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小水力発電に係る電気事業法の規制について

平成19年電気保安講習会

平成 28 年度自家用電気工作物の立入検査結果について中部近畿産業保安監督部電力安全課 1. はじめに電気事業法は 電気事業の運営を適正かつ合理的ならしめることによって 1 電気の使用者の利益を保護し 2 電気事業の健全な発達を図るとともに 電気工作物の工事 維持及び運用を規制することによって 3

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

平成 29 年度に発生した事故事例 事故事例 1 ~ 公衆感電負傷事故 (H29.10)~ 被災者 事故現場付近の足場 足場組み立て中の作業者 事故概要 被災者は 同僚と雨漏り調査のため足場を組み立て始めた 被災者は 区分開閉器付近の足場組み立て中に右腕の肘を区分開閉器 2 次側と高圧ケーブルの接続

設置者の皆様へ 自家用電気工作物に係る手続きのご案内 - 電気事業法に基づく保安規程 主任技術者の届出等について - 平成 24 年 経済産業省中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署

自家用電気工作物の安全の確保に関する行政評価・監視 事業場調査結果事例集

共同事業体協定書ひな形 ( 名称 ) 第 1 条この機関は 共同事業体 ( 以下 機関 という ) と称する ここでいう 機関 は 応募要領の参加資格に示した共同事業体のことであるが 協定書等において必ず 共同事業体 という名称を用いなければならない ということはない ( 目的 ) 第 2 条機関は

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

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検査又は調査の結果 ( 平成 28 年度 ) 1 平成 28 年度 九州産業保安監督部 検査等年月日鉱山名鉱種操業状態検査等内容結果措置内容 1 H 五島ろう石稼行 鉱山保安法第 47 条第 1 項に基づき 坑廃水の基準適合性の確認及び当該処理施設の保守管理状況 について立入検査を行っ

郵便ポスト利用者の安全確保・利便性向上等に関する行政評価・監視 要旨

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( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

電気工作物保安管理業務

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火対象物の公表の要否を決定するものとする ( 公表の予告 ) 第 5 条署長は 前条第 4 項の規定により公表が必要であると決定した場合は 公表予告書 ( 第 2 号様式 ) により関係者に対し公表の予告をするものとする 2 前項に規定する公表の予告は 査察規程第 20 条第 1 項に規定する立入検

予防課関係の要綱,通達改正案

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

個人情報の保護に関する規程(案)

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所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

特定個人情報の取扱いの対応について

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特定個人情報の取扱いの対応について


5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

個人情報保護規程例 本文

高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温 30 日 30 日容器以外 )(500リットルを超えるもの) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温容器以外 )(500 リットル以下のもの ) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく指定容器検査機関の

程の見直しを行わなければならない 1 委託先の選定基準 2 委託契約に盛り込むべき安全管理に関する内容 (2) 個人データの安全管理措置に係る実施体制の整備 1) 実施体制の整備に関する組織的安全管理措置 金融分野における個人情報取扱事業者は ガイドライン第 10 条第 6 項に基づき 個人データの

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

はじめに

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弘前市告示第   号

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

安全管理規程

業務委託契約書

みなし登録電気工事業者 ( 建設業者 ) 開始届出必要書類 ( 法第 34 条関係 ) 建設業法に基づく許可を受けた者が電気工事業を開始した ( 営業を行う ) ときは 電気工事業開始届出書 に下表の添付書類を添えて 遅滞なく提出すること 番 届出内容の種類 個人申請法人申請 号 必要書類の名称 主

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

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事務連絡 平成 27 年 3 月 31 日 各都道府県消防防災主管課 東京消防庁 各指定都市消防本部 御中 消防庁予防課 認知症高齢者グループホーム等の火災対策の充実のための介護保険部 局 消防部局及び建築部局による情報共有 連携体制の構築に関するガイドラインに係る執務資料の送付 認知症高齢者グルー

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1 法の目的

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

Microsoft Word - ★HP版平成28年度検査の結果

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

第 1-4 条用語の定義 本ガイドラインにおいて, 次の各号に掲げる用語の定義は, それぞれ次に定めるところによる (1) 委託先等 とは, 委託先, 再委託先及び発注先をいう (2) 外部記憶媒体 とは, 機器に接続してそのデータを保存するための可搬型の装置をいう (3) 外部ネットワーク とは,

