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Transcription:

HP Integrity サーバ + HP-UX 11i v2(11.23) Oracle DB 10g R2 構築手順 2. データベースの構築 初版 2006/06 目次 2 データベースの構築... 2 データベースの構築... 3 2.1 DBCA を使用したデータベース作成スクリプトの生成... 3 2.2 データベース作成スクリプトの編集... 22 2.3 データベース作成スクリプトの実行... 24 Oracle Net Services の設定... 25 2.4 NETCA によるリスナーの設定... 25 2.5 NETCA によるローカル ネット サービス名の設定... 33 2.6 Net Services を使用したデータベース接続確認... 43 関連情報... 44 HP-UX DEVELOPER EDGE... 44

2 データベースの構築 この章の概要 ここでは データベースの作成と Oracle Net Services の設定 特に dbca などの GUI ツールを用いてスクリプトを作成し そのスクリプトを実行する方法について説明します 含まれる内容 Oracle データベースの作成 Oracle Net Services の設定 2

データベースの構築 以下 データベースの構築手順について説明します 2.1 DBCA を使用したデータベース作成スクリプトの生成 1. 環境変数の設定 Database Configuration Assistant(DBCA) を起動する際 環境変数 DISPLAY の設定が必要となります oracle ユーザでログインし 以下のように入力して DISPLAY 変数を設定してください 実行例 次の場合を想定しています シェル : POSIX シェル [sh] あるいはコーンシェル [ksh] サーバ名 : hp01 # DISPLAY=hp01:0.0 # export DISPLAY 確認例 # echo $DISPLAY hp01:0.0 3

2. DBCA の起動 データベース作成スクリプトの雛形を生成するため DBCA を起動します [ 実行例 ] $ dbca & ようこそ 画面が起動されたら 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-1) 図 12-1 DBCA 起動画面 4

3. データベースの作成を選択 データベースの作成 が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-2) 図 12-2 操作画面での選択 5

4. データベース テンプレートの選択 ここでは テンプレートを使用せずに新規のデータベースを作成するため カスタム データベース を選択し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-3) 図 12-3 データベース テンプレート画面での選択 6

5. グローバル データベース名と SID の設定 グローバル データベース名 項目と SID 項目に各種設定値を入力し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-4) 図 12-4 データベース識別情報画面での設定 ここでは グローバル データベース名と SID は ともに orcl と設定しています 7

6. 管理オプション画面での選択 管理オプション 画面では Enterprise Manager を使用して管理するかどうかを選択します ここでは Enterprise Manager を使用しない例として Enterprise Manager を使用してデータベースを構成 項目にチェックをはずして 次へ ボタンをクリックしています ( 図 12-5) 図 12-5 管理オプション画面での選択 8

7. データベース資格証明画面での設定 データベース資格証明 画面では 主要なデータベース アカウントのパスワードを設定します スクリプトを用いてデータベースを作成する場合は スクリプト実行時に再度パスワードを入力します ここでは パスワード 項目 パスワードの確認 項目に同じパスワードを入力し 次へ ボタンをクリックしています ( 図 12-6) 図 12-6 データベース資格証明での設定 9

8. 記憶域オプション画面での選択 記憶域オプション 画面では ファイルシステム 自動ストレージ管理 (ASM) RAW デバイスのどれにデータベースを作成するかを指定します ここでは ファイル システムを使用する例として ファイル システム 項目が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックしています ( 図 12-7) 図 12-7 記憶域オプション画面での選択 10

9. データベース ファイルの位置画面での設定 データベース ファイルの位置 画面では データファイルを配置するディレクトリを指定します ここでは ディレクトリ /oradata にデータファイルを配置する例として すべてのデータベース ファイルに対して共通の位置を使用 を選択し データベース ファイルの位置 項目に データベース ファイルを格納するディレクトリを入力しています ( 図 12-8) なお 実際にデータベース ファイルが格納されるディレクトリは < 入力したディレクトリ >/<SID 名 > となります 図 12-8 データベース ファイルの位置画面での設定 11

10. データベース オプション画面での選択 リカバリ構成 画面では Recovery Manager(RMAN) を使用したバックアップ関連ファイルやリカバリ関連ファイルを格納するためのフラッシュ リカバリ領域の設定や データベースの ARCHIVELOG モードまたは NOARCHIVELOG モードの選択をします Oracle Flashback Database や保証付きリストア ポイントなどの機能を使用しない場合は フラッシュ リカバリ領域を使用しないことも可能です ここでは フラッシュ リカバリ領域を使用しない例として フラッシュ リカバリ領域を指定 項目のチェックをはずしています データベースを ARCHIVELOG モードにするには アーカイブの有効化 項目を選択します また アーカイブ出力先を設定するために アーカイブ モード パラメータの編集 ボタンをクリックします ( 図 12-9) 図 12-9 リカバリ構成画面での選択 12

