国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 4. 経済的支援について育児休業期間中は無給ですが 国家公務員共済組合法が適用される場合には 育児休業手当金が支給され 申出により共済掛金が免除されます また 雇用保険法が適用される場合には 一定の要件を満たすとき育児休業給付金が支給され 健康保険 厚生年金保

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香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

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業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 平成 3 年法律第 76 号 以下 育児 介護休業法 という ) 及びその他の関係法令等の定めるところによる 第 2 章育児休業 育児部分休業 ( 育児休業の対象者 ) 第 3 条本部等職員就業規則第 26 条第 1 項 附属病院職員就業規則第

(3) 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失つた後 当該休職又は停職の期間が終了したこと (4) 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児短時間勤務に係る子を養育することができない

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しい支障が生じることとなったこととする 3 前条の規定は 育児休業の期間の延長の請求について準用する ( 育児休業の期間中の休暇等の取扱い ) 第 5 条育児休業をしている職員に対しては 職員就業規程第 37 条の規定による年次有給休暇並びに就業規程第 39 条の規定による公民権行使等休暇 事故休暇

( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

Microsoft Word - 例規集(A4判).docx


(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

休暇

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1.2_議案目録(追加)

育児休業等に関する規程280401施行

千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

Microsoft Word doc

( 育児休業することができない職員 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する職員は 育児休業をすることができない (1) 期間を定めて雇用される職員 ただし 申出時点において 次に該当する職員を除く ア子が1 歳 6 月に達する日までに 契約期間 ( 労働契約が更新される場

独立行政法人総合病院国保旭中央病院職員の育児

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第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

休業計画書 ( 別紙第 1) により学長に届け出た職員が当該請求に係る育児休業をし 当該育児休業の終了後 3 月以上の期間が経過した場合 ( この号の規定に該当したことにより当該子について既に育児休業をしたことがある場合を除く ) (5) 当該子の出生の日から 57 日間以内に 当該子の親である職員

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

題名

社団法人今治地方国立公園協会

認に係る子が死亡し, 又は養子縁組等により職員と別居することとなった こと 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことによ り当該育児短時間勤務の承認が効力を失った後, 当該休職文は停職の期間 が終了したこと 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷, 疾病文は身体上若し くは

2 育児短時間勤務の申出は 育児短時間勤務をしようとする期間 (1 月以上 1 年以下の期間に限る ) の初日及び末日並びにその勤務の形態における勤務の日及び時間帯を明らかにして 当該育児短時間勤務開始予定日の前日から起算して 1 月前の日までに 育児短時間勤務申出書により行うものとする 3 第 5

育児休業Q&A

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

第2号議案 平成12年度事業計画と収支予算について

○職員の勤務時間、休暇等に関する条例

育児休業Q&A

案⑧ 議案第55号 向日市職員の給与に関する条例等の一部改正(最終)

【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

飛驒市職員の勤務時間 休暇等に関する条例及び飛驒市 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 ( 飛驒市職員の勤務時間 休暇等に関する条例の一部改正 ) 第 1 条飛驒市職員の勤務時間 休暇等に関する条例 ( 平成 16 年飛驒市条例第 47 号 ) の一部を次のように改正する 第 8 条の

2004syuki020

承認が効力を失った後 当該産前の休業又は出産に係る子が次に掲げる場合に該当することとなったこと ア死亡した場合イ養子縁組等により職員と別居することとなった場合第 3 条第 7 号を同条第 8 号とし 同条第 6 号中 第 2 条の2 第 3 号 を 第 2 条の3 第 3 号 に改め 同号を同条第

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

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る1 歳 6か月から2 歳に達するまでの子について, 次の各号のいずれにも該当する場合に限り, 学長に申し出ることにより育児休業をすることができる 一当該申出に係る子について, 当該非常勤職員等又はその配偶者が, 当該子の1 歳 6 か月到達日において育児休業をしている場合二当該申出に係る子について

第1章  目的

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育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す


Taro-育児休業Q&A(H28.3月改訂版)

