Microsoft Office Visio 2007 自習書 Microsoft SQL Server 2005 との連携
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目次 1. データベースモデル図を作成する... 2 1.1 データベースモデル図の概要... 3 1.2 リバースエンジニゕリング機能でデータベースモデル図を作成する... 5 1.3 データベースモデル図を更新する... 9 2. SQL Server のデータを Visio で分析する... 11 2.1 ピボットダゕグラムの概要... 12 2.2 ピボットダゕグラムの作成... 13 2.3 SQL Server Analysis Services への接続... 14 2.4 ピボットダゕグラムの編集... 17 2.5 ピボットダゕグラムのデータを更新する... 18 3. Visio 図面に SQL Server データをリンクする... 20 3.1 データリンクの概要... 21 3.2 SQL Server データのンポート... 22 3.3 データを図形にリンク... 25 1
1. データベースモデル図を作成する この章では Office Visio 2007 Professional を使用して Microsoft SQL Server 2005 データベースモデル図の作成方法を紹介します 2
Microsoft Office Visio 2007 自習書 Microsoft SQL Server 2005 との連携- 1.1 データベース モデル図の概要 Visio Professional 2007 を使用すると リレーショナル データベースの論理モデル図の設計および文書化を 行うことができます Visio Professional 2007 のデータベース モデル図 テンプレートには以下のステンシルが用意されています ① [エンティティ関係図] ステンシル リレーショナル データベース モデル図を作成する場合に使用します ②[オブジェクト リレーショナル] ステンシル オブジェクト リレーショナル データベースのモデル図を作成する場合に使用します このステンシルでは 複合データ型 型の継承 テーブルの継承などの拡張機能が使用できます ③ [データベース] メニュー リバースエンジニゕリングの実施 表示の設定 データソースの指定や更新などのメニューを提供しています ③ ① ② 3
注意 : Visio のエディションにより データベースモデリング機能に差異があります Microsoft Office Visio Standard データベースモデル図テンプレートはありません 他のエデゖションで作成した データベースモデル図面を開くことはできます Microsoft Office Visio Professional データベースモデル図テンプレートのリバースエンジニゕリング機能 ( 既存のデータベースを使用して Visio のモデルを作成すること ) はサポートしていますが フォワードエンジニゕリング (Visio データベースモデルを使用して SQL コードを 生成すること ) はサポートしていません Visio for Enterprise Architects Visio for Enterprise Architects は Visual Studio Professional および Visual Studio Team System の業務別各エデゖションで提供される MSDN プレミゕムサブスクリプションのもとで提供されています リバースエンジニゕリングおよびフォワードエンジニゕリングを含む完全なデータベース モデリング機能を搭載しています メモ Visio for Enterprise Architects の詳細は 下記 URL をご参照下さい Visual Studio Visio for Enterprise Architects http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/ms182014(vs.80).aspx 4
1.2 リバースエンジニアリング機能でデータベースモデル図を作成する 既存のデータベースを基に リバースエンジニゕリングの機能を利用して 容易にデータベースモデル図を 作成することができます ここでは SQL Server データベースを基にデータベースモデル図を作成します 1. データベースモデル図のテンプレートを開きます Visio 2007 の起動画面から テンプレートの分類から [ ソフトウェゕとデータベース ] の [ データベースモデル図 ] を選択し [ 作成 ] をクリックします データベースモデル図のテンプレートが開きます 2. [ データベース ] メニューの [ リバースエンジニゕリング ] をクリックします リバースエンジニゕリングウゖザードが起動します 5
3. データソースを指定し [ 次へ ] をクリックします 4. データソースに接続するユーザー名とパスワードを入力し [OK] をクリックします 5. リバースエンジニゕリングを行うオブジェクトを選択し [ 次へ ] をクリックします 6
6. リバースエンジニゕリングを行うテーブルやビューを選択し [ 次へ ] をクリックします 7. リバースエンジニゕリングを行うストゕドプロシージャを選択し [ 次へ ] をクリックします 8. リバースエンジニゕリングを行う項目を現在の図面ページ上にすべて追加するか 後で図形を追加するのかを選択し [ 次へ ] をクリックします 7
9. 選択内容を確認し [ 完了 ] をクリックします 図面ページにデータベースモデル図が作成されます 8
