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Transcription:

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1. 検証概要 目的及びテスト方法 1.1 検証概要 Microsoft 社が提供する ODBC Driver 11 for SQL Server は Linux 上で実行されるネイティブアプリケーションより SQL Server 2008, SQL Server 2008 R2, 及び SQL Server 2012 への接続機能を提供する ODBC ドライバです Visual COBOL に付属する OpenESQL プリプロセッサは COBOL プログラムに記述された埋め込み SQL 文より ODBC ドライバを経由したリレーショナルデータベースアクセスを提供します この OpenESQL は ODBC 3.0 準拠の ODBC ドライバとの連携を保証しており ODBC Driver 11 for SQL Server は本稿執筆時点で上位バージョンである ODBC 3.51 仕様に準拠しています Microsoft が提唱する ODBC Driver の要件 1が満たされていると仮定すれば OpenESQL を介して発行される ODBC 3.0 に準拠した ODBC 要求をドライバは正常に処理できると解釈できます 本稿では これらの技術を利用し Linux 上の COBOL プログラムから Windows 上で稼働する SQL Server へアクセスできることを動作検証しました 1.2 目的及びテスト方法 Micro Focus Visual COBOL は最新鋭の COBOL 言語開発 実行環境を提供します COBOL 言語への埋め込み SQL 処理系を標準装備しており ODBC ドライバ JDBC ドライバ ADO.NET データプロバイダを経由した様々なデータベースへのアクセスを可能とする OpenESQL プリプロセッサが搭載されています 弊社では製品出荷時に Oracle, SQL Server(Windows のクライアントからの呼び出し ), DB2 については動作検証しています この他の構成でも ANSI SQL 92 標準の SQL 文が COBOL プログラムに埋め込み SQL 文として書かれているのであれば OpenESQL を使って ODBC 3.x 仕様に準拠した ODBC ドライバを介してアクセスすることは設計上問題ありません 本検証では Windows 上で稼働する SQL Server に格納された日本語を含むデータを Linux マシンより ODBC Driver 11 for SQL Server を介してアクセスできることを検証しました OpenESQL は nchar 及び nvarchar で定義された列に対してクライアント側のロケールに関係なく一括して UCS2 の形式でデータ授受を処理する技術をサポートしています この技術を利用して PIC N USAGE NATIONAL で定義したホスト変数を介して UTF8 ロケールだけでなく SJIS ロケール配下でも日本語を含むデータを正常に扱えることを確認しました 1 http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms712622(v=vs.85).aspx Because all ODBC 3.x drivers are required to support the features in the Core interface conformance level, the following are true: An ODBC 3.x driver will support all the features used by a standards-compliant application. 1

2. 検証環境 DB サーバ ハードウェア機種 : Dell OPTIPLEX7010 CPU: Intel Core2 i7-3770 3.40GHz Memory: 3.00 Gbyte memory( ゲスト OS に割り当てたサイズ ) ソフトウェア Windows 8 Enterprise 64bit (VM のゲスト OS として稼働 ) Microsoft SQL Server 2012 Standard Edition バージョン 11.0.3128.0 DB クライアント ハードウェア機種 : Dell OPTIPLEX7010 CPU: Intel Core2 i7-3770 3.40GHz Memory: 2.00 Gbyte memory( ゲスト OS に割り当てたサイズ ) ソフトウェア Red Hat Enterprise Linux 6 Update 3(VM のゲスト OS として稼働 ) Microsoft ODBC Driver 11 for SQL Server - RedHat Linux 11.0.2270.0 unixodbc ドライバマネージャ 2.3.0 Micro Focus Visual COBOL 2.1J Update 1 3. テスト内容 本検証で用意した COBOL プログラムには CREATE TABLE 文が埋め込み SQL 文として記述され テスト用のテーブルを作成します 続いて INSERT 文によるデータの充填 UPDATE 文によるデータの編集を行い このデータを CURSOR FETCH してデータ取り出しをします INSERT 文 UPDATE 文の後には COMMIT 文を入れそれぞれのトランザクションを確定させます また 扱うデータには日本語を交えます 最後に DROP TABLE 文を使って作成したテーブルを削除します これにより DDL 文 DML 文 DCL 文の正常動作並びに日本語データの正常なハンドリングを検証しました UTF8 ロケール環境 SJIS ロケール環境ともに同一のプログラムを使って検証していますが ソースにマルチバイト文字が含まれるため それぞれのロケールに合ったかたちで 2

符号化したものを利用しています 4. 結果 4.1 インストール > Microsoft ODBC Driver 11 for SQL Server 以下のリンク先よりインストーラをダウンロードし インストールしました ダウンロードファイル :msodbcsql-11.0.2270.0.tar.gz ダウンロード元 (2013/7/23 リンク検証 ): http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=36437 > unixodbc ドライバマネージャ Microsoft ODBC Driver 11 for SQL Server のインストーラリソースに同梱されている unixodbc 2.3 インストール用のスクリプト build_dm.sh を流してインストールしました 4.2 サンプルアプリケーションの作成 本検証では下記のような流れでデータベースアクセスするプログラムを作成して動作を確 認しました 1 Windows 上で稼働する SQL Server に接続 2 CREATE TABLE 文にてテスト用のテーブルを作成 3 INSERT 文にて日本語を含まないデータを挿入 4 INSERT 文にて日本語を含むデータを挿入 5 COMMIT 文を発行してデータ挿入のトランザクションをコミット 6 UPDATE 文にて日本語を含むデータを編集 7 COMMIT 文を発行してデータの変更をコミット 8 DECLARE CURSOR 文にてテスト用のテーブルを参照するカーソルを定義 9 FETCH 文にてデータを取得 10 DISPLAY-OF 組み込み関数を使って UCS2 で符号化された取得データをロケールに応じた形式へ符号化 11 DROP TABLE 文にてテスト用に作成したテーブルを削除 3

