4. 代表的な薬局製剤 漢方製剤について概説できる 5. 代表的な薬局製剤 漢方製剤を調製できる 6. 医薬品の適正在庫とその意義を説明できる 7. 納入医薬品の検収を体験し そのチェック項目 ( 使用期限 ロットなど ) を列挙できる 8. 薬局におけるアイテムの管理 配列の概要を把握し 実務を体

Similar documents
<955D89BF955C2D E786C73>

16. 調剤された医薬品の鑑査をシミュレートできる ( 技能 ) 17. 処方せんの鑑査の意義とその必要性について討議する ( 態度 ) (3) 疑義照会一般目標 : 処方せん上の問題点が指摘できるようになるために 用法 用量 禁忌 相互作用などを含む調剤上注意すべき事項に関する基本的知識 技能 態


目次実務実習モデル コアカリキュラム 教育目標 ( 一般目標 到達目標 ) (Ⅰ) 実務実習事前学習 6 ⑴ 事前学習を始めるにあたり 6 ⑵ 処方せんと調剤 6 ⑶ 疑義照会 7 ⑷ 医薬品の管理と供給 7 ⑸ リスクマネージメン卜 8 ⑹ 服薬説明と患者接過 9 ⑺ 事前学習のまとめ 9 (Ⅱ)

資料1 日本病院薬剤師会提出資料

講義日程 ( 矢 ) 西 A 講義室 東 C 実習室 東 D 実習室 クラス月日曜日時限講座 ( 学科 ) 担当教員講義内容 / 到達目標 1 5/12 金 3 情報薬科学講座西谷直之准教授 医薬品情報総論と個人演習 1( 指定ケーススタディー ) 1. 医薬品を

Microsoft Word - 第4回ADWS報告書表紙.doc

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC AB38ED28FEE95F182CC8BA4974C82C98AD682B782E B D B2E >

日本薬剤師会

3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

第169・218回関東支部-9indd.indd

薬学教育6年制と長期実務実習について

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用


2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

<4D F736F F D DB782B58AB782A6817A5F32342E342E31365F96F28DDC8E7482CC F8BC696B182CC906982DF95FB5F E312E305F2E646F63>

上01_目次_再校.indd

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

日本薬学会第136年会シンポジウム発表資料(須田先生)

Microsoft Word - 0.実習の概要

< 目次 > アカンサス薬局基本理念 1 実習書の使い方 2 実務実習モデル コアカリキュラム 4 A 調剤技術 12 B 医療保険 調剤報酬請求業務 28 C 薬局関連法規 34 D 薬局 DI 業務 40 E 医薬品在庫管理 48 F OTC サプリメント 54 G 在宅医療 58 H リスクマ

介護老人保健施設における医療関係自主点検表

201601

<4D F736F F F696E74202D208E7396F22096F296F298418C6782C982C282A282C448502E B8CDD8AB B83685D>

保険QA_ _第1章.indd

S57-2 改訂モデル コアカリキュラムの目指す実務実習の概要 鈴木匡 ( 名市大院薬 ) 2013 年に改訂された薬学教育モデル コアカリキュラムでは 学習成果基盤型教育が提示され 薬剤師として求められる基本的な資質を最終的な成果として 6 年間の教育を行うこととなった 薬剤師教育として最も変更が

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

薬学実務実習に関するガイドライン

後発医薬品への変更調剤について

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

Microsoft PowerPoint - 【厚労省】説明資料_ pptx

大学と実務実習施設との連携におけるWEBシステムの利用

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

PowerPoint プレゼンテーション

標準薬剤学_改3.indd

スライド 1

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

12_モニタリングの実施に関する手順書 

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

< F2D8E968D8090E096BE2E6A7464>

Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

Microsoft Word - å‹¥æ·»ã••ã•’æ§Ÿå¼‘ã•‚å•‰äººæ…–å€±ã…Łã‡¡ã‡¤ã…«ç°¿ï¼‹ ï¼›.doc

在宅医療の現状と課題

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

Point

<4D F736F F D2092B28DDC93E08B4B82C982A982A982E98BA492CA8E77906A E A2E646F63>

政策課題分析シリーズ14(本文4)