国立大学法人富山大学職員の育児休業等に関する規則

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

級が6 級以上であるもの ( これらの職員のうち 組合規則で定める職員を除く 以下 特定管理職員 という ) にあっては 100 分の102.5) 12 月に支給する場合においては100 分の137.5( 特定管理職員にあっては 100 分の117.5) を乗じて得た額 (2) 再任用職員期末手当基

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

育児・介護休業規程

場合には 当該育児休業の承認を取り消するものとする ( 育児休業職員の期末手当等の支給 ) 第 7 条職員の給与に関する規程 ( 以下 給与規程 という ) 第 21 条第 1 項に規定するそれぞれの基準日に育児休業している職員のうち 基準日以前 6 月以内の期間において在職した期間がある職員には

例 3 男性医師 1 歳 配偶者産前休暇産後休暇復帰 復帰 今までは 配偶者がを取得している場合 を取得できませんでしたが 取得できるようになりました 職員は 当該子が 3 歳に達する日まで 病院助手等は 当該子が 1 歳 6か月に達する日までを取得することができます 職場復帰後の特に大変な時期に協

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

○財団法人足利市体育・文化振興会職員育

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

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育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

Taro-常勤職員育児休業Q&A(H29.3月改訂版)

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構役員退職手当( 改正)

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

会計年度任用職員の勤務時間 休暇等に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第一条この条例は 会計年度任用職員 ( 以下 職員 という ) の勤務時間 休暇等に関し必要な事項を定めるものとする ( 勤務日数及び勤務時間 ) 第二条職員の勤務日数ならびに勤務日の割振りは職務の性質に応じて任命権者が定める

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○福島県後期高齢者医療広域連合職員の給与の支給に関する規則

内閣府令本文

平成19年岩手県条例第64号

国会職員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案新旧対照表

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

出書 ( 園内様式 1) を園に提出することにより申し出るものとする なお 育児休業中の有期契約職員が労働契約を更新するに当たり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再度の申出を行うものとする 2 申出は 特別の事情がない限り

育児・介護休業規程

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

Microsoft Word - 202給付2-2.doc

育児・介護休業等に関する規則

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

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沖縄県職員の勤務時間、休日及び休暇等に関する条例

非常勤職員の勤務時間及び休暇 人事院規則 < 有給の休暇 規則 3 条 4 条 1 項各号 > 年次休暇 6か間継続勤務し 8 割以上出勤した出勤した職員に対し 勤務日数に応じた日数を付与 公民権行使の場合必要と認められる期間 裁判員 証人等として出頭する場合必要と認められる期間 災害等


目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

職員退職手当支給規程

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第 1に掲げる日数 (2) 斉一型育児短時間勤務職員等 ( 育児休業法第 10 条第 3 項の規定により同条第 1 項に規定する育児短時間勤務の承認を受けた職員又は同法第 17 条の規定による短時間勤務をすることとなった職員 ( 以下 育児短時間勤務職員等 という ) のうち 1 週間ごとの勤務日の

該育児休業の承認を取り消すものとする 7 履歴表の整理所属長は 前記 5 (3 ) 又は 6 (2 ) により当該職員の育児休業が承認され又は取り消されたときは 人事異動通知書記載事項により当該職員の履歴表を整理しなければならない 8 子が死亡した場合等の届出 (1 ) 育児休業職員は 次の事由のい

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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別添 1 趣旨 三重県警察社会復帰アドバイザーの設置及び運用要綱 この要綱は 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 ( 平成 3 年法律第 77 号 以 下 法 という ) 第 28 条に規定する援護の措置を行わせるため 暴力団員による不当な行為 の防止等に関する法律施行規則 ( 平成 3

賃金規程1

として採用するものとする 第 2 条の3 前条に定めるほか 職員就業規則第 11 条第 1 項により退職 ( 以下 定年退職という ) した者であって 退職後引き続き研究所以外の機関 ( 以下 再就職先 という ) において勤務する者 ( 定年退職後 任期付職員就業規則または契約職員就業規則の適用を

