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資料 1 排出量取引制度の仕組みについて 平成 25 年 5 月現在東京都環境局 1

本資料の内容 1. 排出量取引制度の概要 (1) 排出量取引の基本的事項 (2) クレジットの種類等 (3) 削減量口座簿について (4) 排出量取引の例 2. 排出量取引に係る各種手続の流れ 3. 総量削減義務と排出量取引システムについて 4. その他 2

1 排出量取引制度の概要 (1) 排出量取引の基本的事項 (2) クレジットの発行 取引 (3) 削減量口座簿について (4) 排出量取引の例 3

1-(1) 排出量取引の基本的事項 4

削減義務履行手段としての排出量取引 1. 自ら削減 各事業所に適した削減手法を選んで自ら削減する方法 2. 排出量取引 他者が実施した削減量を取引により調達する方法 5

排出量取引の位置付け 地球温暖化対策指針 の規定 事業所において経済的及び技術的に 実施可能な対策の実施により見込まれる削減量を算定した後に 不足する量について排出量取引を行うという手順で検討するよう努めなければならない と対策実施を排出量取引よりも優先するよう決めているが 一方で 検討の結果 排出量取引を実施する必要があると判断した場合には 取得する削減量の種類及び取得方法について検討し 計画的な取得に努めるものとする としている 取引は 整理期間になって 削減不足量が確定してから検討すればよいというものではない 早い段階から 組織的な検討体制を構築して取引の必要性を判断し 必要な場合は 取得のための準備を進めていただきたい 6

総量削減義務と排出量取引 排出量取引 : 他者が実施した削減対策による削減量 をやりとりすること 実績排出量が 排出上限量を超えている場合は 他から削減量を取得して義務を達成できる 実績排出量が 排出上限量を下回っている場合は 義務を達成して なおかつ他へ削減量を移転できる 総量削減義務 : 実績排出量 - 取得した 削減量 + 移転した 削減量 を排出上限量以下とすること 自らで削減するほか 排出量取引により義務を達成できる 7

制度の流れ ( その 1) 排出実績の確認 指定地球温暖化対策事業所の指定 基準排出量の申請 決定 (1 回のみ ) 計画書の提出 承認 ( 毎年度の報告 ) 指定管理口座の開設 ( 1) 削減義務履行状況を随時確認する その他ガス削減量を利用するとき その他ガス削減量の発行 削減量 が足りない 排出量取引を実施 削減量 が余った 排出量取引を実施しない ( バンキング 2) 義務充当口座に削減量を記録 ( 義務充当 ) 1 指定地球温暖化対策事業所は 排出量取引の実施の有無にかかわらず 必ず指定管理口座を開設しなければならない 2 バンキングするには 超過削減量の発行が必要 8

制度の流れ ( その 2) 排出量取引を実施 削減量が足りない場合 削減量が余った場合 排出量取引 一般管理口座の開設 購入 売買交渉 契約 超過削減量 都外クレシ ット 都内中小クレシ ット 再エネクレシ ット 一般管理口座に取得 売却側が手続 一般管理口座の開設 超過削減量の移転 超過削減量の発行 超過削減量を指定管理口座に発行 指定管理口座から一般管理口座に超過削減量を移転 売却 売買交渉 契約 超過削減量 指定管理口座に移転 他の一般管理口座に移転 義務充当口座に削減量を記録 ( 義務充当 ) 9

削減義務の履行について 削減義務の履行 のための手続 総量削減義務の履行期限までに 事業所の排出総量 から 排出可能上限量 を差し引いた量に見合うように 義務充当口座のクレジット等 を増やすことが必要 1. 事業所の排出総量 が 排出可能上限量 以下の場合 義務充当の手続をとる必要はない 毎年度 地球温暖化対策計画書 を都に提出するのみで良い 2. 事業所の排出総量 が 排出可能上限量 を上回る場合 排出可能上限量を超えた分について 排出量取引を行い 他から超過削減量又はオフセットクレジットを取得し 義務充当の手続をとる その他ガス削減量を発行し 義務充当の手続をとることで 削減義務の履行を図ることもできる 10

取引の場について 排出量取引は 取引の当事者間で行うことが基本 都が取引所を公設することは予定していない グリーンエネルギー証書の発行等は 複数の事業者において取り扱われている 都が販売するオフセットクレジットを購入することもできる 取引を行うには 複数の事業者に見積りを取ってみましょう 取引相手が見つからない場合には 総量削減義務と排出量取引システム の見積り支援機能も活用できます 11

取引価格 基本的考え方 排出量取引の取引価格は 取引する当事者同士の交渉 合意により決定される 取引価格に対する上限価格 下限価格等の制約は特に定めない 都が公表する価格情報 都が供給したオフセットクレジットの販売価格 クレジット等の移転申請書に記載される申告価格 ( 申請件数が少ないため現在は未公表 ) 都の調査による査定価格 詳しくは次のホームページをご参照ください http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/large_scale/cap_and_trade/data.html#torihiki 12

