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一般社団法人鉛蓄電池再資源化協会 (SBRA) 設立の経緯 : 鉛蓄電池再資源化協会は 平成 16 年 10 月 1 日に国内電池メーカー 4 社 ( 当時 5 社 ) と社団法人電池工業会 ( 略称 BAJ) とが基金を拠出して有限責任中間法人として設立 平成 21 年 6 月に名称を 一般社団法

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自動車登録番号車台番号軽自動車動車被災自動車等の買換えに係る自動車重量税免税届出書 ( 東日本大震災用 ) 次葉 1 使用していた被災自動車等の情報 使用者の氏名又は名称 被災自動車等の台数 (1) ( 登録自動車欄及び軽自動車欄の合計台数 ) 台 被災自動車等に係る自動車登録番号又は車両番号及び車

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

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2 廃棄物廃棄物 ( 無価物 ) を輸出する場合には 当該廃棄物を国内において適切に処理することが困難であること等について環境大臣の確認を受けることが必要である 1 中古自動車 2 使用済自動車から取り外された部品は いずれも リユースを目的として 有価で輸出されるのが一般的であり 基本的には 廃棄

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2/6 ページ ( 一 ) この法律における主務大臣は 環境大臣及び経済産業大臣とすることとしている ( 二 ) この法律に規定する主務大臣の権限の委任について規定することとしている 11 施行期日等 ( 附則関係 ) ( 一 ) この法律は 公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定

自動車重量税の廃車還付制度について 自動車重量税の廃車還付制度の創設使用済自動車の不法投棄の防止及びリサイクル促進という観点から 自動車検査証の有効期限内に使用済みとなり 使用済自動車の再資源化等に関する法律 ( 自動車リサイクル法 ) に基づいて適正に解体された自動車について還付措置が設けられまし

個人情報の取り扱いについて TaoTao 株式会社 ( 以下 当社 という ) は お客様が安心して当社のサービスをご利用いただけるよう 個人情報保護方針に基づき お客様の個人情報 個人番号 特定個人情報 ( 以下 ここではすべてを総称し 個人情報 といいます ) のお取扱いに細心の注意を払っており

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

に個人 企業情報が残っているか否かの調査等を行うこととし 今回は 中古乗用車に実 装されていた HDD ナビゲーション装置 を評価しましたので その結果をご報告申し上げ ます (1) 個人 企業情報の消去 破壊を前提としたリユース ( リペアメントを含む ) リサイクルの推進を目指すガイドラインの策

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産業廃棄物税は 最終処分される産業廃棄物に課されるものであり 排出事業者から中間処理に委託された廃棄物すべてに課税されるわけではありません 中間処理業者の方が排出事業者から処理料金に含めて受け取る税相当額は 中間処理によって減量化されたり リサイクルされた分を除いた中間処理後に最終処分される産業廃棄

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504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

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2 センターは 前項の届出を受理したときは 当該利用者の設定を解除するものとする ( 設定票等の再発行 ) 第 7 条利用者は センターが交付した Web-EDI 機能利用情報の書類の再交付を申請するときは 様式 WE-04 号 Web-EDI 機能利用証等再交付申込書 に必要事項を記載して センタ

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

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2. 登録講習を実施している機関一般社団法人マンション管理業協会登録年月日平成 13 年 8 月 10 日所在地東京都港区虎ノ門 連絡先 株式会社プライシングジャパン 登録年月日 平成 26 年 10 月 3 日 所在地 埼玉県三郷市上口 連絡先

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個人情報の保護に関する規程(案)

記載例 ( 別記様式第 3の1-1/3-) 復興産業集積区域において被災雇用者等を雇用した場合の法人税等の特別控除 ( 法第 38 条 ) 指定を行った認定地方公共団体の長の氏名を記載してくだ 法人の場合 事業年度又は連結事業年度終了さい 後 1か月以内に提出してください 指定事業者の氏名 個人の場

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Transcription:

平成 23 年度 事業報告書 ( 第 2 期 ) 自平成 23 年 4 月 1 日 至平成 24 年 3 月 31 日 公益財団法人自動車リサイクル促進センター 東京都港区芝大門一丁目 1 番 30 号 日本自動車会館 11 階

目 次 1. 公 1 自動車リサイクルの促進に関する事業...1 2. 公 2 資金管理業務に関する事業...2 3. 公 3 再資源化等業務に関する事業...4 4. 公 4 情報管理業務に関する事業...5 5. 公 5 二輪車リサイクルに関する事業...7

