第五部 2011 年知財裁判の統計に関する報道 2011 年に知財裁判の統計が幾つかプレス報道されており その記事を以下のとおり翻訳 する 一 2011 年知財裁判の統計に関する報道 ( 一 ) 今年 10 月までに全国の法院が新規受理した知的財産権案件が初めて 5 万件を超える 71 全国法院今年前 10 月新收知识产权案件首超 5 万件 ( 原文 ) 记者从最高人民法院 20 日召开的新闻发布会获悉, 今年 1 至 10 月, 全国法院知识产权一 审民事案件首次突破 5 万件, 达到 52708 件, 同比增长 42.2% 最高人民法院新闻发言人孙军工介绍, 今年是我国加入世界贸易组织十周年, 我国的知识产权司法保护工作取得显著进展 十年来, 知识产权案件数量猛增, 且增速呈加快趋势 全国法院新收知识产权一审民事案件的数量从 2001 年的 5265 件持续上升到 2010 年的 42931 件, 案件数量翻了三番, 年均增长超过 26% 其中,2007 年至 2010 年新收一审民事案件增长速度连续四年接近或者超过 30%,2010 年的增速达到了 40.18% 孙军工说, 随着知识产权在国家经济社会发展战略中的核心地位和作用日益增强, 知识产权司法保护越来越成为国家发展战略中必不可少的重要组成部分 在新兴产业领域, 知识产权司法裁判往往起到确立业界经营者的重要行为标准和发展导向的作用, 进而影响到整个产业的发展方向 为此, 最高人民法院印发了 关于充分发挥知识产权审判职能作用推动社会主义文化大发展大繁荣和促进经济自主协调发展若干问题的意见 的通知, 对知识产权司法保护工作提出新的要求 ( 新华社记者崔清新杨维汉 ) 71 出典 : 中国国家知的財産権局ホームページ http://www.sipo.gov.cn/mtjj/2011/201112/t20111221_638026.html 187
今年 10 月までに全国の法院が新規受理した知的財産権案件が初めて 5 万件を超える ( 訳文 ) 最高人民法院が 20 日に行った記者会見で 今年の 1 月から 10 月までに全国の法院の知 的財産権一審民事案件が初めて 5 万件を超え 52708 件となり 同期比 42.2% 増となっ たことを明らかにした 最高人民法院スポークスマン孫軍工の紹介によると 今年はわが国の WTO 加盟十周年であり この間 わが国の司法による知的財産権保護が著しい進歩を見せ 知的財産権の案件数が急増し また増加のスピードも加速する傾向にある 全国の法院で新規受理した財産権一審民事案件の数量は 2001 年の 5265 件から継続的に 2010 年の 42931 件に増え 案件数は 3 倍となり 年間増加率は 26% 以上となった うち 2007 年から 2010 年までに新規受理した一審民事案件の増加は 4 年連続で 30% 弱又は 30% 超となり 2010 年の増加率は 40.18% に達した 孫軍工によると 国家経済社会発展戦略における知的財産権の中核的な地位と役割が日増しに高まるにつれ 国家発展戦略における不可欠な一部として知的財産権の司法保護の重要性が高まっている 新興産業分野において知的財産権の司法裁判は往往にして業界経営者の重要な行為基準及び発展方向の確立という役割を果たし 更に産業全体の発展方向にまで影響を与える そのため 最高人民法院は 知的財産権審判職能の役割の十分な発揮 社会主義文化大発展 大繁栄の推進及び経済の自主的且つ協調のとれた発展の推進の若干問題に関する意見 の通知を発布し 知的財産権の司法保護について新しい要求を出した ( 新華社記者崔清新楊維漢 ) 188
二 2011 年知財裁判の統計に関する報道 ( 二 ) 人民法院工作年度報告 (2011 年 一部抜粋 ) 72 人民法院工作年度报告 (2011 年 )( 原文 节选 ) ( 三 ) 知识产权审判工作 1 案件审判情况各级人民法院审结知识产权民事案件 57068 件, 同比上升 36.79%; 审结涉外知识产权民事案件 1296 件, 同比下降 5.33%; 审结涉港澳台知识产权民事案件 619 件, 同比上升 122.66% 全国知识产权民事案件一审调撤率达到 71.32%, 同比上升 4.56 个百分点 各级人民法院审结知识产权行政案件 2470 件, 同比上升 3.3% 其中, 审结涉外知识产权行政案件 986 件, 涉港澳台知识产权行政案件 251 件 各级人民法院共审结知识产权刑事案件 5504 件, 同比上升 39.62%, 判处罪犯 7892 人 人民法院工作年度報告 (2011 年度 )( 訳文 一部抜粋 ) ( 三 ) 知的財産権審判業務 1 案件審判状況各級人民法院で結審された知的財産権民事案件は 57068 件 同期比 36.79% 増となり 結審された涉外知的財産権民事案件は 1296 件 同期比 5.33% 減 結審された香港 マカオ 台湾に関わる知的財産権民事案件は 619 件 同期比 122.66% 増である 全国知的財産権民事案件一審の調停率 取消率は 71.32% に達し 同期比 4.56 ポイント増となった 各級人民法院で結審された知的財産権行政案件は 2470 件 同期比 3.3% 増 うち 結審された涉外知的財産権行政案件は 986 件 香港 マカオ 台湾に関わる知的財産権行政案件は 251 件である 各級人民法院で結審された知的財産権刑事案件は合計 5504 件 同期比 39.62% 増となり 7892 人に対し有罪判決が言い渡された 72 出典 : 最高人民法院ホームページ http://www.court.gov.cn/xwzx/fyxw/zgrmfyxw/201206/t20120613_177377.htm 189
三 2011 年知財裁判の統計に関する報道 ( 三 ) 二〇一一中国知的財産権保護状況 二零一一年中国知识产权保护状况 ( 原文 ) 73 中华人民共和国国家知识产权局 一 司法工作 全国地方人民法院共新收和审结知识产权民事一审案件 59612 件和 58201 件, 同比分别增长 38.86% 和 39.51% 其中, 新收专利案件 7819 件, 比上年增长 35.16%; 商标案件 12991 件, 比上年增长 53.56%; 著作权案件 35185 件, 比上年增长 42.34%; 技术合同案件 557 件, 比上年下降 16.87%; 不正当竞争案件 1137 件 ( 其中垄断民事一审案件 18 件 ), 比上年上升 0.53%; 其他知识产权案件 2193 件, 比上年增长 11.55% 共审结涉外知识产权民事一审案件 1321 件, 同比下降 3.51%; 审结涉港澳台知识产权民事一审案件 635 件, 同比增长 128.42% 共新收和审结知识产权民事二审案件 7642 件和 7659 件 ( 含旧存 ), 同比分别增长 17.17% 和 18.18%; 共新收和审结再审案件 294 件和 224 件, 同比分别增长 164.86% 和 105.50% 2011 年, 最高人民法院新收和审结知识产权民事案件 305 件和 311 件 ( 含旧存 ), 其中新收申请再审案件 255 件, 审结 262 件 ( 含旧存 ) 全国地方人民法院知识产权民事案件一审结案率从 2010 年的 86.39% 上升到 2011 年的 87.61%; 上诉率从 2010 年的 49.65% 下降到 2011 年的 47.02%; 再审率从 2010 年的 0.27% 上升到 2011 年的 0.51%; 上诉案件改判发回重审率从 2010 年的 4.57% 下降到 2011 年的 3.66% 全国地方人民法院知识产权一审民事案件审限内结案率由 2010 年的 97.93% 上升到 2011 年的 98.57% 全国各级人民法院依法慎重受理与知识产权有关的诉前临时禁令申请案件, 共计 130 件, 裁定支持率 98.23%; 受理诉前证据保全申请案件 186 件, 裁定支持率 93.42% 注意依法积极采取证据保全措施, 切实减轻当事人的举证负担 受理诉前财产保全申请案件 20 件, 裁定支持率 100% 产生较大社会影响的案件有珠海格力电器股份有限公司与广东美的制冷设备有限公司 珠海市泰锋电业有限公司发明专利权纠纷案, 广州市红太阳机动车配件有限公司与安徽江淮汽车集团有限公司 安徽江淮汽车股份有限公司确认不侵犯商标专用权纠纷案, 衣念 ( 上海 ) 时装贸易有限公司诉浙江淘宝网络有限公司 杜国发侵害商标权纠纷案, 尚杜 拉菲特罗兹施德民用公司与深圳市金鸿德贸易有限公司 湖南生物医药集团健康产业发展有限公司侵犯商标专用权 不正当竞争纠纷案, 腾讯科技 ( 深圳 ) 有限公司 深圳市腾讯计算机系统有限公 73 出典 : 中国国家知識財産局 http://ipr.court.gov.cn/sfbhzk/201205/t20120502_148070.html 190
