J-STAGE 新しい画面インタフェース ( 評価版 ) の取り組み 平成 27 年 10 月 知識基盤情報部
はじめに J-STAGE は平成 11 年 10 月に運用を開始し 17 年目を迎えました 平成 24 年度に J-STAGE3 へバージョンアップを行い 電子ジャーナルプラットフォームとして一通りの機能 (XML 形式への対応 論文の早期公開 電子付録 引用 被引用文献リンク 投稿審査 ( オプション ) 剽窃検知 ( オプション ) アクセス認証 記事の一部売り (PPV) 等 ) を提供しております しかしながら 利用者様より 表示の英語が分かりづらい 他のサイトに比べ直感的に操作しにくい 画面や機能が複雑でどう使っていいか分からない といった主に画面インタフェースに関するご意見を多くいただいております そこで 更なるサービス改善へ向け 海外プラットフォームのスタンダードを取り入れた画面インタフェース開発に着手しました まずは平成 28 年度に 評価版 の公開を予定しております 評価版では 英文誌 3 誌 * を登載誌とし 現行 J-STAGE とは別に公開します 公開後 学協会様からのご意見を収集して改善を検討し 平成 29 年度以降に 評価版を元に刷新した画面インタフェースを J-STAGE 登載全誌へ適用を予定しています 以降も順次機能強化を実施し 国際発信力の強化 日本のジャーナルの国際的なプレゼンスの向上を支援してまいります * 評価版の構築にあたり J-STAGE で登載数の多いライフサイエンス分野 工学分野より 日本薬学会様と日本機械学会様にご協力をいただいております 2
新しい画面インタフェース ( 評価版 ) の概要 日本発のジャーナルの国際発信力強化へ向け公開画面の改善を実施し英文誌 3 誌 * を対象とし 評価版 として一部機能を試行的に公開予定 ( 平成 28 年度 ) * 日本薬学会様 : Biological and Pharmaceutical Bulletin Chemical and Pharmaceutical Bulletin 日本機械学会様 : Mechanical Engineering Letters 1 見やすく 使いやすいジャーナルサイトへ 海外プラットフォームのスタンダードを意識した画面へ モバイル端末 ( スマートフォンなど ) 表示に対応します 全文 HTML ページでの閲覧性 操作性を向上させます 2 関連する学術情報を紹介 外部サービスからの検索結果などで表示される 書誌ページ に関連する他の文献等の情報を追加します ジャーナル内の他の論文の閲覧を促進し 論文の閲覧数向上へつなげます ( アクセス数の多い論文 閲覧している論文に関連する論文 研究者の特許情報等 ) 3 学協会自らが独自の工夫で ジャーナルをアピール 注目論文や学協会からのお知らせ 編集長メッセージの掲載などを簡単に行える管理者機能を提供します 3
新しい画面インタフェースの基本方針 1 グローバルなジャーナルプラットフォームデザイン各国特有の文化にとらわれない使いやすいサイトを目指す 海外ジャーナルプラットフォームの画面インタフェースを参考に 直感的な操作が可能なデザインを目指す 検索 閲覧 引用など 閲覧者の目的を達成できるデザイン閲覧者の具体的な目的 タスクを達成できるよう分かりやすいデザインを行う 閲覧者がたどり着きたい資料に迷わずたどり着き 必要な操作 ( 閲覧 ダウンロード 引用等 ) を行うことができ かつジャーナル管理者が見せたい情報を効果的に宣伝できるようなデザインを目指す 記事の読みやすさを重視したマルチデバイス対応スマートフォン等でも記事自体を読みやすく ユーザビリティの高いデザインを目指す 4
新しい画面インタフェースの基本方針 2 閲覧者を引き止める要素を持つ学会からのお知らせ情報やおすすめ記事紹介を発信できるエリアを提供することで閲覧者が回遊しやすく 再訪したくなるサイトを目指す ソーシャルメディアとの連携ソーシャルメディアで共有を促すことでインターネット上での書誌リンクの拡散を図るなどソーシャルメディアを活用できるようなサイトを目指す 5
以下に 現在検討中の評価版の画面イメージを示します 資料トップページ 書誌ページ 全文 HTML ページ 6
サイト全体の基本方針 ジャーナル情報 ISSN 登載記事数など グローバルなウェブサイトのデザインを取り入れる 1 空白を多めに取る 2 視認性の高いフォントを使う 3 フラットカラーを使う 4 左から右への導線をとるナビゲーションを採用 検索ボックスを強調するため ページ上部に広く配置し シンプルにすることで検索への心理的バリアを軽減する 2 カラムレイアウトを採用することで 記事とダイナミックな情報を表示するセクションとの境界を明確にする 7
