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平成 29 年度経済産業省クールジャパン関連予算要求状況 コンテンツグローバル需要創出基盤整備事業 ( 平成 28 年度補正 60.0 億円 ) コンテンツの海外展開を通じた日本の魅力発信のため コンテンツの字幕 吹き替え等の現地化や国際見本市への出展等のプロモーション費用の補助の総合的支援を実施

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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中小企業海外展開支援大綱の改正について

資料 1-4 放送コンテンツの海外展開 平成 2 6 年 8 月総務省情報流通行政局

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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クールジャパン機構による出資 平成 30 年度予算概算要求額 ( 産業投資 ):250 億円 (210 億円 ) 我がの生活文化の特色を生かした魅力ある商品やサービス ( クールジャパン商材 ) の海外における需要の開拓等の事業に対し 財投特会等を活用したリスクマネー供給等の支援を実施 平成 25

( 別紙 1) 事業計画書 1. 申請者の概要 1 伝統的工芸品の品目名例 : 織 焼 ( 複数の場合は全て記載 ) 2 都 道 府 県 上記品目の指定地域 3 申 請 者 名例 : 組合 株式会社 4 代表者の役職 氏名 5 担当者の役職 氏名 6 住 所 7 電 話 番 号 8 ファックス番号

公益目的支出計画実施報告書 29 年度 (2017/4/1 から 2018/3/31 まで ) の概要 1. 公益目的財産額 10,097,432 円 2. 当該事業年度の公益目的収支差額 ((1)+(2) (3)) 10,213,503 円 (1) 前事業年度末日の公益目的収支差額 7,130,4


目 次 1. 伝統的工芸品 とは? ( 定義 ) 2 2. 伝統的工芸品産業の振興に関する法律( 伝産法 ) とは? 3 3. 伝統的工芸品産業の現状 4 4. 伝統的工芸品産業が直面する課題 8 5. 伝産法に基づく支援のスキーム 中小企業庁の施策の活用 クールジャパン戦略

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

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数値目標 KPI 山口ゆめ花博の山口きらら博記念公園県外からの入場者数の年間利用者数 年月 申請時 - 57 万人 平成 28 年 12 月 初年度 - 57 万人 平成 30 年 3 月 2 年目 6 万人 87 万人 平成 31 年 3 月 3 年目 - 67 万人 平成 32 年 3 月 対象

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

Fw: 東北活動紹介 Fw: 東北 の活動は Facebook ページで発信しています Facebook 内で Fw 東北 フォワード東北 を検索

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 チャリ旅!~ 栃木県北サイクルツーリズム事業 ~ 2 地域再生計画の作成主体の名称大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町 3 地域再生計画の区域大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課

月報私学2013年10月号

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興


渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

平成 29 年度 事業計画書

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平成 31 年度 事業計画書

4-(1)-ウ①

平成 26 年度若年技能者人材育成支援等事業推進計画書 I 事業の目的 内容 1 目的 若者のものづくり離れ 技能離れが見られる中 若者が進んで技能者を目指す環境 整備を図るため ものづくりマイスター制度 を活用し 技能競技大会の競技課題 等を活用しながら 広く若年技能者への実技指導を行い 効果的な

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している 現在は 3 地域社会サポート と 4 起業サポート の活動がメインとなっている 5 つのサポート事業の全体像 (2011~2012 年時点 ) 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント コミュニティの再生と産業 雇用の創出の拠点となる複合施設を整備東日本大

2 アニメ ファッション 食 地域産品 伝統文化 匠の技術など海外で人気の高いクール ジャパンの魅力と底力を産業化し 海外市場開拓及び海外顧客の訪日を促進するため ターゲット国と分野を決め 業種を超えたチームづくり 市場開拓 成果の検証 他事業への応用 実際の事業展開 という企業や若手人材の一貫した

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

Ⅱ. 日本遺産 事業の方向性日本遺産事業の設計に先立ち 既に文化財を活用した地域振興を行っている地方自治体の先行事例 10 件について実態調査を行った その際得られた課題を踏まえ 文化財を活用 発信して地域の活性化につなげていくために 以下のような方向性が有効と考えられる (1) 地域に点在する文化