司与北京奇虎科技有限公司 北京三际无限网络科技有限公司 奇智软件 ( 北京 ) 有限公司 不正当竞争纠纷案, 北京开心人信息技术有限公司与北京千橡互联科技发展有限公司 北京 千橡网景科技发展有限公司不正当竞争纠纷案等 二行政执法 2011 年, 全国地方人民法院新收一审知识产权行政案件 2433 件, 同比下降 6.06%; 审结 2470 件, 同比上升 3.30% 其中, 新收专利案件 654 件, 同比上升 18.69%; 商标案件 1767 件, 同比下降 12.78%; 著作权案件 2 件, 与 2010 年相同 ; 其他案件 10 件 最高人民法院知识产权庭新收和审结知识产权行政申诉案件 102 件和 101 件 在审结的案件中, 驳回 73 件, 占 72.28%; 裁定提审 20 件, 占 19.80%; 裁定指令再审 3 件, 占 2.97%; 撤诉 3 件, 占 2.97%; 发函 1 件, 占 0.99%; 其他结案方式 1 件 最高人民法院新收和审结知识产权行政提审案件 13 件和 11 件 在审结的案件中, 维持 1 件, 占 9.09%; 改判 10 件, 占 90.91% 一审涉外 涉港澳台知识产权行政案件大幅上升, 共计 1237 件, 占知识产权行政一审结案的 50.08% 其中, 审结涉外知识产权行政一审案件 986 件, 涉港案件 116 件, 涉澳案件 3 件, 涉台案件 132 件 二审知识产权行政案件数量增幅较大 全国地方人民法院新收知识产权行政二审案件 1333 件, 审结 1266 件, 其中维持原裁判 1134 件, 改判 67 件, 发回重审 3 件, 撤诉 42 件, 驳回 14 件, 撤销原裁定指令立案审理 2 件, 其他结案方式 4 件 产生较大社会影响的案件有韦廷建与天丝医药保健有限公司 国家工商行政管理总局商标评审委员会商标撤销复审决定行政纠纷案, 北京双鹤药业股份有限公司与湘北威尔曼制药有限公司 国家知识产权局专利复审委员会发明专利权无效行政纠纷案, 法国卡斯特兄弟股份有限公司与中华人民共和国国家工商行政管理总局商标评审委员会 李道之商标撤销复审行政纠纷案等 三知产和刑事案件结合情况 2011 年, 一审知识产权刑事案件增幅较大, 全国地方人民法院新收一审案件 5707 件, 同比上升 42.96% 其中侵犯知识产权罪 3134 件 ( 假冒注册商标等侵犯注册商标案件 2417 件 ), 同比上升 142.19%; 生产 销售伪劣商品罪案件中涉及侵犯知识产权的 774 件, 同比上升 29.87%; 非法经营罪案件中涉及侵犯知识产权的 1747 件, 同比下降 15.93%; 其他案件 52 件 全国地方人民法院审结一审案件 5504 件, 同比上升 39.62%, 生效判决人数 10055 人, 其中给予刑事处罚 7892 人 在审结案件中, 以侵犯知识产权犯罪判决的案件 2967 件, 生效判决人数 5384 人, 同比分别上升 136.60% 和 173.86%; 以生产 销售伪劣商品犯罪 ( 涉及侵犯知识产权 ) 判处案件 750 件, 生效判决人数 1509 人 ; 以非法经营罪 ( 涉及侵犯知识产权 ) 判处的案件 1735 件, 生效判决人数 3032 人 ; 以其他犯罪判处的涉及侵犯知识产权的案件 52 191
件, 生效判决人数 130 人 在以侵犯知识产权犯罪判决的案件中, 以假冒注册商标罪判决的案件 1060 件, 生效判决人数 2163 人 ; 以销售假冒注册商标的商品罪判决的案件 863 件, 生效判决人数 1507 人 ; 以非法制造 销售非法制造的注册商标标识罪判决的案件 370 件, 生效判决人数 691 人 ; 以假冒专利罪判决的案件 1 件, 生效判决人数 2 人 ; 以侵犯著作权罪判决的案件 594 件, 生效判决人数 852 人 ; 以销售侵权复制品罪判决的案件 30 件, 生效判决人数 75 人 ; 以侵犯商业秘密罪判决的案件 49 件, 生效判决人数 94 人 产生较大社会影响的案件有鞠文明 徐路路 华轶侵犯著作权罪案等 全国知识产权民事案件一审调撤率达到 72.72%, 同比上升 4.13 个百分点 192
二〇一〇中国知的財産権保護状況 中華人民共和国国家知識産権局 一 司法業務 全国の地方人民法院において新規受理 結審された知的財産権民事一審案件はそれぞれ 59612 件と 58201 件 同期比でそれぞれ 38.86% と 39.51% 増となった うち 新規受理した特許案件は 7819 件で前年比 35.16% 増 商標案件は 12991 件で前年比 53.56% 増 著作権案件は 35185 件で前年比 42.34% 増となる一方 技術契約案件は 557 件で前年比 16.87% 減となった 不正競争案件は 1137 件 ( うち独占民事一審案件 18 件 ) で前年比 0.53% 増 その他の知的財産権案件は 2193 件で前年比 11.55% 増となった 結審された涉外知的財産権民事一審案件は合計 1321 件で同期比 3.51% 減となり 結審された香港 マカオ 台湾に関わる知的財産権民事一審案件は 635 件で同期比 128.42% 増となった 新規受理 結審された知的財産権民事二審案件はそれぞれ 7642 件と 7659 件 ( 以前の案件を含む ) 同期比でそれぞれ 17.17% と 18.18% 増となり 新規受理 結審された再審案件は 294 件と 224 件 同期比でそれぞれ 164.86% 105.50% 増となった 2011 年 最高人民法院で新規受理 結審された知的財産権民事案件は 305 件と 311 件 ( 以前の案件を含む ) うち新規受理した再審申請案件は 255 件で 262 件が結審された ( 以前の案件を含む ) 全国地方人民法院の知的財産権民事案件一審結審率は 2010 年の 86.39% から 2011 年の 87.61% に増え 上訴率は 2010 年の 49.65% から 2011 年の 47.02% に減少し 再審率は 2010 年の 0.27% から 2011 年の 0.51% に上昇し 上訴案件に対する原判決変更 差し戻し審率は 2010 年の 4.57% から 2011 年の 3.66% に下がった 全国の地方人民法院の知的財産権一審民事案件の審理期間内における結審率は 2010 年の 97.93% から 2011 年の 98.57% に上昇した 全国の各級人民法院は 法により知的財産権に関する訴訟前仮禁令申請案件を慎重に受理し 案件数は計 130 件で 原告の主張を認めた勝訴率は 98.23% 訴訟前証拠保全申請案件を 186 件受理し 原告の主張を認めた勝訴率は 93.42% となった また全国の各級人民法院は 法により積極的に証拠保全措置を講じ 当事者の挙証負担を確実に軽減した 受理された訴訟前財産保全申請案件は 20 件 100% 原告の主張を認めている 以下の案件は社会に比較的大きな影響を与えた 珠海格力電器股份有限公司と広東美的製冷設備有限公司 珠海市泰鋒電業有限公司の発明特許権紛争案 広州市紅太陽機動車配件有限公司と安徽江淮汽車集団有限公司 安徽江淮汽車股份有限公司の商標専用権非侵害確認に関する紛争案 衣念 ( 上海 ) 時装貿易有限公司が浙江淘宝網絡有限公司 杜国発による商標権侵害を訴えた紛争案 SOCIETE CIVILE DE CHATEAU LAFITE ROTHSCHILD と深圳市金鴻徳貿易有限公司 湖南生物医薬集団健康産業発展有限公司の商標専用権侵害 不正 193
競争紛争案 腾訊科技 ( 深圳 ) 有限公司 深圳市腾訊計算機系統有限公司と北京奇虎科技有限公司 北京三際無限網絡科技有限公司 奇智軟件 ( 北京 ) 有限公司の不正競争紛争案 北京開心人信息技術有限公司と北京千橡互聯科技発展有限公司 北京千橡網景科技発展有限公司の不正競争紛争案など 二行政法律執行 2011 年 全国の地方人民法院が新規受理した一審知的財産権行政案件は 2433 件 同期比 6.06% 減となり 2470 件が結審され 同期比 3.30% 増となった うち 新規受理した特許案件は 654 件で同期比 18.69% 増 商標案件は 1767 件で同期比 12.78% 減となり 著作権案件は 2 件で 2010 年と同様 その他の案件は 10 件となっている また 最高人民法院知的財産権廷で新規受理 結審された知的財産権行政不服申立案件は 102 件と 101 件であった 結審された案件において却下されたのは 73 件 (72.28%) 上級法院による審理の裁定は 20 件 (19.80%) 再審指示の裁定は 3 件 (2.97%) 訴えの撤回は 3 件 (2.97%) 書簡発出 1 件 (0.99%) その他の結審方法によるものは 1 件となった 最高人民法院で知的財産権について新規受理 結審された行政上級法院による再審理案件はそれぞれ 13 件 11 件となった 結審された案件において原判決の維持は 1 件 (9.09%) 原判決変更は 10 件 (90.91%) となった 涉外 香港 マカオ 台湾に関わる一審知的財産権行政案件は 1237 件と大幅に増加し 知的財産権行政一審の結審案件の 50.08% を占めた そのうち 涉外知的財産権行政一審案件は 986 件 香港に係る案件は 116 件 マカオに係る案件は 3 件 台湾に係る案件は 132 件となった 二審知的財産権行政案件数の増加幅は比較的大きく 全国の地方人民法院が新規受理した知的財産権行政二審案件は 1333 件 結審されたのは 1266 件 うち原判決維持は 1134 件 原判決変更は 67 件 差し戻し審は 3 件 訴えの撤回は 42 件 却下は 14 件 元裁定取消 立案審理指示は 2 件 その他の結審方法は 4 件であった 社会に比較的大きな影響を与えた案件には 以下のものがある 韋廷建と天糸医薬保健有限公司 国家工商行政管理総局商標評審委員会の商標取消再審決定に係る行政紛争案 北京双鶴薬業股份有限公司と湘北威爾曼製薬有限公司 国家知的財産権局特許再審委員会の発明特許権無効に係る行政紛争案 フランス CASTEL FRERES SAS と中華人民共和国国家工商行政管理総局商標評審委員会 李道之の商標取消再審に係る行政紛争案など 三知的財産権と刑事案件の結びつき 2011 年 一審の知的財産権刑事案件の増加幅が比較的大きくなり 全国の地方人民法院の一審案件新規受理数は 5707 件 同期比 42.96% 増となった うち知的財産権侵害罪案件は 3134 件 ( 登録商標の盗用など登録商標侵害案件は 2417 件 ) 同期比 142.19% 増 粗 194
