眼部腫瘍 UICC における 眼部腫瘍の所属リンパ節耳前リンパ節 顎下リンパ節 頸部リンパ節 1) 眼瞼眼 TX 原発腫瘍の評価が不可能 T0 原発腫瘍を認めない 癌 腫瘍の大きさに関係なく瞼板に浸潤していない腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 5mm 以下の腫瘍 瞼板に浸潤する腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 5mm をこえるが 10mm 以下の腫瘍 眼瞼全層に浸潤する腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 10mm をこえる腫瘍 球結膜 強膜 / 眼球 眼窩の軟部組織 神経周囲 ( 浸潤 ) 眼窩の骨 / 骨膜 鼻腔 / 副鼻腔 および中枢神経系などの隣接組織に浸潤する腫瘍
2. 進展度 ( 臨床進展度 ) 限局 所属リンパ節転移 鼻腔 副鼻腔 中枢神経系浸潤なし 鼻腔 副鼻腔 中枢神経系浸潤あり 2) 結膜癌 癌 最大径が 5mm 以下の腫瘍 最大径が 5mm をこえ 隣接組織に浸潤のない腫瘍 眼窩を除く隣接組織に浸潤する腫瘍 a b c d 眼窩の軟部組織 骨 副鼻腔 脳
2. 進展度 ( 臨床進行度 ) 限局 所属リンパ節転移 眼内のみ浸潤眼窩を除く隣接組織浸潤 a b c d 3) 結膜悪性黒色腫 (C69.0) 球結膜にある腫瘍 角膜への浸潤を伴う球結膜にある腫瘍 円蓋部結膜 眼瞼結膜 または涙丘に浸潤する腫瘍 眼瞼 眼球 眼窩 副鼻腔 または中枢神経系に浸潤する腫瘍 p ptx pt0 p p p p 原発腫瘍の評価が不可能原発腫瘍を認めない上皮に限局する球結膜にある腫瘍厚さが 0.8mm 以下で 固有層への浸潤を伴う球結膜にある腫瘍 厚さが 0.8mm をこえ 固有層への浸潤を伴う球結膜にある腫瘍 または眼瞼結膜または涙丘結膜に浸潤する腫瘍眼瞼 眼球 眼窩 副鼻腔 または中枢神経系に浸潤する腫瘍
2. 進展度 ( 臨床進行度 ) c 進展度 限局所属リンパ節転移 円蓋部結膜 眼瞼結膜 涙丘のみに浸潤 以外に角膜浸潤 あるいは固有層への浸潤あり 限局 所属リンパ節転移 p 進展度 限局所属リンパ節転移
4) ぶどう膜悪性黒色腫 4-1. 虹彩 虹彩に局在する腫瘍 a b c 大きさが 1/4 象限以下 大きさが 1/4 象限をこえる 黒色腫融解緑内障を伴う 毛様体または脈絡膜に及ぶ またはそれらをこえる腫瘍 a 黒色腫融解様緑内障を伴う 強膜への浸潤を伴う腫瘍 a 強膜への浸潤および黒色腫融解緑内障を伴う腫瘍 眼球外への浸潤を伴う腫瘍 複数のぶどう膜に進展している場合は 最も侵襲の強い部位を使用する Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅳ
2. 進展度 ( 臨床進行度 ) 限局 所属リンパ節転移 4-2. 毛様体および脈絡膜 1. UICC( 第 6 版 ) 最大径が 10mm 以下で 厚さ ( 高さ ) が 2.5mm 以下の腫瘍 * a 眼球外への浸潤を伴わない b 顕微鏡的に眼球外への浸潤を伴う c 肉眼的に眼球外への浸潤を伴う 最大径が 10mm をこえるが 16mm 以下 および厚さが 2.5mm をこえるが 10mm 以下の腫瘍 * a b c 眼球外への浸潤を伴わない 顕微鏡的に眼球外への浸潤を伴う 肉眼的に眼球外への浸潤を伴う 最大径が 16mm をこえる および / または厚さが 10mm をこえるが 眼球外への浸潤を伴わない腫瘍 * 最大径が 16mm をこえ および / または厚さが 10mm をこえる 眼球外への浸潤を伴う腫瘍 * 注 : 基底径および頂端までの高さが本分類に適用しない場合は 腫瘍の最大径を本分類に用いる 臨床的に腫瘍の基底は視神経乳頭径 (dd 平均 1dd=1.5mm) で目測できる 腫瘍の厚さ ( 高さ ) はジオプトリー (dioptre)( 平均 3 dioptre=1mm) で測定できる より正確な測定には 超音波検査などがしばしば使用される