1-(2) クレジットの種類等 13

排出量取引の対象となるクレジット等 分類 事前申請 1 発行可能時期 1 超過削減量 2012 年 4 月 ~ オフセットクレジット 2 都内中小クレジット 2011 年 6 月 ~ 3 再エネクレジット 環境価値換算量 2011 年 6 月 ~ その他削減量 グリーンエネルギー証書 2011 年 6 月 ~ RPS 法新エネルギー等電気相当量 2011 年 6 月 ~ 4 都外クレジット 2015 年 4 月 ~ 5 埼玉連携クレジット 2 2012 年 4 月 ~ 1 クレジット等創出のための事前申請 ( 事前届 ) の必要の有無 2 埼玉県の超過削減量及び県内中小クレジットは 埼玉県の制度手続による 京都クレジット JVER 国内クレジット等は利用できない 14

超過削減量の発行可能期間と発行可能量 発行申請時期 初年度の排出量確定後 2 年度目の排出量記載の計画書の提出期限まで 2 年度目の排出量確定後 3 年度目の排出量記載の計画書の提出期限まで 3 年度目の排出量確定後 4 年度目の排出量記載の計画書の提出期限まで 4 年度目の排出量確定後 5 年度目の排出量記載の計画書の提出期限まで 5 年度目の排出量確定後 整理期間末まで 算定の元となる排出量 初年度の排出量 初年度と 2 年度目の合計排出量 初年度から 3 年度目までの合計排出量 初年度から 4 年度目までの合計排出量 期間全体の合計排出量 超過削減量は原則として 申請がないと発行されない 15

超過削減量の発行可能期間 2010~2011 年度の削減実績に基づく超過削減量の発行申請は 2013 年 11 月 30 日まで 2010~2012 年度の削減実績に基づく超過削減量の発行申請は 2014 年 4 月から 2014 年 11 月 30 日まで 地球温暖化対策計画書 排出実績等の審査が完了している必要がある 2010~2011 年度の削減実績に基づく 超過削減量の発行申請可能期間 2012 年度排出実績等の審査 2010~2012 年度の削減実績に基づく 超過削減量の発行申請可能期間 地球温暖化対策計画書提出期限 2013 年 11 月末 2014 年 4 月 2014 年 11 月末 16

埼玉県制度との連携について 協定締結 2010 年 9 月キャップ & トレード制度の首都圏への波及に向けた東京都と埼玉県の連携に関する協定の締結 連携内容 1. 排出量取引におけるクレジットの相互利用 2. 検証主任者講習会の共同開催及び登録手続の簡素化 17

排出量取引におけるクレジットの相互利用 1 超過削減量 売り手 ( 埼玉県内事業所 ) 次の事業所で創出された超過削減量 基準排出量が 15 万トン CO2 以下 計画期間を通して目標達成 ( 都制度でいう義務履行 ) ができている 取引 買い手 ( 都内事業所 ) 2 県内中小クレジット 売り手 ( 埼玉県内事業所 ) 埼玉県の県内中小クレジットとして埼玉県から発行を受けたもの 取引 買い手 ( 都内事業所 ) 埼玉県の再エネクレジット 県外削減量 森林吸収クレジットは都県をまたいで移転できない 18

クレジット等の有効期限第一計画期間 (2010-2014 年度 ) のクレジット等は 第二計画期間 (2015-2019 年度 ) 終了までバンキングが可能 ( 第三計画期間 (2020-2024 年度 ) へのバンキングはできない ) バンキングは手続不要 有効期限になると自動的に抹消される H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 第一計画期間 整理期間 第二計画期間 グリーン電力証書 RPS 新エネルギー等電気相当量 発行年度が 2008~09 年度のもの 第一計画期間の削減義務に利用可能 < 利用手続は整理期間まで可能 > この期間の削減実績に基づくクレシ ット等 < 利用手続は整理期間まで可能 > 第一 第二計画期間の削減義務に利用可能 19

1-(3) 削減量口座簿について 20

管理口座の概要 指定管理口座 : 義務履行に向けた状況を記録する口座 ( 指定地球温暖化対策事業所ごとに一つ 必ず開設する ) 一般管理口座 : 取引対象となるクレジット等の資産について 取引参加者ごとの所有状況を記録する口座 ( 希望者が開設する ) 知事の管理口座 : 義務充当の記録など 制度運用のために必要な口座 21

指定管理口座と一般管理口座の関連付け 関連付けとは 指定管理口座と一般管理口座との間でクレジット等の移転をできるよう二つの口座を関連付けること 指定管理口座と一般管理口座との間でクレジット等の移転を希望する者は 一般管理口座の開設を受けるほか 指定管理口座との関連付けを都に申請する必要がある 指定管理口座と一般管理口座の関連付け は 平成 25 年 1 月 1 日付改正前の規則では 特定一般管理口座の登録 と呼んでいた 指定管理口座 X A は関連付けていないため クレジット等のやりとりができない ( 口座名義人 :A) ( 口座名義人 :B) 超過削減量 C は指定管理口座 X の口座名義人 口座管理者ではないため X と関連付けできない A の一般管理口座 B の一般管理口座 C の一般管理口座 関連付けていない 関連付けている 超過削減量 オフセットクレシ ット 22

