<88C B68AC7979D82CC8EE888F882AB8254>

Similar documents
足場関係審議会説明資料(当日配布セット版)

足場関係の労働安全衛生規則改正について 施行 施行の規則改正 ( 足場関係 ) に関わりのある条項は 労働安全衛生規則のうち 次の各条項であること 第 2 編安全基準第 10 章通路 足場等第 1 節通路等 ( 第 540 条 - 第 558 条 ) 第 2

(傍線部分は改正部分)改正後改正前目次目次第一編(略)第一編(略)第二編安全基準第二編安全基準第一章~第七章(略)第一章~第七章(略)第八章伐木作業等における危険の防止(第四百七十七条 第第八章伐木作業等における危険の防止五百十七条)第一節伐木 造材等(第四百七十七条 第四百八十四条)第二節木馬運材

( 注 1) 本表は チェックリストの様式の例を示したものであるが チェックリストは わく組足場 単管足場 くさび緊結式足場 張出し足場 つり足場 棚足場 移動式足場等足場の種類に応じたものを作成すること また 作業構台 架設通路に関してもその構造や用途に応じたチェックリストを作成すること ( 注

足場等の安全点検の確実な実施について H 付け基安発第 号等 足場等の作業前等点検は 改正規則の 575 条の 条 655 条の 2 において それぞれ義務付け られたところですが H 付け基安発第 号等において 実施細目が明ら

Microsoft PowerPoint - 【訂正セット】足場パンフレット(パワポ版)

JCM1207特集03.indd

<4D F736F F D20819A30208D82979C208CA48B CC82CC8A E646F63>

(Microsoft Word - \207V10\215\\\221\242\212\356\217\200P44-52.doc)

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

<41534B C F572E786C7378>

< F2D81798E9197BF817C A95BD90AC E >

Microsoft Word - 02_第1章.docx

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

建設業フィンガー チェック 10 ~ 建設業労働災害撲滅運動 フィンガー チェック の対象 項目例 ~ 下記の 10 の対象のうち 該当する場合は フィンガー チェック項目例を参考にフィンガー チェック ヨシ により安全指差確認を行いましょう なお 本運動では 該当があれば必ず行うフィンガー チェッ

通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

スライド 1

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

< F2D30362D30318E7B8D7397DF82C98AEE82C382AD8D908EA62E6A74>

kisyahappyou

資料2-1 足場からの墜落防止対策(表紙)

安全管理規程

建設労務安全 2014.6月号

安全衛生管理規程作成例

かかり木の処理の作業における労働災害防止のためのガイドライン 第 1 目的等 1 目的 本ガイドラインは 近年の人工林における間伐作業の増加等を背景に かかり木の処理の作業における死亡災害が増加する傾向にあること等を踏まえ 労働安全衛生関係法令と相まって かかり木の処理に係る事前の実地調査の実施 新

建設工事における 墜落制止用器具 ( 通称 安全帯 ) に係る 活用指針 - 胴ベルト型 フルハーネス型 安全帯の使用基準 ( 推奨 ) 年 1 月 一般社団法人日本建設業連合会 安全委員会

平29・6・13(火) 平成29年度 神奈川県医師会 産業医部会 総会・研修会

更には 死亡災害が年々減少傾向をたどる一方 墜落 転落は死に直結する可能性が非常に高いことから他業種にも対策を打つ施策が必要になったことによる このように 墜落 転落災害 を特定災害対策に掲げ 災害の発生防止に力を入れており 各労働局では特に墜落 転落災害の多い建設業に対し 建設現場の一斉監督指導を

<4D F736F F D F984A93AD88C B682F08EE782E982B582AD82DD82C382AD82E82E646F63>

安全衛生規程

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

Taro-121 工業包装(H17改正)

031.doc

個人情報の保護に関する規程(案)

PowerPoint プレゼンテーション

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

佐賀労働局 最終更新日 : 平成 30 年 9 月 30 日 企業 事業場名称 所在地 公表日 違反法条 事案概要 その他参考事項 ( 株 ) 大生物流佐賀県伊万里市 H 労働基準法第 32 条 川内産業 ( 株 ) 佐賀県伊万里市 H 労働基準関係法令違反に係る公表

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

1 背景及び趣旨 検討会設置の背景 検討事項等 3 検討会参集者 印は座長 労働安全衛生法令では 高さ 2 メートル以上での作業時には 作業床 柵等を設けることが規定されているが それが困難な場合 安全帯の使用等も認められている 井上均 臼井伸之介 日本安全帯研究会技術委員長 大阪大学大学院人間科学

