平成 28 年度科学研究費助成事業使用ルール説明会 科研費の使用ルール等について 留意点を簡単に まとめていますのでご参照ください 1 研究支援課
次第 1. 科研費制度の概要 2. 本年度の主な変更点 3. 科研費改革について 4. 対象となる経費 対象外の経費 5. 届出 申請手続き等 6. 科研費 FAQ 2
1. 科研費制度の概要 3 1 科研費の特徴 2 補助金 基金 一部基金のイメージ 3 研究費不正使用 研究不正行為について
科研費の特徴 基礎から応用までのあらゆる独創性 先駆的な 学術研究 を支援 人文 社会科学から自然科学までのすべての研究分野が対象 ピアレビューによる公正で透明性の高い審査 評価システムを構築 研究計画遂行上必要な場合 可能な限り研究費の使途を制限しない柔軟性を確保 研究費は研究機関において管理する 機関管理 により 適正な執行を確保 不正使用 不正行為に対しては 研究費の返還 一定期間の応募資格停止など厳格に対応 4
科学研究費助成事業の区分科学研究費補助金 ( 補助金 ) 学術研究助成基金助成金 ( 基金 ) 平成 28 年度交付事業 補助金 新学術領域研究 基盤研究 A 基盤研究 B( 平成 27 年度以降新規採択分 ) 若手研究 A 研究活動スタート支援 特別研究員奨励費 基金 基盤研究 C 挑戦的萌芽研究 若手研究 B 一部基金 基盤研究 B( 平成 26 年度以前新規採択分 ) 平成 23 年度より 年度の区切りにとらわれずに研究費を使用できることなどを目的とした基金制度が導入されました また 平成 24 年度より 研究費総額のうち 500 万円を基金として取り扱える一部基金制度が導入されましたが 平成 27 年度新規採択分からは当該一部基金が解消され 補助金交付となりました 採択された研究種目の交付事業が 補助金 基金 一部基金 のいずれに該当するのかご確認ください 5
補助金のイメージ 当初予定 初年度 2 年度 3 年度 4 年度 1000 万 1000 万 1000 万 1000 万 変更後 1000 万 300 万 ( 調整金 ) 調整金 700 万 700 万 300 万 ( 減額分 ) 国庫へ 100 万 ( 繰越分 ) 200 万 ( 未使用分 ) 国庫へ 100 万 ( 繰越分 ) 使途は 3 年度分研究内容に限定 1000 万 200 万 ( 調整金 ) 調整金 前倒し使用について当該年度の研究が加速するなど 次年度以降の研究費を前倒しして使用することを希望する場合には 調整金による前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について研究費を次年度に持ち越す場合は 繰り越し申請によって対応します ただし 繰越制度の要件に合致しない場合や 繰越申請期限を過ぎた後に繰り越し事由が発生した場合においては 未使用額 (5 万円未満は対象外 ) を一旦国庫に返納した上で 調整金による次年度使用を請求することで 返納額相当を上限として追加配分を受け 翌年度の補助金と合算して使用することが可能です ( 研究期間最終年度は不可 ) 6
当初予定 基金のイメージ 初年度 2 年度 3 年度 4 年度 100 万 100 万 100 万 100 万 変更後 100 万 30 万 ( 前倒し分 ) 70 万 30 万 ( 前倒し分 ) 80 万 20 万 ( 未使用分 ) 申請手続不要 前倒し使用について基金による前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について次年度使用に係る申請手続きは不要です 100 万 20 万 ( 前年度未使用分 ) 年度をまたぐ物品調達が可能です 会計年度による制約がなくなるため 前年度に発注した物品が翌年度に納品されることになっても構いません 研究期間内であれば 翌年度に参加する学会の参加費や旅費の前年度前払いや 翌年度に使用する物品の前倒し購入も可能です ( ただし 前年度に納品された物品の支払いを 翌年度の科研費で支払うことはできません ) 前倒し請求による研究期間の短縮はできません 従来の補助金による科研費制度と比べて 1 研究の進展に合わせた研究費の使用が可能となり 研究者の研究活動が活性化される 2 年度末の 使い切り がなくなるなど 研究費の効果的 効率的使用が可能となる 3 会計年度の制約がないため 研究費の繰越し手続きがなくなるなど研究者や研究機関の事務負担が軽減される などのメリットがあり 学術研究が一層進展することが期待されます 7
一部基金のイメージ 当初予定 変更後 初年度 300 万 125 万 300 万 125 万 50 万 ( 前倒し分 ) 2 年度 3 年度 300 万 125 万 300 万 75 万 50 万 ( 前倒し分 ) 基金による前倒し 次年度使用繰越申請による次年度使用 200 万 100 万 ( 繰越分 ) 125 万 ( 未使用分 ) 4 年度 100 万 ( 繰越分 ) 使途は 3 年度分研究内容に限定 125 万 ( 前年度未使用分 ) 一部基金とは 研究費総額のうち 500 万円を基金 500 万円を超える部分を補助金として措置し 基金の範囲内で柔軟な前倒し及び次年度使用を可能としたもの 前倒し使用について基金分 (500 万円 ) の範囲内において前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について 基金分 (500 万円 ) においては 当年度未使用残額を申請手続きを要せず次年度に使用できます 補助金分は 繰越申請を踏むことで 当年度未使用残額の次年度使用が可能になります 補助金分の調整金による前倒し及び次年度使用は対象外です (H26 年度以前に新規採択された基盤 B が対象 ) 300 万 125 万 申請手続不要 300 万 125 万 300 万 125 万 補助金基金 8
研究費不正使用 研究不正行為について (1/2) 不正は組織全体の信用の失墜へ繋がり あらゆる面で重大な影響を与える 不正調査の為 多大なコストが発生 組織全体の信用が失墜 研究費返還 応募資格制限 実地検査対象など 様々なペナルティが発生 不正を事前に防止するための体制整備が必要 体制整備の不備が認められると機関に配分され る間接経費措置額の削減 学内規程を整備 倫理教育の徹底 ( 教職員等 ) 9
研究費不正使用 研究不正行為について (2/2) URL http://kochi-tech.sakura.ne.jp/ 10
研究費不正使用について 不正使用の事例 ( 文科省 HP より抜粋 ) 私的流用 自己治療のために薬品を購入し 使用していた 領収書は 文献代 と記載させ 実際は研究に関係ない中学生参考書を購入していた 預け金 架空取引により消耗品等を購入したように装い 支出した補助金を業者に預け金としてプールしたうえで 必要に応じて 大学に保管された納品伝票に記載された物品と異なる研究用物品等の購入に充てていた 旅費名目による研究者等への流用 出張を取りやめたが 旅費を受け取り科研費以外の研究目的に流用した 謝金名目による研究費等への流用 実体を伴わない謝金の請求を行い 支出された謝金を研究室の運営に充てるためプールしていた 不適切な納品検収 実際の納品日は 補助事業の実施期間の前年度以前あるいは翌年度となっているが 補助事業の実施期間内に購入したと偽り 購入代金を業者に支払った 不正使用を行った研究者に対する応募資格の制限 ( 文科 HP より抜粋 ) 私的流用の場合 10 年 私的流用以外の場合 1~5 年 11
