Ⅰ 平常時の対応 ( 地震等防災体制の整備 ) 1 学生及び教職員の防災対応能力の向上 避難訓練の実施避難訓練は 災害発生時に学生が常に安全に避難できるよう その実践的な態度や能力を養うとともに 災害時に地域や家庭において 自ら進んで他の人々や集団 地域の安全に役立つことができるようになることを目指

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もくじ 鎌倉市教育委員会の災害発生時における小中学校の基本的対応 非常災害時と大規模地震への対応について 災害発生時の対応について 一斉下校時の教職員の立哨について 大規模地震発生時の職員対応 ( 授業中 ) ( 休み時間中 ) 避難訓練年間計画 防災計画

第 1 章 危機管理とは 1 1 目的 2 分類 3 対象とする危機の内容 4 体制 5 対応 6 原因の分析と評価 7 見直しの観点 第 2 章 初動対応編 6 1 交通事故発生時の対応 2 事故 ( けが等 ) 発生時の対応 3 病気等 ( 学校において予防すべき感染症含む ) 発生時の対応 4

災害時アクションカード ( 鳴門モデル ) の作成 鳴門教育大学客員研究員プロジェクト研究 アクションカード とは, 医療現場で使われるカードである これは, 緊急時に集合したスタッフ一人ひとりに配布される 行動指標カード であり, 限られた人員と限られた物資で, できるだけ効率よく緊急対応を行うこ

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

い場合は 引渡しカードに書かれた代理者でもかまいません 原則 記入された方以外には引渡しをしません Q3 学校からの情報を得られる方法は? A3( 保護者への連絡方法 ) 災害時には 被災地などへ通話が集中することから 電話 ( 固定電話 携帯電話を問わず ) での連絡が取れなくなることが予想されま

防災業務計画(第3編 東海地震防災強化計画)

平成17年度 児童生徒用身分証明書発行計画(案)

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Taro-07_学校体育・健康教育(学

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

非常災害対策計画 風水害 地震 火災 1 風水害 非常災害時の行動手段 警報発表 情報の収集 施設周辺の点検 職員の招集 参集 担当業務内容の確認や準備 施設の休業判断 職員や利用者への周知 施設外へ避難 施設内の安全な場所へ避難 家族への報告 健康ケアとメンタル対策 情報収集 テレビ ラジオ イン

地震 津波災害対応マニュアル 目 次 Ⅰ 組織 1 地震災害時の体制 1 2 学校災害対策本部の設置 1 Ⅱ 地震発生時の対応 1 学校生活時の対応例 (1) 校内での対応ア基本的対応 3 イ地震発生時における教職員の対応と指示 授業中の地震発生 4 休み時間, 放課後等での地震発生 5 ウ避難経路

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

防災業務計画 株式会社ローソン

04 Ⅳ 2(防災).xls

防災マニュアル項目

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

平成20年度愛知県タクシー協会 知多支部総会 議事録

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

第8章 災害復旧計画

大津市避難所運営マニュアル

2 地震発生時の教職員対応マニュアル ( 勤務時間内 外 ) 地震発生 < 一般的な初期の対応 > 出入口の確保と火災などの二次災害の防止 自分自身の安全確保 緊急連絡先へ連絡 負傷者がいれば救助 勤務時間の内 外 通常勤 務に戻 る なし 本部からの避難指示 勤務時間外 < 震度 5> 未満 出勤

DSTY 防災規則 (2017 年 8 月 29 日現在 ) 有事に際しては必要な措置に関する責任と調整は危機対策本部に委ねられる 学園長は学園全体に対して上位の指令権 決定権を持つ 防災コーディネータ ーは相談 助言役を担う 地震発生時の行動 事態の深刻度 : 各自の知覚で判断 校内アナウンスをよ

3. 学校に不審者が侵入した場合の対応について 対応 1 情報の入手 巡回中の教職員の情報子どもからの情報偶然に発見 職員室への報告 複数の教職員で現場へ 発見者が インターホン 無線 携帯電話等所持 不審者から子どもを 携帯電話 等で 状況を把握 回避 職員室へ報告 職員室へ連絡 対応 2 対応

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

4 警戒宣言が発令された場合 4 章 東海地震注意情報が発表された場合 警戒宣言が発令された場合 この章では 東海地震注意情報が発表された場合や 警戒宣言が発令された場合 の社会状況や自主防災組織の対応について説明します 67 67

台東区立忍岡中学校

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

学校の危機管理マニュアル作成の手引

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Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

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(2) 本部の設置場所本部の設置場所は 原則として浦安市集合事務所 301 会議室とする (3) 関係機関との連絡体制関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を浦安市集合事務所に設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 連絡室は 浦安市集合事務所内に

半田クリニック地震対策マニュアル

対応すべき行動_0921

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大雪警報発表時の対応暴風警報等と異なり 大雪の場合は大雪警報が解除された後も積雪の状況により登園が困難になることも想定されるため 各園の判断で臨時休園等の措置をとります その際 幼稚園敷地内の適切な場所を観測地点として その場所の積雪量が一定基準 ( 大雪警報に準じて20センチメートル程度 ) に達