口座の役割 ( 削減量が余る場合 ) 指定管理口座 超過削減量の発行先口座となる 発行された超過削減量は 指定管理口座にある段階では 事業所の超過削減状況を表す記録 ( 数値 ) に過ぎない 対象事業所 指定管理口座 関連付け 1 超過削減を達成 100 tco 2 2 超過削減量を発行 一般管理口座 超過削減量を他の事業所へ移転する場合は 指定管理口座から一般管理口座へ移転する 超過削減量は 一般管理口座へ移転することにより 財産権性が認識され 取引の対象となる 一般管理口座 3 一般管理口座へ移転 一般管理口座への移転によって クレジットの見た目は変わらないが 性質が変わる 100 tco 2 4 他の一般管理口座へ移転できる 23

口座の役割 ( 削減量が足りない場合 ) 一般管理口座 オフセットクレジット等を取得する口座となる 取得したオフセットクレジット等は 一般管理口座にある段階では 事業所との関連がなく 口座名義人に帰属しているに過ぎない 対象事業所 指定管理口座 関連付け 一般管理口座 1 削減不足 100 tco 2 4 義務充当 3 指定管理口座へ移転 100 tco 2 2 オフセットクレシ ット等をいずれかから取得 指定管理口座 義務充当するときは 一般管理口座から指定管理口座へ移転する 指定管理口座へ移転することにより 財産権性が失われ 事業所の記録 ( 数値 ) となる 知事の管理口座義務充当口座 100 tco 2 義務充当は 指定管理口座からのみ行える 24

複数の義務者で 削減量が余る場合 指定管理口座 一般管理口座の役割 口座の役割は 基本的に義務者が一人の場合と変わらない 一般管理口座へ移転することにより 財産権性が認識されるとともに 削減義務者それぞれの所有分が決まって 取引の対象となる 対象事業所 指定管理口座 関連付け 一般管理口座 1 超過削減を達成 100 2 超過削減量 tco 2 を発行 A B C 20 50 30 tco 2 tco 2 tco 2 3A B Cへ配分 ( 移転 ) 口座管理者 指定管理口座については 複数の削減義務者が存在する場合 口座管理者を置くことができる ( 削減義務者の同意があれば 誰でも口座管理者になることができる ) 口座管理者は 削減義務者 ( 口座名義人 ) を代表して 1 指定管理口座の開設 2 超過削減量の発行 3 一般管理口座への移転 4 義務充当に関する都への申請手続を行うことができる 削減義務及び超過削減量の配分の割合については 都は関与せず 当事者間で決定 25

取引参加者と一般管理口座 取引へ参加する者は 一般管理口座を開設する必要がある 一般管理口座を開設できる者は 次の3つ 1 指定地球温暖化対策事業者 ( 法人 個人を問わない ) 2 法人 ( 外国法人で国内に事務所 営業所等を有しないものを除く ) 3 次のいずれかに該当する個人 口座管理者 オフセットクレジットの発行を受けることができる者 一般管理口座の口座名義人 ( 個人 ) について相続があった場合の相続人 口座開設数の上限 原則 : 指定地球温暖化対策事業者又は口座管理者は その者に係る事業所の数まで それ以外の取引参加者は一つまで 例外 : 分別管理する必要があるときなど その必要性に応じて認める 一般管理口座の更新と廃止の考え方 指定地球温暖化対策事業者及び口座管理者を除く取引参加者が開設した一般管理口座は 第一計画期間の整理期間の終了日 ( 平成 27 年度末 ) まで利用可能 その後 更新することで 以降の 5 年間は使用可能となる 更新手続を行わなかった場合においては その一般管理口座は廃止される 26

口座間の振替パターン パターン 一般管理口座 一般管理口座 指定管理口座 一般管理口座 一般管理口座 指定管理口座 移転の意味 一般的な排出量取引 クレジット等の所有者の記録が変更される 指定管理口座に記録された超過削減量について 義務者の間で所有者を決めるために移転する 事業所の義務を履行する ( 義務充当口座へ移転する ) ために まずその事業所の指定管理口座へ移転 一度指定管理口座に移転されたクレジット等は 一般管理口座へ戻すことはできない 指定管理口座 指定管理口座 この移転はできない 必ず一般管理口座を経由しなければならない 27

1-(4) 排出量取引の例 28

超過削減量の取引の例 対象事業所 1 1 超過削減を達成 2 削減不足 指定管理口座 100 tco 2 2 超過削減量を発行 100 tco 2 6 義務充当 関連付け 一般管理口座 A 100 tco 2 3 一般管理口座へ移転 関連付け B 100 tco 2 5 対象事業者 B が自らの一般管理口座から対象事業所 2 の指定管理口座へ超過削減量を移転 4 対象事業者 A と B の間で超過削減量を移転 ( 対象事業者 A と B の間の売買契約等の取り決めによる ) 29

オフセットクレジットの取引の例 対象外中小規模事業所 1 2 対象事業所 1 削減を達成指定管理口座 削減不足 50 tco 2 5 義務充当 取引参加者 一般管理口座 A 50 tco 2 オフセットクレシ ットの場合は 一般管理口座に直接発行される 2 オフセットクレシ ットを発行 関連付け 対象事業者 B 50 tco 2 4 対象事業者 B が自らの一般管理口座から対象事業所 2 の指定管理口座へオフセットクレシ ットを移転 3 取引参加者 A と対象事業者 B の間でオフセットクレシ ットを移転 30