悪商品生産販売罪案件における知的財産権侵害に関するものは 774 件 同期比 29.87% 増 不法経営罪案件における知的財産権侵害に関するものは 1747 件 同期比 15.93% 減 その他の案件は 52 件であった 全国の地方人民法院で結審された一審案件は 5504 件 同期比 39.62% 増となり 発効判決人数は 10055 人 ( うち 7892 人が刑事処罰を受けた ) であった 結審された案件において 知的財産権侵害罪判決を受けた案件は 2967 件で発効判決人数は 5384 人 同期比それぞれ 136.60% 173.86% 増 粗悪商品生産販売犯罪 ( 知的財産権侵害に関わる ) 判決を受けた案件は 750 件 発効判決人数は 1509 人 不法経営罪 ( 知的財産権侵害に関わる ) 判決を受けた案件は 1735 件 発効判決人数は 3032 人 その他の犯罪判決を受けた知的財産権侵害に関わる案件は 52 件 発効判決人数は 130 人である 知的財産権侵害罪判決を受けた案件において 登録商標盗用罪判決を受けた案件は 1060 件 発効判決人数は 2163 人 登録商標盗用商品販売罪判決を受けた案件は 863 件 発効判決人数は 1507 人 不法製造した登録商標表示の不法製造販売罪判決を受けた案件は 370 件 発効判決人数は 691 人 特許盗用罪判決を受けた案件は 1 件 発効判決人数は 2 人 著作権侵害罪判決を受けた案件は 594 件 発効判決人数は 852 人 権利侵害複製品販売罪判決を受けた案件は 30 件 発効判決人数は 75 人 商業秘密侵害罪判決を受けた案件は 49 件 発効判決人数は 94 人である 社会に比較的大きな影響を与えた案件には 鞠文明 徐路路 華軼の著作権侵害罪案件などがある 全国の知的財産権民事案件一審調停 取消率は 72.72% に達し 同期比 4.13 ポイント増となった 195
四 2011 年知財裁判の統計に関する報道 ( 四 ) 2011 年中国知的財産権保護状況白書 ( 概要 ) 2011 年中国知识产权保护状况白皮书 ( 摘编 )( 原文 ) 74 一 立法 2011 年, 国家知识产权局起草 专利代理条例修订草案 ( 送审稿 ), 报请国务院审议 ; 完成 职务发明条例 ( 讨论稿 ) 的起草和 专利实施许可合同备案办法 的修订, 同时加快 专利申请优先审查管理办法 专利标识标注办法 等部门规章的起草 修订 国家工商行政管理总局修改形成商标法 ( 修订草案第二次公开征求意见稿 ), 并于 2011 年 10 月再次公开征求社会意见 国家版权局正式启动了著作权法第三次修订工作, 颁布 关于进一步规范作品登记程序等有关工作的通知 农业部开展了 植物新品种保护条例 修订调研, 并形成了修订意见稿 最高人民法院发布 关于充分发挥知识产权审判职能作用推动社会主义文化大发展大繁荣和促进经济自主协调发展若干问题的意见 ; 起草 关于审理侵犯信息网络传播权民事纠纷案件适用法律若干问题的规定 等规范性文件讨论稿 二 审批登记 2011 年, 中国专利申请量达到 163.3 万件 其中发明专利申请 52.6 万件, 同比增长 34.5%; 实用新型专利申请 58.5 万件, 同比增长 42.7%; 外观设计专利申请 52.1 万件, 同比增长 23.8% 截至 2011 年底, 经国家知识产权局授权并维持有效的专利共计 274 万件, 其中发明专利 69.7 万件, 占 25.4%, 实用新型专利 112.1 万件, 占 40.9%, 外观设计专利 92.2 万件, 占 33.7% 维持有效的专利中, 国内专利 230.3 万件, 占 84.1%, 国外专利 43.7 万, 占 15.9% 2011 年, 中国专利审批能力持续提高 国家知识产权局专利审查结案量完成发明实质审查 271 202 件, 同比增长 14.3%; 完成实用新型专利审查 443676 件, 同比增长 14.6%; 完成外观设计专利审查 502828 件, 同比增长 14.2% 发明专利实审审查周期缩短为 22.9 个月, 实用新型专利审查周期为 4.7 个月, 外观设计专利审查周期为 2.6 个月 2011 年, 国家知识产权局共受理依据 专利合作条约 (PCT) 提出的国际申请 1.7473 万件, 同比增长 35.3%; 进入中国国家阶段的国际申请 6.632 万件, 同比增长 6.0%, 其中发明专利申请 6.5996 万件, 实用新型专利申请 324 件 国家工商行政管理总局全年共审查商标注册申请 120.5529 万件, 商标注册审查周期继续保持在 10 个月之内 截至 2011 年底, 中国商标累计申请量 971.2 万件 累计注册量 665.1 万件 有效注册商标 551 万件 2011 年共核准注册和初步审定地理标志 341 件, 地理标志注册及初步审定总量达到 1381 件 ; 全年共对 3187 件商标通过驰名商标认定进行了扩大保护 国家版权局规范作品登记工作, 从受理 审查 登记 证书 信息统计以及鼓励政策等方面统一规范了全国的作品登记工作, 全年软件著作权登记量达到 10.93 万件, 同比增长 33.4% 农业部已受理植物品种权申请 1045 件, 完成初步审查 1179 件, 授权 180 件 ; 全年累计新公告颁证农产品地理标志产品 213 个, 累计公告颁证农产品地理标志产品 748 个 自受理申请以来, 累计受理申请 8807 件, 授权 3713 件, 测试 6487 个植物新品种 74 http://www.sipo.gov.cn/yw/2012/201204/t20120425_679211.html 196
国家林业局全年共受理林业品种权申请 139 件, 同比增长 56.2%, 实质审查植物新品种 权申请 52 个, 发布公告 15 批 海关总署共核准知识产权海关保护备案 3532 件, 累计核准总量 2.4000 万件 三 执法 2010 年 10 月至 2011 年 6 月, 中国政府在全国集中开展了为期 9 个月的打击侵犯知识产权和制售假冒伪劣商品专项行动 ( 以下简称 专项行动 ) 专项行动期间, 各级行政执法部门共立案 15.6 万件, 涉案金额 34.3 亿元, 捣毁窝点 9135 个 2011 年, 全国知识产权系统办理专利案件 3017 件, 同比增长 65.5%; 同期, 还办理展会专利投诉案件 1110 件 2011 年, 全国法院共新收和审结知识产权民事一审案件 5.9882 万件和 5.8201 万件, 同比分别增长 39.48% 和 39.51% 共审结涉外知识产权民事一审案件 1321 件, 同比下降 3.51%; 审结涉港澳台知识产权民事一审案件 635 件, 同比增长 128.42% 全国法院共新收和审结知识产权行政一审案件 2433 件和 2470 件 ( 含旧存 ) 全国法院全年共审结知识产权刑事一审案件 5504 件, 同比增长 39.62% 全国检察机关共受理提请批准逮捕涉及侵犯知识产权犯罪案件 4370 件 7806 人, 同比分别增长 131.6% 和 131.8% 在审查起诉方面, 全国检察机关受理公安机关移送审查起诉涉及侵犯知识产权犯罪案件 5690 件 1.1147 万人, 同比分别增长 157.8% 和 170.4%; 经审查, 提起公诉 3786 件 6870 人, 同比分别增长 123.1% 和 124.1% 在刑事立案监督方面, 全国检察机关受理公安机关应当立案侦查而不立案侦查涉及侵犯知识产权犯罪案件线索 41 件, 同比增长 86.4%; 经审查, 监督公安机关立案 32 件 197
2011 年中国知的財産権保護状況白書 ( 概要 ) 一 立法 2011 年 国家知的財産権局が 特許代理条例改正草案 ( 審議送付稿 ) を起草し 審議のために国務院に報告した 職務発明条例 ( 討論稿 ) の起草及び 特許実施許諾契約届出弁法 の改正を完成し また 特許申請優先審査管理弁法 特許表示表記弁法 など部門規章の起草 改正を早めた 国家工商行政管理総局が商標法 ( 改正案第二回パブリックコメント募集稿 ) の修正を行い 且つ 2011 年 10 月に改めてパブリックコメントの募集を行った 国家版権局が著作権法第三回改正を正式にスタートし 作品登記手続など関連業務の更なる規範化に関する通知 を出した 農業部が 植物新品種保護条例 改正に関する調査研究を行い 且つ改正意見稿を出した 最高人民法院が 知的財産権審判職能の役割の十分な発揮 社会主義文化大発展 大繁栄の推進及び経済の自主的且つ協調のとれた発展の促進の若干問題に関する意見 を公布し 情報ネットワーク伝播権侵害民事紛争案件審理の適用法律の若干問題に関する規定 など規範性文書の討論稿を起草した 二 審査許可及び登記中国では 2011 年 特許申請が 163.3 万件に達した うち発明特許申請は 52.6 万件 同期比 34.5% 増 実用新型特許申請は 58.5 万件 同期比 42.7% 増 意匠特許申請 52.1 万件 同期比 23.8% 増となった 2011 年末までに国家知的財産権局から授権を取得し且つ有効性を維持する特許は合計で 274 万件あり うち発明特許は 69.7 万件 (25.4%) 実用新型特許は 112.1 万件 (40.9%) 意匠特許は 92.2 万件 (33.7%) あり 有効性を維持する特許のうち 国内特許は 230.3 万件 (84.1%) 海外特許は 43.7 万 (15.9%) である 2011 年 中国の特許審査許可能力は引き続き向上している 国家知的財産権局の特許審査完了案件についての実質的審査は 271202 件で同期比 14.3% 増 実用新型特許審査は 443676 件で同期比 14.6% 増 意匠特許審査は 502828 件で同期比 14.2% 増となった 発明特許実質審査の審査周期は 22.9 ヶ月に短縮され 実用新型特許の審査周期は 4.7 ヶ月 意匠特許の審査周期は 2.6 ヶ月となった 2011 年 国家知的財産権局が受理した 特許合作条約 (PCT) に基づき提出された国際申請は計 1.7473 万件で同期比 35.3% 増 中国国家段階に入った国際申請は 6.632 万件で同期比 6.0% 増となった そのうち発明特許申請は 6.5996 万件 実用新型特許申請は 324 件である 国家工商行政管理総局が 2011 年の 1 年間に審査した商標登録申請は合計 120.5529 198
