第 3 章 高校生の意識 この章のポイント 高校生の価値観 社会観の実態と変化の兆し ❶ 性格 気質 ❶-1 自分自身について ❷ 価値観 社会観 ❷-1 ❷-2 ❷-3 ❷-4 ❷-5 社会観将来なりたい職業の有無将来の夢の有無 理想の大人の存在生活満足度東日本大震災後の社会貢献意識の変化 ❸ 留学への意識 ❸-1 海外留学について ❹ 自分の将来や進路への意識 ❹-1 ❹-2 将来について思うこと進路選択で高校に期待すること Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213 53
この章のポイント 高校生の価値観 社会観の実態と変化の兆し Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 自分を肯定的にとらえる高校生高校生は ストレスや悩みを抱えながらも 7~8 割が自ら 自分のことは できるだけ自分でする きまりやルールをきちんと守る と答え やる気になれば どんなことでもできる と まじめで肯定的な自分像を抱いている ( 図 3 1 1) 一方で自分に対する満足度は 自分の性格 には 3 割台 現在の自分の成績 は2 割未満と必ずしも高くない しかし高校生にとって身近な人々 ( 家族 友だち ) や環境 ( 学校 住んでいる地域 ) に対する満足度は6~ 8 割と高く しかも近年上昇傾向にある ( 図 3 2 6) 高校生にとっては 心地よい生活を送るための条件がそろっていると言える グローバル化のなかでの課題以上のような高校生の価値観 社会観は 家庭や学校からの逸脱行為や反社会的な行動に向かわないといった意味では否定されるものではない ただし彼 / 彼女らが社会に出る頃には アジアを中心に労働市場がさらに流動化し競争が激しくなると予想される そうした環境変化への対応が教育に求められるなか 将来 世界をフィールドに活躍する リスクを冒しても 常に高い目標にチャレンジする は親子とも2 割以下にとどまる ( 図 3-4-1) 将来 必ず留学したい させたい は親子とも数 % しかいない ( 図 3-3-1) これらは今後の家庭や学校での教育に求められる課題と言える 将来は身近な幸せを願うところが将来への見通しは否定的にみえる 進学校の生徒 大学進学希望の生徒のうち 将来なりたい職業がある のは5 割を切る ( 図 3 2 2 3) 6 割の高校生が夢を持っているが 理想の大人 がいるのは2 割未満だ ( 図 3 2 4 5) 努力すればむくわれる社会だ が5 割を切り 競争がはげしい社会だ が7 割を超えている高校生の社会観 ( 図 3 2-1) が 将来への見通しをみえにくくしているのかもしれない 一方で 将来 くらしは人なみでも 安定した仕事をする 家族など身近な人の幸せを大切に暮らす は親子とも7 割台と高い ( 図 3-4-1) 社会情勢の厳しさを認識しつつも 身近な幸せを願っている様子がうかがえる 震災を機とした社会貢献意識の芽生えしかしながら 高校生の価値観も社会の変化とそれに連動した自身の体験とともに変化する たとえば 東日本大震災が高校生に与えた影響だ ボランティアや募金など 被災地と主体的な関わりを持った高校生は全国各地に広がる ( 図 3-2 8 ) 高校生の約 2 割に値するこのグループは 全体的に 社会に貢献したいという気持ちが強まった と回答する傾向があった ( 図 3-2 -9) 本章のデータからは 自分の置かれた生活空間に心地よさを感じ 現状に満足し そこからあえてはみだそうとはしない高校生像が浮かぶ しかしその一方で 社会 ( 他者 ) の課題に対して主体的に一歩踏み出して向き合う高校生もいる 今後の高校生の変化に注目したい 54 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213
高校生の意識Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213 ❶ 性格 気質 ❶ - 1 自分自身について 自分のことは自分でする やる気になればどんなことでもできる きまりやルール をきちんと守る など まじめで肯定的に自分をとらえている生徒が多い 自分のことは できるだけ自分でするようにしている きまりやルールをきちんと守るほうだ が 7 8 割を占め まじめで自分に対して肯定的な像をもつ生徒が多い 性別をみると 女子のほうが カッとなりやすい 自分の外見が気になる つまらないことですぐに落ち込む が高く 男子のほうが 好きで 熱中していることがある いやなことがあっても すぐに忘れる 運がよい が高い 男子のほうがくよくよ考えずに好きなことをやり マイペースなようである あなたは 自分自身について 次の項目にあてはまるようなことはありますか 図 3 ー 1 ー 1 自分自身について ( 経年比較 性別 ) 高校 1 2 年生 2 4 6 8 1 自分のこと きる 自分 するようにしている 82.5 82.8 84. 