複数の事業所の義務者の場合の例 対象事業者 A が対象事業所 1 2 3 の 3 つの事業所の義務者になっていて 事業所 1 は義務を超過達成 事業所 2 3 は削減不足の場合 対象事業所 1 2 1 超過削減を達成 削減不足 3 削減不足 指定管理口座 100 tco 2 2 超過削減量を発行 30 tco 2 70 tco 2 3 一般管理口座へ移転 対象事業者 一般管理口座 関連付け A 42 と 3 の指定管理口座へ移転 5 義務充当 100 tco 2 31

削減義務者が交代した場合の例 事業所の所有者が変更したときなど 削減義務者が交代することがあるが このときのオフセットクレジット等の帰属の取扱いは次のとおり 指定管理口座にあるオフセットクレジット等削減義務者が交代してもオフセットクレジット等が特に移転することはない その管理権は 新たな削減義務者 ( 新たな口座管理者 ) に引き継がれる 指定管理口座は 事業所の状況を示す数値に過ぎない 一般管理口座にあるオフセットクレジット等削減義務者が交代してもオフセットクレジット等が特に移転することはない 削減義務者であった者がオフセットクレジット等を所有し続ける 一般管理口座に移転された段階で 口座名義人の所有物になっている 32

2. 排出量取引に係る各種手続の流れ 33

手続の手順 ( 単独義務者の場合 ) 指定地球温暖化対策事業者は 取引をする しないにかかわらず 必ず 指定管理口座 を開設しなければならない 取引をする場合は 一般管理口座を開設する必要がある 指定管理口座と一般管理口座の開設は 同時に申請できる 指定管理口座と一般管理口座の関連付けも 口座開設と同時に申請できる 事業者 A ( 口座名義人 ) 1 指定管理口座 1 指定管理口座 排出量取引をしよう! 排出量取引はしない 排出量取引をしよう! 2 一般管理口座 3 指定管理口座との関連付け 1 指定管理口座 2 一般管理口座 3 指定管理口座との関連付け 同時に申請できる 34

手続の手順 ( 複数義務者の場合 1) 指定地球温暖化対策事業者が複数の場合は 指定管理口座の開設の前に 口座管理者を登録することができる 口座管理者を登録した後は 単独義務者の場合における手続の手順と同じ 口座管理者とは 口座管理者は 削減義務者 ( 口座名義人 ) に代わって 指定管理口座に係る申請 ( 超過削減量の発行 移転 義務充当の申請など ) を行うことができる 削減義務者の同意があれば 誰でも口座管理者になることができる 口座管理者の登録申請者は削減義務者で その全員の記名押印が必要 35

手続の手順 ( 複数義務者の場合 2) 事業者 A ( 口座名義人 ) 事業者 B ( 口座名義人 ) 事業者 C ( 口座名義人 ) 口座名義人の連名で申請 口座管理者を置かない場合 口座名義人の連名で申請 1 指定管理口座開設 事業者 A or B or C 口座管理者の登録 or 1 指定管理口座開設 2 一般管理口座開設 3 指定管理口座との関連付け 事業者 D 2 一般管理口座開設 3 指定管理口座との関連付け 区分所有ビルの場合における管理法人等 1 指定管理口座開設 口座管理者単独で申請可能 36

指定管理口座の開設 (1) 申請者 指定地球温暖化対策事業者 指定地球温暖化事業所ごとに指定管理口座を必ず開設する必要がある 一つの申請で複数の指定管理口座をまとめて開設することが可能 口座管理者を登録している場合は 口座管理者の方が申請することができる 指定地球温暖化対策事業者が複数の場合には 指定管理口座開設の前に 口座管理者を登録することができる 申請書類 指定管理口座開設申請書 その他 申請内容に応じて提出が必要な書類 37

指定管理口座の開設 (2) 添付書類 全員印鑑証明書 ( 発行後 6 か月以内のもの ) 個人のうち 印鑑証明書から氏名及び住所が確認できないもの 住民票 ( 発行後 6 か月以内のもの ) 排出量取引に係る申請又は届出が 2 回目以降で 既に印鑑証明書 ( 原本 ) を提出している場合は コピー (6 か月以内のもの ) でも可 ただし 印鑑証明書の内容 ( 印影 商号 本店所在地 代表者氏名等 ) について直近で提出したものから変更があった場合は 最新の内容を反映した印鑑証明書 ( 原本 ) を添付すること 38

指定管理口座の開設 (3) 申請期限 特定地球温暖化対策事業者 特定地球温暖化対策事業者に該当した最初の削減義務期間の終了日まで 該当しない指定地球温暖化対策事業者の方は申請期限はありませんが お早めの申請をお願いします 提出方法 窓口への持参又は郵送 窓口は事前予約制 申請書の提出後 口座開設手続きが完了したら 東京都から 指定管理口座開設通知書 及び口座簿利用者番号 ( ユーザ ID) を送付 複数の希望者がいる場合には 希望者ごとに別々の番号を送付 39

一般管理口座の開設 (1) 開設要件ア指定地球温暖化対策事業者 ( 法人 個人を問わない ) イ法人 ( 外国法人で国内に事務所 営業所等を有しないものを除く ) ウ次のいずれかに該当する個人 口座管理者 オフセットクレジットの発行を受けることができる者 一般管理口座の口座名義人 ( 個人 ) について相続があった場合の相続人 1 口座につき 1 口座名義人に限る 指定地球温暖化対策事業者又は口座管理者以外の者が口座を開設する際は 1 口座につき 13,400 円の手数料がかかる ただし 国 地方公共団体 中小企業者等 ( 第一計画期間に開設する場合のみ ) 生活保護受給者 特別区民税 市町村税非課税者は手数料が免除される 40