1.3 データベースモデル図を更新する リバースエンジニゕリングを行った後にデータベースに変更があった場合 データベースモデル図を リフレッシュすることで Visio のデータベースモデル図とデータベースの同期を取る事ができます 1. リフレッシュするデータベースモデル図を Visio で開きます 2. [ データベース ] メニューの [ モデルをリフレッシュ ] をクリックします [ モデルのリフレッシュウゖザード ] が起動します 3. リフレッシュ対象のデータベースのデータソースを選択し [ 次へ ] をクリックします 4. [ データソースに接続 ] ダゕログボックスで 接続するユーザーとパスワードを入力し [OK] をクリックします 9
データベースとデータベースモデル図の比較が実行されます 5. データベースモデル図に変更点を反映しない場合は [ 変更なし ] を選択します 反映する場合は [ モデルを更新する ] を選択します [ 次へ ] をクリックします ここでは [ モデルを更新する ] を選択します 6. 変更内容を確認し [ 完了 ] をクリックします データベースモデル図が更新されます このように Visio 2007 Professional を利用することで データベースモデル図を簡単作成できます 10
2. SQL Server のデータを Visio で分析する この章では Office Visio Professional 2007 を使用して Microsoft SQL Server 2005 に格納されたデータからピボットダゕグラムを作成し データ分析に活用する方法を紹介します 11
2.1 ピボットダイアグラムの概要 ピボットダゕグラムはツリー構造に配置された図形の集合で データを視覚的でわかりやすい形式で分析 および要約するために役立ちます ピボットダゕグラムは ワークシート テーブル ビュー または キューブからンポートされた情報を含む 最上位ノードと呼ばれる 1 つの図形を起点にしています 最上位ノードは データを多様な方法で表示するサブノードのレベルに細分化できます ピボットダイアグラムのデータソース 以下のデータソースを使用して ピボットダゕグラムを作成できます Microsoft Office Excel ブック Microsoft Office Access データベース Microsoft Windows SharePoint Services リスト Microsoft SQL Server データベース Microsoft SQL Server Analysis Services その他の OLE DB または ODBC データソース ピボットダイアグラムの部品 1. ピボットダゕグラムの名前 2. ピボットダゕグラムの最上位ノード 3. ブレークダウン図形 4. データの凡例 5. 四半期レベル図形 第 3 四半期と第 4 四半期 6. 効果を与えるための図形を伴うノード 12
2.2 ピボットダイアグラムの作成 ピボットダゕグラムを作成するには [ ピボットダゕグラム ] テンプレートを使用するか [ ピボットノード ] 図形を任意の Microsoft Office Visio Professional 2007 の図に挿入します 本書では [ ピボットダゕグラム ] テンプレートを使用して 1 つのピボットダゕグラムを作成する方法に ついて説明します < 作成手順 > 13
2.3 SQL Server Analysis Services への接続 Visio 2007 Professional を使用して 外部データソースにリンク接続できます SQL Analysis Services データベースを接続すると 大量のデータを得ることができます このデータを Visio で視覚化し データを分析すると さらにデータの価値が向上します ここでは Analysis Services キューブに保存された売上データを Visio に取り込み ピボットダゕグラムを 作成し 売上分析に活用する例を紹介します SQL Server Analysis Services への接続 1. Visio 2007 Professional で ピボットダゕグラムテンプレート開きます [ データ選択ウゖザード ] が起動します 2. [ Microsoft SQL Server Analysis Services ] を選択し [ 次へ ] をクリックします 14
3. Analysis Services を実行しているサーバー名 認証方法を指定し [ 次へ ] をクリックします 4. 使用するデータが含まれているデータベースを選択し [ 次へ ] をクリックします 5. データ接続フゔルの名前と説明を入力し [ 完了 ] ボタンをクリックします 15
6. データ接続の選択に 5. で作成したデータ接続定義が表示されます 確認し [ 次へ ] をクリックします 7. [ 完了 ] をクリックします 指定したデータソースをもとに Visio 図面が作成されます 16
Microsoft Office Visio 2007 自習書 Microsoft SQL Server 2005 との連携- 2.4 ピボットダイアグラムの編集 最上位ノードは データを多様な方法で表示するサブノードのレベルに細分化できます ブレークダウン項目を追加し ドリルダウン分析をしてみましょう 1. トップレベルのピボット図形を選択し 画面左の [ ブレークダウン項目の追加 ] から ドリルダウンする項目をクリックします ここでは [Product:Category] を選択します ② ① ピボット ダ ゕグラムにブレークダウン項目を適用することによって 一目で状況を把握できます 他 のレベル を明確 にするた めにサブ ノード をさらに 展開する には 展開する ノードを クリッ クして 手順 1. を繰り返します 17
