資料 3-1 業務内容説明書 基本仕様書 1 委託件名 A: 福岡市固定資産台帳整備等業務委託 B: 福岡市固定資産台帳システム運用保守業務委託 1 本業務委託に係る予算が成立しなかった場合, 事業が中止になることがある 2 平成 29 年度に予定しているBに関しては, 平成 28 年度のAの受託者がその業務を滞りなく履行した場合に限り, 契約相手方候補との契約締結を予定 2 履行期間 A: 契約締結日から平成 29 年 3 月 31 日まで B: 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで 3 履行場所福岡市財政局財産有効活用部財産活用課 4 委託の目的 (1) 目的本業務は, 新地方公会計制度の新たな基準である 統一的な基準による地方公会計の整備促進について ( 平成 27 年 1 月 23 日総務大臣通知 ) 及び 統一的な基準による地方公会計マニュアルについて ( 平成 27 年 1 月 23 日総務省 ) 等を踏まえ, 福岡市が所有する固定資産に関する財産情報の整理を行い, 財務書類に活用できる固定資産台帳データベースを構築し, 新地方公会計制度への円滑な対応と財産管理体制の一層の充実を図ることを目的とする (2) 委託内容 A: 福岡市固定資産台帳整備等業務委託福岡市が所有する固定資産 ( 土地 ) について, 福岡市との協議に基づく評価等を行い, 福岡市が評価等を行った固定資産 ( 土地以外 ) とともに, 固定資産台帳データベース ( 固定資産台帳システムにおいて, 活用できるデータ形式 ) を構築する また, 固定資産台帳データベースを取り込み, 運用可能な福岡市固定資産台帳システム ( 以下, 市システム と言う ) を構築する B: 福岡市固定資産システム運用保守業務委託市システムの運用保守 5 業務内容 (1) 固定資産台帳の整備 - 1 -
1) 資料整理 1.0 式 2) 固定資産 ( 土地 ) 評価及び固定資産台帳データベースの構築 1.0 式 参考 事業用資産 約 114,000.0 筆 インフラ資産 約 118,000.0 筆 3) 固定資産 ( 土地以外 ) 固定資産台帳データベースの構築 1.0 式 評価等については, 福岡市にて行う予定 4) 固定資産台帳整備マニュアルの作成 1.0 式 5) その他 (2) 固定資産台帳管理システムの構築及び保守 1) 固定資産台帳システムの構築 1.0 式 仮稼働時期 : 平成 28 年 10 月頃 2) 固定資産台帳システムの運用保守 1.0 式 運用保守 : 平成 29 年 4 月 1 日以降 6 配置計画 (1) 業務遂行責任者業務遂行責任者は, 福岡県内に常駐している者とする (2) 照査技術者本業務における成果品 ( データ ) の品質の照査を行う照査技術者を選任すること (3) 担当技術者本業務に配置する担当技術者は,3 名以上配置すること 7 仕様書 7-1 業務全体 (1) 打合せ協議 1) 本業務において, 定例協議を行うものとする なお, 業務着手時と業務完了時には, 業務遂行責任者が立ち会うこととする 2) 打合せ協議の内容については, その都度 打合せ協議書 を作成し, 相互に確認しなければならない (2) 作業計画 1) 本業務を実施するにあたり, 受注者は以下の各号に掲げる書類を提出し, 福岡市 ( 以下 発注者 という ) の承認を得ることとする また, それらの変更の場合についても同様とする 1 着手届 2 技術者 ( 責任者 ) 通知書及び技術者経歴書 3 業務工程表 2) 本業務の実施に先立ち, 作業実施計画書 ( 工程表を含む ) を作成し, 発注者の承認を得るものとする - 2 -