目 次 第 1 章目的 第 1 条 目的 第 2 章育児休業制度 第 2 条 育児休業の対象者 第 3 条 育児休業の申出の手続等 第 4 条 育児休業の申出の撤回等 第 5 条 育児休業の回数 第 6 条 育児休業の期間等 第 3 章介護休業 第 7 条 介護休業の対象者 第 8 条 介護休業の申

役員退職手当支給規程

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

いう (派遣除外職員)第三条福島復興再生特別措置法第四十八条の二第一項の人事院規則で定める職員は 次に掲げる職員とする 一条件付採用期間中の職員二勤務延長職員三休職者四停職者五派遣法第二条第一項の規定により派遣されている職員六官民人事交流法第八条第二項に規定する交流派遣職員七法科大学院派遣法第四条第

⑴ 子の死亡 離縁 養子縁組の解消等の理由により 子を養育しなくなった場合 ⑵ 休業申し出をした教職員が傷病又は心身の障害のため 子を養育できない状態になった場合 ⑶ 次の子の産前産後休暇 介護休業又は新たな育児休業が始まった場合 2 下記のいずれにも該当する教職員については 子が1 歳 6 箇月に

Transcription:

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 非常勤職員の育児休業について 1. 制度の概要一定の要件を満たす非常勤職員については 子が原則 1 歳に達する日までの間 育児休業 ( 無給だが 一定の場合に共済組合等からの給付等あり ) を取得することができます 国家公務員共済組合法等に定められる共済組合への加入要件を満たしている非常勤職員は 育児休業の期間中に係る共済組合からの給付 ( 育児休業手当金 ) を受けることができます 2. 育児休業をすることができる非常勤職員の範囲請求時に次のいずれにも該当する非常勤職員は 育児休業をすることができます 1 任命権者を同じくする官職に引き続き在職した期間が1 年以上あること 2 子の1 歳誕生日以降も引き続き在職することが見込まれること ( 子の1 歳誕生日の前日から1 年を経過する日までの間に任期が満了し その任期が更新されないこと及び引き続き採用されないことが明らかである場合を除く ) 3 1 週間の勤務日が3 日以上又は1 年間の勤務日が 121 日以上であること 2の 引き続き在職することが見込まれる とは 相当程度の勤務が継続する可能性があるか否かによって判断されます 任期が更新されないこと及び引き続き採用されないことが明らか とは 任期が更新されないこと及び引き続き採用されないことが確実であるか否かによって判断されます 具体的には 業務の廃止が確定している場合で 任期を更新しないことが明示されているときなどです 期間業務職員について 連続 2 回まで公募によらない採用を行い その後に公募が行われる場合には 当該期間業務職員は採用される可能性が否定されていないことから 2の 引き続き在職することが見込まれる に該当します 3. 育児休業の取得可能期間子の養育の事情に応じて次の範囲内で 育児休業をすることができます 原則子の出生の日から1 歳誕生日の前日までの期間特例 1 配偶者が子の1 歳誕生日の前日以前に育児休業している場合 配偶者の育児休業の開始日から1 歳 2か月に達する日までの最長 1 年間の期間 2 本人又は配偶者が育児休業していて 本人が子の1 歳誕生日以降も育児休業することが特に必要と認められる場合 ( 保育所の入所を希望しているが 入所できない場合など ) 子の1 歳誕生日から1 歳 6か月に達する日までの期間

