 は歳出を性質別に分けたものです どちらの表を見ても 村の借金を返すためのお金 ( 公債費 ) の割合が多くなっています 公債費の目安として 実質公債費比率 というものがあります これは 借金返済のためのお金が 支出全体でどのくらいの割合を占めているのか という指標です この割合が高いほど借金返済に充てるお金が多く 他の事業に回すお金が少ない = 財政的に厳しい団体ということになります この比率が 18% を超えると 新たに借金をするときに北海道の許可が必要になります 猿払村の実質公債費比率は 17.9% であり目安である 18% を下回っているものの 全道 179 市町村中 実質公債費比率が高い順から 19 番目であり 管内の市町村中では 4 番目に高く 今後も計画的な財政運営が必要です (23 年度決算値 ) 25 年度予算をもとに行われる主な事業 一般会計 除雪機械購入事業:2,72 万円近年の豪雪に対応するため補助金をもとに除雪機を購入し 冬期間の安全に努めます 鬼志別団地新築工事(1 棟 2 戸 ):3,7 万円公営住宅長寿命化計画に基づき 老朽住宅の建替えや解体を促進していきます 鬼志別市街 13 号線道路改良事業 :2,8 万円 25 年度より3ヶ年計画で 交付金をもとに道路の幅員を解消します 体育施設に係る工事費:1,44 万円スポーツセンター内壁等の改修や 村営球場の内野整備 電盤改修を行います 牛乳と肉の館内部等改修工事 :6,416 万円内部の改修のほか 老朽化した排水管等の設備を更新します 災害に備えた工事および備品購入:914 万円津波等の災害に備え 海抜表示板の設置 漁協付近 3 箇所崖 ~ 国道への避難階段 知来別地区避難路の新設のほか 昨年の大規模停電を受け暖房器具や発電機を増設します 開村 9 周年記念事業に係る経費 :1,554 万円開村 9 周年を祝したイベント等を行いますので 村民の皆様のご参加をお待ちしております
特別会計等 簡水 配水管付設等工事 :1,2 万円配水管新設工事のほか 鬼志別地区の仕切弁取替や 老朽化している富士見橋橋りょう添架管の支持金具の補修を行います 下水 合併処理浄化槽設置工事 :46 万円集合処理区域外の新築住宅等に 合併処理浄化槽の設置を行います 病院 医療器械整備事業 :34 万円高圧気中開閉器一式を購入します 消防 消防緊急デジタル無線整備事業 :582 万円消防緊急無線をデジタル化し 迅速な救急体制を整えます 消防 知来別消防団詰所新築工事 :2,556 万円老朽化の進んでいる知来別消防団詰所を新築します 人件費及び職員数の推移 現況について ( 図表 4 参照 ) 平成 25 年度の人件費については 2,72 万円であり 前年度と比較し 1,96 万円 ( 3.%) 減少しました 職員数については定年退職者がいる一方 毎年計画的に新規採用者を補充しているためほぼ横ばいに推移しています 平成 24 年度末での定年退職者は 6 名であり 平成 25 年度の新規採用者は一般事務 4 名 保育士 3 名 消防士 1 名の計 8 名です 7 図表 4 人件費内訳 推移 6 5 6,66 万円 6,235 万円 7,337 万円 7,786 万円 5,482 万円 4 3 2,993 万円 62 万円 2,955 万円 7 万円 2,25 万円 2,9 万円 582 万円 2,982 万円 635 万円 2,977 万円 77 万円 2 1,73 万円 571 万円 9,628 万円 1,16 万円 1,293 万円 1 平成 21 年度 ( 決算 ) 合計 : 3,634 万円 職員数 :71 名 平成 22 年度 ( 決算 ) 合計 : 2,74 万円 職員数 :72 名 平成 23 年度 ( 決算 ) 合計 : 1,842 万円 職員数 :73 名 平成 24 年度 ( 当初 ) 合計 : 4,662 万円 職員数 :75 名 平成 25 年度 ( 当初 ) 合計 : 2,72 万円 職員数 :74 名 共済費など ( 職員 議員 ) その他委員報酬など 議員報酬職員給 ( 特別職 ) 職員給 ( 一般職 )