1. 公 1 自動車リサイクルの促進に関する事業 本事業は 資源の有効な利用向上及び環境の保全に資する 使用済自動車の再資源化等に関する法律 ( 以下 法 という ) に基づく 自動車リサイクルシステム を中心とする自動車リサイクル全般の普及 啓発活動 情報提供 更には より高度な自動車リサイクル及び適正処理を達成するための調査 研究や国内外の関係機関 団体との交流や協力を実施するものである 平成 23 年度に実施した主要な事業は以下のとおり (1) 自動車のリサイクル及び適正処理の促進に関する調査 研究 ( 定款第 5 条第 1 項第 1 号関係 ) 次世代自動車等のリサイクル及び適正処理の促進 並びに更なる自動車リサイクルの高度化等の研究の予備調査として 自動車等のリサイクルに関連した調査研究業務の市場概況リサーチと当該事業の事業性に関する分析を行った (2) 自動車のリサイクル及び適正処理の促進に関する普及 啓発 ( 定款第 5 条第 1 項第 2 号関係 ) 本財団の事業案内について 二輪車リサイクルシステムの変更等を反映させた改訂 増刷を行った (3) 自動車のリサイクル及び適正処理の促進に関する情報提供 ( 定款第 5 条第 1 項第 3 号関係 ) 本財団のホームページに 自動車のリサイクル及び適正処理の実績等の最新情報を掲載し 一般ユーザー 関連業界 事業者に対して 広く情報提供を行うとともに理解や意識の向上に努めた (4) 自動車のリサイクル及び適正処理の促進に関する内外関係機関等との交流及び協力 ( 定款第 5 条第 1 項第 4 号関係 ) 関係省庁 機関 団体との交流及び協力により 情報の収集を継続して行った また 環境関連団体において 日本の自動車リサイクルシステム という講義科目にて自動車のリサイクル及び適正処理の現状等についての講演を行った 1

2. 公 2 資金管理業務に関する事業 本事業は 本財団が平成 15 年 6 月 24 日に法第 92 条に規定される資金管理法人として経済産業大臣 環境大臣から指定を受けたことに伴い 法第 93 条に規定される業務 ( 資金管理業務 ) を実施するものである 平成 23 年度に実施した資金管理業務に関する事業のうち主要なものは以下のとおり (1) リサイクル料金等の収受新車販売される自動車については新車登録 検査時までに 平成 17 年 1 月 1 日の制度本格施行時の既販車のうち継続検査等を受けることなく使用済自動車となるものについては引取業者引取時までに 自動車所有者からリサイクル料金等の収受を行った 平成 23 年度は 新車登録 検査時預託 476 万台分 525 億円 引取時預託 17 万台分 9 億円 ( 東日本大震災による番号不明被災自動車 0. 8 万台分 0.9 億円を含む ) のリサイクル料金が預託された (2) リサイクル料金の管理 運用自動車所有者から収受したリサイクル料金を運用の基本方針及び年度運用計画に基づいて安全かつ確実な方法により管理 運用した 平成 23 年度の新規債券取得額 ( 債券の償還金 利息の再投資金額を含む ) は 1,015 億円であり 平成 23 年度末における保有債券残高は 8,432 億円となった (3) リサイクル料金の自動車製造業者等への払渡し自動車が使用済みになった場合のリサイクルに要する費用等として リサイクル義務を負う自動車製造業者等又は指定再資源化機関 ( 本財団再資源化支援部 ) 及び情報管理センター ( 本財団情報管理部 ) に 該当の自動車に係わるリサイクル料金の払渡しを行った 平成 23 年度は シュレッダーダスト 280 万台分 173 億円 エアバッグ類 160 万台分 35 億円 フロン類 233 万台分 49 億円 情報管理料金 289 万台分 5 億円であった (4) 中古車輸出時のリサイクル料金の返還自動車の所有者がリサイクル料金の預託済み自動車を輸出した場合 当該所有者の申請に基づき 適正かつ確実に輸出がなされたことを証す 2

る書類などの提出を前提にリサイクル料金を返還した 平成 23 年度は 93 万台分 104 億円であった (5) 特定再資源化預託金等の出えん等資金管理法人 ( 本財団資金管理センター ) は 経済産業大臣及び環境大臣の承認を受けて 次のとおり特定再資源化預託金等の出えん等を行った 1 情報システムの改善策の実施に係る性能対策に要する費用として 資金管理法人 ( 本財団資金管理センター ) において 5.6 億円を充て 及び情報管理センター ( 本財団情報管理部 ) に対して 3.6 億円の出えんを行った 2 東日本大震災による番号不明被災自動車の処理に要する費用 ( 平成 24 年 1 月発生分まで ) として 資金管理法人において 1.0 億円を充てた 3 離島対策等支援事業の実施に要する費用として 指定再資源化機関 ( 本財団再資源化支援部 ) に対して 1.0 億円の出えんを行った これにより 指定再資源化機関 ( 本財団再資源化支援部 ) は 離島対策支援事業については 78 市町村に対し 18,039 台分の海上輸送等に要する費用の出えんを行った 不法投棄等対策支援事業については 自治体による原因者に対する指導等が進められていることから出えんはなかった (6) 資金管理システムの運営 管理リサイクル料金等の収受 管理 払渡し等を行うための必要なシステム ( 資金管理システム ) 全般について 性能状況を確認しながら万全な運営 管理の下で安定したサービスを提供した (7) 理解普及活動の実施主に自動車所有者 ユーザーに対して 自動車のリサイクル状況 自動車リサイクル料金の使われ方及び自動車リサイクルと自動車所有者 ユーザーとの関わり方等の理解を一層深めていただくため エコプロダクツへの出展 ホームページの改訂 チラシ ポスターの作成 全国の自動車教習所における動画配信等を行った (8) 東日本大震災による番号不明被災自動車対応東日本大震災による番号不明被災自動車について 5 月に自治体向け 3