一般管理口座の開設 (2) 提出書類 一般管理口座開設申請書 ( 平成 25 年 1 月様式改正 ) 別紙 ( 代理人が申請する場合のみ提出 ) 添付書類 全員印鑑証明書 ( 発行後 6 か月以内のもの ) 個人のうち 印鑑証明書から氏名及び住所が確認できないもの 個人のうち オフセットクレジット発行事業者 個人のうち 相続人 住民票 ( 発行後 6 か月以内のもの ) オフセットクレジット認定通知書のコピー 被相続人の戸籍謄本など 排出量取引に係る申請又は届出が 2 回目以降で 既に印鑑証明書 ( 原本 ) を提出している場合は コピー (6 か月以内のもの ) でも可 ただし 印鑑証明書の内容 ( 印影 商号 本店所在地 代表者氏名等 ) について直近で提出したものから変更があった場合は 最新の内容を反映した印鑑証明書 ( 原本 ) を添付すること 41

一般管理口座の開設 (3) 一般管理口座開設申請書様式の変更 ( 平成 25 年 1 月 ) 一般管理口座開設申請書に必要事項を記入すれば 一般管理口座の開設と同時に指定管理口座との関連付け ( 特定一般管理口座の登録 ) を行うことができるようになりました 一般管理口座の開設と 指定管理口座との関連付けを同時に申請したい場合 一般管理口座開設申請書 の 関連付けを希望する指定管理口座等に係る情報 欄に必要事項を記入して提出 ( 一般管理口座と指定管理口座との関連付けについては 別途申請書の提出は不要 ) 1 既に一般管理口座を開設済みで 指定管理口座との関連付けを申請したい場合は 一般管理口座等関連付け申請書 を提出する 2 指定管理口座との関連付けを行うには 指定管理口座が既に開設しているか 指定管理口座の開設を同時に申請することが必要 42

一般管理口座の開設 (4) 申請期限 ありません 振替可能削減量の発行 取得又は移転を行うときまでに開設申請を行ってください 申請書の受理後 口座開設までに時間を要しますので 余裕を持って開設されることをお勧めします 提出方法 窓口への持参又は郵送 窓口は事前予約制 申請書の提出後 口座開設手続きが完了したら 東京都から 一般管理口座開設通知書 及び口座簿利用者番号 ( ログイン ID) を送付 手数料 (1 口座につき 13,400 円 ) の支払いが必要となる場合は 東京都から申請書の審査が終了した旨の連絡があり次第 東京都庁で納入通知書を受領し 庁舎内にある金融機関等で手数料を支払う必要がある 管理口座開設通知書は支払当日に手渡しで受け取ることとなる 43

オフセットクレジットの認定 オフセットクレジット認定までの流れ 事業者 オフセットクレジットの対象となる事業の実施等 排出削減実績 ( 認定可能削減量 ) の登録検証機関による検証 都への 削減量の認定申請 申請書 各種 算定ガイドライン 参照 各種 検証ガイドライン に基づき実施される 認定申請 認定通知 東京都 申請内容の確認 / 削減量の認定 排出量取引を行うためには 削減量口座簿 へ記録することが必要 一般管理口座の開設が必要 44

オフセットクレジットの発行 事業者 A 削減量口座簿への記録までの流れ 削減量の認定後 ( 認定と同時も可能 ) 都への申請 ( 発行申請 ) 振替可能削減量等発行等申請書 システムへログイン 参照 発行申請 削減量口座簿 事業者 A の一般管理口座 オフセットクレシ ット 東京都 審査 / オフセットクレシ ットの発行手続 システム 発行 ( 新たなシリアル番号を振り出して記録 ) 45

オフセットクレジットの移転 排出量取引で売却するまでの流れ 事業者 A 都への申請 ( 移転申請 ) 振替可能削減量振替申請書 移転は 移転元の口座名義人が申請する システムへログイン 移転実行 事業者 B システムへログイン 参照 参照 移転申請 削減量口座簿 事業者 A の一般管理口座 オフセットクレシ ット 事業者 B の一般管理口座 オフセットクレシ ット システム 東京都 審査 / オフセットクレシ ットの移転手続 移転実行 移転 ( 移転するクレジットのシリアル番号を移転元で減少 移転先で増加 ) 一般管理口座間の移転は 申請者がシステムで 移転実行 して完了 46

オフセットクレジットの移転 ( 埼玉県から東京都へ ) 譲渡者 A 社は埼玉県へ振替申請をし 移転記録通知を受ける 埼玉県内事業所 A 社売主 1 申請 2 移通転知記書録 3 移転記録通知書 都内事業所 B 社買主 4 申請 取得者 B 社は A 社の移転記録通知書を添付して東京都へ振替申請を行う 埼玉県 東京都 埼玉県口座簿 5 クレジット移転 東京都口座簿 47