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平成 28 年度 事業計画書

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

待される 交流人口の拡大 に向けた観光地域づくりの推進に取り組むこととしている また みやぎ第 3 期みやぎ観光戦略プラン では みやぎの観光が抱える課題に対応する取組の柱として 沿岸部の観光資源の再生と積極的な誘客 観光消費効果の高い県外等からの誘客強化 観光資源の魅力の向上と観光客受入態勢の整備

JAPAN BRAND 5

資料 1 インバウンド起点のクールジャパン政策研究会 ( 第 1 回 ) 平成 31 年 2 月 経済産業省商務 サービスグループ クールジャパン政策課

(資料4)アシックスジャパン株式会社発表資料

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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東日本大震災からの復旧・復興~人づくりから始まる創造的復興~ 2

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

み状 (3) お取引先への専門家派遣必要に応じて お取引先へ税理士や中小企業診断士などの専門家を直接派遣する 外部専門家派遣制度 を活用し 経営支援機能の強化を図っています 19 況中小企業の経営の改善及び活性化のための取組み状況 中小企業の経営の改善及び活性化のための取組 3. 中小企業の経営支援

平成○○年○○月○○日

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平成29年度版 クールジャパン戦略推進特命委員会提言

4-3 地域再生計画の目標本事業により 視察ルートの開発 提供や視察案内等を通じて 新しいひとの流れづくり ( 交流人口の拡大 ) と併せ 地域のしごとづくり ( 雇用の創出 ) を実現する なお 本事業の実施にあたっては 本市 石巻市の連携の下 観光施設や交通事業者に加えて 宿泊施設や飲食業等のサ

東京都知事と 東商会頭・副会頭との 懇談会

6光産業振興に向けた現状と課題 ( 東京の魅力の発信と多様な旅行者誘致の展開 ) 東京の旅行地としての魅力を効果の高い手法で海外に発信し その浸透を図ることが重要となっている そのため 国や地域ごとに旅行者の特性に応じた東京の魅力のPRと多様な形での旅行者誘致活動 ( プロモーション ) を進めるこ

特集 東南アジア進出企業の人財育成 経営現地化および労務管理 前編 図表1 東南アジアの日系企業を取り巻く環境 出所 JOI作成 図表2 グローバル経営を進展させるための本社側視点 による主要経営課題 用した理由 として 現地従業員のモラールアップ になる 優秀な現地社員を採用できる というのは 現

附帯調査

デザイン標準の基本方針

アジェンダ (1) 実践的 IT 人材育成の取り組み背景について (2) 当取り組みにおける 実践的 地域活性化に向けた産学連携プログラムについて 育成スケジュール カリキュラム概要 カリキュラム詳細 (3) H23 H24 年度カリキュラム成果紹介 郡山駅前活性化に資する活動について 特定業種に向

2. 開催内容開催期間 : 平成 29 年 8 月 21 日 ( 月曜日 )~9 月 15 日 ( 金曜日 ) 開催場所 :( 出張面接審査 ) 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 ( イベント開催場所 ) 仙台市 盛岡市主催 : 特許庁 東北経済産業局共催 :( 独 ) 工業所有権情報

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し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

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( 第 1 号様式 第 9 関係 ) 受付整理番号 平成 26 年度長期 東京芸術文化創造発信助成助成金交付申請書 公益財団法人東京都歴史文化財団理事長日枝久殿 1 2 申請団体名 : 団体 ( 事務所 ) 所在地 : ***-**** 東京都 区 **-**-** ビル *** 号室 代表者役職

まず ひと の暮らしを豊かにするために ものづくりとサービス デザインを組み合わせて新たな製品やサービスを創出するなど 地域の産業集積の強みを活かした中小企業によるイノベーションを促進することである また 環境 エネルギー 健康 医療 福祉 航空宇宙 ロボット等の分野において 異業種連携や新事業展開

(3) 認証の要件 ガイドラインに定める必須の認証要件 (1) 日本文化の魅力を発信する事業 活動であること (2) 成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシー創出のため 以下のいずれかの要素を付加した事業 活動であること ア障害者にとってのバリアを取り除く取組イ外国人にとっての言語の壁を取り除く取

起業家を総合的に支援する 起業支援センターながおか と連携することで 高い事業 効果を実現するものである 数値目標 未来の起業家応援事業若者提案プロジェクト事業支援事業年月 KPI 支援による年間起業 起業に結びついた若者 10~39 歳の転出超過 創業件数 プロジェクト数 の抑制 申請時 0 件