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

< F2D8B638E968E9F91E62E6A7464>

実習科目回 テーマ 授業内容および学習課題 担当者 酸塩基反応及び抽出法による薬毒物混合物の系統 グループ 薬毒物の系統分離と確認 分離法を実施できる 薬毒物の化学構造や反応性を理解し 薄層クロマ 森本 敦司 トグラフィーや各種確認試験を利用して 含有成分 を同定できる C2-(3) A

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

保険薬局の薬剤師による 在宅医療とは 急激に進む高齢化社会と相次ぐ医療 介護制度の改正により ご自宅や施設で医療を受ける患者様がますます増えてきています このような背景のもと 処方箋を受け付けた薬局の薬剤師が 調剤したお薬を持ってご自宅や施設に直接お伺いし お薬の服用方法を説明するものです この際に

<4D F736F F D208DBB939C97DE8FEE95F18CB48D EA98EE58D7393AE8C7689E6816A2E646F63>

こうすればうまくいく! 薬剤師による処方提案

院外処方箋記載マニュアル

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

H1-H4

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

岐阜市における「医薬品の正しい使い方」に関する調査アンケート結果

平成18年度標準調査票

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9


2 28

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

骨粗しょう症調査

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

スライド 1

講義室 配置図 薬学部 1 階薬学部 2 階薬学部 3 階 -103 講義室 -104 実習室 天秤室 薬学総合実験部門 講義室 -105 実習室 -203 実習室 -303 実習室 -201 講義室 -301 講義室 -101 講義室

医薬品安全性情報の入手・伝達・活用状況等に関する調査


Ⅱ 章背景知識 5 麻薬に関する法的 制度的知識 麻薬及び向精神薬取締法 ( 以下, 麻向法 ) は, 麻薬の濫用による保健衛生上の危害を防止し, 一方でその有益性を活用するため, 施用や管理について定められた法律である 医療用麻薬であるモルヒネ, オキシコドン, フェンタニル, コデイン, ケタミ

薬学生に対する実践型倫理教育の有効性の検証 Inspection of the validity of the practice type education of ethics to cy student

<4D F736F F D C98EFB82DF82E9816A819C F28BC78BA68B6389EF CE936381A88B7B90EC81A890568

④資料2ー2

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

Microsoft Word - program.doc

スライド 1

16. 薬害について具体例を挙げ その背景を概説できる 17. 医療倫理や臨床研究の規範に基づき 医療における患者の基本的権利を守り 患者の価値観や人間性に配慮することの重要性を認識する 18. 患者 患者家族 生活者の視点から 求められる医療人像やチーム医療の在り方について討議する ( ) 19.

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

(薬学科)D専門教育科目テーラーメイド薬物治療 薬学複合科目医療薬学複合科目 Ⅳ アドバンス科目学部学科必修選択第一年次第二年次第三年次第四年次第五年次第六年次薬学部授業科目 群衛生 Ⅲ( 環境衛生 ) 製剤設計 Ⅰ( 液状 分散系 )

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

市立千歳市民病院広報第 37 号 ふれあい ~ 平成 23 年 12 月 1 日発刊 ~ 病院理念 より質の高い 心あたたまる医療の実現 基本方針 1. 患者様の人権を尊重し 充分な説明と同意のもとに安全で良質な医療をめざします 2. 地域の基幹病院として医療機関との連携を促進し 地域医療の向上に努

高校生版 薬の正しい使い方

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

Microsoft PowerPoint - 電子ポートフォリオのフィードバック(配付).pptx

Transcription:

