( 仮称 ) 宮リバー度会ソーラーパーク 事業に係る環境影響評価 方法書 平成 28 年 4 月 合同会社宮リバー度会ソーラーパーク
はじめに 弊社 ( 合同会社宮リバー度会ソーラーパーク ) では この度 三重県度会郡度会町地内において ( 仮称 ) 宮リバー度会ソーラーパーク事業 を計画しました この事業の計画を進めるにあたり 本事業が三重県環境影響評価条例 ( 平成 10 年三重県条例第 49 号 ) の対象事業 ( 条例別表第 15 号 宅地その他の用地の造成事業 ) に該当することから 同条例に基づき環境影響評価 * を実施します 三重県環境影響評価条例に基づく環境影響評価手続きの流れ ( 概要 ) は次頁に示したとおりです 本書は 本事業が地域の環境に及ぼす影響について環境影響評価を行う方法 ( 環境の現況の調査方法 予測及び評価に関する手法等 ) を検討し 環境影響評価方法書 として作成したものです ( 注 *) 環境影響評価 ( 環境アセスメント ) とは 道路やダム 土地の造成など大規模な開発事業を実施しようとする場合 あらかじめ その事業が環境にどのような影響を及ぼすかについて調査 予測 評価を行い その結果を公表して 住民や行政の意見を聴きながら 環境の保全の観点からより適正な配慮を行うことにより 環境と開発との調和を図っていくための仕組みです
住民事業者知事市町長 アセスメントの方法の案 ( 方法書 ) 本書 公告 縦覧 ( 説明会開催 ) 閲 覧 意見 意見の概要 見解書の作成 アセスメントの方法の決定 閲覧知事意見 意見 < アセスメントの実施 > アセスメントの結果の案作成 ( 準備書 ) 公告 縦覧 閲 覧 ( 説明会開催 ) 意見 意見の概要 見解書の作成 閲 覧 意見 意見 聴取会の開催 ( 必要に応じて ) アセスメントの結果の 知事意見 修正 ( 評価書 ) 公告 縦覧 工事着手 事後調査の実施 ( 事後調査報告書 ) 閲 閲 覧 覧 供用開始 事後調査の実施 ( 事後調査報告書 ) 閲覧 事後調査の終了 環境影響評価の手続きの流れ ( 概要 )
目次 第 1 章事業者の名称 代表者の氏名及び事務所の所在地 1 1.1 事業者の名称 1 1.2 代表者の氏名 1 1.3 事務所の所在地 1 第 2 章事業特性に関する情報 2 2.1 対象事業の名称 2 2.2 対象事業の目的 2 2.3 対象事業の内容 4 2.3.1 条例の規定する対象事業の種類 4 2.3.2 対象事業の規模 4 2.3.3 事業実施区域の位置 4 2.3.4 対象事業の概要 7 第 3 章地域特性に関する情報 20 3.1 自然的状況 20 3.1.1 大気環境の状況 20 3.1.2 水環境の状況 38 3.1.3 地盤及び土壌の状況 50 3.1.4 地形及び地質 50 3.1.5 動植物の生息又は生育 植生及び生態系の状況 58 3.1.6 人と自然との触れ合いの活動の場の状況 70 3.1.7 一般環境中の放射性物質の状況 72 3.1.8 景観 72 3.1.9 歴史的文化的な遺産の状況 74 3.2 社会的状況 76 3.2.1 人口及び産業 76 3.2.2 土地利用 ( 土地利用分布及び面積 ) 84 3.2.3 水利用 86 3.2.4 交通 ( 主要道路の交通量 ) 88 3.2.5 環境の保全等について配慮が特に必要な施設 90 3.2.6 衛生環境施設の整備 92 3.2.7 環境の保全等を目的とする法令等 94 3.2.8 行政計画 方針等 119 3.2.9 対象事業に係る主な許認可等 122
第 4 章環境影響評価の項目の選定 123 4.1 環境影響評価の項目 123 第 5 章方法書関係地域の範囲 130 第 6 章調査 予測及び評価の手法 132 6.1 大気質 132 6.2 騒音 振動 低周波音 135 6.3 水質 139 6.4 地下水 142 6.5 地形及び地質 145 6.6 陸生動物 148 6.7 陸生植物 153 6.8 水生生物 156 6.9 生態系 159 6.10 景観 161 6.11 廃棄物等 164 6.12 温室効果ガス 165 第 7 章方法書作成に関する委託先 166 7.1 委託先の名称 代表者の氏名及び事務所の所在地 166
