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参考資料

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

参考資料

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【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

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平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 ) 第 6 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 3 平成 28 年度国民健康保険料率等の改定について ( 係数発出及び制度改正等に伴う変更後 )

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

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Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

健保連業務支援 G 補足資料 高額療養費の制度改正事項 平成 29 年 8 月施行 1 の引き上げ ( 対象 :70 歳以上の者 ) 1 70 歳以上の外来におけるの引き上げ 70 歳以上の外来におけるが これまでの一般ので 12,000 円 現役並みので 44,400 円だったものが 一般ので 1

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

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平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

Microsoft PowerPoint - (H27.1~)高額療養費制度を利用される皆さまへ

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

第6 北海道国民健康保険調整交付金

別紙2

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

自分にあった健康保険を見つけよう! それぞれの健康保険の特徴を踏まえ 自分にあった健康保険を選ぶようにしましょう! 今までの収入 扶養家族の有無によって どの健康保険に加入するとメリットがあるか 参考にしてください 健康保険の被保険者資格を喪失 再就職しない 再就職する 就職先の健康保険に加入できな

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

4 各保険等を所管する行政庁 医療保険と介護保険を所管する行政機関は 厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 及び県 ( 長寿社会課 ) ですが それぞれの所管は次のとおりとなっています 被用者保険厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 岡山市北区下石井 岡

緊急に措置すべき事項

金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

はじめに この冊子では タルグレチンによる皮膚 T 細胞性リンパ腫の治療を受ける方に対して 高額療養費制度を活用した時の医療費 ( 自己負担限度額 ) がどのくらいかかるかを紹介しています 高額療養費制度では 年齢や所得によって自己負担限度額が異なります 自己負担限度額の計算例も示していますので ご

入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

参考資料

vol.355

スライド 1

主張2-①-(1)

目 次 はじめに 抗がん剤治療は 患者さんの身体的 精神的な負担に加えて 医療費も大きな負担の一つとなっているのではないでしょうか 1. 制度とは 2. 制度を利用するには 1 限度額適用認定証を提示すると 窓口での支払いが自己負担限度額までとなります 2 の払い戻し 参考自己負担限度額を計算してみ

[高額療養費制度について] 医療費による経済的な負担を軽くするための高額療養費制度という制度があります 医療費が高額になりそうな時には あらかじめ限度額適用認定証などの所得の 認定証 の交付を受けて医療機関の窓口で提示することで 入院 外来診療ともに窓 口での支払いを自己負担限度額までにとどめること

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2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

Microsoft PowerPoint - 395医療保険制度改革

平成 31 年度国民健康保険税率等 及び多子世帯に対する国民健康保 険税の減免について ( 答申 ) 平成 31 年 1 月 31 日 武蔵村山市国民健康保険運営協議会

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知っておきましょう!窓口負担の豆知識

年金改革の骨格に関する方向性と論点について

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1 平成 29 年度社会保障関係予算について

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第2回税制調査会 総2-2

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

国民健康保険料の減額・減免等

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

(0830時点)PR版

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 医療保険は社会保険を構成する1つです 医療保険制度の仕組みや給付について説明していきます 医療保険制度 医療保険制度は すべての国民に医療を提供することを目的とした制

保険料は個人ごとに 後期高齢者医療制度では 被保険者一人ひとりに保険料を負担していただくことになります 新たに 75 歳になられた方 (65 歳以上 75 歳未満で一定以上の障害があり 認定を受けた方を含む ) は 以前に加入していた国民健康保険や被用者保険を脱退して この制度に移行することになりま

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

資料№1

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

国保 70 歳未満 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 した住所職業上の理由 男 女 明 大 3 昭 4 平 生 区ア 職務上 下船後 3 月以内 3 通勤災害 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 男 女 明 大 3

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)(第二版)

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 平成 28 年度決算時点において 本市に解消すべき法定外繰入金及び赤字はない Ⅱ (3) 赤字解消の年次計画 ( 総括表国定義 ) 以下の法定外繰入にかかる項目は別紙の内訳を自動集計します 法定外繰入

