科学研究費補助金Q&A

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科学研究費補助金申請(応募)に関するQ&A

費 複写費 現像 焼付費 通信費 ( 切手 電話等 ) 運搬費 研究実施場所借り上げ費 ( 研究機関の施設において補助事業の遂行が困難な場合に限る ) 会議費 ( 会場借料 食事 ( アルコール類を除く ) 費用等 ) リース レンタル費用 ( コンピュータ 自動車 実験機器 器具等 ) 機器修理費

国立水俣病総合研究センター 競争的研究費の内部監査実施要領 平成 30 年 3 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この要領は 国立水俣病総合研究センター競争的研究費の適正な運営 管理及び不正防止に関する規程 平成 30 年 4 月 1 日決定 に基づき 国立水俣病総合研究センターにおける競争的研

補助条件(基盤研究等)

【01-1】H28末〆通知(案) ver

科研費の使用について 平成 30 年 6 月 15 日 ( 金 ) 平成 30 年 6 月 21 日 ( 木 )

データベース 補助条件 ( 令和元年度 ) 独立行政法人日本学術振興会 ( 以下 日本学術振興会 という ) から科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 )( 研究成果公開促進費 ) データベース ( 以下 補助金 という ) の交付を受ける補助事業者 ( データベース作成事業の主体となる個人又は

残高の確認

注 : 平成 年度募集研究種目 国際的に評価の高い研究の推進 研究費の規模 / 研究の発展 H には 新たに基盤研究 (B) 若手研究 (A) の 種目に基金化を導入 若手研究 9 歳以下 ~ 年 (A) 500~,000 万円 (B) ~500 万円 研究活動スタート支援 年以内年間 50 万円以

様式 Z-17 記入例 科学研究費助成事業 ( 基盤研究 (B)( 一般 )) 実績報告書 ( 収支決算等報告書 (2))( 平成 28 年度 ) 1 版 独立行政法人日本学術振興会理事長殿平成 29 年 5 月 31 日所属研究機関の - 本部の所在地東京都 区 研究所属研究機関 大学

か購入できないなどの特段の事情がある場合には 以下の点がクリアできるのであれば 購入しても問題ありません 1 納品検収所で検収が受けられる 2 請求書等購入した物品と金額が確認できる書類が用意できる 3ドルなどの外国通貨で支払った場合には 日本円の為替レートが分かる書類を用意できる ( 購入時の為替


研究費使用Q&A

直接経費の各費目の対象となる経費 2-2 直接経費 ( 補助事業の遂行に必要な経費 ( 研究成果の取りまとめに必要な経費を含む )) の各費目の対象となる経費の例は 以下のとおり 物品費物品を購入するための経費旅費研究代表者及び研究協力者の海外 国内出張 ( 資料収集 各種調査 研究の打合せ 研究の

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究分担者究分担者研究分担者 研究代表者 所属研究機関控 日本学術振興会に紙媒体で提出する必要はありません 1 版 9. 補助事業者区直接経費 ( 円 ) 分研究代表者氏名 ( 研究者番号 ) ( ) 所属研究機関 部局 職 ( 機関番号 ) 大学 研究科 教授 15,000,000 2

様式C-17-1記入例

基盤研究(A・B)(海外学術調査) 研究計画調書作成・記入要領

科学研究費補助金使用ルール (文部科学省・日本学術振興会)

科学研究費補助金使用ルール (文部科学省・日本学術振興会)

私立大学教育研究活性化設備整備事業作成・提出要領

科学研究費助成事業 FAQ( よくある質問と回答 ) H 更新 ( 目次 ) 支出全般 Q1-1 ルールに違反したらどうなりますか Q1-2 研究はいつから開始できますか また 年度末はいつまで科研費を使用できますか Q1-3 研究設備の購入経費や研究協力者を雇用するための経費が 直接

委託研究の遂行のために直接的に必要な経費であるか 間接経費での支出が妥当な経費ではないか 経済性 効率性の観点から 発生した経費の額が妥当であるか 年度の区分が適切であるか 上記について 証拠書類等により客観的に説明できるか 委託研究費の使途に係る国民へ説明責任 科学研究費補助金を受給している研究機