研究における不正行為について 不正行為の概要 捏造 存在しないデータ 研究結果等を作成するもの 改ざん 研究資料 機器 過程を変更する操作を行い データ 研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工するもの 盗用 他の研究者のアイディア 分析 解析方法 データ 研究結果 論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用するもの 不正行為を行った研究者に対する応募資格の制限 ( 文科 HP より抜粋 ) 不正行為に関与した場合 2 年 ~10 年 不正行為に関与していないが 不正行為のあった研究に係る論文等に責任を負う著者の場合 1~3 年 12
2. 今年度の主な変更点 13 1 為替差益の取扱い 2 研究成果発表における謝辞の記載方法 3 研究分担者追加時の倫理教育受講等の確認 4 国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 ) に係る変更
➀ 為替差益の取扱い 平成 27 年度 研究代表者及び研究分担者は 直接経費に関して生じた利子を 原則 所属する研究機関に譲渡しなければならない 平成 28 年度 研究代表者及び研究分担者は 直接経費に関して生じた利子及び為替差益を 原則 所属する研究機関に譲渡しなければならない 為替差益 : 外貨を保有しているときの為替変動により 自国通貨に換算した際 額が増額することにより生じる差益 想定されうる状況 :1 外貨建てで大学から海外送金し 後日 残額の返金がある場合 2 外貨建てで海外旅費の前払いを行い 精算時返金がある場合 14
➁ 研究成果発表時における謝辞の記載 平成 27 年度 成果発表時は謝辞に論文の交付を受けたことを記載しなければならない (8 桁の課題番号 ) 平成 28 年度 成果発表時は謝辞に論文の交付を受けたことを記載しなければならない (JP8 桁の課題番号 ) 8 桁の課題番号の前に JP を付けてください ( 例 ) 本研究は JSPS 科研費 JP16K45678 の助成を受けたものです This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Number JP16K45678. 平成 28 年度新規の補助事業のみではなく 平成 27 年度以前に採択された補助事業の成果を発表する場合も この記載方法としてください 15
3 研究分担者追加時の倫理教育受講等の確認 (1/2) 1 科研費を使用する研究者は研究倫理教育 ( 本学においては CITI-JAPANe ラーニングプログラムがあたります ) を必ず受講する必要があります 2 研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン に基づいて 研究代表者は 研究分担者から改めて 研究分担者承諾書 を徴し 研究分担者が平成 27 年度中に研究倫理教育を受講することを確認する必要があります 分担者承諾書 ( 参考 ) 平成 27 年度改正 16
3 研究分担者追加時の倫理教育受講等の確認 (2/2) 平成 28 年度 年度当初 : 研究代表者は交付申請前までに 新規課題 継続課題ともに分担者承諾書を徴収し 倫理教育の受講等をしていることを確認しなければならない 年度途中 : 研究代表者は研究分担者追加時 日本学術振興会に追加を届け出る前に 分担者承諾書を徴収し 倫理教育の受講等をしたことを確認しなければならない 17
4 国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 ) に係る変更 (1/2) 国際共同研究強化 ( 内容 ) 下記対象者 ( 研究者 ) が一定期間 ( 半年 ~1 年程度 ) 海外で滞在し研究を実施する場合の渡航費 研究費 代替要員の確保費 ( 計 1200 万円以下 ) をまとめて支援なお 採択のうえは 平成 30 年 3 月 31 日までに交付申請を行い 交付申請を行った年度の翌年度中までに渡航を開始しなければならない ( 対象者 )400 人程度 基盤研究 又は 若手研究 に採択されている 36 歳 ~45 歳 (H28.4.1 時点 ) の研究者 ( 公募期間 ) 平成 28 年 7 月 1 日 ( 金 )~ 平成 28 年 9 月 5 日 ( 金 ) 7 月公募 1 月交付内定 ( 参考 ) 制度概要 元課題の研究期間 渡航 帰国 帰国後 滞在国の研究者との共同研究実施 渡航 帰国 代替要因確保例 研究者 非常勤講師の雇用 ポスドクの充実 事務職員 TA SA RA の確保等 渡航 帰国 18
4 国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 ) に係る変更 (2/2) 公募は日本学術振興会で行われることとなりました 平成 27 年は文部科学省で公募を行っていましたが 平成 28 年度は日本学術振興会で行われることとなりました 研究経費について各費目上限が撤廃されました 平成 27 年度公募では 応募総額を 1,200 万円以下とし さらに各費目 ( 渡航費 滞在費 研究費 代替要因確保の為の経費 ) について それぞれ 400 万円を上限とされていましたが 平成 28 年度公募では 各費目上限が撤廃されました 19
20 3. 科研費改革について
科研費改革の見通し 補助金 研究種目 助成年度 特別推進研究 新学術領域研究 基盤研究 (S) 基盤研究 (A) 基盤研究 (B) 基盤研究 (C) 平成 28 年度 平成 29 年度 (H28.9 公募予定 ) 研究種目の見直し ( 挑戦性の重視 受給回数制限等 ) 新審査システムの詳細設計 挑戦性 総合性 融合性 国際性を重視し在り方を抜本的に見直し 学術研究を振興 平成 30 年度 (H29.9 公募予定 ) 平成 31 年度以降の制度改革に向け 研究種目の見直し 大区分 (11) + 総合審査中区分 (65) + 総合審査 小区分 (304) + 2 段書面審査 新制度へ移行 平成 31 年度 (H30.9 公募予定 ) 新審査システムへ移行 基金 若手研究 (A) 若手研究 (B) 挑戦的萌芽研究 研究種目の見直し ( 基盤研究への位置付け等 ) 研究種目の見直し ( 大型化 長期化 総合審査の先行実施等 ) 中区分 (65) + 総合審査 小区分 (304) + 2 段書面審査 新制度へ移行 新制度へ移行 従来審査 (2 段審査方式 ):400 余りの区分で 4~6 名書面審査 3~5 名の別審査員による合議審査 審査区分を見直しつつ 2 段書面審査 : 相当名審査委員による書面審査 同審査員による再度書面審査 総合審査 : 相当名審査委員による書面審査 同審査員による合議審査 21