81.6 る にな なこと きる き り ー き と る う き 中していること る り る う つ すい い なこと て す に る ッとなり すい よい 大人になりたい 自分の外 ( タイ ) になる つ ないこと す に 32.6 37.8 43.2 46.6 51.5 48.5 44.4 41.4 47.4 53.7 53.7 注 1) とてもそう + まあそう の % 注 2)<> は 5 ポイント以上 は 1 ポイント以上差があることを示す 注 3) ねばり強く最後まで続けるほうだ の質問は 24 年調査では該当項目なし 注 4) 対象は高校 1 2 年生 ( ) 内はサンプル数 第 2 回子ども生活実態基本調査 (29) 73.8 69.7 75.2 79.2 72. 75.8 66.9 72.8 2 年 29 年 71.6 72.3 68.6 77. 78.3 51. 71.4 49.6 42. 41.1 48.3 62.6 48.3 7.9 81.8 73.2 52.1 74.4 43.4 47. 34.3 46.4 82.8 59.8 55 第3章
❷ 価値観 社会観 ❷ - 1 社会観 努力すればむくわれる と感じる生徒は学校段階が進むにつれて減る一方 いい友だちがいると幸せになれる と思う生徒はどの学校段階でも多い 学校段階が進むにつれ 日本は 努力すればむくわれる社会だ いい大学を卒業すると将来 幸せになれる の比率は減少し 高校生では 38.1% である 一方で 日本は 競争がはげしい社会だ お金がたくさんあると幸せになれる の比率は学校段階があがるほど増加している また いずれの学校段階においても いい友だちがいると幸せになれる は 9 割以上と高く 小学生 中学生 高校生が共通して 友だちとの関係を重視していることがわかる あなたは 次の意見をどう思いますか 図 3 ー 2 ー 1 社会観 ( 学校段階別 ) 小学 5 年生 中学 2 年生 高校 2 年生 2 4 6 8 1 いい いると せにな る 93.2 92.5 96.3 68.5 す る社会 45.4 54.3 いい大学 業すると将来 せにな る 44.6 38.1 61.2 小学生 (22) 将来 の会社に たり の につきたい 49.6 51.8 59.8 中学生 (21) 高校生 54.3 しい社会 65.4 75.8 46.1 た さ ると せにな る 56. 62.7 注 1) とてもそう思う + まあそう思う の % 選択肢は とてもそう思う まあそう思う あまりそう思わない そう思わない の 4 段階 注 2) 対象は小学 5 年生 中学 2 年生 高校 2 年生 ( ) 内はサンプル数 第 4 回学習基本調査 (26) 56 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213
高校生の意識Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213 ❷ 価値観 社会観 ❷ - 2 将来なりたい職業の有無 進学校に通う生徒 四年制大学までの進学希望者のうち 将来なりたい職業が ある と回答した高校生は大幅に減少し 5 割を下回る 大学進学実績のある進学校において 将来なりたい職業が ある と回答した高校生の比率は大きく落ち込み 5 割を下回っている (24 年 65.6%>29 年 48.9% 以下同 )( 図 3 ー 2 ー 2) 四年制大学までの進学希望者の回答をみても 将来なりたい職業が ある と回答した比率は大幅に低下し 半数に満たない (64.2%>47.4%) 将来へ向けての目的意識が希薄なまま大学へ進学する生徒が増えているかもしれない ( 図 3 ー 2 ー 3 ) 将来の職業 ( 仕事 ) についてお聞きします あなたには 将来なりたい職業はありますか 図 3 ー 2 ー 2 将来なりたい職業の有無 ( 偏差値層別 ) 高校 1 2 年生 48.9 65.6 49. 