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

教職員の事故 1 負傷事故 前の対策 安全点検日 1 日常的に器具 器材の安全点検をする 毎月 1 0 日 事故発生 2 危険を予測して授業の安全面に配慮する 1 負傷者の応急処置をする 養護教諭等 状況把握 1 応急処置をする 命にかかわる 2 場合によっては救急車 番手配を 物は躊躇

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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目次 Ⅰ 朝霞三中学校震災対応マニュアル (1) 日常的な学校の防災活動 p1 (2) 学校災害対策本部の組織 p5 (3) 教職員在校時の震災対応マニュアル p6 (4) 登下校時の震災対応マニュアル p8 (5) 校外活動中の震災対応マニュアル p9 Ⅱ 火災対応マニュアル Ⅲ 水害対応マニュア

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

PowerPoint プレゼンテーション

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

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4 地震発生後の対応 (1) いろいろな保育場面等に応じた対応マニュアルの作成 29ページ~ 園児の生命を守るため いろいろな保育場面に応じた地震 津波発生時の対応マニュアルを作成し 全保育者等で共通理解しておくことが重要です 次ページ以降に示す例をもとに 以下の点に留意し 各園の実態に応じた対応マ

はじめに 高知県民にとって避けることのできない南海地震は 今後 30 年以内に 60% 程度 ( 地震調査研究推進本部 平成 25 年 1 月現在 ) の高い確率で発生することが懸念されており 激しいゆれによる被害のほか 直後に襲ってくる津波により大きな被害が発生することが予想されています 安芸市に

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

1 組織・体制

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

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平成24年度

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本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています


宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

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(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

1. 目的本市においては 東海 東南海地震の発生が危惧されている 現在施工中の工事現場において 仮設物の損傷 掘削穴の崩壊等の被害が予想され 人身被害 2 次災害等の発生防止や被害軽減 迅速な初期対応に努める必要がある そこで 本マニュアルにおける目的として 1 工事現場の安全確保 被害拡大の防止

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

はじめに 第 1 章基本となるきまり 第 2 章震災に備えての事前準備 第 3 章震災時の活動計画 第 4 章業務再開までの復旧計画 第 5 章賃金 第 6 章その他 附則

学校の危機管理マニュアル作成の手引

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平成24年度

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

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参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

第356 第 3 章 災害応急対策計画 (2) 本部の設置場所 (3) 関係機関との連絡 2. 本部の組織 本部の設置場所は 原則として浦安市災害対策本部室とする 関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 本

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱


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大規模災害対策マニュアル

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目次 Ⅰ 平常時の対応 ( 地震等防災体制の整備 ) 2 1 学生及び教職員の防災対応能力の向上 2 2 施設設備等の安全対策 3 3 災害対策本部の設置 3 4 引き渡しと待機 3 5 教職員の研修等 4 Ⅱ 東海地震に関連する情報 が発表された場合の対応 5 1 東海地震に関連する情報 について 5 2 警戒宣言 が発令された場合の学校の対応 6 3 東海地震に関連する情報 発表時の学生及び教職員の対応 6 Ⅲ 大規模な地震が発生した場合に想定される対応行動 9 Ⅳ 津波の危険が予想される地域に所在する学校の対応 12 1 学校管理下外に津波に関する情報が発せられた場合の対応 12 2 学校管理下に津波に関する情報が発せられた場合の対応 12 Ⅴ 学校の再開に向けて 14 1 学生 教職員の被害状況の把握 14 2 施設 設備等の確保 14 3 教育再開の決定 連絡 14 4 教育環境の整備 14 5 学生の心のケア 14 1

Ⅰ 平常時の対応 ( 地震等防災体制の整備 ) 1 学生及び教職員の防災対応能力の向上 避難訓練の実施避難訓練は 災害発生時に学生が常に安全に避難できるよう その実践的な態度や能力を養うとともに 災害時に地域や家庭において 自ら進んで他の人々や集団 地域の安全に役立つことができるようになることを目指して行うものとする ア 揺れたら ( 初期対応 ) の訓練地震発生時の基本行動はどこにいても どのような状況でも 上からものが落ちてこない 横からものが倒れてこない ものが移動してこない 場所に素早く身を寄せて安全を確保することである 教員の指示を待たずに学生が自ら判断し行動できるよう繰り返し訓練する 教員自身が落ちてくるもの 倒れてくるもの 移動してくるものとはどんなものか校舎内の非構造部材について把握しておく 突然の強い揺れでは思うように行動できないことも考えられることから身の周りの近い場所から安全と思われる場所を探す 耐震化されている建物では 地震動によって建物が倒壊する危険性は低いことからあわてて外に飛び出す行動は危険である 緊急地震速報はテレビ 携帯電話 公共施設 公共交通機関などでの導入が進んでいることから 学生が学校管理外にいる場合を考慮して緊急地震速報の報知音を利用した訓練も実施する イ 揺れが収まったら ( 二次対応 ) の訓練 1 避難訓練の実施緊急時に学生が教員の指示に従って安全に避難できるように定期的に訓練を実施する 2 情報伝達訓練の実施 法人本部 保護者 愛知県への情報伝達 ライフラインが途絶した場合の学校の対応をあらかじめ保護者に通知しておく必要がある ( 例 : 学校周辺の安全が確認されるまで 若しくは保護者と連絡が取れるまで学校に待機させることを事前周知する ) 2

