改正育児・介護休業法等について

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1 育児休業 および育児短時間勤務等に関する規程および育児短時間勤務等に関する規程についてについて 1 育児休業対象者の要件要件変更改正前は 有期契約労働者が育児休業を取得するための要件として 育児休業申し出時に 1 当該事業主に引き続き雇用された期間が1 年以上であること 2 子が1 歳になった後

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

支給開始日以前に カ月の標準報酬月額がある場合 06 年 月 日まで 06 年 4 月 日以降 休んだ日の標準報酬月額 0 日 / 支給開始日以前の継続した カ月間の各月の標準報酬月額の平均額 0 日 / ( 例 ) 支給開始日以前の継続した カ月間に 標準報酬月額が 6 万円の月が カ月 0 万円

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

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第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

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育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

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題名

ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

3 育児 介護 112

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

に該当する者に支給されるものに限る ) 移転費及び 3の求職活動支援費の支給対象とすることとされた ( 第 56 条の3 第 1 項第 2 号及び同条第 2 項関係 ) 3 高年齢被保険者 ( 教育訓練を開始した日が高年齢被保険者でなくなった日から1 年以内にある者を含む ) について 教育訓練給付

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仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

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社団法人今治地方国立公園協会

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

賃金規程1

育児休業申出書式例

( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 あなたが平成年月日にされた 育児 介護 休業の申出について 育児 介護休業等に関する規則 第 3 条 第 7 条 に基づき その取扱いを下のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下の事項の若干の変更があり得ます ) 1 休業の期間等

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育児休業等が取得できる有期契約労働者の範囲変更等 育児 介護休業法情報 いよいよ改正育児 介護休業法の施行が来年 1 月に迫ってきました 今回の改正では 介護休業の分割取得や 子の看護休暇および介護休暇の半日単位での取得等が注目を集めていますが その他にも育児休業や介護休業 ( 以下 育児休業等 と

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目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

育児・介護休業規程

( 育児休業の期間 ) 第 5 条育児休業の期間は 原則として 子が 1 歳に達するまでを限度として育児休業申出書 ( 様式 1) に記載された期間とする 2 前項にかかわらず 会社は 育児休業 介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 以下 育児 介護休業法 という ) の定

育児・介護休業等に関する規程


目 次 第 1 章目的 第 1 条 目的 第 2 章育児休業制度 第 2 条 育児休業の対象者 第 3 条 育児休業の申出の手続等 第 4 条 育児休業の申出の撤回等 第 5 条 育児休業の回数 第 6 条 育児休業の期間等 第 3 章介護休業 第 7 条 介護休業の対象者 第 8 条 介護休業の申

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

1.2_議案目録(追加)

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(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

別紙 1 妊娠 出産 育児休業 介護休業等に関するハラスメントとなり得る具体的言動例 1. 制度等の利用への嫌がらせ型 教職員が産休や育児業 介護休業等の制度の利用を請求したり 制度を利用したことに関して 上 司が解雇等の不利益な取扱いを示唆したり 上司 同僚が 繰り返し又は継続的に嫌がらせ等を行い

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(3) 時差出勤 (1) 及び (2) の勤務時間のほか 次のとおり時差出勤を実施しています ( 警察本部については 平成 26 年度における実施内容を記載しています ) 知事部局等 教育庁 (H 現在 ) 区分勤務時間休憩時間 A 勤務午前 8 時 30 分から午後 5 時 15 分ま

2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

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育児 介護休業等に関する規則の規定例 ~ 福井労働局版 ~ 赤字部分は 平成 29 年 1 月 1 日施行の改正事項 青字部分は 平成 22 年 6 月 30 日施行の改正事項 緑字部分は 削除事項 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育

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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

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平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

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下この章において 申出者 という ) に対し 育児休業取扱通知書 ( 社内様式 2) を交付する 5 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 申出者は 出生後 2 週間以内に人事部労務課に育児休業対象児出生届 ( 社内様式 3) を提出しなければならない ( 育児休業の申出の撤回等 ) 第 4 条


