絶縁抵抗試験機 ST550 Output transformer High voltage output Switching power supply DUT Discharge circuit Voltage monitor Contact check ADC EXT I/O Current de

Similar documents
形式 :WYPD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着

回路シミュレーションに必要な電子部品の SPICE モデル 回路シミュレータでシミュレーションを行うためには 使用する部品に対応した SPICE モデル が必要です SPICE モデルは 回路のシミュレーションを行うために必要な電子部品の振る舞い が記述されており いわば 回路シミュレーション用の部

形式 :PDU 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力

NJM78L00S 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78L00S は Io=100mA の 3 端子正定電圧電源です 既存の NJM78L00 と比較し 出力電圧精度の向上 動作温度範囲の拡大 セラミックコンデンサ対応および 3.3V の出力電圧もラインアップしました 外形図 特長 出力電流 10

elm1117hh_jp.indd

降圧コンバータIC のスナバ回路 : パワーマネジメント

スライド 1

第 5 章 推奨配線及びレイアウト 内容ページ 1. 応用回路例 プリント基板設計における推奨パターン及び注意点 Fuji Electric Co., Ltd. MT6M12343 Rev.1.0 Dec

スライド 1

IEC シリーズ イミュニティ試験規格の概要

elm73xxxxxxa_jp.indd

NJU72501 チャージポンプ内蔵 圧電用スイッチングドライバ 概要 NJU72501はチャージポンプ回路を内蔵し 最大で3V 入力から 18Vppで圧電サウンダを駆動することができます このチャージポンプ回路には1 倍 2 倍 3 倍昇圧切り替え機能を備えており 圧電サウンダの音量を変更すること

富士通セミコンダクタープレスリリース 2013/04/22

TOS_Safety_test(JEC1).book

PowerPoint プレゼンテーション

2STB240AA(AM-2S-H-006)_01

形式 :AEDY 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ ディストリビュータリミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 入力短絡保護回路付 サムロータリスイッチ設定方式 ( 最小桁 1%) 警報時のリレー励磁 非励磁が選択可能 出力接点はトランスファ形 (c 接点

圧電型加速度センサ Piezoelectric Acceleration sensor 特長 Features 圧電素子に圧電型セラミックを用いた加速度センサは 小型堅牢 高感度で広帯域を特長としております 従って 低い周波数の振動加速度から衝突の様な高い加速度の測定まで 各分野で 幅広く使用されて

Microsoft PowerPoint - Portable Power Supply 01.pptx

PU1608_8頁構成

形式 :WJPAD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ 本製品は生産中止となりました 代替機種として WJPAD2 をご検討下さい パルスアナログ変換器 ( センサ用電源付 スペックソフト形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を直流出力信号に変換 センサ用電源内蔵 無電圧接点パルス

スライド 1

CMOS リニアイメージセンサ用駆動回路 C10808 シリーズ 蓄積時間の可変機能付き 高精度駆動回路 C10808 シリーズは 電流出力タイプ CMOS リニアイメージセンサ S10111~S10114 シリーズ S10121~S10124 シリーズ (-01) 用に設計された駆動回路です セン

スライド 1

HA17458シリーズ データシート

2STB240PP(AM-2S-G-005)_02

Microsoft PowerPoint pptx

Microsoft PowerPoint - 9.Analog.ppt

Microsoft PowerPoint - 車載EMC規格概略2014.pptx

PLZ-5W_ KPRI21.pdf

CCD リニアイメージセンサ用駆動回路 C CCD リニアイメージセンサ (S11155/S ) 用 C は 当社製 CCDリニアイメージセンサ S11155/S 用に開発された駆動回路です S11155/S11156-

3. クランプメータの外観代表的なデジタルクランプメータの外観を示す 本体は開閉式の CT ( トランスコア ) 部 ファンクションスイッチ部 表示部 電圧 抵抗入力端子部から構成されており CT 部を除いては一般のマルチメータとほとんど変わりない この CT 部は先端が開閉できるような構造になって

光変調型フォト IC S , S6809, S6846, S6986, S7136/-10, S10053 外乱光下でも誤動作の少ない検出が可能なフォト IC 外乱光下の光同期検出用に開発されたフォトICです フォトICチップ内にフォトダイオード プリアンプ コンパレータ 発振回路 LE

