平成 26 年度徳島県一般会計 特別会計歳入歳出決算の概要について 平成 26 年度一般会計の決算状況は第 1 表, 平成 26 年度特別会計の決算状況は第 2 表のとおりです 1 一般会計 (1) 歳入一般会計歳入決算額は498,629,266,166 円であり, 前年度に比べて2,331,845,326 円, 率にして0.5パーセントの減となっています 減額の主な内訳は, 国庫支出金 12,466,460,581 円の減 ( 前年度比減少率 17.3%), 県債 4,157,866,667 円の減 ( 同 7.2%) となっており, これに対し増額は, 地方消費税清算金 2,954,036,846 円の増 ( 前年度比増加率 21.2%), 県税 2,668,164,138 円の増 ( 同 3.7%), 地方譲与税 2,172,340,035 円の増 ( 同 16.4%) となっています 県税や諸収入, 繰入金など自主財源の割合は44.1%( 前年度 41.4%), 国庫支出金や繰入金など使途が特定されている特定財源の割合は48.3%( 同 49.9%) を占めています ( 資料 1 及び2 参照 ) (2) 歳出一般会計歳出決算額は478,556,462,041 円であり, 前年度に比べて1,248,996,938 円, 率にして0.3パーセントの減となっています 減額の主な内訳は, 総務費 15,359,277,408 円の減 ( 前年度比減少率 29.8%), 公債費 2,148,752,962 円の減 ( 同 2.5 %), 労働費 1,185,823,303 円の減 ( 同 16.0%) となっており, これに対し増額は, 民生費 5,122,481,226 円の増 ( 前年度比増加率 9.6%), 商工費 4,661,512,104 円の増 ( 同 9.5%), 土木費 3,304,821,197 円の増 ( 同 6.5%) となっています 人件費や扶助費, 公債費といった義務的経費は42.7%( 前年度 42.8%) を占めています ( 資料 3 及び4 参照 ) (3) 実質収支一般会計の収入済額と支出済額との差引額, すなわち形式収支は20,072,804,125 円となっており, 形式収支から翌年度へ繰り越すべき財源 11,059,417,185 円を差し引いた実質収支額は9,013,386,940 円の黒字となっています 2 特別会計 19の特別会計については, 歳入決算額 268,900,095,733 円, 歳出決算額 256,130,640,826 円であり, 歳入歳出差引額 12,769,454,907 円から翌年度へ繰り越すべき財源 26,220,809 円を差し引いた実質収支額は12,743,234,098 円の黒字となっています 1
第 1 表一般会計決算状況 1 歳入 平成 26 年度 平成 25 年度 前年度比較 款 名 決算額構成比決算額構成比増減額増減率 (A) (B) (A)-(B) 円 % 円 % 円 % 01 県税 75,719,534,177 15.1 73,051,370,039 14.6 2,668,164,138 3.7 02 地方消費税清算金 16,912,928,704 3.4 13,958,891,858 2.8 2,954,036,846 21.2 03 地方譲与税 15,455,359,074 3.1 13,283,019,039 2.6 2,172,340,035 16.4 04 地方特例交付金 175,325,000 0.1 175,447,000 0.1 122,000 0.1 05 地方交付税 149,595,725,000 30.0 150,594,295,000 30.0 998,570,000 0.7 06 交通安全対策特別交付金 264,271,000 0.1 297,766,000 0.1 33,495,000 11.2 07 分担金及び負担金 905,016,125 0.2 1,255,929,266 0.3 350,913,141 27.9 08 使用料及び手数料 4,640,796,529 0.9 3,880,745,983 0.8 760,050,546 19.6 09 国庫支出金 59,424,805,689 11.9 71,891,266,270 14.3 12,466,460,581 17.3 10 財産収入 1,046,342,065 0.2 722,094,913 0.1 324,247,152 44.9 11 寄附金 1,154,999,289 0.2 1,083,647,449 0.2 71,351,840 6.6 12 繰入金 83,321,079,778 16.7 85,507,291,610 17.1 2,186,211,832 2.6 13 繰越金 21,155,652,513 4.3 14,185,468,540 2.8 6,970,183,973 49.1 14 