2 施設設備等の安全対策 学校の施設及び設備等の安全点検については 学校保健安全法第 27 条において 計画的に実施する 施設設備の安全点検 安全点検の種類 具体例 対象 定期の安全点検 毎学期 1 回以上計画的に また教職員全員が組織的に実施 学生が使用する設備 整備及び防火 防災 防犯に関する設備などについて 毎月 1 回計画的に また教職員全員が組織的に実施 学生が多く使用すると思われる校地 教室 実習室 廊下 昇降口 階段 便所 手洗い場 屋上など 日常の安全点検毎授業日ごと学生が最も多く活動を行うと思われる箇所について 教職員の点検項目 天井照明器具窓ガラス外壁 ( 外装材 ) 収納棚など 教職員の点検項目天井材 ( 仕上げボード ) に破損等の異状は見当たらないか照明器具に変形 腐食等の異状は見当たらないか窓ガラスにひび割れ等の異状開閉可能な窓の鍵はかかっているか外壁にひび割れ等の異状は見当たらないか書庫等は取付金物で壁や床に固定しているか 3 災害対策本部の設置については次のとおりとする 業務本部 ( 総括 ) 情報連絡班 避難誘導班消火班施設点検班 救護班 救出班 役割 各班との連絡調整 応急対策の決定 指示等の総括 法人本部 愛知県との連絡調整 広報 学生 教職員の安否確認及び報告 情報の管理及び情報収集 伝達手段の確保 情報の収集 伝達には電子メール ( インターネット ) 災害時優先電話 災害用伝言ダイヤル 171 テレビ ラジオ 愛知県との連絡調整をしておく 愛知県の広報計画を確認するとともに必要な情報を確実に入手する方法について 法人本部 愛知県と協議し定めておく 避難経路等の安全確認 確保 学生の安全確保 出火防止措置 初期消火活動 施設の安全確認( 落下防止 転倒防止等の危険回避 ) 被害状況の把握 警備及び二次災害の発生防止( 危険箇所への立ち入り禁止措置 危険物の除去等 ) 医療器具等の確保 被害状況の把握 けが人の救護 応急処置後の救援要請 心のケア の実施 非常持出品の確認 搬出 電子文書データ( バックアップ ) の確認 搬出 本部及び各班の運営に要する備品類 災害対策用資機材の確保 学校に待機する学生及び教職員用の食料 飲料水 寝具 防寒具の確保 4 引き渡しと待機 引き渡しのルール ( 引き渡しの判断 ) 学校が所在する地域の震度 震度 5 強以上 震度 5 弱以下 保護者が引き取りに来るまで又は 保護者と連絡が取れ 安全に下校できる状況であると確認されるまで 学校に待機させる この場合 時間がかかっても 学生を学校に保護しておく 原則として下校させる 交通機関に混乱が生じて 保護者が帰宅困難になることが予想される場合 事前に保護者からの届けがある学生については学校で待機させ 保護者の引き取りを待つ 上記はあくまで例であり 学校周辺の交通事情等の環境によって変更も生じる 3

5 教職員の研修等 (1) 研修内容学校安全計画に研修を位置づけ 事前 発生時 事後の三段階の危機管理に対応した校内研修を行っておく必要があり 以下のような研修を行う 学校の防災計画に基づく 地震 火災 津波などに対応した避難訓練 AEDを含む心肺蘇生法などの応急手当に関する訓練 教職員の安全確保と安否確認の方法 学生の安全確保と安否確認の方法 学生の引き渡し等の方法 学生の心のケアに関すること (2) 地域や関係機関 団体との連携による人材の活用学生に対しては地域の実態に応じた指導が必要であることから 地域の実情に詳しい人や関係機関 団体と連携を図り 実態把握や教材資源として活用する 4