第 1 章事業者の名称 代表者の氏名及び事務所の所在地 1.1 事業者の名称 合同会社宮リバー度会ソーラーパーク 1.2 代表者の氏名 代表社員一般社団法人プロミネンス職務執行者粟国正樹 1.3 事務所の所在地 三重県度会郡度会町田間 98 番地 1
第 2 章事業特性に関する情報 2.1 対象事業の名称 ( 仮称 ) 宮リバー度会ソーラーパーク事業 2.2 対象事業の目的現在 私たちの暮らしに必要なエネルギー供給の多くは化石燃料が占めており そのほとんどが海外からの輸入に依存しているのが現状です 世界的にエネルギーの需要が増すなかで 化石燃料の価格は上昇傾向にあるため 国内で安定供給可能なエネルギーを確保し エネルギー自給率を高めていくことが求められています 一方 近年の地球温暖化にともなって頻発するようになった大型の台風 干ばつや洪水といった異常気象は世界規模の問題となっており 化石燃料の使用を抑え 温室効果ガスの発生を抑制することもまた急務となっています こうした状況の下 2011 年に発生した東日本大震災は原子力発電の事故をもたらし 改めて原子力発電の問題の大きさを浮き彫りにすることとなりました その結果 国内の原子力発電施設は安全対策の見直しから相次いで運転を休止し 国内のエネルギー事情は非常に不安定なものとなりました こういった事情を受け 現在 私たちは国のエネルギー供給構造の大きな転換を迫られているといえます そこで近年 注目が高まっているのが再生可能エネルギーです 太陽光 風力といったエネルギー源は 国内で持続的に供給することが可能であり また 発電することによる環境への負荷を抑えることができると期待されます そのため 2014 年に発表された国の エネルギー基本計画 においては 2030 年時点における発電電力量のうち 再生可能エネルギー等の割合を 2 割以上とする方針が打ち出されており 事業実施区域の位置する三重県においても 2012 年 3 月に 三重県新エネルギービジョン が策定され 再生可能エネルギー促進に向けて発電事業者と地域との間の調整をはかることを取組方針とするなど 全国的にも再生可能エネルギーの導入を促進する動きが活発化しつつあります 本事業では 上記の諸事情に対応できる可能性を秘めた再生可能エネルギーのひとつである太陽光発電について 比較的大規模な発電所の建設と運用を進めてまいります 太陽光発電において最も重要となるのは 太陽の日照条件や送電インフラといった立地要件ですが 今回の事業実施区域はそうした諸条件を満足しており 事業の適地であると考えております 今回計画している発電所が運用された場合 約 2 万世帯分の年間電力使用量をまかなうことができると予測され 地域のエネルギー自給率の向上と環境負荷の低減に向けて大きな貢献ができると期待されます 2
なお 弊社への出資予定者である株式会社ベルテクノエナジーの親会社 株式会社 BTホールディングは 同じく子会社である SKOS 株式会社 を事業推進者として これまでにも全国で再生可能エネルギー事業を手掛けてまいりました 一例として 平成 27 年 2 月には福岡県飯塚市で ガルザ ソーラー 1 2 発電所 ( 約 4.7MW) が運転を開始し 平成 28 年 4 月に同じく福岡県飯塚市で コールマイン飯塚ソーラーパーク発電所 ( 約 2MW) の工事が着工予定となっています また 計画中のものとしましては 福島県相馬市の復興整備事業の一部である レナトス相馬ソーラーパーク発電所 ( 約 50MW) 鹿児島県南さつま市における 鹿児島ビーチソーラーファーム発電所 ( 仮称 )( 約 30MW) などがあります 弊社では 今回の計画により 地域に負担が少なく 共生可能な発電所の構築 運営を目指し 事業を行っていきたいと考えております 3
2.3 対象事業の内容 2.3.1 条例の規定する対象事業の種類 宅地その他の用地の造成事業 ( 条例別表第 15 号に掲げる事業 ) 2.3.2 対象事業の規模事業実施区域の面積 :1,798,000 m2 ( 改変区域 :1,087,000 m2 残置 :711,000 m2 ) 発電規模 : 約 72MW( 約 72,000kW) ( 今後 許認可等の手続きにより変動する可能性あり ) 2.3.3 事業実施区域の位置事業実施区域は 三重県度会郡度会町に位置しています 事業実施区域の現況はスギ ヒノキ等の植林地がほとんどを占めており 一部で雑木林がみられる地域となっています 事業実施区域の位置を図 2.3-1 に 事業実施区域と航空写真の重ね合わせ図を図 2.3-2 に示します 4
