[ 総説 ] NHK Trip and meal of Japan Through the trip program of the NHK radio Shuichi Akiyama Tokyo Seitoku University,, Hoshina, Yachiyo-shi, Chiba, - From the trip for the production of the trip program of the NHK radio for 3 years, I focused on a meal and thought about a Japanese trip and meal. It is so-called gourmet to introduce the custom prevalent among many parts of the country. The program also includes the thing which came up in the history and classic thing, for the activation of the town, these days of interview is various. I described each story and photographs about each place on the earth. 1. はじめに
Vol. No. かん ぴょう 2. 旅に出ようよ NHK ( 1 ) 番組ができるまで ( 2 ) 日本の旅と 食 3. 日本各地の 食
日本の旅と食 写真① 栃木名物のじゃがいも入り焼きそば 写真③ 越前ガニを食べる 写真② 写真④ 三国湊の越前ガニ 三国湊で見た結婚式用の酒まんじゅう く押えると 簡単に取れる 外した二本の足は そのま クスもたくさん来てました と うれしい言葉をいただ ま 甲羅の上に乗せておく 味 きました その場の雰囲気が伝わるように 臨場感たっ がついていて 甲羅が お皿代わりになる さあ 食べるぞ まずは 足から 片方の足を持って 逆関節にして 力を入れると ボキッ ぷりに そのままに話したことがよかったようです 三国湊の街を歩いていると 酒まんじゅう屋の店内に 引っ張ったときに ボヨーンとうまく中身が付いて出て 赤い箱が積まれているのが外から見えたので 店の人に くれば そのままガブリ 出ないときは ハサミでカッ 話をお聞きしました これは 結婚式のときに使ったも トして食べる ひたすら食べる 豪快に食べる もう一 ので 紅白二種類の酒まんじゅうを入れて 花嫁さんが 方も 同じようにひたすら豪快に食べる その後は 本 嫁ぎ先へ持って行ったものだそうです 写真④ 昔は 体だ まずは 裏にして ベラベラしたものを取る 味 二十軒以上もあった酒まんじゅうの店も 今残っている は 甲羅の上に残したままにしておく あとは 刺身 のは五軒のみとのことでしたが 三国湊には 昔ながら をこのカニ味 につけて食べると カニの甘みが残って うまいのだ 本体は ハサミでカット 足がついていた の製法で酒まんじゅうを作り 故郷の伝統を守っている 店が残っています 写真⑤ ところにハサミを差し込んで 表側 裏側に分かれるよ 次は 埼玉県小川町の埼玉伝統工芸会館の敷地内にあ う 半分にカット はがれて 食べやすくなったところ る 食事処麺工房カタクリ の地元産のうどんです で カニ用のスプーンを使って食べる 新鮮なオスの越 地元小川町で収穫された小麦を自家製粉して作った手打 前ガニはそのまま食べる それが 美味い 最後に 甲 ちうどんは 太くて 柔らかくて それでいてコシがあ 羅に残っているものをじっくり味わって カニさん ります 写真⑥ そのうどんを 湯気が立ち上る温か ありがとう 写真③ い汁につけて食べました また 昔の家並みの残る路地 放送でも かなり気分が乗ってきて 実際に越前ガニ の奥まったところにあった 注文してから揚げる アー を食べたときのことを思い起こしながら 一つひとつの チャン のコロッケも食べました アーチャン は 様子をお話しました 放送終了後 131スタジオの放送 ブースから外に出ると 番組の制作スタッフの皆さんか 小川町の人ならだれでも知っている そんな店なのです 写真⑦ ら拍手が起こり 担当ディレクターの福重正信さんから 次にご覧いただくのは 大正 昭和 平成と三代続く も 秋山さん 今日の放送良かったですね 途中でファッ やぎや のかき氷です 写真⑧ ⑨ 館林の人ならだ 5 153
日本食生活学会誌 Vol.25 No.3 2014 写真⑤ 写真⑦ にしさかの酒まんじゅう 写真⑥ コロッケの美味しい店アーチャン 写真⑨ 写真⑧ やぎやのかき氷 写真⑩ 麺工房カタクリのうどん かき氷をつくる様子 唐草のカレースパッゲッティ れでも知っている そんな やぎや のかき氷を削ると めん があります これは古河市内にある唐辛子取扱高 きの音には 気温によって違いがあります 気温が高い 日本一の企業が 飲食店と共同開発したものです 特製 ときには 刃を長めに出して削るため ガリガリという のカレー粉と 7 種類の食材を使用していて そばやうど 音になり 短めに出したときにはサラサラとしてなめら んのほか カレーラーメン カレースパゲッティもあり かな音になるのです ところで 暑い日にはかき氷が ました よく売れる と単純に考えていたのですが 実はそうで 路地裏の店 いつわ で食べた七福カレーそば それ はありませんでした あまり気温が高くなると 外出 に 古河文学館の二階にある 地元の人にも人気のイタ しなくなって 買いに来なくなる とのことで 暑けれ リアレストラン 唐草 で食べたカレー風味のスパゲッ ば暑いほどいいというわけではないようです その境目 ティ 写真⑩ 古河に行くと どちらもまた食べたく は 32 くらいですかね とのことでした なります 城県の古河には 古河の新名物 古河の七幅カレー 154 6 埼玉県羽生市には モロヘイヤ入りのワンタンがあり
日本の旅と食 写真⑪ 羽生特産のモロヘイヤ入り 王様のワンタン ます モロヘイヤはエジプト原産の野菜の王様とも呼ば 写真⑫ 道の駅 たけゆらの里おおたきのイノシシ丼 日本の旅を通して感じることは まだまだ 日本には れている 羽生の特産品です そのモロヘイヤでまちお その土地でしか味わえないオンリーワンの素晴らしい こしをと 市内のラーメン屋さんらが集まってプロジェ 食 があるということです 時間の関係で 話は途中 クトM実行委員会を立ち上げました そこで考え出され で終わりますが 旅に出て 街を歩くのは楽しいもので たのがモロヘイヤ入りのワンタン 羽生王様のワンタ す そこで何らかの発見があって 感動するものがあれ ン です 写真⑪ ば いうことなし 感激です それまで どちらかとい 千葉県大多喜の道の駅 たけゆらの里おおたき には えば海外について書いたり話したりすることが多かった おばあちゃんに教えてもらった 祭りずし と もう のですが このところインバウンド観光の重要度の高ま ひとつ イノシシ丼 があります 写真⑫ 駆除した りとも相まって 日本を知ることの大切さを改めて強く イノシシを何とかしようと始まったとのことですが 食 認識するようになり この番組を通して 日本の旅の楽 べてみると 大多喜の自然の中で育ったイノシシの肉に しさ そして 日本の 食 について 再確認した次第 大多喜産の米を使用した イノシシ丼 は あっさり さっ です ぱりしていて 美味しかったというのが実感でした 本稿は 第48回大会における主題講演をまとめたものである 7 155