万件 商標登録審査周期は 10 ヶ月以内を維持している 2011 年末までに中国の商標申請は累計で 971.2 万件 登録は累計 665.1 万件 有効登録商標は 551 万件であった 2011 年 登録の確認許可 初歩的審査確定された地理表示は 341 件 地理表示の登録及び初歩的審査確定は合計で 1381 件に達し また 2011 年の 1 年間に 3187 の商標について著名商標認定により保護範囲が拡大された 国家版権局は作品登記業務を規範化し 受理 審査 登記 証書 情報統計及び奨励政策などの面から全国の作品登記業務を統一して規範化し 通年のソフトウェア著作権登記は 10.93 万件に達し 同期比 33.4% 増となった 農業部は植物品種権の申請を 1045 件受理し 初歩的審査を完了したのは 1179 件 授権は 180 件 通年で累計 213 の製品について農産品地理表示を新規公表 証書発行し 累計で 748 の製品について農産品地理表示を公表 証書発行した 申請が受理されてから 受理された申請は累計 8807 件 授権は 3713 件 6487 の植物新品種についてテストが行われた 国家林業局は 2011 年の 1 年間に 139 の林業品種権申請を受理し 同期比 56.2% 増となり 52 の植物新品種権申請について実質的審査し 公告を 15 回行った 税関総署は 2011 年の 1 年間に 3532 の知的財産権の税関保護届出を確認許可し 確認許可案件数は 累計 2.4000 万件となった 三 法律執行 2010 年 10 月から 2011 年 6 月までに 中国政府は全国で 9 ヶ月にわたって知的財産権侵害及び盗用粗悪商品の製造販売を取り締まる専門キャンペーン ( 以下 専門キャンペーン という ) を集中的に行ってきた 専門キャンペーンの期間内に 各級行政法律執行部門は合計で 15.6 万件の案件を立案し 案件に係る金額は 34.3 億元 9135 の不法拠点の取り壊しを行った 2011 年 全国の知的財産権システムにおいて特許案件 3017 件が取り扱われ 同期比 65.5% 増となり また 展示会での特許侵害告発案件が 1110 件処理された 2011 年 全国の法院が新規受理 結審した知的財産権民事一審案件はそれぞれ 5.9882 万件 5.8201 万件 同期比でそれぞれ 39.48% 39.51% 増となった 結審された涉外知的財産権民事一審案件は計 1321 件で同期比 3.51% 減 結審された香港 マカオ 台湾に関わる知的財産権民事一審案件は 635 件で同期比 128.42% 増となった 全国の法院が新規受理 結審した知的財産権行政一審案件は合計 2433 件 2470 件 ( 以前の案件を含む ) であった 全国の法院が通年 結審した知的財産権刑事一審案件は 5504 件 同期比 39.62% 増となった 全国の検察機関が受理し逮捕を要請した 知的財産権侵害に関わる犯罪案件は計 4370 件 7806 人 同期比でそれぞれ 131.6% 131.8% 増となった 審査起訴において 全 199
国の検察機関が受理した公安機関から審査起訴のために移送された知的財産権侵害関連犯罪案件は 5690 件 1.1147 万人 同期比でそれぞれ 157.8% 170.4% 増となった 審査を経て公訴が提起されたのは 3786 件 6870 人 同期比でそれぞれ 123.1% 124.1% 増となった 刑事立案の監督について全国の検察機関が受理した 公安機関が立案捜査すべきであるが立案捜査をしない知的財産権侵害関連犯罪案件関連糸口は 41 件 同期比 86.4% 増となり 公安機関による立案について審査 監督した案件は 32 件となった 200
五 2011 年知財裁判の統計に関する報道 ( 五 ) 最高人民法院知的財産権案件年度報告 (2011) 75 2011 年, 最高人民法院知识产权审判庭全年共新收各类知识产权案件 420 件, 比 2010 年增长 34.19% 另有 2010 年旧存案件 46 件,2011 全年共有各类在审案件 466 件, 审结 423 件 最高人民法院从 2011 年审结的知识产权案件中精选出 34 件典型案件, 归纳出 44 个具有普遍指导意义的法律适用问题, 形成本年度报告并予以发布 一 专利案件审判 ( 一 ) 专利民事案件审判 1. 专利说明书及附图的例示性描述对权利要求解释的作用在徐永伟与华拓公司侵犯发明专利权纠纷案 (2011) 民提字第 64 号 中, 最高人民法院指出, 运用说明书及附图解释权利要求时, 由于实施例只是发明的例示, 不应当以说明书及附图的例示性描述限制专利权的保护范围 2. 说明书对权利要求的用语无特别界定时应如何解释该用语的含义在蓝鹰厂与罗士中侵犯实用新型专利权纠纷案 (2011) 民提字第 248 号 中, 最高人民法院认为, 在专利说明书对权利要求的用语无特别界定时, 一般应根据本领域普通技术人员理解的通常含义进行解释, 不能简单地将该用语的含义限缩为说明书给出的某一具体实施方式体现的内容 3. 母案申请对解释分案申请授权专利权利要求的作用在邱则有与山东鲁班公司侵犯专利权纠纷案 (2011) 民申字第 1309 号 中, 最高人民法院认为, 母案申请构成分案申请的特殊的专利审查档案, 在确定分案申请授权专利的权利要求保护范围时, 超出母案申请公开范围的内容不能作为解释分案申请授权专利的权利要求的依据 4. 被诉侵权技术方案缺少专利技术特征的情况下不构成侵权在张镇与金自豪公司 同升祥鞋店侵犯实用新型专利权纠纷案 (2011) 民申字第 630 号 中, 最高人民法院认为, 在被诉侵权技术方案缺少权利要求书中记载的一个以上技术特征的情况下, 应当认定被诉侵权的技术方案没有落入专利权的保护范围 5. 先用权抗辩的审查与认定在银涛公司与汉王公司 保赛公司侵犯专利权纠纷案 (2011) 民申字第 1490 号 中, 最高人民法院认为, 先用权抗辩是否成立的关键在于被诉侵权人在专利申请日前是否已经实施专利或者为实施专利作好了技术或者物质上的必要准备 ; 药品生产批件是药品监管的行政审批事项, 是否取得药品生产批件对先用权抗辩是否成立不产生影响 75 http://www.court.gov.cn/xwzx/fyxw/zgrmfyxw/201204/t20120419_176092.htm 201
6. 区别于现有设计的设计特征对外观设计整体视觉效果的影响在君豪公司与佳艺家具厂侵犯外观设计专利权纠纷案 (2011) 民申字第 1406 号 中, 最高人民法院认为, 外观设计专利区别于现有设计的设计特征对于外观设计的整体视觉效果更具有显著影响 ; 在被诉侵权设计采用了涉案外观设计专利的设计特征的前提下, 装饰图案的简单替换不会影响两者整体视觉效果的近似 ( 二 ) 专利行政案件审判 7. 专利说明书中没有记载的技术内容对创造性判断的影响在湘北威尔曼公司 抗 β - 内酰胺酶抗菌素复合物 专利无效行政案 (2011) 行提字第 8 号 中, 最高人民法院指出, 专利申请人在申请专利时提交的专利说明书中公开的技术内容, 是国务院专利行政部门审查专利的基础 ; 专利申请人未能在专利说明书中公开的技术方案 技术效果等, 一般不得作为评价专利权是否符合法定授权确权标准的依据 8. 药品研制 生产的相关规定对药品专利授权条件的影响在前述湘北威尔曼公司 抗 β - 内酰胺酶抗菌素复合物 专利无效行政案中, 最高人民法院指出, 对于涉及药品的发明创造而言, 在其符合专利法中规定的授权条件的前提下, 即可授予专利权, 无需另行考虑该药品是否符合其他法律法规中有关药品研制 生产的相关规定 9. 专利申请文件的修改是否超出原说明书和权利要求书记载的范围的判断标准在精工爱普生株式会社 墨盒 专利无效行政案 (2010) 知行字第 53 号 中, 最高人民法院认为, 原说明书和权利要求书记载的范围应该包括原说明书及其附图和权利要求书以文字或者图形等明确表达的内容以及所属领域普通技术人员通过综合原说明书及其附图和权利要求书可以直接 明确推导出的内容 ; 只要所推导出的内容对于所属领域普通技术人员是显而易见的, 就可认定该内容属于原说明书和权利要求书记载的范围 ; 与上述内容相比, 如果修改后的专利申请文件未引入新的技术内容, 则可认定对该专利申请文件的修改未超出原说明书和权利要求书记载的范围 10. 判断专利申请文件的修改是否超出原说明书和权利要求书记载的范围应当充分考虑专利申请所属技术领域的特点在曾关生 一种既可外用又可内服的矿物类中药 发明专利申请驳回复审行政纠纷案 ( 2011) 知行字第 54 号 中, 最高人民法院认为, 在审查专利申请人对专利申请文件的修改是否超出原说明书和权利要求书记载的范围时, 应当充分考虑专利申请所属技术领域的特点, 不能脱离本领域技术人员的知识水平 11. 专利无效宣告程序中权利要求书的修改方式是否严格限于 专利审查指南 限定的三种方式在先声公司 氨氯地平 厄贝沙坦复方制剂 发明专利无效行政纠纷案 (2011) 知行字第 17 号 中, 最高人民法院认为, 专利无效宣告程序中, 权利要求书的修改在满足修改原则的前提下, 其修改方式一般情况下限于权利要求的删除 合并和技术方案的删除三种方 202