対応窓口を開設し 資金管理料金を原資として再資源化預託金等の預託業務を行った 平成 23 年度の発生台数は 0.8 万台であった (9) 情報システム改善策の実施平成 22 年 6 月開催の第 36 回資金管理業務諮問委員会で審議 承認された情報システムの改善策の実施に係る性能対策及びメンテナンス対応策を実施した 3. 公 3 再資源化等業務に関する事業 本事業は 本財団が平成 15 年 6 月 24 日に法第 105 条に規定される指定再資源化機関として経済産業大臣 環境大臣から指定を受けたことに伴い 法第 106 条に規定される業務 ( 再資源化等業務 ) を実施するものである 平成 23 年度に実施した再資源化等業務に関する事業のうち主要なものは以下のとおり (1) 特定自動車製造業者等からの委託による再資源化等業務 (1 号業務 ) の実施特定自動車製造業者等 28 社 ( 前年度末契約社数 27 社 新規契約 2 社 解約 1 社 ) との再資源化等契約に基づき 特定再資源化等物品の再資源化等に必要な行為を 外部委託を活用して行った 平成 23 年度は フロン類 22 千台 エアバッグ類 21 千台及び ASR 24 千台の再資源化等に必要な行為を行い 2.7 億円の委託料金収入を収受した なお 平成 23 年 4 月に委託料金の改定を行った (2) 義務者不存在車等に係る特定再資源化等物品の再資源化等業務 (2 号業務 ) の実施義務者不存在車等に係る特定再資源化等物品の再資源化等に必要な行為を 外部委託を活用して行った 平成 23 年度は 通常義務者不存在車については フロン類 5 千台 エアバッグ類 4 千台及び ASR14 千台の再資源化等に必要な行為を行い 2.5 億円の再資源化料金等収入を収受した 4

また 東日本大震災の対応として実施した 番号不明被災自動車の再資源化等については フロン類 0.3 千台 エアバッグ類 2.2 千台及び ASR1.7 千台の再資源化等に必要な行為を行い 0.2 億円の再資源化料金等収入を収受した なお 平成 23 年 4 月にリサイクル料金の改定を行った (3) 離島対策支援事業 (3 号業務 ) の実施使用済自動車等を自動車リサイクル法関連事業者へ引き渡す際の搬出に支障がある離島地域において 市町村が計画する運搬支援事業に対し資金出えんを実施した 平成 23 年度は 前年度からの繰越金 1.1 億円及び特定再資源化預託金等 1.0 億円の出えん収入を受け 申請のあった 78 市町村に対し 18,039 台分 0.8 億円の出えんを行った なお 本事業の繰越金 0.7 億円は 再資源化等業務規程第 18 条第 5 項に基づき 次年度以降に行う法第 106 条第 3 号から第 5 号までに掲げる業務を実施する費用に充てる (4) 不法投棄等対策支援事業 (4 号業務 ) の実施使用済自動車等が不適正に処分された場合において 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の規定に基づき支障の除去等の措置を講ずる地方公共団体に対し 資金出えんその他の協力を行うが 平成 23 年度は 出えんを要請する地方公共団体がなかったため 実績はなかった 4. 公 4 情報管理業務に関する事業 本事業は 本財団が平成 15 年 6 月 24 日に法第 114 条に規定される情報管理センターとして経済産業大臣 環境大臣から指定を受けたことに伴い 法第 115 条に規定される業務 ( 情報管理業務 ) を実施するものである 平成 23 年度に実施した情報管理業務に関する事業のうち主要なものは以下のとおり 5