NJU7291 概要 ウォッチドッグタイマ内蔵システムリセット IC NJU7291 は 電源電圧の瞬断や低下などの異常を瞬時に検出して リセット信号を発生する電源電圧監視用 IC です ウォッチドッグタイマが内蔵されており 各種マイコンシステムに フェイル セーフ機能を持たせることができます 特徴

形式 :RPPD 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 ロータリエンコーダ用 ) 主な機能と特長 ロータリエンコーダの 2 相パルス入力信号を絶縁して各種の 2 相パルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス パワーフォト MOS リレー R

Microsoft Word - TC74HCT245AP_AF_J_P8_060201_.doc

CMOS リニアイメージセンサ用駆動回路 C CMOS リニアイメージセンサ S 等用 C は当社製 CMOSリニアイメージセンサ S 等用に開発された駆動回路です USB 2.0インターフェースを用いて C と PCを接続

形式 :W2VS 絶縁 2 出力小形信号変換器みにまる W2 シリーズ 直流入力変換器 ( アナログ形 ) 主な機能と特長 直流信号を入力とするコンパクト形プラグイン構造の変換器 アナログ回路により直流信号を統一信号に変換 高速応答形を用意 ワールド電源を用意 密着取付可能 アプリケーション例 プロ

形式 :KAPU プラグイン形 FA 用変換器 K UNIT シリーズ アナログパルス変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 直流入力信号を単位パルス信号に変換 オープンコレクタ 5V 電圧パルス リレー接点出力を用意 出力周波数レンジは前面から可変 ドロップアウトは前面から可変 耐電圧 20

第 5 章復調回路 古橋武 5.1 組み立て 5.2 理論 ダイオードの特性と復調波形 バイアス回路と復調波形 復調回路 (II) 5.3 倍電圧検波回路 倍電圧検波回路 (I) バイアス回路付き倍電圧検波回路 本稿の Web ページ ht

反転型チャージポンプ IC Monolithic IC MM3631 反転型チャージポンプ IC MM3631 概要 MM3631XN は反転型のチャージポンプ IC です 入力電圧範囲の 1.8V ~ 3.3V を 2 個の外付けコンデンサを使用して負電圧を生成します パッケージは 6 ピンの S

(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周

形式 :KS2TR2 プラグイン形 FA 用変換器 K UNIT シリーズ 温度センサ入力警報器 ( デジタル設定 2 点警報形 ) 主な機能と特長 指示計機能 全ての設定を前面パネルにより設定可能 アプリケーション例 アナログ値警報接点 機器の異常警報 R:24V DC( 許容範囲 ±10% リッ

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

機器仕様構造 : プラグイン構造接続方式 入出力信号 供給電源 :M3.5 ねじ端子接続 ( 締付トルク 0.8N m) NestBus RUN 接点出力 : コネクタ形ユーロ端子台 ( 適用電線サイズ :0.2~2.5mm 2 剥離長 7mm) 端子ねじ材質 : 鉄にクロメート処理ハウジング材質

49Z qxd (Page 1)

NJM78M00 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78M00 シリーズは,NJM78L00 シリーズを更に高性能化した安定化電源用 ICです 出力電流が 500mA と大きいので, 余裕ある回路設計が可能になります 用途はテレビ, ステレオ, 等の民生用機器から通信機, 測定器等の工業用電子機器迄

名称 型名 SiC ゲートドライバー SDM1810 仕様書 適用 本仕様書は SiC-MOSFET 一体取付形 2 回路ゲートドライバー SDM1810 について適用いたします 2. 概要本ドライバーは ROHM 社製 2ch 入り 180A/1200V クラス SiC-MOSFET

TC74HCT245AP/AF

SC-S21 デジタル指示調節計 特長 奥行き 63mm のコンパクトサイズ 新型オートチューニングにより 素早い応答性と収束を実現 スタートアップチューニングを搭載し オートチューニング実行時間を削減 付加仕様として 上位システムとの通信機能を選択可能 4 種類の設定値を登録可能 大きく見やすい表

TO: Katie Magee

Microsoft Word - TC4538BP_BF_J_2002_040917_.doc

Microsoft PowerPoint - ›žŠpfidŠÍŁÏ−·“H−w5›ñŒÚ.ppt

出力電圧ランク 品名 出力電圧 品名 出力電圧 品名 出力電圧 NJU774*F15 1.5V NJU774*F28 2.8V NJU774*F4 4.V NJU774*F18 1.8V NJU774*F29 2.9V NJU774*F45 4.5V NJU774*F19 1.9V NJU774*F