Ⅱ 東海地震に関連する情報 が発表された場合の対応 1 東海地震に関連する情報 について 東海地震に関連する情報 には 東海地震に関連する調査情報 東海地震注意情報 及び 東海地震予知情報 の3 種類がある 東海地震に関連する調査情報 には 定例 と 臨時 がある 気象庁が発表する 東海地震に関連する情報 情報名東海地震に関連する調査情報東海地震に関連する現象について調査が行われた場合に発表される情報 ( カラーラベル青 ) 東海地震注意情報観測された現象が東海地震の前兆現象である可能性が高まった場合に発表される情報 ( カラーレベル黄 ) 東海地震予知情報東海地震が発生するおそれがあると認められ 警戒宣言 が発せられた場合に発表される情報 ( カラーレベル赤 ) 主な防災対応等 臨時 定例 観測データに通常とは異なる変化が観測された場合 その変化の原因についての調査の状況を発表 防災対応は特にありません 国や自治体等では情報収集連絡体制がとられます住民の方はテレビ ラジオ等の最新の情報に気をつけて 平常通りお過ごし下さい毎月の定例の判定会で評価した調査結果を発表 防災対応は特にありません日頃から 東海地震への備えをしておくことが大切です 東海地震の前兆現象である可能性が高まった場合に発表 東海地震に対処するため 以下のような防災の 準備行動 がとられます 必要に応じ 学生の帰宅等の安全確保対策が行われます 救助部隊 救急部隊 消火部隊 医療関係者等の派遣準備が行われます住民の方は テレビ ラジオ等の情報に注意し 政府や自治体などからの呼びかけや 自治体等の防災計画に従って行動して下さい 警戒宣言 に伴って発表 警戒宣言が発せられると 地震災害警戒本部が設置されます 津波や崖崩れの危険地域からの住民避難や交通規制の実施 百貨店等の営業中止などの対策が実施されます住民の方は テレビ ラジオ等の情報に注意し 東海地震の発生に十分警戒して 警戒宣言 および自治体等の防災計画に従って行動して下さい 各情報発表後 東海地震発生のおそれがなくなったと判断された場合は その旨が各情報で発表されます (1) 学生の安全確保のために必要な措置ア在校時 津波の浸水及び山 崖崩れの発生の危険が予想されるため 避難対象地区に指定されている場合は 学生の避難誘導並びに帰宅及び保護者への引き渡しを開始する 避難対象地区外の場合においても 遠距離通学者が多い等 警戒宣言発令後では学生の安全確保が困難となることが想定される場合は 帰宅及び保護者への引き渡しを開始する その他 授業等を打ち切るなど 学生の安全確保に必要な対策の準備を開始する イ登下校時 帰宅する 登校して教職員の指示に従う 等 地域の特性や学校の実態を踏まえた対策を講ずる ウ在宅時 登校しない 等 実態を踏まえた対策を講ずる (2) 情報連絡手段の確保状況の変化等に迅速に対応できるよう 対策等の実施に必要な情報を確実に収集 伝達するため 緊急連絡網を別に定める 5

(3) 対策等の実施に必要な要員の確保必要な対策等を円滑に実施するため 発表される情報の内容等に応じた教職員の配備について 次のとおり定める 配備の基準 東海地震注意情報が発表されたとき校長が指名した地震防災応急対策要員 ( 校長 主任 事務長を含む ) 勤務時間内直ちに配備につく 勤務時間外 出張中直ちに学校に赴き配備につく 一般教職員勤務時間内校長の指示に従い 対策等の実施 ( 補助 ) に当たる 勤務時間外 出張中校長の指示 ( 自宅待機 学校に参集 等) に従って行動する 2 警戒宣言 が発令された場合 警戒宣言が発令された場合 授業等を中止し 災害対策本部を設置するとともに 学生の安全確保のために必要 な地震防災応急対策を実施する 3 東海地震に関連する情報 発表時の学生及び教職員の対応 対応行動東海地震注意情報発表時に学生の帰宅 保護者への引き渡し等を開始する場合 (1) 授業中 東海地震に関連する調査情報 ( 臨時 ) 平常時の活動を継続しながら 情報の内容に応じて 続報等を逃さない情報収集 連絡態勢を確保する 東海地震注意情報の発表 警戒宣言発令 教職員 災害対策本部設置の準備を開始する 学生を教室などに一旦集合させ 所在等を速やかに把握する 保護者 法人本部 愛知県 自主防災組織等との情報の伝達 収集に努める 学生に対して 東海地震注意情報発表時以降の学校の対応 社会状況の変化等を説明する あらかじめ取り決めた帰宅方法等に従って 学生の帰宅 保護者への引き渡し等を開始する 避難対象地区にある学校は あらかじめ取り決めた帰宅方法等に従って 生徒等の帰宅 保護者への引き渡し又は安全な場所への避難誘導を開始する 帰宅 保護者への引き渡し等が不可能な学生は 学校において保護するとともに 引き続き保護者との連絡に努める 避難地運営の準備を開始し 災害時要援護者等の避難に備える その他 あらかじめ定めた必要な対策の準備を段階的に実施する 学生 学校では 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 帰宅後は 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 教職員 災害対策本部を設置する 保護者 法人本部 愛知県 自主防災組織等との情報の伝達 収集に努める 校内の待機学生について 保護者との連絡に努めるとともに 帰宅 保護者への引き渡し又は安全な場所への避難誘導を行う その他 あらかじめ定めた地震防災応急対策を実施する 学生 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 学校の指示があるまでは登校しない 学校では 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 6