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 4. 経済的支援について育児休業期間中は無給ですが 国家公務員共済組合法が適用される場合には 育児休業手当金が支給され 申出により共済掛金が免除されます また 雇用保険法が適用される場合には 一定の要件を満たすとき育児休業給付金が支給され 健康保険 厚生年金保険の保険料が免除されます 5. 実際に取得している非常勤職員の人数について人事院が調査している 仕事と家庭の両立支援関係制度の利用状況調査 の 2012 年度の結果によれば 2012 年度に新たに育児休業を取得した非常勤職員は 352 人 ( 男性 4 人 女性 348 人 ) で 前年度に比べ 男性 2 人 女性 110 人増加 また 2012 年度中に育児休業をした期間がある非常勤職員は 430 人 ( 男性 4 人 女性 426 人 ) でした 6. 関係条文等 国家公務員の育児休業等に関する法律 ( 育児休業の承認 ) 第 3 条職員 ( 第 23 条第 2 項に規定する任期付短時間勤務職員 臨時的に任用された職員その他その任用の状況がこれらに類する職員として人事院規則で定める職員を除く ) は 任命権者の承認を受けて 当該職員の子を養育するため 当該子が3 歳に達する日 ( 常時勤務することを要しない職員にあっては 当該子の養育の事情に応じ 1 歳に達する日から1 歳 6か月に達する日までの間で人事院規則で定める日 ) まで 育児休業をすることができる ただし 当該子について 既に育児休業 ( 当該子の出生の日から勤務時間法第 19 条に規定する特別休暇のうち出産により職員が勤務しないことが相当である場合として人事院規則で定める場合における休暇について同条の規定により人事院規則で定める期間を考慮して人事院規則で定める期間内に 職員 ( 当該期間内に当該休暇又はこれに相当するものとして勤務時間法第 23 条の規定により人事院規則で定める休暇により勤務しなかった職員を除く ) が当該子についてした最初の育児休業を除く ) をしたことがあるときは 人事院規則で定める特別の事情がある場合を除き この限りでない 2 育児休業の承認を受けようとする職員は 育児休業をしようとする期間の初日及び末日を明らかにして 任命権者に対し その承認を請求するものとする 3 任命権者は 前項の規定による請求があったときは 当該請求に係る期間について当該請求をした職員の業務を処理するための措置を講ずることが著しく困難である場合を除き これを承認しなければならない ( 育児休業の効果 ) 第 5 条育児休業をしている職員は 職員としての身分を保有するが 職務に従事しない 2 育児休業をしている期間については 給与を支給しない

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 人事院規則 19 0( 職員の育児休業等 ) ( 育児休業をすることができない職員 ) 第 3 条育児休業法第 3 条第 1 項の人事院規則で定める職員は 次に掲げる職員とする 一育児休業法第 7 条第 1 項の規定により任期を定めて採用された職員二勤務延長職員三次のいずれかに該当する常時勤務することを要しない職員 ( 以下 非常勤職員 という ) 以外の非常勤職員イ次のいずれにも該当する非常勤職員 (1) 任命権者を同じくする官職 ( 以下 特定官職 という ) に引き続き在職した期間が1 年以上である非常勤職員 (2) その養育する子が1 歳に達する日 ( 以下 1 歳到達日 という ) を超えて特定官職に引き続き在職することが見込まれる非常勤職員 ( 当該子の 1 歳到達日から1 年を経過する日までの間に その任期が満了し かつ 当該任期が更新されないこと及び特定官職に引き続き採用されないことが明らかである非常勤職員を除く ) (3) 勤務日の日数を考慮して人事院が定める非常勤職員ロ次条第三号に掲げる場合に該当する非常勤職員 ( その養育する子の1 歳到達日 ( 当該子について当該非常勤職員がする育児休業の期間の末日とされた日が当該子の1 歳到達日後である場合にあっては 当該末日とされた日 ) において育児休業をしている非常勤職員に限る ) ハその任期の末日を育児休業の期間の末日とする育児休業をしている非常勤職員であって 当該育児休業に係る子について 当該任期が更新され 又は当該任期の満了後に特定官職に引き続き採用されることに伴い 当該任期の末日の翌日又は当該引き続き採用される日を育児休業の期間の初日とする育児休業をしようとするもの ( 育児休業法第 3 条第 1 項の人事院規則で定める日 ) 第 3 条の2 育児休業法第 3 条第 1 項の人事院規則で定める日は 次の各号に掲げる場合の区分に応じ 当該各号に定める日とする 一次号及び第三号に掲げる場合以外の場合非常勤職員の養育する子の1 歳到達日二非常勤職員の配偶者 ( 届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む 以下同じ ) が当該非常勤職員の養育する子の1 歳到達日以前のいずれかの日において当該子を養育するために育児休業法その他の法律の規定による育児休業 ( 以下この条において 国等育児休業 という ) をしている場合において当該非常勤職員が当該子について育児休業をしようとする場合 ( 当該育児休業の期間の初日とされた日が当該子の1 歳到達日の翌日後である場合又は当該国等育児休業の期間の初日前である場合を除く ) 当該子が1 歳 2か月に達する日 ( 当該日が当該育児休業の期間の初日とされた