諸収入 15,307,297,890 3.1 13,365,878,525 2.7 1,941,419,365 14.5 15 県債 53,550,133,333 10.7 57,708,000,000 11.5 4,157,866,667 7.2 合 計 498,629,266,166 100.0 500,961,111,492 100.0 2,331,845,326 0.5 主な増減理由主な減額理由 国庫支出金については, 地域の元気臨時交付金などに係る国庫補助金の減によるものです 県債については, 臨時財政対策債などの減によるものです 主な増額理由 地方消費税清算金については, 算定基礎となる全国の地方消費税の収入の増によるものです 県税については, 法人県民税, 法人事業税などの増によるものです 地方譲与税については, 原資となる地方法人特別税の増によるものです 2
2 歳出 平成 26 年度 平成 25 年度 前年度比較 款 名 決算額構成比決算額構成比増減額増減率 (A) (B) (A)-(B) 円 % 円 % 円 % 01 議 会 費 956,406,402 0.2 951,101,761 0.2 5,304,641 0.6 02 総務費 36,159,520,212 7.6 51,518,797,620 10.7 15,359,277,408 29.8 03 民生費 58,292,862,755 12.2 53,170,381,529 11.1 5,122,481,226 9.6 04 衛生費 26,766,721,750 5.6 25,425,948,015 5.3 1,340,773,735 5.3 05 労働費 6,231,678,525 1.3 7,417,501,828 1.6 1,185,823,303 16.0 06 農林水産業費 33,371,262,619 7.0 34,480,587,222 7.2 1,109,324,603 3.2 07 商工費 53,709,194,891 11.2 49,047,682,787 10.2 4,661,512,104 9.5 08 土木費 53,835,398,949 11.2 50,530,577,752 10.5 3,304,821,197 6.5 09 警察費 22,119,342,059 4.6 21,570,008,686 4.5 549,333,373 2.5 10 教育費 81,925,392,493 17.1 80,684,442,332 16.8 1,240,950,161 1.5 11 災害復旧費 1,839,142,051 0.4 697,629,700 0.1 1,141,512,351 163.6 12 公債費 84,615,645,923 17.7 86,764,398,885 18.1 2,148,752,962 2.5 13 諸支出金 18,733,893,412 3.9 17,546,400,862 3.7 1,187,492,550 6.8 合 計 478,556,462,041 100.0 479,805,458,979 100.0 1,248,996,938 0.3 主な増減理由主な減額理由 総務費については, 二十一世紀創造基金の積立金などの減によるものです 公債費については, 既発債の償還の減によるものです 労働費については, 緊急雇用創出臨時特別対策費の事業費の減によるものです 主な増額理由 民生費については, 少子化対策緊急強化基金の積立金, 生活福祉等対策費などの増によるものです 商工費については, 中小企業振興資金貸付金等の増額に伴う繰出金の増によるものです 土木費については, 道路整備利用促進基金の積立金, 県営住宅建設事業費, 緊急地方道路整備事業費などの増によるものです 3 実質収支 ( 単位 : 円 ) 平成 26 年度 平成 25 年度 前年度比較 歳入決算額 A 498,629,266,166 500,961,111,492 2,331,845,326 歳出決算額 B 478,556,462,041 479,805,458,979 1,248,996,938 歳入歳出差引額 C=A-B 20,072,804,125 21,155,652,513 1,082,848,388 翌年度繰越額翌年度へ繰り越すべき財源 D 実質収支額 C-D 34,089,879,383 40,383,339,113 11,059,417,185 12,349,574,530 9,013,386,940 8,806,077,983 6,293,459,730 1,290,157,345 207,308,957 3