PFC回路とAC-DC変換回路の研究

p ss_kpic1094j03.indd

測定器の持つ誤差 と 使い方による誤差

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ

<4D F736F F D D834F B835E5F8FDA8DD C E646F63>

モジュール式アナログアンプ 形式 VT-MSPA1-1 VT-MSPA1-10 VT-MSPA1-11 RJ 形式 : 改訂 : シリーズ 1X H6833_d 特長 内容 電磁比例圧力弁の制御に適しています : DBET-6X DBEM...-7X (Z)D

Microsoft Word - N-TM307取扱説明書.doc

RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える

TC74HC245,640AP/AF

TOS7200 CD-ROM DUT PC 1.0X p.15 NEMA Vac/10 A [85-AA-0003] m : CEE7/7 : 250Vac/10 A [85-AA-0005] : GB1002 : 250Vac/10A [ ] 2016

INDEX PAGE 1. Evaluation Method 1 1. 測定回路 Measurement Circuits 3 (1) 静特性 待機電力特性 通電ドリフト特性 その他特性 Steady state, Standby power, Warm up voltage drift and

形式 :AER 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ 測温抵抗体リミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 リニアライズ バーンアウト ( 断線時出力振切れ ) 付 定電流式アクティブブリッジ方式により入力配線の抵抗値は 200Ω まで可能 サムロータリスイッチ

Microsoft Word - TC74HC245_640AP_AF_P8_060201_.doc

製 品 仕 様 書

共通部機器仕様構造 : 壁取付シャーシに避雷器 モデム 入出力ユニットをマウント接続方式 回線 :M4 ねじ端子接続 入出力 電源 :M3.5 ねじ端子接続 接地 :M4 ねじ端子接続シャーシ材質 : 鋼板に黒色クロメート処理ハウジング材質 : 難燃性黒色樹脂アイソレーション : 回線 - 入出力

Microsoft Word - 2_0421

MPPC 用電源 C 高精度温度補償機能を内蔵した MPPC 用バイアス電源 C は MPPC (Multi-Pixel Photon Counter) を駆動するために最適化された高電圧電源です 最大で90 Vを出力することができます 温度変化を伴う環境においても M

elm600xb_jp.indd

-2 外からみたプロセッサ GND VCC CLK A0 A1 A2 A3 A4 A A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A1 A16 A17 A18 A19 D0 D1 D2 D3 D4 D D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 D13 D14 D1 MEMR

等価回路図 絶対最大定格 (T a = 25ºC) 項目記号定格単位 入力電圧 1 V IN 15 V 入力電圧 2 V STB GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電圧 V GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電流 I 120 ma 許容損失 P D 200 mw 動作温度範囲 T o

INDEX PAGE 1. Evaluation Method 1 1. 測定回路 Measurement Circuits 3 (1) 静特性 待機電力特性 通電ドリフト特性 その他特性 Steady state, Standby power, Warm up voltage drift and

PIC の書き込み解説 PICライターを使うときに間違った使い方を見受ける 書き込み失敗の原因は知識不足にある やってはいけないことをしている 単に失敗だけならまだしも部品を壊してしまう 正しい知識を身に着けよう 書き込みに必要なピンと意味 ICSPを意識した回路設計の必要性 ICSP:In Cir

<4D F736F F F696E74202D20335F8F4390B BB956988C A E815B8BC696B195F18D9089EF816994AD955C8E9197BF966B8AD6938C816A3494C52E >

RMS(Root Mean Square value 実効値 ) 実効値は AC の電圧と電流両方の値を規定する 最も一般的で便利な値です AC 波形の実効値はその波形から得られる パワーのレベルを示すものであり AC 信号の最も重要な属性となります 実効値の計算は AC の電流波形と それによって

フロントエンド IC 付光センサ S CR S CR 各種光量の検出に適した小型 APD Si APD とプリアンプを一体化した小型光デバイスです 外乱光の影響を低減するための DC フィードバック回路を内蔵していま す また 優れたノイズ特性 周波数特性を実現しています

形式 :MXAP 計装用プラグイン形変換器 MX UNIT シリーズ アナログパルス変換器 ( デジタル設定形 ) 主な機能と特長 直流入力信号を単位パルス信号に変換 出力周波数レンジ 出力パルス幅を前面パネルで設定可能 ドロップアウト機能付 ループテスト出力付 出力パルス数をカウント表示 ( 手動