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第 10 条奨励金の交付を受けた後 研究計画に関し重要な変更をしようとするときは あらかじめ学長の承認を受けなければならない ( 奨励金の受領 ) 第 11 条研究者は 奨励金の受領を事務局庶務課長 ( 以下 庶務課長 という ) に委任するものとする ( 経理の委任等 ) 第 12 条奨励金の交付

別紙 4( 別添 1) 提出書類一覧 提出書類 作成者 電子申請システムに入力し作成する書類 日本学術振興会 HP 掲載の様式をタ ウンロート し作成する書類 提出期限 (1) 必ず提出する書類 交付申請書の提出書 ( 様式 D-1) 研究機関 交付申請書 ( 様式 D-2-1) 研究代表者 交付請

平成25年度_科研費実務担当者説明会配付資料【午後の部】第三部

美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

様式第 4-( 日本工業規格 A 列 4 番 ) 第 号 平成年月日 殿 国土交通大臣 印 平成年度地域公共交通確保維持改善事業費補助金 ( 地域公共交通バリア解消促進等事業 ) 交付決定通知書 平成年月日付け第号で申請のあった 平成年度地域公共交通確保維持改善事業費補助金 ( 地域公共交通バリア解

I 1. 旅費 交通費 < 基本的な考え方 > 研究員 研究員に随行する 補助員 及び 外部依頼した専門家 が 研究に必要な情報収集や各種調査を行うための旅費 及び研究に要する検討会議や打ち合わせのための旅費 ( 当該旅行区間の旅行運賃 滞在費 ) 連名契約における 業務実施者 (P.29) が 検

Microsoft Word - 文書 1

科学研究費補助金の手引き

4_科研費の適正な管理・執行等について

小児医療施設施設整備費補助金交付要綱

大学改革推進等補助金Q&A

PowerPoint プレゼンテーション

補助事業者 研究代表者及び研究分担者所属研究機関氏名 部局 職名 同一機関に所属する補助事業者の間接経費譲渡額は 合計額のみを記入してください 間接経費の交付申請書に記譲渡額載の補助金額 13,000,000 13,000,621 5,500,000 大学 学部 准教授 20234

別紙 1 平成 31 年度 (2019 年度 ) 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 )( 奨励研究 ) 交付申請要項 個人で補助金の管理を行うこととなる研究代表者は 以下により交付申請に係る手続きを遺漏なく行ってください なお 応募以降 交付申請までに新たに 科学研究費補助金取扱規程 ( 昭


今回から電子申請システムを 利用することとなる手続き

Microsoft Word - FD-1~8

1 版 研究分担者研究者番号機関番号部局番号職番号研究者番号機関番号部局番号職番号氏名所属研究機関 部局 職氏名所属研究機関 部局 職補助事業期間を通じた支出済みの分担金 ( 事実発生日までの支出済みの額 ) を入力すること 大学 学部 准教授削

11 2. 経費経費のルールは どのように複雑だったのでしょうか? 謝金の上限額は 1 指導内容 ( 指導者 A か指導者 B か ) 2 指導時間 (4 時間超か以内か ) 3 指導者が団体の内部の方か外部の方か という 3 つの観点とその組合せにより定めており 複雑になっていました

独立行政法人日本学術振興会科研費電子申請システム研究者向け操作手引 ( 科学研究費補助金 )( 交付内定時 決定後用 ) 繰越 ( 翌債 ) を必要とする理由書の作成 繰越 ( 翌債 ) を必要とする理由書情報の入力 繰越 ( 翌債 ) を必要とする理由書情報を入力するには

公的研究費(科学研究費助成事業)使用の手引き

- 目次 - 1. プログラムの趣旨等について 1 頁 2. 申請条件等について 1 頁 3. 申請書類について 3 頁 4. 支援経費について 4 頁 5. 渡航計画について 7 頁 6. 採択後の手続き等について 8 頁 7. 平成 27 年度以前の採択プログラムの取り扱い等について 9 頁 こ