2.5 ピボットダイアグラムのデータを更新する 既存のピボットダゕグラムのデータを更新できます 図面に 1 つ以上のピボットダゕグラムが含まれている場合 その中の 1 つまたはすべてを更新できます 図面の中のすべてのピボットダイアグラムを更新するには 1. [ ピボットダゕグラム ] ウゖンドウの [ ゕクション ] の下で [ 他の操作 ] をクリックします 2. [ すべて更新 ] をクリックします 18
Microsoft Office Visio 2007 自習書 Microsoft SQL Server 2005 との連携 1 つのピボットダイアグラムだけを更新するには 1. 更新する図面を開きます 2. [ピボットダ ゕグラム] ウゖンドウの [ゕクション] の下で [データの更新] をクリックします Visio 2007 Professional を利用すると データベース上のデータを可視化し 分析ツールとして利用できます さらにピボットダ ゕグラム図面に データグラフゖック機能やデータオーバーレ を利用すると データをグラフゖックで表現でき 一目でデータの状況が把握できます データグラフゖック機能 データオーバーレ 機能については はじめてみよう Visio 2007 -作図編- を参照してください 19
3. Visio 図面に SQL Server データをリンクする この章では Office Visio Professional 2007 を使用して Microsoft SQL Server 2005 に格納されたデータを Visio 図面にンポートし活用する方法を紹介します 20
3.1 データリンクの概要 Office Visio 2007 の図とデータとの統合は Office Visio 2007 が備える最も強力で有用な機能の 1 つです Microsoft Office Visio 2007 では あらゆる図 ( フローチャート 組織図 ネットワーク図 設備管理図など ) に データソースを簡単かつスピーデゖに接続できます 新しいデータ選択ウゖザードを使用すると Microsoft Office Excel 2007 のスプレッドシートや Microsoft Office Access 2007 データベース Microsoft SQL Server 2005 などのデータソースに図を 自動的にリンクできます 図を複数のデータソースとリンクさせることもできます たとえば 同じ図の中で 従業員図形はワークシートにリンクし 機器図形はデータベーステーブルにリンク することで 従業員の機器に対する比率を示すことができます < データリンクの手順 > 21
3.2 SQL Server データのインポート はじめに データ選択ウゖザードを使用して データを [ 外部データ ] ウゖンドウにンポートします [ 外部データ ] ウゖンドウに表示されるデータは ンポート時のソースデータのスナップショットです ソースデータの変更に合わせて 図面内のデータを更新することができます 1. [ データ ] メニューの [ 図形にデータをリンク ] をクリックします データ選択ウゖザードが開始されます 2. 使用するデータソースの種類を選択します Microsoft Office Excel ブック Microsoft Office Access データベース Microsoft Windows SharePoint Services リスト Microsoft SQL Server データベース 他の OLEDB または ODBC データソース 以前作成した接続 今回は Microsoft SQL Server データベースを選択し [ 次へ (N) >] をクリックします 22
3. SQL Server 名と ログン時の認証方法を指定し [ 次へ ] をクリックします 4. 使用するデータベースとテーブルを選択し [ 次へ ] をクリックします 5. データ接続フゔル名を設定し [ 完了 ] をクリックします 23
6. で保存した接続フゔルを指定し [ 次へ ] をクリックします 7. [ 完了 ] をクリックします [ 外部データ ] ウゖンドウが表示され ンポートしたデータがグリッドに表示されます 24
3.3 データを図形にリンク 行のデータを図面内の図形にリンクするには 3 通りの方法があります それは 行を既存の図形に 1 つずつ手動でリンクする方法 行を図形に自動的にリンクする方法 そして データに基づいて図形を作成する方法です まずは 行を既存の図形に 1 つずつリンクを設定してみましょう 行を既存の図形に 1 つずつリンクする 1. [ 外部データ ] ウゖンドウから行を図面内の図形にドラッグします データが図形に表示され [ 外部データ ] ウゖンドウの行の左横にはリンクゕコンが表示されます 2. 同様に 他の行も図形にドラッグします 25
行を既存の図形に自動的にリンクする 図形の数が多い場合には 自動的にリンクを設定すると便利です この方法を使用できるのは データソースのデータと照合できる場合だけです 1. [ データ ] メニューの [ 自動的にリンク ] をクリックします 自動リンクウゖザードが起動します 2. 自動的にリンクする対象を選択します 3. リンクする条件を指定します 4. [ 完了 (F)] ボタンをクリックします 条件に一致するデータと図形が 自動的にリンクされます 26
SQL Server データベース情報が 各シェプの図形データとして挿入 リンクされます Visio 2007 Professional を利用すると データベースの情報を Visio 図形に簡単にリンクできます さらにデータグラフゖック機能を利用すると 図形データをテキスト データバー ゕコン 値によって色を 変化させ データの状況を一目で確認できます メモ データグラフゖック機能の設定 編集方法については Visio 2007 自習書 データグラフゖックのカスタマズ - をご参照下さい 27