形式 :M2XPA3 コンパクト変換器みにまるシリーズ パルスアナログ変換器 (PC スペック形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を統一信号に変換 PC による入出力フルコンフィギュレーション可能 センサ用電源内蔵 RS-422 ドライバによるパルス信号を直入力可能 入力周波数レンジ :0~200

5 付加コード ( 複数項指定可能 ) 規格適合 ( 下記より必ずご指定下さい ) /N:CE UL 適合なし /CE:CE 適合品 /UL:UL CE 適合品 オプション仕様無記入 : なし /Q: あり ( オプション仕様より別途ご指定下さい ) ( 付加コード ( 規格適合 ) の /UL は

Microsoft PowerPoint - H22パワエレ第3回.ppt

ACモーター入門編 サンプルテキスト

はじめに 本資料は NTTグループで使用する高電圧直流で動作するICT 装置等に関わる給電インタフェースや機能について 必要な要求条件を述べたものです 本文中に記載する条件等は 情報通信システムに対する給電システム全体の信頼性 安全性を確保する上で必要とされるものです なお 本資料に記載する内容は

周波数特性解析

マノスタースイッチ Pa, kpa 差圧式ダイヤフラム ( シリコーンゴム ) 空気および非腐食性ガス ( 液体は不可 ) 目盛付ツマミによる設定水平 ~ 垂直間取付任意 -10~+50 ( ただし氷結しないこと ) 90% RH 以下 ( ただし結露しないこと ) 100kPa(p.1

電気的特性 (Ta=25 C) 項目 記号 条件 Min. Typ. Max. 単位 読み出し周波数 * 3 fop khz ラインレート * Hz 変換ゲイン Gc ゲイン =2-5 - e-/adu トリガ出力電圧 Highレベル Vdd V -

TDK-Lambda INDEX 1. 評価方法 Evaluation Method PAGE 1.1 測定回路 Measurement Circuits... T-1 (1) 静特性 過電流保護特性 出力リップル ノイズ波形 Steady state characteristics, Over c

                         高圧整流ユニット

Microsoft PowerPoint - 【最終提出版】 MATLAB_EXPO2014講演資料_ルネサス菅原.pptx

Microsoft Word - プロービングの鉄則.doc

第 11 回 R, C, L で構成される回路その 3 + SPICE 演習 目標 : SPICE シミュレーションを使ってみる LR 回路の特性 C と L の両方を含む回路 共振回路 今回は講義中に SPICE シミュレーションの演習を併せて行う これまでの RC,CR 回路に加え,L と R

クレスト ファクタ : フル スケールにおいて3:1 : 各レンジ 周波数範囲において ( 追加誤差を含むの1/10)/ ACV V COM 300mV μV 1MΩ±2%, 140pF 以下


SD32Mシリーズ 補足説明書

enus MLD-030-ST ブラシレス DC モータドライバ スイッチ詳細 内蔵ポテションメータ ピーク出力設定 ( モータ保護機能 ) 配線説明 ドライバ側マーク Ref+ Hu Hv Hw Ref- モータ配線色黄色茶色オレンジ青色灰色緑黒赤 安心のフェニックスコンタクト社製コネクターを搭載

NJM2387A ON/OFF 機能付き出力可変型低飽和レギュレータ 概要 NJM2387A は出力可変型低飽和レギュレータです 可変出力電圧範囲は 1.5V~20V 出力電流は 1.0Aまで供給可能で 出力電流が 500mA 時に入出力間電位差は 0.2V(typ.) と低飽和を実現しております

問題 バイポーラ電源がないと 正と負の電圧や電流を瞬断なくテスト機器に供給することが困難になります 極性反転リレーやスイッチ マトリクスを持つ 1 象限または 2 象限電源では V またはその近傍に不連続が生じ これが問題になる場合があります ソリューション 2 象限電圧のペアを逆直列に接続すれば

Datenblatt

Transcription:

