25th Developer Camp

Similar documents
「RAD Studio XE5によるマルチ言語/マルチデバイス開発の進め方」

25th Developer Camp

脱Windows XPから一気にマルチデバイス対応を目指す実践テクニック

20th Embarcadero Developer Camp

Windows開発者のためのFireMonkeyモバイル開発入門

25th Developer Camp

「Delphiのマイグレーションを行うのであれば、これだけは知っておこう!」

24th Developer Camp A4

24th Embarcadero Developer Camp

20th Embarcadero Developer Camp

Notesアプリが iPadで動くDomino Mobile Apps ご紹介

企業の収益に対する64-bitアプリケーションの影響

「DataSnapユースケース研究」 多層技術の概要と最適化、実践テクニック

新バージョンDelphi/400 XE7ご紹介 - マルチデバイスデザイナ機能で開発効率アップ! -

25th Developer Camp

Embarcadero Developer Camp

10th Developer Camp - B5

25th Developer Camp

21st Embarcadero Developers Camp T3

ミガロ.製品 最新情報

Embarcadero Developer Camp

CodeGear Developer Camp

Delphi/400 XE5 -こんなに簡単!IBM iスマートデバイスネイティブ開発-

Windowsユーザでも 手軽に作れるiPhoneアプリ

データベースアプリケーション構築技法 Delphi、C++Builderによるメンテナンス性を考慮した開発

マルチデバイス開発を強化するエンバカデロのRADテクノロジー

CodeGear Developer Camp

25th Developer Camp

「基礎から学ぶビジュアルAndroidアプリ開発 今日からあなたもAndroidデベロッパー」

Delphi/400でFlash動画の実装

目次 はじめに 4 概要 4 背景 4 対象 5 スケジュール 5 目標点 6 使用機材 6 第 1 章 C# 言語 7 C# 言語の歴史 7 基本構文 8 C 言語との違い 9 Java 言語との違い 10.Netフレームワーク 10 開発資料 10 第 2 章 Mono 11 Monoの歴史 1

Delphi/400活用! スマートデバイスアプリケーション開発

7th CodeGear Developer Camp

Microsoft PowerPoint - visualprogram.ppt

10th Developer Camp - G2

17th Embarcadero Developer Camp

c5

17th Embarcadero Developer Camp

既存のDelphi/C++Builderアプリケーションの移行方針

28th Embarcadero Developer Camp

e3

PowerPoint プレゼンテーション

8th CodeGear Developer Camp

テクニカルセミナーベストセレクション

t1

Microsoft PowerPoint - FormsUpgrade_Tune.ppt

Microsoft PowerPoint - はじめてのDataSnapアプリケーション_

25th Developer Camp

Visual Studio with Cordova クロスプラットフォーム開発の全貌

Webコンポーネントのカスタマイズ入門

IBM i ユーザーの課題 モバイルや IOT に対応した新しい開発案件への対応 RPG COBOL など既存アプリのメンテナンス 要員の確保 属人化しない運用 管理体制 2

SEO対策サービスパッケージ

7th CodeGear Developer Camp

Gate_PC0815

PALRO Gift Package 操作説明書

21st Embarcadero Developer Camp T9

2. 生田仮想デスクトップ PC の接続方法 生田仮想デスクトップ PC に接続する方法は 次の 2 通りです 1. HTML アクセス Internet Explorer や Safari などのブラウザを用います PC に特別なソフトウェアをインストールす る必要が無いので 管理者権限をもってい

KDDI TeleOffice Ver3.0 へのバージョンアップについて 実施日 1. サーバーのバージョンアップ 2014 年 12 月 6 日 ( 土 )20:00 ~ 2014 年 12 月 7 日 ( 日 )06:00 上記時間帯において すべての機能がご利用いただけなくなります 2. ア


PowerPoint プレゼンテーション

CodeGear Developer Camp

知って得する!現役ヘルプデスクが答えるDelphiテクニカルエッセンス 8.0

InstallAwareを使った Delphi/400運用環境の構築

スライド 1

Source Insight

28th Embarcadero Developer Camp

DocAve Lotus Notes Migrator v5_0 - Product Sheet

Enterprise Architect 12.0 機能ガイド

Delphi XE 機能評価ガイド

CodeGear Developer Camp

マルチデバイスに対応した IBMi業務システム開発のポイント


e セールスマネージャー nano 2014 年 4 月リリースノート 2014 年 4 月リリース版 最終更新日 :2014/4/ 年 4 月 8 日にリリースされたリリース内容となります その後のリリースにより仕様変更等がされ ている可能性がございますので ご購入の際は現在利用な機能