挑戦的萌芽研究の見直し概要 ( 検討段階 ) 名称 対象 現行 挑戦的萌芽研究 一人又は複数の研究者で組織する研究計画であって 独創的な発想に基づく 挑戦的で高い目標設定を掲げた芽生え期の研究計画 挑戦的研究 ( 開拓 ) 挑戦的研究 ( 萌芽 ) 一人又は複数の研究者で組織する研究計画であって これまでにない新たな方式の創出など 学術の体系 方向を大きく変革 転換 (transformative research) を志向し 大きく発展する潜在性を有する研究計画 ( 同左 ) 加えて 課題探索の性質の強いもの 芽生え期のものも対象 助成額 500 万円以下 500~2,000 万円 500 万円以下 研究期間 1~3 年間 3~6 年間 2~3 年間 採択件数 4,000 件程度 (1 件あたりの平成 27 年度配分額 :150 万円程度 ) 実績の扱い 論文等の実績よりも発想の斬新性を重視 ただし 最低限の研究遂行能力は確認 審査方式 2 段審査方式 ( それぞれ審査員を別として 書面 合議 ) 重複制限基盤 C 若手 B は応募不可 質を重視すると同時に応募数を最大限尊重して配分 ( 基盤研究種目との相違を明確化 ) 数百件 論文等の実績よりも発想の斬新性を重視 ただし 最低限の研究遂行能力は確認 中区分 に準じた区分による総合審査 ( 同じ審査員による書面 合議 ) 特別推進研究 基盤 A S のみ重複可 ( 同左 ) 現行件数から一定の絞り込み ( 同左 ) ( 同左 ) 現行の挑戦的萌芽研究と同様の措置を講じる 22
4. 対象となる経費 対象外の経費 23 1 経費として使用できるもの 2 経費として仕様できないもの 3 支払に必要な書類 手続き等 ( 物品費 旅費 人件費 その他 ) 4 その他
1 経費として使用できるもの (1/2) 科研費の研究遂行に必要な物品の購入費 旅費 謝金等及びその他 物品費 : 物品を購入するための経費 旅費 : 旅費研究代表者 研究分担者 連携研究者及び研究協力者の海外 国内出張 ( 資料収集 各種調査 研究の打合せ 研究の成果発表等 ) のための経費 院生の出張のための経費 人件費 : 資料整理 実験補助 翻訳 校閲 専門的知識の提供 アンケートの配布 回収 研究資料の収集等を行う研究協力者に係る謝金 報酬 賃金 給与 労働者派遣業者への支払いのための経費 24
1 経費として使用できるもの (2/2) その他 : 上記のほか当該研究を遂行するための経費 ( 例 ) 印刷費 複写費 現像 焼付費 運搬費 研究実施場所借り上げ費 ( 研究機関の施設において補助事業の遂行が困難な場合に限る ) 会議費 ( 会場借料 食事 (@2,000 円未満かつアルコール無し ) 費用等 ) レンタル費 ( コンピュータ 自動車 実験機器 器具等 ) 機器修理費用 研究成果発表費用 ( 学会誌投稿料 ホームページ作成費用 研究成果広報用パンフレット作成費用 一般市民を対象とした研究成果広報活動費用等 ) 実験廃棄物処理費 25
2 経費として使用できないもの 建物等の施設の整備にかかる費用 研究中に発生した事故 災害の処理 ( 傷害保険料等も不可 ) 研究代表者 研究分担者の人件費 謝金 大学規程外の旅費 ( 海外ビジネスクラス グリーン車等 ) 同一業者のエコノミークラス料金より割安であるなど 合理的な理由がある場合は 可否を事前に研究支援課までお問い合わせください 携帯電話通話料 特許関連費用 翌年度分の費用 ( 保守費 翌年度の学会参加費等 ) 翌年度以降継続の 基金 は使用できます 手土産代 学会等でのアルコールを含むレセプション費用 学会参加費と一体となっており レセプション費用だけを切り離せない場合は可 酒類や後援者の慰労会 懇親会等の経費 ( 理由により 使用できるもの ) 学会年会費 判断できない場合は 研究支援課までご相談ください 26
3 支払に必要な書類 手続等 (1/4) ( 原則 大学研究費と同様 ) 物品費 立替で購入の場合 5 万円未満であっても納品確認 ( 印 ) が 必要です 旅費 旅費申請書入力時に 目的 に の打合せ の調査 学会参加等入力 研究打合せの場合 大学 学部 教授との 打合せ等 具体的な記載をお願いします 行程 に都市( 市町村 ) 名と 会社名又は会場名等の入力 大学の場合は 大学 学部 教授 行程 に会社名等が入らず 貸会議室 ホテル等の打合せ等の場合には 目的 に 社の 研究員と の打合せなど相手名の入力に ご協力をお願いします 27
3 支払に必要な書類 手続等 (2/4) ( 原則 大学研究費と同様 ) 人件費 -1 アルバイトと謝金の区別をしてください < 謝金 > 実験被験者 翻訳 校閲等 依頼結果 成果に対する報酬として 支払う場合 < アルバイト > 依頼結果 成果に関わらず 働いた時間に対して労働の 対価を支払う場合 区別がつかない場合は 人事部へお問い合わせください アルバイト雇用の注意点 アルバイトの雇用の場合は 雇用期間や業務内容 賃金等について 事前に大学から文書での通知が必要となります 雇用開始の10 日前までに アルバイト雇用申請書 を人事部に提出してください アルバイト代の支払いは 月末締めの翌月 25 日払いです 出勤表を 翌月 5 日までに 研究支援課へご提出ください 28
3 支払に必要な書類 手続等 (3/4) ( 原則 大学研究費と同様 ) 人件費 -2 アルバイト雇用の注意点続き 1 日 (1 回 ) のみ 現地調査等学外でのアルバイトとなる場合でも アルバイト雇用申請書 労働条件通知書 が必要です 事前に人事部と相談し 書類を準備して現地で通知書を渡してください 1 日 (1 回 ) のみ 現地調査等学外でのアルバイトとなる場合でも アルバイト出勤表が必要です 事前に準備して現地でアルバイト本人が記載し 研究者が持ち帰って請求してください ( 個人銀行口座振込 ) 他機関から受け入れた分担金の場合 他機関への経理報告の提出期限が 2 月末から3 月上旬となるため 支払いできるのは原則 2 月末までのアルバイト代 (3 月 25 日支払分 ) までとなりますのでご注意してください 29
3 支払に必要な書類 手続等 (4/4) ( 原則 大学研究費と同様 ) その他 印刷費 ) チラシ 冊子等同じものを複数枚印刷の場合は 印刷したもののコピー ( 冊子は表紙のコピー ) を添付切手 ) 必要枚数のみ購入可能送付内容 ( 資料名又は資料のコピーを添付 ) 送付先( 複数の場合は件数 ( リストは提出不要です 研究者で作成 保管 )) がわかるように記載配送料 ) 送付品名 送付先がわかるように記載 ( 宅配伝票の添付ができない場合 ) 会議費 ) 食事でお弁当 お茶を購入する場合 開催日時 場所 会議内容 ( 題名程度 ) 出席者名を記載学会 展示会参加費 ) 開催日時 開催場所 該当する参加費がわかるHP 等のコピーを添付 30
科研費と他の資金とを混同して使用できる場合 1 科研費用務と他用務との連続した一回の出張をする場合で 他用務との区別を明確にしたうえで使用する場合 ➁ 配分教育研究費等の経費を加えて科研費研究に使用するとき ( 例 : 補助金 又は 基金 の最終年度で科研費が不足) 原則 受託研究費等他の外部資金との混同使用はできません 研究代表者 研究分担者がいずれも本学の教員である場合の経費処理について 研究終了後に提出する実績報告書には 研究分担者が使用した研究費を記載するようになっています 報告においては 研究分担者それぞれの内訳明細は必要ではありませんが 研究代表者はそれぞれの分担者の使用状況を把握しておいてください 31
5. 届出 申請等手続 1 経費の費目間流用について 2 研究費の翌年度繰り越し 年度末執行について 3 研究費の前倒し請求について 4 その他 32 一部基金 の研究者は 補助金 基金 を合わせてご確認ください