一般会計歳入歳出決算額の推移 年度 予算現額 ( 千円 ) 対前年増減率 (%) 歳入決算額 ( 千円 ) 対前年増減率 (%) 歳出決算額 ( 千円 ) 対前年増減率 (%) 歳入歳出差引額 ( 千円 ) 12 686,575,554 0.9 637,188,496 1.7 611,737,139 1.2 25,451,357 13 676,413,163 1.5 616,348,321 3.3 595,312,853 2.7 21,035,468 14 627,217,897 7.3 587,299,535 4.7 570,170,872 4.2 17,128,663 15 581,358,974 7.3 554,625,604 5.6 538,725,581 5.5 15,900,023 16 575,687,182 1.0 539,762,825 2.7 522,304,253 3.0 17,458,572 17 563,806,450 2.1 533,813,272 1.1 513,268,160 1.7 20,545,112 18 540,723,391 4.1 513,507,931 3.8 501,978,129 2.2 11,529,802 19 497,251,645 8.0 480,565,715 6.4 468,137,080 6.7 12,428,635 20 483,644,481 2.7 458,365,532 4.6 452,066,612 3.4 6,298,920 21 524,356,273 8.4 490,105,138 6.9 479,278,396 6.0 10,826,742 22 509,241,682 2.9 486,797,697 0.7 469,183,529 2.1 17,614,168 23 504,655,835 0.9 477,500,683 1.9 466,174,921 0.6 11,325,762 24 519,315,226 2.9 472,132,543 1.1 457,947,074 1.8 14,185,469 25 537,851,850 3.6 500,961,111 6.1 479,805,459 4.8 21,155,652 26 531,038,370 1.3 498,629,266 0.5 478,556,462 0.3 20,072,804 4
第 2 表 特別会計決算状況 ( 単位 : 円 ) 会 計 名 歳入決算額 歳出決算額 歳入歳出差引額 実質収支額 用 度 事 業 特別 会 計 1,509,263,733 725,758,041 783,505,692 783,505,692 証 紙 収 入 特別 会 計 2,929,367,547 2,173,706,560 755,660,987 755,660,987 母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計 354,808,593 146,846,168 207,962,425 207,962,425 農業改良資金貸付金特別会計 34,410,553 5,481,349 28,929,204 28,929,204 県有林県行造林事業特別会計 166,378,153 166,014,037 364,116 364,116 中小企業近代化資金貸付金特別会計 6,040,420,029 642,027,207 5,398,392,822 5,398,392,822 中小企業 雇用対策事業特別会計 103,697,994,505 103,521,733,925 176,260,580 156,260,580 港湾等整備事業特別会計 6,939,307,869 6,744,645,881 194,661,988 194,661,988 徳島ビル管理事業特別会計 266,202,340 72,036,450 194,165,890 194,165,890 県営住宅敷金等管理特別会計 115,899,762 83,186,773 32,712,989 32,712,989 公用地公共用地取得事業特別会計 2,055,352,747 1,667,975,269 387,377,478 386,924,478 奨学金貸付金特別会計 401,409,651 140,733,558 260,676,093 260,676,093 都市用水水源費負担金特別会計 209,234,241 209,234,241 0 0 市町村振興資金貸付金特別会計 5,534,612,454 1,686,470,753 3,848,141,701 3,848,141,701 流域下水道事業特別会計 859,838,651 854,070,842 5,767,809 0 公 債 管 理 特別 会 計 107,160,452,959 107,160,452,959 0 0 給与集中管理特別会計 30,123,900,562 30,123,900,562 0 0 林業改善資金貸付金特別会計 271,202,962 209,750 270,993,212 270,993,212 沿岸漁業改善資金貸付金特別会計 230,038,422 6,156,501 223,881,921 223,881,921 合 計 268,900,095,733 256,130,640,826 12,769,454,907 12,743,234,098 ( 単位 : 円 ) 歳 入 歳 出 差 引 額 12,769,454,907 翌 年 度 繰 越 額 543,964,590 翌年度へ繰り越すべき財源 26,220,809 実 質 収 支 額 12,743,234,098 5