なお 申請可能な期間は 文部科学大臣の指定を受けた期間 (3 年以内の期間 ( 継続はさらに 3 年間 )) とする 支出全体に対する教育研究用機器備品費の割合が 90% を超えるものについては 対象とならな いので 留意すること 拠点校とは : 当該コンソーシアムにおける諸活動において重要な役割を

議第  号

科研費Q&A

国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 (B)) の公募に係る FAQ 1. 趣旨及び対象について 問 1 日本国内で実施する国際共同研究も対象となるのか? 3 問 2 日本側研究者が海外の研究機関等に直接出向くこととなっているが 研究代表者が必ず海外に行かなければならないのか? 3 問 3 海

平成26年度_研究成果公開促進費公募に関する説明資料(科研費の適正な管理・執行等について)

科研費電子申請システムの操作方法について

通学定期券の写しを市長に提出するとともに, 年度の終了時には通学実績報告書 ( 様式第 5 号 ) を提出しなければならない ( 交付の取消と返還 ) 第 8 条市長は, 補助金の交付を受けた者が, 次の各号のいずれかに該当す るときは, 交付決定を取り消し, または, 既に交付した補助金の全部もし

PowerPoint プレゼンテーション

平成17年度財団法人東京都体育協会に対する補助金交付要綱

先端研究助成基金補助金(先端研究助成基金)


目次 目次 はじめに 3 1. 青山学院大学の公的研究費の管理 監査実施体制 4 2. 不正行為 / 研究費の不正使用事例 5 3. 科研費の予算執行のための手続き 6 物品購入の場合 8 旅費の場合 9 謝金の場合 科研費からの支出が認められていないもの 翌年度への直接経費

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松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

平成14年度財団法人東京都歴史文化財団

様式Z-2記入例・作成上の注意

助事業者氏名所属研究機関 部局 職研究代表者1 版 様式 F-2 別紙 1( 補助事業者一覧 ) 課題番号 17K34567 補研究者番号 機関番号 部局番職番当該年度の役割分担等号号本年度の分担事項等を具体的に記入すること 研究の総括と のモデル化 当該年度

私立幼稚園教育振興補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 県は, 私立幼稚園の教育条件の維持及び向上並びに私立幼稚園に在園する幼児に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに私立幼稚園の経営の健全性を高め, もって私立幼稚園の健全な発達に資するため, 私立幼稚園における教育に係る経常的経費について,

科研費ハンドブック- より良く使っていただくために-(研究機関用)

【別紙】リーフレット①

科研費電子申請システムの操作方法について

(1) 補助金等不交付決定通知書 ( 様式第 3 ) (2) その他区長が必要と認める書類 ( 補助事業等の変更等 ) 第 7 条補助事業者等は, 補助金規則第 7 条第 1 項第 1 に掲げる承認を受けようとするときは補助金等交付決定内容変更承認申請書 ( 様式第 4 ) を, 同第 2 に掲げる

2 科学研究費助成事業のトップページ 画面が表示されます [ 研究者ログイン ] をクリックします 掲載している画面は 例示です 随時変更されます 3 科研費電子申請システムの 応募者ログイン 画面が表示されます e-rad の ID パスワード を入力し [ ログイン ] をクリックします 7

平成28年度子どものための教育・保育給付災害臨時特例補助金交付要綱

(3) 補助事業若しくは間接補助事業が予定の期間内に完了しない場合又はこれらの事業の遂行が困難となった場合には 速やかにその旨を知事に報告してその指示を受けること (4) 補助事業の状況 補助事業の経費の収支その他補助事業に関する事項を明らかにする書類 帳簿等を備え付け これらを平成 31 年 4

科学技術人材育成費補助金 ( 国際的な活躍が期待できる研究者の育成 ) 取扱要領 平成 30 年 4 月 1 日規程第 28 号 ( 通則 ) 第 1 条独立行政法人日本学術振興会 ( 以下 振興会 という ) が交付する科学技術人材育成費補助金 ( 国際的な活躍が期待できる研究者の育成 )( 以下