複数のぶどう膜に進展している場合は 最も侵襲の強い部位を使用する Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅳ 2. 進展度 ( 臨床進行度 ) a 限局 所属リンパ節転移 b c 眼球外への浸潤なし 眼球外への浸潤あり
5) 網膜芽細胞腫 網膜に限局する腫瘍 ( 硝子体への播種 著しい網膜剥離 または腫瘍基底から 5mm 以上の網膜下液を認めない ) a 最大腫瘍の厚さ ( 高さ ) が 3mm 以下 および視神経または中心窩 [(optic) fovea] から 1 dd(1.5mm) 内に腫瘍を認めない眼部 b 腫瘍の占居部位または大きさに関係なく 網膜に限局する腫瘍を伴う a 以外の状態 ( 眼球の 1/2 まで ) 隣接組織または腔 ( 硝子体または網膜下腔 ) に連続性に浸潤する腫瘍 a b 硝子体 および / または網膜下腔に浸潤する小腫瘍 硝子体 および / または網膜下腔に浸潤する大腫瘍 c 治療困難な眼球内病変眼球の 2/3 以上の腫瘍 または視力回復の見込みがない または次のいずれかに該当する場合 ( 複数可 ) 新生血管性または隅角閉塞性緑内障を併発した腫瘍 前眼部に浸潤する腫瘍 毛様体に浸潤する腫瘍 著しい前房出血 硝子体内の大量出血 水晶体と接触する腫瘍 眼窩蜂巣炎様の臨床症状( 多量の腫瘍壊死 ) 視神経 または眼球壁に浸潤する腫瘍 眼球外に浸潤する腫瘍注 1: 細かな局所またはびまん性硝子体播種 網膜全剥離までに達しない漿液性網膜剥離を認めるが 硝子体 または網膜下腔に凝集したり 塊になったり 雪玉状 または血管のない塊などを認めない 硝子体 または網膜下腔にはカルシウム片が認められても差し支えない 腫瘍は眼球の 2/3 未満までを占める 注 2: 凝集したり 塊状 雪玉状 または血管のない塊などからなる硝子体播種 および / または網膜下散布 (subretinal implantation) が認められる 網膜剥離は全剥離で差し支えない 腫瘍は眼球の 2/3 以上を占める 注 3: 多発性腫瘍を表すには (m) のように に接尾辞 (m) を付記する 1 2
p ptx pt0 p p p p 原発腫瘍の評価が不可能原発腫瘍を認めない網膜 硝子体 または網膜下間隙に限局し 視神経または脈絡膜への浸潤を伴わない視神経 または眼球壁への微小浸潤 または脈絡膜に病巣浸潤 pa 視神経に浸潤するが 篩状板をこえない腫瘍 pb pc 脈絡膜に局所的浸潤する腫瘍 視神経に浸潤するが 篩状板をこえない腫瘍 および脈絡膜に局所的浸潤する腫瘍 視神経 または眼球壁に著しく浸潤する腫瘍 または脈絡膜に広範囲に浸潤する腫瘍 pa pb 篩状板をこえるが視神経断端にまで浸潤していない腫瘍 脈絡膜に広範囲に浸潤する腫瘍 pc 篩状板をこえるが視神経断端にまで浸潤していない腫瘍で脈絡膜に広範囲に浸潤する腫瘍次のいずれかを伴う眼球外に浸潤する腫瘍 視神経断端への浸潤 強膜こえ眼窩への浸潤 前方および後方双方からの眼窩への浸潤 脳への浸潤 視神経のクモ膜下腔への浸潤 眼窩尖端への浸潤 視交叉に及ぶが それをこえない浸潤 視交叉をこえる脳への浸潤 p p p p pa 骨髄 pb 骨髄以外の部位 2. 進展度 ( 臨床進行度 ) ( 該当分類なし )
6) 眼窩肉腫 最大径が 15mm 以下の腫瘍 最大径が 15mm をこえ 眼球 または骨壁への浸潤を伴わない腫瘍 腫瘍の大きさに関係なく 眼窩組織 または骨壁へ浸潤を伴う腫瘍 眼球 または眼窩周囲組織 ( 眼瞼 側頭窩 鼻腔 / 副鼻腔 または中枢神経系など ) に浸潤する腫瘍 2. 進展度 ( 臨床進行度 ) ( 該当分類なし ) 7) 涙腺癌 最大径が 2.5cm 以下の腫瘍で 涙腺に限局 最大径が 2.5cm をこえるが 5cm 以下で 涙腺に限局する腫瘍 骨膜に浸潤する腫瘍 a b 最大径が 5cm 以下で 涙腺窩の骨膜に浸潤する腫瘍 最大径が 5cm をこえ 涙腺窩の骨膜に浸潤する腫瘍 眼窩骨への浸潤に関係なく 眼窩軟部組織 視神経 または眼球に浸潤する腫瘍 または眼窩をこえ 脳を含めた隣接組織に進展する腫瘍
2. 進展度 ( 臨床進行度 ) ( 該当分類なし )