個人情報の取り扱いに関する規程

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

相模原市防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

内部統制ガイドラインについて 資料

1 茨城県認可外保育施設指導監督実施要項(H29.3)

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

. 届出方法の案内 自治体において システムを活用した届出を推奨しているが 特に推奨していない自治体が 自治体であった 届出方法の案内 書面を推奨 0 システムを推奨 書面を指定 0 特に推奨していない 一部の事業者より システムによる届出を受け付けない と指

劇場演出空間技術協会 個人情報保護規程

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室

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2 低入札対策の拡充

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Ⅱ 平成 20 年度電気事故の発生状況について 1. はじめに電力安全規制は 電気工作物の工事 維持及び運用を規制することによって 公共の安全を確保するとともに環境の保全を図ることを目的としています このように安全を大前提としたうえで 設備の実態や技術進歩 社会情勢の変化等に応じた見直しを行い 電気

平成 29 年度電気事故発生状況について 1

Ⅱ. 防犯カメラの設置及び運用に当たっての留意事項 1 設置の目的防犯カメラの設置者は 犯罪 又は事故を防止するなどの目的を明確にし その目的を逸脱した運用を行わないようにしてください 2 撮影の範囲と設置場所防犯カメラで撮影された映像は その取扱いによっては 撮影された個人のプライバシーを侵害する

戸籍制度に関する研究会資料 13 マイナンバー制度における個人情報保護と戸籍制度における個人情報保護 について 1 新システムにおける戸籍情報保護方針の検討 ( 制度面における検討の進め方とシステム面との関係について ) 秘匿性の高い情報を取り扱う戸籍事務にマイナンバー制度を導入するに当たっては,

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遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律の概要 目的国際的に協力して生物の多様性の確保を図るため 遺伝子組換え生物等の使用等の規制に関する措置を講ずることにより 生物多様性条約カルタヘナ議定書 ( 略称 ) 等の的確かつ円滑な実施を確保 主務大臣による基本的事項の公表 遺

防犯灯 防犯カメラと併せて設置し 次の1~3すべてに該当する防犯灯が補助対象となります 1 防犯カメラの視認性を向上させる照度 ( 防犯カメラから4メートル先の歩行者の行動などが認識できる明るさがあること 0.24ルクス以上 ) を確保できるもの 2 防犯カメラと同一の支柱に設置 3 光源を防犯カメ

平成 29 年度電気事故の概要について 中部近畿産業保安監督部 電力安全課 1. はじめに中部近畿産業保安監督部は 経済産業省の産業保安行政における地方組織として 中部地域における産業保安についての監督 指導等を行っております 電気の保安に関しましては 電気事業法により 自主保安 自己責任の原則が明

1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的小牧市では 市民が将来にわたり安全に かつ 安心して暮らすことができる社会を実現するため 小牧市交通安全及び防犯の推進に関する条例 に基づき 市 市民および事業者の方々ならびに関係機関および団体が一体となって 犯罪のないまちづくりを推進しています 市内では 商

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

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ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

会員に対する処分に関する考え方 2018 年 7 月 30 日 一般社団法人日本仮想通貨交換業協会 1. 基本的な考え方一般社団法人日本仮想通貨交換業協会 ( 以下 協会 という ) が会員に対し処分を行う主な目的は 会員における法令等違反行為 ( 行政官庁及び協会の処分に違反する行為 協会の自主規

個人情報保護規程例 本文

                            技管第  号

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(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

Microsoft PowerPoint - ①介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条

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平成 19 年 12 月 14 日総務省九州管区行政評価局おおにしかずお ( 局長 : 大西一夫 ) 自家用電気工作物の安全の確保に関する行政評価 監視 に基づく 行政評価 監視 は 総務省行政評価局が行う評価活動の一つで 行政の運営全般を対象として 主として合規性 適正性 能率性 ( 効率性 ) の観点から評価を行い 行政運営の改善を推進するものです 本行政評価 監視は 交通ターミナル 空港 病院 上下水道施設 興行場 スーパー 官公庁 学校 ホテル 工場などに設置されている高電圧で受 配電する電気設備などの自家用電気工作物の安全確保対策の実施状況について 九州で初めて調査したものです 九州管区行政評価局 佐賀及び熊本行政評価事務所が 平成 19 年 4 月から 12 月にかけて自家用電気工作物の維持管理の状況を調査した結果に基づき 九州産業保安監督部に対して平成 19 年 12 月 14 日 ( 金 ) にしたものです -1-