実務実習 ( 薬局 ) 責任者 : 高橋勝雄教授担当講座 ( 科 ) : 臨床薬剤学講座 構造生物薬学講座 有機合成化学講座 天然物化学講座 衛生化学講座 機能生化学講座 細胞病態生物学講座 微生物薬品創薬学講座 生体防御学講座 分子細胞薬理学講座 創剤学講座 薬物代謝動態学講座 神経科学講座 分子生物薬学講座 臨床医化学講座 薬剤治療学講座実習 330 時間単位 10 単位学年 5 学年通期 学習方針基本理念 : 薬局の社会的役割と責任を理解し 地域医療に参画できるようになるために 保険調剤 医薬品などの供給 管理 情報提供 健康相談 医療機関や地域との関わりについての基本的な知識 技能 態度を調剤薬局において修得する 具体的には 薬局アイテムの管理と保存 情報のアクセスと活用 薬局調剤の実践 ( 計数 計量調剤 鑑査 疑義照会 服薬指導 診療報酬計算など ) 医療保険の仕組み 薬局カウンターでの業務 地域での薬剤師の役割などの項目について実践的に学ぶ また 介護支援専門員や学校薬剤師の役割と活動状況についても知識を深める 一般目標 (GIO): 薬局の社会的役割と責任を理解し 地域医療に参画できるようになるために 保険調剤 医薬品などの供給 管理 情報提供 健康相談 医療機関や地域との関わりについての基本的な知識 技能 態度を修得する 実習ユニットは以下に示す通りである (1) 薬局アイテムと管理 (2) 情報のアクセスと活用 (3) 薬局調剤を実践する (4) 薬局カウンターで学ぶ (5) 地域で活躍する薬剤師 (6) 薬局業務を総合的に学ぶ 到達目標 (SBOs): 1. 薬局で取り扱うアイテムが医療の中で果たす役割について説明できる 2. 薬局で取り扱うアイテムの保健 衛生 生活の質の向上に果たす役割を説明できる 3. 薬局アイテムの流通機構に係わる人達の仕事を見学し 薬剤師業務と関連づけて説明できる

4. 代表的な薬局製剤 漢方製剤について概説できる 5. 代表的な薬局製剤 漢方製剤を調製できる 6. 医薬品の適正在庫とその意義を説明できる 7. 納入医薬品の検収を体験し そのチェック項目 ( 使用期限 ロットなど ) を列挙できる 8. 薬局におけるアイテムの管理 配列の概要を把握し 実務を体験する 9. 麻薬 向精神薬などの規制医薬品の取扱いについて説明できる 10. 毒物 劇物の取扱いについて説明できる 11. 法的な管理が義務付けられている医薬品を挙げ その保管方法を見学し その意義について考察する 12. 医療の担い手が守るべき倫理規範を尊重する 13. 職務上知り得た情報について守秘義務を守る 14. 医薬品の基本情報源の種類と特徴を正しく理解し適切に選択できる 15. 基本的な医薬品情報 ( 警告 禁忌 効能 副作用 相互作用など ) を収集できる 16. 処方内容から得られる患者情報を的確に把握できる 17. 薬歴簿から得られる患者情報を的確に把握できる 18. 緊急安全性情報 不良品回収 製造中止などの緊急情報の取扱い方法を説明できる 19. 問い合わせに対し 根拠に基づいた論理的な報告書を作成できる 20. 医薬品 医療用具等安全性情報報告用紙に必要事項を記載できる 21. 入手した情報を評価し 患者に対してわかりやすい言葉 表現で適切に説明できる 22. 入手した患者情報を必要に応じ 適正な手続きを経て他の医療従事者に提供できる 23. 患者および医薬品に関連する情報の授受と共有の重要性を感じとる 24. 保険調剤業務の全体の流れを理解し 処方せんの受付から調剤報酬の請求までの概要を説明できる 25. 保険薬局として認定される条件を 薬局の設備と関連づけて具体的に説明できる 26. 処方せんの形式および記載事項について説明できる 27. 処方せん受付時の対応および注意事項について説明できる 28. 初来局者への対応と初回質問表の利用について説明できる 29. 初来局および再来局患者から収集すべき情報の内容について説明できる 30. 処方せん受付時の対応ができる 31. 生命に関わる職種であることを自覚し ふさわしい態度で行動する 32. 患者が自らすすんで話ができるように工夫する 33. 患者との会話などを通じて 服薬上の問題点を把握できる 34. 処方せんが正しく記載されていることを確認できる 35. 処方せんに記載された処方薬の妥当性を 医薬品名 分量 用法 用量 薬物相互作用などの知識に基づいて判断できる 36. 薬歴簿を参照して処方内容の妥当性を判断できる 37. 疑義照会の行い方を身につける 38. 疑義照会事例を通して 医療機関との連携 患者への対応をシミュレートする 39. 薬袋 薬札に記載すべき事項を列挙できる