32.5 1.8 2.1 46.9 注 1) 進学校 は偏差値 6 以上目安 中堅校 は偏差値 5 ~ 59 目安 進路多様校 は偏差値 5 未満目安 注 2) 対象は高校 1 2 年生 ( ) 内はサンプル数 55. 67.1 68.7 図 3 ー 2 ー 3 将来なりたい職業の有無 ( 希望進路別 ) 47.4 64.2 63.7 73.8 78. 74.1 78.1 高校 1 2 年生 48.9 43.4 3.3 29.3 2.6 1.6 2.1 4.2 注 1) あなたは 将来 どの学校まで進みたいと思いますか という設問に対する回答を用いて 高校生の希望進路を 専門学校 各種学校まで 短期大学まで 大学 ( 四年制 ) まで 大学院 ( 六年制大学を含む ) まで の 4 つのグループにわけて集計した 注 2) 対象は高校 1 2 年生 ( ) 内はサンプル数 図 3 2 ー 2 3 第 2 回子ども生活実態基本調査 (29) 83.7 51.2 34.7 34.9 24.7 24.5 2.9 14.8 21. 1.5 1.5 1. 1.4 1.1 1.5.8 1.3 57 第3章
❷ 価値観 社会観 ❷ - 3 将来の夢の有無 理想の大人の存在 将来の夢を持つ生徒は約 6 割いるが 夢に向かって努力しているのは半数以下 理想の大人がいる という高校 2 年生は2 割弱 将来の夢の実現に向けて とても努力している が 13.1% 少し努力している が 32.9% である 努力していない を含めると 全体で約 6 割の高校 2 年生が将来の夢をもっていることがわかる ( 図 3 ー 2 ー 4 ) ところが 理想の大人がいる という高校 2 年生は 17.% 理想の大人として具体的には 親 先輩 をあげる生徒が多かった 一方で 政治家 という回答はなかった その他 としては 兄弟姉妹 マンガ家 歴史上の人物などの名前があがった ( 図 3 ー 2 ー 5 ) あなたには 将来の夢がありますか 図 3 ー 2 ー 4 将来の夢について 高校 2 年生 ない たこと ない 28.3 13.1 夢 り そのた にとて している 13.4 32.9 夢 り そのた に し している 夢 ない 12.3 夢 る そのた の していない あなたには あの人のような生き方をしたい と思える人はいますか 図 3 ー 2 ー 5 理想の大人の存在について 高校 2 年生 いない 83. いる 17. 注 1) 図 3 ー 2 ー 4 図 3 ー 2 ー 5 ともに対象は高校 2 年生 642 人 注 2) 図 3 ー 2 ー 4 図 3 ー 2 ー 5 ともに高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 3 ー 2 ー 4 5 子どもの生活 学習実態基礎調査 (212) 理想の大人の 体 5 1 15 2 25 人 ー 人 業 者 1.8 学者.9. その 16.5 15.6 13.8 11. 9.2 6.4 5.5 19.3 58 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213
高校生の意識Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213 ❷ 価値観 社会観 ❷ - 4 生活満足度 自分や社会への満足度は低めだが 全般的に生活への満足度は高まっている 進路多様校では学校 先生への満足度が相対的に低い 生活満足度は 自分の性格 を除くほとんどの項目で とても満足している + まあ満足している の比率が上昇している ( 図 3 ー 2 ー 6) ただ 現在の自分の成績 への満足度は2 割に満たない 偏差値層別では 進路多様校の生徒は 進学校や中堅校の生徒に比べて 自分が通っている学校 学校の先生との関係 自分が住んでいる地域 に対する満足度が相対的に低い傾向にある だが 現在の自分の成績 に対する満足度は高くなっている ( 図 3 ー 2 ー 7 ) あなたは自分の生活にどの程度満足していますか 図 3 ー 2 ー 6 生活満足度 ( 経年比較 ) 図 3 ー 2 ー 7 生活満足度 ( 偏差値層別 ) 高校 1 2 年生 高校 1 2 年生 2 年 29 年 進学校 中 校 進路 校 在の自分の 自分の性 との関係 との関係 学校の 生との関係 自分 ている学校 自分 いる地域 の の社会 2 4 6 8 1 18.7 19.1 36.3 33.4 23.4 3.7 74.2 74.4 66.4 69.5 69.5 79.2 82.4 68.9 8. 