平成 29 年度第 1 回徳島県医療審議会 質疑 調整会議での議論を待たずしてかなりの病床の移動が起こりつつある それをコントロールできないと 調整会議そのものが意味をなさなくなるのではないか 1 当会議の運営要領を定めてはどうか 2 病床機能分化 連携推進体制整備事業について当会議の審議事項として

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Microsoft Word - 第10回消費税分科会資料税1-1(1月6日段階暫定)④

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 健康保険限度額適用認定証 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 氏名 生 住所 発効 有効期限 適用区分 保 険 者 健 康 保 険 証 に記載されています に交付申請し 事前に 認 定 証 1 を

国民健康保険税率等の諮問 について 国立市健康福祉部健康増進課国民健康保険係 国立市富士見台 : ( 代表 ) 内線

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

国民健康保険に加入されている皆さまへ これまで 国民健康保険の財政運営や 被保険者資格の管理などは市区町村単位で行っていましたが 平成 30 年度から都道府県単位に変更します この変更で 同一県内で他の市区町村に引っ越した場合でも 引っ越し前と同じ世帯であることが認められれば 高額療養費の該当回数の

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え

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( 注 2) 上記の社会保障の充実に係る消費税増収分 (1.35 兆円 ) と社会保障改革プログラム法等に基づく重点化 効率化による財政効果 ( 0.49 兆円 ) を活用し 社会保障の充実 (1.84 兆円 ) の財源を確保 ( 注 3) 満年度の計数は 軽減税率導入による減収分についての財源確保

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持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案の概要 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として 持続可能な医療保険制度を構築するため 国保をはじめとする医療保険制度の財政基盤の安定化 負担の公平化 医療費適正化の推進 患者申出療養

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

特別調整交付金のうち 非自発的失業財政負担増特別交付金 ( 以下 失業特別交付 金 という ) は 国民健康保険の調整交付金の交付額の算定に関する省令 ( 昭和 38 年 厚生省令第 10 号 ) 第 6 条第 12 号に規定する その他特別な事情がある場合に別に定める 額 とされているものであり

(案)

H23修正版

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

資料 1 社会保障の充実 安定化等について 平成 29 年 6 月 22 日 厚生労働省

はじめに 私たちの暮らしの中で 病気やケガなどによって不意な出費が必要になるときがあります 特に がんに罹ると治療のために 長期にわたって高額な医療費を支払うケースが少なくありません そのため 患者さんやご家族の方は 身体的 精神的負担だけでなく 経済的にも悩んでしまうことがあると思います このよう

< 参考資料 目次 > 1. 平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 1 2. 財政再計算と実績の比較 ( 収支差引残 ) 3 3. 実質的な運用利回り ( 厚生年金 ) の財政再計算と実績の比較 4 4. 厚生年金被保険者数の推移 5 5. 厚生年金保険の適用状況の推移 6 6. 基

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高額療養費制度を利用される皆さまへ

「診療報酬請求書等の記載要領等について」の一部改正について

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

1. 制度趣旨関連 問 1 なぜ 制度の見直しが必要なのですか? 国保制度は 年齢構成が高く医療費水準が高い 所得水準が低く保険料負担が重い 小規模な運営主体 ( 市町村 ) が多く財政が不安定になりやすい などといった構造的な課題を抱えています また 市町村ごとに運営されているため 被保険者の医療


国民健康保険で受けられる給付 保険の給付 1 3 区分 療養の給付 2 3 負担割合 1 2 療養費として払い戻されるもの 高額療養費の支給 高額療養費の自己負担限度額 70 歳未満の方 区分 所得要件 自己負担限度額 ( 月額 )

Transcription:

平成 26 年 1 月 20 日第 7 回社会保障審議会医療保険部会資料 1 平成 26 年度予算 ( 保険局関係 ) の主な事項 厚生労働省保険局

平成 25 年 12 月 20 日財務大臣 厚生労働大臣折衝資料を基に作成 診療報酬改定について平成 26 年度の診療報酬改定は 以下のとおりとする ( ) 内は 消費税率引上げに伴う医療機関等の課税仕入れにかかるコスト増への対応分 1. 診療報酬本体改定率 +0.7%(+0.6%) 各科改定率 医科 +0.82%(+0.71%) 歯科 +0.99%(+0.87%) 調剤 +0.22%(+0.18%) 2. 薬価改定等 改定率 0.6%(+0.7%) 薬価改定 材料価格改定 0.58%(+0.64%) 0.05%(+0.09%) なお 別途 後発医薬品の価格設定の見直し うがい薬のみの処方の保険適用除外などの 措置を講ずる 1