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

< F2D B95B681408BC792B782A082C42E6A7464>

最終処分場の維持管理の技術上の基準 との適合性を示した比較表 (1/4) 第一号 第二号 第三号 第四号 第五号 第六号 第七号 第八号 第九号 技術上の基準本事業 埋立地の外に一般廃棄物が飛散し 及び流出しないように必要な措置を講ずること 最終処分場の外に悪臭が発散しないように必要な措置を講ずるこ

Taro-084 とび(H22改正)

四興行場の名称及び所在地 2 法第二条の二第二項の規定により営業者の地位の合併による承継の届出をしようとする者は 次の各号に掲げる事項を記載した届出書に規則で定める書類を添付して 知事に提出しなければならない 一届出者の名称 主たる事務所の所在地及び代表者の氏名二合併により消滅した法人の名称 主たる

<4D F736F F D2093B998488AEE8F8089FC92E88CE32E646F63>

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

< BE291CC89B78C C8C88B38C768F88979D81408EC0926E8A6D944695F18D908F A816A>

JNIOSH-SRR-No.46 JNIOSH-SRR-No.46(06) (06) 図 ミュンヘンにおける足場 図 中桟が 階段 妻側にも設置してある 1 趣 サンフランシスコにおける足場 交さ筋かいの下に下桟が設置してある 旨 足場からの墜落 転落災害の防止については 平成年6月に労働安全衛生規

個人情報の取り扱いに関する規程

2013/12/2 潜水業務における安全衛生管理 平成 25 年 5 月 17 日 宇和島労働基準監督署 1 労働災害の発生状況 ( 水産業 ) 平成10年33 平成11年 平成12年0 平成13年1 18 平成14年0 28 平成

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

<4D F736F F D E7793B18E968D A590B38AA98D DB A89638BC68F8A816A2E646F63>


66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されている

Microsoft PowerPoint SA協議会:最新の厚生労働省における.pptx

< 解説 > 医療用ガスボンベ誤認防止のため ガス種の確認は医薬品ラベルによる確認を最重要と捉えその励行を推奨し 特に誤認の多い医療用小型ガスボンベに焦点を当て 識別性の高い医薬品ラベルの指針を制定する また医療ガス安全管理委員会の役割を強化し 医療ガスを安全に取扱うための医療ガス教育を更に充実させ

許可方針

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

Microsoft Word - 細則本文(H25.6.1~)

<4D F736F F D2089BC90DD8D488BC689EF5F984A93AD88C B68B4B91A589FC90B382C98AD682B782E991AB8FEA935F8C9F955C816A2E646F63>

Microsoft Word - 土砂指導要綱.doc

条例解説6~11条

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

< F2D81798B A81798B4E88C A8FC897DF90568B8C88C C191A58FB EC095EF8CC9816A E6A7464>

第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

事前協議終了通知書

法律第三十三号(平二一・五・一)

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

表2

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

Taro-094 鉄筋施工(H28改正)

<945F96F B3816A2E786264>

日影許可諮問(熊野小学校)

Microsoft Word 【セット版】足場省令パブコメ回答

建築工事安全施工技術指針

2. リスクアセスメントの実施 (1) リスクアセスメントとは何か リスクアセスメントとは 職場の潜在的な危険性 有害性を見つけ出し これを除去 低減して 労働災害を未然に防ぐための手法です リスクアセスメントでは まず 作業における危険性または有害性を特定します 次に 洗い出した危険性 有害性の作

手すり先行くさび緊結式足場 スカイウェッジ 427 先行手すり筋交い スカイウェッジ 427 は 支柱の外径が 42.7mm であることを特徴とする 先行手すり機能付クサビ式足場 です 支柱の外径が 48.6mm である従来品に対して スカイウェッジ 427 は建わくと同じ 42

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

新旧対照条文

別添 別添 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 本指針は 危険物の規制に関する政令 ( 以下 政令 という ) 第 13 条に掲げる地下タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準のうち 当該二重殻タンクが堅固な基礎の上に固定され

アスベスト対策に関する行政評価・監視_事前調査結果等の適切な掲示の確保

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

< F2D30348AEE967B8C5F96F196F18ABC2E6A7464>

個人情報保護規程

じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

作業手順書作業名ダクトの吊り込み作業 工種機械設備工事使用機械高所作業車 10m 未満 ローリングタワー ( 移動式足場 ) 可搬式作業台 会社名有限会社 工業使用工具 電工ドラム 電気ドリル 高速カッター ベビーサンダー 全ネジカッター 振動ドリル スパイラルカッター ガス アーク溶接機 その他

< F2D816988C C816A92E192AA90FC95DB F2E6A7464>

実用発電用原子炉の設置 運転等に関する規則 ( 抜粋 ) ( 昭和 53 年 最終改正 : 平成 25 年 )( 通商産業省令 ) ( 工場又は事業所において行われる廃棄 ) 第九十条法第四十三条の三の二十二第一項の規定により 発電用原子炉設置者は 発電用原子炉施設を設置した工場又は事業所において行