在の自分の 自分の性 との関係 との関係 学校の 生との関係 自分 ている学校 自分 いる地域 の の社会 注 1) 図 3 ー 2 ー 6 図 3 ー 2 ー 7 ともに とても満足している + まあ満足している の % 注 2) 図 3 ー 2 ー 6 の 自分が通っている学校 の質問は 24 年調査では該当項目なし 注 3) 図 3 ー 2 ー 6 図 3 ー 2 ー 7 ともに対象は高校 1 2 年生 ( ) 内はサンプル数 図 3 ー 2 ー 6 7 第 2 回子ども生活実態基本調査 (29) 2 4 6 8 17.7 16.9 26.3 35.3 3.8 32.9 32.2 3. 28.4 75.5 74. 72.6 73. 69.9 6.1 61.2 54.2 82.9 82.4 81.3 81.5 81.3 8.4 76.1 1 59 第3章
❷ 価値観 社会観 ❷ - 5 東日本大震災後の社会貢献意識の変化 家族 知人が被災した 被災地と主体的に関わりを持った 生徒ほど 社会に貢献したいという気持ち ボランティアに対する関心 が強まった 全国の約 2 割の生徒が 被災地と主体的に関わりを持った と回答した ( 図 3 ー 2 ー 8) その7 割以上が お互いに助け合って生きることの大切さ や どんな厳しい状況でも生き抜く力 の必要性を感じ 5 割近くが社会貢献への意欲やボランティアへの関心を強めている ( 図 3 ー 2 ー 9 ) また 家族 知人が被災した 生徒 被災地と主体的に関わりを持った 生徒の約 5 割が 大学生活を無駄に過ごしてはならない と強く感じ 約 4 割が 大学で学ぶ目的について真剣に考えるようになった と回答している ( 図 3 ー 2 ー 1 ) 211 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災とあなたの関係についてお答えください 図 3 ー 2 ー 8 高校生と震災との関係 ( 全体 地域ブロック別 ) 高校 1 3 年生 6 5 5.9 人 災した (614) 災地と 体 に関 り た (899) 43.8 4 3 2 13.5 19.7 18.4 26.5 18.6 17.3 14.3 21.6 15.4 22.2 23.9 1 5.9 6.7 4.4 3.7 6.7 全体 (4,564) 海 (185) (344) 関 (258) 関 (1,229) 中 (778) (842) 中 (49) (519) 注 1) 家族 知人が被災した 家族や自宅 親戚 友人 知人が被災した 被災地と主体的に関わりを持った 被災地を実際に訪れたり ボランティア 募金 物資を送るなどの被災地支援を行った 注 2) 北海道 北海道 東北 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 北関東 茨城県 栃木県 群馬県 南関東 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 中部 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 近畿 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 中国四国 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 九州沖縄 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 注 3) 対象は高校 1 3 年生 ( ) 内はサンプル数 高校生と保護者の学習 進路に関する意識調査 (211) 6 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213
高校生の意識Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213 211 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災の影響による変化として 次のようなことがどれくらいあてはまりますか 図 3 ー 2 ー 9 震災による高校生の価値観の変容 ( 全体 震災との関係別 ) 高校 1 3 年生 1 2 3 4 5 6 7 8 32.7 47.1 39.4 36.9 28.6 45. 