医療 介護サービスの提供体制改革のための新たな財政支援制度 平成 26 年度 : 公費で 904 億円 団塊の世代が後期高齢者となる 2025 年を展望すれば 病床の機能分化 連携 在宅医療 介護の推進 医師 看護師等の医療従事者の確保 勤務環境の改善 地域包括ケアシステムの構築 といった 医療 介護サービスの提供体制の改革 が急務の課題 このため 医療法等の改正による制度面での対応に併せ 消費税増収分を財源として活用し 医療 介護サービスの提供体制改革を推進するための新たな財政支援制度を創設する 各都道府県に消費税増収分を財源として活用した基金をつくり 各都道府県が作成した整備計画に基づき事業実施 この仕組みについては 平成 26 年通常国会へ提出予定の医療 介護の法改正の中で 地域における公的介護施設等の計画的な整備等の促進に関する法律 を改正し 法律上の根拠を設けることを検討 この制度はまず医療を対象として平成 26 年度より実施し 介護については平成 27 年度から実施 病床の機能分化 連携については 平成 26 年度は回復期病床への転換等現状でも必要なもののみ対象とし 平成 27 年度からの地域医療ビジョンの策定後に更なる拡充を検討 新たな財政支援制度の仕組み ( 案 ) 1 病床の機能分化 連携 医療従事者等の確保 養成 申請 都道府県整備計画提出 国 消費税財源活用 都道府県 申請 基金 事業者等 2 在宅医療の推進 介護サービスの充実 市町村整備計画提出 申請 市町村 2 在宅医療の推進 介護サービスの充実 地域にとって必要な事業に適切かつ公平に配分される仕組み ( 案 ) 1 国は 法律に基づく基本方針を策定し 対象事業を明確化 2 都道府県は 整備計画を厚生労働省に提出 国 都道府県 市町村が基本方針 計画策定に当たって公平性 透明性を確保するための協議の仕組みを設ける 国が策定する基本方針や要綱の中で 都道府県に対して官民に公平に配分することを求める旨を記載するなどの対応を行う予定 新たな財政支援制度の対象事業 ( 案 ) 1 病床の機能分化 連携のために必要な事業 (1) 地域医療ビジョンの達成に向けた医療機関の施設 設備の整備を推進するための事業等 2 在宅医療 介護サービスの充実のために必要な事業 (1) 在宅医療 ( 歯科 薬局を含む ) を推進するための事業 (2) 介護サービスの施設 設備の整備を推進するための事業等 医療従事者等の確保 養成のための事業 (1) 医師確保のための事業 (2) 看護職員等の確保のための事業 () 介護従事者の確保のための事業 (4) 医療 介護従事者の勤務環境改善のための事業等 国と都道府県の負担割合は 2/:1/ 2

国民健康保険 後期高齢者医療の低所得者の保険料軽減措置の拡充 国民健康保険 後期高齢者医療の保険料の軽減判定所得の基準を見直し 保険料の軽減対象を合計約 500 万人拡大する < 国民健康保険制度の場合 > さらに保険料が軽減される者約 400 万人 ( 平成 26 年度所要額 ( 公費 ): 約 490 億円 ) 保険料額 現行 保険料額 改正後 応能分 ( 約 50%) 応能分 ( 約 50%) 5 割 2 割 応益分 ( 約 50%) 5 割 2 割 応益分 ( 約 50%) 対象者を拡大 98 万円 147 万円 22 万円 給与収入 三人世帯の場合 178 万円 266 万円 収入 ( 参考 ) 具体的な内容 国保制度では このほか 保険料の軽減対象者数に応じた保険 1 2 割軽減の拡大 軽減対象となる所得基準額を引き上げる 者への財政支援の拡充についても今後実施する予定 ( 現行 ) 基準額 万円 +5 万円 被保険者数 ( 給与収入約 22 万円 人世帯 ) ( 改正後 ) 基準額 万円 +45 万円 被保険者数 ( 給与収入約 266 万円 人世帯 ) 2 の拡大 現在 二人世帯以上が対象であるが 単身世帯についても対象とするとともに 軽減対象となる所得基準額を引き上げる ( 現行 ) 基準額 万円 +24.5 万円 ( 被保険者数 - 世帯主 ) ( 給与収入約 147 万円 人世帯 ) ( 改正後 ) 基準額 万円 +24.5 万円 被保険者数 ( 給与収入約 178 万円 人世帯 ) 収入 < 後期高齢者医療制度の場合 > さらに保険料が軽減される者約 110 万人 ( 平成 26 年度所要額 ( 公費 ): 約 10 億円 ) 後期高齢者医療制度においても同様の見直しを行う