11. データベース オプション画面での選択 アーカイブ モード パラメータの編集 画面で アーカイブ ログ先 項目にアーカイブの出力先となるディレクトリ 例えば /oraarch/<sid 名 > などのディレクトリ名を入力し OK ボタンをクリックします ( 図 12-10) 図 12-10 アーカイブ モード パラメータの編集画面での設定 13

12. データベース オプション画面での選択 リカバリ構成 画面に戻ったら 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-11) 図 12-11 リカバリ構成画面での設定 14

13. データベース コンテンツ画面での選択 データベース オプション 画面では 必要なコンポーネントを選択します ここでは すべてのコンポーネントを選択しない例としてすべての項目のチェックをはずしています また すべての項目をはずすためには さらに 標準データベース コンポーネント ボタンもクリックします ( 図 12-12) 図 12-12 データベース コンテンツ画面 - データベース コンポーネントタブでの選択 15

14. 標準データベース コンテンツ画面での選択 すべてのコンポーネントをはずすためには 標準データベース コンポーネント 画面でチェックをはずし OK をクリックします ( 図 12-13) 図 12-13 標準データベース コンポーネント画面での選択 16

15. データベース コンテンツ画面での選択 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-14) 図 12-14 データベース コンテンツ画面 17

16. 初期化パラメータ画面での操作 初期化パラメータ 画面での設定内容は スクリプト作成後に編集することを前提に ここでは何も設定せずに 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-13) 図 12-13 初期化パラメータ画面 18

17. データベース記憶域画面での操作 データベース記憶域 画面での設定内容もスクリプト作成後に編集することを前提に ここでは何もせずに 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-14) 図 12-14 データベース記憶域画面 19

18. 作成オプション画面での設定 データベース作成スクリプトを残すと共に スクリプトを編集し設計どおりにデータベースを作成するために データベースの作成 チェックボックスのチェックをはずし データベース作成スクリプトの生成 チェックボックスをクリックしてチェックします ( 図 12-15) 保存先ディレクトリ 項目には DBCA で生成されるデータベース作成スクリプトの保存先ディレクトリ名を設定します 値を設定後 終了 ボタンをクリックします 図 12-15 作成オプション画面での設定 20

19. データベース作成スクリプトの生成 生成されるデータベース作成スクリプトの概要を確認し OK ボタンをクリックし データベース作成スクリプトを生成します ( 図 12-16) 図 12-16 確認画面 スクリプトの生成が完了すると 別の操作を行うかどうかを問われる画面が表示されますので いいえ ボタンをクリックし DBCA を終了します ( 図 12-17) 図 12-17 データベース コンフィギュレーション アシスタント画面 21

2.2 データベース作成スクリプトの編集 データベース作成スクリプトは vi コマンドを使用して編集を行います ここでは 次の設定値に基づいてデータベースを作成しています 基本は Oracle の設定ファイルを /u01 データファイルを /oradata/orcl オンライン REDO ログや制御ファイルを /oraredo/orcl アーカイブを /oraarch/orcl に配置しています なお データファイルとオンライン REDO ログや制御ファイルを異なるディレクトリに配置しています これは ディスク自身のコピー機能でデータファイルのバックアップを戻す時 誤って制御ファイルやオンライン REDO ログファイルを戻さないように 異なるマウント ポイントへの配置を可能にするためです 設定項目 ORACLE_SID DB 関連ログディレクトリパスワードファイル初期化パラメータファイルサーバパラメータファイルデータファイル格納ディレクトリオンライン REDO 格納ディレクトリアーカイブログディレクトリアーカイブログファイルフォーマットキャラクタセット SYS ユーザパスワード SYSTEM ユーザパスワード 設定値 orcl /u01/app/oracle/admin/orcl/adump, bdump cdump dpdump, udump $ORACLE_HOME/dbs/orapworcl /u01/app/oracle/admin/orcl/pfile/init.ora $ORACLE_HOME/dbs/spfileorcl.ora /oradata/orcl /oraredo/orcl /oraarch/orcl %t_%s_%r.dbf JA16SJIS SYS SYSTEM 表 12-1 データベース作成作業における各種設定値 また ファイルのサイズはすべてデフォルト値を使用した例となっています 以下は DBCA のデフォルトで作成されるファイルの一覧です データファイル ( システム表領域 ) データファイル ( テンポラリ表領域 ) データファイル (UNDO 表領域 ) データファイル (SYSAUX 表領域 ) データファイル ( ユーザ表領域 ) /oradata/orcl/system01.dbf(300m) /oradata/orcl/temp01.dbf(20m) /oradata/orcl/undotbs01.dbf(200m) /oradata/orcl/sysaux01.dbf(120m) /oradata/orcl/users01.dbf(5m) オンライン REDO ログ ( グループ 1) オンライン REDO ログ ( グループ 2) /oraredo/orcl/redo01.log(50m) /oraredo/orcl/redo02.log(50m) 22