(2) 登下校時 東海地震に関連する調査情報 ( 臨時 ) 平常時の活動を継続しながら 情報の内容に応じて 続報等を逃さない情報収集 連絡態勢を確保する 東海地震注意情報の発表 警戒宣言発令 教職員 災害対策本部設置の準備を開始する 校内の学生を校庭などに一旦集合させ 所在等を速やかに把握する 保護者 法人本部 愛知県 自主防災組織等との情報の伝達 収集に努める 混乱を避けるため 保護者から学校への問い合わせをしない など 情報伝達方法について あらかじめ取り決めておく 校内の学生に対して 東海地震注意情報発表時以降の学校の対応 社会状況の変化等を説明する あらかじめ取り決めた帰宅方法等に従って 校内の学生の帰宅 保護者への引き渡し等を開始する 避難対象地区にある学校は あらかじめ取り決めた帰宅方法等に従って 校内の学生の帰宅 保護者への引き渡し又は安全な場所への避難誘導を開始する 帰宅 保護者への引き渡し等が不可能な学生は 学校において保護するとともに 引き続き保護者との連絡に努める 避難地運営の準備を開始し 災害時要援護者等の避難に備える その他 あらかじめ定めた必要な対策( の準備 ) を段階的に実施する 学生 東海地震注意情報の発表を知ったら 帰宅する 安全な場所へ避難する 登校して教職員の指示に従う などの学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 流言等の不正確な情報に惑わされず 落ちついて行動する 教職員 災害対策本部を設置する 保護者 法人本部 愛知県 自主防災組織等との情報の伝達 収集に努める 校内の待機学生について 保護者との連絡に努めるとともに 帰宅 保護者への引き渡し又は安全な場所への避難誘導を行う その他 あらかじめ定めた地震防災応急対策を実施する 学生 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 学校の指示があるまでは登校しない 学校では 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 7

(3) 校外活動中 東海地震に関連する調査情報 ( 臨時 ) 平常時の活動を継続しながら 情報の内容に応じて 続報等を逃さない情報収集 連絡態勢を確保する 東海地震注意情報の発表 平常時の教職員 学生の所在を速やかに把握する 避難対象地区内で活動している場合は 学生を地域の安全な場所に避難誘導する < 学校から離れている場合 > 学校と連絡を取って状況を報告するとともに 校長等の指示に従って行動する < 学校に近い場合 > 危険個所を避けて 学校に戻る 学生 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 流言等の不正確な情報に惑わされず 落ちついて行動する 活動を継続しながら 情報の内容に応じて 続報等を逃さない情報収集 連絡態勢を確保する 警戒宣言発令 校外活動中は 校長等の指示に従って行動する (4) 勤務時間外 ( 夜間等 ) 東海地震に関連する調査情報 ( 臨時 ) 東海地震注意情報の発表 警戒宣言発令 情報の内容に応じて 続報等に留意するなど 状況の変化に対応できるよう行動する 教職員 東海地震注意情報の発表を知ったら 配備計画 ( 校長等の指示 ) に従って学校に参集し 直ちに配備につく 参集した教職員は 災害対策本部設置の準備を開始する 保護者 法人本部 愛知県 自主防災組織等との情報の伝達 収集に努める その他 あらかじめ定めた必要な対策を段階的に実施する 学生 東海地震注意情報の発表を知ったら 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 教職員 災害対策本部を設置する 保護者 法人本部 愛知県 自主防災組織等との情報の伝達 収集に努める その他 あらかじめ定めた地震防災応急対策を実施する 学生 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 学校の指示があるまでは登校しない 8

Ⅲ 大規模な地震が発生した場合の対応 (1) 教職員の動員 配備の基準 ( 突発地震の場合 ) 学校が所在する愛知県内の観測地点で震度 5 強以上の地震を観測したとき地震災害応急対策要員 ( 校長 主任 事務長を含む ) 勤務時間内直ちに配備につく 勤務時間外 出張中直ちに学校に赴き配備につく 一般教職員勤務時間内校長の指示に従い 対策等の実施 ( 補助 ) に当たる 勤務時間外 出張中震度 5 強のときは 校長の指示 ( 自宅待機 学校に参集 等) に従って行動する 震度 6 弱以上のときは 直ちに所属校に赴いて配備につく (2) 災害対策本部の設置 災害対策本部の組織形態及び業務については 地震災害対策本部本部の組織形態及び業務に準じ定める 2 大規模な地震が発生した場合に想定される対応行動 (1) 授業中 対応行動の例突然 大規模な地震が発生した場合 安全確保 教職員 落下物 転倒物 ガラスの飛散等から身を守るよう指示する 的確な指示 頭部を保護 机の下にもぐる 机の脚を持つ など < 大きな揺れが収まったら > 使用している火気の消火 出口の確保等に努める 電気設備備品の電源を切る 学生 机の下にもぐり 落下物等から身を守る 慌てて外へ飛び出さない 窓や壁際から離れる 廊下や階段で地震を感じたら できるだけ中央で伏せ ガラス等の落下から身を守る < 大きな揺れが収まったら > 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 避難誘導 教職員 学生の状況を速やかに掌握するとともに 名簿 引き渡しカード ホイッスル等を携行し 学生を安全な場所に誘導する その際 便所 保健室等の普通教室以外の場所にいる学生の所在に十分留意する 火災場所及びその上層階の学生の避難を優先する 隣接クラスが連携して避難し 集団の前後には教職員を配置する 落下物に注意し 頭部を保護するよう指示する 学生の不安の緩和に努める 避難の際に援助を要する者への対応には十分配慮する 的確な指示 おさない はしらない しゃべらない もどらない など 校内にいる人員を把握する 負傷者の有無を確認する 二次災害等の危険が予想される学校では 直ちに安全な場所へ避難する 学生 頭を守り 荷物を持たずに行動する 避難の途中で教室等に戻ったり みだりに集団 隊列から離れたりしない ガラスの破片等でけがをしないよう注意する 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 災害対策本部設置 教職員 役割分担に従って行動を開始する 避難所支援班を設置し 避難住民への対応を開始する 9