(1) 移動報告事業及び電子マニフェストシステムの維持 管理等関連事業者等が報告した使用済自動車等の移動報告等の電子マニフェスト情報を保守 管理する事業 ( ファイルの閲覧への対応や自治体への遅延報告を含む ) を行い 使用済自動車 解体自動車の車台として 27,308 千件 特定再資源化等物品として 13,538 千件の移動報告を受けるとともに 自治体へ 226 千件の遅延報告を行った さらに 関連事業者や自動車所有者等からの電子マニフェストシステムに関する問い合わせ対応 関連する事務処理について適正かつ効率的に処理できるコンタクトセンターの体制を維持しつつ 平成 23 年 10 月 1 日から新コンタクトセンターへの移行を実施した (2) 書面利用移動報告事業 ( 書面記載事項の電子マニフェストシステムへの入力 ) ファクシミリを使用した書面の提出方法により関連事業者等から使用済自動車等の移動報告を受け 当該書面に記載された事項を電子マニフェストシステムに入力する事業を行い 3 千件の移動報告を受けた (3) 書類等交付事業 ( 関連事業者等への書類等の交付 ) 関連事業者等から電子マニフェストシステムに報告された内容につき書類等の交付を請求されたときは 当該書類等をファクシミリの使用又は郵送の方法により交付することとなっており 0.4 千件の交付を行った (4) 移動報告事項送信事業 ( 特定再資源化等物品の引取り情報に係る送信の受託 ) 自動車製造業者等から委託を受けて 自動車製造業者等が資金管理法人に対して再資源化等預託金の払渡しを請求するために必要な特定再資源化等物品の引取りを証する情報を資金管理法人へ送信する事業を行い 6,733 千件の情報を送信した (5) 電子マニフェストシステムを利用した自動車リサイクルの推進自動車リサイクルシステムに関する自治体及び事業者の利用実態や 電子マニフェストシステムの利用促進に向けた意見を収集するとともに 行政連絡会において周知した 平成 24 年度の使用済自動車の発生予測について内製化し 関係各所に情報提供した 6

また フロン類年次報告を例年どおり 速報値を 7 月 確定値を 10 月に公表した (6) 情報管理料金等の収支とその対応の検討今後の中長期の収支予測を踏まえ 平成 24 年 4 月 1 日から 情報管理料金については現行料金 230 円を 130 円に値下げし 書面利用移動報告手数料 書類等交付手数料については現行手数料を継続することとした (7) 情報システム改善策の実施平成 22 年 6 月開催の第 36 回資金管理業務諮問委員会で審議 承認された情報システムの改善策の実施に係る性能対策及びメンテナンス対応策に着手し 情報システムの改善策に係る設計を完了した 5. 公 5 二輪車リサイクルに関する事業 本事業は 廃棄二輪車の回収 適正処理による廃棄物の減量と資源の有効利用を目指して 平成 16 年 10 月から国内二輪車製造業者 4 社と二輪車輸入事業者 12 社の自主取り組みとして開始した 二輪車リサイクルシステム の広報展開やコールセンター運営の事務局としての業務を実施するものである 平成 23 年度に実施した二輪車リサイクルに関する事業のうち主要なものは以下のとおり (1) 広報展開 1 ユーザーへの広報ユーザー向け廃棄時無料引取パンフレットを制作し 二輪車関連 7 イベント及び環境イベント エコプロダクツ 2011 に参加 協力し ブース出展 ( パネル 資源 ) パンフレット配布 ( 約 18 万部 ) など 理解活動を行った 2 自治体への広報環境系部署に住民への案内用パンフレット 道路系部署に新規自治体向け 事前受付 システムマニュアル 受付票を郵送 E メイ 7

ル発信による案内を実施した 結果 環境系ホームページ等で二輪車リサイクルの住民への案内掲載は 特に人口 10 万人以上自治体では 昨年の 197 自治体 (68%) から 227 自治体 (78%) に増加した 一方 利用自治体も昨年の 38 自治体から 68 自治体に増加した (2) 廃棄時無料引取システムへの対応業務 1 新システム移行に伴う新管理票 ( 廃棄二輪車取扱店用 指定引取場所用 事前登録用 ) 販売店マニュアル等を新規作成 管理票発券システムの一部変更を 8 月に実施し 10 月から新システムへ移行した 2 本財団二輪車リサイクル ホームページを廃棄時無料引取案内に改定し 廃棄物処理法に基づく公表項目 回収拠点引取り情報の公開を 10 月から開始した (3) コールセンターの運営管理外部専門業者と業務委託契約を更新し運営した 年間総着信数は新システム移行に伴い前年比 1,000 件増の約 6,300 件であった 環境変化に則した Q&A の改定やオペレータとの毎月の定例会を実施し 適切な対応への指導 管理を行い安定稼動を実現させた また エスカレーション案件への適切な対応 入電者 問合せ内容を分析し 業務委託元の国内メーカー 4 社に月次報告した (4) 年次報告書の作成二輪車リサイクルシステムの二輪車メーカー等が取りまとめた実績に基づき 参加全社の実績報告書を作成し 6 月に本財団ホームページに実績を公表した 以上 8