オンライン REDO ログ ( グループ 3) 制御ファイル1 制御ファイル2 制御ファイル3 /oraredo/orcl/redo03.log(50m) /oraredo/orcl/control01.ctl(7m) /oraredo/orcl/control02.ctl(7m) /oraredo/orcl/control02.ctl(7m) 表 12-2 作成されるファイル一覧 それぞれのスクリプトの変更点については APPENDIX H サンプル スクリプト / サンプル ファイル を参照してください 23

2.3 データベース作成スクリプトの実行 編集したデータベース作成スクリプトを実行し データベースを作成します なお スクリプト実行直後に アカウント SYS SYSTEM のそれぞれのパスワード入力を 再度求められますので 間違いのないよう確実に入力してください また 最初のメッセージにあるとおり /etc/oratab にエントリの追加も忘れずに実行してください 実行例 # mkdir /oradata /oraarch /oraredo # chown oracle:oinstall /oradata /oraarch /oraredo # chmod 775 /oradata /oraarch /oraredo # su - oracle $ cd /u01/app/oracle/admin/orcl/scripts $ sh orcl.sh /etc/oratab: orcl:/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1:y にこのエントリを追加してください SQL*Plus: Release 10.2.0.1.0 - Production on 火 6 月 6 21:35:17 2006 Copyright (c) 1982, 2005, Oracle. All rights reserved. specify a password for sys as parameter 1 1 に値を入力してください : sys specify a password for system as parameter 2 2 に値を入力してください : system アイドル インスタンスに接続しました SQL> spool /u01/app/oracle/admin/orcl/scripts/createdb.log SQL> startup nomount pfile="/u01/app/oracle/admin/orcl/scripts/init.ora"; ORACLE インスタンスが起動しました : < 途中省略 > : SQL> execute utl_recomp.recomp_serial(); PL/SQL プロシージャが正常に完了しました SQL> select 'utl_recomp_end: ' to_char(sysdate, 'HH:MI:SS') from dual; 'UTL_RECOMP_END:' TO_CH ------------------------ utl_recomp_end: 09:21:35 1 行が選択されました SQL> spool /u01/app/oracle/admin/orcl/scripts/postdbcreation.log SQL> exit; 24

Oracle Net Services の設定 以下 Oracle Net Services を用いてデータベースに接続するための設定手順について説明します 2.4 NETCA によるリスナーの設定 1. 環境変数の設定 Oracle Net Configuration Assistant(NETCA) を起動する際 環境変数 DISPLAY の設定が必要となります oracle ユーザでログインし 以下のように入力して DISPLAY 変数を設定してください 実行例 次の場合を想定しています シェル : POSIX シェル [sh] あるいはコーンシェル [ksh] サーバ名 : hp01 # DISPLAY=hp01:0.0 # export DISPLAY 確認例 # echo $DISPLAY hp01:0.0 25

2. NETCA の起動 リスナーの設定のため NETCA を起動します 実行例 $ netca & リスナー構成 項目が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-18) 図 12-18 NETCA 起動画面 26

3. リスナーの追加を選択 追加 項目が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-19) 図 12-19 ネット サービス名の構成画面の選択 27

4. リスナー名の設定 リスナーの名前 ( ここでは LISTENER ) を入力し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-20) 図 12-20 リスナーの構成 - リスナー名画面での設定 28

5. プロトコルの選択 選択済プロトコル 欄に TCP が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-21) 図 12-21 リスナーの構成 - プロトコルの選択画面での設定 29