情報の収集 伝達 状況に応じた学生の下校 引き渡し 火元の確認 設備等の点検 応急救護 救出救助 地域自主防災活動への協力 教職員 愛知県 自主防災組織等と密接に連携を取り合い 地域や通学路の状況( 出火 倒壊 亀裂 出水等 ) の確認に努める 被害状況を把握し その結果を法人本部 愛知県に報告する 教職員 保護者と連絡を取り 学校周辺の安全が確認できるまでは学校に待機とする 保護者と連絡が取れない場合は 学校で保護する 学校周辺の安全が確認され 保護者との連絡が取れた後下校する場合は 必要に応じ 教職員が引率する 学生 帰宅後は 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 教職員 出火を確認したら直ちに初期消火に当たり 延焼を最小限に止める 薬品類は発火等の危険が生じる場合があるため 特に注意する 校舎等で危険と思われる場所に 立入禁止の張り紙やロープを張るなどして 二次災害を防ぐ 教職員 学生 救護班を編成して応急救護に当たるとともに 愛知県 医療機関等と連携して 重傷者の搬送等を行う 避難誘導班 施設点検班 救護班等が密接に連絡を取り合いながら 行方不明者の安否確認を行う 愛知県 消防機関等と連携し 建物の倒壊等により生き埋めとなった生徒等の救出救助を行う 教職員 学生 教職員は 可能な範囲で地域住民 社会福祉施設等の防災活動に協力する 愛知県 自主防災組織等と連携して 避難所運営支援に当たる (2) 登下校時 安全確保 教職員 校内にいる学生に 落下物 転倒物 ガラスの飛散等から身を守るよう指示する < 大きな揺れが収まったら > 電気設備備品の電源を切る 学生 落下物等から身を守る 最寄りの避難地 あらかじめ定めてある避難場所等の安全な場所へ 直ちに避難する バス 電車等に乗車中は 運転手 駅員等の指示に従う 危険と思われる場所等には近づかない 古い建物や建設中の建物 傾いたブロック塀や石塀 自動販売機 ひび割れた道路や狭い道路 火災現場 倒れた電柱 垂れ下がった電線等に注意する 崖下 川岸 橋の上 ガス漏れ箇所等からは 速やかに遠ざかる 可能な限り 家庭や学校と連絡を取って状況を報告するとともに その指示に従う 流言等の不正確な情報に惑わされず 落ちついて行動する 避難誘導 教職員 学生の状況を速やかに掌握するとともに 名簿 引き渡しカード ホイッスル等を携行し 学生を安全な場所に誘導する その際 便所 保健室 特別教室等の普通教室以外の場所にいる学生の所在に十分留意する 落下物に注意し 頭部を保護するよう指示する 学生の不安の解消に努める 避難の際に援助を要する者への対応には十分配慮する 校内にいる人員を把握する 負傷者の有無を確認する 二次災害等の危険が予想される学校では 直ちに安全な場所へ避難する 学生 校内にいる場合は 荷物を持たずに行動する 避難の途中で教室等に戻ったり みだりに集団 隊列から離れたりしない ガラスの破片等でけがをしないよう注意する 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 10

教職員 役割分担に従って行動を開始する 避難所支援班を設置し 避難住民への対応を開始する 災害対策本部設置 情報の収集 伝達 状況に応じた学生の下校 引き渡し 教職員 役割分担に従って行動を開始する 避難所支援班を設置し 避難住民への対応を開始する 教職員 愛知県 自主防災組織等と密接に連携を取り合い 地域や通学路の状況( 出火 倒壊 亀裂 出水等 ) の確認に努める 被害状況を把握し その結果を法人本部 愛知県に報告する 教職員 保護者と連絡を取り 状況に応じて学生の引き渡しを開始する 保護者と連絡が取れない場合は 学校で保護する 下校する場合は 集団で行動するよう指示する 必要に応じ 教職員が引率する 学生 帰宅後は 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 火元の確認設備等の点検応急救護地域自主防災活動への協力 (3) 校外活動中 安全確保 避難誘導等 教職員 落下物 転倒物 ガラスの飛散等から身を守るよう指示する 最寄りの避難地等の安全な場所に避難誘導し 学生の状況を確認する バス等に乗車中の場合や施設内では 係員等の指示に従って行動する 地震規模 地域の被害状況等 必要な情報の収集に努める 学校と連絡を取り 学生及び周辺地域の被害状況を報告するとともに 指示に従って行動する 学生 落下物等から身を守るなど 安全確保を図る 教職員の指示をよく聞き 勝手な行動をとらない 流言等の不正確な情報に惑わされず 落ちついて行動する (4) 勤務時間外 ( 夜間等 ) 教職員 配備計画に従って学校等に参集し 校内に災害対策本部を設置する 学生及び教職員の安否確認に努める 学校の被害状況の把握に努めるとともに 危険箇所の立入禁止措置等を行う 地震規模 地域の被害状況等 必要な情報の収集に努める 法人本部 愛知県に対して 被害状況等を報告する 愛知県 自主防災組織等と連携を図りながら 避難所運営支援に当たる その他 必要な災害応急対策を実施する 学生 学校の指示 地域の取り決め等に従って行動する 11