07体制届留意事項(就労継続支援A型)

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調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

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飛驒市職員の勤務時間 休暇等に関する条例及び飛驒市 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 ( 飛驒市職員の勤務時間 休暇等に関する条例の一部改正 ) 第 1 条飛驒市職員の勤務時間 休暇等に関する条例 ( 平成 16 年飛驒市条例第 47 号 ) の一部を次のように改正する 第 8 条の

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

出書 ( 園内様式 1) を園に提出することにより申し出るものとする なお 育児休業中の有期契約職員が労働契約を更新するに当たり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再度の申出を行うものとする 2 申出は 特別の事情がない限り

一公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章立候補休暇 ( 第三条 第六条 ) 第三章雑則 ( 第七条 第九条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 立候補休暇の制度を設けることにより 公職の候補者となる労働

4 対象となる休業 産休等代替 いずれの休業も 当該訪問看護ステーションに引き続き雇用された期間が 1 年以上の常勤の 看護職員が取得した場合に 本事業の対象となります 種類内容 産前産後休業 出産予定日を含む 6 週間 ( 多胎妊娠の場合は 14 週間 ) 前の日から 産後 8 週間を経過する日ま

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資料第 - 改正育児 法等 について 平成 8 年 8 月 日厚生労働省雇用均等 児童家庭局職業家庭両立課

. 育児 法等の見直し 改正法成立平成 8 年 月 9 日施行期日平成 9 年 月 日

改正育児 法及び改正男女雇用機会均等法の概要 妊娠 出産 育児期や家族の介護が必要な時期に 男女ともに離職することなく働き続けることができるよう 仕事と家庭が両立できる社会の実現を目指し 雇用環境を整備する. 介護離職を防止し 仕事と介護の両立を可能とするための制度の整備 対象家族 人につき 回を上限として 通算 9 日まで を分割取得することができることとする 介護休暇の半日単位の取得を可能とする 介護のための所定労働時間の短縮措置等をとは別に 利用開始から 年の間で 回以上の利用を可能とする 所定外労働の免除を介護終了までの期間について請求することのできる権利として新設する 有期契約労働者の取得要件を緩和する. 多様な家族形態 雇用形態に対応した育児期の両立支援制度等の整備 子の看護休暇の半日単位の取得を可能とする 有期契約労働者の育児休業の取得要件を 当該事業主に引き続き雇用された期間が過去 年以上あること 子が 歳 6 ヶ月に達する日までの間に労働契約が満了し かつ 契約の更新がないことが明らかでない者とし取得要件を緩和する 特別養子縁組の監護期間中の子 養子縁組里親に委託されている子その他これらに準ずるものについては育児休業制度等の対象に追加する. 妊娠 出産 育児休業 をしながら継続就業しようとする男女労働者の就業環境の整備 妊娠 出産 育児休業 等を理由とする 上司 同僚による就業環境を害する行為を防止するため 雇用管理上必要な措置を事業主に義務づける 施行期日 平成 9 年 月 日