資料トップページ ( 案 )1 ジャーナルブランドカラーをカスタマイズ トップバナーを外し シンプルなデザインへ ピックアップ記事やおすすめ記事等を図や表を入れて紹介するエリア 検索バー ジャーナルタイトル ジャーナルの概要ジャーナル情報 ISSN 登載記事数など Editor s Choice など ジャーナルのアピール記事を表示 タブで切替表示 最新号記事一覧 早期公開記事一覧 過去の記事検索 ジャーナル情報 Journal Home 選択時 8
資料トップページ ( 案 )2 資料トップページ続き ( Journal Home 選択時 ) 最新号 アクセス数の多い記事を紹介 Oxidative Rearrangement of Cyclobutanone Derived N,O- Ketals Leading to Pyrrolidone Derivatives Kenichi Murai, Daisuke Endo, Norihito Kawashita, Tatsuya Takagi, Hiromichi Fujioka Izumiphenazine D, a New Phenazoquinoline N-Oxide from Streptomyces sp. IFM 11204 Mohamed S. Abdelfattah, Kazufumi Toume, Masami Ishibashi アクセス数の多い記事 学会からのお知らせ 関連ジャーナル 関連情報など 学協会でカスタマイズが可能なエリア 表示コンテンツの追加 表示順の変更などができる 9
資料トップページ ( 案 )3 資料トップページ続き ( Journal Home 選択時 ) ジャーナル購読についての情報など ソーシャルメディア等との連携 分かりやすいサイトマップに改善 サイトマップ情報 10
資料トップページ ( 案 )4 Current issue 選択時 ジャーナル情報 ISSN 登載記事数など 最新号記事一覧 記事タイトル 著者名 記事タイトル 著者名 巻号一覧 記事タイトル 著者名 11
資料トップページ ( 案 )5 About the journal 選択時 ジャーナル情報 ISSN 登載記事数など 編集委員会の紹介 ページの続き 学会情報 12
書誌ページ ( 案 )1 書誌情報 左ナビゲーションを追加しユーザフローを最適化 抄録 サンプル Altmetric 表示 ソーシャルメディア等との共有 13
書誌ページ 案 ② 書誌ページ続き 関連記事を表示 記事タイトル 該当の記事情報を表示 し 記事へリンク 引用文献情報 著者情報 著者の他の文献 発明 特許 共著者関係等 著者に関わる情報を表 示し 記事等へリンク Chihiro Tsukano Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University Sho Yamamoto Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University Yoshiji Takemoto Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University スクロールで画面上部に 戻るボタンを自動表示 著者に関連する情報 特許 共著者など 14
全文 HTML ページ ( 案 ) ナビゲーション 右パネルは削除し画面を極力シンプル化 ナビゲーションを左へ ページをスクロールしてもナビゲーションが追従するように固定し記事のどの位置にいても好きな位置へジャンプできるように スクロールで画面上部に戻るボタンを自動表示 15
全文HTMLページ 案 モバイル画面 モバイル スマートフォンなど の画面サイズに最適化 Synthesis of αacyloxyketone Derivatives via the PlatinumCatalyzed Migration of Propargylic Esters Synthesis of αacyloxyketone Derivatives via the PlatinumCatalyzed Migration of Propargylic Esters 情報を折りたたみ表 示しモバイルでも使 示しスマートフォン い易い画面を提供 の画面でも快適なブ ラウジングを 16