資料 1 一般会計歳入決算分析グラフ 性質別 地方譲与税3.1% 地方特例交付金 0.1% 県 税 15.1% 一般財源 51.7% 地方消費税清算金3.4% 地方交付税 30.0% 歳入決算総額 歳入決算総額 自主財源 44.1% 637,188,495,987円 依存財源 55.9 % 交通安全対策特別交付金 0.1% 498,629,266,166 円 繰入金 16.7% 繰越金 4.3% 特定財源 48.3% 県 債 10.7% 諸収入 3.1% 国庫支出金 11.9% 使用料及び手数料 0.9% 寄附金 0.2% 財産収入 0.2% 分担金及び負担金 0.2% 6
資料 2 最近 5 箇年間の一般会計歳入決算額比較表 ( 財源別構成比の推移 ) (1) 自主財源と依存財源の推移 依存財源 自主財源 自主財源 依存財源 その他地方交付税国庫支出金その他県税県税その他国庫支出金地方交付税その他 (62.5) (37.5) 18.0 29.9 14.6 23.3 14.2 平成 22 年度 689 1,138 712 1,453 876 4,868 (60.2) (39.8) 15.5 31.5 13.2 25.9 13.9 平成 23 年度 662 1,238 632 1,506 737 4,775 (60.3) (39.7) 16.0 32.3 12.0 25.0 14.7 平成 24 年度 696 1,177 569 1,528 751 4,721 (58.6) (41.4) 14.3 30.0 14.3 26.8 14.6 平成 25 年度 731 1,339 719 1,506 715 5,010 (55.9) (44.1) 14.0 30.0 11.9 29.0 15.1 平成 26 年度 757 1,444 594 1,496 695 4,986 100 80 60 40 20 0 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 (%) ( 億円 ) ( 注 )( ) は, 依存財源, 自主財源のそれぞれの構成比の合計である 1 自主財源の その他 2 依存財源の その他 地方消費税清算金県債分担金及び負担金地方譲与税使用料及び手数料地方特例交付金財産収入交通安全対策特別交付金寄附金繰入金繰越金諸収入 7
(2) 一般財源と特定財源の推移 特定財源 一般財源一般財源特定財源 50.6 49.4 平成 22 年度 2,401 2,467 4,868 49.2 50.8 平成 23 年度 2,429 2,346 4,775 47.5 52.5 平成 24 年度 2,480 2,241 4,721 49.9 50.1 平成 25 年度 2,511 2,499 5,010 48.3 51.7 平成 26 年度 2,578 2,408 4,986 100 80 60 40 20 0 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 (%) ( 億円 ) 1 一般財源 2 特定財源 県税 交通安全対策特別交付金 寄附金 地方消費税清算金 分担金及び負担金 繰入金 地方譲与税 使用料及び手数料 繰越金 地方特例交付金 国庫支出金 諸収入 地方交付税 財産収入 県債 8
資料 3 一般会計歳出決算分析グラフ ( 性質別 ) ( 目的別 ) 貸付金等 2.2% 償還金等 2.0% 労働費 1.3% 災害復旧費 0.4% 議会費 0.2% 諸支出金 3.9% 積立金 6.0% 委託料 4.4% 物件費 2.9% 人件費 24.5% 衛生費 5.6% 警察費 4.6% 公債費 17.7% 工事請負費 8.3% 任意的経費 57.3 % 歳出決算総額 478,556,462,041 円 義務的経費 42.7 % 農林水産業費 7.0% 総務費 7.6% 歳出決算総額 478,556,462,041 円 教育費 17.1% 繰出金 11.2% 公債費 16.5% 負担金補助等 20.3% 商工費 11.2% 土木費 11.2% 民生費 12.2% 扶助費 1.7% ( 注 ) 性質別のグラフにおいて, 公債費は公債諸費等を除く 9