平成21年度 橿原市市民活動公募事業募集要領

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kakenhifaq2017

事務連絡 平成 26 年 4 月 23 日 各実施機関実施責任者殿 各実施機関事務連絡担当者殿 文部科学省科学技術 学術政策局 人材政策課 科学技術人材育成費補助金により雇用する研究者等に係る人件費の取扱いについて 旧科学技術振興調整費 ( 以下 旧調整費 という ) の課題を実施する研究者等の人件

手 順 1  事業報告書の作成

2.7. 交付申請情報の作成 (2 年度目以降 ) 交付申請情報の入力 科学研究費助成事業の使用にあたっての確認書 申請書類の作成の流れ 申請書記入例を確認後 交付申請情報を入力します 交付申請情報を入力するには 以下の手順に従います 一定時間 ボタン操作をせずにおくと セッションタイム

国立研究開発法人科学技術振興機構 共通 1 大学等

Microsoft Word - fcgw03wd.DOC

(3) 事業要件本事業で助成する事業は 以下の要件をすべて満たすものとする 1 [ 自主性 ] 地方公共団体等が 自ら主体的に企画し 制作実施するものであること 2 [ 地域資源性 ] 当該地域において 保存 継承する必要が認められる伝統芸能等であること 3 [ 継続性 ] この事業が 次年度以降の


様式第1号(第3条関係)

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(2) 支出について 支出全般について Q2-5 助成対象外経費 とは何ですか 助成活動に係る経費のうち 助成の対象とならない経費です 例えば 参加者の旅費や飲 食代などが該当します なお この経費には 参加費 補助金等 寄附金 自己資金を充て ることができます Q2-6 助成対象外経費 と 団体の

学内研究費案内

様式 Z-2 記入例 科学研究費助成事業支払請求書 ( 平成 30 年度 ) 1 版機関番号 独立行政法人日本学術振興会理事長殿 押印すること 平成 30 年度であることを確認すること 所属研究機関 部局 職研究代表者 大学 研究科 教授氏名 印 さきに交付の決定の通知があった科学研究費

公立大学法人滋賀県立大学特別研究費取扱規程(改正案)

01 事務次官通知(健保組合)

茨木市人権擁護委員会事業補助要綱 茨木市人権擁護委員会補助要綱 ( 昭和 58 年 12 月 1 日実施 ) の全部を改正する ( 目的 ) 第 1 この要綱は 茨木市人権擁護委員会が実施する事業に対し 市が補助金を交付することにより人権擁護活動を促進し もって自由人権思想の普及高揚を図ることを目的

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

います 2 多数用いられる用語等 次のとおり要約して表記しています 科学研究費補助金 及び 学術研究助成基金助成金 科研費 科学研究費補助金 科研費 ( 補助金分 ) 学術研究助成基金助成金 科研費 ( 基金分 ) 研究者使用ルール ( 補助条件又は交付条件 ) 研究者使用ルール 科学研究費助成事業

法政大学科学研究費補助金取扱要領(案)

1. 事業の目的魚沼市には米以外にも素晴らしい商品や製品が多々あります また うおぬま と言えばブランドと言われるように 全国的にも名が知れ渡っております 現代社会ではインターネット販売の成長が著しく 年代を問わずネットショップの利用は広がっております しかしながら 当市の事業者等は その発信力が弱

はじめに科学研究費補助金 ( 以下 科研費 という ) は国民の貴重な税金等で賄われているため その執行にあたっては公正な使用により 最小の費用で最大の効果をあげるよう 経費を効率的に使用することが求められます そして 科研費の執行については関係機関 ( 文部科学省 会計検査院 国税庁等 ) による

2 課題管理 画面が表示されます 該当年度の 前倒し支払請求書 欄の[ 作成する ] をクリックします [ 作成する ] ボタンが表示されていない場合には 所属する研究機関の事務局等へお問い合わせください 作成したい年度の [ 作成する ] ボタンをクリックしてください 210

茨木市遺族会事業補助要綱 ( 目的 ) 第 1 この要綱は 茨木市遺族会の活動に対し 市が補助金を交付することにより 遺族福祉の向上に資することを目的とする ( 補助対象 ) 第 2 補助の対象となる事業は 茨木市遺族会が実施する戦没者に対する慰霊に関する事業とする ( 補助対象経費 ) 第 3 補