70~74 歳の患者負担特例措置の見直し 社会保障制度改革国民会議報告書等を踏まえ 平成 26 年度政府予算案において以下の見直しを行う 平成 26 年 4 月に新たに 70 歳になる者 (69 歳まで 割負担だった者 ) から 段階的に法定負担割合 (2 割 ) とする ( 個人で見ると負担増にならない ) 平成 26 年 月末までに既に 70 歳に達している者は 特例措置 (1 割 ) を継続する 低所得者を含め 高額療養費の自己負担限度額を据え置く 平成 26 年度当初予算 ( 案 ) 1,806 億円 ( 平成 24 年度補正予算 ( 平成 25 年度分 )1,898 億円 ) これまで補正予算に計上していたが 見直しに伴い当初予算に計上 75 歳 74 歳 70 歳 69 歳 現状 一般 低所得者 1 2 割 ( 法定 ) 1 現役並み所得者 (60 万人 ) (60 万人 ) 70 歳に到達する者から段階的に 2 割負担 見直し内容 平成 26 年度 1 2 (140 万人 ) 1 (520 万人 ) (60 万人 ) 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度平成 0 年度 1 1 2 1 1 2 1 1 2 1 2 (680 万人 ) 割 (70 万人 ) 現役並み所得者 国保世帯 : 課税所得 145 万円以上の70 歳以上の被保険者がいる世帯 被用者保険 : 標準報酬月額 28 万円以上の70 歳以上の被保険者及びその被扶養者 ( ただし 世帯の70 歳以上の被保険者全員の収入の合計額が520 万円未満 (70 歳以上の被保険者が1 人の場合は8 万円未満 ) の場合及び旧ただし書き所得の合計額が210 万円以下の場合 ( 平成 27 年 1 月以降 新たに70 歳となる被保険者の属する国保世帯に限る ) は除く ) 人数は各年度末時点の推計 4