背景九州管内の電気事故の発生状況 80 ( 合計 ) 70 60 電気事故のうち 波及事故が近年増加 波及事故のうち 主として設置者等に責任があるとみられる 保守不完全 自然劣化 鳥獣接触 作業者の過失 を原因とする電気事故も近年急増 (16 年度 8 件 17 年度 10 件 18 年度 19 件 ) ( 注 ) 波及事故 とは 自家用電気工作物の損壊 故障 操作ミス等が原因で電力会社の変電所が停止し 周辺の住宅 ビル 工場などが停電する事故を指す 60 58 件 ( 波及事故の原因別発生件数 ) 50 40 30 20 10 0 27 件 31 件 16 年度 17 年度 18 年度 感電死傷 12 5 2 感電以外死傷 3 4 1 破損 8 11 14 波及事故 27 31 58 58 件 ( 波及事故 ) 感電死傷感電以外死傷破損波及事故 50 40 30 20 10 27 件 8 件 31 件 10 件 0 16 年度 17 年度 18 年度 雷 火災 公衆 19 21 39 の故意 過失な ど 保守不完全 5 4 7 自然劣化 1 1 6 鳥獣接触 1 0 1 作業者の過失 1 5 5 19 件 雷 火災 公衆の故意 過失など保守不完全 自然劣化 鳥獣接触 作業者の過失 波及事故で 主として設置者等に責任があるとみられる事故 事項 1 1 電気工作物の維持管理の適正化自家用電気工作物の適切な維持管理の推進 2 電気工作物の保安体制の整備 3 2 立入検査の機動的 効果的な実施自家用電気工作物の保安体制の整備 4 3 事故報告に基づく再発防止対策の徹底立入検査の的確な実施 5 4 電気工作物設置者の負担軽減事故報告に基づく再発防止対策の徹底 -2- 先 : 九州産業保安監督部 日 : 平成 19 年 12 月 14 日 ( 金 )

1 自家用電気工作物の適切な維持管理の推進 電気事業法では 公共の安全を確保する等の観点から 電気工作物設置者に対し 電気工作物の技術基準 ( 注 ) 適合維持等の義務を課すとともに 国 ( 保安監督部 ) には 立入検査 改善命令等の権限を付与 電気工作物設置者 1 電気工作物の技術基準適合維持 2 保安規程の作成 届出 遵守 3 主任技術者の選任 届出 保安監督部 1 技術基準適合命令 2 報告の徴収 3 立入検査等 ( 注 ) 人体への電撃の防止 漏電 地絡などによる火災の防止を図るため 電気工作物の材質 構造 防止装置等の基準などを定めた省令 福岡 佐賀及び熊本の 3 県にある自家用電気工作物設置 4 万 3,684 事業所 (18 年度末 ) の中から 抽出調査した 42 事業所において維持管理の状況を調査した結果 自家用電気工作物の維持管理について不適切とみられる事例がみられた 1 電気工作物が技術基準に適合していないため 電気事故が発生するおそれがあるもの (13 事業所 ) ( 福岡 6 佐賀 4 熊本 3) ( 主な事例 ) 低圧引込線に人が容易に触れるおそれがある 架空電線が垂れ下がっている 高圧引込みケーブル用の構内電柱の足場金具が 1.8 メートル未満の位置にある 電線路に植物が巻きついている 2 近い将来 技術基準不適合になる可能性が高いと認められるもの等 (10 事業所 ) ( 福岡 4 佐賀 5 熊本 1) ( 主な事例 ) 高圧受配電設備等の充電部に取扱者以外の者が容易に触れるおそれがある 洗車機の横に設置されている自動制御盤がさびで腐食し穴が開いており 水が入るおそれがある 高圧受配電設備を格納する建物に隙間があり 小動物が侵入するおそれがある 3 保安規程に定める点検を実施していないもの (7 事業所 ) ( 福岡 4 佐賀 2 熊本 1) 4 保安教育又は訓練が適切に行われていないもの (6 事業所 ) ( 福岡 3 佐賀 1 熊本 2) 上記 1 の中には 主任技術者から 技術基準に適合しないおそれがあるとして早急に改善が必要と指摘されているにもかかわらず そのまま放置しているもの (4 事業所 ) ( 福岡 2 佐賀 1 熊本 1) 上記 3 の中には 主任技術者から 年次点検を実施していないことを指摘されているにもかかわらず 実施していないもの (1 事業所 ) ( 福岡 1) 1 当局が把握した不適切とみられる事例については その設置者に対し 速やかに改善措置を講ずるよう指導すること 2 今回の指摘事項については 当局が調査していない事業所においてもみられることが予想されることから すべての主任技術者に対し周知の徹底を図ること -3-

