東工大横浜ベンチャープラザ安全管理施設マニュアル

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遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律の概要 目的国際的に協力して生物の多様性の確保を図るため 遺伝子組換え生物等の使用等の規制に関する措置を講ずることにより 生物多様性条約カルタヘナ議定書 ( 略称 ) 等の的確かつ円滑な実施を確保 主務大臣による基本的事項の公表 遺

p81-96_マンション管理ガイド_1703.indd

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

Taro-07_学校体育・健康教育(学

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

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防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

JCROA自主ガイドライン第4版案 GCP監査WG改訂案及び意見

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ


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Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

保健福祉局地域福祉課

特定個人情報の取扱いの対応について

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( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

内部統制ガイドラインについて 資料

箕面市訓達第■■■号

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公の施設の指定管理者の指定の手続き等に関する指針(細目的事項)

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Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

30 愛媛大学大学院連合農学研究科施設利用内規 ( 趣旨 ) 第 1 条この内規は, 愛媛大学大学院連合農学研究科 ( 以下 研究科 という ) の施設利用に関し, 必要な事項を定めるものとする ( 目的 ) 第 2 条研究科には, 研究科学生の研究課題に関する研究指導上, 必要な実験 研究を推し進

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費 複写費 現像 焼付費 通信費 ( 切手 電話等 ) 運搬費 研究実施場所借り上げ費 ( 研究機関の施設において補助事業の遂行が困難な場合に限る ) 会議費 ( 会場借料 食事 ( アルコール類を除く ) 費用等 ) リース レンタル費用 ( コンピュータ 自動車 実験機器 器具等 ) 機器修理費

保健福祉局地域福祉課

1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

14個人情報の取扱いに関する規程

消防法令が改正され 防火防災管理体制が強化されます! ~ 消防法第 8 条の 2 統括防火防災管理者制度 ~ 近年 雑居ビル等で多くの死傷者を伴う火災が相次いで発生していることや東日本大震災での激しい揺れにより 高層ビル等において人的 物的被害が発生したことを受け 防火 防災体制を強化するために消防

平成27年度事業計画書


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管理規程(260401)

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電気工作物保安管理業務

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

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消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

〔表紙〕

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

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- 2 - 引き起こす可能性がある このような状況の中で 我が国における国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与するためには 管理組合によるマンションの適正な管理が行われることが重要である この指針は このような認識の下に 管理組合によるマンションの管理の適正化を推進するため 必要な事項を定め

(3) 利用 保管方法 要介護認定情報等の申出にて発生する厚生労働省 大学内での倫理審査の文書 研究方法のマニュアル等は 研究室で適切に管理する 厚生労働省より提供を受けた要介護認定情報等の保存媒体の保管場所は 研究室の戸棚に保管し 施錠する 要介護認定情報等の利用場所は 研究室のみとする サーバ室

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

練馬区空き家等対策に関する基本的な方針

第 7 ブロック 視聴覚準備室 PC 室 第 8 ブロック 視聴覚室 第 9 ブロック 図書館 閲覧室 第 10ブロック 美術準備室 美術室 第 11ブロック 家庭科準備室 食物室 被服室 第 12ブロック 書道準備室 書道室 第 13ブロック 化学準備室 化学実験室 化学講義室 第 14ブロック

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社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 23 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかね

(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

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滋賀医科大学動物実験規程(案)

特定個人情報の取扱いの対応について

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

2 センターは 前項の届出を受理したときは 当該利用者の設定を解除するものとする ( 設定票等の再発行 ) 第 7 条利用者は センターが交付した Web-EDI 機能利用情報の書類の再交付を申請するときは 様式 WE-04 号 Web-EDI 機能利用証等再交付申込書 に必要事項を記載して センタ

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安全教育2010

災害等の緊急時の利用者の避難 誘導 安全確保及び必要な通報等についてマニュアルを作成し 緊急時には的確に対応すること また 災害時に 市が緊急に防災拠点 避難場所等として本施設を使用する必要があるときは 市の指示により優先して避難者等を受け入れること (6) 廃棄物処理施設から発生する廃棄物の発生抑

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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防犯カメラの設置及び管理運用に関するガイドライン Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的防犯カメラは 犯罪の抑止に役立ち 安全で安心して暮らせるまちづくりに 効果があると認められる また 自主防犯活動団体等による防犯活動を補完することで犯罪抑止効果の高まりや地域住民の防犯意識の向上 自主防犯活

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

上越地域医療センター病院 医療安全管理指針

都留市在宅老人デイサービスセンター指定管理業務仕様書

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条

美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

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派遣添付書類一覧(30年1月訂正)

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第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