改正の趣旨 非正規雇用労働者の育児休業の取得促進や妊娠 出産 育児休業 等を理由とする不利益取扱い等の防止を図ることが必要 改正内容 多様な家族形態 雇用形態に対応した育児期の両立支援制度等の整備 4 改正内容現行改正後 子の看護休暇 ( 年 5 日 ) の取得単位の柔軟化 有期契約労働者の育児休業の取得要件の緩和 育児休業等の対象となる子の範囲 妊娠 出産 育児休業 をしながら継続就業しようとする男女労働者の就業環境の整備 仕事と育児の両立支援制度の見直し 日単位での取得半日 ( 所定労働時間の二分の一 ) 単位の取得を可能とする 所定労働時間が 4 時間以下の労働者については適用除外とし 日単位 業務の性質や業務の実施体制に照らして 半日を単位として取得することが困難と認められる労働者は 労使協定により除外できる 労使協定により 所定労働時間の二分の一以外の 半日 とすることができる ( 例 : 午前 時間 午後 5 時間など ) 当該事業主に引き続き雇用された期間が 年以上であること 歳以降も雇用継続の見込みがあること 歳までの間に更新されないことが明らかである者を除く 法律上の親子関係である実子 養子 事業主による不利益取扱い ( 就業環境を害することを含む ) は禁止 当該事業主に引き続き雇用された期間が 年以上であること 子が 歳 6 ヶ月に達する日までに その労働契約 ( 労働契約が更新される場合にあっては 更新後のもの ) が満了することが明らかである者を除く とし 取得要件を緩和する 特別養子縁組の監護期間中の子 養子縁組里親に委託されている子といった法律上の親子関係に準じると言えるような関係にある子については育児休業制度等の対象に追加する 妊娠 出産 育児休業 等を理由とする 上司 同僚などによる就業環境を害する行為を防止するため 雇用管理上必要な措置を事業主に義務づける 派遣先で就業する派遣労働者については 派遣先も事業主とみなして 上記防止措置義務を適用する また事業主による育児休業等の取得等を理由とする不利益取扱いの禁止規定を派遣先にも適用する

子の看護休暇 介護休暇の半日単位取得 原則〇労働者は半日 ( 日の所定労働時間の 分の) の単位で子の看護休暇が取得できる 8:00 :00 :00 7:00 午前休 (4 時間 ) 午後休 (4 時間 ) 労使協定〇労使協定で 日の所定労働時間の 分の 以外の時間数を 半日 とすることができる 9:00 :00 :00 7:45 午前休 ( 時間 ) 午後休 (4 時間 45 分 ) 〇労使協定で定める事項は 点 対象となる労働者の範囲 ( 例 : 勤務時間帯 Aの従業員を対象とする など ) 取得の単位となる時間数 ( )( 例 : 始業時刻から 時間又は終業時刻まで5 時間とする など ) 日の所定労働時間に満たないものに限ります 休暇 日当たりの時間数 ( )( 例 : 日は 8 時間とする など ) 日の所定労働時間を下回ることはできません 4

有期契約労働者の育児休業取得要件の見直し 現行法の要件 出生 歳 歳 引き続き雇用された期間 子の年齢 年以上 申出 雇用継続の見込み 雇用継続の可能性 申出時点で 年以上継続して雇用されていること 歳以降も雇用継続の見込みがあること 歳までの間に更新されないことが明らかである者を除く と は 申出時点 ( の時点 ) で判断 改正後の要件 出生 廃止 歳 6 ヶ月 緩和 引き続き雇用された期間 子の年齢 年以上 申出 雇用継続の可能性 申出時点で 年以上継続して雇用されていること 歳 6 か月までの間に更新されないことが明らかである者を除く は 申出時点 ( の時点 ) で判断 5