超過削減量の発行 事業所 Z 削減量口座簿への記録までの流れ 事業所 Z の前年度排出量の確定 ( 計画書の提出 ) 都への申請 ( 発行申請 ) 振替可能削減量等発行等申請書 システムへログイン 参照 ログイン ID を持っている全ての口座名義人が参照可能 発行申請 ( 口座管理者単独又は口座名義人の連名 ) 削減量口座簿 事業所 Z の指定管理口座 超過削減量 東京都 審査 / 超過削減量の発行手続 システム 発行 ( 新たなシリアル番号を振り出して記録 ) 48

その他ガス削減量の発行 基本的な流れは オフセットクレジットの発行と変わらない 事業所 Z 削減量口座簿への記録までの流れ 削減量の認定後 ( 認定と同時も可能 ) 都への申請 ( 発行申請 ) 振替可能削減量等発行等申請書 システムへログイン 発行申請 ( 口座管理者単独又は口座名義人の連名 ) 参照 削減量口座簿 事業所 Z の指定管理口座 その他ガス削減量 システム 東京都 審査 / その他ガス削減量の発行手続 発行 ( 新たなシリアル番号を振り出して記録 ) 49

クレジット等の義務充当 義務充当の流れ 都への申請義務充当申請書 削減量が削減義務量以上の時は この手続は不要 システムへログイン参照 事業所 Z 義務充当申請 ( 口座管理者単独又は口座名義人の連名 ) 削減量口座簿 義務充当口座計算して反映 事業所 Z の指定管理口座 義務履行状況 システム 東京都 審査 / 義務充当手続 へ義の務記充録当口座 削減義務が履行された場合 都からの通知は特にない 50

個別証明事項 口座名義人からの申請に基づき 口座名義人に対して証明書を発行する事項 その口座におけるオフセットクレジット等の保有量 その口座におけるオフセットクレジット等の移転履歴 ( 移転日 移転量等 ) これらの情報については 一般には公開しないが 排出量取引の当事者同士の間では必要となることがあるため 口座名義人本人に対してのみ発行する 口座名義人は 必要に応じて 取引相手等に対して証明書を提示することができる 手数料 1 通につき 400 円 次に該当する者は 手数料が免除される 国又は地方公共団体 生活保護受給者 特別区民税 市町村税非課税者 所得税非課税者 51

各種手続に係る 印鑑証明書の添付について ( 改正 ) 排出量取引に係る申請の印鑑証明書の添付について 取扱いを変更しました < 印鑑証明書の添付 > 申請の種類改正前改正後 指定管理口座開設申請書一般管理口座開設申請書必要 1.2 必要 1.2 上記を除く排出量取引に係る申請 ( 発行 振替 義務充当申請など ) 必要 1.2 不要 2 1 既に別の口座を開設しているなど排出量取引に係る申請又は届出が 2 回目以降で 既に印鑑証明書 ( 原本 ) を提出している場合は コピー (6 か月以内のもの ) でも可 2 ただし 印鑑証明書の内容 ( 印影 商号 本店所在地 代表者氏名等 ) について直近で提出したものから変更があった場合は 最新の内容を反映した印鑑証明書 ( 原本 ) を添付すること 52

申請様式等の掲載 各申請様式については 東京都環境局 HP からダウンロードできます 掲載場所の画面イメージ 必要書類及び手続の詳細についても掲載しておりますのでご確認ください < 提出書類 > http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/large_ scale/cap_and_trade/documents/index.html 53

3. 総量削減義務と排出量取引システム 54

総量削減義務と排出量取引システムとは クレジット等の量や取引履歴などの情報を記録し 管理する電子システム インターネットを通じて Webブラウザ上で操作できる 口座開設者は 自らの事業所の義務履行状況のほか 自分が開設した口座に記録されているクレジット等の量や取引履歴などを参照できる 銀行口座のようなイメージ < 取引履歴 > < 会社 > 10/1 超過削減量発行 100t 10/3 都外クレシ ット移転 50t < 義務履行状況 > < ビル> 基準排出量 :3,500t 2010 年度排出量 :3,000t < クレジット等の保有量 > < 会社 > 都内中小クレシ ット :100t 超過削減量 :200t 55

総量削減義務と排出量取引システムの概要イメージ 総量削減義務と排出量取引システム 情報公開用ホームページ 東京都 情報登録 排出量管理 情報公開 各種申請 計画書の提出 口座開設 クレジット発行移転等 対象事業者 取引参加希望者 情報登録 削減量口座簿 指定管理口座 一般管理口座 知事の管理口座 ( 義務充当口座等 ) 見積支援機能 義務履行状況等の参照 クレジット等の保有量及び取引履歴等の参照 クレジット等の保有量及び取引履歴等の参照 クレジットの移転実行 見積支援機能の利用 指定管理口座開設済対象事業者 一般管理口座開設者 56

システムで何ができるか 指定管理口座 一般管理口座を開設すると 次のことができる 1 1 自分が開設した口座のみ < 指定管理口座 > < 指定 一般共通 > < 一般管理口座 > 基準排出量 削減義務率などの参照 毎年度の温室効果ガス排出状況の参照 義務履行状況の参照 クレジット等の保有量の参照 クレジット等の取引履歴の参照 口座開設者情報の参照 移転の実行 見積支援機能の利用 口座開設手数料 : 指定管理口座は無料 一般管理口座は 1 口座 13,400 円 2 システム利用料 : 無料 2 指定地球温暖化対策事業者 口座管理者などは無料 57