弘前市告示第   号

緊急サポート 24 パートナー契約書別紙 象物件でなくなった日をもって 本サービスの有効期間の終了とします 第 6 条 ( 登録情報の変更 ) 1. 利用者は 当社に届け出た連絡先や同居人等の情報 ( 以下 登録情報 といいます ) に変更があった場合 当社所定の方法により速やかに変更手続をとるもの

Transcription:

東工大横浜ベンチャープラザ施設安全管理マニュアル 1. 目的 2. 関係法令の遵守とマニュアルの摘要 3. 入居者の責務と中小企業基盤整備機構の役割 4. 安全管理上の留意事項 4.1 特殊な実験等に関する特記事項 1 遺伝子組み換え実験等 2 病原体等微生物取扱い実験等 3 動物実験 4 危険物に関する事項 5 特別な対策等を要する特殊な機器設置に関する事項 4.2 環境安全確保の留意事項 1 法 条例等に基づく届出義務 2 実験排水の処理 3 産業廃棄物 4 一般廃棄物 5. 事故発生時の危機管理 5.1 事故発生時の連絡体制の整備 5.2 事故発生時の危機管理対応 6. 施設管理上の安全管理対応 6.1 施設管理担当者による安全管理 1 入居者に対する指導 2 関係行政機関等との連携 6.2 入居者の安全管理対策 1 安全管理体制 2 入居者の安全管理 6.3 施設点検 6.4 施設のセキュリティ確保 7. 安全管理連絡会 7.1 安全管理連絡会の設置 7.2 安全管理連絡会の構成 7.3 安全連絡会の任務 7.4 安全連絡会の会議開催及び活動記録 8. その他 8.1 各種保険 1

1. 目的東工大横浜ベンチャープラザ施設安全管理マニュアルは 独立行政法人中小企業基盤整備機構 ( 以下 中小機構 という ) が管理する東工大横浜ベンチャープラザにおいて 東工大横浜ベンチャープラザ入居者 ( 以下 入居者 という ) の安全な事業活動を確保するとともに 用地所有者である東京工業大学及び周辺住民等に対し危険又は迷惑を及ぼすことがないようにするために 安全管理に関する関係者への周知と必要事項を策定したものである 2. 関係法令の遵守とマニュアルの摘要当施設入居者は その事業活動にあたり 労働基準法 労働安全衛生法 環境基本法 消防法 毒物及び劇物取締法 遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律 ( 以下 カルタヘナ法 という ) 下水道法 水質汚濁防止法 大気汚染防止法 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 などの法律の他 横浜市生活環境の保全等に関する条例 など 安全衛生に関するすべての関係法令を遵守するとともに 施設利用の安全衛生管理上のルールとして本マニュアルを摘要するものとする 3. 入居者の責務と中小機構の役割入居者は 当施設内で行う自らの事業活動の安全衛生についてすべての責務を負うものとする 中小機構は 施設全体の安全衛生管理と入居者が行うべき安全衛生管理の的確な支援のため 関係者による安全管理連絡会の組織運営を担うとともに行政機関や学術機関等と連携して入居者の安全衛生管理に関する周知や啓蒙の中心的な役割を負うものとする 4. 安全管理上の留意事項 4.1 特殊な実験等に関する特記事項本施設で行う安全管理上特別な管理等を要する各種研究 実験 またこれに必要な実験等機器については 本マニュアル策定の目的に則り定めた規程を遵守するものとする 1 遺伝子組み換え実験等本施設では カルタへナ法 に基づく実験等について 研究開発等に係る遺伝子組替え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令 ( 平成 16 年文部科学省 環境省令第 1 号 ) に定める拡散防止措置の区分の P2 レベル以下の実験が可能です また実験実施にあたっては 別途中小機構で定める 東工大横浜ベンチャープラザ遺伝子組換え実験等安全管理規程 を遵守するものとする 入居者は独自に 上記規程に従い 主に以下項目等を定めた遺伝子組み換え実験に関する安全管理規程を作成し 実験等の安全確保の責任を負うものとする 安全委員会の設置 安全管理体制の構築( 安全主任者の任命 ) 2