佐藤雄亮 * 要旨 は最速試験時間 50 ms, コンタクトチェック機能, 試験電圧任意設定を実現した絶縁抵抗試験器である. 当社従来製品である絶縁抵抗試験器 354 の後継機種として あらゆる絶縁抵抗を素早く測定 を商品コンセプトに開発した. ここに特長と構成について解説する.. はじめに 絶縁抵抗試験は, 被試験物に直流電圧を印加し, 被試験物の絶縁性能を抵抗値で評価する. 被試験物は, コネクタ, リレー, トランスなどの部品や次世代型エネルギー分野のリチウムイオン電池などさまざまあり, これらの安全性を評価する. また, これらは低コスト化が課題となっており, 絶縁抵抗試験もタクトタイムの要求が非常に高いうえに試験の品質も重要視される. は高速試験と品質の高い試験の要求に応えるべく開発した.. 概要 設計コンセプト Voltage [V] Set voltage ST550 の外観 多くのユーザを訪問する中で, ユーザが求める試験時間とは試験器で設定する時間だけでなく, 試験電圧が安全なレベルまで降圧されるまでの時間も含めることがわかった. 時間概要を図 に示す. ST550 は最速試験時間 50 ms と, 設定時間以外にかかる充電時間や放電時間も短縮することを追究した. 絶縁抵抗試験は被試験物に直流電圧を印加するが, 静電容量を含む場合は設定電圧に昇圧するまでに充電時間がかかる. さらに試験後は, 試験電圧を降圧するために放電時間が必要である.ST550 では充電時間とともに放電時間も短縮することでユーザが速さを実感できる仕様を追究した. 次に機能 特長とともに解説する. Charge time 3. 機能 特長 3. 素早く測定 ST550 test time A User test time 図 時間概要 Discharge time B Time [t] 以下に素早く測定するために実現した機能を説明する. () 最速試験時間 50 ms ST550 の最大の特長は最速試験時間 50 ms である. 測定スピード FAST 設定時の最速サンプリング 30 ms で実現した.( 図 -A ) * 技術部技術 3 課

絶縁抵抗試験機 ST550 Output transformer High voltage output Switching power supply DUT Discharge circuit Voltage monitor Contact check ADC EXT I/O Current detection part CPU RS-3C Analog output Analog power supply Measurement block Control block 図 ブロック図 () 高速自動放電機能被試験物に電荷が残っていると感電や被試験物の故障につながる可能性がある.ST550 では従来製品である絶縁抵抗試験器 354 の放電方式を改良し, 放電時間の大幅な時間短縮を実現した.( 図 -B ) 3. 試験品質の向上 () コンタクトチェック機能絶縁抵抗試験では, 接触不良や測定ケーブルの断線があると抵抗値は大きくなる. これが原因となり, 不良品を良品と誤判定する可能性がある.ST550 はこのような誤判定を防ぐため, コンタクトチェック機能を搭載した. この機能は試験開始から判定結果を出すまでの間, 接触不良や断線を常に 00 ms ごと監視している. そのため, 接触不良や断線を検出するとコンタクトエラーとして, 試験を中止する. () 短絡チェック機能被試験物によっては, 金属くずなどによって軽微なショート状態が生成されることがあり, このような状態をマイクロショートと呼ぶ. マイクロショートは高電圧をかけると断線し, ショート状態が解消され, 試験 では良品と判断される場合がある. これを避けるため, 試験電圧よりも低い電圧 ( V~5 V) でマイクロショート状態を確認する短絡チェック機能を搭載した. (3) 試験電圧任意設定 (5 V~000 V) 現在はリチウム電池などの絶縁抵抗試験では具体的な試験電圧が規格で定められておらず, ユーザが任意に試験電圧を定めている. そのため, ユーザが自由に設定できる仕様とした. 4. ハードウェア構成 図 に全体のブロック図を示す. ユーザインタフェースをつかさどる制御部と, 絶縁された計測部,EXT I/O 部から成る. 4. 発生部出力電圧は 5 V~000 V まで分解能 V で任意に設定できる. また, 出力電流はすべての電圧範囲で最大 ma 流すことができる. 容量性負荷の場合, 出力電圧にオーバーシュートが発生することがある. オーバーシュートが発生すると設定電圧よりも高い電圧が被試験物に印加されるため, 被試験物を壊してしまう可能性がある. そこで