魅力あるコミュニティ助成事業実施要綱第 1 条趣旨この要綱は 公益財団法人群馬県市町村振興協会 ( 以下 協会 という ) が 市町村振興宝くじ ( 通称サマージャンボ宝くじ 以下 宝くじ という ) の交付金等を財源として 自治会 町内会 その他これに準ずる地域住民が組織する団体 ( 以下 コミュ

1. 事業の目的魚沼市には米以外にも素晴らしい商品や製品が多々あります また うおぬま と言えばブランドと言われるように 全国的にも名が知れ渡っております 現代社会ではインターネット販売の成長が著しく 年代を問わずネットショップの利用は広がっております しかしながら 当市の事業者等は その発信力が弱

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科研費 Q&A 科研費の執行にあたっては 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律 ( 昭和 30 年法律第 179 号 ) 文部科学省又は独立行政法人日本学術振興会の定める 科学研究費補助金補助条件 に基づき 適切に実施することが求められています この 科研費 Q&A は 本学の研究代表者等から質問を受けた事項などから作成しました 今後 順次 充実 改善を図っていくこととします 謝金関係 Q: 研究代表者と同じ研究組織に属している研究協力者が有する専門的知識を 研究代表者等に提供する場合の対価として謝金を支給することは可能か? A: 同じ研究組織に属している研究協力者であっても 専門的知識や専門的技術を要する役務の提供が明らかである場合には 支給しても差し支えありません Q: 調査回答者への対価として 謝金を支出することは可能か? A: 調査回答への協力度合などを含めての判断が必要となります ただし 研究遂行上 やむを得ず協力者に物品を配布する必要がある場合は 事前にその理由 対象人数 実施場所 配布物品名などを明記し 総務課に提出してください Q: 調査回答者に対して喫茶店等で調査協力をお願いした際の飲み物代などを科研費から支給することは 可能か? A: 支給できません Q: 学生等に謝金を支給する場合の注意点は何か? A: 謝金は 科研費の研究遂行に必要な作業として 役務の提供を受ける場合に支払うことが出来ます 学生の作業が 教育活動の一環として行われる場合は 謝金は支払いできません また 学生が行う作業時間は 学生の授業時間と重複しないよう注意が必要です なお 役務提供を依頼した研究者に謝金を還流させるような不正行為は厳しく罰せられます Q: 海外において 現地の人による説明や案内業務への対価として謝金を支給する際の設定金額 支給のために必要な書類はどのようなものか? A: 現地の物価 賃金等の実情を考慮し 謝金単価を設定して 過大にならないように注意してください 支給のために必要な書類は 設定金額の算出方法 役務の実施時間 協力者に支払った時の領収書です 旅費関係 Q: 学会への出席のみを目的とした旅費は支給可能か? A: 研究代表者又は研究分担者が 科研費の研究に直接関係しない場合は 科研費から旅費を支出できません 学会において 科研費の研究課題の研究成果発表 情報収集 資料収集及び研究者との打合せなど 科研費の研究に直接的に関係する目的であれば旅費を支出できます なお 学会等に出席する場合には プログラムの写し 出張後には出張報告書を総務課までご提出ください