7-2 固定資産台帳整備 (1) 資料整理 1) 本業務において必要となる各種資料は, 発注者から受注者へ貸与する 1 公有財産台帳データ等 (CSV 形式, エクセル形式 ) 2 土地課税マスタ ( 平成 28 年 1 月 1 日時点 :CSV 形式 ) 3 地積測量図データ (TIFF 形式 ) 4 デジタル評価図 (Shape 形式 ) 5 法務局地図データ ( 法務局フォーマット ) 6 その他, 作業に必要と思われ, 発注者が認め, 調達可能な資料 2) 受注者は, 下記 (2) 及び (3) の業務に使用できるよう貸与された資料の整理を行うものとし, その資料の保管, 管理及び取扱いについては, 十分に注意すること (2) 固定資産洗い出し調査 1) 市が貸与する公有財産台帳データ等と土地課税マスタ, デジタル評価図及び地積測量図等のデータと照合を行うものとする 2) 照合の結果, 不一致箇所については, 不一致一覧の作成を行うものとする 3) 不一致一覧を基に, 発注者が調査を行った結果を固定資産データに反映するものとする (3) 資産評価額の算定 1) 土地資産評価額算定は, 固定資産税路線価を基に評価額算定を行うことを原則とする 2) 状況に応じて, 統一的な基準による地方公会計マニュアルについて ( 平成 27 年 1 月 23 日総務省 ) で示されたその他の評価方法での算定となることも考慮し, 作業を行うこと (4) 固定資産台帳データベース構築福岡市が所有する固定資産データを固定資産台帳システムにおいて, 活用できるデータ形式により固定資産台帳データベースを構築するものとする (5) 固定資産台帳整備マニュアルの作成発注者と協議し, 固定資産台帳の整備運用方針等を定めた 福岡市固定資産台帳整備マニュアル を作成するものとする 7-3 固定資産台帳システム構築 (1) システム基本要件 1) 発注者が所有する情報資産の機密性 ( 権限のない者への情報資産の提供を防止する措置 ), 完全性 ( 情報資産の改ざん, 破壊等による被害を防止する措置 ), 可用性 ( 権限のある者にいつでも情報資産の利用を可能にする措置 ) を確保した運用が可能なシステムとする また, データの漏えい等を防ぎ個人情報の保護を的確に行うシステムとすること システムへのログオン認証は,ID 及びパスワードによるものであること ユーザーやグループごとの処理制限に加え, データ操作には上位権限者による承認を必要とするものであること 2) 固定資産台帳システムは, 本業務で整備した固定資産台帳データを適正管理し, 業務の効率化を図るものであり, 発注者の使用環境に合わせてシステム構築を行うものとする - 3 -
3) 固定資産台帳システムにおいて管理可能な項目は, 総務省が公表している 統一的な基準による地方公会計マニュアル 等に沿った固定資産台帳の項目を網羅していることを前提とし, 今後に整備項目の変更及び福岡市独自項目が生じた場合にも対応可能なシステムとする ( 導入時点の最新の項目 内容を網羅すること ) 4) 市システムから, 国が配布する公会計標準ソフトウェアにデータ移行できること 5) 公有財産台帳機能を有すること ( 現有公有財産台帳システムは廃止予定 ) 6) 本市の OA 環境を確認した上で, 職員が利用可能な最適なシステム構築を実施すること 7) 本システムの利用には, プラグイン等の特別なソフトのダウンロードや,Java アプレット等を使わずに動作可能であること ただし,PDF を閲覧するための AdobeReader については, 標準的なプラグインとして許可する 8) 利用するクライアント数に制限がないこと 9) 利用端末は, 既存の PC とし同時接続 10 台以上とする 10) システムの地図, データファイルの形式は互換性を考慮し, 世界で最もシェアの高い Shape 形式とする 11) パッケージソフト製品を使用しない場合は, 別途, 納品物等について協議するものとする (2) システム機能要件 1) 固定資産台帳システムに求める機能要件は, 資料 3-2 機能要件等一覧表 のとおりとする 2) 固定資産台帳システムに求める出力帳票は, 資料 3-2 機能要件等一覧表 のとおりとする 3) 本市のデータ整備状況に従って, 地図データも将来的に追加ができる汎用性及び拡張性の高いシステムであること (3) 稼働環境 1) 固定資産台帳システムは, 仮想サーバ データベースソフトウェア CAL 等で構築するものとし, 構築後は, 本業務で整備した固定資産台帳データを搭載するものとする 仮想サーバの利用要件 使用するソフトウェアは, 当仮想化ソフトウェア (VMware ESXi5) 上で稼動する OS 上で動作可能なものに限る 仮想サーバ OS のライセンスは,Windows Server 2012 R2 以前と Red Hat Enterprise