2 自家用電気工作物の保安体制の整備 電気工作物を設置する者は その工事 維持及び運用に関する保安の監督をさせるため 主任技術者を選任しなければならない なお 比較的規模の小さい電気工作物設置事業者では 保安の監督に係る業務を外部へ委託可能 保安監督部では 主任技術者未選任等事業所の解消のため 1 毎年度 3 回 1 年以上主任技術者を選任していない又は保安管理業務を外部に委託していない事業所 ( 未選任等事業所 ) を把握し 電気主任技術者の選任 外部委託状況調査を実施し 主任技術者の選任又は外部委託を促して 主任技術者の未選任等状態の解消に努力 未選任等事業所数 : 平成 16 年度末 1,050 事業所 17 年度末 858 事業所 18 年度末 742 事業所と減少 2 また 法第 107 条第 3 項に基づく立入検査を行って 主任技術者の選任又は外部委託の指導を行い 主任技術者の未選任等状態の解消に努力 平成 16~18 年度 : 立入検査により 15 事業所で未選任等解消 (1) 主任技術者未選任等事業所の未選任期間をみると 1 年以上未選任 : 九州管内 513 事業所 ( 管内 78,421 事業所 (18 年度末 ) の0.7%) うち 5 年以上未選任等事業所は 210 事業所 ( 平成 19 年 5 月 11 日現在 ) この中には 不特定者が利用する旅館 ホテル 病院 医院 スーパー 遊技場等 55 事業所が含まれている 主任技術者未選任等事業所の513 事業所の内訳 1 年以上 2 年未満 2 年以上 5 年未満 5 年以上 59 244 210 11.5% 47.6% 40.9% (2) 2 年以上主任技術者を未選任等としている454 事業所 ( 管内 ) の中から 抽出した3 事業所において 自主保安の状況等を実地調査した結果 3 事業所すべてで ( 福岡 2 熊本 1) 1 保安規程が未作成又は保管されていないため その存在を確認できない 2 電気設備の点検が未実施である等自家用電気工作物の自主保安の取組みが不適切な状況がみられた (3) 5 年以上未選任等事業所の中には 既に廃止のものもみられる ( 佐賀 1) 1 主任技術者が長期間未選任等となっている事業所の設置者については 警告文書の送付 設置者に直接 選任又は外部委託の実施を促す等により 速やかにその解消を図ること 2 1の措置を行うに当たっては 長期間未選任等となっている事業所について 未選任等事業所となっている理由の把握を行った上で 長期間未選任等の事業所台帳等を作成すること -4-