度会郡玉城町 多気郡多気町 伊勢自動車道玉城 IC 伊勢自動車道 多気郡大台町 県道 38 号伊勢大宮線 度会町役場 伊勢市 度会中学校 宮リバー度会パーク 度会郡度会町 度会郡南勢町 図 2.3-1 事業実施区域位置 凡例 : 事業実施区域 : 市町行政界 : この地図は国土地理院発行の 5 万分の 1 地形図を基に作成した 0 1000 2000m 5
図 2.3-2 事業実施区域と航空写真の重ね合わせ図 6
2.3.4 対象事業の概要 1) 土地利用計画本事業の土地利用計画の概要を表 2.3-1 及び図 2.3-3 に示します 事業実施区域約 180ha のうち ソーラーパネルは約 81ha に設置する計画です 造成区域内の周囲約 71ha は残置とし また 切土 盛土法面等の約 11ha も可能な限り緑化する計画です 防災施設として洪水調整池を 12 箇所設置する計画です 改変区域 区分 用途 表 2.3-1 土地利用計画の概要 北ゾーン面積 (ha) 南ゾーン面積 (ha) 合計 面積 (ha) 割合 (%) ソーラーパネル 70.1 11.2 81.3 45.2 調整池 3.7 0.6 4.3 2.4 法面 8.0 3.3 11.3 6.3 造成森林 9.8 2.0 11.8 6.6 ( 改変区域計 ) (91.6) (17.1) (108.7) (60.5) 非改変区域残置 51.2 19.9 71.1 39.5 計 142.8 37.0 179.8 100.0 注 : 表中の合計値は 端数処理の関係上 各項目の値の和と一致しない場合がある 2) 主要施設の概要 1 施設配置 稼働計画施設等の配置及び計画を表 2.3-2 に 現時点の土地利用計画平面図を図 2.3-3 に示します ソーラーパネルは約 27 万枚設置し パワーコンディショナーを 120 台設置します ソーラーパネルで発電された電気は パワーコンディショナーで直流から交流に変換されます パワーコンディショナーに併設された昇圧変圧器にて昇圧された後 送変電設備へと送られ 主変圧器で更に電圧を昇圧した後に電力会社の送電線に接続します 設備 ソーラーパネル 表 2.3-2 施設等の配置及び計画 設備内容等 多結晶太陽電池約 270,000 枚 ( 約 72,000kW: 約 72MW) パワーコンディショナー (PC) 直流 交流変換 120 台 210V 6.6kV 120 台昇圧変圧器 105~210V 6.6kV 30 台 6.6kv 33kv 2 台送変電設備 ( 主変圧器 ) 6.6kV 33kv 77kV 2 施設 調整池雨水洪水調整池 (12 箇所 ) 7
: 事業実施区域 図 2.3-3 土地利用計画平面図 8
2 発電所施設の内容ア ) ソーラーパネル及びソーラーパネル架台ソーラーパネルは図 2.3-4 に示したとおり フレーム ( 架台 ) で地面に固定 支持します 架台は地面に 1mほど埋設しますが コンクリート等による基礎周りの舗装は行いません 図 2.3-4 ソーラーパネルの概要 イ ) パワーコンディショナーパワーコンディショナーのイメージを図 2.3-5 に示します パワーコンディショナーは ソーラーパネルからの電流を直流から交流に変換します また ソーラーパネルからの電流は 天気によって出力が不安定となるため 本施設によって制御します 本施設には 出力電圧を 6.6kV に昇圧する昇圧変圧器を併設します 図 2.3-5 パワーコンディショナー ( 左 ) 昇圧変圧器 ( 右 ) 9