12 SQL Server との接続を切断 実際に使用したプログラムは Micro Focus のウェブ上に本報告書と供に公開しています 4.3 サンプルアプリケーションの実行結果 サンプルアプリケーションを正常に実行できることを確認しました 詳細は付録の通りと なります 5. テスト結果及び考察 Linux 版の Visual COBOL を使って開発されたCOBOL アプリケーションより Windows 上で稼働する SQL Serverに接続して DDL 文 DML 文 DCL 文を発行してデータベースを操作できることを検証しました また 日本語データについてもロケールを問わず正常に扱えることも検証できました 以上 4

付録. サンプルアプリケーションの実行 1) インストール時に更新された odbcinst.ini ファイルを確認します tail -7 /etc/odbcinst.ini [ODBC Driver 11 for SQL Server] Description=Microsoft ODBC Driver 11 for SQL Server Driver=/opt/microsoft/msodbcsql/lib64/libmsodbcsql-11.0.so.2270.0 Threading=1 UsageCount=1 ODBC Driver 11 for SQL Server という名前でドライバが登録されていること を確認します 2) 構成ファイル odbc.ini に Windows 上で稼働する SQL Server へアクセスするため の DSN を設定します この際 odbcinst.ini に埋め込まれたドライバ名を Driver エ ントリに指定します cat /etc/odbc.ini [MSSQLTest] Driver = ODBC Driver 11 for SQL Server Server = tcp:10.18.12.139 3) unixodbc が提供する接続ツール isql をにて構成した DSN を使って Windows 上の SQL Server へ接続できることを確認します isql MSSQLTest coboltest password +---------------------------------------+ Connected! sql-statement help [tablename] 5

quit +---------------------------------------+ SQL> SELECT local_net_address FROM sys.dm_exec_connections where session_id = @@SPID +-------------------------------------------------+ local_net_address +-------------------------------------------------+ 10.18.12.139 +-------------------------------------------------+ SQLRowCount returns 0 1 rows fetched SQL> 正常に接続先のサーバ 10.18.12.139 を参照できていることが確認できます 4) 検証用に作成したプログラムを UTF8 ロケール配下でコンパイルします locale LANG=ja_JP.UTF-8 LC_CTYPE="ja_JP.UTF-8" LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8" LC_TIME="ja_JP.UTF-8" LC_COLLATE="ja_JP.UTF-8" LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8" LC_MESSAGES="ja_JP.UTF-8" LC_PAPER="ja_JP.UTF-8" LC_NAME="ja_JP.UTF-8" LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8" LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8" LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8" LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8" LC_ALL= cob -u sqlsrvtest.cbl -C"SOURCEFORMAT(VARIABLE) SQL(DBMAN==ODBC ODBCV3)" 5) プログラムを実行します 6

cobrun sqlsrvtest.gnt Create/insert/update/select/drop test Enter data source (e.g. odbcdemo) MSSQLTest Enter username[('.' '/')password] (e.g. scott/tiger) coboltest/password Create table Insert first row Insert second row containing Japanese characters Commit the insertion Update row Commit the change Fetch int_col : +00001 nvarchar_col: alphanumeric value int_col : +00002 nvarchar_col: たちつてと Drop table Disconnect Test completed without error 全て正常に処理できていることが確認できます 6) 同様のテストを SJIS ロケール配下で実施します locale LANG=ja_JP.sjis LC_CTYPE="ja_JP.sjis" LC_NUMERIC="ja_JP.sjis" LC_TIME="ja_JP.sjis" LC_COLLATE="ja_JP.sjis" LC_MONETARY="ja_JP.sjis" LC_MESSAGES="ja_JP.sjis" 7

LC_PAPER="ja_JP.sjis" LC_NAME="ja_JP.sjis" LC_ADDRESS="ja_JP.sjis" LC_TELEPHONE="ja_JP.sjis" LC_MEASUREMENT="ja_JP.sjis" LC_IDENTIFICATION="ja_JP.sjis" LC_ALL= cob -u sqlsrvtest.cbl -C"SOURCEFORMAT(VARIABLE) SQL(DBMAN==ODBC ODBCV3)" cobrun sqlsrvtest.gnt Create/insert/update/select/drop test Enter data source (e.g. odbcdemo) MSSQLTest Enter username[('.' '/')password] (e.g. scott/tiger) coboltest/password Create table Insert first row Insert second row containing Japanese characters Commit the insertion Update row Commit the change Fetch int_col : +00001 nvarchar_col: alphanumeric value int_col : +00002 nvarchar_col: たちつてと Drop table Disconnect Test completed without error 全て正常に処理できていることが確認できます 以上 8