Taro-068 製本(H23改正)

大阪市再開発地区計画にかかる

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

Transcription:

5. 現場安全点検における是正指導事例集 各所属で実施している安全点検において, 是正指導した事例の一部を紹介します 素人の目で見ても危険だと思う箇所や作業行為は, 安全関係法令に違反していることがほとんどです 現場に行った際には, 危険箇所や危険行為がないか見て, 気づいたことは現場代理人等に確認してみましょう 5-1

事例 1 指摘事項 : 鉄筋にキャップを設置すること 解説 : 労働安全衛生法第 28 条の2( 事業者の行うべき調査等 ) 鉄筋キャップについては, 労働安全衛生規則等での具体的な規定はないが, 安衛法では 労働者の危険又は健康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければならない とあり, 危険等がある場合は, 必要な措置を講ずるように努めなければならない ( いわゆるリスクアセスメント ) 5-2

事例 2 指摘事項 : 事務所前のゴミ清掃をすること 解説 : 労働安全衛生規則第 35 条 ( 雇入れ時等の教育 ) 事業者は 労働者を雇い入れ 又は労働者の作業内容を変更したときは 当該労働者に対し 遅滞なく 次の事項のうち当該労働者が従事する業務に関する安全又は衛生のため必要な事項について 教育を行なわなければならない 6 整理 整頓及び清潔の保持に関すること 5-3

事例 3 指摘事項 : 転落防止のため, 路肩を明示すること 解説 : 労働安全衛生規則第 157 条 ( 転落等の防止等 ) 事業者は 車両系建設機械を用いて作業を行うときは 車両系建設機械の転倒又は転落による労働者の危険を防止するため 当該車両系建設機械の運行経路について路肩の崩壊を防止すること 地盤の不同沈下を防止すること 必要な幅員を保持すること等必要な措置を講じなければならない 5-4

事例 4 指摘事項 : 転落防止施設を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 519 条 ( 開口部等の囲い等 ) 事業者は 高さが二メートル以上の作業床の端 開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には 囲い 手すり 覆 ( おお ) い等 ( 以下この条において 囲い等 という ) を設けなければならない 5-5

事例 5 指摘事項 : 昇降設備を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 526 条 ( 昇降するための設備の設置等 ) 事業者は 高さ又は深さが一 五メートルをこえる箇所で作業を行なうときは当該作業に従事する労働者が安全に昇降するための設備等を設けなければならない 5-6

事例 6 指摘事項 : 昇降設備を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 526 条 ( 昇降するための設備の設置等 ) 事業者は 高さ又は深さが一 五メートルをこえる箇所で作業を行なうときは当該作業に従事する労働者が安全に昇降するための設備等を設けなければならない 5-7

事例 7 指摘事項 : 海へ転落するおそれがあるため, 救命浮輪を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 532 条 ( 救命具等 ) 事業者は 水上の丸太材 網羽 いかだ 櫓又は櫂を用いて運転する舟等の上で作業を行なう場合において 当該作業に従事する労働者が水中に転落することによりおぼれるおそれのあるときは 当該作業を行なう場所に浮袋その他の救命具を備えること 当該作業を行なう場所の附近に救命のための舟を配置すること等救命のため必要な措置を講じなければならない 5-8

事例 8 指摘事項 : 法面の崩壊 落石の恐れがあるので処置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 534 条 ( 地山の崩壊等による危険の防止 ) 事業者は 地山の崩壊又は土石の落下により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは 当該危険を防止するため 次の措置を講じなければならない 一地山を安全なこう配とし 落下のおそれのある土石を取り除き 又は擁壁 土止め支保工等を設けること 二地山の崩壊又は土石の落下の原因となる雨水 地下水等を排除すること 5-9

事例 9 指摘事項 : 作業通路を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 540 条 ( 通路 ) 事業者は 作業場に通ずる場所及び作業場内には 労働者が使用するための安全な通路を設け かつ これを常時有効に保持しなければならない 2 前項の通路で主要なものには これを保持するため 通路であることを示す表示をしなければならない 5-10

事例 10 指摘事項 : 作業通路を明確にし, 安全を確保すること 解説 : 労働安全衛生規則第 540 条 ( 通路 ) 事業者は 作業場に通ずる場所及び作業場内には 労働者が使用するための安全な通路を設け かつ これを常時有効に保持しなければならない 2 前項の通路で主要なものには これを保持するため 通路であることを示す表示をしなければならない 5-11

事例 11 指摘事項 : 作業用通路を区分, 整備すること 解説 : 労働安全衛生規則第 540 条 ( 通路 ) 事業者は 作業場に通ずる場所及び作業場内には 労働者が使用するための安全な通路を設け かつ これを常時有効に保持しなければならない 2 前項の通路で主要なものには これを保持するため 通路であることを示す表示をしなければならない 5-12