PowerPoint Presentation

Embarcadero Technologies

CodeGear Developer Camp

OneDrive for Businessのご紹介

Microsoft PowerPoint - 1_コンパイラ入門セミナー.ppt

Release Notes

RAD Studio 2010で Webサービスを構築するための WindowsR 7上での IIS設定

2. 生田仮想デスクトップ PC の接続方法 生田仮想デスクトップ PC に接続する方法は 次の 2 通りです 1. HTML アクセス Internet Explorer や Safari などのブラウザを用います PC に特別なソフトウェアをインストールす る必要が無いので 管理者権限をもってい

MultiLABELISTOCX と MultiLABELISTV4 MLOCX は MLV4 のレイアウト発行機能を継承しています したがって MLV4 の振分発行やプ リセット発行を使用するための登録情報は使用できません MLV4 のレイアウト管理でレイアウトを作成すると 拡張子が m lay


24th Developer Camp A1

14th Developer Camp

新製品 Arcserve Backup r17.5 のご紹介 (SP1 対応版 ) Arcserve Japan Rev. 1.4

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

報道関係者各位 プレスリリース 2019 年 01 月 15 日 株式会社ネオジャパン グループウェア desknet's NEO バージョン 5.2 を 1 月 15 日に提供開始 ~ 業務アプリ作成ツール AppSuite との連携を強化 他にも AppSuite 連携 API 公開など多数の機

f3

Microsoft PowerPoint - Skype for business の概要.pptx

最新 Visual Studio と DirectX 9.0 Ex で戦う 3D プログラミング

モデリング操作ガイド (データベースモデリング編)

21st Embarcadero Developer Camp T4

PowerPoint プレゼンテーション

25th Developer Camp

開発者が知りたい 実践プログラミングテクニック

XNA Framework

初 めての ios アプリケーション iphone Form TLabel TButton. 図. コントロールの 配 置 Button OnClick Button. 00

video converter appユーザーガイド

Transcription:

B5 Delphi/C++Builder ild テクニカルセッション エンバカデロ テクノロジーズエヴァンジェリスト高橋智宏

B5 VCL ユーザーのための FireMonkey 入門

はじめに FireMonkey とは? FireMonkey と VCL アプリケーションの外観 FireMonkey の便利なコンポーネント FireMonkey HD/3D アプリケーション データベースアプリケーション まとめ

B5 VCL ユーザーのための FireMonkey 入門

FireMonkey とは? XE2 から追加されたフレームワーク マルチプラットフォームに対応 Win32, Win64 (XP~, DirectX 必須 ) OS X (10.7~) ios (ios5.1 ~) ) プラットフォーム毎にネイティブアプリケーションを作成 (VM 等の中間層は無い ) CPU/GPU を利用した HD/3D アプリケーションの作成

FireMonkey フレームワーク IDE C++ Delphi FireMonkey + ラインタイムライブラリ DirectX OpenGL OpenGL ES OpenGL ES Windows OS X ios Android

B5 VCL ユーザーのための FireMonkey 入門

VCL vs. FireMonkey ey VCL FireMonkey Windows Mac OS X クロス開発なら ios FireMonkey Android ( 将来 ) Windowsに最適化 スタイル グラフィック効果 HD/3D OSレベルのAPIコール 既存の開発資産 データアクセス ビジネスアプリ エンターテインメント

FireMonkey の特徴 マルチプラットフォーム 同一ソースで Windows 32/64, Mac OS X ios アプリの開発 ネイティブアプリケーション C++ or Delphi FireMonkey Windows OS X ios Android

スタイルその 1 FireMonkey Windowsテーマの影響を受けない スタイルの切り替えで 1つのコンポーネントに対し別の動作を設定可能 VCL Windows のテーマの有無に影響されることが多い ( マニフェストを利用することもできます ) テーマなし テーマあり

スタイルその 2 XE2 より VCL にも TStyleManager が提供され FireMonkeyと同じように アプリケーション全体 コンポーネントに適用できるようになった ただし VCLスタイルをイチから作るのはかなりの労力 コード上で作成されたスタイルリソースを動的に切り替える場合は VCL の場合は Vcl.Themes FireMonkey の場合は FMX.Styles を uses に追加し 次のように記述 ( この部分は双方ほとんど変わらない )

スタイルその 3 FireMonkeyコード例 VCLコード例 //TStyleManager を利用した場合 procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); Begin TStyleManager.SetStyle( TStyleManager.LoadFromFile( スタイルファイル名 ')); end; //Stylebook を利用した場合 procedure TForm1.Button2Click(Sender: TObject); begin StyleBook1.Resource.LoadFromFile( スタイルファイル名 '); end; procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); begin TStyleManager.SetStyle( スタイル名 '); end;