40. 処方せんの記載に従って正しく医薬品の取りそろえができる 41. 錠剤 カプセル剤などの計数調剤ができる 42. 代表的な医薬品の剤形を列挙できる 43. 医薬品の識別に色 形などの外観が重要であることを 具体例を挙げて説明できる 44. 代表的な医薬品の商品名と一般名を対比できる 45. 同一商品名の医薬品に異なった規格があるものについて具体例を列挙できる 46. 異なる商品名で 同一有効成分を含む代表的な医薬品を列挙できる 47. 代表的な同種 同効薬を列挙できる 48. 代表的な医薬品を色 形 識別コードから識別できる 49. 一回量 ( 一包化 ) 調剤を必要とするケースについて説明できる 50. 一回量 ( 一包化 ) 調剤を実施できる 51. 錠剤の粉砕 およびカプセル剤の開封の可否を判断し 実施できる 52. 散剤 液剤などの計量調剤ができる 53. 調剤機器の基本的取扱いができる 54. 毒薬 劇薬 麻薬 向精神薬などの調剤と取扱いができる 55. 特別な注意を要する医薬品の取扱いを体験する 56. 調剤された医薬品に対して鑑査の実務を体験する 57. 適切な服薬指導を行うために患者から集める情報と伝える情報を予め把握できる 58. 薬歴管理の意義と重要性を説明できる 59. 薬歴簿の記載事項を列挙し 記入できる 60. 薬歴簿の保管 管理の方法 期間などについて説明できる 61. 妊婦 小児 高齢者などへの服薬指導において 配慮すべき事項を列挙できる 62. 患者に使用上の説明が必要な眼軟膏 坐剤 吸入剤などの取扱い方を説明できる 63. 自己注尃が承認されている代表的な医薬品を調剤し その取扱い方を説明できる 64. 指示通りに医薬品を使用するように適切な指導ができる 65. 薬歴簿を活用した服薬指導ができる 66. 患者向けの説明文書を使用した服薬指導ができる 67. お薬手帳 健康手帳を使用した服薬指導ができる 68. 患者に共感的態度で接する 69. 患者との会話を通じて病態 服薬状況 服薬上の問題点などを把握できる 70. 患者が必要とする情報を的確に把握し 適切に回答できる 71. 患者との会話を通じて使用薬の効き目 副作用に関する情報を収集し 必要に応じて対処法を提案する 72. 入手した情報を評価し 患者に対してわかりやすい言葉 表現で適切に説明できる 73. 調剤録の法的規制について説明できる 74. 調剤録の記入事項について説明できる 75. 調剤録の保管 管理方法 期間等について説明できる 76. 調剤後の処方せんへの記入事項について説明できる 77. 処方せんの保管 管理方法 期間等について説明できる