3 ST550 ではオーバーシュートを抑えた設計とした. 例として 0. μf の容量性負荷に kv を発生させたときの出力電圧波形を図 3 に示す. 次に抵抗負荷の場合, ms~5 ms(5 V~000 V) と短いため, 試験時間を短縮できる. 無負荷時の出力電圧リプル波形を図 4, 図 5 に示す. 出力電圧リプルは従来製品に対して振幅は / に, 周波数は約 7 倍になっている. 出力電圧リプルはノイズ源として電流測定に影響を与えるが, 出力電圧リプルの周波数が高くなったことで, ノイズを取り除くための電流検出部フィルタを小型化することができた. START signal ( V/div) Output voltage (00 V/div) 図 3 出力電圧波形 ( 横軸 :0 ms/div) 4. 放電回路部 従来製品は放電抵抗 MΩ の定抵抗放電であった. 容量性負荷の場合, 放電時間は放電抵抗と負荷容量の時定数で決まる. そのため負荷容量値が大きいと放電時間が長くなっていた. そこで,ST550 では約 0 ma の定電流放電にし, 放電時間を短縮させた. 放電にかかる時間はおおよそ式 (), 式 () から求まる. 従来製品 : V = C R ln 0 V t... () ST550 : ( C ( V V )) t I C : 負荷容量 R : 放電抵抗 V 0 : 充電電圧 V : 放電後電圧 I : 放電電流 0 =... () Voltage ripple (00 mv/div) 図 4 従来製品リプル波形 ( 横軸 : ms/div) 例として,0. μf の容量性負荷に 00 V が充電されていて, V まで放電するには, MΩの定抵抗放電は約 5.5 s かかるのに対し, 定電流放電は 0.99 ms で放電が可能となる. 放電時間を短縮することで試験時間を短縮できる. 0.3 μf の容量性負荷において 000 V 充電させたときの放電波形を図 6 に示す.5 ms 程度の速さで放電できていることが確認できる. 4.3 電流検出部電流検出部では最小 50 na と微小な電流を検出するため, 電源などのノイズの影響を受けないようフィルタの定数を決定している. 図 5 ST550 リプル波形 ( 横軸 : ms/div) また, 電源周波数の影響を受けないよう周波数に同期させてサンプリングを行い,A/D コンバータで平均化処理をする. 平均化処理を行うことでばらつきは約 50 db 抑えられている. 抵抗とコンデンサが並列に接続された試料を測定した場合の繰り返し精度を表 ~ 表 3 に示す.±% で記された数値はコンデンサへの充電が完了してから 00 回測定した値のばらつき幅を表す.

4 絶縁抵抗試験機 ST550 表 繰り返し精度 ( 出力電圧 5 V, 測定スピード FAST 設定時 ) 抵抗レンジ 000 ΜΩレンジ 00 ΜΩレンジ 0 ΜΩレンジ ΜΩレンジ 抵抗負荷 000 ΜΩ 00 ΜΩ 0 ΜΩ ΜΩ 0.00 μf - ±0.% ±0.% ±0.% 0.0 μf - ±0.6% ±0.% ±0.% 0.05 μf - ±.6% ±0.3% ±0.% 0. μf - ±4.9% ±0.5% ±0.% 表 繰り返し精度 ( 出力電圧 00 V, 測定スピード FAST 設定時 ) 抵抗レンジ 000 ΜΩレンジ 00 ΜΩレンジ 0 ΜΩレンジ ΜΩレンジ 抵抗負荷 000 ΜΩ 00 ΜΩ 0 ΜΩ ΜΩ 0.00 μf ±0.% ±0.% ±0.% ±0.% 0.0 μf ±.0% ±0.3% ±0.% ±0.% 0.05 μf ±6.7% ±0.7% ±0.3% ±0.% 0. μf ±5.9% ±.0% ±0.5% ±0.% 表 3 繰り返し精度 ( 出力電圧 500 V, 測定スピード FAST 設定時 ) 抵抗レンジ 4000 ΜΩレンジ 00 ΜΩレンジ 0 ΜΩレンジ ΜΩレンジ 抵抗負荷 000 ΜΩ 00 ΜΩ 0 ΜΩ ΜΩ 0.00 μf ±0.% ±0.% ±0.% ±0.% 0.0 μf ±0.4% ±0.% ±0.% ±0.% 0.05 μf ±.6% ±0.3% ±0.% ±0.% 0. μf ±7.% ±0.6% ±0.% ±0.% 5. コンタクトチェック機能 5. 方式 コンタクトチェックは4 端子法を採用している. 被試験物に電圧印加側 (HIGH) と電流測定側 (LOW) の 本ずつの測定リードを当てることで接触不良を検出している. HIGH 側は印加電圧検出方式,LOW 側はフローティング電源を印加して電流を検出する方式となっている. 図 7 に原理図を示す. 5. HIGH 側の判定方法出力電圧計 ( V ) とコンタクトチェック電圧計 ( V ) の値は HIGH 側の接触抵抗 ( 本のプローブの接触抵抗の合計 ) が 0 Ω の場合, V = V となる ( 式 (3)). V Rs V = V =...(3) ( 0 + Rd + Rs) V: 出力電圧 Rs : 検出抵抗 Rd : 分圧抵抗 図 6 放電波形 ( 横軸 :5 ms/div)