式, 但并未绝对排除其他修改方式 12. 专利申请文件的修改限制与专利保护范围的关系在前述精工爱普生株式会社 墨盒 专利无效行政案中, 最高人民法院还明确了专利申请文件的修改限制与专利保护范围的关系 最高人民法院认为, 专利申请文件的修改限制与专利保护范围之间既存在一定的联系, 又具有明显差异 ; 在无效宣告请求的审查过程中, 发明或者实用新型专利的专利权人修改其权利要求书时要受原专利的保护范围的限制, 不得扩大原专利的保护范围 ; 发明专利申请人在提出实质审查请求时以及在收到国务院专利行政部门发出的发明专利申请进入实质审查阶段通知书之日起 3 个月内进行主动修改时, 只要不超出原说明书和权利要求书记载的范围, 在修改原权利要求书时既可以扩大也可以缩小其请求保护的范围 13. 专利申请文件的修改限制与禁止反悔原则的关系在前述精工爱普生株式会社 墨盒 专利无效行政案中, 最高人民法院还明确了专利申请文件的修改限制与禁止反悔原则的关系 最高人民法院认为, 禁止反悔原则在专利授权确权程序中应予适用, 但是其要受到自身适用条件的限制以及与之相关的其他原则和法律规定的限制 ; 在专利授权程序中, 相关法律已经赋予了申请人修改专利申请文件的权利, 只要这种修改不超出原说明书和权利要求书记载的范围, 禁止反悔原则在该修改范围内应无适用余地 14. 专利无效行政诉讼程序中人民法院可否依职权主动引入公知常识在多棱钢业集团 一种钢砂生产方法 发明专利无效行政纠纷案 (2010) 知行字第 6 号 中, 最高人民法院认为, 在专利无效行政诉讼程序中, 法院在无效宣告请求人自主决定的对比文件结合方式的基础上, 依职权主动引入公知常识以评价专利权的有效性, 并未改变无效宣告请求理由, 有助于避免专利无效程序的循环往复, 并不违反法定程序 ; 法院在依职权主动引入公知常识时, 应当在程序上给予当事人就此发表意见的机会 15. 外观设计相近似判断中 整体观察 综合判断 的把握在美的公司 风轮 外观设计专利权无效行政纠纷案 (2011) 行提字第 1 号 中, 最高人民法院认为, 所谓整体观察 综合判断, 是指一般消费者从整体上而不是仅依据局部的设计变化, 来判断外观设计专利与对比设计的视觉效果是否具有明显区别 ; 在判断时, 一般消费者对于外观设计专利与对比设计可视部分的相同点和区别点均会予以关注, 并综合考虑各相同点 区别点对整体视觉效果的影响大小和程度 16. 设计要素变化所伴随的技术效果的改变对外观设计整体视觉效果的影响在前述美的公司 风轮 外观设计专利权无效行政纠纷案中, 最高人民法院指出, 仅仅具有功能性而不具有美感的产品设计, 不应当通过外观设计专利权予以保护 ; 一般消费者进行外观设计相近似判断时, 主要关注外观设计的整体视觉效果的变化, 不会基于设计要素变化所伴随的技术效果的改变而对该设计要素变化施以额外的视觉关注 二 商标案件审判 203
( 一 ) 商标民事案件审判 17. 判断商标侵权行为应考虑相关公众混淆 误认的可能性在齐鲁众合公司与南京太平南路营业部侵犯注册商标专用权纠纷案 (2011) 民申字第 222 号 中, 最高人民法院认为, 商标侵权原则上要以存在造成相关公众混淆 误认的可能性为基础 ; 判断是否存在造成相关公众混淆 误认的可能性时, 应该考虑商标的显著性和知名度 18. 独家经营和使用的具有产品和品牌混合属性的商品名称不应认定为通用名称在佛山合记公司与珠海香记公司侵犯注册商标专用权纠纷案 (2011) 民提字第 55 号 中, 最高人民法院认为, 由于特定的历史起源 发展过程和长期唯一的提供主体以及客观的市场格局, 保持着产品和品牌混合属性的商品名称, 仍具有指示商品来源的意义, 不能认定为通用名称 ( 二 ) 商标行政案件审判 19. 含有描述性外国文字的商标的显著性的审查判断在佳选公司 BEST BUY 及图 商标驳回复审行政纠纷案 (2011) 行提字第 9 号 中, 最高人民法院认为, 在审理商标授权确权行政案件时, 应当根据诉争商标指定使用商品的相关公众的通常认识, 从整体上对商标是否具有显著特征进行审查判断 ; 如果商标标识中含有的描述性要素不影响商标整体上具有显著特征, 相关公众能够以其识别商品来源的, 应当认定其具有显著特征 20. 含有描述性要素的商标的显著性的审查判断在沩山茶叶公司 沩山牌及图 商标行政纠纷案 (2011) 行提字第 7 号 ) 中, 最高人民法院认为, 含有描述性要素的商标的显著性的判定, 应当根据争议商标指定使用商品的相关公众的通常认识, 从整体上对商标是否具有显著特征进行判断, 不能因为商标含有描述性文字就认为其整体缺乏显著性 ; 对于使用时间较长, 已经建立一定的市场声誉, 相关公众能够以其识别商品来源, 并不仅仅直接表示商品特点的商标, 应认为其具有显著特征 21. 类似商品认定中对产品用途的考虑在长康公司 加加 JIAJIA 商标异议复审行政纠纷案 (2011) 知行字第 7 号 中, 最高人民法院认为, 类似商品判断中考虑商品的用途时, 应以其主要用途为主, 如果产品的不同用途面对的是不同的消费对象, 一般情况下应该以注意程度较低的消费者为准 22. 关联商品可视情纳入类似商品范围在啄木鸟公司啄木鸟图形商标争议行政案 (2011) 知行字第 37 号 ( 以下简称 ) 中, 最高人民法院认为, 避免来源混淆是商品类似关系判断时需坚持的基本原则, 如果近似商标在具有一定关联性的商品上共存, 容易使相关公众认为两商品是由同一主体提供或者其提供者之间存在特定联系, 应认定两商品构成类似商品 23. 类似商品和服务区分表 对类似商品认定的作用在前述啄木鸟公司啄木鸟图形商标争议行政案中, 最高人民法院还阐述了 类似商品和 204
服务区分表 对认定类似商品或者服务的作用 最高人民法院认为, 类似商品和服务区分表 可以作为判断类似商品或者服务的参考, 但不能机械 简单地以 类似商品和服务区分表 为依据或标准, 而应当更多地考虑实际因素, 结合个案的情况进行认定 24. 商标是否驰名应根据案件具体情况及所涉商品特点等进行综合判断在华夏长城公司 日产及图 商标争议行政纠纷案 (2011) 知行字第 45 号 中, 最高人民法院认为, 商标是否驰名是对当事人提交的全部证据进行综合判断后得出的结论, 不能孤立地看相关的证据, 也不能机械地要求必须提供哪一类的证据, 需根据案件具体情况 所涉及的商品特点等进行具体分析判断 25. 近似商标共存协议影响商标可注册性的审查判断在山东良子公司 良子 商标争议行政纠纷案 (2011) 知行字第 50 号 中, 最高人民法院认为, 当事人之间关于近似商标的共存协议影响商标可注册性的审查判断 26. 注册商标连续 3 年停止使用撤销制度中商业使用和合法使用的判断标准在李道之 卡斯特 商标撤销复审行政纠纷案 (2010) 知行字第 55 号 中, 最高人民法院认为, 只要在商业活动中公开 真实地使用了注册商标, 且注册商标的使用行为本身没有违反商标法律规定, 则注册商标权利人已经尽到法律规定的使用义务 ; 有关注册商标使用的其他经营活动中是否违反进口 销售等方面的法律规定, 并非商标法第四十四条第 ( 四 ) 项所要规范和调整的问题 27. 商标驳回复审程序和商标异议复审程序之间一事不再理原则的适用在养生殿公司 六味地 商标异议复审行政纠纷案 (2011) 知行字第 53 号 中, 最高人民法院认为, 商标驳回复审程序和商标异议复审程序在启动主体和救济目的方面均不相同, 不能在两个程序之间机械适用一事不再理原则, 剥夺引证商标权利人在异议阶段提出异议的权利 28. 商标驳回复审行政诉讼程序中应否考虑阻碍申请商标注册的事实发生的新变化在艾德文特公司 ADVENT 商标驳回复审行政纠纷案 (2011) 行提字第 14 号 中, 最高人民法院认为, 在商标驳回复审行政纠纷案件中, 如果引证商标在诉讼程序中因连续 3 年停止使用而被撤销, 鉴于申请商标尚未完成注册, 人民法院应根据情势变更原则, 依据变化了的事实依法作出裁决 29. 商标驳回复审行政诉讼程序中应否考虑证明申请商标使用情况的新证据在前述佳选公司 BEST BUY 及图 商标驳回复审行政纠纷案中, 最高人民法院认为, 在商标驳回复审行政诉讼中, 对于当事人提交的关于申请商标使用情况的新证据应当予以考虑 30. 商标行政诉讼程序中对当事人提交的新证据的处理及类似商品的认定在吴树填 富士寶 FUSHIBAO 及图 商标行政纠纷案 (2011) 知行字第 9 号 中, 最高人民法院认为, 人民法院对于当事人在行政诉讼程序中提交的新证据并非一概不予采纳 ; 人民法院可以根据案件具体情形, 考虑新证据对当事人合法权益的影响及行政诉讼的救济价 205