介護が必要な家族を抱える労働者が介護サービス等を十分に活用できるようにするため や柔軟な働き方の制度を様々に組み合わせて対応できるような制度の構築が必要 4 5 改正の趣旨 改正内容現行改正後 (9 日 : 介護の体制構築のための休業 ) の分割取得 給付の給付率の引上げ 介護休暇 ( 年 5 日 ) の取得単位の柔軟化 介護のための所定労働時間の短縮措置等 ( 選択的措置義務 ) 介護のための所定外労働の免除 ( 新設 ) 仕事と介護の両立支援制度の見直し 改正内容 介護離職を防止し 仕事と介護の両立を可能とするための制度の整備 原則 回に限り 取得回数の実績を踏まえ 介護の始期 終期 その間の期間にそれぞれ対 9 日まで取得応するという観点から 対象家族 人につき通算 9 日まで 回を上限可能として の分割取得を可能とする 賃金の 40% 日単位での取得 と通算して 9 日の範囲内で取得可能 なし 67% に引上げを行う 半日 ( 所定労働時間の二分の一 ) 単位の取得を可能とする < 日常的な介護ニーズに対応 > 子の看護休暇と同様の制度 とは別に 利用開始から 年の間で 回以上の利用を可能とする < 日常的な介護ニーズに対応 > 事業主は以下のうちいずれかの措置を選択して講じなければならない ( 措置内容は現行と同じ ) 所定労働時間の短縮措置 ( 短時間勤務 ) フレックスタイム制度 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げ 4 労働者が利用する介護サービス費用の助成その他これに準じる制度 介護終了までの期間について請求することのできる権利として新設する < 日常的な介護ニーズに対応 > 当該事業主に引き続き雇用された期間が 年未満の労働者等は 労使協定により除外できる 回の請求につき 月以上 年以内の期間で請求でき 事業の正常な運営を妨げる場合には事業主は請求を拒否できる 等の対象家族の範囲の拡大 省令事項 同居 扶養していない祖父母 兄弟姉妹及び孫も追加 ( 現行 : 配偶者 父母 子 配偶者の父母 同居かつ扶養している祖父母 兄弟姉妹及び孫 ) 6

仕事と介護の両立支援制度 ( 改正法イメージ ) 要介護状態 ( 制度利用の申出が可能な状態 ) 要介護状態にある対象家族ごとに以下の制度が利用可能 : 現行制度 : 努力義務 介護終了 ( 対象家族の死亡 ) ( 申出から 9 日 ) 選択的措置義務 ( をしない期間利用可能 ) 9 日間 : 改正部分 ++ =9 日 選択的措置義務 と措置内容は同様 ( いずれか一つを事業主が選択して措置 ) 週又は月の所定労働時間の短縮措置 ( 短時間勤務 ) フレックスタイム制度 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げ ( 時差出勤の制度 ) 4 介護サービスを利用する場合 労働者が負担する費用を助成する制度その他これに準ずる制度 年間の間で少なくとも 回以上利用が可能 所定外労働の免除 介護休暇 ( 対象家族 人につき年 5 日 人以上の場合に 0 日付与される ) 半日単位の取得 ( 所定労働時間の 分の ) 時間外労働 深夜業の制限 家族を介護する労働者に関して 制度又は週若しくは月の所定労働時間の短縮等の措置に準じて その介護を必要とする時間 回数等に配慮した必要な措置を講ずる努力義務 7

の経過措置について 概要 〇改正に関する経過措置規定はない 改正後の要件を満たしている場合にはの取得が可能 〇改正後 が取れなくなる場合は次の つ 当該対象家族について 回のをした場合 当該対象家族についてをした日数が 9 日に達している場合 パターン パターン 施行日 の合計が 9 日未満の場合 9 日間 施行日 パターン パターン 4 施行日 の合計が 9 日未満の場合 施行日 再び要介護状態となったため 現行制度による再取得をした事例 の合計が 9 日未満の場合 8

子の看護休暇 介護休暇の半日単位取得が困難な業務 9 子の養育又は家族介護を行い 又は行うこととなる労働者の職業生活と家庭生活との両立が図られるようにするために事業主が講ずべき措置に関する指針 第 事業主が講ずべき措置の適切かつ有効な実施を図るための指針となるべき事項 法第 6 条のの規定による子の看護休暇及び法第 6 条の5の規定による介護休暇に関する事項 () () ( 略 ) () 法第 6 条の 第 項及び第 6 条の6 第 項の規定により 労使協定の締結により厚生労働省令で定める一日未満の単位での子の看護休暇又は介護休暇の取得ができないこととなる 業務の性質又は業務の実施体制に照らして 厚生労働省令で定める一日未満の単位で取得することが困難と認められる業務 とは 例えば 次に掲げるものが該当する場合があること なお 次に掲げる業務は例示であり これらの業務以外は困難と認められる業務に該当しないものではなく また これらの業務であれば困難と認められる業務に該当するものではないこと イ国際路線等に就航する航空機において従事する客室乗務員等の業務等であって 所定労働時間の途中まで又は途中から子の看護休暇又は介護休暇を取得させることが困難な業務ロ長時間の移動を要する遠隔地で行う業務であって 半日単位の子の看護休暇又は介護休暇を取得した後の勤務時間又は取得する前の勤務時間では処理することが困難な業務ハ流れ作業方式や交替制勤務による業務であって 半日単位で子の看護休暇又は介護休暇を取得する者を勤務体制に組み込むことによって業務を遂行することが困難な業務