実験計画の策定( 実験管理者の任命も含む ) 拡散防止措置 教育訓練 緊急事態発生時の措置各社規程に則し 上記内容等を中小機構に報告するものとする 2 病原体等微生物取扱い実験等本施設では レベル1 レベル2 までの病原体を使用した実験が可能 また実験実施にあたっては 別途中小機構で定める 東工大横浜ベンチャープラザ病原体等微生物取扱い安全管理規程 を遵守するものとする 入居者は独自に 上記規程に従い 主に以下項目等を定めた遺伝子組み換え実験に関する安全管理規程を作成するものとする 安全委員会の設置 安全管理体制の構築 実験計画の策定 拡散防止措置 教育訓練 緊急事態発生時の措置各社規程に則し 上記内容等を中小機構に報告するものとする 3 動物実験本施設では 動物の愛護及び管理に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 17 年法律第 68 号 ) 及び 実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準( 平成 18 年環境省告示第 88 号 ) 及び文部科学省が策定した 研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針 ( 平成 18 年 6 月 ) 等の関係法令を遵守するものとする これら法令を遵守のうえ入居者が動物実験 ( 遺伝子組換え動物を含む ) を行う場合は 小動物までを範囲として 事前に中小機構に相談し 中小機構の許可を受けるものとする 4 危険物に関する事項入居者が 消防法に定める危険物 毒物及び劇物取締法に定める毒物又は劇物その他の危険物の製造 持込又は保管等を行おうとする場合は 事前に申請を行うとともに ( 危険物の製造 持込 保管等承諾申請書 ) 中小機構の承諾を得た後 法令等に基づく所用の手続きを行うものとする 5 特別な対策等を要する特殊な機器設置に関する事項本施設へのRI 設置は禁止する その他放射線を発生させる装置等特別な措置を要する機器の使用に関しては 事前に中小機構に相談いただき 中小機構の許可を受けるものとする 4.2 環境安全確保の留意事項 3

1 法 条例等に基づく届出義務法令等に基づき 行政への届出義務を各入居者に行うものとする 届出義務を負う入居者には 行政関連窓口にて必要な諸手続きを行うものとする また届出等の必要書類の写しを中小機構へ提出するものとする ( 例 : 特定施設設置届け 指定事業所設置許可申請等 ) 2 実験排水の処理本施設では各居室からの実験排水を東京工業大学の実験排水処理施設で処理いたします そのため 実験排水処理に関しては 東京工業大学が定める処理方法を厳格に遵守するものとする 原則として排水していただくのは三次洗浄水以降の排水基準を満たしたものとし 原液 一次および二次洗浄廃液については入居者で個別に産業廃棄物処理するものとする また 居室備え付きの排水口に排水される方は 法律に基づき横浜市への特定施設設置届出を申請頂く必要があり 詳細は中小機構にお問い合わせください 3 産業廃棄物 産業廃棄物は各入居者の居室内に保管し 入居者各自が直接処理業者と契約の上 入居者の責任 負担で処理するものとする 4 一般廃棄物一般廃棄物は分別を行ったうえ指定曜日に本施設屋外ゴミ置き場に出すこととする なお 引っ越しの際に発生する大量の一般廃棄物処理等は 入居者にて処理するものとする 5. 事故発生時の危機管理 5.1 事故発生時の連絡体制の整備中小機構の東工大横浜ベンチャープラザ管理担当者 ( 以下 施設管理担当者 という ) は 事故が発生した場合を想定し 関係者に正確に情報が通報されるよう 緊急時の連絡網を策定し 関係者に周知する ( 例 ) 事故や異常事態の通報は 原則として24 時間体制で機能している委託警備会社綜合警備保障 ( 緊急連絡先の登録 ) を経由し 常駐インキュベーションマネージャー 消防 警察 緊急病院 関係機関 ( 県 市等 ) 入居者等に同時通報されるシステムをとっている 特に 施設管理担当者には情報が集約する体制をとるものとする 5.2 事故発生時の危機管理対応施設管理担当者は 事前に事故が発生した場合を想定し 関係者が連絡を受けた場合の緊急時対応計画等を検討するものとする 4

6. 施設管理上の安全管理対応 6.1 施設管理担当者による安全管理 1 入居者に対する指導施設管理担当者は 入居者の事業計画書 模様替え等承諾申請書 工作物等設置承諾申請書 危険物の製造 持込 保管等承諾申請書及びヒアリング等を通じて入居者の施設利用及び安全管理対応を確認の上 必要に応じ行政機関等の指導を仰ぎ 入居者活動上の安全性の確保に努めるものとする 2 関係行政機関等との連携施設管理担当者は 安全管理及び環境保全関係の行政機関 ( 消防署 警察署 県 市の環境部局等 ) や専門家と連携を図り 必要に応じ入居者に対するモニタリング調査の実施や安全管理関係のセミナー イベント等の啓発活動を通じ 入居者事業活動上の安全確保に努めるものとする 6.2 入居者の安全管理対策 1 安全管理体制当施設の安全性を確保するために 入居者は施設管理担当者に対して 以下のものを配置する旨 連絡する イ 安全管理責任者及び日常窓口担当者ロ 防火責任者 ( 火元責任者 ) 及び防火管理担当者ハ 緊急連絡先 ( 住所 氏名 電話 ) 原則 2 名以上 2 入居者の安全管理安全管理関係書類 模様替え承諾等申請書の提出安全管理体制に鑑み適切な防災管理計画を立案 実行 6.3 施設点検施設管理業務を新生ビルテクノ に委託しており 施設 ( 機構管理設備を含む ) の良好な維持管理を行うために施設点検等を行い 施設 設備の安全確保を図るものとし 施設管理担当者は 以下の業務内容を把握し 施設 設備の異常がないか 常時留意するものとする 施設管理業務 ( 安全管理関係 ) の内容 (ⅰ) 設備管理業務 消防設備 ( 消火器 自動火災報知設備 非常照明設備等の法定点検 ) 昇降機設備 ( 法定点検 定期点検 ) 防火扉 ( 定期点検 ) 自動扉 ( 定期点検 ) 緊急シャワー ( 定期点検 ) 空調換気設備 ( 定期点検 ) 5