スタイルその 4 プロジェクトチームでの開発時もムでの開発時も スタイルを使えば統一した外観の設計が楽 コンポーネントのような パッケージのビルドやインストール作業は不要 FireMonkey なら後述する効果 アニメーションの組み合わせも自在 プロパティの変更だけで丸いボタンも楽に作成

コンポーネントの組み合わせ FireMonkey TControl の機能が拡張され何でも親子関係に 複雑なインターフェースもコンポーネントの組み合わせで作成可能 VCL 親子関係にできるものが限られている 組み合わせによっては自力で描画

アニメーション FireMonkey プロパティの設定だけで コンポーネント自身に動きを付けられる 開始値と終了値を指定し それに沿って遷移 一連の値リストに沿って遷移 従来のコンポーネントにドラッグ & ドロップで追加するだけ TAniIndicator VCL 例えば TTimer を使ってイベント内でコードを記述 TAnimate で.avi ファイルを再生

効果 FireMonkey 豊富な効果コンポーネント 複数の効果の組み合わせも自在 コンポーネントにドラッグ & ドロップで追加するだけ VCL 自力描画 コンポーネントの作成

センサー ロケーション カメラ FireMonkey TLocationSensor, TMotionSensor 等コンポーネント, クラスが用意されている VCL 汎用的なクラスが用意されているので それを利用してコードを記述

コンポーネントアーキテクチャ FireMonkey アプリケーションのフレーム コンポーネント共に充実 HD(2D)/3Dの入れ子も可能 VCL 自力描画 ( プログラミング ) DirectX OpenGL GLS (O GL ベスの GLScene(OpenGL ベースの 3D ライブラリ ) 等を使用する

HD/3Dコンポーネント フレーム TViewPort3D 3D オブジェクト用のフレーム HD 上に置き 3D コンポーネントを配置することが可能 TLayer3D 2D オブジェクトを配置できる 3D レイヤ 3D コンポーネント TCamera TLight etc TCube TMesh TGrid3D TText3D etc

データベースフレームワーク 提供されているフレームワークは BDE を除き VCL/FireMonkey 共に同じ dbexpress IBExpress dbgo FireDAC BDE は ホントもう使うのを止めましょう

データアクセス FireMonkey DB 専用の表示コンポーネントは無い LiveBinding によりスタンダードの表示コンポーネント ( たとえば TEditや TLabel) を使用 複数の属性のカラムが扱える TGrid コンポーネント VCL TDBxxx のような DB 専用の表示コンポーネントが用意されている (DataSource 経由で使用 ) LiveBinding によりスタンダードの表示コンポーネント (TEdit 等 ) も使用可能

B5 VCL ユーザーのための FireMonkey 入門

FireMonkey 設計手法は VCL の時と変わらない マルチプラットフォーム (Windows/Mac OS X/iOS) に対してネイティブアプリケーションを作成できる Windows/Mac OS Xに関しては1つのコードで双方のプラットフォームのネイティブアプリが作成できる OSのネイティブAPIも使用できる 表現豊かなアプリケーションの作成 高解像度にも標準で対応 豊富なコンポーネントにより コード量の削減 更なる豊富り 量削減 更生産性 up

FireMonkey と VCL の使いどころ Mac OS X アプリケーション /ios アプリ開発を考えている方 FireMonkey 過去バージョンからの移行 FireMoneky e or VCL BDE アプリケーション データベース自身のマイグレーションと データベースアクセス部分を FireDAC や dbexpress に変更し FireMonkey or VCL 高解像度が必要なアプリケーション FireMonkey タブレット用アプリケーション FireMonkey ipad, Android, Windows 8

参考資料 デベロッパーキャンプアーカイブ http://www.embarcadero.com/jp/developercamp-japan/archive 第 24 回 - FireMonkey が得意とするビジネスアプリ の考察 第 23 回 - 見た目で楽しいDelphiプログラミング 第 22 回 - FireMonkey 道場 第 21 回 - FireMonkeyファーストインプレッション 第 20 回 - DelphiでGLSceneを使って簡単な3Dプログラミング

参考ビデオ YouTube Embarcadero Japan http://www.youtube.com/embarcaderotechjapan RAD Studio XE3 Webセミナーシリーズ Developer Direct Webセミナーシリーズ 過去のデベロッパーキャンプビデオ RAD Studio XE2ビデオシリーズ 8つのポイント

参考ビデオ ( 英語 ) YouTube Embarcadero Technologies http://www.youtube.com/user/embarcaderotechnet FireMonkey Tutorial Video Series 31 Days of RAD Studio XE2 Tutorial Series RAD Studio XE3 RAD Studio XE2

エンバカデロ内の技術情報 Embarcadero Developer Network (EDN) http://edn.embarcadero.com/jp Embarcadero サポート情報 http://support.embarcadero.com/jp Team Japan Blog http://blogs.embarcadero.com/teamj