Q: 海外に出張へ行く際に任意保険に入ろうと思うが科研費から支給は可能か? A: 支給は出来ません 任意保険に入らなくても研究に支障がでないためです Q: タクシー代やレンタカー代は支出可能か? A: 原則として支出できません ただし 出張先までに相当な不便がある場合は認める場合があります 事前にご相談ください Q: 電車 バスの領収書は必要か A: 原則として必要ありません 事務側で金額の確認がとれるためです ただし 通常販売されている金額とは違う場合 ( 期間限定 性別 年齢等によって割安になるもの等 ) については領収書の提出をお願いします Q: 出張先において科研費の研究成果を発表するためのシンポジウムが終了した後 別の研究のための資料収集を数日行う場合に 科研費からの出張期間中のすべての旅費を支出することはできるか A: 科研費では補助事業とは別の研究のための経費を支出することはできませんので このケースでは出張期間中のすべての旅費を科研費から支出することはできません ただし 科研費と他の経費の使用区分を明らかにすることで 科研費と他の経費を合算して 1 回の出張に係る旅費を支出することは可能です Q: 年度をまたいでの出張を行う場合に 科研費から旅費を支出できるか A: 科研費 ( 補助金分 ) にあっては 次年度に係る出張の経費を 前年度の補助金から支出することはできません 一方 科研費 ( 基金分 ) にあっては 年度をまたぐ支出について制約はありませんので 旅費を年度によって分けて支出する必要はありません Q: 学会の研究発表会において科研費による研究成果の発表を依頼され 主催者からは航空費と宿泊費が支給されるので 日当のみを科研費から支出したいのですが そのような支出は可能か A: 研究機関において 先方負担を伴う旅費の支払いの基準等で 先方負担分を除いて支払うことが可能とされている場合には 支出は可能です 物品関係 Q: 科研費関係の資料を学内でコピーしたいが 学内のコピーカードを使い その分を科研費から支出することは出来ないのか A: 支出は可能です 科研費用のコピーカードをお渡ししますので科研費関係の資料をコピーする場合にはそのカードを使用してください 年度末に一括して精算します Q: 研究成果をまとめた書籍を市販するための経費を支出することは可能か? A: 科研費を使用することができるのは 研究成果の取りまとめに必要な経費ですので この場合は使用できません 研究成果をまとめた書籍を出版 市販したい場合には 日本学術振興会に 研究成果公開促進費 ( 学術図書 ) という種目が設けられていますので 別途申請してください

Q: 研究連携者 協力者が他機関にいる場合 物品はそれぞれで購入してもいいのか? A: 購入できません 補助金は研究代表者 研究分担者の機関でのみ使用可能なためです Q: インターネット通販で安価な物品等を購入したいが クレジットカード決済で購入できるか A: 原則としてクレジットカードでの支払いは認めていません 立替払いの一種とみなしうるからです ( 研究者による立替払いは原則として認めていません ) ただし 以下の場合においては認めます 1 外国に調査研究を行うにあたり 現金を持ち歩くことが無用心であると判断される場合 2 インターネットで購入する物品などでカードでしか支払いが出来なく 事前に総務課との間で調整をつけている場合 Q: 当初計画にない設備を購入することは可能か? A: その研究課題を遂行する上で必要な場合には購入可能です Q: 補助条件には 直接経費の使用制限があるが 例外的に使用を認められることはないのか? A: 従来 直接経費を使用出来ないものとして 研究機関で通常備えが必要な備品を購入するための経費 を規定していましたが 平成 22 年度の補助条件から削除しています これは 研究機関で通常備えが必要な備品の判断基準が曖昧で 必要な備品が購入しづらいことがある等の意見 を踏まえるとともに 科研費の直接経費による備品の購入は 科研費を受けた研究課題の遂行研究に必要か否か で判断すればよいことから 科研費の交付を受けた研究課題の研究遂行に真に必要な備品であれば購入することが可能であり 他の購入品と同様 研究遂行に必要 であることの説明責任を負うことになります Q: エコポイント対象商品を購入することは可能か A: 購入は出来ません 平成 21 年 8 月 6 日の文書において 環境省 経済産業省 総務省より連盟で通知がありました エコポイントを取得することは 国の補助金等国費を重複して受給することをとなるので補助金等でエコポイント対象商品を購入することは出来ないとの内容です Q: 物品費として購入できるものに制限はあるか A: 科研費については 当該研究課題の研究に直接関係するものであれば支出することができます 例えば コピー機や薬品保管棚などについても 科研費の研究課題のために必要であれば 科研費で購入することができます その他 Q: 科学研究費と他の研究費等を合算して支出することは可能か? A: 原則として合算使用は出来ません ただし 旅費支出においては 科研費による用務と他の研究費による用務とが日程で明らかに区分出来る場合において合算使用は可能です Q: 会議費から昼食 ( 弁当 ) を出す場合の注意点や単価等はどうなっているか? A: 当該研究課題の研究遂行上 真に必要と認められる場合で 学外者が出席する会議 研究会 シンポ ジウム等で日程上 食事の時間帯に開催時間を設定せざるを得ない理由がある場合は 一人当たり 1,000