システムではできないこと 次の機能はシステムにはないため システムを利用せずに行う < オンライン申請の機能 > 口座の開設やクレジット等の発行などの申請は 紙の申請書を作成し東京都に提出する オンラインでの申請はできない < 決済機能 > システムに記録するのはクレジットに関する情報のみであり 金銭の受け渡しに関する記録はできない 58

システムのイメージ トップページ ログイン画面 口座開設申請書を提出後 口座が開設されると 東京都からユーザ ID とパスワードを記載した通知書が送付される 59

指定管理口座の開設者が利用できる機能 (1) 指定管理口座の概要 (2) 指定管理口座 ( メニュー画面 ) (3) 指定管理口座 (1 口座情報照会 ) (4) 指定管理口座 (2 義務履行状況照会 ) (5) 指定管理口座 (3 残高照会 ) (6) 指定管理口座 (4 取引履歴照会 -1) (7) 指定管理口座 (4 取引履歴照会 -2) 60

(1) 指定管理口座の概要 < 開設単位は?> 指定地球温暖化対策事業所ごとに 1 つ開設 ( 開設は必須 ) 開設申請が必要 指定地球温暖化対策事業所 指定管理口座 < 何ができるか?> 自らの事業所の指定管理口座に関する次の情報を参照できる 口座名義人 口座管理者など自らの事業所に関する基本情報 年度排出量 義務充当量といった義務履行状況に関する情報 口座に記録されているクレジット等の種類や量 取引履歴など 61

(2) 指定管理口座 ( メニュー画面 ) ログイン後のメニュー画面 1 口座情報照会 口座に関する基本情報 2 義務履行状況照会 1 排出量 義務充当などの状況 3 4 2 3 残高照会 口座に記録されているクレジット等の情報 4 取引履歴照会 発行 移転 義務充当などの履歴 62

(3) 指定管理口座 (1 口座情報照会 ) 口座情報詳細画面 < 指定管理口座の基本情報 > 拡大 < 指定地球温暖化対策事業所の基本情報 > 63

(4) 指定管理口座 (2 義務履行状況照会 ) 基準排出量 削減義務率など義務量に係る情報 各年度の排出量 義務充当量など義務履行に係る実績の情報 前年度排出量を維持したときに最終的に義務に不足するかどうかの情報 64

(5) 指定管理口座 (3 残高照会 ) 残高照会画面 拡大 指定管理口座に記録されているクレジット等の情報を参照できる 130-101~130-130 超過削減量 ( ) 0021 30 2010 第一 第二 可 130-2001~ 130-3500 その他カ ス削減量 ( ) 0021 1,500 2010 第一 第二 不可 130-3501~ 130-5000 都内中小クレシ ット ( ) 02000011 1,500 2011 第一 第二 不可 130-10001~ 130-11500 再エネクレシ ット ( その他削減量 ) ( 太陽光 ) 04000021 1,500 2011 第一 第二 不可 65

クレジットシリアル番号 超過削減量 オフセットクレジットには 1tCO2 ごとに シリアル番号が付けられる シリアル番号は 地域コード 3 桁と 1 から始まる連番によって構成される 例 :130-1234 ( 130 が地域コード ) シリアル番号を基に いつ どのクレジット等が 誰から誰に移転されたか ( 誰に発行されたか ) 等の移転履歴も記録される 66

(6) 指定管理口座 (4 取引履歴照会 -1) 検索条件入力画面 検索結果表示画面 検索実行 自らの事業所に関係のある取引の情報を参照できる 完了 詳細ボタンを押すと取引内容の詳細を参照できる 67

(7) 指定管理口座 (4 取引履歴照会 -2) 取引履歴詳細画面 取引を行ったクレジット等の種類 量などを参照できる 拡大 検索実行 68

一般管理口座の開設者が利用できる機能 (1) 一般管理口座の概要 (2) 一般管理口座 ( メニュー画面 ) (3) 一般管理口座 (1 口座情報照会 ) (4) 一般管理口座 (2 残高照会 ) (5) 一般管理口座 (3 取引履歴照会 -1) (6) 一般管理口座 (3 取引履歴照会 -2) (7) 一般管理口座 ( 移転実行について ) (8) 一般管理口座 (3 移転実行 ) (9) 見積支援機能について (10) 4 見積受付情報登録 変更 (11) 5 見積受付登録事業者照会 69

(1) 一般管理口座の概要 < 開設単位は?> 法人又は個人ごとに 1 つ開設 ( 開設は任意 ) 法人 個人 一般管理口座 一般管理口座 < 何ができるか?> 自らの一般管理口座に関する次の情報を参照できる 口座名義人 連絡先など自らの一般管理口座に関する基本情報 口座に記録されているクレジット等の種類や量 取引履歴など システムに登録されている見積受付登録事業者 70

(2) 一般管理口座 ( メニュー画面 ) ログイン後のメニュー画面 1 口座情報照会 口座に関する基本情報 2 残高照会 口座に記録されているクレジット等の情報 2 1 3 3 取引履歴照会 移転実行 発行 移転 義務充当などの履歴 4 見積受付情報登録 変更 見積受付を希望する事業者の登録 4 5 5 見積受付登録事業者照会 見積受付を希望する事業者の検索 71