21.6 27.4 19.3 24.5 25.7 27.2 44.9 63.8 74.6 76.6 63.7 74.4 69.2 58.9 67.9 69.5 58.8 68.7 71.4 54.1 53.1 9 注 1) とてもあてはまる + まああてはまる の % 注 2) 家族 知人が被災した 家族や自宅 親戚 友人 知人が被災した 被災地と主体的に関わりを持った 被災地を実際に訪れたり ボランティア 募金 物資を送るなどの被災地支援を行った 注 3) 被災地と主体的に関わりを持った ことと価値観の変化の関係を明らかにするために 被災地と主体的に関わりを持った 層から 家族 知人が被災した 層を除いて集計した 注 4) 対象は高校 1 3 年生 ( ) 内はサンプル数 211 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災の影響による変化として 次のようなことがどれくらいあてはまりますか 図 3 ー 2 ー 1 震災による高校生の大学進学意識の変容 ( 全体 震災との関係別 ) 1 2 3 4 5 6 注 1) 大学進学希望者のみ分析 注 2) とてもあてはまる + まああてはまる の % 注 3) 家族 知人が被災した 家族や自宅 親戚 友人 知人が被災した 被災地と主体的に関わりを持った 被災地を実際に訪れたり ボランティア 募金 物資を送るなどの被災地支援を行った 注 4) 被災地と主体的に関わりを持った ことと大学進学意識の変化の関係を明らかにするために 被災地と主体的に関わりを持った 層から 家族 知人が被災した 層を除いて集計した 注 5) 対象は高校 1 3 年生 ( ) 内はサンプル数 図 3-2- 9 1 高校生と保護者の学習 進路に関する意識調査 (211) 25.5 31.8 3.6 3.1 38.8 36.5 37.1 43. 42.1 45.8 51.8 5.6 高校 1 3 年生 61 第3章
❸ 留学への意識 ❸ - 1 海外留学について 海外留学したい させたい 比率は子どもと親で差がないが 海外留学したい させたい とは思わない 比率は子どもが親より 1 ポイント近く高い 親子の海外留学についての意識は 必ず留学したい させたい できれば留学したい させたい では大きな差はみられない 一方 留学したい させたい とは思わない は 子どもが親を約 1 ポイント上回り 55.1% となっている ( 図 3 3 1) 大学生のときの留学期間の希望をみると 子ども 親ともに 1 年程度の留学 が 4 割弱でもっとも多く 3 6ヵ月程度の留学 が 3 割前後で続いている ( 図 3 3 2 ) あなたは 将来 お子さまを 海外に留学したい させたい と思っていますか 図 3 ー 3 ー 1 将来の海外留学意向 高校 2 年生とその保護者 留学したい させたい わからない まだ めていない で れば留学したい させたい 留学したい させたい とは思わない 高校生 (642) 3.6 3.4 55.1 1.9 保護者 (642) 2. 34.7 45.3 17.9 注 1) 内は保護者に対する設問と選択肢 注 2) 対象は高校 2 年生 642 人とその保護者 642 人 ( ) 内はサンプル数 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 3 ー 3 ー 2 大学生のとき (19 22 歳ごろ ) に 留学したい させたい 時期 高校 2 年生とその保護者 1 未満の短期 学 など この 期に留学したい させたい とは思わない 3~6 の留学 1 年 の留学 海 の学校に 学し を目 す わからない まだ めていない 高校生 (218) 8.3 28. 37.2 3.7 21.6 1.4 保護者 (236) 8.9 3.1 37.3 19.9 注 1) 内は保護者に対する設問と選択肢 注 2) 対象は 留学したい と回答した高校 2 年生 218 人と 子どもを 留学させたい と回答した保護者 236 人 ( ) 内はサンプル数 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 3 ー 3 ー 1 2 子どもの生活 学習実態基礎調査 (212) 2.5 1.3 62 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213