Linux 5 及び 6 については, 発注者から提供可能 提供できる仮想サーバは 1 システムあたり 3 台までを基準とし, 仮想サーバ 1 台あたりの資源利用の上限値は以下のとおり vcpu 4CPU vram 8,192MB HDD データ領域として 120GB( 左記以外に OS 用領域を提供 ) 庁内クラウドの管理ソフトウェアである,VMware Tools を使用するもの 仮想サーバの電源等の一括管理を行うためのツール 導入作業は, 発注者にて実施 (4) セキュリティ人的, 物理的, 技術的及び運用におけるセキュリティ対策を行うこと - 4 -
(5) 導入支援 1) 操作マニュアルを作成すること 1 操作マニュアルは, 管理者用 職員用それぞれに作成すること 2 市は, マニュアルの利用方法について制限を受けないこと 2) 職員向けの操作説明を実施するものとする なお, 操作説明会の概要は, 以下のとおりとする 1 実施日は,3 日間 (1 日あたり最大 3 コマ ) を予定 2 会場手配は, 発注者にて行い, 説明時に使用する PC は既存のものを利用する 3) 操作マニュアル, 操作説明時の配布用資料の印刷物及び CD-R に格納した電子データ (PDF 等 ) を別途納品を行う 8 運用保守業務 (1) システム運用保守本業務で構築したシステムの運用 保守を行う なお, 障害発生時には, 迅速に対応を行うこと ただし, 保守対応時間は, 緊急の場合を除き, 原則として, 平日の 9 時から 17 時までとする (2) サポートデスク本業務で整備した各業務システム等に係る操作方法, 設定や不具合等について, 職員等の利用者から問合せを受け付ける業務を行う (3) 各種保守 ( ソフトウェア ) 本業務で調達したソフトウェア等の保守業務を行う なお, 発注者からライセンスを提供された OS であっても, 構築時の各種セキュリティ設定, 運用時の OS のサービスパック, 修正の適用等は, 受注者が行うこと (4) セキュリティ管理システムへのセキュリティ及び人的な情報漏洩等に対する対抗措置を行うこと (5) ウイルス対策ソフトウイルス対策ソフトは発注者が準備するため考慮する必要はない トレンドマイクロ社の Deep Security Virtual Appliance の機能にて, 仮想サーバのウィルス対策を行う ただし, 仮想化ソフトウェアの管理ツールである VMware Tools を導入したサーバに限る (6) その他 1) アクセスログアクセスログに加え, システムの操作ログ等を取得し, 利用状況の解析を行い, 異常がある場合は報告書を提出すること 2) 障害調査 対処 管理トラブル発生時にハードウェア 基本ソフトウェア パッケージソフト アプリケーションソフトについての障害切り分けを行い, システム復旧を行うこと 3) データバックアップ作業発注者が提供する仮想サーバのバックアップについては, 発注者側でDB 等のサービスを含め, - 5 -
OSが稼働している状態で夜間にフルバックアップを行っている そのため,DB 等においてデータの非同期等が発生しないよう, データエクスポートなどの必要な措置をとること また, バックアップは仮想サーバ単位で行うため, 障害時等の復元についても仮想サーバ単位となり, 個別データの復元はできない 個別データの復元ができるよう, 定期的なデータバックアップを行うこと a ) 障害に備えバックアップを定期的に行い, 障害時は前日の状態にまで復旧可能なこと b) バックアップ処理が失敗した場合には, 職員が翌日には認識できること c ) 下記の可用性を確保できること メンテナンス停止仮想サーバの定期点検に伴う停電による停止が年 1 回予定されており, その対策を行うこと その他のメンテナンスによるシステムの停止は年 1 回程度とし, 業務の支障のない夜間や休日などに作業が完了すること 障害停止システムに障害が発生した場合には, 基本的に数時間以内に復旧できること また, 本番稼働以降の運用保守時に役立つ障害対応マニュアルを整備しておくこと 9. その他条件 留意事項本仕様書に定めのない事項, 業務を遂行するうえで新たに発生した事項及び疑義については, 発注者及び受注者で協議のうえ対処するものとする - 6 -