1 経費の費目間流用について 各費目 ( 物品費 旅費 謝金等 その他 ) 間にて流用 ( 交付決定時の費目内訳の変更 ) を行う際に 直接経費の総額 ( 他機関の研究分担者に配分した研究費も含む ) の 5 0%( 直接経費に総額の 50% が 300 万円以下の場合は 300 万円まで ) の範囲を超えて 費目間の流用を行う場合必要 申請が必要になります ( 基金の場合は 補助事業期間全体を通じた期間で収支管理 ) 例 1) 交付決定された直接経費の総額が 1,000 万円 ( 流用可能額 :500 万円 ) 提出要否物品費旅費人件費 謝金その他計 当初 1,000,000 1,000,000 7,000,000 1,000,000 10,000,000 変更後 1 7,000,000 1,000,000 1,000,000 1,000,000 10,000,000 要増減額 +6,000,000 - -6,000,000 - - 変更後 2 3,000,000 3,000,000 1,000,000 3,000,000 10,000,000 要増減額 +2,000,000 +2,000,000-6,000,000 +2,000,000 - 変更後 3 4,000,000 3,500,000 2,000,000 0 9,500,000 不要増減額 +3,000,000 +2,500,000-5,000,000-1,000,000-500,000 例 2) 交付決定された直接経費の総額が 420 万円 ( 流用可能額 :300 万円 ) 提出要否物品費旅費人件費 謝金その他計 当初 400,000 200,000 500,000 3,100,000 4,200,000 変更後 1 3,500,000 200,000 0 0 3,700,000 要増減額 +3,100,000 - -500,000-3,100,000-500,000 変更後 2 2,400,000 1,200,000 600,000 0 4,200,000 要増減額 +2,000,000 +1,000,000 +100,000-3,100,000 - 変更後 3 0 2,200,000 1,900,000 100,000 4,200,000 不要増減額 -400,000 +2,000,000 +1,400,000-3,000,000 - は流用制限に抵触する箇所 33
2 研究費の翌年度繰り越し 年度末執行について (1/2) 補助金の各年度末 基金の最終年度末の駆け込み執行 集中執行は行わず 研究計画に沿った執行をおこなってください 研究計画上やむなく 集中執行等となる場合は 研究支援課までお知らせください 研究費が余った場合は返金手続きをおこないますが 返金手続きをおこなうことにより 今後の科研費採択等に影響が出ることはありません 34
2 研究費の翌年度繰り越し 年度末執行について (2/2) 補助金 交付決定時に予想し得なかったやむを得ない理由により 研究費の一部を翌年度以降に繰り越すことができます 事前に繰越手続きが必要です (2 月末頃締切り ) 繰り越した研究費と翌年度の研究費の合算使用はできません 以下の様な理由では繰越申請が認められませんのでご注意ください 当初から当該年度中に完結しないことが明らかなもの / 交付申請時には既に発生 判 明していたもの / 研究者の自己都合 / 事前の調整不足や甘い見込みの研究計画 当該年度中に再調整を検討していない / 全く異なる研究目的となる変更 翌年中に事業が完結することが未確定なもの等 繰越制度の要件に合致しない場合や 繰越申請期限を過ぎた後に繰り越し事由が発生した場合は 調整金により翌年度使用をすることができます 基金 補助事業期間内であれば年度末の未使用額について 理由を問わず また繰越手続きを経ることなく翌年度に繰り越すことができます なお 補助事業の最終年度に未使用額が発生し 事業期間を延長する場 合は 事前の手続き及び期間を延長する理由が必要となります 期間を延長した研究課題と次年度応募への重複制限はありません 35
補助金のイメージ 当初予定 初年度 2 年度 3 年度 4 年度 1000 万 1000 万 1000 万 1000 万 変更後 1000 万 300 万 ( 調整金 ) 調整金 700 万 700 万 300 万 ( 減額分 ) 国庫へ 100 万 ( 繰越分 ) 200 万 ( 未使用分 ) 国庫へ 100 万 ( 繰越分 ) 使途は 3 年度分研究内容に限定 1000 万 200 万 ( 調整金 ) 調整金 前倒し使用について当該年度の研究が加速するなど 次年度以降の研究費を前倒しして使用することを希望する場合には 調整金による前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について研究費を次年度に持ち越す場合は 繰り越し申請によって対応します ただし 繰越制度の要件に合致しない場合や 繰越申請期限を過ぎた後に繰り越し事由が発生した場合においては 未使用額 (5 万円未満は対象外 ) を一旦国庫に返納した上で 調整金による次年度使用を請求することで 返納額相当を上限として追加配分を受け 翌年度の補助金と合算して使用することが可能です ( 研究期間最終年度は不可 ) 36
当初予定 基金のイメージ 初年度 2 年度 3 年度 4 年度 100 万 100 万 100 万 100 万 変更後 100 万 30 万 ( 前倒し分 ) 70 万 30 万 ( 前倒し分 ) 80 万 20 万 ( 未使用分 ) 申請手続不要 前倒し使用について基金による前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について次年度使用に係る申請手続きは不要です 100 万 20 万 ( 前年度未使用分 ) 年度をまたぐ物品調達が可能です 会計年度による制約がなくなるため 前年度に発注した物品が翌年度に納品されることになっても構いません 研究期間内であれば 翌年度に参加する学会の参加費や旅費の前年度前払いや 翌年度に使用する物品の前倒し購入も可能です ( ただし 前年度に納品された物品の支払いを 翌年度の科研費で支払うことはできません ) 前倒し請求による研究期間の短縮はできません 従来の補助金による科研費制度と比べて 1 研究の進展に合わせた研究費の使用が可能となり 研究者の研究活動が活性化される 2 年度末の 使い切り がなくなるなど 研究費の効果的 効率的使用が可能となる 3 会計年度の制約がないため 研究費の繰越し手続きがなくなるなど研究者や研究機関の事務負担が軽減される などのメリットがあり 学術研究が一層進展することが期待されます 37
一部基金のイメージ 当初予定 変更後 初年度 300 万 125 万 300 万 125 万 50 万 ( 前倒し分 ) 2 年度 3 年度 300 万 125 万 300 万 75 万 50 万 ( 前倒し分 ) 基金による前倒し 次年度使用繰越申請による次年度使用 200 万 100 万 ( 繰越分 ) 125 万 ( 未使用分 ) 4 年度 100 万 ( 繰越分 ) 使途は 3 年度分研究内容に限定 125 万 ( 前年度未使用分 ) 一部基金とは 研究費総額のうち 500 万円を基金 500 万円を超える部分を補助金として措置し 基金の範囲内で柔軟な前倒し及び次年度使用を可能としたもの 前倒し使用について基金分 (500 万円 ) の範囲内において前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について 基金分 (500 万円 ) においては 当年度未使用残額を申請手続きを要せず次年度に使用できます 補助金分は 繰越申請を踏むことで 当年度未使用残額の次年度使用が可能になります 補助金分の調整金による前倒し及び次年度使用は対象外です (H26 年度以前に新規採択された基盤 B が対象 ) 300 万 125 万 申請手続不要 300 万 125 万 300 万 125 万 補助金基金 38