Ⅳ 津波の危険が予想される場合の対応 1 学校管理下外に津波に関する情報が発せられた場合の対応 (1) 対応行動 教職員学生 教職員に被害が発生する可能性がある場合の対応応急対策要員 1 学生の安否確認実施についての判断と指示 津波情報の収集 ( テレビ 防災無線等 ) 2 教職員の安否確認実施と招集についての判断と実施 3 校舎 校外の被害確認と復旧 応急措置の検討 4 地域内の状況把握の指示 5 学習活動の可否 登校時刻等についての判断 津波警報や津波注意報が発せられた段階で 登校させない 津波警報や津波注意報が解除され 周囲の状況等の安全が確保された段階で登校させる など 6 近隣の学校との情報交換と対応の調整 7 関係機関への連絡 調整 ( 必要に応じて愛知県 消防等 ) 8 学校の緊急連絡網 ( メール配信等 ) にて指示 伝言文例 こちらは 学校です 津波注意報 ( 警報 ) が発表されていますので現在 登校を見合わせています など 9 学校が避難所となることを想定した対応計画の確認と実施 10マスコミ等への対応一般教職員 1 学校の教員用連絡網にて今後の動きについて確認 2 担任は校長等の指示により 必要に応じて学生の安否確認と今後の動きについて クラスの連絡網にて指示 2 学校管理下に津波に関する情報が発せられた場合の対応 (1) 学生在校時の避難行動 教職員学生 教職員に被害が発生する可能性がある場合の対応応急対策要員応急対策要員 1 校舎内から出ないよう避難指示 (3 階以上へ避難 ) 2 学生 教職員の安否確認 津波情報の収集 ( テレビ 防災無線等 ) 3 関係機関への連絡 調整 ( 必要に応じて教育委員会 消防等 ) 4 地域内の状況把握の指示 5 学習継続の可否 下校方法 下校時刻等についての判断 6 近隣学校との情報交換と対応の調整 7 家庭へ学生の学校内に留め置きの連絡指示 ( メールの配信又は連絡網等 ) 8 学校が避難所 ( 津波避難ビル等 ) になっている場合の対応計画の確認と実施 9マスコミ等への対応窓口設置一般教職員一般教職員 1 学生の安否確認 2 学区内 ( 特に通学路 ) の状況把握 3 今後の動きについて学生へ連絡 4 家庭への連絡 ( メールの配信又は連絡網等 ) 5 学校が避難所になっている場合の対応 (2) 校外学習時等の避難行動 ア一部クラスの校外学習時 教職員学生 教職員に被害が発生する可能性がある場合の対応応急対策要員 1 学生 教職員の安否確認 津波情報の収集 ( テレビ 防災無線等 ) 2 安全な避難場所 ( 高台 ) への避難指示 3 関係機関への連絡 調整 ( 必要に応じて愛知県 消防等 ) 4 復路の状況把握の指示 5 学習継続の可否 帰校方法 帰校時刻等についての判断 6 家庭への連絡指示 7 復路引率応援者の派遣の判断 12

一般教職員 ( 引率教員等 ) 8 帰校が困難となることを想定した対応計画の確認と実施 帰校が困難な場合の対応例 学生を安全な場所に待機させ 学校から保護者へ連絡し 現場まで迎えに来てもらう 保護者の迎えが来ない場合や学生の家の安全が確保できないときは 復路引率応援者とともに現場で待機する 9 学校が避難所 ( 津波避難ビル等 ) になっている場合の対応計画の確認と実施 10マスコミ等への対応窓口設置 1 安全な避難場所 ( 高台 ) への避難指示 2 学生の安否確認 津波情報の収集 ( テレビ 防災無線等 ) 3 学校への安否報告 4 復路の状況把握 5 今後の動きについての連絡 相談 6 学校への安全な復路指導 イ全校での校外学習時 教職員応急対策要員 一般教職員 ( 引率教員等 ) 学生 教職員に被害が発生する可能性がある場合の対応 1 安全な避難場所 ( 高台 ) への避難指示 2 学生 教職員の安否確認 津波情報の収集 ( テレビ 防災無線等 ) 3 関係機関への連絡 調整 ( 必要に応じて愛知県 消防等 ) 4 復路の状況把握の指示 5 学習継続の可否 帰校方法 帰校時刻等についての判断 6 家庭への連絡指示 7 帰校が困難となることを想定した対応計画の確認と実施 8 学校が避難所 ( 津波避難ビル等 ) になっている場合の対応計画の確認と実施 9マスコミ等への対応窓口設置 1 安全な避難場所 ( 高台 ) への避難指示 誘導 2 学生の安否確認と津波情報の収集 ( ラジオ 防災無線等 ) 3 復路の状況把握 4 今後の動きについての連絡 相談 5 学校への安全な復路指導 13

