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第一章 LPC2478 ボードの概要...3 第二章 uclinux の初体験...4 2.1 SD カードのテスト...4 2.2 USB メモリのテスト...5 2.3 USB Devices のテスト...6 2.4 network のテスト...6 第三章 uclinux のコンパイル...7 3.1 仮想マシンでの Linux 開発環境...7 3.2 U-boot のコンパイル...10 3.3 uclinux のコンパイル...12 第四章生成されたファイルの使用...12 4.1 u-boot boot...12 4.2 SD カードで uclinux をブートする...13 4.3 USB メモリで uclinux をブートする...15 4.4 Network で uclinux をブートする...17 4.5 uclinux を Flash に書き込む...18 使用されたソースコードは http://www.nissin www.nissin-tech. tech.co com/ からダウンロードできます この文書の情報は 事前の通知なく変更されることがあります ( 株 ) 日新テクニカの書面による許可のない複製は いかなる形態においても厳重に禁じられています 2

株式会社日新テクニカ 第一章 LPC2478 ボードの概要 32MB 10/100M LAN JTAG SDRAM 5V USB COM USB 16MB Flash LPC2478 USB HOST ARM7/TDMI コアを採用した NXP 社の LPC2478(周波数 72MHz, 512KB Flash, 98KB SRAM, UART 4, CAN2.0B 2, I2C 3, ADC 8 など) CPU のすべての I/O を 2.54mm 拡張ヘッダで引き出されます 10 ピン 2mm ピンチの標準 JTAG/ICE USB シリアルポート 1, ISP 機能付け 10/100M Ethernet ユーザ LED 1 ユーザ ボタン 2 USB2.0 device 1, USB2.0 Host SD/MMC カードスロット(裏面) IIC(24LC02) 外形寸法: 99 64(mm) 突起物は除く 5V 給電 電源スイッチと指示 LED 付き ホームページ http://www.nissin-tech.com メール info@nission-tech.com 3

SD Card 第二章 uclinux の初体験 uclinux-2.6.2x がプリインストールされました USB ケーブルでボードとパソコンを接続 します パソコンには USB シリアル CP2102 のドライバをインストールして ハイパータ ーミナルを開きます ボーレート 115200 2.1 SD カードのテスト ボードを給電する前に SD カードを挿入します uclinux が起動した後 コンソールで次 のコマンドを入力します 4

2.2 USB メモリのテスト ボードの USB HOST ポートに USB メモリを挿入します ハイパーターミナルで次の情報 が出てきます Enter キーを押します コンソールで次のコマンドで USB メモリをマウントします # mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/usbmem 5

2.3 USB Devices のテスト LPC2478 は USB メモリとして使えます 次のコマンド : LPC2478 の SD カードは USB メモリに変身します USB ケーブルでボードとパソコンを 接続すると LPC2478 がシミュレータした USB メモリが見えます 2.4 network のテスト ボードに IP アドレスを設定し HTTP サーバを起動します パソコンは LPC2478 サーバが見えます 6

第三章 uclinux のコンパイル 3.1 仮想マシンでの Linux 開発環境 まず 仮想マシンソフト VMware Player をダウンロード & インストールします http://kanebebe.dip.jp/download/vmware+linux/vmware-player-4.0.1-528992.exe LPC2478 開発用の仮想 Linux 環境をダウンロードして 解凍します http://kanebebe.dip.jp/download/lpc2478/lpc2478_uclinux.rar VMware Player を起動させます 7

仮想マシンを開く を選択し LPC2478 用の仮想 Linux を開きます 8

LPC2478 用の仮想 Linux が起動した後の様子 Linux のメニューで keyboard を選択して 日本語キーボードに設定します 9

3.2 U-boot のコンパイル Linux の Terminal を開きます 10

Terminal で次のコマンド u-boot-1.1.6に入ります 次のコマンドでLPC2478 用のu-bootを配置します # make LPC2478OEM_Board_32bit_config # make コンパイルを開始させます 11