3 研究費の前倒し請求について 補助金 基金 補助事業期間全体を通じた交付決定額の範囲内であれば 次年度以降に予定していた研究費を前倒しして使用する事が可能です ただし 1 補助事業期間を短縮することはできません 2 次年度以降の研究計画が遂行できなくなる様な多額の前倒し請求はできません 3 応募資格の喪失等に伴う研究廃止が予定されている場合に研究費を前倒しして使用することはできません ➃ 補助金分は調整金を使用しての前倒しになります 前倒し支払い請求の時期は年に2 回 1 回目 9 月頃入金時期 11 月頃 2 回目 12 月頃入金時期 2 月頃です 具体的には時期が近づきましたら ご案内差し上げます 39
補助金のイメージ 当初予定 初年度 2 年度 3 年度 4 年度 1000 万 1000 万 1000 万 1000 万 変更後 1000 万 300 万 ( 調整金 ) 調整金 700 万 700 万 300 万 ( 減額分 ) 国庫へ 100 万 ( 繰越分 ) 200 万 ( 未使用分 ) 国庫へ 100 万 ( 繰越分 ) 使途は 3 年度分研究内容に限定 1000 万 200 万 ( 調整金 ) 調整金 前倒し使用について当該年度の研究が加速するなど 次年度以降の研究費を前倒しして使用することを希望する場合には 調整金による前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について研究費を次年度に持ち越す場合は 繰り越し申請によって対応します ただし 繰越制度の要件に合致しない場合や 繰越申請期限を過ぎた後に繰り越し事由が発生した場合においては 未使用額 (5 万円未満は対象外 ) を一旦国庫に返納した上で 調整金による次年度使用を請求することで 返納額相当を上限として追加配分を受け 翌年度の補助金と合算して使用することが可能です ( 研究期間最終年度は不可 ) 40
当初予定 基金のイメージ 初年度 2 年度 3 年度 4 年度 100 万 100 万 100 万 100 万 変更後 100 万 30 万 ( 前倒し分 ) 70 万 30 万 ( 前倒し分 ) 80 万 20 万 ( 未使用分 ) 申請手続不要 前倒し使用について基金による前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について次年度使用に係る申請手続きは不要です 100 万 20 万 ( 前年度未使用分 ) 年度をまたぐ物品調達が可能です 会計年度による制約がなくなるため 前年度に発注した物品が翌年度に納品されることになっても構いません 研究期間内であれば 翌年度に参加する学会の参加費や旅費の前年度前払いや 翌年度に使用する物品の前倒し購入も可能です ( ただし 前年度に納品された物品の支払いを 翌年度の科研費で支払うことはできません ) 前倒し請求による研究期間の短縮はできません 従来の補助金による科研費制度と比べて 1 研究の進展に合わせた研究費の使用が可能となり 研究者の研究活動が活性化される 2 年度末の 使い切り がなくなるなど 研究費の効果的 効率的使用が可能となる 3 会計年度の制約がないため 研究費の繰越し手続きがなくなるなど研究者や研究機関の事務負担が軽減される などのメリットがあり 学術研究が一層進展することが期待されます 41
一部基金のイメージ 当初予定 変更後 初年度 300 万 125 万 300 万 125 万 50 万 ( 前倒し分 ) 2 年度 3 年度 300 万 125 万 300 万 75 万 50 万 ( 前倒し分 ) 基金による前倒し 次年度使用繰越申請による次年度使用 200 万 100 万 ( 繰越分 ) 125 万 ( 未使用分 ) 4 年度 100 万 ( 繰越分 ) 使途は 3 年度分研究内容に限定 125 万 ( 前年度未使用分 ) 一部基金とは 研究費総額のうち 500 万円を基金 500 万円を超える部分を補助金として措置し 基金の範囲内で柔軟な前倒し及び次年度使用を可能としたもの 前倒し使用について基金分 (500 万円 ) の範囲内において前倒し請求を行うことで追加配分を受けることが可能です 次年度使用について 基金分 (500 万円 ) においては 当年度未使用残額を申請手続きを要せず次年度に使用できます 補助金分は 繰越申請を踏むことで 当年度未使用残額の次年度使用が可能になります 補助金分の調整金による前倒し及び次年度使用は対象外です (H26 年度以前に新規採択された基盤 B が対象 ) 300 万 125 万 申請手続不要 300 万 125 万 300 万 125 万 補助金基金 42
研究代表者の所属機関変更について 交付申請書を提出した後 年度途中に他の研究機関に異動 が決まった場合 所属機関変更の届け出が必要となります 異動が決まった時点で研究支援課までご連絡をお願いいたし ます 研究分担者の追加 削除について交付申請書を提出した後 研究分担者を追加 削除する場合は 分担者の倫理教育受講確認 分担者承諾書 補助事業者変更の届出が必要となります 分担者を追加 削除される場合は研究支援課までご連絡をお願いいたします 一方で 分担金の配分額の変更については届出は不要ですが なお研究支援課までご一報ください 研究代表者の交代について 平成 23 年度から研究代表者の交代は認められないことと なりました ( 既に採択になっている研究課題も含む ) 従っ て 研究期間中に退職等により応募資格を喪失する場合は 補助事業を廃止する必要がありますので 事前に研究支援課 までご連絡をお願いいたします 43
< 科研費についての問い合わせ先 > 科研費担当者研究支援課 基盤 A 基盤 B: 山下 (3805) 基盤 B 若手 A: 石田 (3802) 基盤 C 若手 B 特別研究員奨励費 挑戦的萌芽研究 分担金 : 山崎 (3804) 財務施設部小松 (1148) 44
次第 1. 科研費制度の概要 2. 本年度の主な変更点 3. 科研費改革について 4. 対象となる経費 対象外の経費 5. 届出 申請手続き等 6. 科研費 FAQ 45