高校生の意識Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213 ❹ 自分の将来や進路への意識 ❹ - 1 将来について思うこと 親子とも 7 割台が くらしは人なみでも安定した仕事をする 家族など身近な人の幸せを大切に暮らす ことを希望 世界をフィールドに活躍する は 2 割前後 親子とも くらしは人なみでも 安定した仕事をする 家族など身近な人の幸せを大切に暮らす がもっとも高く いずれも 7 割台であった 一方で 世界をフィールドに活躍する は 2 割前後 リスクを冒しても 常に高い目標にチャレンジする仕事をする は1 割台と 親子ともに低くなっている また 社会に参画し貢献することを大切に暮らす では 保護者の肯定率は 6 割と比較的高いが 高校生は 5 割を切っている あなたは 自分の あなたのお子さまの 将来について 次のようなことをどのくらい思いますか 図 3 ー 4 ー 1 将来について思うこと 高校 1 3 年生とその保護者 1 2 3 4 5 6 7 8 地 生活 したい して しい 地 て いい 生活 したい して しい ー に活 したい 活 して しい し 人な した したい して しい ク して に高い に する したい して しい な 身 な人の せ 大 に したい して しい 社会に し すること 大 に したい して しい 経 に自 したい 自 して しい 12.3 高校生 保護者 注 1) とてもそう思う + まあそう思う の % 選択肢は とてもそう思う まあそう思う どちらともいえない あまりそう思わない まったくそう思わない の 5 段階 注 2) 内は保護者に対する設問と選択肢 注 3) 対象は高校 1~3 年生とその保護者 4,647 人 ( ) 内はサンプル数 高校生と保護者の学習 進路に関する意識調査 (211) 18.4 16.8 22.4 43.6 48.1 48.3 47.3 49.8 6.3 63.6 71.3 7.8 69.6 79.2 77.5 63 第3章
❹ 自分の将来や進路への意識 ❹ - 2 進路選択で高校に期待すること 国公立大学や難関私立大学への進学者が多い高校の生徒の約 6 割は 受験に必要なこと を効率的に教えてほしいと感じている 国公立大学や難関私立大学への進学者が多い高校の生徒は 受験に必要なこと の効率的な指導や 海外の大学への進学に関する情報提供や指導 を望む比率がそれ以外の高校の生徒を5 ポイント近く上回った とくに前者は 58.5% で 大学受験に対する意識の高さがうかがえる 一方 短大 専門学校への進学 就職が多い高校の生徒は 社会へ出てから役立つ基礎的な力 の育成や 将来の就職を意識した進学指導 を望む比率がそれ以外の高校の生徒より 5ポイント以上高く 5 割前後であった あなたは 現在通っている高校の指導に対して どんな要望をお持ちですか 図 3 ー 4 ー 2 高校の指導に対する要望 ( 全体 高校タイプ別 ) に 要なこと きる に て しい 社会 て つ な ( 思 ー な ) つ させて しい に関 りな 将来 要となる 識 て しい 将来の 職 意識した進学指導 して しい と職業に関する 識 経 て指導して しい 対 のた の と させて しい 業の学 容 させるた の と させて しい 外の 学 の時 について と指導して しい と自 して しい 対 のた の外 と させて しい 海外の大学 の進学に関する 指導 して しい 者 の 会 と して しい と して しい 高校 1 3 年生 1 2 3 4 5 6 35.7 32.7 39.5 37. 注 1) とてもそう思う + まあそう思う の % 選択肢は とてもそう思う まあそう思う どちらともいえない あまりそう思わない まったくそう思わない 分からない 考えたことがない の 6 段階 注 2) 対象は高校 1~3 年生 4,647 人 ( ) 内はサンプル数 高校生と保護者の学習 進路に関する意識調査 (211) 3.4 18.3 27.2 29.8 31. 18.3 25.3 26.3 29.5 17.8 22.6 27.3 25.1 13.5 2.6 23.8 23.2 13.2 13.9 18.8 14.2 8.6 5.2 6.1 5.2 4.2 4.7 4.8 4.7 4.3 43.7 42.1 44.3 48.7 48.3 47.7 38.9 35.1 37.5 45.4 35.5 33.5 36.7 44. 58.5 53.8 43.6 54.4 全体 (4,647) 7 大学 関 大学 の進学者 い高校 (1,353) 中 の大学 の進学者 い高校 (2,18) 大 学校 の進学 職 い高校 (1,276) 64 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 213