資料 4 最近 5 箇年間の一般会計歳出決算額比較表 ( 性質別構成比の推移 ) 任意的経費義務的経費義務的経費任意的経費 その他 工事請負費負担金補助等 (54.1) 扶助費公債費 1.7 人件費 (45.9) 人件費 扶助費公債費 79 工事請負費 負担金補助等 その他 27.4 17.3 9.4 18.8 25.4 平成 22 年度 1,192 883 440 810 1,288 4,692 27.6 18.7 (53.4) 7.1 18.6 1.8 26.2 (46.6) 平成 23 年度 1,220 84 870 332 872 1,284 4,662 (53.3) 1.8 (46.7) 82 28.3 18.4 6.6 18.8 26.1 平成 24 年度 1,197 859 301 843 1,297 4,579 (57.2) 1.7 (42.8) 79 30.1 18.6 8.5 17.1 24.0 平成 25 年度 1,154 821 408 890 1,446 4,798 28.7 (57.3) 20.3 8.3 16.5 1.7 24.5 (42.7) 平成 26 年度 1,174 81 788 397 973 1,373 4,786 100 80 60 40 ( 注 1)( ) は, 任意的経費, 義務的経費のそれぞれの構成比の合計である ( 注 2) 公債費は, 公債諸費等を除く 20 0 (%) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 ( 億円 ) 10
決算用語解説 1 一般会計 とは県の行政運営の基本的な経費を網羅して計上した会計であり, 地方交付税や県税などを主な財源として, 道路, 河川, 住宅, 学校等の建設をはじめ, 社会福祉, 保健衛生, 環境保全, 労働福祉の充実, 産業 教育 文化の振興, 警察など事務事業の大部分を経理する会計です 2 特別会計 とは一般会計に対し, 特定の歳入歳出を一般の歳入歳出と区別して別個に処理するための会計をいい, 経理の適正を図るため, 条例に基づいて設置しているものです 現在の特別会計の数は,19 会計となっています 3 予算現額 とは予算現額とは, 当初予算を基礎に, 補正予算を差引増減した予算額に, 前年度繰越事業費繰越額を加えた最終の予算額をいいます 決算は, 歳入歳出予算についてこれを調製しなければならない ( 地方自治法施行令第 166 条 ) こととなっていますが, この歳入歳出予算が予算現額です 4 収入済額 とは調定された金額のうち, 現実に収入された金額の合計額のことです 歳入を収入する場合には, 歳入徴収権者 ( 知事の委任を受けた課長又は廨長 ) が, その歳入の内容を調査して, 所属年度, 歳入科目, 納入すべき金額, 納入義務者, 納期限等を具体的に調査決定する県の内部意思決定行為である調定が必要です 納入義務者には, 調定に基づき納入通知書が送付されることとなります 5 支出済額 とは歳出予算の執行により, 現実に支出した金額の累計額のことです 6 歳入歳出差引額 とは歳入決算総額から歳出決算総額を単純に差し引いた額をいいます 歳入歳出差引額は, 地方自治法に基づき, 歳計剰余金として翌年度の 繰越金 収入となります 歳計剰余金, 形式収支 と同義語です 7 翌年度へ繰り越すべき財源 とは翌年度繰越の歳出予算の経費については, その経費に充てるために必要な金額 ( 財源 ) を, 必ず翌年度に繰り越さなければなりませんが, 翌年度繰越額のうち平成 26 年度において既に収入済となっており, 繰越事業費の財源として使用することが確定している額をいいます 11
8 実質収支額 とは歳入歳出差引額 ( 形式収支 ) から, 翌年度へ繰り越すべき財源 を差し引いた額をいいます 歳入歳出差引額が 歳計剰余金 であるのに対し, 実質収支額は 純剰余金 ともいいます 純剰余金は, 翌年度の一般財源として, いかなる歳出予算の財源に充当しても差し支えありません 実質収支額 = 歳入歳出差引額 - 翌年度へ繰り越すべき財源 9 自主財源 とは県が自主的に収入できる財源をいいます 自主財源がどれくらいあるかは, 行政活動の自主性と安定性を確保できるかどうかの尺度となります 10 依存財源 とは国にその調達を依存する財源であり, 国の意思により, 定められた額を交付されたり, 割り当てられたりする収入です 11 一般財源 とは財源の使途が特定されず, どのような経費にも使用することができるものをいいます 12 特定財源 とは財源の使途が特定されているものをいいます 13 義務的経費 とは県の歳出のうち, その支出が義務づけられ, 任意に節減できない経費で, 極めて硬直性の強い経費です 次の三項目がこれに当たります 人件費扶助費 ( 社会保障制度の一環として, 生活保護法等に基づき, 被扶助者に対してその生活を維持するために支出される経費等 ) 公債費 ( 県債の元利償還金及び一時借入金利子の合算額 ) 14 任意的経費 とは県が任意に支出することができる経費で, 義務的経費以外の一切の経費をいいます 15 県債 とは県が資金調達のために負担する債務であって, その返済が一会計年度を超えて行われるものをいいます 12