科研費マニュアル FAQ 科研費マニュアル FAQ 全体 - 1 執行はいつから可能ですか 新規採択課題の執行は交付内定 ( 通知 ) 日から可能です 継続課題の執行は4 月 1 日より可能です ただし 学内の決算や会計手続き ( プロジェクト設定 予算付与 ) が必要なため 実際に支払が可能となるのは 5 月中旬頃です 科研費分担金の執行は 研究代表機関の執行可能日と同じです 機関により異なりますが 交付内定 ( 通知 ) 日がほとんどです 実際に支払が可能となるのは 研究代表機関の分担金通知が届いてから約一週間後となります 通知が届くのは だいたい5 月から9 月の間となります 全体 - 2 年度末はいつまで執行可能ですか < 補助金分 > 3 月 31 日まで可能です 例えば物品等は 納品 検収が3 月 31 日までに終了しているもの 旅費は 3 月 31 日までに帰着していることが必要です ただし当該年度に必要なものが対象ですので 期末間際の物品購入は避けてください < 基金分 > 研究期間を通じて 執行可能です 例えば翌年度の学会参加費 年度をまたぐ旅費 年度をまたぐ保守 リース等も可能です < 科研費分担金 > 本学の補助金 基金と同様に執行可能ですが 年度末に研究代表機関に実績報告を必要とするため 研究代表機関の指示により 2 月末まで等 執行可能期間を短縮されることがあります その場合は 事務担当より事前にお知らせいたします 全体 - 3 科研費を翌年度に繰り越すことは可能ですか < 補助金分 > やむを得ない事由により 予定の年度内に完了しない見込みとなった場合には 所要の手続きを経て 翌年度に繰り越して使用することができます また 調整金制度を利用すると 未執行額全額を上限に翌年度使用が可能です < 基金分 > 研究期間内であれば 事前の繰越手続きをせずに翌年度に使用することができます ただし 研究期間を延長して 科研費を繰り越したい場合は 延長 繰越の所要の手続きが必要です 全体 - 4 間接経費は研究者が使用できますか 間接経費の取扱いは 全て事務局経費 ( 研究環境の維持 改善 研究に関わる事務の人件費等 ) として使用することが義務づけられているため 研究費等には使用できません 1
科研費マニュアル FAQ 全体 - 5 交付申請書に記載した費目別金額は 変更 ( 増減 ) してもよいですか 各費目の金額の変更 ( 流用 ) は 交付された金額 ( 直接経費 )( 補助金分は 年度単位の総額 基金分は 全研究期間の総額 一部基金は 各年度の補助事業に要する経費 ) の50% ( この額が300 万円に満たない場合は 300 万円まで ) の範囲内で変更が認められています なお この額を超える場合は 手続きが必要となりますので 事前に研究支援課へご連絡ください 全体 - 6 科研費から支出できない経費は何ですか 研究計画の遂行に必要な経費であっても 次に掲げる経費は科研費から支出することはできません 1. 建物等の施設に関する経費ただし 科研費により購入した設備備品を導入することにより必要となる軽微な据付費等は 支出することができます 2. 調査研究実施中に発生した事故 災害の処理のための経費 ( 傷害保険料も不可 ) 3. 学会等でのアルコールを含むレセプション費用 ( 学会参加費と一体となっており レセプション費用だけを切り離せない場合は可 ) 4. 研究代表者 研究分担者の人件費 謝金 5. 携帯電話通話料 6. 特許関連費用 7. 手土産代 8. 大学規程外の旅費 ( 海外ビジネスクラス グリーン車等 ) 同一業者のエコノミークラス料金より割安であるなど 合理的な理由がある場合は 可否を事前に研究支援課までお問い合わせください 9. 酒類や講演者の慰労会 懇親会等の経費その他 判断できない場合は 研究支援課までご相談ください 物品 - 1 物品費として購入できるものに制限はありますか 科研費研究課題に直接関係するもので 必要であれば支出することが可能です ただし 科研費以外と併用する汎用品等 ( パソコン 大量のコピー用紙 トナー 文房具等 ) は支出できません 科研費以外での使用が推測される場合は 使用目的等を記載した申立書のご提出 口頭による説明等をお願いすることがあります また 科研費研究課題が主目的とは考えにくいものや研究室などで私用に使用する物は 支出できません ( デジタルオーディオプレイヤー 湯沸かしポット コーヒー 雑誌等 ) 物品 - 2 当初計画にない備品等を購入することは可能ですか 研究を遂行する上で必要であれば 購入することは可能です ただし 費目間の経費の流用制限に注意してください 物品 - 3 1 万円以上の書籍を購入した場合 図書登録は必要でしょうか 必要ありません 参考 附属情報図書館管理要領第 5 条第 8 号 2
科研費マニュアル FAQ 物品 - 4 科研費で購入したパソコン用の基本ソフトを科研費で購入できますか 研究課題の遂行に必要であれば購入可能です 物品 - 5 複数の科研費を合算して 設備備品を購入することは可能ですか 複数の科研費で共同使用する場合は 複数の科研費を合算して設備備品を購入することは可能です ただし その設備の購入時に当該購入経費を支出する補助事業者 ( 研究代表者又は研究分担者 ) が本学に所属している必要があります また 当該設備の購入前に各補助事業者の負担額の割合及びその根拠等について 書面により明らかにしておく必要がありますので 事前に研究支援課までご連絡をお願いします なお 繰り越し課題との合算使用はできませんのでご注意願います 物品 - 6 科研費と他の競争的資金を合算して 設備備品を購入することは可能ですか 他の競争的資金と共同使用する場合で 他の競争的資金のルールで合算が認められている場合は 合算して設備備品を購入することが可能です 文科省 JSPS JSTが管轄する競争的資金制度では 科研費 戦略的創造研究推進事業 研究成果展開事業等で 複数制度の研究費合算が認められています ただし その設備の購入時に当該購入経費を支出する補助事業者 ( 研究代表者又は研究分担者 ) が本学に所属している必要があります また 当該設備の購入前に各補助事業者の負担額の割合及びその根拠等について 書面により明らかにしておく必要がありますので 事前に研究支援課までご連絡をお願いします 物品 - 7 立替払いは可能ですか 手続きの注意点はありますか 科研費の遂行に必要な物品の購入等に係るもので 現金又はクレジットカードで支払いをする経費であって 立替額が1 件 10 万円未満の場合は可能です 立替による 物品を購入した場合は 5 万円未満の場合であっても 第三者による納品確認が必要です 物品 - 8 科研費については 年度をまたぐ物品の発注 納品を行うことができますか < 補助金分 > できません 該当年度の 3 月 31 日までに 納品検収を終了させてください < 基金分 > 補助事業期間中であれば 研究費の使用にあたって年度の制約はないので 年度をまたぐ物品の発注 納品であっても行うことができます 旅費 - 1 業務の都合で 行けなくなった出張のパック ( 航空券 + 宿泊 ) 料金等のキャンセル料の支出は可能ですか 支出は可能です キャンセルが発生した理由書 ( 又はWEB 旅費申請書等への記載 ) を財務施設部長に提出してください 3