3 立入検査の的確な実施 国 ( 保安監督部 ) は 電気事業法の施行に必要な限度において 事業所に立ち入り 電気工作物や関係書類を検査 主な検査項目 電気主任技術者の執務の状況 保安規程の遵守状況 電気工作物の関係書類の整備状況 電気工作物の施設状況 保安監督部では 原子力安全 保案院が定めた立入検査実施要領に基づいて 立入検査を実施 立入検査実施要領では 立入検査に基づく指摘事項について 必要に応じ 説明資料等を添付させ 改善報告書を提出させることと規定 自家用電気工作物への立入検査件数 ( 対象 : 約 7 万 8 千事業所 ) 16 年度 108 件 17 年度 110 件 18 年度 65 件 (1) 18 年度の立入検査の実施状況 保安監督部が 電気事故後 速やかに立入検査を行い 事故の発生原因の分析等に努めているもの (5 事業所 ) ( 福岡 2 佐賀 1 熊本 2) しかし 当局が調査した 3 県内 ( 福岡 佐賀 熊本 ) に設置されている自家用電気工作物で 平成 18 年度に電気事故の発生した 33 事業所の中から 7 事業所を抽出してみると 事故報告詳報に添付された過去の点検結果をみると 電気工作物が危険な状態にあるにもかかわらず 速やかな対応が行われていないことが事故の発生原因の一因とみられるが 保安管理の実態を把握するための立入検査が行われていないもの (2 事業所 ) ( 福岡 1 熊本 1) (2) 立入検査における指摘事項の改善確認状況 1 平成 16~18 年度の立入検査実施 131 事業所 ( 福岡 63 佐賀 33 熊本 35) の中から 保安監督部が技術基準不適合又は保安規程遵守義務違反等の指摘を行った85 事業所 ( 文書指摘 60 口頭指導 33) をみると 文書指摘 60 事業所のうち 改善の確認をしていないもの (15 事業所 ) ( 福岡 4 佐賀 5 熊本 6) このうち 未確認 9 事業所を抽出してみると 当局の実地調査時にも未改善のもの (3 事業所 )( 福岡 1 佐賀 2) 口頭指導 33 事業所のうち 技術基準不適合の疑いのあるもの 保安規程の遵守義務違反の疑いのあるもの及び近い将来 技術基準不適合の可能性があるものについて 改善の確認をしていないもの (5 事業所 ) ( 福岡 3 熊本 2) 2 改善報告書に 改善したことを確認できる資料等がない状態で受領し 改善措置が十分であるか確認できないもの (4 事業所 ) ( 熊本 4) (3) 立入検査の際に指摘すべき事項等が見落とされていたもの (7 事業所 ) ( 福岡 2 佐賀 2 熊本 3) 1 事故報告詳報及び添付の点検記録等により 事故前の電気工作物の維持管理が不十分であったことも事故の一因ではないかとうかがえる事業所については 保安管理の実態を把握するため 速やかに立入検査を実施すること 2 立入検査結果に基づく指摘事項に対する事業者の改善措置状況については 確認を的確に行うとともに 未改善のものは 事業者に 改善報告書等の提出を適時 的確に求めること また 口頭指導についても 技術基準不適合の疑いのあるもの等については 改善措置状況の確認を的確に行うこと さらに 改善報告書等には 説明資料等を添付することを徹底し 改善状況を的確に確認すること -5-

4 事故報告に基づく再発防止対策の徹底 電気工作物を設置する者は 感電死傷事故 火災事故等が発生した場合には事故発生から 48 時間以内に電話等による速報を また 30 日以内に報告書 ( 事故報告詳報 ) の提出が必要 保安監督部は 事故報告詳報には資料を添付して報告するよう指導 平成 16~18 年度に電気事故が発生した 71 事業所 ( 福岡 41 佐賀 10 熊本 20) の事故報告詳報をみると 1 30 日以内に再発防止対策を講ずることが困難である等の理由から 対策を講ずることにしている 又は 講ずることを計画している としているものがあるが これらについて その後の措置結果を報告させていないなど 保安監督部による措置結果の確認が行われていないもの (16 事業所 ) ( 福岡 11 佐賀 3 熊本 2) なお 実地調査した中には 事故報告詳報を保安監督部に提出した際に 保安監督部から 措置済みとなった時点での再発防止対策の実施結果が分かる写真等の資料の提出を求められていたものの 保安監督部の督促がなかったなどの理由から 再発防止対策の措置結果が分かる写真等の資料が提出されないままとなっているもの (1 事業所 ) 佐賀 平成 18 年度 2 保安監督部では 事故報告詳報の報告に際し 再発防止対策を講じたものについては 内容 状況が確認できる資料等を添付して報告するよう指導しているが これが添付されておらず再発防止対策として十分であるかどうかの確認ができないもの (2 事業所 ) ( 福岡 1 熊本 1) 1 再発防止対策を今後実施予定としている事故発生事業所については 措置結果の確認を徹底すること 2 再発防止対策が措置済みであることが確認できる資料等を添付していない事故発生事業所については 措置済みの内容が確認できる資料等を添付し報告を行うよう指導を徹底し 措置が図られたかの確認を的確に行うこと -6-