5 Sensing resistance Sensing resistance Sensing resistance 図 7 コンタクトチェック原理図 HIGH 側の接触抵抗が RH の場合, V < V (5)< 式 (4)). V V V Rs ( 0 + Rd+ Rs) となる ( 式 =... (4) V Rs =... (5) ( RH + Rd + Rs) なお,ST550 はV の電圧がV の 97 % 以下を接触不良と判定している. ただし, 電流レンジが HOLD で MΩ レンジ以外では Under.F 表示 ( 測定電流の上限を超えている ) の状態なら接触していると見なしている. 5.3 LOW 側の判定方法 LOW 側の電圧計の値は LOW 側の接触抵抗 ( 本のプローブの接触抵抗の合計 ) が 0 Ωの場合, 式 (6) とな る. V 3 E Rs3 =... (6) ( 0 + Rd3 + Rs3) E : 内部電源 Rs 3 : 検出抵抗 3 Rd : 保護抵抗 LOW 側の接触抵抗が RL の場合, 式 (7)< 式 (6) となる. E Rs3 V3 =... (7) 3 3 ( RL + Rd + Rs ) なお,ST550 は式 (7) から計算して RL の値を求めて約 0 kω 以上を接触不良と判定している. ただし MΩ レンジについては被試験物に流れている電流が 0.5 ma 以上であれば接触していると見なしている. 5.4 判定結果表示と EXT.IO 出力判定は試験中に 00 ms ごとに常時行われており, HIGH 側の接触不良を検出すると ContHi,LOW 側の接触不良を検出すると ContLo,HIGH 側と LOW 側の両方の接触不良を検出すると ContHL を表示する. また, すべての判定結果に対し, 背面の EXT.IO から ERR 信号を出力して試験を中止する. 6. 短絡チェック機能 6. 方式 試験開始後, 設定電圧 (5 V~000 V) を印加する前に V~4 V の低電圧を印加して被試験物に流れる電流を測定し, 抵抗値を計算して約 00 kω 以下で短絡と判定する. 短絡と判定した場合は, 設定電圧を印加せず,Short を表示するとともに背面の EXT.IO から ERR 信号を出力して試験を中止する. 判定に要する時間は

6 絶縁抵抗試験機 ST550 0.00~.000 s の設定が可能となっている (MANUAL モード設定 ). 短絡と判定した場合は高電圧を印加しないので被試験物へのダメージが少なく, 不良解析が容易に可能となる. タイミングチャートを図 8 に示す. 6. 判定時間 一般的に被試験物は絶縁抵抗と並列に静電容量を含むため, 低電圧でも電圧印加直後は充電電流が流れる. 判定時間を適切に設定しないと充電電流を短絡電流だと誤って判定してしまう場合があるが,ST550 は適切な判定時間を調べるために使用できる AUTO モードが用意されている.AUTO モードを使用すると, 何秒で充電が完了して約 00 kω 以上になったかを表示できる.AUTO モードに設定し, 何個かの被試験物で試験したときに表示された時間の最大値 +α を MANUAL モードの判定時間として設定することで最短時間で判定が可能となる. 参考として, 被試験物としてコンデンサを試験した場合の判定時間を表 4 に示す. 図 8 短絡チェックタイミングチャート 表 4 コンデンサの短絡チェック時間 ( 参考 ) 静電容量 0.0 μf 0. μf μf 判定時間 0.00 s 0.030 s 0.040 s 7. おわりに ST550 は あらゆる絶縁抵抗を素早く測定 をコンセプトに, 設定時間以外にかかる時間も含めて素早さを追求した. タクトタイムが要求される生産ラインだけでなく, 品質の高い試験の要求にも貢献できる製品になったと確信する. 牛窪菊夫 *, 西村宏太 * * 技術部技術 3 課