円 ( 消費税を除く ) 程度の弁当の支払いはできますが ビールやワイン等のアルコール類の支払いはできません 1,000 円という金額については 文部科学省及び日本学術振興会のルールで定まっているわけではありませんが 社会通念上 妥当な額ではないかと考えています なお 弁当の数については 会議等の出席者分は提供できますが 記録者等の分は提供できません Q: 直接経費の費目別内訳が当初の申請と大幅に変更となったが 何か手続きが必要となるか? A: 各費目の額については 直接経費の総額の 50% 未満 ( ただし 直接経費の総額の 50% の額が 300 万円以下の場合は 300 万円まで ) の範囲内での変更は 手続きは不要です 50% を超える変更を行う場合には 事前に 直接経費の使用内訳の変更 の手続きを行ってください Q: 世界的なインフルエンザにより 予定していた海外での調査をキャンセルした その場合 キャンセル料金は補助金から支給されるのか? A: 支給出来ます ただし 急遽 予定が入ったなどの自己都合によるキャンセルの場合は支給できません また自己都合でなくとも キャンセルすることが予見出来た場合 ( チケット購入の時点で既にインフルエンザが世界的に広まっていたなど ) は 限りなく自己都合に近いキャンセルと見なし 支給は出来ません Q: 新規に科研費に採択されたが いつから支出を開始できるか? A: 新規の研究課題は 交付申請 交付決定 補助金送付が行われる前の 内定通知を受領したときから研究を開始し 必要な契約等を行うことが出来ます ちなみに継続課題については 内定 交付申請 交付決定 補助金送付が行われる前の 4 月 1 日から研究を開始することが出来ます Q: 間接経費分を研究者が使用してもいいのか A: 使用出来ません 間接経費は研究機関が研究代表者及び研究分担者の研究環境改善や研究機関全体の機能の向上に活用するものです 国から間接経費を受領した旨の連絡を研究代表者に行った後に研究代表者は所属研究機関に対して間接経費の譲渡を行います Q: 利子は 譲渡する必要があるか A: 利子は研究者が補助事業の遂行に使用してください Q: 直接経費は 具体的にどのような経費に使用することができるか A: 補助事業である研究の遂行に必要な物品の購入 出張のための経費 実験補助等に必要な人件費など幅広く使用することができます また 研究成果の取りまとめ 研究成果の発表 研究成果の広報活動など 成果を普及 発信するための費用としても使用することができます Q: 手土産代は支給できるか A: 支給出来ません 研究の遂行のために直接必要なものとは考えられないためです

Q: 翌年度に開催予定の学会参加費の支払期限が今年度である場合に 今年度の科研費から参加費を出すことはできるか A: 翌年度に開催される学会への参加費は 翌年度の補助事業の遂行のために必要となる経費であるため 科研費 ( 補助金分 ) について 今年度の補助金から支出することはできません なお 科研費 ( 基金分 ) については 支出が可能となります Q: 学会への出席にあたって 学会参加費の中に夕食のレセプション ( アルコール類も提供される ) 費用が含まれており この部分だけ切り離すことはできないとのことだが こうした場合に 学会参加費を科研費から支出することはできるか A: 学会参加費の中にその費用が組み込まれ不可分となっているようなレセプションは 学会活動の一環として企画されていると考えられますので その際にアルコールが供されるか否かを問わず 参加費を科研費から支出することは可能と考えます Q: 以前 他の経費で購入した実験装置を科研費の研究に活用する場合に 修理費用を科研費から支払う ことは可能か A: 科研費の研究のために使用するのであれば可能です 科研については文部科学省及び日本学術振興会において基本的なルールは整備されていますが個々の事例については研究機関の判断に任されているというのが現状です その判断材料の一つに社会通念上から見てどうかということがあります 第三者が疑念を感じるような支出の方法であれば それは研究機関として不適切な支出ということになります より適切な科研費の運営を行う上で今後ともいろいろとご協力をお願いすることになりますがよろしくお願いいたします