事例 12 指摘事項 : 敷鉄板の段差を解消すること 解説 : 労働安全衛生規則第 544 条 ( 作業場の床面 ) 事業者は 作業場の床面については つまづき すべり等の危険のないものとし かつ これを安全な状態に保持しなければならない 5-13

事例 13 指摘事項 : 転落 墜落防止のため, 昇降設備に手すりを設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 552 条 ( 架設通路 ) 墜落の危険のある箇所には 次に掲げる設備 ( 丈夫な構造の設備であって たわみが生ずるおそれがなく かつ 著しい損傷 変形又は腐食がないものに限る ) を設けること ただし 作業上やむを得ない場合は 必要な部分を限って臨時にこれを取りはずすことができる イ高さ八十五センチメートル以上の手すりロ高さ三十五センチメートル以上五十センチメートル以下のさん又はこれと同等以上の機能を有する設備 ( 以下 中さん等 という ) 5-14

事例 14 指摘事項 : 足場の最大積載荷重を定め, 掲示すること 解説 : 安全衛生規則第 562 条 ( 最大積載荷重 ) 事業者は 足場の構造及び材料に応じて 作業床の最大積載荷重を定め かつ これをこえて積載してはならない 2 前項の作業床の最大積載荷重は つり足場 ( ゴンドラのつり足場を除く 以下この節において同じ ) にあつては つりワイヤロープ及びつり鋼線の安全係数が十以上 つり鎖及びつりフツクの安全係数が五以上並びにつり鋼帯並びにつり足場の下部及び上部の支点の安全係数が鋼材にあつては二 五以上 木材にあつては五以上となるように 定めなければならない 3 事業者は 第一項の最大積載荷重を労働者に周知させなければならない 5-15

事例 15 指摘事項 : 幅木等を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 563 条 ( 作業床 ) 六作業のため物体が落下することにより 労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは 高さ十センチメートル以上の幅木 メッシュシート若しくは防網又はこれらと同等以上の機能を有する設備 ( 以下 幅木等 という ) を設けること ただし 第三号の規定に基づき設けた設備が幅木等と同等以上の機能を有する場合又は作業の性質上幅木等を設けることが著しく困難な場合若しくは作業の必要上臨時に幅木等を取りはずす場合において 立入区域を設定したときは この限りでない 5-16

事例 16 指摘事項 : 立入禁止の看板等を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 585 条 ( 立入禁止等 ) 事業者は 次の場所には 関係者以外の者が立ち入ることを禁止し かつ その旨を見やすい箇所に表示しなければならない 一多量の高熱物体を取り扱う場所又は著しく暑熱な場所二多量の低温物体を取り扱う場所又は著しく寒冷な場所三有害な光線又は超音波にさらされる場所四炭酸ガス濃度が一 五パーセントを超える場所 酸素濃度が十八パーセントに満たない場所又は硫化水素濃度が百万分の十を超える場所五ガス 蒸気又は粉じんを発散する有害な場所六有害物を取り扱う場所七病原体による汚染のおそれの著しい場所 5-17

事例 17 指摘事項 : 立入禁止の看板等を設置すること 解説 : 労働安全衛生規則第 585 条 ( 立入禁止等 ) 事業者は 次の場所には 関係者以外の者が立ち入ることを禁止し かつ その旨を見やすい箇所に表示しなければならない 一多量の高熱物体を取り扱う場所又は著しく暑熱な場所二多量の低温物体を取り扱う場所又は著しく寒冷な場所三有害な光線又は超音波にさらされる場所四炭酸ガス濃度が一 五パーセントを超える場所 酸素濃度が十八パーセントに満たない場所又は硫化水素濃度が百万分の十を超える場所五ガス 蒸気又は粉じんを発散する有害な場所六有害物を取り扱う場所七病原体による汚染のおそれの著しい場所 5-18

事例 18 指摘事項 : 潜水士空気吸込口を固定すること 解説 : 高気圧作業安全衛生規則第 34 条 ( 設備等の点検及び修理 ) 事業者は 潜水業務を行うときは 潜水前に 次の各号に掲げる潜水業務に応じて それぞれ当該各号に掲げる潜水器具を点検し 潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあると認めたときは 修理その他必要な措置を講じなければならない 一空気圧縮機又は手押ポンプにより送気して行う潜水業務潜水器 送気管 信号索 さがり綱及び圧力調整器二ボンベ ( 潜水作業者に携行させたボンベを除く ) からの給気を受けて行う潜水業務潜水器 送気管 信号索 さがり綱及び第三十条の圧力調整器三潜水作業者に携行させたボンベからの給気を受けて行う潜水業務潜水器及び第三十条の圧力調整器 5-19