78. 調剤報酬を算定し 調剤報酬明細書を作成できる 79. 薬剤師の技術評価の対象について説明できる 80. 代表的な医療事故訴訟あるいは調剤過誤事例について調査し その原因について指導薬剤師と話し合う 81. 名称あるいは外観が類似した代表的な医薬品を列挙できる 82. 特にリスクの高い代表的な医薬品 ( 抗悪性腫瘍薬 抗糖尿病薬など ) を列挙できる 83. 調剤過誤を防止するために実際に工夫されている事項を列挙できる 84. 調剤中に過誤が起こりやすいポイントについて討議する 85. 過誤が生じたときの対応策を討議する 86. インシデント アクシデント報告の記載方法を説明できる 87. かかりつけ薬局 薬剤師の役割について指導薬剤師と話し合う 88. 患者 顧客に対して適切な態度で接する 89. 疾病の予防および健康管理についてアドバイスできる 90. 医師への受診勧告を適切に行うことができる 91. セルフメディケーションのための一般的医薬品 医療用具 健康食品などを適切に選択供給できる 92. 顧客からモニタリングによって得た副作用および相互作用情報への対応策について説明できる 93. 顧客が自らすすんで話ができるように工夫する 94. 顧客が必要とする情報を的確に把握する 95. 顧客との会話を通して使用薬の効き目 副作用に関する情報を収集できる 96. 入手した情報を評価し 顧客に対してわかりやすい言葉 表現で適切に説明できる 97. 訪問薬剤管理指導業務について説明できる 98. 在宅医療における医療廃棄物の取り扱いについて説明できる 99. 薬剤師が在宅医療に関わることの意義を指導薬剤師と話し合う 100. 病院薬剤師と薬局薬剤師の連携の重要性を説明できる 101. 当該地域における休日 夜間診療と薬剤師の役割を説明できる 102. 当該地域での居宅介護 介護支援専門員などの医療福祉活動の状況を把握できる 103. 緊急災害時における当該薬局および薬剤師の役割について説明できる 104. 学校薬剤師の職務を見聞し その役割を説明できる 105. 地域住民に対する医薬品の適正使用の啓発活動における薬剤師の役割を説明できる 106. 麻薬 覚せい剤等薬物乱用防止運動における薬剤師の役割について説明できる 107. 日用品に係る薬剤師の役割について説明できる 108. 日用品に含まれる化学物質の危険性を列挙し わかりやすく説明できる 109. 誤飲 誤食による中毒および食中毒に対して適切なアドバイスができる 110. 生活環境における消毒の概念について説明できる 111. 話題性のある薬物および健康問題について 科学的にわかりやすく説明できる 112. 薬局業務を総合的に実践する 113. 患者の健康の回復と維持に薬剤師が積極的に貢献することの重要性を感じとる

114. 薬が病気の治癒 進行防止を通して 病気の予後と QOL の改善に貢献していることを感じ とる 実習日程 Ⅰ 期グループB: 平成 23 年 5 月 16 日 ( 月 )~ 7 月 29 日 ( 金 ) Ⅱ 期グループC: 平成 23 年 9 月 5 日 ( 月 )~11 月 18 日 ( 金 ) Ⅲ 期グループA: 平成 24 年 1 月 10 日 ( 火 )~ 3 月 26 日 ( 月 ) 教科書 ( 教 ) 参考図書 ( 参 ) 推奨図書 ( 推 ) 書名著者名発行所発行年 参 治療薬ハンドブック 2011: 薬剤選択と処方のポイント 高久史磨監修 じほう ( 定価 4,200 円 ) 2011 参 モデル コアカリキュラムに沿ったわかりやすい薬局実務実習テキスト第 2 版 実務実習テキス ト作成研究会 じほう ( 定価 2,600 円 ) 2010 成績評価方法 各実習施設での評価 レポート ( 日誌 週報 ) 発表の評価 確認試験 出欠などから総合的に 判断する 授業に使用する機器 器具と使用目的 使用区分機器 器具の名称台数使用目的 各実習施設の備品 機器 薬剤業務の実習全般