6. ポート番号の選択 ポート番号を指定します デフォルトのポート番号 (1521) を使用できる場合は 標準ポート番号の 1521 を使用 項目を選択し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-22) 図 12-22 リスナーの構成 -TCP/IP プロトコル画面での選択 30

7. リスナーの追加 他のリスナーを構築する必要がない場合は いいえ 項目が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-23) これでリスナーの追加が開始されます 図 12-23 リスナーの構成 - リスナーを追加しますか画面での設定 31

8. リスナー追加の確認 リスナーの構成が完了します ( 図 12-24) 次へ ボタンをクリックします 図 12-24 リスナーの構築が完了画面 ここで 最初の画面に戻りますので 終了 ボタンをクリックして NETCA を終了します ( 図 12-25) 図 12-25 ようこそ画面 32

2.5 NETCA によるローカル ネット サービス名の設定 Oracle Net 経由でデータベースに接続できるよう ローカル ネット サービス名を設定する必要があります NETCA を使用して ローカル ネット サービス名を設定します 1. 環境変数の設定 Oracle Net Configuration Assistant(NETCA) を起動する際 環境変数 DISPLAY の設定が必要となります oracle ユーザでログインし 以下のように入力して DISPLAY 変数を設定してください 実行例 次の場合を想定しています シェル : POSIX シェル [sh] あるいはコーンシェル [ksh] サーバ名 : hp01 # DISPLAY=hp01:0.0 # export DISPLAY 確認例 # echo $DISPLAY hp01:0.0 33

2. NETCA の起動 ローカル ネット サービス名を設定するため NETCA を起動します 実行例 $ netca & ローカル ネット サービス名構成 項目が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-26) 図 12-26 NETCA 起動画面 34

3. ネット サービス名の構成画面での選択 追加 項目が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-27) 図 12-27 ネット サービス名の構成画面での選択 35

4. データベース サービス名の入力 サービス名 項目にデータベース サービス名 ( 通常はグローバル データベース名 ) を入力し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-28) 図 12-28 ネット サービス名の構成 - サービス名画面での設定 36

5. プロトコルの選択 TCP が選択されていることを確認し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-29) 図 12-29 ネット サービス名の構成 - プロトコルの選択画面 37

6. 接続先データベースのホスト名入力 ホスト名 項目に接続先のデータベースが稼動しているホスト名を入力し 使用するポート番号を入力します デフォルトのポート番号 1521 を使用する場合は 標準ポート番号の 1521 を使用 項目を選択し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-30) 図 12-30 ネット サービス名の構成 -TCP/IP プロトコル画面での設定 38

7. 接続先テストでの選択 接続テストは後で手動で行うため ここでは いいえ テストしません 項目を選択します ( 図 12-31) 選択後 次へ ボタンをクリックします 図 12-31 ネット サービス名の構成 - テスト画面 39

8. ネット サービス名の設定 ネット サービス名 項目に Oracle Net 経由で接続するネット サービス名を入力し 次へ ボタンをクリックすることで ネット サービス名が設定されます ( 図 12-32) 図 12-32 ネット サービス名の構成 - ネット サービス名画面での入力 40

9. 別のネット サービス名画面での設定 他のネット サービス名は構築しない場合は いいえ 項目を選択し 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-33) 図 12-33 ネット サービス名の構成 - 別のネット サービス名画面 41

10. 別のネット サービス名画面での設定 これでローカル ネット サービス名の構成が完了します 次へ ボタンをクリックします ( 図 12-34) 図 12-34 ネット サービス名の構成が終了しました画面 次へ ボタンをクリックすると 最初の画面に戻りますので 終了 ボタンをクリックし NETCA を終了します ( 図 12-35) 図 12-35 ようこそ画面 42

2.6 Net Services を使用したデータベース接続確認 Oracle およびリスナーが起動した状態で Net Services を使用する接続が正常に行えることを確認します 実行例 $ sqlplus /nolog SQL*Plus: Release 10.2.0.1.0 - Production on 火 6 月 6 23:38:32 2006 Copyright (c) 1982, 2005, Oracle. All rights reserved. SQL> connect / as sysdba アイドル インスタンスに接続しました SQL> startup ORACLE インスタンスが起動しました Total System Global Area 1258291200 bytes Fixed Size 1993384 bytes Variable Size 318768472 bytes Database Buffers 922746880 bytes Redo Buffers 14782464 bytes データベースがマウントされました データベースがオープンされました SQL> alter system register; システムが変更されました SQL> connect system/system@orcl 接続されました SQL>exit 43

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