( ご参考 ) 常時介護を必要とする状態に関する判断基準 項目 は 週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態にある対象家族を介護するための休業で 常時介護を必要とする状態については 以下の表を参照しつつ 判断することとなる 常時介護を必要とする状態 とは 以下の () または () のいずれかに該当する場合であること () 介護保険制度の要介護状態区分において要介護 以上であること () 状態 ~ のうち が つ以上または が つ以上該当し かつ その状態が継続すると認められること 状態 座位保持 (0 分間一人で座っていることができる ) 歩行 ( 立ち止まらず 座り込まずに5m 程度歩くことができる ) 移乗 ( ベッドと車いす 車いすと便座の間を移るなどの乗り移りの動作 ) ( 注 ) ( 注 ) 自分で可支えてもらえればできる ( 注 ) できない つかまらないでできる 何かにつかまればできる できない 自分で可一部介助 見守り等が必要全面的介助が必要 4 水分 食事摂取 ( 注 4) 自分で可一部介助 見守り等が必要全面的介助が必要 5 排泄自分で可一部介助 見守り等が必要全面的介助が必要 6 衣類の着脱自分で可一部介助 見守り等が必要全面的介助が必要 7 意思の伝達できるときどきできないできない 8 外出すると戻れないないときどきあるほとんど毎回ある 9 物を壊したり衣類を破くことがあるないときどきある 0 周囲の者が何らかの対応をとらなければならないほどの物忘れがある ほとんど毎日ある ( 注 5) ないときどきあるほとんど毎日ある 薬の内服自分で可一部介助 見守り等が必要全面的介助が必要 日常の意思決定 ( 注 6) できる 本人に関する重要な意思決定はできない ( 注 7) ほとんどできない 0

( ご参考 ) 常時介護を必要とする状態に関する判断基準 ( 注 ) 各項目の の状態中 自分で可 には 福祉用具を使ったり 自分の手で支えて自分でできる場合も含む ( 注 ) 各項目の の状態中 見守り等 とは 常時の付き添いの必要がある 見守り や 認知症高齢者等の場合に必要な行為の 確認 指示 声かけ 等のことである ( 注 ) 座位保持 の 支えてもらえればできる には背もたれがあれば一人で座っていることができる場合も含む ( 注 4) 4 水分 食事摂取 の 見守り等 には動作を見守ることや 摂取する量の過小 過多の判断を支援する声かけを含む ( 注 5) 9 の状態 ( 物を壊したり衣類を破くことがほとんど毎日ある ) には 自分や他人を傷つけることがときどきある 状態を含む ( 注 6) 日常の意思決定 とは毎日の暮らしにおける活動に関して意思決定ができる能力をいう ( 注 7) 慣れ親しんだ日常生活に関する事項 ( 見たいテレビ番組やその日の献立等 ) に関する意思決定はできるが 本人に関する重要な決定への合意等 ( ケアプランの作成への参加 治療方針への合意等 ) には 指示や支援を必要とすることをいう 出典 : 制度における 常時介護を必要とする状態に関する判断基準 に関する研究会報告書 ( 平成 8 年 7 月 9 日 ) この報告書を踏まえ 局長通達を改正し 平成 9 年 月 日に施行される改正育児 法と合わせて施行予定