科研費マニュアル FAQ 旅費 - 2 年度をまたいで出張を行う場合に 科研費から旅費を支出できますか < 補助金分 > 支出することはできますが 次年度に係る出張の経費を 前年度の科研費から支出することはできません 従って 3 月 31 日まで と 4 月 1 日以降 に区分して 前年度分と次年度分に分けて支出してください < 基金分 > 年度をまたぐ支出について 最終年度を除いて制約はありませんので 旅費を年度によって分けて支出する必要はありません 旅費 - 3 学生が学会等 ( 海外も含む ) において研究成果の発表を行う場合 そのための学会参加費及び旅費を科研費から支給することは可能ですか 研究成果は研究組織を構成している研究代表者 研究分担者 連携研究者又は研究協力者が発表することが原則です 学生に経験を積ませるような教育目的では 科研費で学会に参加させることはできません ただし 学生が研究協力者として研究に加わっており 直接的に関わった役割分の研究成果を当該学生が発表する必要があると研究代表者が判断した場合には学会参加費及び旅費を支給することができます この時 証拠書類として発表プログラム ( 名前が記載されているページ ) を提出してください なお 学部生については 学業を主目的としており 能力 専門性が十分ではないと考えられますので 想定していません ( 日本学術振興会見解 ) しかし 科研費遂行のための必要とする相当の理由があると研究代表者が判断する場合は 可否について事前に研究支援課までご相談ください 旅費 - 4 海外出張の際の任意の保険料を支払うことは可能ですか 任意の保険料は 旅行者本人または家族に支払われるものなので 科研費で支払うことはできません 旅費 - 5 外国旅行でビジネスクラスの利用は可能ですか 原則として利用できませんが エコノミークラスとの差額分を奨学寄附金等で負担することは可能です また 同一業者のエコノミークラス料金より割安であるなど 合理的な理由がある場合は 事前に研究支援課までお問い合わせください 旅費 - 6 タクシー代は旅費として支給されますか 原則タクシー代は認められません ただし下記の場合は支給することができます 1 外国出張先で治安上必要と認められる場合 2 公共交通機関が未整備で他の交通手段がない場合 3 講演等の招聘者が高知龍馬空港を利用して来校する場合の 空港 - 大学間 4 同乗者がおり 最も安価である公共交通機関の利用料金よりも安価であることが領収書で確認できる場合 その他 やむを得ない理由等がある場合は 研究支援課にお問い合わせください 4
科研費マニュアル FAQ 旅費 - 7 他の用務を含んだ出張をすることは可能ですか 経費区分を明確にして他の用務と切り分けが可能である場合は 科研費の用務に係る部分を支給できます 旅費 - 8 駐車場代は支給されますか 科研費の用務を目的とした出張の場合は 下記の駐車場代支給が可能です 1 高知龍馬空港の航空便を利用する出張の際に利用した場合上限 6,000 円 (600 円 /1 日 10 日 ) とし 1 日当たりの上限を 600 円として支給 2 一般駐車場を使用した場合 使用料金の実費を支給 謝金等 - 1 学外作業のアルバイトを依頼した場合 実施確認はどうすればよいでしょうか 最終的な確認は 科研費予算の執行権限と責任を持つ研究者がおこなってください 実施確認が不可能である場合は原則として支出できません 謝金等 - 2 アンケート調査等での協力者に 図書カード QUOカードなどを謝金として渡すことは可能ですか できます 必要枚数のみ 購入することが可能です しかし アンケートを実施したが 図書カードが余ってしまった 事前に正確な数字は分からないなどがありますので 購入方法 渡し方など 事前に研究支援課まで お知らせください その他 - 1 科研費で購入したものではない既存の研究機器の修理費を科研費から支出することは可能ですか 研究機器が科研研究遂行上必要となれば 修理費を科研費から支出することは可能です その他 - 2 会議費として 支出できるものは何ですか 当該研究のために開催する会議等で 学外者が出席するものです お弁当 お茶の提供で上限金額は 一人当たり 2,000 円までです ( アルコールは不可 ) その他 - 3 学会の年会費は支出可能ですか 原則 不可です ただし 学会員として登録がなければ 研究成果発表ができない等研究遂行上支障をきたす場合は 支出可能です この場合 学会員として登録がなければ 研究成果発表ができない 旨を記載されたもの また 当該研究との関係がわかるものが必要です その他 - 4 学会参加登録費には 以下のものが含まれていることがありますが このうちどれを支出することが可能ですか 1 参加費 2Coffee Break 3Lunch 4Welcome(Opening) Reception 5Banquet 1は支出可能です 2 3( 会議費として計上 ) は上限 2,000 円まで支出可能です 4 5 については支出不可です ただし 2~5が参加費の中に組み込まれていて それぞれの金額設定がない場合は 参加費として支出可能です 5
科研費マニュアル FAQ その他 - 5 翌年度の4 月に開催される学会の参加費を 3 月までに今年度の科研費で支払うことは可能ですか < 補助金分 > 補助金分は 当該年度の科研費で翌年度分の支払いをすることはできません < 基金分 > 基金分は 翌年度も補助事業期間が継続していれば 支出可能です その他 - 6 研究者等を来訪する場合の手土産代は支出できますか 研究者を訪問する際の手土産代は 研究の遂行のために直接必要なものとは考えられませんので支出できません その他 - 7 設備の保守やリースに関して複数年の契約をすることは可能ですか 複数年の契約をすることに制約は設けていませんので 最も効率的であると判断する形で契約することができます なお リース料等支払については 以下となります < 補助金分 > 複数年分を一括で行うことはできず 年度ごとに行う必要があります < 基金分 > 複数年によるリース料等の支払いについては 必ずしも年度ごとに行う必要はありません 契約金額が 30 万円以上の場合は 2 者以上からの見積書が必要です 科研費等の外部資金で 100 万円以上の物品を購入する際は 事務局 ( 研究支援課 ) で発注手続きを行います 教員個人で発注 納品をした場合 支払いが出来なくなることがありますのでご注意ください 平成 27 年度から 10 万円以上の物品は 研究機関において設備等として受け入れて 適切な管理を行うことが要請されています つきましては これらの物品等についても 管理シールの貼付や寄附受入等の手続きが必要となります また 現物確認の対象となりますので 支払書類には 設置場所をご記入ください 10 万円未満の物品についても 換金性の高い物品 ( パソコン タブレット型コンピュータ デジタルカメラ ビデオカメラ テレビ 録画機器 金券類等 ) は 研究機関で適切に管理をすることが要請されています つきましては これらの物品を対象として無作為に物品確認を行いますので 適切に保管をしてください 6
交付申請 請求 報告書等の流れ ( 例 ) 研究期間 : 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度の場合 28 年度 4 月 5 月 6 月 7 月 補助金部分 助成金 ( 基金 ) 部分 8 月 ( 調整金 ) 前倒し使用申請 ( 第 1 回 ) 前倒し使用申請 ( 第 1 回 ) 9 月 10 月 11 月 ( 調整金 ) 前倒し使用申請 ( 第 2 回 ) 前倒し使用申請 ( 第 2 回 ) 12 月 1 月 2 月 3 月 補助金 交付申請 ( 平成 28 年度分の研究費を交付申請 ) 交付請求 ( 平成 28 年度分の研究費を交付請求 ) 繰越手続 一部基金 基金 交付申請 ( 平成 28 年度 ~30 年度までの研究期間全体の研究費を交付申請 ) 支払請求 ( 平成 28 年度分の研究費を支払請求 ) 支払請求 ( 平成 29 度分の研究費を支払請求 ) 4 月 交付申請 ( 平成 29 年度分の研究費を交付申請 ) 交付請求 ( 平成 29 年度分の研究費を交付請求 ) 29 年度 5 月 6 月 7 月 ( 調整金 ) 次年度使用申請 8 月 ( 調整金 ) 前倒し使用申請 ( 第 1 回 ) 前倒し使用申請 ( 第 1 回 ) 