值, 判令商标评审委员会在综合原有证据及新证据的基础上重新作出裁定 三 著作权案件审判 31. 本身并不表达某种思想的答题卡不构成著作权法意义上的作品在陈建与万普公司侵犯著作权纠纷案 (2011) 民申字第 1129 号 中, 最高人民法院认为, 本身并不表达某种思想的答题卡不构成著作权法意义上的作品 四 竞争案件审判 32. 构成国家秘密的商业秘密的秘密性认定在高辛茂与一得阁公司 传人公司侵犯商业秘密纠纷案 (2011) 民监字第 414 号 中, 最高人民法院认为, 国家秘密中的信息由于关系国家安全和利益, 是处于尚未公开或者依照有关规定不应当公开的内容 ; 属于国家秘密的信息在解密前, 应当认定为该信息不为公众所知悉 33. 作为商业秘密的整体信息是否为公众所知悉的认定在前述高辛茂与一得阁公司 传人公司侵犯商业秘密纠纷案中, 最高人民法院认为, 在能够带来竞争优势的技术信息或经营信息是一种整体信息的情况下, 不能将其各个部分与整体割裂开来, 简单地以部分信息被公开就认为该整体信息已为公众所知悉 34. 单纯的竞业限制约定能否构成作为商业秘密保护条件的保密措施在富日公司与黄子瑜 萨菲亚公司侵犯商业秘密纠纷案 (2011) 民申字第 122 号 中, 最高人民法院认为, 符合反不正当竞争法第十条规定的保密措施应当表明权利人保密的主观愿望, 明确作为商业秘密保护的信息的范围, 使义务人能够知悉权利人的保密愿望及保密客体, 并在正常情况下足以防止涉密信息泄漏 ; 单纯的竞业限制约定, 如果没有明确用人单位保密的主观愿望和作为商业秘密保护的信息的范围, 不能构成反不正当竞争法第十条规定的保密措施 35. 商业秘密侵权认定中对不正当手段的事实推定在前述高辛茂与一得阁公司 传人公司侵犯商业秘密纠纷案案中, 最高人民法院认为, 当事人基于其工作职责完全具备掌握商业秘密信息的可能和条件, 为他人生产与该商业秘密信息有关的产品, 且不能举证证明该产品系独立研发, 根据案件具体情况及日常生活经验, 可以推定该当事人非法披露了其掌握的商业秘密 36. 具有描述性的商品名称构成知名商品特有名称的条件在御生堂公司与康士源公司等擅自使用知名商品特有名称 包装 装潢纠纷案 (2011) 民提字第 60 号 中, 最高人民法院认为, 对于本身具有描述商品功能和用途的商品名称, 需要有证据证明其通过使用获得了区别商品来源的第二含义, 才能构成知名商品的特有名称 五 知识产权合同案件审判 37. 技术合同所涉的产品或者服务需要行政审批和许可对技术合同效力的影响在康力元公司等与奇力制药公司技术转让合同纠纷案 (2011) 民提字第 307 号 中, 206
最高人民法院认为, 在技术合同纠纷案件中, 当技术合同涉及的产品或服务依法须经行政部门审批或者行政许可, 未经审批或者许可的, 不影响当事人订立的相关技术合同的效力 38. 特许经营合同的定性与判断在付玉平 李秀荣与谢金莲 曹火珠 名嘴公司特许经营合同纠纷案 (2011) 民申字第 1262 号 中, 最高人民法院认为, 判断当事人之间的合同是否属于特许经营合同, 不应单纯以合同的名称是否包含 特许经营 等关键词加以判断, 而应根据合同内容是否符合特许经营的内涵与法律特征来进行综合判断 六 关于知识产权侵权责任承担 39. 专利临时保护期内制造 销售 进口的被诉专利侵权产品的后续使用 许诺销售 销售行为的民事责任在斯瑞曼公司与坑梓自来水公司 康泰蓝公司侵犯发明专利权纠纷案 (2011) 民提字第 259 号 中, 最高人民法院认为, 在专利临时保护期内制造 销售 进口被诉专利侵权产品不为专利法禁止的情况下, 后续的使用 许诺销售 销售该产品的行为, 专利权人无权禁止 ; 在销售者 使用者提供了合法来源的情况下, 销售者 使用者不应承担支付适当费用的责任 七 关于知识产权诉讼证据与程序 40. 确认不侵犯知识产权之诉的受理条件在北京天堂公司与南京烽火公司确认不侵犯著作权纠纷管辖权异议案 (2011) 民提字第 48 号 中, 最高人民法院认为, 确认不侵犯专利权之外的其他确认不侵犯知识产权之诉是否具备法定条件, 应参照 最高人民法院关于审理侵犯专利权纠纷案件应用法律若干问题的解释 第十八条的规定进行审查 ; 人民法院受理当事人提起的确认不侵权之诉, 应以利害关系人受到警告, 而权利人未在合理期限内依法启动纠纷解决程序为前提 41. 被诉侵权产品的出口装船交货地可否认定为侵权行为地在凯赛材料公司与瀚霖技术公司等侵犯发明专利权纠纷管辖权异议案 (2011) 民申字第 1049 号 中, 最高人民法院认为, 通过 FOB 和 CIF 价格条件出口销售被诉依照本案专利方法直接获得的产品, 该产品的装船交货地属于销售行为实施地 42. 对原审诉讼期间仍在持续的侵权行为的处理在前述徐永伟与华拓公司侵犯发明专利权纠纷案中, 最高人民法院还明确了对原审诉讼期间仍在持续的侵权行为的处理 最高人民法院认为, 当事人以侵权行为在原审诉讼期间仍在持续为由提出增加损害赔偿数额, 属于对一审诉讼请求的增加, 原告可就该行为另行起诉 ; 原告为调查此期间的侵权行为而支出的费用, 不在本案处理之列 43. 无独立请求权的第三人在诉讼程序中是否有权申请鉴定在瓦房店市玉米原种场与赵劲霖 奥瑞金公司等植物新品种权权属纠纷案 (2011) 民申字第 10 号 中, 最高人民法院认为, 根据案件需要, 无独立请求权的第三人可以申请委托对植物新品种的同一性进行司法鉴定 207
44. 鉴定材料取样时未通知当事人到场是否构成鉴定程序违法 在前述瓦房店市玉米原种场与赵劲霖 奥瑞金公司等植物新品种权权属纠纷案中, 最高 人民法院认为, 不能基于鉴定检材取样时没有通知当事人到场而当然认定鉴定程序违法 208
最高人民法院知的財産権案件年度報告 ( 概要 )(2011) 2011 年 最高人民法院知的財産権審判廷が通年で新規受理した各種知的財産権案件は 420 件 2010 年に比べ 34.19% 増 また 2010 年既存案件は 46 件 2011 年の 1 年間で 各種審理中の案件は累計 466 件 結審された案件は 423 件であった 最高人民法院は 2011 年に結審された知的財産権案件の中から 34 の典型案件を選定し 44 の普遍的な指導的意味を持つ法律適用問題としてまとめ 本年度報告として作成し公表する 一 特許案件の審判 ( 一 ) 特許民事案件の審判 1. 特許説明書及び付図の例示的記述の権利要求解釈に対する役割徐永偉と華拓公司による発明特許権侵害紛争案 (2011) 民提字第 64 号 において 最高人民法院は 説明書及び付図をもって権利要求を解釈する場合 実施例は発明の例示に過ぎないことから 説明書及び付図の例示的記述をもって特許権の保護範囲を制限すべきでないと指摘している 2. 説明書に権利要求の用語に関する定義がない場合 当該用語の意味をどう解釈すべきか藍鷹廠と羅士中の実用新型特許権侵害紛争案 (2011) 民提字第 248 号 において 最高人民法院は 特許説明書に権利の要求する用語について別途定義がない限り 通常 当該分野で普通の技術者の理解する通常の意味をもって解釈すべきであり 当該用語の意味について説明書に記述されるある具体的な実施方式の表わす内容に狭めて単純に解釈すべきではないとしている 3. 主案件申請の 分案件の特許権利授権申請要求の解釈に対する役割邱則有と山東鲁班公司の特許権侵害紛争案 (2011) 民申字第 1309 号 において 最高人民法院は 主案件申請は 分案件申請の特殊な特許審査資料を構成し 分案件において特許授権申請により求められる権利保護範囲を確定する場合 主案件の公開範囲を超えた申請内容を分案件の特許授権申請の権利要求を解釈する依拠とすることができないとしている 4. 権利侵害とされた技術案が特許技術特徴に欠ける状況下では権利侵害とはならない張鎮と金自豪公司 同昇祥靴店の実用新型特許権侵害紛争案 (2011) 民申字第 630 号 において 最高人民法院は 権利侵害とされた技術案に権利要求書に記載される一つ以上の技術特徴が不足している状況下では 権利侵害とされた技術案は特許権の保護範囲内にないと認定すべきであるとした 5. 先行使用権抗弁に対する審査と認定銀涛公司と漢王公司 保賽公司の特許権侵害紛争案 (2011) 民申字第 1490 号 におい 209
て 最高人民法院は 先行使用権による抗弁が成立するポイントは訴えられた権利侵害者が特許申請日までにすでに特許を実施している 又は特許実施のために技術又は物質上の必要な準備ができていたかであり 薬品生産の許可は薬品監督管理に関する行政審査許可事項で これを取得することは 先行使用権の抗弁の成立に影響しないとしている 6. 現有設計と異なる設計特徴の意匠全体の視覚的効果に与える影響君豪公司と佳芸家具廠の意匠特許権侵害紛争案 (2011) 民申字第 1406 号 において 最高人民法院は 意匠特許の現有設計と異なる設計上の特徴が意匠全体の視覚的効果により著しく影響し 権利侵害とされた設計に案件に係る意匠特許の設計特徴が採用されているという前提の下 装飾図柄の単純な変化は 二者の全体の視覚的効果の類似に影響することがないとしている ( 二 ) 特許行政案件審判 7. 特許説明書に記载されない技術内容の創造性判断に与える影響湘北威爾曼公司 アンチβ-ラクタマーゼ抗生物質複合物 特許無効行政案 (2011) 行提字第 8 号 において最高人民法院は 次のように指摘している 特許申請人が特許を申請する際に提出した特許説明書中に公開された技術内容は 国務院特許行政部門が特許を審査する基礎となり 通常 特許申請人が特許説明書において公開する技術案 技術効果などを説明できないことをもって特許権が法定の権利の授与 確定基準に符合するか否かを評価する依拠とすべきではない 8. 薬品の研究生産に関する規定の薬品特許権授与条件に与える影響上記湘北威爾曼公司 アンチβ-ラクタマーゼ抗生物質複合物 特許無効行政案において最高人民法院は 次のように指摘している 薬品の発明創造については それが特許法に規定する授権条件を満たせば 特許権を授与でき 当該薬品がその他の法律法規の薬品の研究生産に関する規定に合致するか否かを別途考慮に入れる必要はない 9. 特許申請書類の修正が元説明書及び権利要求書に記載する範囲を超えることに関する判断基準セイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ 特許無効行政案 (2010) 知行字第 53 号 において最高人民法院は次のような判断を下している 元説明書及び権利要求書に記載される範囲は 元説明書及びその付図 権利要求書において文字又は図形などで明確に表わす内容及び当該分野で普通の技術者が元説明書 その付図及び権利要求書を通じて直接且つ明確に得られる内容が含まれるべきである 得られる内容がその所属する分野の普通の技術者にとって明らかなものである限り 当該内容は元説明書及び権利要求書に記載される範囲に該当すると認定できる 上記内容と比べ 修正後の特許申請書類に新しい技術内容がない場合には 当該特許申請書類に対する修正は元説明書及び権利要求書に記載される範囲を超えていないと認定することができる 10. 特許申請書類の修正が元説明書及び権利要求書に記載される範囲を超えるか否かの 210