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

11 歴史文化基本構想 の策定や 歴史的風致維持向上計画 の作成 認定に向けた計画の見込等 本事業で取り上げる文化遺産は多数の自治体に渡っており 関係する自治体における歴史文化基本構想の検討を促し これを支援する 12 担当局 地方公共団体担当局課 大阪府教育庁文化財保護課

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

目 I. アクション & レガシープラン 2016 の策定について 1 次 1. 全体概要 2. プランの構成及び策定に向けた重要な視点 年に向けたスケジュール II. 東京 2020 参画プログラム ( 仮称 ) について 1. 東京 2020 参画プログラム ( 仮称 ) とは

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平成29年度事業計画 _1 (2)

教育広報 のへじの教育 第3号.pdf

目次 第 1 章計画の基本方針 1 1 策定の趣旨 1 2 東京 2020 大会ビジョンの共有 1 3 基本コンセプト 2 4 基本目標 ( 創出するレガシー ) 2 5 計画の期間 2 第 2 章アクション 3 1 共通の取り組み 3 2 基本目標スポーツ振興 4 3 基本目標観光振興 5 4 基

システムの開発は 国内において 今後の普及拡大を視野に入れた安全性の検証等に係る研究開発が進められている 一方 海外展開については 海外の事業環境等は我が国と異なる場合が多く 相手国のユーザーニーズ 介護 医療事情 法令 規制等に合致したきめ細かい開発や保守 運用までも含めた一体的なサービスの提供が

今年で記念すべき第 10 回目の開催を迎えた 地方銀行フードセレクション では 新企画として アトリウムを使用しての 新商品展示コーナー や 昨年よりも拡充して開催された 事前エントリー制個別商談会 等を実施し 出展社 バイヤーから嬉しいお声を多数いただくことができました 日本はそれぞれの地方が持つ

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

1 公益的使命を有する理由

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

東日本大震災発生後 1 年間における仙台市産業振興事業団の企業支援活動 平成 28 年 4 月 18 日 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災直後から 1 年間にわたり行ってきた弊財団の活動概要です 詳細は別添の復興支援活動記録をご覧くださいませ ご不明な点がありましたら また平成

流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

東京センチュリー株式会社統合レポート2018

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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平成23年9月29日WG後修正

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コラムクールジャパンの推進 クールジャパンの推進は 2010 年 6 月に閣議決定された 新成長戦略 2010 や 産業構造ビジョン 2010 において重要な戦略の一分野に位置付けられ 2011 年 12 月に閣議決定された 日本再生の基本戦略 においても 更なる成長力強化のための取組の一つとして クールジャパンの推進 が明示されている 経済産業省ではクールジャパン戦略推進のため ビジネスの第一線で活躍する有識者や各省の政務三役により構成された クール ジャパン官民有識者会議 を開催し 2011 年 5 月にまとめられた同会議の提言に基づき 今後我が国が戦略的に獲得すべき重点分野及びマーケットを策定し 重点市場獲得のため 13 事業を クール ジャパン戦略推進事業 として実施してきた 例えば シンガポールで行っているファッション分野の取組では 我が国のアパレル中小企業のシンガポール進出に先立ち セレクトショップを中心とした15ブランドを 原宿ストリート スタイル という名前で一つのブランドにまとめ 事業を展開 2011 年 10 月から3ヶ月間 アンテナショップを運営すると共に 現地のモデルに 原宿ストリート スタイル ブランドの洋服を用いた ファッションショーを実施し 日本ファッションの現地での注目度は非常に高く 報道陣 観衆併せ約 1,000 名もの来場があった また 地域産品分野においては これらを世界に誇るクラフトマンシップとして新たな成長産業とし 地域の活性化を図る目的で 日本の工芸 文化を通じた海外での新たな日本ブランド構築 を目指した事業を米国及びフランスにおいて展開 日本全国から公募を行い 集まった約 1,300 点の製品から本プロジェクトに参画する一流アーティスト 文化人の目利き キュレーションによって約 150 点を選出し 2012 年 2 月にニューヨーク 3 月にパリでテストマーケティングを実施した クールジャパン戦略 とは国のブランディングをしっかり行い 日本の文化力と中小企業の底力を活かし これらの一つ一つの潜在的な力を発掘し ジャパン という大きなブランドとして海外に売り込むと共に それに基づきアジア等から観光客を呼び込むことで 新たな成長産業を造り 雇用の獲得に繋げていく戦略である これからの日本が稼いでいくための道として 外需の取込と共に国内産業の発展 創出を同時に達成させていくために 各業界や各省庁とも連携を行いながら 今後もより一層クールジャパン戦略を推進していく 写真 : シンガポールで行った 原宿ストリート スタイル ファッションショーの様子 写真 : フランスで行った Future Tradition WAO 展示会の様子 72