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 日から起算して育児休業等可能日数 ( 当該子の出生の日から当該子の1 歳到達日までの日数をいう ) から育児休業等取得日数 ( 当該子の出生の日以後当該非常勤職員が規則 15 15( 非常勤職員の勤務時間及び休暇 ) 第 4 条第 2 項第一号又は第二号 ( 当該非常勤職員が再任用短時間勤務職員 ( 法第 8 1 条の4 第 1 項又は第 81 条の5 第 1 項の規定により採用された職員で同項に規定する短時間勤務の官職を占めるものをいう 以下同じ ) である場合にあっては 規則 15 14( 職員の勤務時間 休日及び休暇 ) 第 22 条第 1 項第六号又は第七号 ) の休暇により勤務しなかった日数と当該子について育児休業をした日数を合算した日数をいう ) を差し引いた日数を経過する日より後の日であるときは 当該経過する日 ) 三 1 歳から1 歳 6か月に達するまでの子を養育するため 非常勤職員が当該子の1 歳到達日 ( 当該子を養育する非常勤職員が前号に掲げる場合に該当してする育児休業又は当該非常勤職員の配偶者が同号に掲げる場合若しくはこれに相当する場合に該当してする国等育児休業の期間の末日とされた日が当該子の1 歳到達日後である場合にあっては 当該末日とされた日 ( 当該育児休業の期間の末日とされた日と当該国等育児休業の期間の末日とされた日が異なるときは そのいずれかの日 )) の翌日 ( 当該子の1 歳到達日後の期間においてこの号に掲げる場合に該当してその任期の末日を育児休業の期間の末日とする育児休業をしている非常勤職員であって 当該任期が更新され 又は当該任期の満了後に特定官職に引き続き採用されるものにあっては 当該任期の末日の翌日又は当該引き続き採用される日 ) を育児休業の期間の初日とする育児休業をしようとする場合であって 次に掲げる場合のいずれにも該当するとき当該子が1 歳 6か月に達する日イ当該子について 当該非常勤職員が当該子の1 歳到達日 ( 当該非常勤職員がする育児休業の期間の末日とされた日が当該子の1 歳到達日後である場合にあっては 当該末日とされた日 ) において育児休業をしている場合又は当該非常勤職員の配偶者が当該子の1 歳到達日 ( 当該配偶者がする国等育児休業の期間の末日とされた日が当該子の1 歳到達日後である場合にあっては 当該末日とされた日 ) において国等育児休業をしている場合ロ当該子の1 歳到達日後の期間について育児休業をすることが継続的な勤務のために特に必要と認められる場合として人事院が定める場合に該当する場合 ( 育児休業法第 3 条第 1 項ただし書の人事院規則で定める特別の事情 ) 第 4 条育児休業法第 3 条第 1 項ただし書の人事院規則で定める特別の事情は 次に掲げる事情とする 一育児休業の承認が 産前の休業を始め若しくは出産したことにより効力を失い 又は第 9 条に規定する事由に該当したことにより取り消された後 当該産前の休業若しくは出産に係る子若しくは同条に規定する承認に係る子が死亡し 又は養子縁組等により職員と別居することとなったこと