ウ ) 送変電設備送変電設備のイメージを図 2.3-6 に示します 送変電設備は 各パワーコンディショナーからの出力を集電し 主変圧器で 77kV に昇圧後 電力会社の送電線に接続します 油入 TR 主変圧器 20MVA 77kv/33kv C-CIS ケーブルダクト 33kvSWGR 図 2.3-6 送変電設備 3 緑化計画 造成工事に伴う切土 盛土法面等を中心に緑化を行う計画です なお 植栽にあたっては 地域の植生を考慮した樹種を選定する計画です 4 防災計画造成等の工事に伴い 下流河川の流量が一時的に増加することが想定されるため 本施設からの排水の流末に調整池を設置して流出機能を調整する計画とします また 工事中には土砂流出を防止するため仮設沈砂池を設置する計画です 10
3) 発電事業の運営体制発電事業の運営体制にあたっては 図 2.3-7 に示したとおり 新たにメガソーラー専業の現地法人を設立し 現地法人が事業を運営します 一方 運転開始後の施設は遠隔操作で稼働するため 日々の通勤車両等は発生せず メンテナンス等 定期的な管理 点検のための車両が発生するのみとなります 電力会社 ( 売電契約 ) メガソーラー発電事業者 ( 現地法人 ) 合同会社宮リバー度会ソーラーパーク (O&M 契約 ) オペレーション & メンテナンス (O&M) 会社等 図 2.3-7 発電事業の運営体制 11
4) 工事計画 1 工事計画概要工事にあたっては まず準備工事として仮設沈砂池設置等の防災工事や 樹木伐採等の伐採工事を行った後 造成工事 道路工事 施設建設工事を行う計画です 造成工事においては 事業区域内で切土 盛土の土量バランスを図ることにより 建設残土の発生を抑制する計画とします なお 工事に使用する重機 機械等は低排出ガス 低騒音 低振動型を採用することにより 周辺に対する排ガス 騒音 振動等の環境保全に配慮する計画とします 工事関係車両の通行について 通勤車両は最大時で 40 台 / 日を 資材等の運搬車両は最大時で 100 台 / 日を想定しています また それらの工事関係車両の主要な通行ルートは図 2.3-8 に示すとおり伊勢自動車道や明和町方面からは県道 65 号 県道 169 号を通り度会町大野木に入るルートを 伊勢市方面からは県道 38 号を通り度会町大野木に入るルートを計画しています 度会町大野木からは 県道 38 号を通り 度会町棚橋で宮川を渡り事業実施区域に入るルートと 県道 169 号を通り 伊勢市円座町 県道 22 号 度会町川口を通り 事業実施区域に入るルート等を計画しています 2 工事工程の概要工事工程の概要を表 2.3-3 に示します 工事開始から施設供用までの工事期間は約 4 年の計画です 防災工事や伐採工事を含めた用地造成工事の期間は約 2 年半を計画しており また 造成工事期間の後半は太陽光パネル設置等の施設建設工事を並行して約 1 年半行う計画です なお 工事の時間帯は原則として 7:00~ 日没とします 12
県道 65 号度会玉城線 伊勢自動車道 伊勢自動車道玉城 IC 県道 169 号玉城南勢線 県道 38 号伊勢大宮線 度会町大野木交差点 県道 38 号伊勢大宮線 県道 22 号伊勢南島線 伊勢市円座町交差点 図 2.3-8 工事関係車両の主要な通行ルート 凡例 : 事業実施区域 : 通行ルート : この地図は国土地理院発行の 5 万分の 1 地形図を基に作成した 0 1000 2000m 13
14 表 2.3-3 工事工程
3 主な工事の概要ア ) 防災工事防災工事の主な内容は 調整池の設置 暗渠排水管の敷設 土砂流出防止工等です 工事の施工例を写真 2.3-1 に示します 写真 2.3-1 防災工事施工例 イ ) 伐採工事伐採工事の主な内容は 土地造成区域にかかる樹木を段階的に伐採 伐根するとともに 伐採樹木の収集 運搬を行います 工事の施工例を写真 2.3-2 に示します 写真 2.3-2 伐採工事施工例 15
ウ ) 造成工事造成工事の主な内容は 切土工 盛土工です 切土工はバックホウ等の重機を用いて掘削を行います 盛土工は運搬した土砂をブルドーザーで敷き その後 タイヤローラー等による転圧を行います 工事の施工例を写真 2.3-3 に示します 写真 2.3-3 造成工事施工例 エ ) 法面工事 法面工事の主な内容は 切土 盛土法面整形 法面排水工 法面保護工等です 工事の施工例を写真 2.3-4 に示します 写真 2.3-4 法面整形工事施工例 16