判断は 特許申請の属する技術分野の特徴を十分に考慮に入れる必要がある曾関生 ある外用 内服可能の鉱物類漢方薬 発明特許申請の却下再審行政紛争案 ( 2011) 知行字第 54 号 において 最高人民法院は 特許申請人の特許申請書に対する修正が元説明書及び権利要求書に記載される範囲を超えるか否かを審査する際 特許申請の属する技術分野の特徴を十分に配慮する必要があり 同分野の技術者の知識水準から乖離すべきではないとしている 11. 特許無効宣告手続中の権利要求書の修正方式は 特許審査ガイドライン の限定する 3 つの方式に厳格に限定されているか先声公司 アムロジピンベシル イルベサルタン処方薬剤 発明特許無効行政紛争案 ( 2011) 知行字第 17 号 において 最高人民法院は 特許無効宣告手続中の権利要求書の修正が修正原則を満たすという前提の下で 通常 その修正方式は権利要求の削除 合併と技術案の削除という 3 つの方式に限られるが その他の修正方式を絶対的に排除するものではないとした 12. 特許申請書類の修正制限と特許保護範囲の関係上記のセイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ 特許無効行政案において 最高人民法院はまた 特許申請書類の修正制限と特許保護範囲の関係を明らかにし 次のように指摘している 特許申請書に対する修正制限と特許保護範囲の間には一定の関わりがあるとともに明確な差異も存在している 無効宣告請求の審査で 発明又は実用新型特許の特許権利者がその権利要求書を修正する際には元特許の保護範囲の制限を受けるべきであり 元特許の保護範囲を拡大してはならない 発明特許の申請人は実質審査請求時 及び国務院特許行政部門から発行された発明特許申請が実質的審査段階に入ったという通知書の受領日から 3 ヶ月以内に自ら修正を行うとき 元説明書及び権利要求書に記載される範囲を超えない限り 元権利要求書を修正するときに保護を求める範囲の拡大及び縮小ができる 13. 特許申請書類の修正制限と禁反言原則の関係前述のセイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ 特許無効行政案において 最高人民法院は 特許申請書の修正制限と禁反言原則の関係も明らかにし 次の見解を示した 特許の権利の授与 確定手続では禁反言原則を適用すべきであるが それ自体の適用条件及びそれに関するその他の原則及び法律規定の制限を受ける 特許権授与の手続で申請人はすでに関連法律によって特許申請書類を修正する権利が付与されており 修正が元説明書及び権利要求書に記載される範囲を超えない限り 禁反言原則は当該修正範囲内において適用される余地がない 14. 特許無効行政訴訟手続で人民法院は職権により自ら公知の常識を援用できるか多棱鋼業集団 ある種の鋼砂の生産方法 発明特許無効行政紛争案 (2010) 知行字第 6 号 において 最高人民法院は次のような判断を下した 特許無効行政訴訟手続で 法 211
院が無効宣告請求者の自主的に決定した対比書類の結合方式の基礎の下 無効宣告の請求理由を変えることなく 職権により自ら公知の常識をもって特許権の有効性を評価するのは 特許無効手続の反復を回避することができ 且つ法定の手続にも反しない 法院が職権により自ら公知の常識を援用する際 手続において当事者に対しこれについて意見を発表する機会を与えるべきである 15. 意匠の類似判断における 全体に対する観察 総合的判断 の把握美的公司 風輪 意匠特許権無効行政紛争案 (2011) 行提字第 1 号 において 最高人民法院は以下の判断をしている いわゆる全体に対する観察 総合的判断とは 一般の消費者が一部ではなく 全体的な設計の変化をもって 意匠特許と対比設計の視覚的効果に顕著な相違があるか否かを判断することをいう 判断する際 一般の消費者は 意匠特許と対比設計の可視部分の共通点及び相違点のいずれにも注目するものであり また各共通点 相違点の全体的な視覚効果に与える影響の程度を総合的に判断するものである 16. 設計要素の変化に伴う技術効果の変化が意匠全体の視覚的効果に与える影響上記の美的公司 風輪 意匠特許権無効行政紛争案において最高人民法院は 次のように指摘している 機能性のみの 美的感覚を与えない製品設計については 意匠特許権をもって保護すべきではない 一般の消費者は意匠の類似性を判断する際 主に意匠全体の視覚的効果の変化に注目するものであり 設計要素の変化に伴う技術効果の変化による当該設計要素の変化には特に注目することはない 二 商標案件審判 ( 一 ) 商標民事案件審判 17. 商標権利侵害行為の判断は 関連公衆の混同 誤認の可能性を考慮すべきである斉魯衆合公司と南京太平南路営業部の登録商標専用権侵害紛争案 (2011) 民申字第 222 号 において 最高人民法院は 商標権利侵害について原則として関連公衆の混同 誤認の可能性があることを基礎にすべきであり 関連公衆の混同 誤認の可能性の有無を判断する場合 商標の顕著性及び知名度を考慮に入れる必要があるとしている 18. 独自で経営 使用する製品とブランドの混合という属性を有する商品名称は通用名称と認定すべきではない仏山合記公司と珠海香記公司の登録商標専用権侵害紛争案 (2011) 民提字第 55 号 において 最高人民法院は 特定の歴史の起源 発展過程並びに長期にわたる唯一の提供主体及び客観的市場環境により 製品とブランドの混合という属性を有する商品名称は依然として商品の出所を表わす意味があり 通用名称として認定すべきではないとしている ( 二 ) 商標行政案件審判 19. 記述性のある外国文字を含む商標の顕著性の審査判断佳選公司 BEST BUY 及び図 商標却下再審行政紛争案 (2011) 行提字第 9 号 において 最高人民法院は 商標権利の授与 確定行政案件を審理する場合 係争商標の指定使 212
用商品に対する関連公衆の通常の認識により 全体的に商標に顕著な特徴があるか否かを審査 判断すべきであり 商標表示に含まれる記述性の要素によって商標全体としての顕著な特徴が影響されず 関連公衆がそれをもって商品の出所を認識できる場合 顕著な特徴があると認定すべきであるとしている 20. 記述性要素を含む商標の顕著性に対する審査判断潙山茶葉公司 潙山ブランド及び図 商標行政紛争案 (2011) 行提字第 7 号 ) において 最高人民法院は次の判断を示している 記述性要素のある商標の顕著性に関して判定する場合 係争商標の指定使用商品に対する関連公衆の通常の認識により 全体的に商標に顕著な特徴があるか否かを判断すべきであり 商標に記述性の文字があることをもってその全体としての顕著性に欠けるとすべきではない 使用期間が比較的長く 市場においてすでに一定の評価が得られており 関連公衆がそれをもって商品の出所を識別でき 単に商品の特徴のみを直接表す商標でない場合 顕著な特徴があるとすべきである 21. 類似商品認定における製品用途に関する考慮長康公司 加加 JIAJIA 商標異議再審行政紛争案 (2011) 知行字第 7 号 において 最高人民法院は 類似商品の判断について商品用途を考える際 その主要用途を主とすべきであり 製品の異なる用途が異なる消費者を対象とする場合 通常 注意レベルが比較的低い消費者に準ずるべきであるとした 22. 関連商品について状況により類似商品の範囲内とすることが可能啄木鳥公司啄木鳥図形商標紛争行政案 (2011) 知行字第 37 号 ( 以下 という ) において 最高人民法院は 出所の混同回避は商品類似関係を判断する際に堅持すべき基本原則であり 類似商標が一定の関連性がある商品にともに存在し 関連公衆に 2 つの商品は同一主体が提供している 又はその提供者の間で特定の関係があるという認識を与えやすい場合 これらの商品は類似商品を構成すると認定すべきであるとしている 23. 類似商品及びサービス区分表 の類似商品認定における役割上記の啄木鳥公司啄木鳥図形商標紛争行政案において 最高人民法院はまた 類似商品及びサービス区分表 の類似商品又はサービスの認定において果たす役割について次のような判断をしている 類似商品及びサービス区分表 は類似商品又はサービスを判断する際の参考とすることができるが 機械的に 又は単純に 類似商品及びサービス区分表 を依拠又は基準とすべきではなく より多くの実際の要因を考慮に入れ 個別案件の状況に結び付けて認定すべきである 24. 商標が著名であるか否かは案件の具体的な状況及び係る商品の特徴などをもって総合的に判断すべきである華夏長城公司 日産及び図 商標紛争行政紛争案 (2011) 知行字第 45 号 において 最高人民法院は次のような判断を示している 商標が著名であるか否かは 当事者の提出するすべての証拠により総合的に判断して得られる結論であり 関連性を考慮せずに関連 213