1. 見直しの趣旨 高額療養費制度の見直し 高額療養費制度は 家計に対する医療費の自己負担が過重なものとならないよう 医療費の自己負担に一定の歯止めを設ける仕組み 今般 負担能力に応じた負担とする観点から 70 歳未満の所得区分を細分化し 自己負担限度額をきめ細かく設定する (70~74 歳患者負担特例措置の見直しに併せて行うもの ) 2. 見直しの内容 ( 見直し前 ) ( 見直し後 ) 70 歳未満 上位所得者 ( 年収約 770 万円 ~) 健保 : 標報 5 万円以上国保 : 旧ただし書き所得 600 万円超 一般所得者 ( 上位所得者 低所得者以外 ) 人世帯 ( 給与所得者 / 夫婦子 1 人の場合 : 年収約 210 万 ~ 約 770 万円 月単位の上限額 ( 円 ) 150,000+ ( 医療費 -500,000) 1% < 多数回該当 :8,400> 80,100+ ( 医療費 -267,000) 1% 5,400 < 多数回該当 :24,600> 年収約 1,160 万円 ~ 健保 : 標報 8 万円以上国保 : 旧ただし書き所得 901 万円超年収約 770~ 約 1,160 万円健保 : 標報 5 万 ~79 万円国保 : 旧ただし書き所得 600 万 ~901 万円年収約 70~ 約 770 万円健保 : 標報 28 万 ~50 万円国保 : 旧ただし書き所得 210 万 ~600 万円 ~ 年収約 70 万円健保 : 標報 26 万円以下国保 : 旧ただし書き所得 210 万円以下 月単位の上限額 ( 円 ) 252,600+ ( 医療費 -842,000) 1% < 多数回該当 :140,100> 167,400+ ( 医療費 -558,000) 1% < 多数回該当 :9,000> 80,100+ ( 医療費 -267,000) 1% 57,600 5,400 < 多数回該当 :24,600> 約 1,0 万人 約 4,060 万人 70 ~ 74 歳 現役並み所得者 ( 年収約 70 万円 ~) 健保 : 標報 28 万円以上国保 : 課税所得 145 万以上 一般 (~ 年収約 70 万円 ) 健保 : 標報 26 万円以下 ( 1) 国保 : 課税所得 145 万円未満 ( 1). 施行日 ( 所得が一定以下 ) 窓口負 80,100+ 担割合外来 ( 総医療費 -267,000) 1% 割 44,400 2 割 ( ) 12,000 ( 4) 8,000 44,400 ( 4) 24,600 15,000 1 収入の合計額が 520 万円未満 (1 人世帯の場合は 8 万円未満 ) の場合も含む 2 旧ただし書所得の合計額が 210 万円以下の場合も含む 現役並み所得者 ( 年収約 70 万円 ~) 健保 : 標報 28 万円以上国保 : 課税所得 145 万以上 システム改修等に要する期間を考慮し 平成 27 年 1 月を予定 一般 (~ 年収約 70 万円 ) 健保 : 標報 26 万円以下 ( 1) 国保 : 課税所得 145 万円未満 ( 1)( 2) ( 所得が一定以下 ) 窓口負担割合外来 割 44,400 2 割 ( ) 12,000 ( 4) 8,000 80,100+ ( 総医療費 -267,000) 1% 44,400 ( 4) 24,600 15,000 平成 26 年 月末日までに70 歳に達している者は1 割 4 現行の政令本則において 2 割負担の場合は62,100 円 ( 外来 24,600 円 ) とされている ( 注 )75 歳以上の所得区分 限度額に変更はない 5

後期高齢者医療制度の保険料軽減特例措置について 後期高齢者医療制度では 世帯の所得に応じた保険料軽減が設けられている ( 政令本則 ) 1 低所得者の均等割 7 5 2 割軽減 ( 国保と同じ ) 2 被用者保険の被扶養者であった者 ( 元被扶養者 ) の軽減 ( 均等割 所得割賦課せず 2 年限り ) 制度施行に当たり 激変緩和の観点から 平成 20 年度以降毎年度 予算により次の特例措置を実施している 1 低所得者の更なる保険料軽減 ( 均等割 9 8. 所得割 ) 平成 26 年度予算案合計 811 億円 2 元被扶養者の更なる保険料軽減 ( 均等割 9 割軽減 期限なし ) 好循環実現のための経済対策 ( 平成 25 年 12 月 5 日閣議決定 )( 抄 ) 後期高齢者医療の保険料軽減特例措置についても 段階的な見直しを前提に検討に着手する 低所得者の軽減 元被扶養者の軽減 夫婦世帯における夫の例 ( 妻の年金収入 80 万円以下の場合 ) 約 259 億円 ( 約 11 万人 ) 約 161 億円 ( 約 258 万人 ) 8. 約 172 億円 ( 約 145 万人 ) ( 約 10 万人 ) 2 割軽減 ( 約 96 万人 ) 9 割軽減 80 万円 15 万円 168 万円 211 万円 258 万円夫の 217 万円年金収入 数値は 平成 26 年度予算案ベース 均等割 5 割 2 割軽減については 平成 26 年 4 月から軽減対象を拡大した後の軽減基準としている 所得割 均等割 資格取得後 2 年間 9 割軽減 約 218 億円 ( 約 174 万人 ) 年目以降 均等割 制度上の軽減は 75 歳到達から 2 年間限りとされているが 特例措置により 期限なしで軽減されている ( 政令附則 ) 6