オ ) ソーラーパネル設置工事 ソーラーパネルの設置は 梱包の解体 架台の設置 パネルの設置等です ソーラーパネル設置例を写真 2.3-5 に示します 写真 2.3-5 ソーラーパネル設置例 ( 弊社関係会社類似施設 ) 5) 環境保全計画 環境保全計画は 次のとおり計画します 1 大気質 低公害型の機械等の使用及び日常の整備点検の励行により 大気汚染物質の発生量を抑制するよう努めます また 工事車両については 可能な限りディーゼル微粒子除去装置の搭載された車両を使用します 造成工事は最小限とし ソーラーパネル設置区域等の造成にあたっては 周辺地域への粉じんの飛散防止を図ります 工事用車両の走行に伴う大気汚染を軽減するため 車両の適切な運行管理により 工事用車両の集中化を避けます 工事用車両が周辺の道路で待機 ( 路上駐車 ) することがないよう 工事区域内に速やかに入場させます また 工事用車両等の不要な空ぶかしの防止に努め 待機時のアイドリングストップの遵守を指導 徹底します 造成工事においては 事業区域内で切土 盛土の土量バランスを図り 残土の発生を抑制することで ダンプトラックの走行台数を減らし 大気汚染の軽減を図ります 工事の実施にあたっては出来る限り作業の効率化を図り 建設機械等の稼働台数を削減し 大気汚染の軽減に努めます 17
2 騒音 振動 低周波音 機械 重機等については 可能な限り低騒音型 低振動型の機種を使用することにより 周辺地域への騒音 振動等の影響の低減を図ります 工事用車両の走行に伴う騒音 振動を軽減するため 車両の適切な運行管理により 工事用車両の集中化を避けます 工事用車両が周辺の道路で待機 ( 路上駐車 ) することがないよう 工事区域内に速やかに入場させます また 工事用車両等の不要な空ぶかしの防止に努め 待機時のアイドリングストップの遵守を指導 徹底します 工事関係機械等は 常に点検 整備を行い 良好な状態で使用します 造成工事においては 事業区域内で切土 盛土の土量バランスを図り 残土の発生を抑制することで ダンプトラックの走行台数を減らし 騒音 振動の軽減を図ります 工事の実施にあたっては出来る限り作業の効率化を図り 建設機械等の稼働台数を削減し 騒音 振動の軽減に努めます 3 水質 工事中は仮設沈砂池を設けるとともに排水出口には濁水濾過フィルター等を設け 場外への土砂や濁水の流出防止に努めます 造成緑地の早期緑化を行い 緑地における貯水機能の復元に努めます 造成工事区域内は可能な限りアスファルト等の舗装はせず 地下水環境の保全に努めます 工事車両のタイヤに付着した泥土により周辺道路を汚さないよう タイヤ洗浄等の徹底により 防止します 4 動植物 環境影響評価現況調査の実施により 当該地域において重要な動植物の生息及び生育が確認された場合には 本事業による環境影響を可能な限り回避 低減 代償する方法を検討します 残置森林及び造成森林を確保することにより 可能な限り動植物の生息環境の保全に努めます 緑化 ( 植生管理 ) については 法面等を周辺景観に調和させるとともに 土地改変により低下する生物の多様性を可能な限り回復させることを目的とし 積極的に緑化を推進します 樹木伐採は 必要最小限に留めます 18
工事車両の走行による野生生物との交通事故を回避するため 走行速度の制限や工事関 係者への注意喚起に努めます 5 廃棄物 造成工事においては 事業区域内で切土 盛土の土量バランスを図り 残土の発生を抑制することで 廃棄物の削減を図ります 伐採樹木はチップ化の処理を適宜検討し再利用することで 廃棄物としての場外搬出量を削減し 資源の有効利用を促進することで 環境負荷の低減を図ります 6 景観 残置森林及び造成森林を確保するとともに 樹木伐採は必要最小限に留め 周辺からの 景観に配慮します 7 その他 工事期間中 車両の運行は 通学時間帯やスクールゾーンを極力避けることとします 工事期間中は巡回警備を行い 工事完了後は開発区域界に防護フェンスを配置することで 防犯 安全管理に努めます 残置森林及び造成森林を確保するとともに 樹木伐採は必要最小限に留め 温室効果ガスの吸収源としての樹木の保全に努めます 工事の実施にあたっては出来る限り作業の効率化を図り 車両の搬入 搬出や建設機械等の稼働を必要最小限に抑えることで 工事に伴う温室効果ガスの排出量低減に努めます 19