Ⅴ 学校の再開に向けて 学校は 災害発生後における学校機能の早期回復を図るため 法人本部等と協議 連携して 地域や学校の実態に即した応急対応に係る計画を策定するとともに 対策を実施する 計画の作成に当たっては 次の点に留意する 1 学生 教職員の被害状況把握 学生 教職員の被害状況 避難先を把握する 法人本部等に対して被害状況を報告するとともに 必要な情報の収集 伝達に当たる 2 施設 設備等の確保 ライフラインの復旧状況を把握し 関係機関に協力を依頼する 被害が著しい場合は 法人本部等に対して仮設校舎の建設等を要請する 3 教育再開の決定 連絡 学生及び通学路 施設等の状況を総合的に判断して教育再開の時期を決定し 法人本部及び学生( 保護者 ) へ連絡する 4 教育環境の整備 避難所生活が長期化した場合の対応について 避難所運営組織等と協議する 教科書の滅失及びき損状況を把握するとともに 不足教科書の確保に努める 必要に応じて転出入の手続きを行う 5 学生の心のケア学生が災害により様々な心の傷を受け PTSD 等の症状が現れてくることが懸念される そのため 学校は 学生の実態を踏まえ 法人本部 保護者 校医 関係医療機関等と協議 連携して 学生の心の健康保持あるいは回復を図る (1)PTSDとは心的外傷後ストレス障害 (Post Traumatic Stress Disorder) のことで 抑うつ状態 強度の不安や興奮 喪失状態など 大災害等 通常経験することのない耐え難い出来事に直面した後に見られる精神症状をいう (2)PTSDの特徴( 例 ) 災害の光景が忘れられない 何事に対しても無関心でいようとする 過度の生理的な緊張の持続が見られる (3)PTSDへの対処法( 例 ) 学校を 学生が友達や教職員と触れ合える場 として機能させることが 心の傷を癒す意味で重要である PTSDについての教職員の研修を促進するとともに 学生に対してPTSDについての正しい知識を持たせる 家庭訪問等により学生と接する機会を増やす 学生に話を聴く際は 共感的態度で辛抱強く聴くようにする 専門的な精神的ケアを必要とする場合は 専門家に相談する 14

(4) 教職員が行う対応 震災から学校再開まで 学校再開から 1 週間 安否確認 健康状態の把握と組織体制の確立 心の健康状態の把握と支援活動 管理職 1 学生の安否確認 被災状況 心身の健康状態の把握指示 ( 家庭訪問 避難所訪問 ) 2 臨時時の学校環境衛生検査の実施についての検討 3 教職員間での情報共有 4 教職員の心のケアに向けた校内組織体制づくり 5 学生の心のケアに向けての組織体制 役割分担の確認 6 心のケアの対応方針の決定と共通理解 全体計画の作成 7 地域の関係機関等との協力体制の確立 8 保護者との連携 健康観察の強化依頼 報道関係機関への対応 障害や慢性疾患のある学生への対応 1 学生の心身の健康状態の把握と支援活動の指示 健康観察 質問紙調査等 家庭での様子調査 相談希望調査 臨時の健康診断の検討 個別面談 教職員間での情報共有 医療機関等との連携等 2 保護者への啓発活動の実施の指示 健康観察の強化 啓発資料の配布等 3 朝礼等で心のケアに関する講話の実施 4 安全 安心の確保への対応 被害の拡大 二次的被害の防止 5 教職員の心のケアに向けた校内組織体制づくり 障害や慢性疾患のある学生への対応 学級担任等 1 安否確認と心身の健康状態の把握 2 家庭訪問 避難所訪問 学生の家庭の被災状況の把握 3 学校再開へ向けての準備 学校内の被害状況 衛生状況の調査 安全確保 障害や慢性疾患のある学生への対応 1 心身の健康状態の把握 健康観察の強化 心のケアの質問紙調査 相談希望調査等 2 教職員での情報共有 3 保護者との連携 啓発資料の配付 家庭での健康観察の強化依頼 個別指導 障害や慢性疾患のある学生への対応 継続支援 学校医 1 災害の概要把握と学校内の対応状況確認 2 学生のメンタルヘルスをめぐる緊急事態への見立てを行う 3 教職員へのコンサルテーション ( ) を行う 4 学生や保護者の個別面談準備 5 関係機関との連携に関するつなぎ役になる 6 学生や保護者の個別面談 必要に応じた地域の専門機関への紹介 7 学生対応への助言とストレス対応研修 8 校内の関係委員会に参加し共通理解を図る 9 教職員間での情報の共有 11 個別支援 コンサルテーションとは 医師 弁護士 経営コンサルタントといったある分野の専門家が 目の前の患者や相 談者に対して その相談の事柄のみに焦点を当てて 専門知識や科学的なデータをもとに 問題を分析し 診断 し 評価して 最も適切だと思われる対処方法を提示すること 15