9 月 10 月 11 月 ( 調整金 ) 前倒し使用申請 ( 第 2 回 ) 前倒し使用申請 ( 第 2 回 ) 12 月 1 月 2 月 実績の報告 ( 収支決算報告書 研究実績報告書の提出 ) 毎年度提出 実施状況の報告 ( 収支状況報告書 研究実施状況報告書の提出 ) 最終年度を除く毎年度提出 繰越手続 支払請求 ( 平成 30 年度分の研究費を支払請求 ) 3 月 4 月 交付申請 ( 平成 30 年度分の研究費を交付申請 ) 交付請求 ( 平成 30 年度分の研究費を交付請求 ) 30 年度 ( 最終年度 ) 5 月 6 月 7 月 ( 調整金 ) 次年度使用申請 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 実績の報告 ( 収支決算報告書 研究実績報告書の提出 ) 毎年度提出 繰越手続 実施状況の報告 ( 収支状況報告書 研究実施状況報告書の提出 ) 最終年度を除く毎年度提出 4 月 31 年 5 月 実績の報告 ( 収支決算報告書 研究実績報告書の提出 ) 毎年度提出 実績の報告 ( 収支決算報告書 研究実績報告書の提出 ) 最終年度提出 6 月 研究成果報告書の提出
科研費使用にかかるルールや意識に関するアンケート結果 Q1 高知工科大学研究費管理規程を知っていますかアよく知っているイおおよそ知っているウよく知らないエ全く知らない アイウエオ 11% 2% 13% Q1 74% 0% 20% 40% 60% 80% Q2 科研費ハンドブックや H27 科研費使用ルール説明会資料について アよく利用しているイたまに利用しているウ見たことはあるが 利用していないエ全く利用したことはないオ知らない アイウエオ 9% 6% 0% 24% Q2 61% 0% 20% 40% 60% 80% Q3 科研費の執行ルールについて理解していますかア完全に理解しているイどちらかといえば理解しているウあまり理解していないエ全く理解していない アイウエオ 15% 6% 0% Q3 80% 0% 20% 40% 60% 80% 100% Q4 科研費マニュアル ( ハンドブック ルール説明会資料等 ) の分かり易さ ア大変分かり易いイどちらかといえば分かり易いウどちらかといえば分かりにくいエ分かりにくいオ知らない アイウエオ 19% 15% 2% 6% Q4 58% 0% 20% 40% 60% 80% Q5 科研費の使途ついて ア科研以外の目的には使用できないと理解しているイ科研の目的があれば それ以外の目的が含まれていても全額科研費で支出できると理解しているウ科研以外の目的でも 研究目的であれば使用できると理解している アイウエオ 6% 0% Q5 94% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
Q6 不正を行った場合のペナルティについてア完全に理解しているイどちらかといえば理解しているウあまり理解していないエ全く理解していない Q6 ア 38% イ 57% ウエ 6% 0% オ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% Q7 発注段階での支払予算の特定についてア支払予算は 発注段階でいつも特定しているイ支払予算は 発注段階でほぼ特定しているウ支払予算は 発注段階ではあまり特定していないエ支払予算は 発注段階では特定せず 執行状況をみてから後で特定するオ事務室事務員 ( 秘書を含む ) に任せている アイ 31% ウ 0% エ 2% オ 2% Q7 65% 0% 20% 40% 60% 80% Q8 予算執行の計画性についてア計画的に執行しているイどちらかといえば計画的であるウどちらかといえば計画的ではないが 駆け込み執行にはならないエどちらかといえば計画的ではなく 駆け込み執行になりがちである Q9 予算残額の把握についてアいつも把握しているイおおよそ把握しているウあまり把握していないエ把握していない Q8 ア 38% イ 51% ウエ 8% 4% オ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% Q9 ア 51% イ 45% ウエ 4% 0% オ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% Q10 科研費の 基金 補助金 一部基金 の区分について ア区分ごとの違いをよく知っている ア イ区分ごとの違いをおおよそ知っている イ ウウ区分ごとの違いはよくわからないエエ全く分からないオ 0% 15% Q10 34% 51% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% Q11 科研費 ( 補助金分 ) の繰越制度についてア知っているイおおよそ知っているウよく知らないエ全く知らない アイウエオ 6% 0% Q11 40% 55% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
Q12 科研費 ( 基金 一部基金分 ) の最終年度期間延長について ア知っている イおおよそ知っている ア ウよく知らない イウ エ全く知らない エ 2% オ Q12 23% 38% 38% 0% 10% 20% 30% 40% Q13 科研費 ( 補助金分 ) 調整金制度による次年度使用 前倒し使用について ア知っているイおおよそ知っているウよく知らないエ全く知らない アイウエオ 4% Q13 30% 30% 36% 0% 10% 20% 30% 40% Q14 特定業者に発注することが多いアそう思うイどちらかといえばそう思うウどちらかといえばそう思わないエ全くそう思わない アイウエオ 4% 17% Q14 38% 42% 0% 10% 20% 30% 40% 50% Q15 不正業者への対応 ( 取引停止等のペナルティ ) について アよく知っているイあることは知っているウ知らなかった アイウエオ 11% 28% Q15 60% Q16 アルバイト雇用 謝金支払ルールについてアよく理解しているイどちらかといえば理解しウあまり理解していないエ全く理解していない 知らない アイウエオ 0% 20% 40% 60% 80% Q16 30% 49% 19% 2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
Q17 アルバイト雇用 勤務時間管理ア充分に管理できているイおおそよ管理できているウどちらかといえば管理できていないエ全く管理できていない 本人に任せているオアルバイト雇用していない アイウエオ Q17 30% 21% 0% 0% 49% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% Q18 旅費申請ルールについてア充分に理解できているイおおそよ理解できているウどちらかといえば理解できていないエ全く理解できていないオ事務室事務員 ( 秘書を含む ) に任せている アイウエオ 35% 4% 0% 0% Q18 61% 0% 20% 40% 60% 80% Q19 物品等の調達方法についてア充分に理解できているイおおそよ理解できているウどちらかといえば理解できていないエ全く理解できていないオ事務室事務員 ( 秘書を含む ) に任せている ア 31% イウ 4% エ 0% オ 0% Q19 65% 0% 20% 40% 60% 80%