給排水衛生設備 ( 受水槽 実験排水槽等の点検 ) (ⅱ) 消耗品交換 補充業務 (ⅲ) 各種代行業務 ( 受変電設備 : 電気主任技術者等の代行 ) (ⅳ) その他業務 ( 清掃業務 植栽管理 ) 施設管理担当者は 入居者による管理施設 ( 模様替えによる内装設備 工作物 持込 危険物等 ) については 入居者に定期的に点検を行う等の指導を行い 確認するものとする 6.4 施設のセキュリティ確保施設機械警備業務を綜合警備保障 に委託しており 地域事情及び施設の特色に合わせた警備形態をとり 施設のセキュリティ確保を図っている その他 入居者において独自セキュリティシステムを構築する場合は 施設セキュリティシステムと十分連携を図るものとする 施設機械警備業務の委託 1 目的 : 機械警備機器等を整備し 施設に係る火災 盗難を防止するとともに 設備警報盤異常の監視 通報及びその他の不良行為を排除し 施設 物品の保全を図るものとする 2 業務内容 :(ⅰ) 火災 不法侵入及び総合警報盤異常の監視 通報不良行為の拡大防止 (ⅱ) 事故及び設備等の異常発生時における関係先等への通報連絡 (ⅲ) 各種定期報告書及び事故報告書の提出 3 警備設備 :(ⅰ) 居室内侵入者に対し 人感センサー感知設備配置 (ⅱ) 廊下側扉の開閉に対し マグネットセンサー感知設備配置 7. 安全管理連絡会 7.1 安全管理連絡会の設置施設管理担当者は 入居者事業活動上の安全管理を確認し かつ安全管理に関する情報を共有することにより 施設全体の安全を確保し周辺住民等に危険又は迷惑を及ぼさないようにするために 本施設内に関係者等で構成する安全管理連絡会を設置するものとする 7.2 安全管理連絡会の構成 1) 安全管理連絡会の構成案は次のとおり 1 施設管理担当者 2 中小機構関東支部支援拠点サポート課 3 委託警備会社 委託施設管理会社の各責任者 6

必要に応じて 入居企業等の安全管理責任者 関係行政機関 有識者 ( 実験に 関する内容 防災に関する内容により異なる ) に参加を依頼するものとする 2) 安全管理連絡会は 中小機構が運営する 7.3 安全管理連絡会の任務安全管理連絡会は 主として以下の任務を負う 1 安全管理連絡会の会議の開催及び運営 2 入居者の事業活動上の安全管理 消防計画に係る確認及び情報収集 3 安全活動方針 入居者に対する啓発活動方針の検討 4 入居者に対する安全管理の周知 5 緊急時対応計画の検討 6その他 施設の安全管理に関する事項 7.4 安全管理連絡会の会議開催及び活動記録 1 安全管理連絡会の会議は原則として 年 1 回 定例会を開催するほか 必要に応じて中小機構が招集する 2 中小機構は 安全管理連絡会の会議を開催した時には議事録を作成しこれを保管する 8. その他 8.1 各種保険中小機構は火災等のリスク移転のため 東工大横浜ベンチャープラザについて 1 普通火災保険 2 施設賠償責任保険 ( 漏水担保特約等付 ) に加入しており 施設管理担当者はその内容 ( 事故時の対応含む ) 等を確認しておくものとする 1) 保険加入担当 中小企業基盤整備機構関東支部支援拠点サポート課 2) 保険内容 1 普通火災保険 火災 落雷 破裂 爆発 風災 ヒョウ災 雪災によって建物内造作に生じた損害補償 2 施設賠償責任保険 建物や施設等の機構所有物に瑕疵や管理上の不備があり それに起因して事故が起きた場合の損害補償追加特約事項 2-1 漏水担保特約 雨漏りにより入居者の動産 什器等に損害を与えた場合 7

水道管が破裂して入居者の動産 什器等に損害を与えた場合など 2-2 交差責任担保特約 蛍光灯が落下して通行者がけがをした場合 階段の手すりが外れて通行者がけがをした場合など 2-3 追加被保険者特約 第 3 者が施設に来訪時 2-2 のけがをした場合など 2-4 昇降機賠償責任担保 昇降機の故障等で損害を与えた場合など 8