1 図表 5 村の借金 ( 起債 ) 残高の推移 9 8 7 6 5 4 4,324 万円 3,349 万円 2,355 万円 1,34 万円 1 億 859 万円 1 億 624 万円 9,424 万円 9 億 1 億 324 万円 3,145 万円 8 億 1,742 万円 9 億 7,713 万円 8 億 8,59 万円 8,399 万円 1,198 万円 7 億 7,578 万円 9,78 万円 34 万円 9 億 5,125 万円 8 億 266 万円 6,63 万円 3 2 57 億 1,182 万円 5 4,719 万円 49 億 2,7 万円 45 億 2,175 万円 4 3,425 万円 1 H21( 決算 ) 総額 :78 億 9,834 万円 H22( 決算 ) 総額 :7 5,829 万円 H23( 決算 ) 総額 :69 億 5,811 万円 H24( 決算見込 ) 総額 6 8,57 万円 H25( 当初 ) 総額 6 5,75 万円 消防事務組合病院会計下水道会計簡易水道会計一般会計 村の借金残高について ( 図表 5 参照 ) 借金をする際は 過疎地域やへんぴな地域に指定された市町村のみが発行できる 過疎債 や 辺地債 を活用しています これらは返済しなければならない額の一部が のちに交付税として交付されるという利点があります そのため 今後交付税として補てんされる見込額約 37 億円 ( 借金残高の約 6%) を差し引くと 実質的な残高は約 2円となります また 平成 25 年度の借金 ( 起債発行 ) については一般会計で 8,727 万円を見込んでおり 前年度当初との比較で 1,13 万円 ( 3.7%) の減額となっています 毎年新たに起債は発行しているものの 返済額 ( 償還額 ) が上回っているため ピーク時の平成 17 年度末には約 1 億円もの借金がありましたが 図表 5 のとおり借金は年々減少しています 25 図表 6 村の貯金 ( 基金 ) の推移 2 15 1 1,966 万円 379 万円 2,16 万円 322 万円 5 億 8,674 万円 2,391 万円 2,984 万円 2,246 万円 8,74 万円 4,69 万円 8 億 3,424 万円 2,536 万円 7,854 万 8 億 1,511 万 5 5 億 1,262 万円 5,633 万円 2,87 万円 4,12 万円 6,11 万円 8,117 万円 4,719 万円 9,975 万円 5 億 3,826 万円 5 億 5,378 万円 5 億 5,894 万円 H21( 決算 ) 総額 :1 3,959 万円 H22( 決算 ) 総額 :1 3,164 万円 H23( 決算 ) 総額 :17 億 3,523 万円 H24( 決算見込 ) 総額 : 287 万円 H25( 当初 ) 総額 :19 億 5,912 万円 備荒資金組合積立金その他定額運用基金特定目的基金減債基金財政調整基金
村の貯金 ( 基金 ) について ( 図表 6 参照 ) 平成 25 年度については基金全体で3,694 万円の積立 8,69 万円の取り崩しの予定となっており 平成 25 年度末の残高は前年度末見込と比較して 4,375 万円 ( 2.2%) 減の19 億 5,912 万円となる見込みです 事業の一部においては この基金の取り崩しを財源に充てており 減少を続けている基金もあることから 計画的な積立を行うほか 基金を極力使わない予算づくりを行っていくことも必要となります 財政調整基金 災害や急な工事などで 一般財源に不足が生じた場合に財源として充てることのできる基金です 減債基金 村の借金 ( 起債 ) を返すために充てることのできる基金です 特定目的基金 特定の目的に限り財源として充てることのできる基金です 備荒資金組合積立金 ( 普通納付金と超過納付金に分かれます ) 普通納付金災害による減収の補てんや災害応急復旧事業費その他災害に伴う費用などに充てるための積立金です 積立を行うことで 災害時には普通納付金の2 倍の範囲内で借入を行うことができます 平成 25 年度末の積立見込額は 2,536 万円であり 災害時には約 5, 万円程度の範囲で借入を行うことが可能です 超過納付金 市町村が任意で行う積立金です ( 財政上の必要に応じ 随時還付を受けることが可能です ) 猿払村の財政課題としては交付税への依存をはじめ 今後は公共施設の老朽化も進み 建替えや修繕に多額の費用がかかると見込まれています 経費を削減しつつ住民サービスを維持するために 今後も事業の評価 見直しを行い 慎重な財政運営に努めてまいりますので村民の皆様の積極的な村政への参加 ご理解をお願い申し上げます