(3) 一般管理口座 (1 口座情報照会 ) 口座情報詳細画面 < 一般管理口座の基本情報 > 拡大 < 口座名義人の情報 > 72

(4) 一般管理口座 (2 残高照会 ) 残高照会画面 拡大 一般管理口座に記録されているクレジット等の情報を参照できる 130-101~130-130 超過削減量 ( ) ( ) 0021 30 2010 第一 第二 130-2001~ 130-3500 その他カ ス削減量 ( ) 0021 1,500 2010 第一 第二 130-3501~ 130-5000 都内中小クレシ ット ( ( ) 02000011 1,500 2011 第一 第二 130-10001~ 130-11500 再エネクレシ ット ( その他削減量 )( 太陽光 ) 04000021 1,500 2011 第一 第二 73

(5) 一般管理口座 (3 取引履歴照会 -1) 検索条件入力画面 検索結果表示画面 検索実行 自らの一般管理口座に関係のある取引の情報を参照できる 完了 詳細ボタンを押すと取引内容の詳細を参照できる 74

(6) 一般管理口座 (3 取引履歴照会 -2) 取引履歴詳細画面 拡大 75

(7) 一般管理口座 ( 移転実行について ) < 移転実行 とは > 一般管理口座から一般管理口座へのクレジット等の移転は 都への移転申請後 都がシステムに入力した時点ではまだ完了しない 移転申請者がシステムから 移転実行 という操作を行う必要がある クレジット等を任意のタイミングで移転したい という事業者のニーズに応えた機能 指定管理口座から一般管理口座への移転 移転申請 都 移転入力 移転完了 一般管理口座から一般管理口座への移転 移転移転入力申請都事業者 移転実行 移転完了 76

(8) 一般管理口座 (3 移転実行 ) 取引履歴詳細画面 取引履歴詳細 画面から 移転実行 ボタンを押すと移転が完了する 移転完了画面 移転実行 77

(9) 見積支援機能について < 見積支援機能 とは > クレジット等の購入 販売を希望し 他の事業者から見積依頼の受付を希望する事業者は 見積受付情報を登録できる クレジット等の購入 販売価格の見積を取りたい事業者は 見積依頼先となる事業者を探すことができる クレジット等を購入 / 販売する相手先を探すのが難しい という事業者の声に応えた機能 一般管理口座を開設している者であれば誰でも登録 参照が可能 ( 指定管理口座のみ開設している者は利用できない ) 78

(10) 見積受付情報登録 変更 見積受付情報登録 変更画面 この画面で登録した情報がシステム上に公開される 79

(11) 見積受付登録事業者照会 検索条件入力画面 検索結果表示画面 検索実行 見積依頼先となる事業者を検索できる 80

口座情報一覧について < 口座情報一覧 とは > 指定管理口座 一般管理口座の口座名義人や連絡先に関する情報を一覧化したもの 原則として 全ての管理口座についてこれらの情報を公表する 排出量取引の透明性を高めることが目的 個人の口座名義人情報については 公表を希望する者のみ公表する 連絡先は 法人 / 個人にかかわらず公表を希望する者のみ公表する 81

口座情報一覧 ( 指定管理口座 ) < 指定管理口座情報一覧 (PDF) イメージ > 口座番号事業所の名称 所在地 口座名義人全員の氏名 住所 口座管理者の氏名 住所 連絡先 82

口座情報一覧 ( 一般管理口座 ) < 一般管理口座情報一覧 (PDF) イメージ > 口座番号 口座名義人の氏名 住所 連絡先 連絡先の公表を希望しない場合は 非公表 と記載 83

4 その他 84

関係資料 排出量取引制度に関する情報を 東京都環境局 HP に掲載しています 排出量取引事例集 掲載場所の画面イメージ 総量削減義務と排出量取引制度における排出量取引運用ガイドライン ( 用語定義集を収録 ) 振替可能削減量売買契約書雛形 総量削減義務と排出量取引制度の会計処理に関する基本的考え方 排出量取引の会計処理及び税務処理について < 排出量取引 > http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/large_ scale/cap_and_trade/trade.html 85

申請様式等の掲載 各申請様式については 東京都環境局 HP からダウンロードできます 掲載場所の画面イメージ 必要書類及び手続の詳細についても掲載しておりますのでご確認ください < 提出書類 > http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/large_ scale/cap_and_trade/documents/index.html#tori hiki 86

排出量取引に関する情報公開について 掲載場所の画面イメージ クレジットの発行量や取引量など 排出量取引に関する情報を東京都環境局 HP で公表しています < 制度実績の公表 > http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/large_scale/ cap_and_trade/data.html#torihiki に 排出量取引の実績等の情報 として PDF ファイルを掲載 87

相談窓口について 総量削減義務と排出量取引制度相談窓口 では 排出量取引に関する相談についてもお受けしています 口座の開設 取引に関する申請手続 クレジットの取引方法 会計税務の取扱い その他排出量取引に関すること お気軽に御相談ください < 総量削減義務と排出量取引制度相談窓口 > 163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目 8 番 1 号東京都庁第二本庁舎 9 階中央 TEL :03-5388-3438 FAX :03-5388-1380 Email :ondanka31@kankyo.metro.tokyo.jp 88

Tokyo Climate Change Strategy 首都東京の企業と行政 NGO 都民が連携して取組む先駆的な温暖化対策 東京都環境局 HP http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/ 89