次のコマンドで生成されたの bin ファイルを hex ファイルに変換します # arm-linux-objcopy -I binary -O ihex u-boot.bin u-boot.hex 生成された u-boot.hex ファイルを Flash Magic ツールで LPC2478 の内部 Flash に書き込み ます 3.3 uclinux のコンパイル uclinux-dist に入ります make コマンドでコンパイルを開始させます 最後 uclinux-dist/images には uclinux のカーネル ulinux.bin とファイルシステム romfs.img が 生成されます 第四章生成されたファイルの使用 4.1 u-boot 生成された u-boot.hex ファイルを Flash Magic ツールで LPC2478 の内部 Flash に書き込み ます LPC2478 を再起動します 12

u-boot の画面です 4.2 SD カードで uclinux をブートする 生成された uclinux のファイル romfs.img と ulinux.bin を SD カードにコピーします SD カ ードをボードに挿入します u-boot のコンソールで次のコマンドで SD カードをイニシャルする 13

次のコマンドで uclinux のカーネルをボードのメモリの 0x1500000 にロードします # fatload mmc 0 a1500000 ulinux.bin 次のコマンドで uclinux のファイルシステムをボードのメモリの 0x1800000 にロー ドします # fatload mmc 0 a1800000 romfs.img 14

次のコマンドで uclinux を起動させます # bootm a1500000 4.3 USB メモリで uclinux をブートする 生成された uclinux のファイル romfs.img と ulinux.bin を USB メモリにコピーします USB メモリをボードに挿入します u-boot のコンソールで次のコマンド (usb start) で USB メモリをイニシャルする 15

次のコマンドで uclinux のカーネルをボードのメモリの 0x1500000 にロードします # fatload usb 0 a1500000 ulinux.bin 次のコマンドで uclinux のファイルシステムをボードのメモリの 0x1800000 にロー ドします # fatload usb 0 a1800000 romfs.img 次のコマンドで USB デバイスを停止します しないと uclinux が起動できません! # usb stop 次のコマンドで uclinux を起動させます # bootm a1500000 16

4.4 Network で uclinux をブートする パソコンで tftp サーバを起動させます 生成された uclinux のファイル romfs.img と ulinux.bin を tftp サーバに保存しています u-boot のコンソールで printenv コマンドでボードの設定をリストします ボード自分の IP アドレスは 192.168.5.233 です Tftp サーバの IP アドレスは 192.168.5.10 です 自分のネットワークに合わないと 次のコマンドで改修します # setenv ipaddr 192.168.1.103 ボードの IP アドレスの設定 # setenv serverip 192.168.1.100 tftp サーバの IP アドレスの設定 # saveenv 保存します 次のコマンドで uclinux のカーネルをボードのメモリの 0x1500000 にロードします # tftpboot usb 0 a1500000 ulinux.bin 次のコマンドで uclinux のファイルシステムをボードのメモリの 0x1800000 にロー ドします # tftpboot usb 0 a1800000 romfs.img 次のコマンドで uclinux を起動させます 17

# bootm a1500000 4.5 uclinux を Flash に書き込む 次のコマンドで Flash の内容を削除します # erase bank 2 4.2, 4.3, 4.4 を参照して SD カードまたは USB メモリまたは Network で uclinux のファ イルを SDRAM にロードします 次のコマンドで uclinux のカーネルを Flash に書き込む # cp.b a1500000 80000000 200000 0xa1500000 は SDRAM の uclinux カーネルのアドレス 0x80000000 0000000 は書き込み先の Flash のアドレス 0x200000 00000 は書き込み長さです 次のコマンドで uclinux のファイルシステムを Flash に書き込む # cp.b a1800000 80200000 200000 0xa1800000 00000 は SDRAM の uclinux ファイルシステムのアドレス 0x80200000 00000 は書き込み先のFlash のアドレス 0x200000 00000 は書き込み長さです 書き込み完了すると ボードを再起動させて uclinux が起動できるはずです 18