証拠を捉えるべきではなく 機械的にある種の証拠を提出しなければならないとすべきでもない 案件の具体的な状況 係る商品の特徴などに応じて具体的に分析 判断すべきである 25. 類似商標共存協議の商標登録の可能性への影響に対する審査判断山東良子公司 良子 商標紛争行政紛争案 (2011) 知行字第 50 号 において 最高人民法院は 当事者間の類似商標に関する共存協議は商標登録の可能性に影響するという審査判断を下した 26. 登録商標の 3 年連続未使用による使用取消制度における商業使用及び合法使用の判断基準李道之 卡斯特 商標取消再審行政紛争案 (2010) 知行字第 55 号 において 最高人民法院は次のような判断を下した 商業活動において登録商標を公開且つ真実に使用し 登録商標の使用行為自体が商標法律の規定に違反しない限り 登録商標の権利者は 法律に規定する使用義務を果たしたことになる 登録商標を使用するその他の経営活動において輸入 販売に関する法律規定に反するか否かについては 商標法第四十四条第 ( 四 ) 項によって規範 調整される問題ではない 27. 商標却下再審手続及び商標異議再審手続における同一案件を再審しないという原則の適用養生殿公司 六味地 商標異議再審行政紛争案 (2011) 知行字第 53 号 において 最高人民法院は 商標却下再審手続と商標異議再審手続について 発動の主体も救済の目的も異なるものであり 2 つの手続の間で同一案件を再審しないという原則を機械的に適用し 引証商標権利者の異議段階における異議申立の権利を剥奪すべきではないとしている 28. 商標却下再審行政訴訟手続で新しく発生する商標登録申請を阻害する事実の変化を考慮に入れるべきか艾徳文特公司 ADVENT 商標却下再審行政紛争案 (2011) 行提字第 14 号 において 最高人民法院は 商標却下再審行政紛争案件の中で 引証商標が訴訟手続で 3 年連続で使用停止したために取り消された場合 申請商標の登録がまだ完了していないことから 人民法院は事情変更の原則により 変化した事実に応じて法により裁決すべきであるとしている 29. 商標却下再審行政訴訟手続で申請商標使用状況を証明する新しい証拠を考慮に入れるべきか上記の佳選公司 BEST BUY 及び図 商標却下再審行政紛争案において 最高人民法院は 商標却下再審行政訴訟で 当事者の新たに提出した申請商標の使用状況に関する証拠を考慮に入れるべきであるとした 30. 商標行政訴訟手続における当事者提出の新証拠に対する取扱い及び類似商品に対する認定 214
呉樹填 富士寶 FUSHIBAO 及び図 商標行政紛争案 (2011) 知行字第 9 号 において 最高人民法院は次のような判断を示している 人民法院は当事者が行政訴訟手続で提出する新たな証拠について一概に採用しないわけではない 人民法院は 案件の具体的な状況により 新たな証拠が当事者の合法的な権益に与える影響及び行政訴訟の救済価値を考慮に入れ 商標評審委員会をして既存証拠及び新証拠をまとめた上 改めて裁定させることができる 三 著作権案件の審判 31. ある種の思想を表わさない回答カード自体は 著作権法に定める作品ではない陳建と万普公司の著作権侵害紛争案 (2011) 民申字第 1129 号 において 最高人民法院は ある種の思想を表わさない回答カード自体は 著作権法に定める作品ではないとしている 四 競争案件の審判 32. 国家秘密を構成する商業秘密の秘密性に関する認定高辛茂と一得閣公司 伝人公司の商業秘密侵害紛争案 (2011) 民監字第 414 号 において 最高人民法院は 国家秘密中の情報は 国の安全と利益に関わり 公開されていない又は関連規定により公開すべきでない内容であることから 国家秘密に該当する情報の秘密解除をする前に 当該情報は公衆によって知られていないと認定すべきであるとしている 33. 商業秘密である情報全体が公衆によって知られているか否かに対する認定上記の高辛茂と一得閣公司 伝人公司の商業秘密侵害紛争案において 最高人民法院は 競争優位をもたらすことのできる技術情報又は経営情報が一体化した情報である場合 その各一部を全体からはずし 一部情報が公開されたことをもって単純に当該情報全体がすでに公衆によって知られているとしてはならないとした 34. 単純な競業制限約定は商業秘密保護条件の秘密保持措置とすることができるか否か富日公司と黄子瑜 薩菲亜公司の商業秘密侵害紛争案 (2011) 民申字第 122 号 において 最高人民法院は次の判断を示している 反不正競争法第十条に規定する秘密保持措置は 権利者の秘密を保持するという主観的な願望を表わし 商業秘密保護情報の範囲を明確にし 義務者をして権利者の秘密保持という願望及び秘密保持の客体を知らせ 且つ正常な状況の下で秘密情報の漏洩を十分に防止できるものである 単純な競合制限に関する約定について 雇用主の秘密保持という主観的な願望及び商業秘密として保護される情報の範囲が表わされていない限り 反不正競争法第十条に規定する秘密保持措置を構成できない 35. 商業秘密の権利侵害認定における不正手段事実に関する推定上記の高辛茂と一得閣公司 伝人公司の商業秘密侵害紛争案案において 最高人民法院は 当事者は その業務職責により商業秘密情報を完全に把握する可能性及び条件があり 215
他人のために当該商業秘密情報に係る製品を製造し 且つ当該製品が独立して研究開発されたことを立証できない場合 案件の具体的な状況及び日常の生活経験により 当該当事者が不法にその把握した商業秘密を開示したことを推定できるとしている 36. 記述性を有する商品名称が知名商品特有名称を構成する条件御生堂公司と康士源公司などによる知名商品特有の名称 包装 デザインの無断使用に関する紛争案 (2011) 民提字第 60 号 において 最高人民法院は 商品機能及び用途が記述される商品名称については それが使用を通じて商品出所を区別する第二の意味を獲得したことを証明する証拠がある場合にのみ 知名商品の特有名称を構成できるとしている 五 知的財産権契約に係る案件の審判 37. 技術契約に係る製品又はサービスに対する行政審査許可及び許諾の必要性が技術契約効力に与える影響康力元公司と与奇力製薬公司の技術譲渡契約紛争案 (2011) 民提字第 307 号 において 最高人民法院は 技術契約紛争案件では 技術契約に係る製品又はサービスについて 法により行政部門の審査許可又は行政許諾が必要とされているが 審査許可又は許諾がされていない場合は 当事者の締結する関連技術契約の効力に影響しないとしている 38. フランチャイズ経営契約の定性と判断付玉平 李秀栄と謝金蓮 曹火珠 名嘴公司フランチャイズ経営契約紛争案 (2011) 民申字第 1262 号 において 最高人民法院は 当事者間の契約がフランチャイズ経営契約に該当するか否か判断する場合 単純に契約の名称における フランチャイズ経営 など重要用語の有無をもって判断すべきではなく 契約内容がフランチャイズ経営の意味及び法律上の特徴に合致するか否かをもって総合的に判断すべきであるとした 六 知的財産権侵害責任の負担 39. 特許臨時保護期間内に製造 販売 輸入する特許権侵害とされた製品の後続使用 販売許諾及び販売行為に関する民事責任斯瑞曼公司と坑梓水道公司 康泰藍公司の発明特許権侵害紛争案 (2011) 民提字第 259 号 において 最高人民法院は 特許臨時保護期間内における特許権侵害とされた製品の製造 販売 輸入が特許法により禁止されている状況の下で 特許権者は後続の使用 販売許諾及び当該製品の販売を禁止することができず 販売者 使用者が合法的な出所を提供した場合 販売者 使用者は 相応の費用を支払う責任を負うべきではないとしている 七 知的財産権に係る訴訟の証拠と手続 40. 知的財産権侵害がないという確認の受理条件北京天堂公司と南京烽火公司の非著作権侵害の確認に関する紛争管轄権異議案 (2011) 民提字第 48 号 において 最高人民法院は次のように判断をしている 非特許権侵害の確認に関する案件以外のその他知的財産権侵害がないという確認の訴えに法定条件が備 216
わるか否かについては 最高人民法院による特許権侵害紛争案件審理に適用すべき法律の若干問題に関する解釈 第十八条の規定を参照して審査すべきである 人民法院が当事者の提起する非権利侵害の訴えを受理する場合 利害関係者が警告を受け 権利者が合理的な期間内に法により紛争解決手続を開始しないことを前提とすべきである 41. 権利侵害とされた製品の輸出船積貨物引渡地を権利侵害行為地として認定できるか否か凱賽材料公司と瀚霖技術公司などの発明特許権侵害紛争管轄権異議案 (2011) 民申字第 1049 号 において 最高人民法院は FOB 及び CIF 価格条件による輸出販売の 本案特許方法にて直接獲得したとされた製品について 当該製品の船積貨物引渡地は 販売行為実施地に該当するとしている 42. 原審訴訟期間内に継続する権利侵害行為の処理上記の徐永偉と華拓公司の発明特許権侵害紛争案で 最高人民法院はまた 原審訴訟期間内に継続している権利侵害行為の取扱いについて次のように明らかにしている 当事者が権利侵害行為が原審訴訟期間中なお継続していることを理由に損害賠償額の増加を求めるのは 一審訴訟請求に対する増加にあたり 原告は 当該行為について別途起訴できる 原告が当該期間内における権利侵害行為を調べるために支出した費用は 本件の取扱対象ではない 43. 独立した請求権のない第三者が訴訟手続において鑑定を申請できるか否か瓦房店市トウモロコシ原種場と趙勁霖 奥瑞金公司などの植物新品種権帰属紛争案 ( 2011) 民申字第 10 号 において 最高人民法院は 案件の必要性に基づき 独立した請求権のない第三者は 植物新品種の同一性について司法鑑定の委託を申請できるとしている 44. 材料鑑定のサンプリング時に当事者にその場での立合いを通知しないことは鑑定手続の違法となるか否か上記の瓦房店市トウモロコシ原種場と趙勁霖 奥瑞金公司などの植物新品種権帰属紛争案において 最高人民法院は 材料鑑定のサンプリング時に当事者にその場での立会いを通知しないことによって鑑定手続違反と認定することは当然できないとしている 217
[ 執筆協力 ] 中倫律師事務所 [ 発行 ] ジェトロ北京事務所知的財産権部部 TEL: +86-10-6528-2781 FAX: +86-10-6528-2782 2013 年 12 月発行禁無断転載 218