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 二育児休業の承認が休職又は停職の処分を受けたことにより効力を失った後 当該休職又は停職が終了したこと 三育児休業の承認が 職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児休業に係る子を養育することができない状態が相当期間にわたり継続することが見込まれることにより取り消された後 当該子を養育することができる状態に回復したこと 四育児休業 ( この号の規定に該当したことにより当該育児休業に係る子について既にしたものを除く ) の終了後 3 月以上の期間を経過したこと ( 当該育児休業をした職員が 当該育児休業の承認の請求の際育児休業により当該子を養育するための計画について育児休業等計画書により任命権者に申し出た場合に限る ) 五配偶者が負傷又は疾病により入院したこと 配偶者と別居したことその他の育児休業の終了時に予測することができなかった事実が生じたことにより当該育児休業に係る子について育児休業をしなければその養育に著しい支障が生じること 六第 3 条の2 第三号に掲げる場合に該当すること 七その任期の末日を育児休業の期間の末日とする育児休業をしている非常勤職員が 当該育児休業に係る子について 当該任期が更新され 又は当該任期の満了後に特定官職に引き続き採用されることに伴い 当該任期の末日の翌日又は当該引き続き採用される日を育児休業の期間の初日とする育児休業をしようとすること ( 育児休業の承認の請求手続 ) 第 5 条育児休業の承認の請求は 育児休業承認請求書により行い 前条第七号に掲げる事情に該当して育児休業の承認を請求する場合を除き 育児休業を始めようとする日の1 月 ( 第 3 条の2 第三号に掲げる場合にあっては 2 週間 ) 前までに行うものとする 2 任命権者は 育児休業の承認の請求について その事由を確認する必要があると認めるときは 当該請求をした職員に対して 証明書類の提出を求めることができる ただし 非常勤職員が前条第七号に掲げる事情に該当して育児休業の承認を請求した場合は この限りでない ( 育児休業の期間の延長の請求手続 ) 第 6 条前条第 1 項及び第 2 項本文の規定は 育児休業の期間の延長の請求について準用する ( 育児休業の期間の再度の延長ができる特別の事情 ) 第 7 条育児休業法第 4 条第 2 項の人事院規則で定める特別の事情は 配偶者が負傷又は疾病により入院したこと 配偶者と別居したことその他の育児休業の期間の延長の請求時に予測することができなかった事実が生じたことにより当該育児休業に係る子について育児休業の期間の再度の延長をしなければその養育に著しい支障が生じることとする

国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま ( 育児休業をしている職員が保有する官職 ) 第 8 条育児休業をしている職員は その承認を受けた時占めていた官職又はその期間中に異動した官職を保有するものとする ただし 併任に係る官職については この限りでない 2 前項の規定は 当該官職を他の職員をもって補充することを妨げるものではない ( 育児休業の承認の取消事由 ) 第 9 条育児休業法第 6 条第 2 項の人事院規則で定める事由は 育児休業をしている職員について当該育児休業に係る子以外の子に係る育児休業を承認しようとするときとする ( 育児休業に係る子が死亡した場合等の届出 ) 第 10 条育児休業をしている職員は 次に掲げる場合には 遅滞なく その旨を任命権者に届け出なければならない 一育児休業に係る子が死亡した場合二育児休業に係る子が職員の子でなくなった場合三育児休業に係る子を養育しなくなった場合 2 前項の届出は 養育状況変更届により行うものとする 3 第五条第二項本文の規定は 第一項の届出について準用する ( 育児休業をしている職員の職務復帰 ) 第 11 条育児休業の期間が満了したとき 育児休業の承認が休職又は停職の処分を受けたこと以外の事由により効力を失ったとき又は育児休業の承認が取り消されたとき ( 第 9 条に規定する事由に該当したことにより承認が取り消された場合を除く ) は 当該育児休業に係る職員は 職務に復帰するものとする ( 育児休業に係る人事異動通知書の交付 ) 第 12 条任命権者は 次に掲げる場合には 職員に対して 規則 8 12 ( 職員の任免 ) 第 58 条の規定による人事異動通知書 ( 以下 人事異動通知書 という ) を交付しなければならない 一職員の育児休業を承認する場合二職員の育児休業の期間の延長を承認する場合三育児休業をした職員が職務に復帰した場合四育児休業をしている職員について当該育児休業の承認を取り消し 引き続き当該育児休業に係る子以外の子に係る育児休業を承認する場合 ( 育児休業に伴う任期付採用に係る任期の更新 ) 第 13 条任命権者は 育児休業法第 7 条第 3 項の規定により任期を更新する (2014 年 1 月公務労協 国公連合作成 )