平成 26 年度の国保保険料 ( 税 ) 賦課 ( 課税 ) 限度額の見直し 国保料 ( 税 ) の賦課 ( 課税 ) 限度額については 平成 26 年度の国保料 ( 税 ) の限度額超過世帯の割合 ( 推計 ) を見ると 平成 25 年度と比べて限度額超過世帯の割合が増加する見込みであること 基礎賦課分 後期高齢者支援金等分 介護納付金分の限度額超過世帯の割合にばらつきが見られることから これまでの最大引上げ幅と同額の 4 万円 を上限として 平成 26 年度において見直すこととする 具体的には 後期高齢者支援金等分 介護納付金分をそれぞれ 2 万円ずつ引き上げることとする ( ) 後期高齢者支援金等分 介護納付金分を 2 万円ずつ引き上げると 基礎賦課分 後期高齢者支援金等分 介護納付金分のすべてにおいて 限度額超過世帯の割合がいずれも % 未満となる 保険料 ( 税 ) 額 中間所得層の被保険者の負担に配慮 応能分 50% ( 所得割 資産割 ) 上限額 ( 引上げ後 ) 上限額 ( 引上げ前 ) 現行: 医療分 65 万円 国保料 ( 税 ) 賦課 ( 課税 ) 限度額の見直し ( 案 ) 現行 見直し ( 案 ) ( 見直し幅 ) 医療分 ( 計 ) 65 万円 67 万円 (+2 万円 ) 基礎賦課 ( 課税 ) 分 51 万円 51 万円 (-) 後期高齢者支援金等賦課 ( 課税 ) 分 14 万円 16 万円 (+2 万円 ) 見直し案 : 医療分 67 万円 介護納付金賦課 ( 課税 ) 分 12 万円 14 万円 (+2 万円 ) 合計 77 万円 81 万円 (+4 万円 ) 5 割 2 割 応益分 50% ( 均等割 世帯割 ) 限度額超過世帯の割合 ( 平成 26 年度 ( 推計 ))( 注 ) 限度額 現行 医療分 ( 計 ) 2.82% 基礎賦課 ( 課税 ) 分 2.70% 後期高齢者支援金等賦課 ( 課税 ) 分.56% 介護納付金賦課 ( 課税 ) 分 4.07% 合計 2.58% 見直し ( 案 ) 2.66% 2.70% 2.70% 2.99% 2.1% 限度額 ( 医療分 ) に達する収入及び所得 ( 注 1 注 2) ( 基礎賦課 ( 課税 ) 分 + 後期高齢者支援金等分 ) 現行 給与収入 980 万円 / 年金収入 960 万円 ( 給与所得 760 万円 / 年金所得 760 万円 ) 見直し後 ( 注 ) 平成 2 年度国民健康保険実態調査に基づき 26 年度における状況を推計したもの 所得 給与収入 1000 万円 / 年金収入 990 万円 ( 給与所得 780 万円 / 年金所得 780 万円 ) ( 注 1) 給与収入又は年金収入を有する単身世帯で試算 ( 注 2) 保険料率等は 旧ただし書 4 方式を採用する平成 2 年度全国平均値で試算 平成 2 年度所得割率 8.00% 資産割額 15,667 円 均等割額 27,55 円 世帯割額 26,7 円 7

平成 26 年度の後期高齢者医療保険料賦課限度額の見直し 医療給付費の伸び等により保険料負担の増加が見込まれる中 受益と負担の関連 被保険者の納付意識への影響 中間所得層の負担とのバランス等を考慮し 保険料賦課限度額を設定することが必要 国保の限度額見直しに伴い 国保で限度額を負担する層が後期高齢者医療でも同程度までの負担となるよう 限度額を見直す 国保の限度額 ( 医療分 ) が 2 万円引き上げられることを踏まえ 後期高齢者医療でも 2 万円引き上げ 55 万円を 57 万円とする 保険料額 上限額見直し後 57 万円 中間所得層の負担に配慮上限額現行 55 万円 所得割 50% 賦課限度額 現行 55 万円 見直し後 57 万円 2 割軽減 均等割 50% 9 割軽減 8. 限度額に達する収入及び所得 年金収入 822 万円 ( 年金所得 626 万円 ) 現行 見直し後 * 平成 24 25 年度の全国平均料率に基づき算定 ( 均等割額 4,550 円 所得割率 8.55%) 所得 年金収入 847 万円 ( 年金所得 649 万円 ) 8