73 コラム 伝統的工芸品産業 伝統的工芸品産業は 地域に密着した生活用品を振興し 伝統的な技術 技法や文化を現代に伝える貴重 な産業である しかし 近年 需要の低迷 後継者の不足等を背景に 生産額は 1980 年代前半のピーク時 に比べると約 4 分の 1 に減少している また 生活スタイルの変化により伝統的工芸品を使う場面も少なくな ってきている 政府は 産地が行う需要開拓事業や後継者育成事業等の支援を通じ 伝統の技術 技法を将来に継承する ための環境整備を推進している また 現代の生活様式 消費者のニーズに対応した製品を生み出し 新た な生活スタイルを提案することで 日本の魅力 感性の再発見 再評価を促すとともに それを世界へと発 信することで さらに伝統的工芸品の新たな可能性を広げる取組の強化を進め 伝統的工芸品産業をグロー バル市場において発展させる取組も支援している 1 各産地における取組 伝統的工芸品産業の振興に関する法律の規定により経済産業大臣の認定を受けた各々の事業計画に基づき 産地の組合等が実施する 商品開発 展示会等の需要開拓事業 後継者育成事業等の費用の一部を国が補助 している また 各産地において 他の産地との連携 デザイナーとのコラボレーション 新たな用途の開 発など 様々な取組も行われている 写真 : 京鹿の子絞り ( 伝統的技術 技法を活かし 洋装でも使用できる 絞りショール を開発した事例 ) 写真 : 山中漆器のティーキャニスター

② 一財 伝統的工芸品産業振興協会が実施する振興事業 伝産法の規定に基づき 一財 伝統的工芸品産業振興協会が実施する人材育成 産地指導 普及促進 需要開拓等の各事業を国が支援している その中の一つである伝統的工芸品活用フォーラム事業では 新商品の開発を目的として デザイナーやプ ロデューサーと産地事業者のマッチング会 商品開発のための研究会等を実施 また 自治体と連携して毎年11月の伝統的工芸品月間の中心の催事として 伝統的工芸品月間国民会議 全国大会を開催 復興の一環として福島県会津若松市において伝統的工芸品の製作体験 展示 販売など様々 なイベントを開催し 多くの来場者が訪れた 2011年10月27日 10月30日 2012年2月には 伝統的工芸品展 WAZA2012 を開催 福島県浪江町の大堀相馬焼 宮城県雄勝町 の雄勝硯などの被災した産地も参画し 大消費地の東京に伝統的工芸品産業の魅力と底力を発信する機会と なった さらに 被災地域のものづくり支援の一つとして 震災から1年後の2012年3月に 元気です 日本の 伝統的工芸品 東日本大震災復興応援展 を都内百貨店で開催し 被災地を中心とした伝統的工芸品の展示 実演を行った 写真 全国大会関連イベントの様子① 復興支援コーナー 福島県会津若松市 写真 全国大会関連イベントの様子② ふれあい広場 福島県会津若松市 写真 WAZA2012の様子 写真 WAZA2012の枝野大臣視察の様子 大堀相馬焼のブース ③海外販路開拓支援 2011年1月には 海外販路開拓に向けて 外務省が主催する地域の魅力発見セミナーにおいて 在京大 使館向けに伝統的工芸品をアピールした 在日大使館関係者 約60カ国 約75名が出席 またクールジャパン戦略により 伝統的工芸品を含む地域産品を海外に展開する取組がなされている 一例として 2011年伝統的工芸品全国大会の開催時には 福島県会津若松市において クール ジャパ ン in会津として 新しい感覚の工芸品の展示とシンポジウムの開催により 国内のみならず海外にむけて の発信につなげることとなった 74